JPH062663A - ダイヤフラム式ポンプ - Google Patents

ダイヤフラム式ポンプ

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JPH062663A
JPH062663A JP15518892A JP15518892A JPH062663A JP H062663 A JPH062663 A JP H062663A JP 15518892 A JP15518892 A JP 15518892A JP 15518892 A JP15518892 A JP 15518892A JP H062663 A JPH062663 A JP H062663A
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oil
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diaphragm
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孝寛 ▲櫛▼部
Takahiro Kushibe
Kazuhiro Ito
和浩 伊藤
Kenichi Nomura
憲一 野村
Norihiko Nakamura
徳彦 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加圧室に空気が侵入することを防止すると共
にオイル室内の油圧が大きく変化することを防止する。 【構成】 プランジャ14がシリンダ13内を往復動す
ると加圧室12内の油圧が周期的に変化し、これによっ
てポンプ室11内に吸入された燃料が吐出される。オイ
ルが満たされたオイル室6にはベローズ式ダイヤフラム
18が設けられ、このベローズ式ダイヤフラム18はオ
イル室6内のオイルの膨張収縮に応じて伸縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダイヤフラム式ポンプに
関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤフラムによって画成されたポンプ
室と加圧室とを備え、加圧室に連通されたシリンダ内を
プランジャが往復動することによって加圧室内のオイル
の圧力を周期的に変化せしめてポンプ室内に供給された
液体をポンプ室から吐出せしめるようにし、加圧室に連
通可能なオイル室をシリンダおよびプランジャの周りに
形成したダイヤフラム式ポンプが公知である(実公昭6
1−36789号公報参照)。
【0003】このポンプにおいて、オイル室を密封して
オイルで満たすと、オイルの温度変化によってオイル室
内のオイルが膨張または収縮してオイル室内の油圧が変
化し、従って、プランジャ下死点における加圧室内の油
圧がオイルの温度変化によって変化するという問題を生
ずる。例えばオイル温度が高くなってオイル室内の油圧
が増大すると、プランジャが下死点に達しても加圧室内
の油圧が十分に低下しないためにダイヤフラムが加圧室
側に向かって十分に変位せず、このため加圧室内に過剰
のオイルが残留する。この状態において、プランジャが
上昇して上死点に達すると、ダイヤフラムがポンプ室側
に過剰に変位して破損するおそれがある。
【0004】そこでこのダイヤフラム式ポンプでは、オ
イル室上部に空気層を形成し、温度変化によるオイルの
膨張収縮を空気層で吸収するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、オイル室内
に空気層を形成すると、加圧室内に空気が侵入するおそ
れがあるという問題を生ずる。加圧室内に空気が侵入す
ると、プランジャが上死点に達してもダイヤフラムが十
分に変位せず、このためポンプ室内の液体を十分に昇圧
することができない。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明によれば、ダイヤフラムによって画成されたポ
ンプ室と加圧室とを備え、この加圧室に連通されたシリ
ンダ内をプランジャが往復動することによって加圧室内
の作動液の圧力を周期的に変化せしめてポンプ室内に供
給された液体をポンプ室から吐出せしめるようにしたダ
イヤフラム式ポンプにおいて、加圧室に連通可能な作動
液室を形成してこの作動液室をオイルで満たし、作動液
室の壁面の一部を伸縮可能部としている。
【0007】
【作用】作動液室をオイルで満たしたために、加圧室に
空気が侵入するおそれはない。また、作動液室の壁面の
一部を伸縮可能部としたために、温度変化による作動液
の膨張収縮を伸縮可能部で吸収することができる。
【0008】
【実施例】図1を参照すると、1はエンジン燃焼室2内
に燃料を直接噴射する燃料噴射弁、3は燃料噴射弁1に
燃料を供給するためのダイヤフラム式燃料ポンプであ
る。ダイヤフラム式燃料ポンプ3はポンプハウジング4
と、ポンプハウジング4上部に固定されたハウジングカ
バー5とを具備する。ポンプハウジング4内には密封さ
れたオイル室6が形成され、このオイル室6内には、カ
ム7が形成されたカムシャフト8が配置される。このカ
ムシャフト8はエンジンのクランクシャフトによって同
期して回転駆動せしめられる。
【0009】ポンプハウジング4頂部とハウジングカバ
ー5底部の間には密閉室9が形成される。この密閉室9
は、ダイヤフラム10によって、ポンプ室11と加圧室
12とに画成されている。オイル室6内のカム7上方に
は加圧室12に連通されるシリンダ13が形成される。
このシリンダ13内にはプランジャ14が摺動可能に挿
入される。プランジャ14は圧縮コイルばね15によっ
てカム7に向かって押圧されており、このため、プラン
ジャ14の下端はカム7外周上面に常に係合されてい
る。
【0010】シリンダ13内周側面上には2つのポート
16が形成され、各ポート16は各オイル通路17を介
してオイル室6に連通される。各ポート16は、プラン
ジャ14が下死点にあるときにシリンダ13内に開口
し、プランジャ14が下死点から少し上昇すると閉鎖さ
れる。ポンプハウジング4上方部には、伸縮可能なベロ
ーズ式ダイヤフラム18が配置され、このベローズ式ダ
イヤフラム18はオイル室6内に開口している。また、
ポンプハウジング4最上部の周面にはチェック弁32が
配置される。チェック弁32はオイル室6内から外部に
向かう流れだけを許容する。チェック弁32の開弁圧は
低く設定されている。
【0011】オイル室6内、加圧室12内、シリンダ1
3内、オイル通路16内、およびベローズ式ダイヤフラ
ム18内はオイルで満たされており、オイル室6内の油
圧はほぼ大気圧である。ポンプ室11上部は燃料通路1
9を介して燃料流入ポート20に接続される。この燃料
流入ポート20には、燃料流入ポート20を開閉する吐
出量制御弁21が配置される。吐出量制御弁21は、ば
ね22によって常に下方に付勢されており、ソレノイド
23がオンされると吐出量制御弁21はばね22のばね
力に抗して上方に変位して、燃料流入ポート20が閉弁
される。
【0012】燃料流入ポート20は燃料供給パイプ24
を介して燃料タンク25に接続される。燃料供給パイプ
24の途中には上流側から順番に、フィードポンプ2
6、フィルタ27、プレッシャレギュレータ28が配置
される。プレッシャレギュレータ28はリターン通路2
9を介して燃料タンク25に接続される。これによって
ダイヤフラム式燃料ポンプ3には、プレッシャレギュレ
ータ28によって予め設定されたほぼ一定圧力に調整さ
れた加圧燃料が供給される。
【0013】燃料通路19から燃料吐出通路30が分岐
し、燃料吐出通路30は燃料噴射弁1に接続される。燃
料吐出通路30の途中には燃料噴射弁1に向かう流れだ
けを許容する逆止弁31が配置される。プランジャ14
が上死点に位置しているときにはソレノイド23はすで
にオフされているが、ポンプ室11内の燃料圧によって
吐出量制御弁21は閉弁されている。
【0014】プランジャ14が上死点から下降を開始す
ると加圧室12内の油圧が低下し、これによってダイヤ
フラム10が下方に変位してポンプ室11内の燃料圧も
低下する。ポンプ室11内の燃料圧が吐出量制御弁21
を上方に向かって付勢する閉弁力が、プレッシャレギュ
レータ28によって調整された供給燃料圧とばね22と
が吐出量制御弁21を下方に向かって付勢する開弁力よ
り小さくなると、吐出量制御弁21が開弁され、燃料流
入ポート20からポンプ室11内に加圧燃料が流入す
る。ポンプ室11内の燃料圧と加圧室12内のオイル油
圧とはバランスしながら、プランジャ14の下降につれ
てダイヤフラム10は下方に向かって変位する。下死点
直前でポート16が全開する。
【0015】プランジャ14が下死点から上昇し始めて
ポート16が全閉されると、ダイヤフラム10が上方に
向かって変位し始める。吐出量制御弁21は開弁されて
いるため、ポンプ室11内の燃料は燃料流入ポート20
を介して燃料供給パイプ24に逆流する。次いで、ソレ
ノイド23がオンされると吐出量制御弁21は閉弁され
るため、ポンプ室11内の燃料が加圧開始される。ソレ
ノイド23は機関運転状態に応じた短時間だけオンさ
れ、前述のようにプランジャ14が上死点に位置すると
きにはオフされている。なお、吐出量制御弁21はポン
プ室11内の燃料圧によって閉弁状態に維持される。
【0016】プランジャ14の上昇に伴なってポンプ室
11内の燃料圧が上昇して逆止弁31の開弁圧力より高
くなると、逆止弁31が開弁して燃料噴射弁3に燃料が
供給される。燃料ポンプ3の燃料供給量は、吐出量制御
弁21の閉弁時期によって制御され、吐出量制御弁21
の閉弁時期は、燃料噴射弁1に供給される燃料圧が目標
燃料圧となるように制御される。
【0017】ところで、従来、オイル温度が上昇してオ
イル室6内のオイルが膨張し油圧が増大すると、プラン
ジャ14が下死点に達しても加圧室12内の油圧が十分
に低下しないために、ダイヤフラム10が加圧室12側
に向かって十分に変位せず、このため加圧室12内に過
剰のオイルが残留する。この状態において、プランジャ
14が上昇して上死点に達すると、ダイヤフラム10が
ポンプ室11側に過剰に変位して破損するおそれがあっ
た。
【0018】本実施例ではオイル室6に連通するベロー
ズ式ダイヤフラム18を設けたために、オイル温度の上
昇下降によるオイルの膨張収縮をベローズ式ダイヤフラ
ム18が伸縮することによって吸収することができる。
これによってオイル室6内のオイルの圧力が温度変化に
よって大きく変化することを防止することができる。こ
れによって前述のような、ダイヤフラム10の破損を防
止することができる。
【0019】また、オイル室6内はオイルで満たされて
いるために、加圧室12内に空気が侵入するおそれはな
い。また、オイルの温度上昇によりガスが発生すること
も考えられるが、この場合には、発生したガスはチェッ
ク弁32からパージされる。
【0020】
【発明の効果】加圧室に空気が侵入することを防止する
ことができる。また、温度変化による作動液の膨張収縮
を伸縮可能部で吸収することができるので、作動液室内
の作動液の圧力が大きく変化することを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイヤフラム式ポンプの全体図である。
【符号の説明】
3…ダイヤフラム式燃料ポンプ 6…オイル室 10…ダイヤフラム 11…ポンプ室 12…加圧室 13…シリンダ 14…プランジャ 18…ベローズ式ダイヤフラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 徳彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイヤフラムによって画成されたポンプ
    室と加圧室とを備え、該加圧室に連通されたシリンダ内
    をプランジャが往復動することによって前記加圧室内の
    作動液の圧力を周期的に変化せしめて前記ポンプ室内に
    供給された液体を前記ポンプ室から吐出せしめるように
    したダイヤフラム式ポンプにおいて、前記加圧室に連通
    可能な作動液室を形成して該作動液室をオイルで満た
    し、前記作動液室の壁面の一部を伸縮可能部としたダイ
    ヤフラム式ポンプ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012147476A1 (ja) 2011-04-27 2012-11-01 シーケーディ株式会社 送液ポンプ及び流量制御装置
WO2014115998A1 (ko) * 2013-01-22 2014-07-31 Kim Jung-Ho 정량펌프
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