JPH06266226A - 画像形成装置およびこれに用いる帯電装置 - Google Patents

画像形成装置およびこれに用いる帯電装置

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JPH06266226A
JPH06266226A JP24136793A JP24136793A JPH06266226A JP H06266226 A JPH06266226 A JP H06266226A JP 24136793 A JP24136793 A JP 24136793A JP 24136793 A JP24136793 A JP 24136793A JP H06266226 A JPH06266226 A JP H06266226A
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JP24136793A
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English (en)
Inventor
Masahiro Aizawa
昌宏 相澤
Noboru Katakabe
昇 片伯部
Kenji Asakura
建治 朝倉
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造簡単、小型で、精密な高画質の画像が得
られる画像形成装置を提供することを目的としている。 【構成】 表面に静電潜像を保持して移動する潜像保持
体2と、潜像保持体2の表面の静電潜像全面に、静電潜
像の画像部分、非画像部分の区別なく現像剤4を直接供
給し、潜像保持体2の表面に供給された現像剤4を潜像
保持体2の表面上で帯電し、潜像保持体2の表面の静電
潜像の非画像部分に付着している現像剤4を、画像部分
に付着している現像剤4と区別し、選択的に回収する画
像形成装置で、さらに、潜像保持体2とそれに対向する
帯電手段8c間に形成された振動電界によって潜像保持
体2表面で現像剤4を帯電する画像形成装置および帯電
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ、複写機、フ
ァクシミリ等に利用できる画像形成装置に関する。ま
た、その画像形成装置に利用できる現像剤の帯電装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】以前から、画像形成装置に用いることの
できる現像方法としては、カスケード現像方法、タッチ
ダウン現像方法、ジャンピング現像方法などがある。
【0003】これらには何れも、画像の再現性や鮮明度
の向上を目的として種々の改良が加えられている。
【0004】以前から、現像剤を担持して供給する現像
剤供給部材である現像剤担持体を潜像保持体に対向して
一定間隔を隔てて配置し、この現像剤担持体と潜像保持
体間に適当な現像バイアス電圧を印加して、現像を行っ
ている。その改良方法が、特公昭58−32375号公
報、特公昭63−42256号公報、特公昭63−42
782号公報、特公昭64−1013号公報、また、U
SP.4,395,476号明細書、USP.4,47
3,627号明細書、USP.4,292,387号明
細書等に開示されている。これらの文献に開示されてい
る方法は、ACジャンピング現像方法と呼ばれ、実用化
されている。
【0005】この従来例のACジャンピング現像方法を
図9に基づいて説明する。図9は、従来の画像形成装置
における現像部周辺の構造を示す。図示するように、こ
の画像形成装置では、現像剤担持体101と潜像保持体
102とが対向して配置されている。現像剤担持体10
1は、矢印A方向に回転する。現像剤担持体101上に
は、一定の間隙をおいて現像剤100から層状の現像剤
層103を形成するためのブレード107が配置されて
いる。潜像保持体102は、矢印B方向に回転する。
【0006】従来例のACジャンピング現像方法では、
現像剤担持体101を使用して、ブレード107により
現像剤担持体101上に現像剤層103を作る。現像剤
層103の現像剤は現像剤担持体101上で帯電され
る。
【0007】ACジャンピング現像方法では、現像剤担
持体101と潜像保持体102との間に、直流バイアス
電圧に交流バイアス電圧を重畳した現像バイアス電圧を
印加される。この現像バイアス電圧のうちの交流バイア
ス分によって、現像剤担持体101と潜像保持体102
とが対向した現像部に交番電界が形成される。この交番
電界によって、現像剤担持体101上に担持されていた
現像剤層103の現像剤が、現像剤担持体101と潜像
保持体102との間を往復運動する。この往復運動で、
潜像保持体102上の静電潜像の画像部分に、現像剤が
順次、付着して、静電潜像の画像部分を精密に現像しよ
うとする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のACジャ
ンピング現像方法で、忠実な現像を行うためには、以下
の理由により、現像剤層103の層厚が均一であること
が必要である。まず、忠実な現像には、潜像保持体10
2表面上の画像部分の明暗に対応する電位変化に合わせ
て、現像剤担持体101から正確に現像剤を移動させる
ことが必要である。現像剤の移動は、現像剤担持体10
1上で現像剤層103の帯電が均一であるほど、正確に
なる。このような現像剤層103の均一な帯電には、現
像剤担持体103上に極めて均一な層厚を有する現像剤
層103を形成することが不可欠である。
【0009】しかし、均一な層厚を有する現像剤層10
3を形成するためには、特別な処理および精密制御機構
が必要であり、その結果、構造が複雑になり装置が大型
化するという問題点が発生する。
【0010】また、現像剤担持体101を使用している
従来例のACジャンピング現像方法では、スリーブゴー
スト現象という問題点がある。このスリーブゴースト現
象を図9に基づいて説明する。
【0011】図示するように、現像剤担持体101にお
いて、例えばベタ画像102aに対して、現像剤層10
3から潜像保持体102側に移動する場合に、現像剤層
103に穴部分106が生じる。ところが、現像剤層1
03上に現像剤を再付着させる場合に、ブレード107
は現像剤100を現像剤担持体101の表面に層状に付
着させる機構なので、穴部分106を完全に埋めるよう
に穴部分106にだけ現像剤100を多量に再付着させ
ることはできない。この結果、現像剤層103を再付着
した後にも、前回の現像で生じた穴部分は、現像剤の層
厚が他の部分よりも薄い履歴穴104として残る。この
層厚が薄くなった部分から現像剤の移動を受けた潜像保
持体102表面の画像102b部分には、現像剤量が不
足した不足部分105が発生する。このように、今回の
画像に、この不足部分105が前回の画像の残像として
現れる現象をスリーブゴースト現象という。
【0012】また、現像剤の帯電方法としては、圧縮摩
擦帯電法と衝突帯電法とが広く用いられている。
【0013】圧縮摩擦帯電法は、特公昭59−8831
号公報等に開示されている。この方法は、図9を参照し
て現像剤担持体101上の現像剤100をブレード10
7部分で圧縮し、現像剤100を現像剤担持体101ま
たはブレード107と摩擦することにより帯電する方法
である。この方法を用いる場合は、現像剤担持体101
の表面は導電性材料で構成するのが一般的である。
【0014】一方、衝突帯電法は、現像剤担持体上の現
像剤をさらに積極的に帯電する方法であり、ブレード部
分の圧縮力によらない。この方法は、特公昭63−13
183号公報、特公平1−31605号公報、および特
公平1−31606号公報等に開示されている。この方
法では、現像剤担持体とそれに対向する帯電部材との間
に交流電界を形成し、現像剤担持体上の現像剤をその交
流電界部分を通過させることにより、振動運動させる。
この振動運動により、現像剤と現像剤担持体または帯電
部材、もしくは現像剤同士を衝突摩擦させる。この場合
もまた、現像剤に帯電電荷を付与するために、現像剤担
持体の表面は導電性材料で構成するのが一般的である。
【0015】いずれの方法の場合も、現像剤担持体の表
面は導電性材料で構成されているので、現像剤担持体上
の現像剤は、ブレード部分または帯電部材部分で帯電さ
れた後、潜像保持体と対向して現像に供されるまでの間
に、その帯電電荷は現像剤担持体を通してリークし易
く、帯電電荷を失い易い。その結果、現像に供される段
階で現像剤の帯電電荷が不足したり、帯電電荷が不均一
になったりするので、現像が設定通りに達成されず、現
像性能が低下したり、さらには、用紙への転写性能が低
下する等の問題点がある。特に、環境湿度が高くなる
程、この電荷のリークは、顕著になり、この問題点は深
刻である。
【0016】更に、潜像保持体への現像剤担持体による
現像剤の供給と現像作用は、現像剤担持体が潜像保持体
に対向する極く僅かな時間に限られるので、現像効率が
悪く、最近の高速化に対応し難い問題がある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、上記の課題を解決するために、表面に静電潜像を保
持しながら移動する潜像保持体と、前記潜像保持体表面
の静電潜像全面に画像部、非画像部の区別なく現像剤を
供給する現像剤供給手段と、前記潜像保持体の表面に供
給された前記現像剤を前記潜像保持体の表面上で帯電す
る帯電手段と、前記潜像保持体の表面の前記静電潜像の
非画像部分に付着している前記現像剤を選択的に回収す
る現像剤回収手段と、を有することを特徴とする。
【0018】また、本発明の画像形成装置は、上記の課
題を解決するために、現像剤が磁性現像剤を含み、か
つ、現像剤供給手段が、前記潜像保持体の表面の静電潜
像の周りに磁界を形成する手段を有し、前記潜像保持体
表面の静電潜像全面に、前記磁界の磁界力によって前記
現像剤を供給するようにするのが好適である。
【0019】また、本発明の画像形成装置は、上記の課
題を解決するために、帯電手段が、潜像保持体に対向配
置された電荷付与手段を有し、前記潜像保持体の表面上
で、前記潜像保持体の表面の静電潜像全面に供給された
現像剤を、電荷付与手段と摺擦させることにより帯電す
ることが好適である。
【0020】また、本発明の画像形成装置は、上記の課
題を解決するために、現像剤回収手段が、潜像保持体と
の間に直流電界を形成する電源手段を有し、前記直流電
界の電界力によって、前記潜像保持体の表面の静電潜像
の非画像部分に付着している現像剤を選択的に回収する
ことが好適である。
【0021】また、本発明の画像形成装置は、上記の課
題を解決するために、現像剤回収手段が、潜像保持体と
の間に直流電界を重畳された交流電界を形成する電源手
段を有し、前記直流電界を重畳された交流電界の電界力
によって、前記潜像保持体の表面の静電潜像の非画像部
分に付着している現像剤を選択的に回収することが好適
である。
【0022】また、本発明の画像形成装置は、上記の課
題を解決するために、現像剤が磁性現像剤を含み、か
つ、現像剤回収手段が、潜像保持体の表面の静電潜像の
周りに磁界を形成する手段を有し、前記磁界の磁界力に
よって、前記潜像保持体の表面の前記静電潜像の非画像
部分に付着している現像剤を選択的に回収することが好
適である。
【0023】また、本発明の画像形成装置は、上記の課
題を解決するために、帯電手段が、潜像保持体に対向配
置された電荷付与手段と、前記電荷付与手段と前記潜像
保持体との間に振動電界を形成する手段とを有し、前記
潜像保持体の表面に供給された現像剤を、前記振動電界
によって前記潜像保持体と前記電荷付与手段との間で振
動させることにより帯電することが好適である。ここ
で、電荷付与手段は、少なくともその表面は導電性であ
ること、前記潜像保持体に所定間隙を隔てて対向配置さ
れていること、前記潜像保持体にこの潜像保持体の移動
方向における途中一部が接触するよう対向配置され、前
記潜像保持体表面に付着搬送される現像剤の押し上げ力
により、前記潜像保持体と非接触状態となるような機械
的弾性特性を有すること、潜像保持体との最小間隙は、
40μmから2mmの範囲であることが、それぞれ好適
である。さらに、現像剤回収手段と潜像保持体との最小
間隙は、電荷付与手段と前記潜像保持体との最小間隙よ
りも広い間隙を有することが好適である。
【0024】また、本発明の画像形成装置は、上記の課
題を解決するために、現像剤回収手段が、潜像保持手段
に対向配置される前記ローラ手段と、前記ローラ手段と
前記潜像保持体との間に交番電界を形成する手段とを有
し、前記潜像保持体の表面上で帯電された現像剤を、前
記交番電界によって前記潜像保持体と前記ローラ手段と
の間で往復運動させることにより、前記潜像保持体の表
面の前記静電潜像の非画像部分に付着している前記現像
剤を選択的に前記ローラ手段に回収するようにするのが
好適である。ここで、ローラ手段と前記潜像保持手段と
の間に形成する交番電界が、前記電荷付与手段と潜像保
持体との間に係止する振動電界と、同一出力の電源装置
により形成するようにするのが好適である。
【0025】また、本発明の画像形成装置は、上記の課
題を解決するために、現像剤が磁性現像剤を含み、か
つ、現像剤回収手段は、ローラ手段と潜像保持体との間
に磁界を形成する手段を有し、前記磁界の磁界力を用い
て、前記潜像保持体の表面の静電潜像の非画像部分に付
着している現像剤を選択的に前記ローラ手段に回収する
ようにするのが好適である。また、ローラ手段は、潜像
保持体に所定間隙を隔てて対向配置されたこと、自身の
に回収し表面に付着した現像剤をこの表面から除去する
除去手段を有すること、自身の回転方向は、潜像保持体
と同方向であること、自身と潜像保持体間の所定間隙
は、100μmから2mmの範囲であることが、それぞ
れ好適である。
【0026】また、本発明の画像形成装置は、上記の課
題を解決するために、潜像保持体の一部と現像剤回収手
段の一部とハウジング手段とによって形成される現像剤
を溜める現像剤溜手段を有することが好適である。そし
て、帯電手段が、現像剤溜手段内に配置されることが好
適である。
【0027】また、本発明の画像形成装置は、上記の課
題を解決するために、現像剤が磁性現像剤を含み、か
つ、画像形成装置が少なくと記潜像保持体とハウジング
手段との近接部に磁界を形成する第1の磁界形成手段
と、前記潜像保持体と前記現像剤回収手段との近接部に
磁界を形成する第2の磁界形成手段とを有し、第1の磁
界形成手段の形成する磁界によって、前記潜像保持体と
前記ハウジング手段の近接部から現像剤溜手段内の現像
剤が漏れ出すのを防止し、第2の磁界形成手段の形成す
る磁界によって、前記潜像保持体と前記現像剤回収手段
との近接部から現像剤溜手段内の磁性現像剤が漏れ出す
のを防止することが好適である。ここで、第1の磁界形
成手段が、前記潜像保持体に内包される固定磁石を含
み、現像剤溜手段内の現像剤を前記潜像保持体表面に磁
気的に吸引することにより前記潜像保持体の表面に拘束
保持すること、第2の磁界形成手段が、前記現像剤回収
手段に内包される固定磁石を含み、前記潜像保持体の表
面の静電潜像の非画像部分に付着している現像剤を選択
的に前記現像剤回収手段に回収することを補助すること
が、それぞれ好適である。
【0028】また、本発明の画像形成装置は、上記の課
題を解決するために、現像剤回収手段は、前記現像剤溜
手段内に、前記現像剤回収手段の表面に付着する現像剤
を前記現像剤回収手段から除去する除去手段を有するこ
とが好適である。
【0029】本発明の画像形成装置用帯電装置は、上記
の課題を解決するために、表面に静電潜像を保持しなが
ら移動する潜像保持体と、前記潜像保持体に対向配置さ
れた帯電手段と、前記帯電手段と前記潜像保持体間に振
動電界を形成する電界電源と、前記潜像保持体および前
記帯電手段間に現像剤を供給し、強制的に通過させる現
像剤供給手段と、を備えたことを特徴とする。
【0030】また、本発明の画像形成装置用帯電装置
は、上記の課題を解決するために、現像剤が磁性現像剤
を含み、かつ、現像剤供給手段は、潜像保持体および帯
電手段との間に磁場を形成する手段を有し、前記現像剤
を前記磁界の磁気吸引力により前記潜像保持体と前記帯
電手段との間に供給することが好適である。
【0031】また、本発明の画像形成装置用帯電装置
は、上記の課題を解決するために、現像剤が磁性現像剤
を含み、かつ、現像剤供給手段が、潜像保持体および帯
電手段の少なくとも一方の手段の、前記現像剤と接触す
る側の面とは反対の側に位置する磁石とを有し、前記少
なくとも一方の手段と前記磁石とが相対移動することに
より、前記現像剤を前記潜像保持体と前記帯電手段との
間に供給し強制的に通過させることが好適である。
【0032】また、本発明の画像形成装置用帯電装置
は、上記の課題を解決するために、現像剤が磁性現像剤
を含み、かつ、現像剤供給手段は、潜像保持体の静電潜
像を保持する面とは反対側に磁石を有し、前記磁石の磁
気吸引力によって前記潜像保持体の表面に前記現像剤を
保持しながら、前記潜像保持体の移動にしたがって、前
記潜像保持体と前記帯電手段との間に供給し、強制的に
通過させることが好適である。
【0033】また、本発明の画像形成装置用帯電装置
は、上記の課題を解決するために、帯電手段が、潜像保
持体に対向配置された電荷付与手段を有し、前記電荷付
与手段は、少なくともその表面は電気導電性であること
が好適である。
【0034】また、本発明の画像形成装置用帯電装置
は、上記の課題を解決するために、帯電手段が、潜像保
持体に対向配置された電荷付与手段を有し、前記電荷付
与手段は、前記潜像保持体に所定間隙を隔てて対向配置
されたことが好適である。
【0035】また、本発明の画像形成装置用帯電装置
は、上記の課題を解決するために、帯電手段が、潜像保
持体に対向配置された電荷付与手段を有し、前記電荷付
与手段は、前記潜像保持体にこの潜像保持体の移動方向
における途中一部が接触するよう対向配置され、前記潜
像保持体表面に付着搬送される現像剤の押し上げ力によ
り、前記潜像保持体と非接触状態となるような機械的弾
性特性を有することが好適である。
【0036】また、本発明の画像形成装置用帯電装置
は、上記の課題を解決するために、帯電手段が、潜像保
持体に対向配置された電荷付与手段を有し、前記電荷付
与手段と潜像保持体との最小間隙は、40μmから2m
mの範囲であることが好適である。
【0037】また、本発明の画像形成装置用帯電装置
は、上記の課題を解決するために、帯電手段が、潜像保
持体に対向配置された電荷付与手段を有し、前記電荷付
与手段は、板状形状であることが好適である。
【0038】
【作用】本発明の画像形成装置は、現像剤供給手段が、
現像剤を潜像保持体表面に画像部、非画像部の区別なく
供給し、潜像保持体の移動に伴い、表面に保持、搬送さ
れる現像剤を帯電手段が潜像担持体上で帯電し、現像剤
回収手段が、潜像保持体表面の静電潜像における画像部
と非画像部との電位差を利用して、非画像部分に付着し
ている現像剤を画像部分に付着している現像剤とを区別
して、非画像部分の現像剤を選択的に回収することによ
り現像を行い画像を形成することができ、特に、以下の
ような作用を発揮する。
【0039】(1) 現像剤を潜像保持体表面に静電潜
像の画像部、非画像部の区別なく全面に供給することに
より、現像に必要な量の現像剤を静電潜像全面に供給す
るので、潜像保持体に形成される現像後の現像剤像に、
前回形成した画像の残像として現れるスリーブゴースト
現象を回避し、従来技術で現像剤供給量の不足が原因に
なっている現像不良を解消することができる。
【0040】(2) また、従来例のように、現像剤担
持体上に極めて均一な現像剤層を形成する必要がないの
で、装置の構造が簡単で、小型化が可能になる。
【0041】(3) さらに、電気絶縁性の高い材料で
構成される潜像保持体表面で現像剤を帯電するので、現
像剤の帯電電荷のリークが少なく帯電効率が高くなる
し、現像剤の帯電電荷が静電潜像に即座に作用して現像
を開始するので、現像効率も向上する。従って、高湿度
の環境下で現像剤の電荷が非常にリークし易い雰囲気で
あっても、電荷のリークが少なく、現像剤の保持する電
荷が低下することによる悪影響が極めて少ない。その結
果、規定量に帯電した電荷の効果が確実に現像工程の
他、転写工程にも作用し、高解像度の現像と転写の安定
化が可能になる。
【0042】(4) しかも、潜像保持体に充分な現像
剤を載せた後、現像工程で潜像保持体上の現像剤を潜像
保持体上で帯電し、最後に、潜像保持体表面の静電潜像
の非画像部分に付着した現像剤を回収している結果、現
像剤を潜像保持体表面に載せてから潜像保持体表面の静
電潜像の非画像部分に付着した現像剤を回収するまでの
長い時間、現像剤を静電潜像に接触させることができ、
静電潜像が面積の大きなベタ画像や電荷の回り込みによ
り現像剤が付着し難い微細な細線画像に対しても、現像
剤を載せて帯電することで、静電潜像を忠実に現像し、
非画像部分のみの現像剤を選択的に回収することがで
き、画質の向上を図ることができる。
【0043】本発明の画像形成装置はまた、現像剤溜り
を有し、潜像保持体表面の静電潜像全面に、現像剤を前
記現像剤溜から直接供給することにより、静電潜像全面
に対して多量の現像剤を供給するので、特に供給量を制
御しないでも、現像剤の供給ムラや供給不足を解消する
に充分な量の現像剤を潜像保持体表面の静電潜像全面に
供給し載せることができ、現像剤の供給量を制御する構
成が不要となり、この面でも構成が簡略化する。
【0044】そして、磁界の現像剤拘束力で潜像保持体
表面の静電潜像全面に磁性の現像剤を供給すると、現像
剤の供給を安定化させることが可能である。例えば、現
像剤を供給する方向が、重力の作用に抗する方向、横向
きや、やや斜め下向きであっても、安定して現像剤を供
給することができる。また現像剤の流動性が低下しても
これに影響されることなく安定して現像剤を供給するこ
とができる。
【0045】そして本発明の画像形成装置は、現像剤を
電荷付与部材と摺擦させて摩擦帯電させ、また、電荷付
与部材と潜像保持体間に振動電界を形成して、この振動
電界中で現像剤を振動、往復運動させながら現像剤同
士、また、現像剤と電荷付与部材、潜像保持体と衝突接
触させることにより現像剤を帯電させることにより、潜
像保持体の表面上にある静電潜像を乱さずに現像剤を帯
電することができる。また、万が一、この振動による帯
電の際に、現像剤が周辺へ飛散しても、電荷付与部材に
よる電荷付与部分を現像剤溜の中としておくことで、現
像剤が外部に漏れることはない。そして、振動電界中の
振動で現像剤を帯電すると、現像剤の帯電だけでなく、
現像剤の凝集体が分散され易い。その過程で、現像剤が
潜像保持体の表面上で移動して、現像剤の量が潜像保持
体の表面上で均一分布化され、且つ、帯電した現像剤
が、前記のように長時間、潜像保持体の表面の静電潜像
に接触するのと相まって、静電潜像に忠実な優れた画像
が得られる。
【0046】さらに、現像剤供給手段に備える磁石が形
成する磁界の磁界力で、磁性の現像剤を潜像保持体と電
荷付与部材との間に供給すれば、現像剤の磁気特性を利
用した強制搬送を可能とし、例えば、高湿度環境下で現
像剤の流動性が著しく低下したとしても、流動性の低下
に影響されることなく、帯電領域への安定した現像剤の
供給ができ、現像剤の帯電作用および帯電現像剤の定量
供給作用を簡易にかつ確実に達成する。また、現像剤を
磁気的に拘束しながら、潜像保持体と電荷付与部材との
間を通過させることになるので、現像剤の振動帯電領域
からの飛散を抑制し、振動帯電場に無理なく現像剤を拘
束しながら、現像剤に無理なストレスを加えることなく
帯電することができる。
【0047】本発明の画像形成装置はさらに、現像剤回
収手段により静電潜像の非画像部分に付着している現像
剤を回収するのに、潜像保持体と現像剤回収部材間に直
流回収バイアスを形成し、現像剤回収手段の一部として
使用することができるし、現像剤の回収に、潜像保持体
と現像剤回収部材間に交番電界を形成して、現像剤を往
復運動させながら回収することもでき、いずれの場合に
も、現像剤の有する電荷と、周辺の電界による電界力を
利用して、潜像保持体の表面の非画像部分に付着する現
像剤を現像剤回収手段へ回収することができる。特に、
交番電界中で、現像剤を往復運動させると、現像剤に働
く分子間力などの付着力の影響を排除できることから、
現像剤が外力に対し敏感に反応し易くなり、静電潜像に
よる電界力に忠実に反応し、静電潜像を忠実に現像する
ことができる。
【0048】また、現像剤が磁性現像剤である場合、現
像剤の回収に、潜像保持体と現像剤回収部材間に磁界を
形成し、その磁界の磁気力を利用して、潜像保持体の表
面の非画像部分に付着している現像剤を回収することが
できる。
【0049】いずれにしろ、直流電界による電界力、交
番電界による現像剤の活性作用、現像剤の磁気吸引力を
応用して、潜像保持体の表面の非画像部分に付着する現
像剤や、画像部分に付着する余分な現像剤を、現像剤回
収手段に回収し、潜像保持体表面の静電潜像に忠実な現
像を行うことができる。
【0050】また、本発明の画像形成装置は、現像剤回
収手段であるローラ手段の表面に回収された現像剤を除
去する除去手段を有することにより、ローラ手段が、再
び、潜像保持体表面に対向するときには、ローラ手段の
表面をリフレッシュしているようにし、ローラ手段の回
収能力を高く維持することができる。従って、静電潜像
に忠実な画像形成を持続することができる。そして、こ
のローラ手段が、潜像保持体と同方向に回転するように
することにより、ローラ手段と潜像保持体とが対向する
所定間隙において、両者の表面の走行方向は反対方向と
なって、この間隙内で、現像剤にそれぞれに従った反対
方向の随伴流を起こさせることができ、この現像剤の随
伴流に、交番電界による往復運動が重なるようにするこ
とによって、現像剤の循環流を形成することができる。
この結果、この間隙内で現像剤が滞留部を形成し、この
滞留部の現像剤が交番電界に従って繰り返し往復運動す
る。そこで、潜像保持体の表面の画像部分の現像効率が
高くなるばかりか、非画像部分に付着する現像剤の回収
効率も高くなる。従って、カブリがなく、静電潜像に忠
実な画像を得ることができる。
【0051】また、本発明の画像形成装置は、磁性現像
剤を用いる場合、現像剤溜手段を構成する潜像保持体と
ハウジングとの近接部に磁界を形成し、また、現像剤溜
手段を構成する潜像保持体と現像剤回収部材との近接部
に磁界を形成することによって、潜像保持体とハウジン
グ、現像剤回収部材との近接部に現像剤の磁気的な穂立
ちを形成することができ、動作中は勿論のこと、特に装
置電源が切れているときの移動、運搬等の振動、衝撃で
も、現像剤溜手段内の現像剤が外部へ漏れ出すのを防止
し、且つ、画像形成装置を移動させたりするときに起こ
る現像剤溜手段内での現像剤の偏りを防止することがで
きる。
【0052】本発明の画像形成装置用帯電装置は、潜像
保持体と電荷付与部材とがなす帯電部材対の間に、振動
電界を形成して帯電領域を形成し、潜像担持体表面に供
給されこの帯電領域を強制的に通過させられる現像剤の
内、何割かは、自然に帯電し、電荷を帯びた現像剤存在
し、その電荷を帯びた現像剤が前記振動電界による電界
力で、電界の向きの変化に追従し、潜像保持体と電荷付
与部材との間を往復移動する。往復運動を始めた現像剤
は、電荷付与部材と衝突、接触して電荷を授受される。
電荷を授受された現像剤は、その往復運動が更に活発化
し、他の電荷を帯びていない現像剤に衝突接触したりす
る。元々電荷を帯びていない現像剤は、電荷を帯びた現
像剤に衝突接触され、電荷を帯びるようになると共に、
往復運動する運動エネルギーもまた伝達される。このよ
うな、往復運動と衝突接触作用が徐々に広がりやがて
は、帯電領域内の全ての現像剤へ波及する。従って、潜
像保持体と電荷付与部材との間に供給され通過していく
現像剤が、圧迫を受けたり動きが無理に規制されたりし
てストレスを受けることなく、所定の極性および電位に
帯電される。
【0053】特に、現像剤は、帯電部材対間に強制的に
供給され通過させられることで、帯電操作を定常化させ
られる。従って、現像剤の帯電不足や帯電むらのない均
一に帯電された現像剤を、過不足なく定量づつ送り出し
て以後の現像に供することができる。
【0054】また、帯電された現像剤は、絶縁体である
潜像担持体上にて帯電されて即現像に供されるので、帯
電から現像までの間に、現像剤が保持する電荷のリーク
が極めて少ない。従って、現像剤は必要な帯電電荷量を
保持したままで現像されるので、現像工程が静電潜像に
忠実に行われる。しかも、潜像保持体自身が移動するこ
とで、現像剤を潜像保持体と電荷付与部材との間に導入
し、通過させることができ、現像剤供給機能も奏するこ
とができる。
【0055】また、磁石が潜像保持体の表面の静電潜像
の周りに形成する磁界の磁界力で、磁性の現像剤を潜像
保持体と電荷付与部材との間に供給すれば、現像剤の磁
気特性を利用した強制搬送を行うことができる。この場
合、例えば、高湿度環境下で現像剤の流動性が著しく低
下したとしても、流動性の低下に影響されることなく、
安定した現像剤の供給が可能となる。したがって、現像
剤の帯電作用および定量供給作用を簡易にかつ確実に達
成する。また、現像剤を磁気的に拘束しながら、潜像保
持体と電荷付与部材との間を通過させることにより、現
像剤の振動帯電領域からの飛散を抑制し、振動帯電場に
無理なく現像剤を拘束しながら、現像剤に無理なストレ
スを加えることなく帯電することができる。
【0056】そして、潜像保持体および電荷付与部材の
少なくとも一方と、これらの現像剤通路とはその反対側
に位置する磁石とを有し、潜像保持体と電荷付与部材の
少なくとも一方と磁石とが相対移動して、現像剤を潜像
保持体と電荷付与部材との間に供給し強制的に通過させ
るようにすると、帯電装置全体の構造を特に複雑にする
ことなく、さらに、安定した帯電と定量供給とを実現で
きる。また、特に、現像剤に加わる磁気力以外の力と磁
気力とが複雑に働くことから、現像剤が回転モーメント
を受けることもあり、現像剤が複雑に運動し、より均一
な帯電を効率よく達成することができる。
【0057】これら各場合において、潜像保持体の裏面
側に磁石を設け、磁界を形成し、その磁界による磁気力
で、潜像保持体の表面に現像剤を保持し、潜像保持体と
電荷付与部材との間に供給し、通過させることもでき
る。この場合、潜像保持体の内部に磁石を配置すること
ができるため、磁石を配置するための空間を新たに設け
る必要が無く、外部にかさ張らない簡単で小型な構成に
よって、特徴ある帯電を達成することができる。
【0058】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して以下に詳述
する。
【0059】(実施例1)先ず、本発明の画像形成装置
の基本的な構成を有する実施例1を図1に基づいて説明
する。
【0060】図示するように、本実施例の画像形成装置
は、表面に静電潜像を保持して矢印C方向に移動する潜
像保持体2と、現像剤4を蓄えた現像剤容器6と、現像
剤4を帯電するための電荷付与部材8aと、不要な現像
剤を回収するための現像剤回収部材10とを有する。現
像剤容器6は潜像保持体2に隣接して配置される。電荷
付与部材8aは、潜像保持体2に所定間隙を隔てて隣接
して、潜像保持体2の移動方向Cにおける現像剤容器6
の下流側に配置される。電荷付与部材8aと潜像保持体
2との間隙は、上流側、即ち現像剤容器6側が、下流側
より大きい。現像剤回収部材10は、潜像保持体2に所
定間隙を隔てて隣接して、電荷付与部材8aの下流側に
配置される。現像剤4としては、1成分現像剤を用い
る。
【0061】この画像形成装置の動作を説明する。
【0062】現像剤容器6は、重力の力を利用し、現像
剤4を潜像保持体2の上向きの表面に、静電潜像の画像
部、非画像部の区別なく供給する。次いで、潜像保持体
2の移動に伴い、潜像保持体2の上向きの表面に保持、
搬送されて強制的に通過していく現像剤4に電荷付与部
材8aを摺擦させ、現像剤4を帯電させる。なお、この
ような重力を利用した潜像保持体2表面への現像剤4の
供給と、搬送のために、潜像保持体2の表面は必ずしも
上向きである必要はなく、傾斜していてもよいのは勿
論、垂直な移動領域においても現像剤溜りを側方から臨
ませれば達成できる。場合によっては、下向きの潜像保
持体2表面でも現像剤4の重力による流動圧を利用する
等すれば現像剤4を供給し搬送することができる。
【0063】次いで、帯電された現像剤4は矢印Cの方
向に移動する潜像保持体2により搬送されて、現像剤回
収部材10部分を強制的に通過させられる。ここで、潜
像保持体2表面の静電潜像における画像部と非画像部と
の電位差を利用して、非画像部分に付着している現像剤
4を画像部分に付着している現像剤4とを区別して、非
画像部分の現像剤を選択的に現像剤回収部材10側へ回
収し、それによって現像を行う。
【0064】このように、本実施例によれば、重力を利
用することにより、現像剤4を潜像保持体2表面に供給
するので、現像に必要な量の現像剤4を静電潜像全面に
画像部、非画像部の区別なく供給することができる。従
って、従来技術で現像剤供給量の不足が原因になってい
る現像不良を解消できる。また、従来例のように、現像
剤担持体上に極めて均一な現像剤層を形成する必要がな
いので、装置の構造が簡単で、小型化が可能になる。
【0065】また、本実施例によれば、潜像保持体2の
表面上で現像剤4を帯電するので、現像剤4の帯電電荷
のリークが少なく帯電効率が高い。これは、潜像保持体
2表面は、静電潜像を保持することから、電荷の漏洩を
防止するために非常に高い電気絶縁性材料で構成される
からである。
【0066】従って、高湿度の環境下で現像剤4の電荷
が非常にリークし易い雰囲気であっても、電荷のリーク
が少なく、現像剤4の保持する電荷が低下することによ
る悪影響が極めて少ない。その結果、規定量に帯電した
電荷の効果が確実に現像工程の他、転写工程にも作用
し、高解像度の現像と転写の安定化が可能になる。
【0067】静電潜像を形成する方法は、例えば、カー
ルソン・プロセスを用いる場合、導電性基板上に光半導
体層を形成した潜像保持体2を用いて、その潜像保持体
2表面を一様に帯電した後、画像パターンに応じた光照
射を行うことによって、静電潜像を形成することができ
る。また、導電性基板上に電気絶縁性の高い層を形成し
た潜像保持体2を用いて、その潜像保持体2表面に画像
パターンに応じた電荷を直接照射して、静電潜像を形成
することができる。
【0068】さらに、上記のように潜像保持体2の表面
上で現像剤4を帯電すると、現像効率が高い。これは、
現像剤4の帯電電荷が静電潜像にすぐに作用し、作像を
開始するからである。
【0069】また以上のように、潜像保持体に充分な現
像剤を載せた後、現像工程で潜像保持体2上の現像剤4
を潜像保持体2上で帯電し、最後に、潜像保持体2表面
の静電潜像の非画像部分に付着した現像剤を回収してい
る結果、現像剤4を潜像保持体2表面に載せてから潜像
保持体2表面の静電潜像の非画像部分に付着した現像剤
4を回収するまでの長い時間、現像剤4を静電潜像に接
触させることができ、静電潜像が面積の大きなベタ画像
や電荷の回り込みにより現像剤4が付着し難い微細な細
線画像に対しても、現像剤4を載せて帯電することで、
静電潜像を忠実に現像し、非画像部分のみの現像剤を選
択的に回収することができる。
【0070】また、本実施例では、電荷付与部材8aに
よって十分に帯電された現像剤4を用いているので、現
像剤回収部材10への回収が、静電潜像に忠実に行われ
る。 (実施例2)図2に、実施例2の画像形成装置の構成を
示す。上記実施例1と同様の構成要素には、同じ符号を
付記し、重複する説明は省略する。
【0071】本実施例の画像形成装置は、実施例1の画
像形成装置の電荷付与部材8aに換えて、その構成が異
なる電荷付与部材8bを有する。この画像形成装置は、
図1に示す構成要素に加えて、現像剤容器6付近に磁界
を形成するための第1の磁界形成手段12と、電荷付与
部材8bに電圧を印加するための第1の電源16と、現
像剤回収部材10に電圧を印加するための第2の電源1
8と、現像剤回収部材10付近に磁界を形成するための
第2の磁界形成手段20とを有する。第1の磁界形成手
段12は、潜像保持体2に隣接して、現像剤容器6とは
反対側に配置される。第1の電源16は、電荷付与部材
8bに直流電圧を重畳した交流電圧を印加する。第2の
電源18は、現像剤回収部材10に直流電圧を重畳した
交流電圧を印加する。第2の磁界形成手段20は、現像
剤回収部材10に隣接して、潜像保持体2とは反対側に
配置される。現像剤4は、絶縁性でかつ磁性体ある。
【0072】この画像形成装置の動作を説明する。
【0073】現像剤容器6は、第1の磁界形成手段12
が形成する磁界による磁気吸引力を利用して、現像剤4
を潜像保持体2表面に画像部、非画像部の区別なく供給
する。したがって、現像剤4の供給は潜像保持体2表面
の向きに関係なく安定して行える。次いで、潜像保持体
2の移動に伴い、表面に保持、搬送された現像剤4に電
荷付与部材8bを摺擦させ、現像剤4を帯電する。この
とき、電荷付与部材8bには、第1の電源16により直
流電圧を重畳した交流電圧が印加されているので、潜像
保持体2と電荷付与部材8bとの間に振動電界が形成さ
れている。この振動電界領域中では現像剤4が往復運動
するので、現像剤4と電荷付与部材8bまたは潜像保持
体2、もしくは現像剤4同士が衝突し摩擦帯電する。
【0074】これにつき詳述すると、前記振動電界によ
る帯電領域を強制的に通過させられる現像剤4の内、何
割かは、自然に帯電し、電荷を帯びた現像剤4が存在
し、その電荷を帯びた現像剤4が前記振動電界による電
界力で、電界の向きの変化に追従し、潜像保持体2と電
荷付与部材8bとの間を往復移動する。往復運動を始め
た現像剤4は、電荷付与部材8bと衝突、接触して電荷
を授受される。電荷を授受された現像剤4は、その往復
運動が更に活発化し、他の電荷を帯びていない現像剤4
に衝突接触したりする。元々電荷を帯びていない現像剤
4は、電荷を帯びた現像剤4に衝突接触され、電荷を帯
びるようになると共に、往復運動する運動エネルギーも
また伝達される。このような、往復運動と衝突接触作用
が徐々に広がりやがては、帯電領域内の全ての現像剤4
へ波及する。従って、潜像保持体2と電荷付与部材8b
との間に供給され通過していく現像剤4が、圧迫を受け
たり動きが無理に規制されたりしてストレスを受けるこ
となく、所定の極性および電位に帯電される。
【0075】特に、現像剤4は、帯電部材対である潜像
保持体2と電荷付与部材8bとの間に強制的に供給され
通過させられることで、帯電操作を定常化させられる。
従って、現像剤4の帯電不足や帯電むらのない均一に帯
電された現像剤4を、過不足なく定量づつ送り出して以
後の現像に供することができる。
【0076】帯電された現像剤4を搬送した潜像保持体
2は、さらに潜像保持体2に対向配置された現像剤回収
部材10部分を通過する。現像剤回収部材10には、第
2の電源18により直流電圧を重畳した交流電圧が印加
されているので、潜像保持体2と現像剤回収部材10と
の間に交番電界が形成されている。ここで、現像剤4
は、交番電界にしたがって潜像保持体2と現像剤回収部
材10との間を往復運動するので、外力に対し反応し易
い状態となる。この現像剤回収部材10が潜像保持体2
と対向している部分には、さらに、第2の磁界形成手段
20により磁界が形成されている。上述のように、現像
剤4は、外力に対し反応し易い状態となっているので、
潜像保持体2表面の表面電位と第2の電源18の直流電
圧成分との電位差による電界力と、第2の磁界形成手段
20の形成する磁界による磁気吸引力とによって、非画
像部分に付着する現像剤4と画像部分に付着する余分な
現像剤4とが選択的に現像剤回収部材10側へ回収され
る。これによって、現像が行われる。
【0077】本実施例では、上述したように、現像剤を
供給する工程で、現像剤4を、第1の磁界形成手段12
が形成する磁界の吸引力によって、潜像保持体2の全面
に、画像部、非画像部の区別なく、直接供給する。供給
された現像剤4は、第1の磁界形成手段12が形成する
磁界の吸引力によって潜像保持体2の表面に吸引拘束保
持された状態で移動する。従って、この供給方法による
と、現像に必要な量の現像剤4を確実に静電潜像全面に
供給することができ、従来技術で現像剤供給量の不足が
原因になっている現像不良を解消できる。
【0078】また、本実施例では、現像剤を帯電する工
程で、電荷付与部材8bに第1の電源16により直流電
圧を重畳した交流電圧を印加し、電荷付与部材8bと潜
像保持体2とが対向する間隙部分に振動電界を形成す
る。この振動電界を利用して、現像剤4を帯電する。従
って、振動電界の直流電圧分で、電荷付与部材8bへ積
極的に衝突させることもできるし、潜像保持体2の表面
に拘束保持され易くすることもできる。
【0079】また、帯電の際の現像剤4の振動によっ
て、現像剤4の分布が均一化され、且つ、帯電された現
像剤4が現像剤を回収する工程まで継続して静電潜像に
接触しているので、極めて細い細線の細線画像でも、カ
ブリや現像不足等の不都合なしに、忠実に現像できる。
【0080】(実施例3)図3に、図2の基本的な構成
例を更に具体化した本発明の実施例3の画像形成装置の
構成を示す。まず、図3に基づいて、本実施例の画像形
成装置の構造を説明する。なお、本実施例においても前
記実施例と同じ部材には同一の符号を付し、重複する説
明は省略する。
【0081】図示するように、本実施例の画像形成装置
は、矢印Eで示す方向に回転駆動されるように設けられ
た潜像保持体2と、潜像保持体2に所定量の電荷を与え
るための帯電チャージャー30と、潜像保持体2を露光
して、潜像保持体2上に静電潜像を形成するための光学
系32と、静電潜像を現像して現像剤像を形成するため
の現像器3と、現像剤像を紙34に転写するための転写
チャージャー36と、潜像保持体2上の残留現像剤4を
除去するためのクリーニング部材38と、潜像保持体2
上の残留電荷を除去するためのイレーサ40とを備え
る。
【0082】現像器3は、大別して、潜像保持体2の潜
像保持面に直接現像剤4を供給するための現像剤供給部
材5、潜像保持体2の表面に供給された現像剤4を潜像
保持体2上で振動電界により帯電させるための電荷付与
部材8c、および潜像保持体2上の非画像部に付着して
いる現像剤4を回収するための電極ローラ22を有す
る。
【0083】この画像形成装置の動作の概略を説明す
る。
【0084】まず、潜像保持体2は帯電チャージャー3
0によって表面を一様に帯電された後、表面に光学系3
2からの画像パターンに対応する光照射を受けて、潜像
保持体2上に静電潜像が形成される。
【0085】次に、現像器3の現像剤供給部材5により
潜像保持面に直接現像剤4が供給され、現像剤4は、電
荷付与部材8cにより潜像保持体2上で帯電される。電
極ローラ22は、潜像保持体2上の非画像部に付着して
いる現像剤4を回収し、これにより、潜像は現像されて
顕像化した現像剤像となる。
【0086】潜像保持体2上の現像剤像はこれとのタイ
ミングをとって搬送されてくる紙34上へ転写チャージ
ャー36によって転写される。転写後の紙34は図示し
ない定着器によって定着処理され、画像形成を終える。
転写後の潜像保持体2の表面は、クリーニング部材38
により残留トナーを除去された後、イレーサ40によっ
て残留電荷も除去され、次の画像形成に供される。
【0087】このように動作する本実施例の画像形成装
置の現像器3の構造をされに詳しく説明する。
【0088】まず、現像器3の現像剤供給部材5につい
て説明する。
【0089】現像剤供給部材5は、開口7を有する現像
剤容器6を備え、開口7は直接潜像保持体2の潜像保持
面に対向する。現像剤容器6内には、絶縁性磁性1成分
トナーである現像剤4が収容され、大きな溜りをなして
いる。従って、現像剤4は、その重量によって開口7を
通じ自然流出しようとして、前記溜りをなしたまま潜像
保持体2の潜像保持面上に直接供給されて、画像部、非
画像部の区別なく、潜像保持体2の回転方向の広範囲に
ベタ接触する。
【0090】現像剤容器6内には、開口7の潜像保持体
2の回転方向で見た上流側に潜像保持体2と対向して現
像剤供給ローラ50が設けられている。現像剤供給ロー
ラ50は、矢印Fの方向、すなわち潜像保持体2の回転
方向と逆向きの方向に回転する。この回転によると、潜
像保持体2と現像剤供給ローラ50との対向部での順方
向移動によって、現像剤容器6上部の現像剤4を矢印G
のように潜像保持体2に向かう積極的な流れを作ること
ができ、供給を促進し安定させることができる。
【0091】ただし、この現像剤供給ローラ50は必須
ではない。しかし現像剤4の直接供給を潜像保持体2の
下側から行う等、現像剤4の重力による流れを利用でき
ないか、あるいは利用しにくい場合に現像剤供給ローラ
50やこれに代わる適宜な搬送部材を利用するのが好適
となる。
【0092】また、現像剤供給ローラ50で現像剤4を
撹拌混合することによって、現像剤4同士ないし現像剤
4と現像剤供給ローラ50とが摩擦し、現像剤4を帯電
することができる。現像剤4同士の摩擦帯電の場合、両
極性に帯電するが、たとえ反対極性への帯電であって
も、帯電電荷を有することが後述する振動電界を用いた
帯電行程で有利に働く。
【0093】なお場合によっては、アースされた潜像保
持体2に対し、現像剤供給ローラ50に第3の電源52
によって、現像剤供給ローラ50と潜像保持体2間へ直
流電界を形成させるようにすると、この電界形成域に導
入される現像剤4を潜像保持体2側に積極的に移行させ
ることができる。
【0094】したがってこのような電界形成によっても
現像剤4の前記直接供給性能を向上させることができ
る。
【0095】また潜像保持体2内には、潜像保持体2の
回転方向Eから見た前記現像剤容器6から現像剤4を直
接供給される最上流位置と、これより下流側の前記電極
ローラ22位置との間の表面範囲に対応する大きさの固
定磁石である第1の磁界形成手段12が設けられてい
る。
【0096】この第1の磁界形成手段12は、現像剤4
が磁性であることによってこれを磁気吸引し、開口7を
通じて潜像保持体2の表面に直接供給される現像剤4を
その全域において潜像保持体2側へ引き付けて強制的に
密着保持させる。
【0097】したがって開口7の上流側での現像剤供給
ローラ50と第3の電源52とによる現像剤4の直接供
給性能の向上のみならず、開口7の全域を通じた現像剤
4の直接供給性能、搬送性能をも向上することができ
る。
【0098】また、現像剤容器6の上流側の前記回転方
向Eで見た口縁23と潜像保持体2との間の接続部の間
隙はシール24により遮蔽せれる。このシール24の先
端が潜像保持体2の表面に潜像保持体2の回転方向Eに
対して順方向から圧接される。これにより、口縁23と
潜像保持体2との間から現像剤4が外部に漏れ出るのを
防止する。
【0099】さらに、第1の磁界形成手段12の磁界が
及ぶ範囲内に、現像剤容器6の上流側口縁23と潜像保
持体2間の接続部を形成するようにすれば、口縁23と
潜像保持体2との間での現像剤4の漏れがより完全に防
止される。ここで、口縁23部分に磁性体を配置するこ
とにより、磁気的なシール効果を持たせることもでき
る。
【0100】次に、現像器3の電荷付与部材8cについ
て説明する。
【0101】電荷付与部材8cは、現像剤供給ローラ5
0と電極ローラ22との間で潜像保持体2の表面と対面
し、導電性表面を有した板状の部材である。電荷付与部
材8cは、潜像保持体2の表面との間に平行間隙Rを形
成し、この間隙Rに潜像保持体2の表面に付着搬送され
る現像剤4が導入される。
【0102】本実施例では、この平行間隙Rを、ここに
導入される現像剤4の密度が空間体積率で40%以下に
なるように設定してある。この空間体積率は、潜像保持
体2の表面の現像剤の搬送能力と、前記平行間隙Rの大
きさおよび長さ等によって決定され、実験的に求められ
る。
【0103】また、電荷付与部材8cは、図3に示すよ
うに、その前記回転方向Eで見た上流側で潜像保持体2
の表面に付着する現像剤4の量を規制する規制部材9を
有する。この規制部材9を設けることにより、平行間隙
R内に導入される現像剤4の密度を容易にコントロール
することができる。このような規制部材9としては、金
属板、ゴムシート、ポリエチレン・テレフタレートシー
ト、繊維状のブラシ等を用いることができる。
【0104】電荷付与部材8cには、直流電圧を重畳し
た交流電圧を印加できる第1の電源16を接続される。
この第1の電源16により、電荷付与部材8cと潜像保
持体2との間に前記振動電界が形成される。
【0105】平行間隙Rに導入される現像剤4は、自然
に帯電していた現像剤や前記現像剤供給ローラ50部で
帯電された現像剤を含む。それらの現像剤4は、前記振
動電界に反応し、潜像保持体2と電荷付与部材8cとの
間で往復振動させられ始め、現像剤4相互の衝突摩擦や
電荷付与部材8cとの衝突による接触によって帯電され
る。このようにして帯電された現像剤4が他の未帯電の
現像剤4とも衝突接触してこれらに波及するので、潜像
保持体2と電荷付与部材8cとの間を通過する現像剤4
の全体を、圧迫や動きの無理な規制によるストレスなし
に、所定の極性および電荷量に帯電させることができ
る。従って、現像剤粒子が粉砕したり、固着したりする
現像剤4の劣化現象がない。また、現像剤粒子の周辺に
流動性促進等のために外添してあるシリカ粒子等の微細
な粒子を、現像剤粒子へ埋没させたり、現像剤粒子から
遊離させたりする現像剤4の劣化現象もない。その結
果、現像剤4の劣化現象が極めて少なく、現像剤の特性
が長時間変化することなく維持され、現像剤の寿命や装
置自身の寿命も長くなる。
【0106】ここで、潜像保持体2は、電荷付与部材8
cとともに現像剤4を帯電させる帯電部材対を成す。し
かも、潜像保持体2は、その表面に直接供給されて載せ
られた現像剤4をこれら帯電部材対間に強制的に送り込
み通過させて次の現像に供給する現像剤搬送手段として
も機能しており、特別な現像剤搬送手段を設けなくても
よい利点がある。さらに、潜像保持体2は前記第1の磁
界形成手段12による磁気吸引作用で、現像剤4を前記
振動により振動帯電場から飛散するのを抑制して帯電場
に無理なく拘束し、現像剤4の帯電効率を向上すること
ができる。
【0107】電荷付与部材8cの潜像保持体2との対向
面は、このように振動電界により現像剤4が衝突帯電し
易いように、導電性が良く、現像剤4の帯電極性に対し
反対極性に帯電し易い材料を用いることが望ましい。さ
らに、現像剤4の衝突によっても摩耗し難く、現像剤4
と充分な接触面積を確保できるよう現像剤4の粒子より
も滑らかな表面粗度を有していることが望ましい。適す
る材料としては、現像剤4の帯電極性にもよるが、ステ
ンレス、黄銅等の金属材料、または、導電性のフッ素樹
脂、ポリアミド樹脂等の樹脂材料、または、金メッキ、
クロムメッキ等の金属メッキ材料等である。
【0108】また、第1の磁界形成手段12の磁力と潜
像保持体2の移動とによる現像剤4の強制搬送力によっ
て、湿度のために現像剤4の流動性が低下するようなこ
とがあってもこれの影響なく、適量の現像剤4を振動帯
電場である平行間隙Rに安定して供給し、通過させるこ
とができる。したがって、現像剤4の帯電作用および定
量供給作用を簡易にかつ確実に達成することができる。
また、現像剤4を磁気的に拘束しながら、潜像保持体2
と電荷付与部材8cとの間を通過させると、現像剤4の
振動帯電領域からの飛散を抑制し、振動帯電場に無理な
く現像剤4を拘束しながら、現像剤4に無理なストレス
を加えるそとなく帯電させることができる。
【0109】しかも、前記第1の磁界形成手段12は潜
像保持体2内のデッドスペースを利用して設置すること
ができるので、外部にかさ張らなず、また装置の構造を
特に複雑にするようなこともない。
【0110】しかし、潜像保持体2は前記第1の磁界形
成手段12がなくても、表面の移動だけで現像剤4を電
荷付与部材8cとの間に強制的に供給し通過させる搬送
機能を奏することができる。特に、本実施例では、現像
剤4の重力による流れが前記供給、通過方向に働くの
で、搬送機能を充分に満足することができる。
【0111】このように、相互間に振動電界が形成され
て現像剤4を帯電させる帯電部材対としての潜像保持体
2および電荷付与部材8cとの間に、現像剤4を強制的
に供給し通過させると、これらの間での前記帯電操作を
定常化させるので、帯電不足や帯電むらなく設定通りに
帯電した現像剤4を過不足なく定量づつ送り出して現像
に供することができ、現像剤4の帯電電荷を利用した現
像の性能が安定する。帯電後の現像剤4は、第1の磁界
形成手段12の吸引による吸引作用も手伝って潜像保持
体2表面との密着時に分子間力や電荷鏡像力等の付着力
を少なくとも受け、潜像保持体2の画像部、非画像部に
付着する。ここで、潜像保持体2への付着状態は、表面
の静電潜像の状態および現像剤4の帯電極性に影響を受
けた形で付着するようになるが、画像部、非画像部の区
別を明瞭に差別化した、いわゆる現像工程が終了した状
態とはまだほど遠い状態の現像剤像を形成する。
【0112】また、第1の電源16の電荷付与部材8c
に直流電圧を印加する効果は、振動電界による現像剤の
往復振動によって、現像剤4の移行作用を潜像保持体2
側とするか、電荷付与部材8側とするかをある程度自由
に変化させることができる点である。
【0113】電荷付与部材8cの方が潜像保持体2より
も圧倒的に現像剤4への帯電能力が高いことから電荷付
与部材8cに衝突する頻度を高めるように直流電圧を印
加すると帯電効率が高くなる。ただし、第1の電源16
で印加する直流電圧の値によっては、交流電圧の振幅と
同様に潜像保持体2表面の静電潜像を乱すことも充分あ
りうるので注意が必要である。
【0114】また、逆に、振動により帯電される現像剤
4に、潜像保持体2側の潜像保持面の画像部、非画像部
の何れへも移行性を与えて、潜像保持面全域への付着性
を向上することができる。その場合には、電荷付与部材
8c表面に現像剤4の付着層が発生し難く安定した帯電
性能を持続することができる。ただし、第1の磁界形成
手段12の磁気吸引力を有効に活用することにより、平
行間隙R部では、現像剤4は、電荷付与部材8c側へ移
行するようにし、平行間隙Rを通過した後は、磁気吸引
力で潜像保持体2側へ移行するようにすると、帯電特性
と潜像保持体2表面の現像剤4の保持状態を両立するこ
とができる。
【0115】もっともこの場合も、前記直流電圧による
現像剤4の帯電への影響を考慮して、直流電圧を重畳す
るかどうか、また、重畳するとしたら何Vの電位を印加
するかどうかを決定すればよい。
【0116】ここで、細線画像部を例に挙げて、本発明
による忠実画像形成効果を説明する。図4(a)に示す
ように、従来の画像形成装置では、細線画像部Lの周辺
部で非画像部から電界がまわり込み、画像部Lに忠実に
現像剤4が付着せず、形成された細線画像が本来形成さ
れるべき細線画像より細くなる。一方、本実施例の場合
は、図4(b)に示すように、潜像保持体2の潜像保持
面に直接供給された現像剤4は、潜像保持面の画像部、
非画像部に関わらず予め付着しているので、細線画像部
Lにて周りの非画像部からの電界のまわり込みの影響な
く現像剤4を付着させることができる。但し、現像剤4
の帯電が不十分である場合は、図4(c)に示すよう
に、不要な現像剤4の回収が十分に行われず、形成され
た細線画像が本来形成されるべき細線画像より太くな
る。従って、現像剤4を十分に帯電させることが重要で
ある。
【0117】最後に、現像器3の電極ローラ22につい
て説明する。
【0118】電極ローラ22は、矢印Hで示すように潜
像保持体2と同じ方向に回転駆動される現像剤回収部材
である。この電極ローラ22は非磁性の導電性部材より
なり、現像剤供給部材5の開口7の前記回転方向Eで見
た下流側口縁21と潜像保持体2との間に設けられ、潜
像保持体2と所定の回収間隙Sをもって対向している。
【0119】電極ローラ22には、直流電圧を重畳した
交流電圧を印加するための第2の電源18が接続され
る。この第2の電源18により、回収間隙Sに非画像部
の現像剤4を回収する電界力を得られるような交番電界
が形成される。
【0120】この交番電界は、画像部、非画像部を問わ
ず、潜像保持体2表面に付着している現像剤4を往復運
動させるような電界飛翔力を与える。これにより、回収
間隙S内の現像剤4はいわゆるクラウド状態、すなわち
霧状に現像剤4が分散する状態に保たれる。
【0121】本発明では、現像剤4が所定電荷量に帯電
されているので、非画像部に付着している現像剤4は前
記交番電界に十分に反応し、その結果、第2の電源18
の直流電圧成分による電界力と、第1の磁界形成手段1
2の磁気吸引力と、分子間力、電荷鏡像力等の付着力と
に打ち勝って剥離し、電極ローラ22側に強制的に移行
させることができる。電極ローラ22側に移行させられ
た現像剤4を、電極ローラ22の表面に付着した状態で
矢印Hの方向に搬送、回収することができる。また、電
極ローラ22内には、電極ローラ22と潜像保持体2と
が対向する部分に固定磁石である第2の磁界形成手段2
0が設けられている。前記非画像部からの現像剤4の剥
離には、この第2の磁界形成手段20の磁気吸引力も寄
与する。
【0122】このように、前記非画像部の現像剤4の剥
離が振動による衝突エネルギーを生かしながら繰り返さ
れるので、非画像部の現像剤4を確実に回収することが
できる。
【0123】また、同様に潜像保持体2の画像部に付着
している余分な現像剤4も、電極ローラ22側に強制的
に移行させて剥離し、電極ローラ22の表面に付着した
状態で矢印Hの方向に搬送、回収することができる。
【0124】以上によって細線画像をも含め潜像に忠実
で、再現性のよい高精度な現像を達成し、高画質の画像
を形成することができる。
【0125】さらに、電極ローラ22には、現像剤容器
6の下流側口縁21から延びるスクレーパ26が圧接さ
れる。スクレーパ26は、電極ローラ22表面との間に
隙間が生じないように現像剤容器6の下流側口縁21部
に取り付けられる。スクレーパ26の先端は、電極ロー
ラ22の回転方向Hに対して逆方向から圧接される。従
って、電極ローラ22と現像剤容器6の口縁21との間
がスクレーパ26によってシールされ、現像剤4が外部
に漏れ出るのを防止している。また、電極ローラ22上
に回収され搬送されてくる現像剤4は、スクレーパ26
によって掻き取られて現像剤容器6内に戻される。
【0126】ここで、スクレーパ26は、材料として
は、リン青銅、ステンレス等の金属板およびポリエチレ
ン・テレフタレート等の樹脂板、ならびに、ゴム板等が
用いられる。
【0127】また、潜像保持体2と電極ローラ22との
間隙Sは、潜像保持体2内の第1の磁界形成手段12と
電極ローラ22内の第2の磁界形成手段20との間に形
成される磁界によって、現像剤4を磁気的に潜像保持体
2ないし電極ローラ22に拘束保持させることによって
シールされる。これにより、潜像保持体2の画像部に付
着して搬送される現像剤4のみが通過する。万一潜像保
持体2と電極ローラ22との間の下流側に現像剤4が漏
れ出ることがあっても、第2の磁界形成手段20を前記
回転方向Eで見た下流側に張り出す構成とすることによ
って、漏れ出た現像剤4を電極ローラ22側に吸引し
て、電極ローラ22表面に引き付け、回収することがで
きる。
【0128】このように、既に説明した現像剤容器6の
上流側口縁23と潜像保持体2との間での現像剤4の漏
れ防止に加えて、電極ローラ22と現像剤容器6の下流
側口縁21との間、および潜像保持体2と電極ローラ2
2との間隙Sでも現像剤4の漏れが防止される。
【0129】そして、電荷付与部材8cを現像剤容器6
内に設けることにより、潜像保持体2と電荷付与部材8
cとの間に形成する振動電界の影響で現像剤4が振動
し、万が一、対向部分から飛び出したとしても、そこは
現像剤容器6内であるから、現像剤容器6外、例えば、
帯電チャージャー30、光学系32などを現像剤4で汚
染することを防止できる。つまり、現像剤容器6、潜像
保持体2、電極ローラ22などで構成される空間が、現
像剤4を外へ漏らさないための密閉空間となっている。
【0130】特に、現像剤溜を構成する潜像保持体2と
現像剤容器6との近接部に磁界を形成し、また、現像剤
溜を構成する潜像保持体2と電極ローラ22との近接部
に磁界を形成することによって、潜像保持体2と現像剤
容器6、電極ローラ22との近接部に現像剤4の磁気的
な穂立ちを形成することができ、動作中は勿論のこと、
装置電源が切れているときの移動、運搬等の振動、衝撃
でも、現像剤溜内の現像剤4が外部へ漏れ出すのを防止
し、且つ、画像形成装置を移動させたりするときに起こ
る現像剤溜内での現像剤の偏りを防止することができ
る。
【0131】また、従来の画像形成装置では、現像剤担
持体が、静電潜像の状態に関係なく常に一定量の現像剤
を現像器の外へ担持、搬送する。従って、現像器外を現
像剤で汚染し易い構成と成っていた。本実施例の現像器
では、密閉空間から外部へ出る現像剤4は、潜像保持体
2表面の画像部に付着した必要最小限の現像剤4とす
る。つまり、従来の画像形成装置に比べ、それだけ、現
像剤による汚染を少なくすることができる。
【0132】次に、本実施例の動作の詳細を図3、図
5、図6、に基づいて説明する。
【0133】まず、帯電チャージャー30で潜像保持体
2表面を一様に帯電した後に、光学系32によって、図
6に示すように、画像部電位が−100V、非画像部電
位が−500Vとなるように静電潜像を形成する。
【0134】次に、潜像保持体2へ供給した現像剤4
を、前記振動電界を用いた電荷付与部材8cにより、約
−8μC/gに帯電させた。
【0135】ここで、現像剤4の帯電電荷量は少なすぎ
ると、現像剤4と潜像保持体2ないし電荷付与部材8c
との間に働く付着力に比べて、電界による飛翔力が大き
く成らず、飛翔運動することができない。また、逆に大
きすぎると、今度は、電荷鏡像力による付着力が大きく
なり過ぎて、また、飛翔運動することができなくなる。
【0136】現像剤4の前記現像方式にて有効な帯電量
の範囲としては、−0.5μC/g〜−40μC/gの
範囲があるが、飛翔運動などを考慮すれば、好ましく
は、−3〜−15μC/gの範囲である。
【0137】また、潜像保持体2および電荷付与部材8
cとの間の平行間隙Rに導入される現像剤4の空間体積
率を40パーセント以下に設定してあるので、現像剤4
の前記初期振動と、これの他の現像剤4への波及が、現
像剤4の充分な自由度のもとに確実かつ迅速に達成する
ことができる。
【0138】本発明者等の実験によれば、空間体積率が
60%程度で現像剤4は最密状態に達し、振動電界によ
ってもほとんど振動できない。したがって現像剤4の帯
電はほとんど得られない。空間体積率が40%以下であ
ると、現像剤4を振動電界によって振動させて、充分に
帯電させることができる。
【0139】前記平行間隙Rの大きさは、前記現像剤4
の空間体積率と相まって、電荷を利用した現像に供する
現像剤4の供給量を規定する要因となる。本実施例の場
合、平行間隙Rの大きさを、40μm〜2mmに設定す
ると充分な帯電を達成することができる。ただし、平行
間隙Rを40μm以下と狭く設定しても、現像剤4が通
過できる範囲であれば、現像剤4の帯電を行うことがで
きる。しかし、この場合であっても余り狭すぎると、平
行間隙R内で活発に振動運動することができず充分に帯
電できない。さらに、この場合は、電荷付与部材8cと
潜像保持体2とが接触し、潜像保持体2表面を傷つけた
り、静電潜像を乱したりする危険があるので、40μm
以上に設定した。
【0140】そして、電荷付与部材8cには、第1の電
源16によって、直流電位−300Vを重畳した、ピー
ク・ツー・ピーク電圧1000Vの交流矩形波の交流電
圧を印加する。この電圧印加により、平行間隙Rに振動
電界が形成され、現像剤4が、潜像保持体2と電荷付与
部材8cとの間の平行間隙Rで往復運動する。この交流
電圧の波形は、正弦波、三角波、矩形波等が使用でき
る。その中では、絶縁破壊放電を起こさずに実効値電界
を極力高く設定できる矩形波を使用すると往復運動を活
発化できるので、矩形波を採用することが好ましい。ま
た、潜像保持体2と電荷付与部材8cとの間の間隙を約
70μmに設定したとき、ピーク・ツー・ピーク電圧
は、良好な帯電特性が得られ且つ放電が起こらない50
0V〜1000Vの範囲を使用できる。周波数は、10
0Hz〜10kHzの範囲が使用できるが、必要な往復
回数が得られる500Hzから、現像剤4が運動に充分
追随できる3kHzまでが望ましい。
【0141】また、現像剤4を帯電させる時間を規定す
る直接的要因は、平行間隙Rの長さ、および現像剤4が
通過する速度、つまり潜像保持体2の表面速度である。
本実施例の場合、平行間隙Rの長さを0.5〜10m
m、潜像保持体2の表面速度を500mm/秒(A4サ
イズの画像形成を70枚/分行える速度に相当する。)
以下に設定して充分な帯電を得ることができる。
【0142】現像剤4が磁性であるので、第1の磁界形
成手段12と第2の磁界形成手段20とが潜像保持体2
と電極ローラ22との間に形成する磁束の状態によっ
て、図5に示すように、現像剤4は、潜像保持体2と電
極ローラ22との間の回収間隙Sに現像剤穂42として
吸引して拘束保持される。この回収間隙Sでは、潜像保
持体2の表面と電極ローラ22の表面とが反対方向に移
動しているので、潜像保持体2表面近傍及び電極ローラ
22表面近傍では、現像剤4の随伴流44が形成され
る。現像剤穂42部分の現像剤4の量は磁束密度、現像
剤4の磁気特性などによって決まる量に維持される性質
がある。従って、前記随伴流44によって、潜像保持体
2側の現像剤穂42の一部分が持ち去られても、持ち去
られたと同量の現像剤4が補給され、それにより、現像
剤穂42部分には、常に、ほぼ一定量の現像剤4が存在
し、現像のために供給される現像剤量が所定量に安定す
る。
【0143】そして、電極ローラ22に、図6に示すよ
うな、直流電位−350Vを重畳した、ピーク・ツー・
ピーク電圧1500Vの交流矩形波の交流電圧を印加
し、回収間隙Sで現像剤4を往復運動46させる。この
交流電圧の波形は、電荷付与部材8cに印加する交流電
圧と同様に、矩形波を使用すると往復運動46を活発化
できるので、矩形波を採用することが望ましい。また、
潜像保持体2と電極ローラ22間の間隙を約350μm
に設定したこの実施例では、ピーク・ツー・ピーク電圧
は、良好な画像が得られ且つ放電が起こらない500V
〜2000Vの範囲を使用できる。従って、潜像保持体
2と電極ローラ22間の回収間隙Sを変更する場合に
は、当然のことながら、このピーク・ツー・ピーク電圧
もまた、変更を要する。周波数は、100Hz〜10k
Hzの範囲が使用できるが、必要な往復回数が得られる
500Hzから、現像剤4が往復運動46に充分追随で
きる3kHzまでが望ましい。
【0144】前記随伴流44と前記往復運動46との相
乗作用によって、現像剤4の循環流48が形成され、現
像剤4を回収間隙Sで循環する滞留部が形成される。回
収部分の交番電界は、回収間隙S内で循環し滞留してい
る滞留部の現像剤4を往復運動46させるので、現像剤
4は繰り返し往復運動46を行うことになる。その結
果、未帯電の現像剤4が存在する場合でも、その未帯電
の現像剤4が、帯電済みの現像剤4の往復運動46に伴
って繰り返し往復運動46するようになり、現像剤4の
相互摩擦及び電極ローラ22との衝突摩擦によって充分
に帯電することができる。この場合、電荷付与部材8c
部分と同様に電極ローラ22が現像剤4に対し電荷付与
を行う。
【0145】また、現像剤4の上記の往復運動46の繰
り返しによって、現像剤4は粒子が一つ一つに分散して
活発に運動する。そこで、たとえ帯電不良であって帯電
電荷量が非常に少なく、静電潜像の非画像部分に分子間
力等の付着力で付着し、電気的回収力が働き難い現像剤
4があったとしても、活発に運動する現像剤4が、電気
的回収力が働き難い現像剤4を弾き飛ばして、潜像保持
体2との付着状態を解消し、カブリを無くすることがで
きる。
【0146】また、回収部分の交番電界による現像剤4
の往復運動46の状態は、図6に示すように、画像部分
において、ピーク・ツー・ピーク電圧の負側ピークの−
1100Vのときは、1000Vの電位差による電界飛
翔力で画像部分へ供給方向に飛翔し、正側ピークの40
0Vのときは、500Vの電位差による電界飛翔力で画
像部分から回収方向に飛翔する。よって、一往復でこれ
らの電位差の差分だけ、現像剤4は画像部分に移動して
作像が進む。同様に、非画像部分において、ピーク・ツ
ー・ピーク電圧の負側ピークの−1100Vのときは、
600Vの電位差による電界飛翔力で非画像部分へ供給
方向に飛翔し、正側ピークの400Vのときは、900
Vの電位差による電界飛翔力で非画像部分から回収方向
に飛翔する。よって、一往復でこれらの電位差の差分だ
け、現像剤4は非画像部分から回収される。
【0147】最後に、潜像保持体2の矢印Eの方向の回
転によって潜像保持体2の表面上の静電潜像と電極ロー
ラ22との間の回収間隙Sが徐々に大きくなると、電界
強度が徐々に減衰し、これに伴って現像剤4の運動が減
衰して、現像が終了する。
【0148】さらに、この間、前述の如く、万が一、帯
電不良の現像剤4が存在していたとしても、回収間隙S
内での現像剤4の帯電作用と現像剤4同士の弾き飛ばし
作用との相乗作用で、帯電が進み、充分な帯電量を有し
た現像剤4と同様の挙動を呈するようになり、問題がな
く作像することができる。
【0149】現像剤4の供給、帯電、回収の一連の現像
過程によって、画像部分の余剰な現像剤4は、電極ロー
ラ22に回収され、静電潜像を現像するのに最適量の現
像剤4が潜像保持体2表面に残る。また、非画像部分の
現像剤4は積極的に電極ローラ22側へ回収されること
により、画像部分と非画像部分を選択し、繊細な画像で
もカブリなく正確に現像できる。
【0150】電極ローラ22の表面が、潜像保持体2の
表面と逆方向に移動し、潜像保持体2と電極ローラ22
との回収間隙Sに、両者間に亘る磁束があるので、間隙
が大きくなった潜像保持体2と電極ローラ22との間に
浮遊している現像剤4は、電極ローラ22に回収され易
く、電極ローラ22の回転によって現像剤穂42部分を
通過する。その結果、現像剤4が外部に飛び散ることを
防止できる。その後、回収された現像剤4は、スクレー
パ26部分で電極ローラ22からかき落とされ、現像剤
容器6内に戻るので、現像剤4のロスが少ない。
【0151】また、図5に示すように、電極ローラ22
に回収され、電極ローラ22の回転による随伴流44と
なり、現像剤穂42部分に戻った現像剤4の一部は、現
像剤穂42部分で、現像剤穂42の一部分になり、再
び、潜像保持体2の随伴流44と合流し、循環流48に
供給される。
【0152】潜像保持体2と電極ローラ22間の回収間
隙Sは、どの範囲にでも設定可能であるが、潜像保持体
2表面に形成される現像剤像の特質を考慮すると、10
0μmから2mmまでの範囲で設定することが望まし
く、さらには、200μmから500μmの範囲であれ
ば非常に優れた現像剤像を形成することが可能である。
また、潜像保持体2と電極ローラ22との間の回収間隙
Sは、潜像保持体2と電荷付与部材8cとの間の平行間
隙Rよりも大きく設定することが可能である。平行間隙
Rはできるだけ狭い方がよい。それは、平行間隙R部に
は、未帯電の現像剤4が多く存在する。そのため、平行
間隙R部に形成される振動電界に対し追従し難いので、
現像剤4を電荷付与部材8c表面に衝突させる確率を高
く設定するためである。一方、回収間隙S部には、ほと
んどの現像剤4が電荷付与部材8cによって充分に帯電
されているため、回収間隙Sを狭く設定しなくとも、回
収間隙S部に形成される交番電界に充分追従することが
できる。また、回収間隙Sがある程度広い方が、間隙S
中で飛翔している現像剤4同士の衝突を避けることが可
能であり、現像剤4の運動を活発化できる。現像剤4の
回収のためには好ましい。
【0153】(実施例4)本発明の他の形態として実施
例4の画像形成装置について、図7の構成図を参照しな
がら以下説明する。上記実施例3と同様の構成要素に
は、同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
【0154】本実施例の画像形成装置は、実施例3の画
像形成装置の電荷付与部材8cに換えて、その構成が異
なる電荷付与部材8dを有する。この電荷付与部材8d
は、厚みが0.5mmのバネ用の導電性のリン青銅薄板
で、潜像保持体2に潜像保持体2の回転方向Eにおける
途中一部で圧接し、潜像保持体2表面に付着する現像剤
4の搬送力で前記圧接部が押し上げられ、動作時は、潜
像保持体2とは非接触状態となるように構成されてい
る。この場合の電荷付与部材8dは、特公昭63−16
736号公報等に開示された現像剤量規制部材の如く、
潜像保持体2表面に供給された現像剤4の量を、電荷付
与部材8dの弾性特性条件や現像剤4の搬送力等により
決まる定量に規制する働きがある。
【0155】さらに、電荷付与部材8dと潜像保持体2
との間の対向間隙間の現像剤4は、第1の電源16が形
成する振動電界による電界力と同時に、電荷付与部材8
dによるストレスを受ける。その結果、現像剤は、衝突
による接触帯電に加え、さらに、圧縮による摩擦帯電作
用も受けるため、現像剤4の帯電をより効率よく実現す
ることができる。
【0156】更に重要なことは、潜像保持体2と電荷付
与部材8dの対向部の最近接位置から下流側に対し、最
近接部分より広い対向部分をさらに形成することであ
る。現像剤4は、最近接位置付近で、最も強いストレス
を受けて摩擦帯電され、併せて衝突帯電される。最近接
位置下流側の最近接部分より広い対向部分を通過する現
像剤4は、既に最近接位置である程度帯電された状態で
あり、かつ現像剤4の密度が希薄な状態となるため、現
像剤4の往復運動が非常に活発で、帯電効率が非常に高
い。
【0157】本発明の画像形成装置は、上記の実施例に
限らず種々の態様が可能である。例えば、上記実施例で
は、現像剤4の帯電は、潜像保持体2と電荷付与部材8
b、8c、8d間に振動電界を形成して、現像剤4を振
動させて行っているが、コロナ放電器等を用いて電荷を
直接現像剤4へ振りかけて帯電しても良い。しかしこの
場合、潜像保持体2表面の静電潜像を乱さずに現像剤4
のみを帯電するのは極めて困難であり、あまり好ましく
はない。
【0158】また、上記実施例では、潜像保持体2の表
面の静電潜像の非画像部分に付着している現像剤4を回
収するのに、第2の電源18に直流電圧を重畳した交流
電圧を使用したが、これ以外にも、直流電圧のみの第2
の電源18を使用したり、第2の磁界形成手段9の磁界
のみを使用することもできる。
【0159】また、第1の電源16と第2の電源18と
を同一の装置として形成すれば、装置全体を小型化でき
る。ただし、第1の電源16と第2の電源18の出力同
一出力とする場合には、潜像保持体2と電荷付与部材8
c、8dとの間の間隙と潜像保持体2と電極ローラ22
との間の間隙とを十分考慮することが必要である。
【0160】なお上記実施例では電極ローラ22を潜像
保持体2と同じ方向に回転駆動するようにしたが、これ
を逆の方向に回転駆動してもよい。この場合、先に説明
した図5に示すような前記現像剤4の双方向への随伴流
44、往復運動46、および循環流48は得られない
が、現像剤4の供給量や潜像保持体2および電極ローラ
22の回転速度を調整することにより、現像を適正に達
成することができる。
【0161】また、現像剤4はこれを電極ローラ22の
表面に担持して搬送し潜像保持体2の表面に供給するこ
ともできる。この場合、潜像保持体2の表面に現像剤4
を直接供給する条件を満足するには、電極ローラ22の
表面の現像剤4の担持量を、現像に必要な現像剤4の量
を充分に上回り、かつ潜像保持体2および電極ローラ2
2との間の回収間隙Sの潜像保持体2の回転方向で見た
上流側にまで現像剤4が供給されるような現像剤溜りを
形成し、潜像保持体2の表面に供給した現像剤4が回収
間隙Sに達する以前に、潜像保持体2上で電荷付与部材
8c、8dによる振動電界にて帯電させる工程が得られ
るようにすることが必要である。
【0162】帯電部材対間の間隙は平行間隙に限るもの
ではなく、必要に応じて種々に変更することができる。
例えば図8に示す本発明の他の実施例は、帯電部材対で
ある潜像保持体2と電荷付与部材8eとの間隙を、現像
剤4の出口側での間隙が入口側でのそれよりも大きく設
定されたテーパ状間隙R’としてある。
【0163】これによって、潜像保持体2と電荷付与部
材8eとの間で振動電界によって振動される現像剤4
は、図8に矢印Iで示しているように、振動して潜像保
持体2および電荷付与部材8eに衝突する度に、出口側
への運動分力や拡散性を受けて出口側に移動する。従っ
て、潜像保持体2および電荷付与部材8eとの間に供給
された現像剤4を、特別な部材や部材の運動なしに強制
的に通過させることができる。その結果、現像剤供給手
段を特別に設ける必要はなく、構造の簡略化とコストの
低減を図ることができる。
【0164】もっともこのようなテーパ状間隙R′に限
らず、現像剤4を振動電界に応じて所定の方向に搬送で
きるものであればこれを採用することができる。
【0165】
【発明の効果】本発明の画像形成装置は、現像剤供給手
段が、現像剤を潜像保持体の表面の静電潜像全面に供給
した後に、帯電手段が、この現像剤を潜像保持体の表面
で帯電させ、現像剤回収手段が、静電潜像全面に供給し
た現像剤から非画像部分に付着している現像剤を回収す
ることで、 (1) 現像剤担持体上に極めて均一な現像剤層を形成
することなく、精密で高画質の画像を得られる。さら
に、構造が簡単で、小型な画像形成装置を実現すること
ができる。
【0166】(2) 潜像保持体の画像部分に前回の画
像の残像として現れるスリーブゴースト現象を発生させ
ることのない画像形成装置を実現することができる。
【0167】(3) 現像剤の帯電電荷をリークにより
低下させることのない画像形成装置を実現することがで
きる。
【0168】(4) 現像剤に無理なストレスを加える
ことなく、均一に安定した現像剤の帯電を長時間にわた
って実現することができる。
【0169】また、本発明の帯電装置は、振動電界を利
用して、帯電手段が、現像剤を潜像保持体の表面で帯電
させることで、 (1) 現像剤の帯電電荷をリークにより低下させるこ
とのない帯電装置を実現することができる。
【0170】(2) 現像剤に無理なストレスを加える
ことなく、均一に安定した現像剤の帯電を長時間にわた
って実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としての画像形成装置の
基本的な構成図である。
【図2】本発明の第2の実施例としての画像形成装置の
基本的な構成図である。
【図3】本発明の第3の実施例としての図2の装置の基
本的な構成を使用した画像形成装置の断面図である。
【図4】画像形成装置における細線画像部での現像剤付
着状態を示す図である。
【図5】図3の装置の現像剤の挙動と現像状態をを示す
説明図である。
【図6】図3の装置の動作の1例を示す各電位の関係図
である。
【図7】本発明の第4の実施例の画像形成装置の断面図
である。
【図8】本発明の第5の実施例の画像形成装置の断面図
である。
【図9】従来の画像形成装置でのスリーブゴーストの発
生原理図である。
【符号の説明】
2 潜像保持体 4 現像剤 5 現像剤供給部材 6 現像剤容器 8a、8b、8c、8d、8e 電荷付与部材 10 現像剤回収部材 12 第1の磁界形成手段 16 第1の電源 18 第2の電源 20 第2の磁界形成手段 22 電極ローラ 50 現像剤供給ローラ 52 第3の電源
フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平4−258167 (32)優先日 平4(1992)9月28日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平4−258179 (32)優先日 平4(1992)9月28日 (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に静電潜像を保持しながら移動する
    潜像保持体と、前記潜像保持体表面の静電潜像全面に画
    像部、非画像部の区別なく現像剤を供給する現像剤供給
    手段と、前記潜像保持体の表面に供給された前記現像剤
    を前記潜像保持体の表面上で帯電する帯電手段と、前記
    潜像保持体の表面の前記静電潜像の非画像部分に付着し
    ている前記現像剤を選択的に回収する現像剤回収手段
    と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 現像剤が磁性現像剤を含み、かつ、現像
    剤供給手段が、前記潜像保持体の表面の静電潜像の周り
    に磁界を形成する手段を有し、前記潜像保持体表面の静
    電潜像全面に、前記磁界の磁界力によって前記現像剤を
    供給する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 帯電手段が、潜像保持体に対向配置され
    た電荷付与手段を有し、前記潜像保持体の表面上で、前
    記潜像保持体の表面の静電潜像全面に供給された現像剤
    を、電荷付与手段と摺擦させることにより帯電する請求
    項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 現像剤回収手段が、潜像保持体との間に
    直流電界を形成する電源手段を有し、前記直流電界の電
    界力によって、前記潜像保持体の表面の静電潜像の非画
    像部分に付着している現像剤を選択的に回収する請求項
    1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 現像剤回収手段が、潜像保持体との間に
    直流電界を重畳された交流電界を形成する電源手段を有
    し、前記直流電界を重畳された交流電界の電界力によっ
    て、前記潜像保持体の表面の静電潜像の非画像部分に付
    着している現像剤を選択的に回収する請求項1に記載の
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 現像剤が磁性現像剤を含み、かつ、現像
    剤回収手段が、潜像保持体の表面の静電潜像の周りに磁
    界を形成する手段を有し、前記磁界の磁界力によって、
    前記潜像保持体の表面の前記静電潜像の非画像部分に付
    着している現像剤を選択的に回収する請求項1に記載の
    画像形成装置。
  7. 【請求項7】 帯電手段が、潜像保持体に対向配置され
    た電荷付与手段と、前記電荷付与手段と前記潜像保持体
    との間に振動電界を形成する手段とを有し、前記潜像保
    持体の表面に供給された現像剤を、前記振動電界によっ
    て前記潜像保持体と前記電荷付与手段との間で振動させ
    ることにより帯電する請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 電荷付与手段は、少なくともその表面は
    導電性である請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 電荷付与手段は、前記潜像保持体に所定
    間隙を隔てて対向配置された請求項7に記載の画像形成
    装置。
  10. 【請求項10】 電荷付与手段は、前記潜像保持体にこ
    の潜像保持体の移動方向における途中一部が接触するよ
    う対向配置され、前記潜像保持体表面に付着搬送される
    現像剤の押し上げ力により、前記潜像保持体と非接触状
    態となるような機械的弾性特性を有する請求項7に記載
    の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 電荷付与手段と潜像保持体との最小間
    隙は、40μmから2mmの範囲である請求項7に記載
    の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 電荷付与手段は、板状形状であるとこ
    ろの請求項7に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 現像剤回収手段と潜像保持体との最小
    間隙は、電荷付与手段と前記潜像保持体との最小間隙よ
    りも広い間隙を有する請求項7に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 現像剤回収手段が、潜像保持体に対向
    配置されるローラ手段と、このローラ手段と前記潜像保
    持体との間に交番電界を形成する手段とを有し、前記潜
    像保持体の表面上で帯電された現像剤を、前記交番電界
    によって前記潜像保持体と前記ローラ手段との間で往復
    運動させることにより、前記潜像保持体の表面の前記静
    電潜像の非画像部分に付着している前記現像剤を選択的
    に前記ローラ手段に回収する請求項1または7に記載の
    画像形成装置。
  15. 【請求項15】 帯電手段に備えた電荷付与手段と潜像
    保持体との間に形成する振動電界と、ローラ手段と前記
    潜像保持手段との間に形成する交番電界とを、同一出力
    の電源装置により形成する請求項14に記載の画像形成
    装置。
  16. 【請求項16】 現像剤が磁性現像剤を含み、かつ、現
    像剤回収手段は、ローラ手段と潜像保持体との間に磁界
    を形成する手段を有し、前記磁界の磁界力を用いて、前
    記潜像保持体の表面の静電潜像の非画像部分に付着して
    いる現像剤を選択的に前記ローラ手段に回収する請求項
    14に記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 ローラ手段が、潜像保持体に所定間隙
    を隔てて対向配置された請求項14に記載の画像形成装
    置。
  18. 【請求項18】 ローラ手段は、前記ローラ手段上に回
    収され、ローラ手段の表面に付着した現像剤を前記ロー
    ラ手段の表面から除去する除去手段を有する請求項14
    に記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 ローラ手段の回転方向は、潜像保持体
    と同方向である請求項14に記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 ローラ手段と潜像保持体間の所定間隙
    は、100μmから2mmの範囲である請求項14に記
    載の画像形成装置。
  21. 【請求項21】 潜像保持体の一部と現像剤回収手段の
    一部とハウジング手段とによって形成される現像剤を溜
    める現像剤溜手段を有する請求項1、7または14に記
    載の画像形成装置。
  22. 【請求項22】 帯電手段が、現像剤溜手段内に配置さ
    れる請求項21に記載の画像形成装置。
  23. 【請求項23】 現像剤が磁性現像剤を含み、かつ、画
    像形成装置が少なくとも前記潜像保持体とハウジング手
    段との近接部に磁界を形成する第1の磁界形成手段と、
    前記潜像保持体と前記現像剤回収手段との近接部に磁界
    を形成する第2の磁界形成手段とを有し、第1の磁界形
    成手段の形成する磁界によって、前記潜像保持体と前記
    ハウジング手段の近接部から現像剤溜手段内の現像剤が
    漏れ出すのを防止し、第2の磁界形成手段の形成する磁
    界によって、前記潜像保持体と前記現像剤回収手段との
    近接部から現像剤溜手段内の磁性現像剤が漏れ出すのを
    防止する請求項21に記載の画像形成装置。
  24. 【請求項24】 第1の磁界形成手段が、前記潜像保持
    体に内包される固定磁石を含み、現像剤溜手段内の現像
    剤を前記潜像保持体表面に磁気的に吸引することにより
    前記潜像保持体の表面に拘束保持する請求項23に記載
    の画像形成装置。
  25. 【請求項25】 第2の磁界形成手段が、前記現像剤回
    収手段に内包される固定磁石を含み、前記潜像保持体の
    表面の静電潜像の非画像部分に付着している現像剤を選
    択的に前記現像剤回収手段に回収することを補助する請
    求項23に記載の画像形成装置。
  26. 【請求項26】 現像剤回収手段は、前記現像剤溜手段
    内に、前記現像剤回収手段の表面に付着する現像剤を前
    記現像剤回収手段から除去する除去手段を有する請求項
    21に記載の画像形成装置。
  27. 【請求項27】 表面に静電潜像を保持しながら移動す
    る潜像保持体に対向配置された帯電手段と、前記帯電手
    段と前記潜像保持体間に振動電界を形成する電界電源
    と、前記潜像保持体および前記帯電手段間に現像剤を供
    給し、強制的に通過させる現像剤供給手段と、を備えた
    ことを特徴とする画像形成装置用帯電装置。
  28. 【請求項28】 現像剤が磁性現像剤を含み、かつ、現
    像剤供給手段は、潜像保持体および帯電手段との間に磁
    場を形成する手段を有し、前記現像剤を前記磁界の磁気
    吸引力により前記潜像保持体と前記帯電手段との間に供
    給する請求項27に記載の画像形成装置用帯電装置。
  29. 【請求項29】 現像剤が磁性現像剤を含み、かつ、現
    像剤供給手段が、潜像保持体および帯電手段の少なくと
    も一方の手段の、前記現像剤と接触する側の面とは反対
    の側に位置する磁石とを有し、前記少なくとも一方の手
    段と前記磁石とが相対移動することにより、前記現像剤
    を前記潜像保持体と前記帯電手段との間に供給し強制的
    に通過させる請求項27に記載の画像形成装置用帯電装
    置。
  30. 【請求項30】 現像剤が磁性現像剤を含み、かつ、現
    像剤供給手段は、潜像保持体の静電潜像を保持する面と
    は反対側に磁石を有し、前記磁石の磁気吸引力によって
    前記潜像保持体の表面に前記現像剤を保持しながら、前
    記潜像保持体の移動にしたがって、前記潜像保持体と前
    記帯電手段との間に供給し、強制的に通過させる請求項
    27に記載の画像形成用帯電装置。
  31. 【請求項31】 帯電手段が、潜像保持体に対向配置さ
    れた電荷付与手段を有し、前記電荷付与手段は、少なく
    ともその表面は電気導電性である請求項27に記載の画
    像形成装置用帯電装置。
  32. 【請求項32】 帯電手段が、潜像保持体に対向配置さ
    れた電荷付与手段を有し、前記電荷付与手段は、前記潜
    像保持体に所定間隙を隔てて対向配置された請求項27
    に記載の画像形成装置用帯電装置。
  33. 【請求項33】 帯電手段が、潜像保持体に対向配置さ
    れた電荷付与手段を有し、前記電荷付与手段は、前記潜
    像保持体にこの潜像保持体の移動方向における途中一部
    が接触するよう対向配置され、前記潜像保持体表面に付
    着搬送される現像剤の押し上げ力により、前記潜像保持
    体と非接触状態となるような機械的弾性特性を有する請
    求項27に記載の画像形成装置用帯電装置。
  34. 【請求項34】 帯電手段が、潜像保持体に対向配置さ
    れた電荷付与手段を有し、前記電荷付与手段と潜像保持
    体との最小間隙は、40μmから2mmの範囲である請
    求項27に記載の画像形成装置用帯電装置。
  35. 【請求項35】 帯電手段が、潜像保持体に対向配置さ
    れた電荷付与手段を有し、前記電荷付与手段は、板状形
    状であるところの請求項27に記載の画像形成装置用帯
    電装置。
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