JPH0626512A - ねじ装置 - Google Patents
ねじ装置Info
- Publication number
- JPH0626512A JPH0626512A JP18113192A JP18113192A JPH0626512A JP H0626512 A JPH0626512 A JP H0626512A JP 18113192 A JP18113192 A JP 18113192A JP 18113192 A JP18113192 A JP 18113192A JP H0626512 A JPH0626512 A JP H0626512A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nut
- bolt
- screwed
- nuts
- socket
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Support Devices For Sliding Doors (AREA)
- Connection Of Plates (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ボルト11やナット12、13が緩むことを
確実に防止する。 【構成】 ボルト11には、ピッチが異なる雄ねじ部1
1a、11bを形成し、内側のナット12は、ピッチが
大きい雄ねじ部11aに螺合させ、外側のナット13
は、ピッチが小さい雄ねじ部11bに螺合させる。ナッ
ト12、13が同時に緩むとき、ナット13は、ナット
12の進行を積極的に阻止することができ、ナット1
2、13の緩みを防止する。
確実に防止する。 【構成】 ボルト11には、ピッチが異なる雄ねじ部1
1a、11bを形成し、内側のナット12は、ピッチが
大きい雄ねじ部11aに螺合させ、外側のナット13
は、ピッチが小さい雄ねじ部11bに螺合させる。ナッ
ト12、13が同時に緩むとき、ナット13は、ナット
12の進行を積極的に阻止することができ、ナット1
2、13の緩みを防止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ナットとボルトとを
組み合わせ、部材を締め付けるときなどにおいて、ナッ
トやボルトが不用意に緩むことを完全に防止することが
できるねじ装置に関する。
組み合わせ、部材を締め付けるときなどにおいて、ナッ
トやボルトが不用意に緩むことを完全に防止することが
できるねじ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ナットやボルトの緩み止めとして、いわ
ゆるダブルナットが広く用いられている。
ゆるダブルナットが広く用いられている。
【0003】このものは、周知のように、ボルトに螺合
するナットを二重に設けるものであって、外側のナット
は、内側のナットが緩むことを防止することができるか
ら、単一のナットを使用する場合に比し、全体として有
効な緩み止め機能を発揮することができる。
するナットを二重に設けるものであって、外側のナット
は、内側のナットが緩むことを防止することができるか
ら、単一のナットを使用する場合に比し、全体として有
効な緩み止め機能を発揮することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、ボルトは、単一のピッチからなる雄ねじ部を有
し、ナットは、双方ともに、この雄ねじ部に適合するも
のを使用するから、緩み止め効果が必ずしも十分ではな
いという問題があった。すなわち、外側のナットと内側
のナットとが同時に緩む場合、双方のナットは、ボルト
の雄ねじ部のピッチに従って平行に移動してしまい、ナ
ットの緩みを積極的に防止するように作用することがで
きないからである。
ときは、ボルトは、単一のピッチからなる雄ねじ部を有
し、ナットは、双方ともに、この雄ねじ部に適合するも
のを使用するから、緩み止め効果が必ずしも十分ではな
いという問題があった。すなわち、外側のナットと内側
のナットとが同時に緩む場合、双方のナットは、ボルト
の雄ねじ部のピッチに従って平行に移動してしまい、ナ
ットの緩みを積極的に防止するように作用することがで
きないからである。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、ボルトに対し、ピッチが異なる2組の
雄ねじ部を形成することによって、ボルトやナットの緩
みを一層完全に防止することができるねじ装置を提供す
ることにある。
術の問題に鑑み、ボルトに対し、ピッチが異なる2組の
雄ねじ部を形成することによって、ボルトやナットの緩
みを一層完全に防止することができるねじ装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、ピッチが異なる2組の雄ねじ部
を有するボルトと、このボルトの各雄ねじ部に螺合する
ナットとを備え、ナットは、互いに対向する端面が接触
可能であることをその要旨とする。
めのこの発明の構成は、ピッチが異なる2組の雄ねじ部
を有するボルトと、このボルトの各雄ねじ部に螺合する
ナットとを備え、ナットは、互いに対向する端面が接触
可能であることをその要旨とする。
【0007】なお、ナットは、相対回転を許容し、阻止
する拘束部材を備えることができる。
する拘束部材を備えることができる。
【0008】
【作用】かかる発明の構成によるときは、各ナットは、
ボルトの各雄ねじ部に螺合することにより、ダブルナッ
トにおけるナットと同様に働く。すなわち、各ナット
は、それぞれの対向する端面が接触することにより、互
いに緩み止めの効果を発揮することができるが、このと
き、たとえば、内側のナットが螺合する雄ねじ部のピッ
チが、外側のナットが螺合する雄ねじ部のピッチより大
きければ、双方のナットが同時に緩む場合でも、内側の
ナットの進行速度が外側のナットのそれより大きいため
に、双方のナットは、対向する端面に作用する押圧力が
増大し、完全な緩み止めの効果を発揮することができ
る。
ボルトの各雄ねじ部に螺合することにより、ダブルナッ
トにおけるナットと同様に働く。すなわち、各ナット
は、それぞれの対向する端面が接触することにより、互
いに緩み止めの効果を発揮することができるが、このと
き、たとえば、内側のナットが螺合する雄ねじ部のピッ
チが、外側のナットが螺合する雄ねじ部のピッチより大
きければ、双方のナットが同時に緩む場合でも、内側の
ナットの進行速度が外側のナットのそれより大きいため
に、双方のナットは、対向する端面に作用する押圧力が
増大し、完全な緩み止めの効果を発揮することができ
る。
【0009】ナットが拘束部材を備えるときは、拘束部
材は、ナットの相対回転を許容し、阻止するから、ナッ
トは、相対回転が許容されるときにのみ緩めることがで
き、それが阻止されているときは、緩めることができな
い。ピッチが小さい雄ねじ部に螺合するナットと、ピッ
チが大きい雄ねじ部に螺合するナットは、前者を後者よ
り早く回転させ、両者の相対回転ができない限り、それ
らを円滑に緩めることが不可能であるからである。
材は、ナットの相対回転を許容し、阻止するから、ナッ
トは、相対回転が許容されるときにのみ緩めることがで
き、それが阻止されているときは、緩めることができな
い。ピッチが小さい雄ねじ部に螺合するナットと、ピッ
チが大きい雄ねじ部に螺合するナットは、前者を後者よ
り早く回転させ、両者の相対回転ができない限り、それ
らを円滑に緩めることが不可能であるからである。
【0010】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0011】ねじ装置は、ボルト11と、ナット12、
13とを組み合わせてなる(図1)。ただし、ここで
は、ボルト11、ナット12、13は、ワシャW、Wを
介し、部材X、Yを締め付けて結合している。
13とを組み合わせてなる(図1)。ただし、ここで
は、ボルト11、ナット12、13は、ワシャW、Wを
介し、部材X、Yを締め付けて結合している。
【0012】ボルト11は、ピッチが異なる2組の雄ね
じ部11a、11bを有する。ただし、頭部11cに近
い側の雄ねじ部11aは、先端側の雄ねじ部11bよ
り、そのピッチ、ねじ径のいずれもが大きいものとす
る。内側のナット12は、ピッチが大きい雄ねじ部11
aに螺合しており、また、外側のナット13は、ピッチ
が小さい雄ねじ部11bに螺合している。なお、外側の
ナット13は、雌ねじ部13aを短くするとともに、内
側に大径の凹部13bを形成し、したがって、ナット1
3は、ナット12に対し、対向する端面が接触するまで
締め込むことができる。
じ部11a、11bを有する。ただし、頭部11cに近
い側の雄ねじ部11aは、先端側の雄ねじ部11bよ
り、そのピッチ、ねじ径のいずれもが大きいものとす
る。内側のナット12は、ピッチが大きい雄ねじ部11
aに螺合しており、また、外側のナット13は、ピッチ
が小さい雄ねじ部11bに螺合している。なお、外側の
ナット13は、雌ねじ部13aを短くするとともに、内
側に大径の凹部13bを形成し、したがって、ナット1
3は、ナット12に対し、対向する端面が接触するまで
締め込むことができる。
【0013】いま、ボルト11の雄ねじ部11aに内側
のナット12を螺合させ、十分に締め付けた後、雄ねじ
部11bに外側のナット13を螺合して締め付ければ、
図1の締付状態を実現することができる。このとき、ナ
ット12、13が同時に緩む場合を考えると、内側のナ
ット12が螺合する雄ねじ部11aは、外側のナット1
3が螺合する雄ねじ部11bに対し、そのピッチが大き
いから、ナット12は、ナット13よりも進行速度が大
きく、したがって、ナット12は、ナット13によって
緩み方向の進行が積極的に阻止されることとなり、ナッ
ト13は、ナット12が緩むことを確実に阻止すること
ができる。
のナット12を螺合させ、十分に締め付けた後、雄ねじ
部11bに外側のナット13を螺合して締め付ければ、
図1の締付状態を実現することができる。このとき、ナ
ット12、13が同時に緩む場合を考えると、内側のナ
ット12が螺合する雄ねじ部11aは、外側のナット1
3が螺合する雄ねじ部11bに対し、そのピッチが大き
いから、ナット12は、ナット13よりも進行速度が大
きく、したがって、ナット12は、ナット13によって
緩み方向の進行が積極的に阻止されることとなり、ナッ
ト13は、ナット12が緩むことを確実に阻止すること
ができる。
【0014】また、外側のナット13が緩み、ナット1
2、13間に隙間が生じた場合は、その後、ナット12
が緩む可能性がある。しかし、ナット12が緩み、ナッ
ト12、13間の隙間が消失すると、ナット12は、前
述と全く同様にして、それ以上緩むことができない。す
なわち、ナット12、13は、前者が螺合する雄ねじ部
11aのピッチが、後者が螺合する雄ねじ部11bのピ
ッチより大きいことにより、確実に緩み止めの機能を発
揮することができる。
2、13間に隙間が生じた場合は、その後、ナット12
が緩む可能性がある。しかし、ナット12が緩み、ナッ
ト12、13間の隙間が消失すると、ナット12は、前
述と全く同様にして、それ以上緩むことができない。す
なわち、ナット12、13は、前者が螺合する雄ねじ部
11aのピッチが、後者が螺合する雄ねじ部11bのピ
ッチより大きいことにより、確実に緩み止めの機能を発
揮することができる。
【0015】
【他の実施例】外側のナット13は、袋ナットとすると
ともに、下端縁に外向きの鍔部13cを設け(図2)、
内側のナット12は、鍔部13cに係合する内向きのリ
ブ12a1 を有する延長部12aを設けることができ
る。ナット12、13は、鍔部13c、リブ12a1 が
係合することにより、互いに分離することができないか
ら、たとえば、外側のナット13のみが外れて紛失して
しまうようなことがない。なお、鍔部13c、リブ12
a1 は、その距離dを小さく制限することにより、ナッ
ト12、13が、ボルト11上において過大に離れてし
まうことを防止することもできる。ただし、ナット1
2、13は、互いに連結した状態でも、任意に相対回転
することができるものとする。
ともに、下端縁に外向きの鍔部13cを設け(図2)、
内側のナット12は、鍔部13cに係合する内向きのリ
ブ12a1 を有する延長部12aを設けることができ
る。ナット12、13は、鍔部13c、リブ12a1 が
係合することにより、互いに分離することができないか
ら、たとえば、外側のナット13のみが外れて紛失して
しまうようなことがない。なお、鍔部13c、リブ12
a1 は、その距離dを小さく制限することにより、ナッ
ト12、13が、ボルト11上において過大に離れてし
まうことを防止することもできる。ただし、ナット1
2、13は、互いに連結した状態でも、任意に相対回転
することができるものとする。
【0016】車両の駆動軸の一端に装着するブレーキド
ラムを部材Xとし、ブレーキドラムに装着するタイヤハ
ブを部材Yとすれば(図3)、ブレーキドラムに固着す
るボルト11と、ナット12、13は、そのまま、車両
のタイヤ装着用のねじ装置として使用することができ
る。車両のタイヤ装着用のねじ装置は、一般に、車両の
両側において左右逆ねじを使用することにより、完全な
緩み止め効果が得られるが、最近では、ISO規格の適
用により、両側ともに右ねじを使用しているため、走行
中におけるタイヤの脱落事故が少なくない。この実施例
は、そのような大事故の発生を、未然に、確実に防止す
ることができる。
ラムを部材Xとし、ブレーキドラムに装着するタイヤハ
ブを部材Yとすれば(図3)、ブレーキドラムに固着す
るボルト11と、ナット12、13は、そのまま、車両
のタイヤ装着用のねじ装置として使用することができ
る。車両のタイヤ装着用のねじ装置は、一般に、車両の
両側において左右逆ねじを使用することにより、完全な
緩み止め効果が得られるが、最近では、ISO規格の適
用により、両側ともに右ねじを使用しているため、走行
中におけるタイヤの脱落事故が少なくない。この実施例
は、そのような大事故の発生を、未然に、確実に防止す
ることができる。
【0017】さらに、かかるねじ装置は、移動間仕切り
の吊下装置にも適用することができる(図4、図5)。
の吊下装置にも適用することができる(図4、図5)。
【0018】移動間仕切りは、枠材P1 の両面に表面材
P2 、P2 を貼着してなる大形のパネルPと、パネルP
を走行自在に吊下するランナRとを組み合わせてなる。
ただし、ランナRは、図4に拘らず、パネルPの前後両
端部に一対を配設するものとし、パネルPは、ランナ
R、RがガイドレールGRに沿って移動走行することに
より、室内空間を任意に間仕切りすることができる。
P2 、P2 を貼着してなる大形のパネルPと、パネルP
を走行自在に吊下するランナRとを組み合わせてなる。
ただし、ランナRは、図4に拘らず、パネルPの前後両
端部に一対を配設するものとし、パネルPは、ランナ
R、RがガイドレールGRに沿って移動走行することに
より、室内空間を任意に間仕切りすることができる。
【0019】ランナRとパネルPとは、前述の各実施例
におけるボルト11、外側のナット13に対応する吊り
ボルト21、ソケット23と、ソケット23と一体の支
持ブロック24とを介して連結されている。また、ソケ
ット23の上方には、ナット12に対応するロックナッ
ト22が装着されている。ソケット23は、支持ブロッ
ク24の中央部に形成する孔24aに下端部を挿入し、
溶接することにより、支持ブロック24と連結されてお
り、また、支持ブロック24は、枠材P1 の内部に収納
され、枠材P1 に対して下方から係合することにより、
パネルPを支持することができる。なお、吊りボルト2
1は、ランナRに対し、回転自在に垂設されている。
におけるボルト11、外側のナット13に対応する吊り
ボルト21、ソケット23と、ソケット23と一体の支
持ブロック24とを介して連結されている。また、ソケ
ット23の上方には、ナット12に対応するロックナッ
ト22が装着されている。ソケット23は、支持ブロッ
ク24の中央部に形成する孔24aに下端部を挿入し、
溶接することにより、支持ブロック24と連結されてお
り、また、支持ブロック24は、枠材P1 の内部に収納
され、枠材P1 に対して下方から係合することにより、
パネルPを支持することができる。なお、吊りボルト2
1は、ランナRに対し、回転自在に垂設されている。
【0020】吊りボルト21には、大径の雄ねじ部21
aと小径の雄ねじ部21bとが形成されており、前者の
ピッチは、後者のそれよりも大きいものとする。雄ねじ
部21aには、ロックナット22が螺合し、また、雄ね
じ部21bは、ソケット23の中間部に形成する雌ねじ
部23aにねじ込まれている。なお、ロックナット22
は、ソケット23と同一径の円板から、正方形に4辺を
切り出した形状となっている。一方、ソケット23の外
周には、ロックナット22の各対辺に対応するようにし
て、長い平面部23b、23bと短い平面部23c、2
3cとが形成されている。
aと小径の雄ねじ部21bとが形成されており、前者の
ピッチは、後者のそれよりも大きいものとする。雄ねじ
部21aには、ロックナット22が螺合し、また、雄ね
じ部21bは、ソケット23の中間部に形成する雌ねじ
部23aにねじ込まれている。なお、ロックナット22
は、ソケット23と同一径の円板から、正方形に4辺を
切り出した形状となっている。一方、ソケット23の外
周には、ロックナット22の各対辺に対応するようにし
て、長い平面部23b、23bと短い平面部23c、2
3cとが形成されている。
【0021】ロックナット22、ソケット23には、拘
束部材25が付属している。拘束部材25は、長方形の
枠25aと、枠25aの短辺側の内面に付設する一対の
板ばね25b、25bとからなる。枠25aは、ソケッ
ト23の長い平面部23b、23bと、ロックナット2
2の1組の対辺とに適合するように、その短辺の長さが
設定されており(図6)、また、枠25aの高さは、長
い平面部23b、23bの長さとほぼ同一に設定されて
いる(図5)。また、板ばね25b、25bは、それぞ
れ、上端部が吊りボルト21に向けて水平に屈曲し(図
4)、下端部は、互いに背向するように、く字状に屈曲
されている。
束部材25が付属している。拘束部材25は、長方形の
枠25aと、枠25aの短辺側の内面に付設する一対の
板ばね25b、25bとからなる。枠25aは、ソケッ
ト23の長い平面部23b、23bと、ロックナット2
2の1組の対辺とに適合するように、その短辺の長さが
設定されており(図6)、また、枠25aの高さは、長
い平面部23b、23bの長さとほぼ同一に設定されて
いる(図5)。また、板ばね25b、25bは、それぞ
れ、上端部が吊りボルト21に向けて水平に屈曲し(図
4)、下端部は、互いに背向するように、く字状に屈曲
されている。
【0022】拘束部材25は、その全体を上方に押し上
げ、板ばね25b、25bの上端部をロックナット22
の上面に係合させると(図7の実線)、板ばね25b、
25bにより、全体として、そのまま保持することがで
き、ソケット23、ロックナット22の相対回転を阻止
することができる。枠25aの対向する長辺が、ソケッ
ト23の長い平面部23b、23bと、ロックナット2
2の1組の対辺とに共通に係合するからである(図
5)。
げ、板ばね25b、25bの上端部をロックナット22
の上面に係合させると(図7の実線)、板ばね25b、
25bにより、全体として、そのまま保持することがで
き、ソケット23、ロックナット22の相対回転を阻止
することができる。枠25aの対向する長辺が、ソケッ
ト23の長い平面部23b、23bと、ロックナット2
2の1組の対辺とに共通に係合するからである(図
5)。
【0023】一方、このとき、吊りボルト21がソケッ
ト23に対して抜け出る方向に回転しようとすると、そ
の回転は、ロックナット22を、ソケット23に向けて
進行させ、このときのロックナット22の進行速度は、
ソケット23に対するボルト21の進行速度より大き
い。ロックナット22が螺合する雄ねじ部21aのピッ
チは、ソケット23が螺合する雄ねじ部21bのそれよ
り大きいからである。すなわち、拘束部材25は、ソケ
ット23、ロックナット22の相対回転を阻止すること
により、ロックナット22をソケット23に積極的に押
し付け、ソケット23に対する吊りボルト21の回転を
ロックすることができるから、吊りボルト21がソケッ
ト23から抜け出ることを確実に防止することができ
る。
ト23に対して抜け出る方向に回転しようとすると、そ
の回転は、ロックナット22を、ソケット23に向けて
進行させ、このときのロックナット22の進行速度は、
ソケット23に対するボルト21の進行速度より大き
い。ロックナット22が螺合する雄ねじ部21aのピッ
チは、ソケット23が螺合する雄ねじ部21bのそれよ
り大きいからである。すなわち、拘束部材25は、ソケ
ット23、ロックナット22の相対回転を阻止すること
により、ロックナット22をソケット23に積極的に押
し付け、ソケット23に対する吊りボルト21の回転を
ロックすることができるから、吊りボルト21がソケッ
ト23から抜け出ることを確実に防止することができ
る。
【0024】拘束部材25は、板ばね25b、25bの
上端部とロックナット22の上面との係合を外すことに
より、ソケット23の長い平面部23b、23bの下端
にまで押し下げることができる(図7の二点鎖線)。こ
のとき、板ばね25b、25bの上端部は、短い平面部
23c、23cに当接し、枠25aは、ロックナット2
2に対する係合が外れるから、拘束部材25は、ソケッ
ト23、ロックナット22の相対回転を許容することが
できる。そこで、吊りボルト21に対し、ロックナット
22を緩め、ソケット23を回転させれば、吊りボルト
21は、ソケット23に対して任意の深さにねじ込むこ
とができ、また、ソケット23から抜き取ることができ
る。
上端部とロックナット22の上面との係合を外すことに
より、ソケット23の長い平面部23b、23bの下端
にまで押し下げることができる(図7の二点鎖線)。こ
のとき、板ばね25b、25bの上端部は、短い平面部
23c、23cに当接し、枠25aは、ロックナット2
2に対する係合が外れるから、拘束部材25は、ソケッ
ト23、ロックナット22の相対回転を許容することが
できる。そこで、吊りボルト21に対し、ロックナット
22を緩め、ソケット23を回転させれば、吊りボルト
21は、ソケット23に対して任意の深さにねじ込むこ
とができ、また、ソケット23から抜き取ることができ
る。
【0025】なお、この発明は、以上の各実施例によっ
て例示した応用例に限らず、他の任意の用途にも適用す
ることができる。
て例示した応用例に限らず、他の任意の用途にも適用す
ることができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ピッチが異なる2組の雄ねじ部を有するボルトと、
このボルトの各雄ねじ部に螺合するナットとを組み合わ
せることによって、各ナットは、同時に緩む場合、一方
のナットにより他方のナットの進行が積極的に阻止され
るので、従来の単純なダブルナットと異なり、ボルトや
ナットの緩みを完全に防止することができるという優れ
た効果がある。
ば、ピッチが異なる2組の雄ねじ部を有するボルトと、
このボルトの各雄ねじ部に螺合するナットとを組み合わ
せることによって、各ナットは、同時に緩む場合、一方
のナットにより他方のナットの進行が積極的に阻止され
るので、従来の単純なダブルナットと異なり、ボルトや
ナットの緩みを完全に防止することができるという優れ
た効果がある。
【図1】 全体組立構成図(1)
【図2】 全体組立構成図(2)
【図3】 全体組立構成図(3)
【図4】 分解斜視説明図
【図5】 全体組立構成図(4)
【図6】 図5のA−A線矢視相当断面図
【図7】 動作説明図
11…ボルト 11a、11b…雄ねじ部 12、13…ナット 25…拘束部材
Claims (2)
- 【請求項1】 ピッチが異なる2組の雄ねじ部を有する
ボルトと、該ボルトの各雄ねじ部に螺合するナットとを
備え、該ナットは、互いに対向する端面が接触可能であ
ることを特徴とするねじ装置。 - 【請求項2】 前記ナットは、相対回転を許容し、阻止
する拘束部材を備えることを特徴とする請求項1記載の
ねじ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4181131A JP2652744B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 移動間仕切りにおける吊りボルト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4181131A JP2652744B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 移動間仕切りにおける吊りボルト装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0626512A true JPH0626512A (ja) | 1994-02-01 |
JP2652744B2 JP2652744B2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=16095421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4181131A Expired - Fee Related JP2652744B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 移動間仕切りにおける吊りボルト装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2652744B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010107041A (ko) * | 2000-05-22 | 2001-12-07 | 이창진 | 고정물을 강력히 부착시키는 신형 볼트와 너트 |
JP2011129415A (ja) * | 2009-12-18 | 2011-06-30 | Hitachi Cable Ltd | コネクタ |
KR102665881B1 (ko) * | 2023-11-15 | 2024-05-14 | 주식회사 지명 | 지선용 넝쿨 및 뱀 오름 방지구 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5673216A (en) * | 1979-11-20 | 1981-06-17 | Hiroshi Yamamoto | Fixing metals |
-
1992
- 1992-07-08 JP JP4181131A patent/JP2652744B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5673216A (en) * | 1979-11-20 | 1981-06-17 | Hiroshi Yamamoto | Fixing metals |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20010107041A (ko) * | 2000-05-22 | 2001-12-07 | 이창진 | 고정물을 강력히 부착시키는 신형 볼트와 너트 |
JP2011129415A (ja) * | 2009-12-18 | 2011-06-30 | Hitachi Cable Ltd | コネクタ |
KR102665881B1 (ko) * | 2023-11-15 | 2024-05-14 | 주식회사 지명 | 지선용 넝쿨 및 뱀 오름 방지구 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2652744B2 (ja) | 1997-09-10 |
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