JPH06268312A - 半導体レーザ - Google Patents

半導体レーザ

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JPH06268312A
JPH06268312A JP4972093A JP4972093A JPH06268312A JP H06268312 A JPH06268312 A JP H06268312A JP 4972093 A JP4972093 A JP 4972093A JP 4972093 A JP4972093 A JP 4972093A JP H06268312 A JPH06268312 A JP H06268312A
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JP
Japan
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reflectance
film
low
laser
film side
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4972093A
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English (en)
Inventor
Toshio Azuma
敏生 東
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体レーザに関し,AR-HR コーティングを
行ったレーザの高出力化を目的とする。 【構成】 端面反射により共振器を構成する半導体レー
ザであって,一方の端面に設けられた高反射率(HR)膜
と, 他方の端面に設けられた低反射率(AR)膜と, 少なく
とも高反射率膜側と低反射率膜側に分割された上部電極
とを有し, 低反射率膜側に多く電流を注入するように
し,式(1) で与えられる関数 F(R1i L)を最大にする
R1 をAR膜の反射率とするように構成する。 F(R1i L)= [ln(1/R1)/ (2αi L +ln(1/R1))] T
h (R1,ΔI/ Iav) ・・(1) ここで, R1 はAR膜の反射率, L はレーザの共振器長,
αi はレーザの内部損失, Iavは平均注入電流値,HR側
の電極への注入電流値 I2 = Iav−ΔI , AR側の電極へ
の注入電流値 I1 = Iav+ΔI (ΔI > 0 )である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高出力半導体レーザに関
する。近年, 長距離光ファイバ通信において, 光ファイ
バ増幅器が従来の中継器に代わって用いられるようにな
ってきた。それに伴い, 光ファイバ増幅器を励起するた
めに必要な1.48μm帯の高出力レーザの開発が急がれて
いる。
【0002】
【従来の技術】一般にレーザの高出力特性を得るため
に, レーザ端面に, 前面にAR (低反射率) 膜−後面にHR
(高反射率) 膜コーティングを行い, 光出力がすべてレ
ーザ前面に出るようにしている。この場合, HR側は反射
率ができる限り 100%に近づくようにコーティングを行
い, AR側は発振しきい値電流が異常に上昇しない程度に
反射率を十分低く 0.5%以下にしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,励起用
光源では低いデバイスチップでより多くの光出力が得ら
れることが求められている。
【0004】本発明はAR-HR コーティングを行ったFP(F
abry-Perot) レーザの高効率化を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決は,1)
端面反射により共振器を構成する半導体レーザであっ
て,該共振器の一方の端面に設けられた高反射率(HR)膜
と, 他方の端面に設けられた低反射率(AR)膜と, 共振器
長方向に分割された複数の上部電極とを有し, 各電極に
独立に電流を注入できるように構成されている半導体レ
ーザ,あるいは2)端面反射により共振器を構成する半
導体レーザであって,該共振器の一方の端面に設けられ
た高反射率(HR)膜と, 他方の端面に設けられた低反射率
(AR)膜と, 少なくとも高反射率膜側と低反射率膜側に
分割された上部電極とを有し, 低反射率膜側に多く電流
を注入するようにし,式(1) で与えられる関数F(R1
i L)を最大にする R11をを求め,低反射率膜の反射率 R
を R11/2≦ R1 ≦ 2R11 とする半導体レーザにより達成される。
【0006】 F(R1i L)= [ln(1/R1)/ (2αi L +ln(1/R1))] Th (R1,ΔI/ Iav) ・・・・・(1) ここで, R1 は低反射率膜の反射率, L はレーザの共振
器長,αi はレーザの内部損失, Iavは平均注入電流
値,高反射率膜側の電極への注入電流値 I2 = Iav−Δ
I ,低反射率膜側の電極への注入電流値 I1 = Iav+ΔI
(ΔI > 0 )である。
【0007】
【作用】まず,図3を用いて低反射率膜を十分低くした
ときに生ずる空間的ホールバーニング現象によるレーザ
の効率低下について説明する。
【0008】図3はレーザのAR-HR コーティングによる
空間的ホールバーニング現象の説明図である。図は,注
入電流 ID がしきい値電流 Ithの5倍で,AR膜の反射率
R1=0.1 %,HR膜の反射率R2= 100%の場合について,
共振器のAR膜側端面よりの距離を示す位置 z (μm) に
対する光強度 S(z)(任意単位) およびゲインg(cm-1) の
関係を示す図である。
【0009】AR-HR コーティングを行ったレーザにおい
ては,レーザの共振器方向での光強度分布は, 図の破線
で示されるようにAR側端面近傍で大きくなる。このと
き,AR側の光強度の強い部分では誘導放出された光子に
より多くのキャリアが失われてしまい, 所謂軸方向空間
的ホールバーニング現象により,ゲインは図に示される
ように低下し,ちょうど光強度分布と鏡像関係のような
分布となる。この結果,光とキャリアの相互作用が小さ
くなり,光強度は実線で示されるように破線より小さく
なる。
【0010】この効果を考慮すると,レーザの光強度の
増分/注入電流の増分で表されるスロープ効率ηD は式
(2) で与えられる。 ηD =ηi [ln(1/R1R2)/ (2αi L +ln(1/R1R2))] Th (R1,R2) ・・・(2) ここで,ηi は内部量子効率, R2はHR膜側の反射率, T
h (R1,R2) は空間的ホールバーニングの影響を表す係数
で,軸方向の強度分布を考慮した光子密度およびキャリ
ア密度の増減のレート方程式を解くことにより求めるこ
とができる。
【0011】図4は Th (R1,R2) の計算結果を示す図
で,高反射膜の反射率R2= 100%とし, ΔI/ Iavをパラ
メータとして 0, 25, 50, 75, 100 %と振った場合, 低
反射膜側の反射率R1に対する係数 Th (R1,R2) の関係を
示す図である。
【0012】ΔI/ Iav= 0 の場合が, 共振器方向で均
一に電流を注入した場合である。低反射膜側の反射率R1
を小さくしていくと空間的ホールバーニング効果によ
り,Th (R1,R2) が小さくなり効率を低減していることが
わかる。
【0013】ここで,レーザ電極を前半分 (低反射率膜
側) と後半分 (高反射率膜側) に分け, 注入する電流値
を前半分で大きくなるようにした場合を考える。注入電
流の前後の不均一の度合い (ΔI/ Iav) を大きくしてい
くと, 空間的ホールバーニングによる Th (R1,R2) の低
下が小さくなり, 効率の低下を抑えていることがわか
る。これは,注入電流を不均一にすることにより, 空間
的ホールバーニングにより生じた共振器長方向のキャリ
アの不均一を平坦化するようにしているためである。
【0014】ΔI/ Iav= 100%にした場合でも,完全に
空間的ホールバーニング効果はなくならず, また,低反
射率膜側の反射率R1を下げすぎると効率の再低下が生じ
てしまう。そこで, 効率が最大になるように低反射率膜
側の反射率R1を最適化する必要があり,式(1) の関数 F
(R1i L)が最大値をとるようなR1を求める。
【0015】
【実施例】図1は本発明の実施例によるレーザの斜視図
である。図において, 1はn-InP 基板, 2はInGaAs/InG
aAsPからなる歪みMQW[SL(Strained Layer)-MQW], 3は埋
込層でp-InP 層, 4は埋込層でn-InP 層, 5はクラッド
層でp-InP 層, 6はコンタクト層でp-InGaAsP 層, 7は
絶縁膜, 8は低反射率(AR)膜, 9は高反射率(HR)膜, 10
は低反射率膜側電極, 11は高反射率膜側電極,12は底面
電極である。
【0016】歪みMQW 2 はウエル層 (活性層) として膜
厚 Wa =2nm のInx Ga1-x As(x=0.62) 層を 5層と, バ
リア層として膜厚 Wb =10nmのInGaAsP (組成は波長表
示でλg =1.3 μm) 層とが6層交互に積層された構造
である。歪みMQW の上下に光閉じ込め用のSCH(Separate
d Confinement Heterostructure)層として膜厚 Wg =10
0nmのInGaAsP (組成はλSCH =1.1 μm)が成長され
たウエハをメサ加工し,FBH 構造 (平坦化埋込ヘテロ構
造) に埋め込み, AR側とHR側に2分された電極10, 11を
形成する。
【0017】HR側端面には二酸化シリコン(SiO2)膜/ア
モルファスシリコン(a-Si)膜をそれぞれ3層交互に積層
したHRコーティングを行う。AR側端面に窒化シリコン(S
iN)膜またはSiO2膜により反射率の低いコーティングを
行う。
【0018】実施例の R1 値は〜 0.5% (ΔI/ Iav=10
0 %) であるが,分割電極数を増やして注入電流をさら
に細かく制御すれば, R1 の最適値を原理的に無限小に
下げることができる。
【0019】図2は実施例の素子のバンド構造図を示
す。図において,SL-MQWの両側にあって, エネルギーギ
ャップが波長表示でλg =1.1 μm, 厚さが100nm の層
がSCH 層を示している。
【0020】実施例の低反射率側の反射率 R1 値は, 丁
度 F(R1i L)を最大にする R11値を用いたが, 図4の
なだらかな凸状の曲線より分かるように, R1 値はR11/
2≦ R1 ≦ 2R11 の範囲内にあれば高効率化が達成でき
る。
【0021】
【発明の効果】本発明により,低反射率膜側の反射率を
十分に小さくした場合に生ずるホールバーニング効果に
よりFPレーザのスロープ効率が低下することを抑制した
状態で, スロープ効率を最大にすることができ高出力化
が実現できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例によるレーザの斜視図
【図2】 実施例の素子のバンド構造図
【図3】 レーザのAR-HR コーティングによる空間的ホ
ールバーニング現象の説明図
【図4】 Th (R1,R2) のAR反射率依存性を示す図
【符号の説明】
1 n-InP 基板 2 InGaAs/InGaAsPからなるSL-MQW 3 埋込層でp-InP 層 4 埋込層でn-InP 層 5 クラッド層でp-InP 層 6 コンタクト層でp-InGaAsP 層 7 絶縁膜 8 低反射率(AR)膜 9 高反射率(HR)膜 10 低反射率膜側電極 11 高反射率膜側電極 12 底面電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端面反射により共振器を構成する半導体
    レーザであって,該共振器の一方の端面に設けられた高
    反射率(HR)膜と, 他方の端面に設けられた低反射率(AR)
    膜と, 少なくとも高反射率膜側と低反射率膜側に分割さ
    れた上部電極とを有し, 低反射率膜側に多く電流を注入
    するようにし,式(1) で与えられる関数 F(R1i L)を
    最大にする R11を求め,低反射率膜の反射率 Rを R11/2≦ R1 ≦ 2R11 とすることを特徴とする半導体レーザ。 F(R1i L)= [ln(1/R1)/ (2αi L +ln(1/R1))] Th (R1,ΔI/ Iav) ・・・・・(1) ここで, R1 は低反射率膜の反射率, L はレーザの共振
    器長,αi はレーザの内部損失, Iavは平均注入電流
    値,高反射率膜側の電極への注入電流値 I2 = Iav−Δ
    I ,低反射率膜側の電極への注入電流値 I1 = Iav+ΔI
    (ΔI > 0 )である。
JP4972093A 1993-03-11 1993-03-11 半導体レーザ Withdrawn JPH06268312A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6618419B1 (en) 1999-11-18 2003-09-09 Nec Electronics Corporation Semiconductor laser
JP2014165414A (ja) * 2013-02-27 2014-09-08 Seiko Epson Corp 半導体発光装置、スーパールミネッセントダイオード、およびプロジェクター

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Effective date: 20000530