JPH0626486Y2 - 合成樹脂製ローラ - Google Patents

合成樹脂製ローラ

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JPH0626486Y2
JPH0626486Y2 JP1989035372U JP3537289U JPH0626486Y2 JP H0626486 Y2 JPH0626486 Y2 JP H0626486Y2 JP 1989035372 U JP1989035372 U JP 1989035372U JP 3537289 U JP3537289 U JP 3537289U JP H0626486 Y2 JPH0626486 Y2 JP H0626486Y2
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JP
Japan
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shaft
roller
boss
synthetic resin
bearing
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1989035372U
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English (en)
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JPH02127624U (ja
Inventor
博一 坂野
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は、合成樹脂製ローラに係り、特に合成樹脂製ロ
ーラに使用されるベアリング部への防塵のために、構造
が簡単なシール構造を有してなる合成樹脂製ローラに関
するものである。
(背景技術) 従来から、合成樹脂製のローラ、例えばベルトコンベヤ
等に使用される円筒状のローラは、一般に、シャフトと
その周りに回転可能に設けられるローラ本体との間に転
動ベアリングが介装された構造となっており、かかるベ
アリング部へ塵や埃等が侵入すると、該ベアリングの円
滑な回転機能が阻害され、ひいてはベアリング自体の寿
命も短くなるという問題があった。
そのため、一般に、転動ベアリングが嵌着されてなるロ
ーラにあっては、ベアリングへの防塵のためにシール部
が設けられており、例えば、実公昭61−3852号公
報には、シャフトに2個のシール部材をローラ本体のボ
ス部を両側から挟むようにして嵌着せしめ、一方のシー
ル部材は、該ボス部の端部に設けられたフランジ部に対
して、また他方のシール部材は、該ボス部内に嵌着され
るベアリングと止め輪との間隙を満たすように装着され
るブッシュに対して、それぞれ、該シール部材に設けら
れたリング状の凹溝が、前記フランジ部及びブッシュに
設けられたリング状凸条に幅狭い間隙をもって遊嵌する
ように取り付けられてなる構造が明らかにされており、
これによって、空気の流通を阻止して防塵が図られてい
るのである。
しかしながら、このようなシール機構では、シール部材
とシャフトとの間に必然的に回転のための或る程度のク
リアランスが必要となり、そのためにシール効果が低下
するという問題があり、またシール機構自体も構造が複
雑であるところから、その取付けが容易ではないという
欠点があったのである。
(解決課題) ここにおいて、本考案は、かかる事情を背景にして為さ
れたものであって、その解決すべき課題とするところ
は、部品点数が少なく、構造が簡単で、且つ装着も容易
なシール機構であると共に、効果的に防塵を達成し、ベ
アリングの耐久性を高め、またベアリングの回転が円滑
に行なわれ得るようにした合成樹脂製ローラを提供する
ことにある。
(解決手段) そして、本考案は、上記の如き課題を解決するために、
合成樹脂製の円筒状ローラ本体に挿通せしめたシャフト
と、該ローラ本体の内側に軸方向に延びる貫通孔の複数
を軸周りに配して一体的に形成された円筒状ボス部との
間に、転動ベアリングを圧入して、該ローラ本体を前記
シャフトに回転可能に支持せしめてなる合成樹脂製ロー
ラにおいて、前記ボス部の両端部で、前記ベアリングよ
り軸方向外側に位置して、かかるボス部の両端開口部を
それぞれ覆蓋する円環状の内側弾性カバーを、その内周
部において前記シャフト外周面に摺接するように、その
外周部に設けた嵌入孔内に該ボス部の端部に設けられた
凸部を嵌入、固定せしめることによって、該ボス部の両
端部にそれぞれ取り付ける一方、前記ローラ本体の両端
部に位置するシャフト部位に、それぞれ、円環状の外側
カバーを設け、該外側カバーと該ローラ本体の両端開口
部の内周面との間の隙間が可及的に少なくなる状態下
に、かかる両端開口部が該外側カバーにて覆蓋されるよ
うに構成したのである。
(実施例) 以下に、本考案を更に具体的に明らかにするために、本
考案の実施例を、図面に基づいて詳細に説明することと
する。
先ず、第1図には、本考案に係る合成樹脂製ローラの一
例が示されており、そこにおいて、10は、ナイロン樹
脂等の合成樹脂からなる円筒状のローラ本体であって、
その内側に軸方向に延びる貫通孔の複数を軸周りに配し
た形態において同心的に円筒状のボス部10aが一体的
に形成されている。また、かかるローラ本体10には、
第2図に示されるその側面の半截図からも明らかなよう
に、前記ボス部10aにおいて、その軸方向両端内周面
に段付き部10c,10cがそれぞれ設けられていると
共に、その開口両端面には、周方向において所定位置
に、複数個の凸部10bが設けられている。
そして、該ボス部10a内に、所定長さを有するシャフ
ト8が挿通せしめられると共に、それらボス部10aと
シャフト8との間に、2個の転動ベアリング12,12
が、所定距離を隔てて、且つ各外輪12bが該ボス部1
0aの両端部内面に、また各内輪12aがシャフト8の
外面に、それぞれ圧入されることにより、ローラ本体1
0はシャフト8に対して回転可能な構成とされている。
なお、前記外輪12bは、その軸方向内側の端面が前記
段付き部10cに当接されるように嵌着され、またシャ
フト8の軸方向において、前記内輪12aの外側に位置
して、シャフト8の外周面上に設けられた溝8cに所定
の止めリング18が装着されることにより、2個の転動
ベアリング12の軸方向への移動は効果的に阻止されて
いるのである。
そして、このように、シャフト8との間にベアリング1
2が圧入されたローラ本体10には、ボス部10aの両
端開口部を覆蓋するように、ウレタンゴム等の所定のゴ
ム材料からなり、弾性を有する内側弾性カバー14,1
4が取り付けられる一方、前記シャフト8には、ローラ
本体10の開口端部に位置するように、ナイロン樹脂等
の合成樹脂からなる円環状外側カバー16,16が取り
付けられている。
より詳細には、内側弾性カバー14は、第3図(a),
(b)からも明らかなように、全体に円環状を呈し、そ
の中心に設けられた孔14aは、シャフト8が挿通され
得るように構成されていると共に、その内周部がシャフ
ト8の外周面に摺接し得る大きさにて形成され、また外
周部には、径方向外方へ延びるフランジ部14bが一体
的に形成されてなる構造とされている。要するに、内側
弾性カバー14は、シャフト8の外周面に弾性的に当接
して摺接させられ得るように、スカート状の内周部14
cとして形成されているのである。また、かかる内側弾
性カバー14のフランジ部14bには、周方向に且つ前
記ボス部10aの凸部10bと同じ位置に、凸部嵌入用
の孔14dが複数個設けられており、該孔14dに前記
凸部10bをそれぞれ嵌入せしめ、該凸部10bの該フ
ランジ部14bから突出した部分を、通常の手法に従っ
て加熱押圧せしめて、その頭部を扁平化することによ
り、内側弾性カバー14をボス部10aに対して容易に
固定することが出来るのである。従って、該内側弾性カ
バー14は、そのフランジ部14bにおいて、ローラ本
体10のボス部10aに固定され、中央の孔14aには
シャフト8が挿通されれ、該孔14aの内周部が該シャ
フト8の外周面に弾性的に摺接するようにされているこ
とから、ベアリング12に対する防塵が有効に為され得
るのである。
また、前記外側カバー16は、第4図(a),(b)に
示されるように、シャフト8が挿通され得る孔16cを
有する円筒部16aと、その一方の端部一体的に且つロ
ーラ本体10の開口端部の内周面との間の隙間を可及的
に少なく為し得る大きさにて形成される円板部16bと
からなり、また該円板部16bには、補強用リブ16d
が、周方向及び放射状に一体的に形成されている。そし
て、かかるリブ16dの設けられた面がローラ本体10
の軸方向内側となるように、該外側カバー16がシャフ
ト8に対して嵌挿され、固定せしめられるところから、
ローラ本体10の両端開口部が該外側カバー16にて覆
蓋せしめられるのである。
従って、該ローラ本体10の開口端部内周面と外側カバ
ー16の外周面との間の間隙が可及的に少なくされてい
るため、ある程度大きな塵埃等は外側カバー16にて効
果的に阻止し得ることとなり、また、微細な埃等がロー
ラ本体10内に入り込んだ場合にも、ローラ本体10内
には、軸周りに位置する複数の貫通孔が存在しているこ
とによって、大きな収容空間が形成され、しかも前記内
側弾性カバー14がボス部10aの開口を覆蓋している
ため、ベアリング12へ到達するようなことはなく、以
てベアリング12の円滑な回転を維持することが出来る
のである。なお、かかるローラ本体10内に侵入した埃
等は、該ローラ本体10の回転に伴って、下方に位置す
る間隙より排出されることとなり、ローラ本体10内に
蓄積することはないのである。
そして、本実施例にあっては、上記の如き構成とされた
ローラが、所定個数において連結されて、通常のベルト
コンベヤに採用されることとなる。即ち、第1図に示さ
れるように、ローラ本体に挿通されるシャフト8には、
その両端部に、連結するために挿通されるボルトよりも
僅かに径の大きな孔8aが設けられており、一方、連結
部材20には、対向する二組のボルト用孔20aが設け
られている。そして、一方の対向する孔20aを前記シ
ャフト8の孔8aを挟むように位置せしめて、ボルト2
2を挿通し、ナット24にて固定することとなるが、該
ボルト22は、シャフト8の孔8a内にて遊嵌状態で挿
通されていることから、シャフト8(ローラ)が連結部
材20に対して可撓的に連結されることとなるのであ
る。このようにして、一連の長さに連結されたローラ
は、その両端に位置するローラが、ベルトコンベヤ本体
等に設けられる取付部材26に連結されることにより、
ベルトを支持することとなる。
以上、詳細に本考案の一実施例を説明してきたが、本考
案が、上述の記載によって何等制限的に解釈されるもの
でないことは、言うまでもないところであり、上記した
実施例の他にも、本考案の趣旨を逸脱しない限りにおい
て、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良
等を加えた態様において実施され得るものであること
が、理解されるべきである。
例えば、上記実施例においては、ローラ本体とシャフト
との間には、2個のベアリングが用いられているが、本
考案では、1個のベアリングにてローラ本体とシャフト
とを回転可能に支持する構成でも、何等差支えないので
ある。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、本考案は、ローラ本体
とボス部との間に軸周りに軸方向の複数の貫通孔を配す
る一方、該ボス部の開口端部に内側弾性カバーを凸部嵌
入固定構造において取り付け、シャフトに対して弾性的
に摺接せしめつつ、その開口を覆蓋すると共に、その軸
方向外側のシャフト部位に、外側カバーを設けて、ロー
ラ本体の両端開口部を覆蓋する二重シール構造の構成と
されているところから、部品点数が少なく、簡単な構造
にて、効果的に防塵することが出来、以てベアリングの
回転が何等阻害されることなく、円滑に行なわれ得るこ
となったのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係るローラの一例を示す縦断説明図
であり、第2図は、第1図のローラを構成するローラ本
体の側面半截図であり、第3図(a),(b)は、それ
ぞれ、内側弾性カバーの断面図及びその平面半截図であ
り、第4図(a),(b)は、それぞれ、外側カバーの
断面図及びその平面半截図である。 8:シャフト、10:ローラ本体 10a:ボス部、12:転動ベアリング 12a:内輪、12b:外輪 14:内側弾性カバー、16:外側カバー 20:連結部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂製の円筒状ローラ本体に挿通せし
    めたシャフトと、該ローラ本体の内側に軸方向に延びる
    貫通孔の複数を軸周りに配して一体的に形成された円筒
    状ボス部との間に、転動ベアリングを圧入して、該ロー
    ラ本体を前記シャフトに回転可能に支持せしめてなる合
    成樹脂製ローラにおいて、 前記ボス部の両端部で、前記ベアリングより軸方向外側
    に位置して、かかるボス部の両端開口部をそれぞれ覆蓋
    する円環状の内側弾性カバーを、その内周部において前
    記シャフト外周面に摺接するように、その外周部に設け
    た嵌入孔内に該ボス部の端部に設けられた凸部を嵌入、
    固定せしめることによって、該ボス部の両端部にそれぞ
    れ取り付ける一方、前記ローラ本体の両端部に位置する
    シャフト部位に、それぞれ、円環状の外側カバーを設
    け、該外側カバーと該ローラ本体の両端開口部の内周面
    との間の隙間が可及的に少なくなる状態下に、かかる両
    端開口部が該外側カバーにて覆蓋されるようにしたこと
    を特徴とする合成樹脂製ローラ。
JP1989035372U 1989-03-28 1989-03-28 合成樹脂製ローラ Expired - Lifetime JPH0626486Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989035372U JPH0626486Y2 (ja) 1989-03-28 1989-03-28 合成樹脂製ローラ

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JP1989035372U JPH0626486Y2 (ja) 1989-03-28 1989-03-28 合成樹脂製ローラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02127624U JPH02127624U (ja) 1990-10-22
JPH0626486Y2 true JPH0626486Y2 (ja) 1994-07-20

Family

ID=31540671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989035372U Expired - Lifetime JPH0626486Y2 (ja) 1989-03-28 1989-03-28 合成樹脂製ローラ

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JP (1) JPH0626486Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5147753Y2 (ja) * 1972-12-01 1976-11-17
JPS5349190Y2 (ja) * 1975-11-04 1978-11-25

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02127624U (ja) 1990-10-22

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