JPH06262192A - 汚水処理プラントの送風量制御装置 - Google Patents

汚水処理プラントの送風量制御装置

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JPH06262192A
JPH06262192A JP5053852A JP5385293A JPH06262192A JP H06262192 A JPH06262192 A JP H06262192A JP 5053852 A JP5053852 A JP 5053852A JP 5385293 A JP5385293 A JP 5385293A JP H06262192 A JPH06262192 A JP H06262192A
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flow rate
air flow
concentration
aeration tank
rate
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Application number
JP5053852A
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English (en)
Inventor
Ryosuke Miura
浦 良 輔 三
Mayumi Kurata
田 まゆみ 倉
Kazuyuki Ito
藤 和 幸 伊
Akira Hiramoto
本 昭 平
Mamiko Jinnou
能 麻美子 神
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Activated Sludge Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 急な負荷変動時においても、曝気槽内のDO
値を安定的に所定値に保つこと。 【構成】 フィードバック制御器13において、曝気槽
4内のDO濃度とこの目標値に基づいて送風量偏差値が
求められる。他方、汚水の流入流量、懸濁物濃度、水
温、送風量およびDO濃度に基づいて、第2演算手段1
5の第2ニューラルネットワーク機能においてDO濃度
が目標値となるような送風量が予測され、予測風量と負
荷変動直前の送風量との間の補正量が求められる。第2
演算手段15から第1演算手段14へ、汚水の流入流
量、懸濁物濃度、水温および送風量を入力信号、送風量
補正量を出力信号とする教示信号が送られ、第1演算手
段14の第1ニューラルネットワーク機能の学習が行な
われる。第1演算手段14の第1ニューラルネットワー
ク機能において、汚水の流入流量、その懸濁物濃度、水
温および送風量に基づいて、負荷変動時の送風量補正量
が求められ、加算器16においてフィードバック制御器
13からの送風量偏差量に第1演算手段14からの補正
量が加算される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、活性汚泥を用いた汚水
処理プラントの曝気槽のDO濃度を一定に保持するため
の送風量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】活性汚泥を用いて都市下水や工場廃水な
どの汚水を浄化する汚水処理プラントは、通常、曝気槽
と沈殿池(最終沈殿池)から構成されている。
【0003】多種多様な発生源から集められた汚水は、
沈砂、前曝気、前沈殿などの一次処理プロセスで簡易処
理されたあと、この汚水処理プラントで二次処理され
る。
【0004】すなわち一次処理を受けた汚水は、汚泥処
理プラントの曝気槽において沈殿池から返送された返送
汚泥と混合接触する。次に曝気された汚水中の酸素と有
機物が活性汚泥(以下汚泥と略記する)に吸収されて酸
化反応が生じ、これによって汚水が浄化される。
【0005】また汚泥は酸化反応によって増殖し、増殖
した汚泥は沈殿池で固液分離され、大部分は返送汚泥と
して曝気槽へ返送されるとともに、増殖による増加分は
余剰汚泥として引抜かれ、系外に排出される。
【0006】上記のような水処理プラントにおいては、
曝気の条件すなわち曝気槽の溶存酸素(以下DOと略記
する)濃度によって、浄化の効果と安定性および送風機
のエネルギ消費量が影響される。
【0007】従って、浄化の効率を高め、かつ過曝気を
防止して運転の消費エネルギを節減するためには、曝気
槽のDO濃度を一定の値に保つ必要がある。
【0008】一方、曝気槽のDO濃度は、送風量のほか
に流入汚水の性質や運転の条件によって変化し、特に、
流入汚水の流量とその懸濁物濃度の負荷変動および水温
によって、大きく変化する。
【0009】ここで図4に、流入の汚水量Qs が都市下
水を浄化する汚水処理プラントでステップ状に変化した
時のDO濃度Cp の変化を測定した実験結果の一例を示
す。図4(a)の実線aは汚水流量Qs の変化を示し、
図4(b)の実線bは曝気槽の略中央のDO濃度Cp
化を送風量と返送汚泥流量を一定で運転した場合につい
て示している。
【0010】図4(a)に示すように、汚水流量Qs
増加すると懸濁物の負荷が高くなり、酸化のために酸素
が消費されてDO濃度ははじめ急降下し、ある時間後す
なわちt1 点以降はゆっくりと低下している。これはt
1 点の前段と後段ではDO濃度の変化する機構が異なっ
ているからである。
【0011】すなわち、前段では汚水流量Qs の増大に
よって懸濁物負荷量が増大し、汚泥に吸収された懸濁物
を酸化するためにDO濃度が低下する。さらに図4
(a)に示すように、流量が増大すると、汚泥の濃度を
低下させるので、DO濃度は破線c(図4(b))で示
す汚泥濃度一定に補正したDO濃度よりは若干低くなっ
ている。
【0012】t1 点より後段では、前段での機構に加え
てさらに次の2つの機構が働く。
【0013】すなわちt1 点直後にDO濃度が急激に下
がるのは、汚水流量の増大によって曝気槽の汚泥が沈殿
池に流入し、沈殿池の汚泥量が増大して返送汚泥濃度が
高くなるからである。このため高い濃度の返送汚泥が曝
気槽に流入して、曝気槽の汚泥濃度(以下MLSSと略
記する)が高くなって、酸素の消費量が増大する機構が
働く。
【0014】他の機構はt1 点より後段において、全体
的にゆっくりとDO濃度が低下している現象を説明する
ものである。すなわち、懸濁物負荷の増大によって汚泥
に吸収された懸濁物が、曝気槽の滞留時間内で完全に酸
化されず、返送汚泥中にはまだ酸化されるべき懸濁物を
含み、これが次第に蓄積されるという機構が働く。また
図4(c)の実線dは、返送汚泥の酸素消費速度(以下
r と略記する)の時間的変化を示している。
【0015】このように外乱(汚水流量の増大)に対し
て曝気槽のDO濃度を目標の値に保つための送風量制御
装置は、t1 点の前段と後段のDO濃度の変化機構の双
方に対応するものでなければならない。
【0016】すなわち、t1 点より前段の早い変化に対
応する制御と、t1 点より後段の遅い変化に対応する制
御とを同時に行なう必要がある。
【0017】従来、曝気槽のDO濃度を一定に保つため
の制御には、曝気槽のDO濃度計の指示値とその目標値
の偏差に基づいて送風量を修正するフィードバック制御
方法や、このフィードバック制御方法においてさらに上
記偏差を汚水流量で修正するカスケード制御方法などが
用いられている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
フィードバック制御において、前述のDO濃度の前段の
早い変化に追随させるために制御ゲインを高くすると、
後段の遅い変化では過度の応答をしてオーバシュートや
リミットサイクル現象(振動)を生じさせる。逆に後段
の遅い変化に追随させるために制御ゲインを低くする
と、前段の早い変化に追随できず応答遅れが生ずるの
で、汚水の流入量が日間,週間および季節的に変化する
汚水処理プラントの送風量制御には不適当となる。
【0019】また後者のカスケード制御においては、汚
水流量に送風量が比例して増減するので、DO濃度の早
い変化には追随できるが、大雨など汚水流量の増大時間
が長時間になった場合や、後段の遅い変化が前段の早い
変化とは時刻的に重なった場合には、後段の遅いDO変
化に追随できず、過度の応答をしてオーバシュートする
原因となっている。
【0020】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、曝気槽内のDO濃度を常に目標の範囲に保
つことができるとともに、過曝気や曝気不足を防止する
ことができる汚水処理プラントの送風量制御装置を提供
することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、曝気槽内のD
O濃度を一定値に保つよう送風機から曝気槽への送風量
を制御する汚水処理プラントの送風量制御装置におい
て、曝気槽内のDO濃度とDO濃度目標値とに基づいて
送風量の偏差量を出力するフィードバック制御器と、曝
気槽内に流入する汚水の流入流量、その懸濁物濃度、そ
の水温、曝気槽への送風量、および曝気槽内のDO濃度
を時系列で記憶するプロセスデータ記憶装置と、プロセ
スデータ記憶装置からの汚水の流入流量、その懸濁物濃
度、その水温および曝気槽への送風量に基づいて、負荷
変動時の送風量の補正量を求める第1ニューラルネット
ワーク機能を有する第1演算手段と、汚水の流入流量、
その懸濁物濃度、その水温および曝気槽への送風量に基
づいてDO濃度を求める第2ニューラルネットワーク機
能を有し、プロセスデータ記憶装置からの情報により学
習した後、DO濃度が目標値となるような送風量を予測
し、この予測風量と負荷変動直前の送風量との間の補正
量を求めるとともに、汚水の流入流量、その懸濁物濃
度、その水温および曝気槽への送風量を入力信号、送風
量の補正量を出力信号とする教示信号を第1演算手段に
出力して第1ニューラルネットワーク機能の学習を行な
う第2演算手段と、第1の演算手段からの送風機の補正
量とフィードバック制御器からの偏差量とを加算して送
風量を制御する加算器とを、備えたことを特徴とする汚
水処理プラントの送風量制御装置である。
【0022】
【作用】第2演算手段において、プロセスデータ記憶装
置からの汚水の流入流量、懸濁物濃度、水温、送風量お
よびDO濃度に基づいて第2ニューラルネットワーク機
能を学習させた後、DO濃度が目標値となるような送風
量を予測し、この予測風量と負荷変動直前の送風量との
間の補正量を求める。次に第2演算手段から第1演算手
段へ、汚水の流入流量、懸濁物濃度、水温および送風量
を入力信号とし、送風量の補正量を出力信号とする教示
信号が送られ、この教示信号によって第1演算手段の第
1ニューラルネットワークを学習させる。次に、第1演
算手段の第1ニューラルネットワーク機能において、プ
ロセスデータ記憶装置からの汚水の流入流量、懸濁物濃
度、その水温および送風量に基づいて送風量の補正量を
求める。次に加算器において、第1演算手段からの補正
量とフィードバック制御器からの偏差量とが加算され、
この加算値に基づいて送風機が制御される。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1乃至図3は、本発明による汚泥処理プ
ラントの送風量制御装置の一実施例を示す図である。
【0024】図1において、汚水は図示しない一次処理
工程から流量計1と、水温計2と、懸濁物(以下SSと
記す)濃度計3とを有する水路Aを通って曝気槽4に流
入する。曝気槽4内において、汚水は風量計5、送風弁
6、送風機7、管路B、および散気管8を順次通って送
入された空気によって曝気され、空気中の酸素による酸
化を受けたあと水路Cを通って沈殿池9に導かれる。ま
た、沈殿池9内の汚泥は返送汚泥として曝気槽4内に送
られ、同時に沈殿池9内の余った汚泥は余剰汚泥として
系外に排出される。
【0025】曝気槽4には、DO濃度計10が設置され
ている。流量計1と、水温計2と、SS濃度計3と、風
量計5と、DO濃度計10は、本発明による汚水処理プ
ラントの送風量制御装置11(一点鎖線で示す)のプロ
セスデータ記憶装置12に送られ、それらの時系列デー
タとして貯えられる。
【0026】次に、送風量制御装置11について詳述す
る。送風量制御装置11は、プロセス記憶装置12から
の汚水の流入流量、SS濃度、水温、および曝気槽への
送風量に基づいて、負荷変動時の送風量の補正量を求め
る第1ニューラルネットワーク機能(以下、NNW−
1)をもった第1演算手段14を有し、この第1演算手
段14は第2演算手段15に接続されている。
【0027】第2演算手段15は、汚水の流入流量、S
S濃度、水温、および曝気槽への送風量に基づいてDO
濃度を求める第2ニューラルネットワーク機能(以下、
NNW−2)を有し、プロセス記憶装置12からの情報
によりNNW−2の学習が行なわれた後、DO濃度が所
定値となる送風量が予測される。また第2演算手段15
において、予測送風量と負荷変動直前の送風量との間の
補正量が求められ、汚水の流入流量、SS濃度および水
温を入力信号、送風量の補正量を出力信号とする教示信
号が第1演算手段14に出力され、第1ニューラルネッ
トワーク機能の学習が行なわれる。
【0028】また、送風量制御装置11は、曝気槽4内
のDO濃度と、DO濃度目標値とに基づいて送風量の偏
差量を出力するフィードバック制御器13を有してい
る。また、第1演算手段14とフィードバック制御器1
3には、第1演算手段14からの送風機の補正量とフィ
ードバック制御器13からの偏差量とを加算する加算器
16が接続されている。また加算器16からの信号は、
送風弁6を設定する設定器17に送られるようになって
いる。
【0029】次にこのような構成からなる本実施例の作
用について説明する。
【0030】本発明は、非常時の負荷増大(または減
少)時において、曝気槽のDO濃度を所定の目標に保つ
ために、通常時では十分にDO濃度を所定の値に保持で
きるフィードバック制御を行なっても応答遅れによって
十分にはDO濃度を所定の値に保持できない場合、従来
手動で介入していた送風量の補正量Gを、正しい補正を
行なった時の運転諸データを教示データLとして学習し
たニューラルネットワークによって算出し、この補正量
Gに基づいてフィードバック制御を補填するようにした
ものである。
【0031】まず、第1演算手段14の作用について説
明する。図2(a)に示すように、SS濃度Si の急上
昇による負荷増大に対し送風量Qa が手動で操作され、
曝気槽のDO濃度Cp がその目標値Cs に十分保持され
ている場合、送風量Qa がそれ以前と異なる運転を始め
た時刻t2 と通常の運転に復帰した時刻t3 間の汚水流
入流量Qi および水温Ti (図示せず)と、図2(a)
に示すSS濃度Si および送風量Qa がプロセスデータ
記憶装置12から第1演算手段14に入力される。第1
演算手段14において、負荷変動時の送風量補正量Gを
出力とするように、後述する第2演算手段15によって
NNW−1を学習させ、NNW−1内の各ニューロンの
結合強度{Ki }、{Kjk}(ここでiはNNW−1の
入力層、jは中間層、kは出力層のニューロン番号であ
る)を決定する。図2(b)は、入出力関係を概念的に
示す図である。
【0032】第1ニューラルネットワーク機能(NNW
−1)は、図2(b)に示すように、負荷の増大(また
は減少)時に通常時用のフィードバック制御器13によ
る制御を正しく補填するものであり、後述のように曝気
槽内のDO濃度を目標の値に運転することに成功した場
合のデータを教示データとし複数回学習させておくこと
によって、汎化能力を持たせたものである。これによっ
て汚水流入流量、水温、SS濃度など負荷変動の原因が
いずれの場合であってもフィードバック制御器13を正
しく補填する能力を持たせたものである。
【0033】上記NNW−1に十分な汎化能力を持たせ
るためには、正しく送風量が運転された場合の教示デー
タを数多く要する。しかしながら、住民の生活や工場の
稼動の様に日間または週間の繰返しの短い周期性を示す
負荷変動に対しては、運転員の日常の努力によって正し
い送風量の運転に成功する機会は多いが、年単位の周期
性を持った負荷変動や降雨などの自然条件に支配される
確率的な負荷変動に対しては、運転員が経験する機会は
少ない。このため正しく送風量が運転された場合の教示
データを得ることが非常に難しい。
【0034】そこで、NNW−2を有する第2演算手段
15が必要となる。次に第2演算手段15の機能につい
て述べる。
【0035】第2演算手段15は、図3(a)に示すよ
うに、流入流量Qi とSS濃度Siの急上昇による負荷
増大に対し、送風量Qa (手動または自動)が操作され
たが、曝気槽のDO濃度Cp はその目標値Cs と大きく
ずれてしまった場合、大きくずれたDO濃度Cp を目標
値Cs にするためには如何なる送風量であるべきかNN
W−2を用いて逆解析的に予測送風量QA を予測する。
そのために、まずプロセスデータ記憶装置12から汚水
流入流量Qi 、水温Ti 、SS濃度Si 、DO濃度Cp
よび送風量Qa が第2演算手段15に入力される。次に
図3(b)に示すように、第2演算手段15において、
汚水流入流量Qi 、水温Ti 、SS濃度Si に対し操作
量である送風量Qa を定めた場合、曝気槽のDO濃度が
p となるようにニューラルネットNNW−2を学習さ
せ、ニューロン間の結合強度{K}を決定する。次い
で、図3(c)に示すように、汚水流入流量Qi 、水温
i、SS濃度Si として同じデータを用い、出力のD
O濃度が目標の値Cs となる様な送風量QA を逆解析に
予測する。この解析には、従来の諸解析手法を適用でき
る。第2演算手段15において、このように予測した送
風量QA と、図3(a)に示す時刻t4 直前、すなわち
負荷の増大が発生する直前の送風量の値Qaoとの差G=
A −Qaoを計算する。この差G=QA −Qaoが負荷変
動時に対応すべき送風量の補正量Gとなる。
【0036】次に汚水流入流量Qi 、水温Ti 、SS濃
度Si および送風量Qa を入力信号とし、計算した送風
量の補正量Gを出力信号とする教示データLが第2演算
手段15から第1演算手段14に入力され、第1演算手
段14のNNW−1を学習させる。
【0037】このように、NNW−1に汎化能力を十分
に持たせ、気象条件のような確率的な負荷変動に対して
も、日間変動の様な短い周期性をもった負荷変動と同様
に正しく作動させることができる。
【0038】他方、DO濃度計の指示値CP がフィード
バック制御器13に制御周期毎に取り込まれ、次に示す
式(1)(2)に基づいて送風機7の送風量の修正量で
ある出力偏差ΔSが求められる。
【0039】 En =Cs −Cp ………(1) ここでCs :DOの目標値 En :入力偏差 Kp :h、Iは制御パラメータで比例ゲイン、制御周
期、積分時間 ΔS:出力偏差 である。
【0040】次に前述のように、プロセスデータ記憶装
置12に貯えられた汚水の流入流量Qi と水温Ti とS
S濃度Si と曝気槽への送風量Qa の時系列データが、
第1演算手段14に入力される。次に第2演算手段15
によって教示的に学習したNNW−1によって送風量の
補正量Gがフィードバック制御器13の制御周期毎に求
められて出力される。
【0041】次に第1演算手段14のNNW−1で求め
られた送風量の補正量Gと、フィードバック制御器13
からの出力である出力偏差ΔSと、風量計5の信号であ
る送風量Qa が、ともに加算器16に送られる。次に加
算器16において、送風量Qa 、出力偏差ΔS、および
補正量Gに基づいて、送風量の修正値であるQs が算出
され、この修正値Qs が設定器17に出力される。そし
て設定器17からの信号に基づいて、送風弁6の開閉制
御が行なわれ、送風量が制御される。
【0042】以上説明したように、本実施例によれば、
NNW−1を有する第1演算手段14とNNW−2を有
する第2演算手段15を用いて、フィードバック制御器
13で求められたDO濃度とDO濃度目標値との偏差量
を補正することができるので、急な負荷変動時において
も、曝気槽内のDO濃度を安定して所定の値に保つこと
ができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第2ニューラルネットワーク機能を有する第2演算手段
を用いて第1演算手段の第1ニューラルネットワーク機
能を学習させ、この第1演算手段で負荷変動時の送風量
補正量を求め、この送風量補正量によってフィードバッ
ク制御器からの送風量偏差量を補正するので、急な負荷
変動時においても過曝気や曝気不足にならずに、曝気槽
内のDO濃度を所定の値に安定して維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による汚泥処理プラントの送風量制御装
置の一実施例を示す概略系統図。
【図2】第1演算手段の第1ニューラルネットワーク機
能の作用説明図。
【図3】第2演算手段の第2ニューラルネットワーク機
能の作用説明図。
【図4】従来の汚水流入流量のステップ変動に対するD
O濃度の実験結果を示すタイムチャート。
【符号の説明】
11 送風量制御装置 12 プロセスデータ記憶装置 13 フィードバック制御器 14 第1演算手段 15 第2演算手段 16 加算器 17 設定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平 本 昭 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 神 能 麻美子 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】曝気槽内のDO濃度を一定値に保つよう送
    風機から曝気槽内への送風量を制御する汚水処理プラン
    トの送風量制御装置において、 曝気槽内のDO濃度とDO濃度目標値とに基づいて送風
    量の偏差量を出力するフィードバック制御器と、 曝気槽内に流入する汚水の流入流量、その懸濁物濃度、
    その水温、曝気槽への送風量、および曝気槽内のDO濃
    度を時系列で記憶するプロセスデータ記憶装置と、 プロセスデータ記憶装置からの汚水の流入流量、その懸
    濁物濃度、その水温および曝気槽への送風量に基づい
    て、負荷変動時の送風量の補正量を求める第1ニューラ
    ルネットワーク機能を有する第1演算手段と、 汚水の流入流量、その懸濁物濃度、その水温および曝気
    槽への送風量に基づいてDO濃度を求める第2ニューラ
    ルネットワーク機能を有し、プロセスデータ記憶装置か
    らの情報により学習した後、DO濃度が目標値となるよ
    うな送風量を予測し、この予測風量と負荷変動直前の送
    風量との間の補正量を求めるとともに、汚水の流入流
    量、その懸濁物濃度、その水温および曝気槽への送風量
    を入力信号、送風量の補正量を出力信号とする教示信号
    を第1演算手段に出力して第1ニューラルネットワーク
    機能の学習を行なう第2演算手段と、 第1の演算手段からの送風機の補正量とフィードバック
    制御器からの偏差量とを加算して送風量を制御する加算
    器とを、備えたことを特徴とする汚水処理プラントの送
    風量制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018187620A (ja) * 2017-05-01 2018-11-29 株式会社ウォーターエージェンシー 活性汚泥法を用いる下水処理場の運転支援装置及び運転支援方法
JP7209905B1 (ja) * 2022-03-14 2023-01-20 三菱電機株式会社 水処理システム、曝気量制御装置及び曝気量制御方法

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