JPH06265586A - 電力乗算回路 - Google Patents

電力乗算回路

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JPH06265586A
JPH06265586A JP5053617A JP5361793A JPH06265586A JP H06265586 A JPH06265586 A JP H06265586A JP 5053617 A JP5053617 A JP 5053617A JP 5361793 A JP5361793 A JP 5361793A JP H06265586 A JPH06265586 A JP H06265586A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度変化、経年変化などによるオフセット電
圧の変動を自動的に補正することができる電力乗算回路
を提供する。 【構成】 第一のホール素子3と、第二のホール素子4
と、第一のホール素子の一方の出力端子と、第二のホー
ル素子の出力端子のうちで第一のホール素子の出力端子
と位置対称関係にある出力端子との差分電圧のオフセッ
トを検出する出力電圧オフセット検出手段9と、第一の
ホール素子の制御電流を一定値に保持する第一の定電流
回路5と、出力電圧オフセット検出手段の出力値に応じ
て第二のホール素子の制御電流値を変更する第二の定電
流回路6とを有する。 【効果】 オフセット電圧の初期調整の必要がなくな
り、作業工程が簡単化される。また、調整機構部が無く
なるので、LSI化することが容易になり、高い信頼性
を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホール素子を用いた電力
乗算回路に係わり、とくにホール素子のオフセット補償
手段を改良した電力乗算回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の電力乗算回路は構造が
簡単で、小型であることから広く電力計や電力量計の電
力乗算回路として使用されている。以下、かかる電力乗
算回路について図4を参照して説明する。入力端子P
1 ,P2 に入力された被測定系の電源電圧は分圧回路ま
たは変圧回路から成る電圧変換回路101を経て電圧−
電流変換回路102に入力される。電圧−電流変換回路
102は入力電圧に比例した電流をホール素子103の
制御電流端子T1 に出力する。一方、被測定系の電流は
図5に示した磁性体のコア104に巻かれた電流コイル
105の端子1S,1Lに入力されて入力電流に比例す
る磁界がギャップ106に生じ、ギャップ106の磁界
とホール素子103の制御電流の流れ方向とに直交する
ように置かれているホール素子103の電圧出力端子T
3 ,T4 に(1)式で与えられるホール起電力Ey が生
じる。
【0003】 Ey =Rhzx (1) ただし、Rh はホール係数、Bz は磁界強度、Jx は電
流密度である。可変抵抗器VR1 はホール素子103の
特性の非対称性によって発生するオフセット電圧を補償
するためのもので、電圧出力端子T3 ,T4 間に接続さ
れ、可動子が制御電流端子T2 とともにグランドに接続
されている。
【0004】つぎに、図6に示すホール素子103の内
部等価回路に基づいてオフセット電圧発生のメカニズム
について説明する。等価回路を図示の抵抗ブリッジ回路
で表わし、各ノードの電圧をそれぞれE1 ,E2 ,E
3 ,E4 とし、ブリッジ抵抗をそれぞれR1 ,R2 ,R
3 ,R4 とすると、出力電圧は(2)式で与えられる。
【0005】
【数1】 いま、磁界が零の場合は、 R1 /R2 =R3 /R4 (3) の関係が成立するので、E3 −E4 =0になる。ところ
が、たとえば、抵抗R1がr1 だけ小さい方へ変動する
と、
【0006】
【数2】 となるので、磁界が零でも残留電圧によるオフセット電
圧が生じる。
【0007】つぎに、磁界が存在する場合のオフセット
電圧の影響について説明する。図6のホール素子103
において図示の磁界が加えられた場合に、抵抗器R1
4の抵抗値が小さくなり、抵抗器R2 ,R3 の抵抗値
が大きくなるものとするとき、磁界の向きに関する
「正」、「負」と制御電流の位相「0度」、「180
度」との4つの組み合せについて、端子T1 ,T2 間に
半波の交流電流が流れたときの出力電圧端子T3 ,T4
間の電位差を図に表わすと図7のようになる。それぞれ
上段が磁界強度、中段が被測定系の電源電圧、すなわち
制御電流、下段が出力電圧の波形を表わし、オフセット
が無い場合を破線で示している。いま、抵抗器R1 のオ
フセットが抵抗値を減少させる方向に生じたとすると、
同図下段の実線で示すようにオフセット電圧分だけ出力
電圧が増減する。そこで、このオフセット電圧による出
力電圧の偏差を解消するために図4に示す可変抵抗器V
1 を設け、磁界が加わっていない状態で出力電圧が零
になるよう調節している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電力乗
算回路では、温度変化にともなうオフセット抵抗値の変
動や経年的変化によるオフセット抵抗値の変動に対し
て、オフセットを補償するための可変抵抗値の調節が不
可欠であった。しかし、一般需要家用に使用されている
電力量計でこのような調節作業を継続的に実施すること
は現実には不可能であることから、誤差の発生は止むを
得ないものという問題があった。また、可変抵抗器のよ
うな機械的接触部分を有する部品を必要とすることは信
頼性の上から問題があるとともに、電力乗算回路をLS
I化することを困難にしていた。
【0009】本発明はこのような従来の問題を解決する
ためになされたものであり、温度変化、経年変化などに
よるオフセット電圧の変動を自動的に補正することがで
きる電力乗算回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、ホール素子のホール効果を用いて被測定系の電力を
演算する電力乗算回路において、共通の電圧源からそれ
ぞれ制御電流を供給されるように接続され、かつ共通の
磁界をそれぞれ共有する第一のホール素子ならびに第二
のホール素子と、前記第一のホール素子の一方の出力端
子と、前記第二のホール素子の出力端子のうちで前記第
一のホール素子の出力端子と位置対称関係にある出力端
子との差分電圧のオフセットを検出する出力電圧オフセ
ット検出手段と、前記第一のホール素子の制御電流を一
定値に保持する第一の定電流回路と、前記出力電圧オフ
セット検出手段の出力値に応じて前記第二のホール素子
の制御電流値を変更する第二の定電流回路とを備えたこ
とを要旨とする。
【0011】また、請求項2記載の電力乗算回路では、
ホール素子のホール効果を用いて電力値を算出する電力
乗算回路において、共通の磁界を有する第一のホール素
子ならびに第二のホール素子と、この第一および第二の
ホール素子の制御電流入力端子に接続され制御電流値を
決定する制御抵抗の両端の電位差を共通の電圧源の出力
電圧に一致させる定電流回路と、前記第一のホール素子
の一方の出力端子と、前記第二のホール素子の出力端子
のうちで前記第一のホール素子の出力端子と位置対称関
係にある出力端子との差分電圧のオフセットを検出する
出力電圧オフセット検出手段と、前記出力電圧オフセッ
ト検出手段の出力値に応じて前記第二のホール素子の制
御電流入力端子に接続されている制御抵抗の値を変更す
るオフセット制御手段とを備えたことを要旨とする。さ
らに、請求項3記載の電力乗算回路では、第一のホール
素子と第二のホール素子とを同一の容器に収容したこと
を要旨とする。
【0012】
【作用】本発明はこのような手段を講じたことにより、
出力電圧オフセット検出手段が検出した出力電圧のオフ
セットの大きさに応じて、第二の定電流回路が第二のホ
ール素子へ供給する制御電流の大きさを変更するので、
発生したオフセットを補償してオフセットの無い電力を
算出することができる。
【0013】また、請求項2記載の発明では、出力電圧
オフセット検出手段が検出した出力電圧のオフセットの
大きさに応じて、オフセット制御手段が第二のホール素
子の制御電流入力端子に接続されている制御抵抗値を変
更することで制御電流の大きさを変更するので、発生し
たオフセットを補償してオフセットの無い電力を算出す
ることができる。さらに、請求項3記載の発明では第一
のホール素子と第二のホール素子とを同一の容器に収容
したことにより、周囲条件の影響を同一にすることがで
きる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の電力乗算回路の一実施例における
回路図である。同図において、P1 ,P2 は被測定系の
電源電圧を入力する電源電圧入力端子、1はP1 ,P2
へ入力された被測定系の電源電圧を降圧または昇圧する
ための電圧変換回路であって、同図に示すように抵抗器
AB による分圧回路または変圧器などを用いて構成
することができる。2は出力インピーダンスを下げるた
めのインピーダンス変換回路である。3は第一のホール
素子であって、第一の定電流回路5から出力される電流
を入力する制御電流入力端子T11,T12と、ホール効果
によって得られる電圧を出力する電圧出力端子T13,T
14を有し、図5に示した電流コイル105が巻かれた磁
性体のコア104のギャップ106中に、制御電流入力
端子T11,T12と電圧出力端子T13,T14とが作る平面
がギャップに生じる磁界と直交するように保持される構
造となっている。4は第二のホール素子であって、第二
の定電流回路6から出力される電流を入力する制御電流
入力端子T21,T22と、ホール効果によって得られる電
圧を出力する出力端子T23,T24を有し、第一のホール
素子3と同様に、図5に示した電流コイル105が巻か
れた磁性体のコア104のギャップ106中に、制御電
流入力端子T21,T22と出力端子T23,T24とが作る平
面がギャップに生じる磁界と直交するように保持される
構造となっている。5は第一のホール素子3の制御電流
を一定値に保持する第一の定電流回路であって、オペア
ンプOP3と抵抗器Rc1から成る。6は後述の出力電圧
オフセット検出手段9からの出力に応じて第二のホール
素子4の制御電流値を変更する第二の定電流回路であっ
て、オペアンプOP4、抵抗器Rc2および抵抗器Rc2
並列に接続された可変抵抗素子10から成る。7は第一
のホール素子3の出力端子T14と第二のホール素子4の
出力端子T23の間に出力される交流電圧の差分を出力す
る減算増幅器であって、この出力は出力端子OUT1に
接続されている。8は入力電圧の極性を反転して出力す
る符号反転増幅器、9は第一のホール素子3の出力端子
14と第二のホール素子4の出力端子T23との差分電圧
のオフセットを検出する出力電圧オフセット検出手段で
あって、被測定系の電源電圧の極性を判定する電圧極性
検出回路91、インバータ92、積分増幅器93および
スイッチSW1,SW2から成る。電圧極性検出回路9
1は入力電圧が正であればスイッチSW1を閉じ、スイ
ッチSW2を開き、入力電圧が負であればインバータ9
2を介してスイッチSW1を開き、スイッチSW2を閉
じるのに使用される。スイッチSW1,SW2はそれぞ
れ「1」レベルの入力信号によって閉状態、「0」レベ
ルの入力信号によって開状態になるスイッチであって、
スイッチSW1の1次側は符号反転増幅器8の出力に、
スイッチSW2の1次側は減算増幅器7の出力に接続さ
れている。積分増幅器93はスイッチSW1,SW2の
2次側から出力された電圧を積分し、可変抵抗素子10
の制御電圧として供給する。10は電流端子T21とイン
ピーダンス変換回路2の間に接続された可変抵抗素子で
あって、積分増幅器93の出力によって抵抗値が制御さ
れ、FETやCdsフォトカプラなどを用いて構成する
ことができる。Rc1,Rc2はそれぞれ第一のホール素子
3の電流端子T11および第二のホール素子4の電流端子
21と電圧−電流変換回路2の間に接続された抵抗器で
ある。
【0015】次に、以上のように構成された装置の動作
について説明する。電源電圧入力端子P1 ,P2 に入力
された被測定系の電源電圧は電圧変換回路1によって適
正な電圧に変換され、さらにインピーダンス変換回路2
によって低インピーダンス電源に変換される。被測定系
の電源電圧に等しく、かつ低インピーダンス化された電
圧は抵抗器Rc1,Rc2および可変抵抗素子10のそれぞ
れ一端に加えられる。「+」入力が接地されているオペ
アンプOP3の「−」入力に第一の定電流回路5の抵抗
器Rc1の他端が接続されているので、定電流回路5によ
って被測定系の電源電圧に比例する電流が第一のホール
素子3の電流端子T11に供給される。また、同様に
「+」入力が接地されているオペアンプOP4の「−」
入力に第二の定電流回路6の抵抗器Rc2と可変抵抗素子
10の他端が接続されているので、定電流回路6によっ
て被測定系の電源電圧に比例する電流が第二のホール素
子4の電流端子T21に供給される。一方、磁性体のコア
104の電流コイル105には被測定系の電流が流さ
れ、ギャップ106に生じる磁界強度が被測定系の電流
に比例するので、第一のホール素子3の出力端子T14
第二のホール素子4の出力端子T23の間には(1)式で
与えられるホール起電力が発生する。したがって、電圧
出力端子T14とT23の間の出力電位差は被測定系の電圧
と被測定系の電流との積、すなわち被測定系の電力に比
例することになる。この電圧出力端子T14,T23の間の
出力電位差は減算増幅器7によって2入力が差動的に増
幅されて出力端子OUT1から被測定系の電力値として
外部へ出力される。また、電圧変換された被測定系の電
源電圧の極性が出力電圧オフセット検出手段9の電圧極
性検出回路91によって判定され、スイッチSW1,S
W2によって積分増幅器93へ入力する電圧の位相が切
り換えられる。たとえば、被測定系の電源電圧の極性が
正のときはスイッチSW1を閉じ、スイッチSW2を開
くことによって減算増幅器7の出力電圧の極性を反転し
た符号反転増幅器8の出力電圧を積分増幅器93へ入力
し、反対に、被測定系の電源電圧の極性が負のときはス
イッチSW1を開き、スイッチSW2を閉じることによ
って減算増幅器7の出力電圧をそのまま積分増幅器93
へ入力するように働く。積分増幅器93はスイッチSW
1およびSW2の出力電圧を積分し、可変抵抗素子10
へ出力する。可変抵抗素子10は入力電圧の符号と大き
さに基づいてその抵抗値が変化するので、第二の定電流
回路6は第二のホール素子4の制御電流値を変化させて
出力端子T23の出力電圧を補正する。
【0016】つぎに、正弦波入力時の各部の代表的な波
形を示した図2について説明する。同図(a)は磁性体
のコア104のギャップ106における磁界強度を示
す。同図(b)はインピーダンス変換回路2の出力電圧
波形で、第一のホール素子3および第二のホール素子4
に入力される電流波形でもある。同図(c)は減算増幅
器7の出力波形であって、オフセットがないときの波形
を破線で、オフセットがあるときの波形を実線で示して
ある。これらの波形はいずれも図7に示した磁界と電流
の極性の組合せ規則に沿って発生する。同図(d)は符
号反転増幅器8の出力波形であって、同図(c)の波形
を反転した波形になっている。同図(e)は被測定系の
電源電圧の極性に応じて電圧極性検出回路91がスイッ
チSW1,SW2を動作させることによって得られた積
分増幅器93の入力波形である。図中の(イ)で示した
期間はスイッチSW1が閉じることによって符号反転増
幅器8の出力波形である同図(d)の電圧が積分増幅器
93に入力される。また、図中の(ロ)で示した期間は
スイッチSW2が閉じることによって減算増幅器7の出
力波形である同図(c)の電圧が積分増幅器93に入力
される。オフセットがない場合は、期間(イ)における
(e)の破線で表した波形と、期間(ロ)における
(e)の破線で表した波形は極性が反対で大きさが等し
い電圧であるから、1周期を積分すると積分増幅器93
の出力が零になる。第二のホール素子4にオフセット抵
抗r1 (r1 >0)がある場合の実線で示した波形は負
方向にずれるため、積分増幅器93において積分された
出力は同図(f)のように零にならない。可変抵抗素子
10の抵抗値は積分増幅器93の出力電圧が高くなるに
したがって低くなり、第二のホール素子4のオフセット
抵抗r1 を補償する抵抗値に達すると、積分増幅器93
の入力電圧波形が同図(e)の破線で示す波形になり、
積分増幅器93の出力がそれ以上変化せず、可変抵抗素
子10の抵抗値がそのまま保持されている期間(ハ)の
状態になる。
【0017】したがって、以上のよう実施例の構成によ
れば、第一のホール素子3または第二のホール素子4の
特性変化によって生じるオフセット電圧を自動的に補正
することができるので、正確な電力を計算することがで
きる。
【0018】図3は本発明の別の実施例を示す回路図で
ある。第一の定電流回路5はオペアンプOP5と差動増
幅器11から成り、第二の定電流回路6はオペアンプO
P7と差動増幅器12から成る。差動増幅器11,12
の「+」側の入力はそれぞれ第一のホール素子3の電流
端子T11に接続されている抵抗器Rc1と第二のホール素
子4の電流端子T21に接続されている抵抗器Rc2の電流
供給側に、「−」側の入力はそれぞれ同じ抵抗器Rc1
c2の他端に接続されている。そして、差動増幅器1
1,12の出力はそれぞれオペアンプOP5,OP7の
「−」入力に接続され、電圧変換回路1の出力電圧がオ
ペアンプOP5,OP7の「+」入力に接続されてい
る。また、オペアンプOP5,OP7の出力はそれぞれ
差動増幅器11,12の「+」入力に接続されている。
したがって、差動増幅器11,12はそれぞれ抵抗器R
c1,Rc2の両端の電圧を入力し、差分電圧出力をオペア
ンプOP5,OP7に入力して抵抗器Rc1およびRc2
両端の電位差が電圧変換回路1の出力電圧に等しくなる
ように働くので、電圧変換回路1の出力電圧に比例する
電流を供給する定電流回路として動作する。出力電圧オ
フセット検出手段9が抵抗器Rc2と並列に接続されてい
る可変抵抗素子10の抵抗値を制御することによって図
1の実施例と同じ効果を得ることができる。
【0019】また、図1、図3では動作を理解しやすい
ように、スイッチSW1およびSW2は機械的接触部を
有するように表現されているが、通常は無接点式スイッ
チが使用される。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように請求項1および2記
載の発明によれば、温度変化、経年変化などによるオフ
セット電圧の変動を自動的に補正する高精度の電力計お
よび電力量計を提供することができる。また、機構部が
なくなるのでLSI化することが容易になり、高い信頼
性を得ることができる他、初期調整の必要がなく作業工
程が簡単化されるという効果がある。
【0021】また、請求項3記載の発明によれば、二つ
のホール素子に加わる外部環境条件の変化を同じにする
ことができるので、素子間の特性変化の違いを低減する
ことができる。もちろん装置の小型化にも有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における回路図である。
【図2】回路各部の波形図である。
【図3】他の実施例における回路図である。
【図4】従来の電力積算回路図である。
【図5】磁界発生部の構成図である。
【図6】ホール素子の等価回路図である。
【図7】ホール起電力とオフセット電圧の関係を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 電圧変換回路 2 インピーダンス変換回路 3,4 ホール素子 5,6 定電流回路 7 減算増幅器 8 符号反転増幅器 9 出力電圧オフセット検出手段 10 可変抵抗素子 11,12 差動増幅器 91 電圧極性検出回路 92 インバータ 93 積分回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホール素子のホール効果を用いて電力値
    を算出する電力乗算回路において、共通の電圧源からそ
    れぞれ制御電流を供給されるように接続され、かつ共通
    の磁界をそれぞれが共有する第一のホール素子ならびに
    第二のホール素子と、前記第一のホール素子の一方の出
    力端子と、前記第二のホール素子の出力端子のうちで前
    記第一のホール素子の出力端子と位置対称関係にある出
    力端子との差分電圧のオフセットを検出する出力電圧オ
    フセット検出手段と、前記第一のホール素子の制御電流
    を一定値に保持する第一の定電流回路と、前記出力電圧
    オフセット検出手段の出力値に応じて前記第二のホール
    素子の制御電流値を変更する第二の定電流回路とを備え
    たことを特徴とする電力乗算回路。
  2. 【請求項2】 ホール素子のホール効果を用いて電力値
    を算出する電力乗算回路において、共通の磁界を有する
    第一のホール素子ならびに第二のホール素子と、この第
    一および第二のホール素子の制御電流入力端子に接続さ
    れ制御電流値を決定する制御抵抗の両端の電位差を共通
    の電圧源の出力電圧に一致させる定電流回路と、前記第
    一のホール素子の一方の出力端子と、前記第二のホール
    素子の出力端子のうちで前記第一のホール素子の出力端
    子と位置対称関係にある出力端子との差分電圧のオフセ
    ットを検出する出力電圧オフセット検出手段と、前記出
    力電圧オフセット検出手段の出力値に応じて前記第二の
    ホール素子の制御電流入力端子に接続されている制御抵
    抗の値を変更するオフセット制御手段とを備えたことを
    特徴とする電力乗算回路。
  3. 【請求項3】 第一のホール素子と第二のホール素子と
    を同一の容器に収容したことを特徴とする請求項1記載
    の電力乗算回路。
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WO2012064810A2 (en) * 2010-11-09 2012-05-18 Texas Instruments Incorporated Hall effect device and biasing method
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