JPH06259016A - 粘着ラベル - Google Patents

粘着ラベル

Info

Publication number
JPH06259016A
JPH06259016A JP4490193A JP4490193A JPH06259016A JP H06259016 A JPH06259016 A JP H06259016A JP 4490193 A JP4490193 A JP 4490193A JP 4490193 A JP4490193 A JP 4490193A JP H06259016 A JPH06259016 A JP H06259016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
sensitive adhesive
layer
pressure
adhesive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4490193A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Hotta
幸一 堀田
Nobuaki Horii
信明 堀井
Yuka Imai
ゆか 今井
Kenjiro Kuroda
健二郎 黒田
Yasuo Kubo
泰男 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd, Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP4490193A priority Critical patent/JPH06259016A/ja
Publication of JPH06259016A publication Critical patent/JPH06259016A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】被着体からの粘着ラベル剥離洗浄除去におい
て、熱水あるいはスチームによって粘着ラベルを容易に
剥がすことを可能にすることにある。 【構成】基材1の少なくとも片面に、水溶解型若しくは
水分散型の水性塗料層2と、水不溶性疏水性塗料層3
と、高分子材料と粘着付与剤と固体可塑剤を基本成分と
する感熱性粘着剤層4、又はアクリル系粘着剤又は/及
びゴム系粘着剤等による感圧性粘着剤層とを順に設けた
粘着ラベル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被着体に貼着した際に
熱水あるいはスチームに対して容易に剥離する粘着ラベ
ルであり、特に被着体であるガラス瓶、各種ボトル等を
回収して洗浄し、貼着されている粘着ラベルを剥離除去
して再利用するリターナブル又はリサイクル可能な容器
の外側に貼着するためのエコロジー対応型の粘着ラベル
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、商品名や内容説明等が印刷された
ラベル基材シートの裏面に、カゼイン系等の粘着剤が塗
布され、日本酒、ビール、ワイン等、びん詰めされた商
品の外側に、自動ラベラー等のラベル貼着機を用いて貼
着している。
【0003】消費者から回収されたびん等は、ラベル剥
がし及び洗瓶を兼ねて、3%程度の水酸化ナトリウム水
溶液(液温50℃〜70℃)の槽に浸漬して、あるいは
ブラシ掛け等によって洗浄を受け、更に最終的には水洗
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記洗瓶を兼ねたラベ
ル剥がし洗浄操作においては、大量の水が消費され、ま
た洗瓶により排出される汚れた水酸化ナトリウム水溶液
及び汚泥は、中和剤によって中和処理など適宜浄化処理
して廃棄しなければならないため、製品の製造コストに
影響を及ぼすものであった。
【0005】また、一方、ラベルや粘着剤が洗浄液に対
して耐性を有することは、洗浄に多くの時間を要するこ
とになって好ましくない。また、反対にラベルや粘着剤
がラベルの表面を水に濡らす程度で容易に剥がれるよう
であると、水との接触により簡単にラベルが被着体から
剥がれたりラベルの貼着位置がずれたりし易い。
【0006】また、特にビールやワイン等のびんのよう
に、氷水あるいは冷蔵庫等によって冷やされる場合は、
ラベル及び粘着剤ともに耐水性があることが重要であ
る。
【0007】本発明は、このような問題点に着目してな
されたものであり、その課題とするところは、被着体か
らの粘着ラベル剥離洗浄除去において、熱水あるいはス
チームによって粘着ラベルを容易に剥がすことを可能に
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
基材1の少なくとも片面に、水溶解型若しくは水分散型
の水性塗料層2と、水不溶性疏水性塗料層3と、高分子
材料と粘着付与剤と固体可塑剤を基本成分とする感熱性
粘着剤層4とを順に設けたことを特徴とする粘着ラベル
である。
【0009】また、本発明の第2の発明は、基材1の少
なくとも片面に、ウレタン系接着剤等の耐水性接着剤1
3を介して水溶性樹脂からなる製膜フィルム層12と、
水不溶性疏水性塗料層3と、高分子材料と粘着付与剤と
固体可塑剤を基本成分とする感熱性粘着剤層4とを順に
設けたことを特徴とする粘着ラベルである。
【0010】また、本発明の第3の発明は、基材1の少
なくとも片面に、水溶解型若しくは水分散型の水性塗料
層2と、水不溶性疏水性塗料層3と、アクリル系粘着剤
又は/及びゴム系粘着剤等による感圧性粘着剤層7とを
順に設け、該感圧性粘着剤層7上に剥離シート8を剥離
可能に設けたことを特徴とする粘着ラベルである。
【0011】また、本発明の第4の発明は、基材1の少
なくとも片面に、ウレタン系接着剤等の耐水性接着剤1
3を介して水溶性樹脂からなる製膜フィルム層12と、
水不溶性疏水性塗料層3と、アクリル系粘着剤又は/及
びゴム系粘着剤等による感圧性粘着剤層7とを順に設
け、該感圧性粘着剤層7上に剥離シート8を剥離可能に
設けたことを特徴とする粘着ラベルである。
【0012】
【実施例】以下、本発明の粘着ラベルを実施例に従って
詳細に説明する。
【0013】本発明の第1の発明における粘着ラベル
は、感熱性の粘着ラベルであって、その積層構成は、図
1に示すように、適宜印刷層6を設けた基材1があり、
その裏面に水溶解型若しくは水分散型の水性塗料層2を
設け、該水性塗料層2上に水不溶性疏水性塗料層3を積
層し、該水不溶性疏水性塗料層3上に、高分子材料と粘
着付与剤と固体可塑剤を基本成分とする感熱性接着剤層
4を設けたものである。なお、前記印刷層6は、適宜ラ
ベル表示のための絵柄、文字、記号等を印刷により施し
たものであり、その印刷層6上面は、適宜透明性のある
樹脂による印刷保護層によって保護されていてもよい。
【0014】前記感熱性粘着剤層は、水不溶性疏水性塗
料層3上の全面に設けられるか、あるいは格子状、ドッ
ト状、あるいはストライプ状等の適宜パターン状に設け
られているものであり、また、上記第1の発明の感熱性
の粘着ラベルは、感熱性接着剤層4外面にシリコーン樹
脂等により離型性を付与した剥離シート5を剥離可能に
適宜設けるようにしてもよい。
【0015】本発明の第2の発明における粘着ラベル
は、感熱性の粘着ラベルであって、その積層構成は、図
2に示すように、適宜印刷層6を設けた基材1があり、
その裏面にウレタン系接着剤等の耐水性接着剤層13を
介して水溶性樹脂からなる製膜フィルム層12を設け、
該製膜フィルム層12上に水不溶性疏水性塗料層3を積
層し、該水不溶性疏水性塗料層3上に、高分子材料と粘
着付与剤と固体可塑剤を基本成分とする感熱性粘着剤層
4を設けたものである。なお、前記感熱性粘着剤層は、
水不溶性疏水性塗料層3上の全面に、あるいは格子状、
ドット状、あるいはストライプ状等の適宜パターン状に
設けられているものである。
【0016】また、上記図2に示す第2の発明の感熱性
の粘着ラベルは、感熱性接着剤層4外面に剥離シート5
を剥離可能に適宜に設けるようにしてもよい。
【0017】本発明の第3の発明における粘着ラベル
は、感圧性の粘着ラベルであって、その積層構成は、図
3に示すように、適宜印刷層6を設けた基材1があり、
その裏面に水溶解型若しくは水分散型の水性塗料層2を
設け、該水性塗料層2上に水不溶性疏水性塗料層3を設
け、該水不溶性疏水性塗料層3上にアクリル系粘着剤又
は/及びゴム系粘着剤等による感圧性粘着剤層7を設
け、該感圧性粘着剤層7面に剥離シート8を剥離可能に
設けたものである。なお、前記感圧性粘着剤層は、水不
溶性疏水性塗料層3上全面に、あるいは格子状、ドット
状、あるいはストライプ状等の適宜パターン状に設けら
れているものである。
【0018】本発明の第4の発明における粘着ラベル
は、感圧性の粘着ラベルであって、その積層構成は、図
4に示すように、適宜印刷層6を設けた基材1があり、
その裏面にウレタン系接着剤等の耐水性接着剤層13を
介して水溶性樹脂からなる製膜フィルム層12を設け、
該製膜フィルム層12上に水不溶性疏水性塗料層3を積
層し、該水不溶性疏水性塗料層3上にアクリル系粘着剤
又は/及びゴム系粘着剤等による感圧性粘着剤層7を設
け、該感圧性粘着剤層7面に剥離シート8を剥離可能に
設けたものである。なお、前記感圧性粘着剤層は、水不
溶性疏水性塗料層3上全面に、あるいは格子状、ドット
状、あるいはストライプ状等の適宜パターン状に設けら
れているものである。
【0019】本発明の第1,第2,第3,第4の発明に
おける基材1としては、上質紙(アート紙)、コート
紙、ホイル紙、クレープ紙等が使用できる。
【0020】本発明の第1,第3の発明における水溶解
型若しくは水分散型の水性塗料層2は、ポリエチレンオ
キサイド、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩、ポリア
クリル酸エステル、ポリアクリル酸エステル塩、ロジン
塩、ポリビニルアルコール、ポリイソブチレン−無水マ
レイン酸共重合物、マレイン化ロジン塩等の樹脂が使用
され、これらの樹脂を使用して形成された上記水性塗料
層2は、それに含有する水性溶媒(水、アルコール)
が、自然蒸発、若しくは加熱蒸発することによって、該
水性塗料層2の水性溶質分が、常温以下の氷水等の冷水
(例えば0℃〜20℃未満の温度)等の水性溶媒に対し
て難溶性を示し、常温以上の温水若しくは熱水あるいは
スチーム(例えば50℃若しくは60℃〜100℃以
上)等の水性溶媒に対して比較的に易溶性を呈するもの
であり、水性溶媒の温度が上昇する程に易溶性を示すも
のである。
【0021】本発明の第2,第4の発明における水溶性
樹脂による製膜フィルム層12は、天然高分子系樹脂、
ポリビニルアルコール系樹脂、ポリエーテルポリエステ
ル系樹脂等が使用され、これらの樹脂を使用して形成さ
れた上記製膜フィルム層12は、それに含有する水性溶
媒(水、アルコール)が、自然蒸発、若しくは加熱蒸発
することによって、該水性塗料層2の水性溶質分が、常
温以下の氷水等の冷水(例えば0℃〜20℃未満の温
度)等の水性溶媒に対して難溶性を示し、常温以上の温
水若しくは熱水あるいはスチーム(例えば50℃若しく
は60℃〜100℃以上)等の水性溶媒に対して比較的
に易溶性を呈するものであり、水性溶媒の温度が上昇す
る程に易溶性を示すものである。
【0022】また、本発明の第2,第4の発明における
耐水性の接着剤層13は、ポリオールとイソシアネート
とを混合して塗料としたものであり、この塗料を硬化前
に接着剤として塗工するものであって、塗工厚さは適宜
設定できるが、3μm〜10μm程度が適当である。
【0023】また本発明の第1,第2,第3,第4の発
明における水不溶性の疏水性塗料3は、ニトロセルロー
ス系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂が
使用できる。
【0024】また本発明の第1,第2の発明における感
熱性粘着剤層4としては、例えば、固体可塑剤として、
フタル酸ジシクロヘキシル、イソフタル酸ジメチル、ク
エン酸トリシクロヘキシル、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、アクリル酸エステル共重合体等を主成分とするも
のであり、これに、粘着付与剤を添加し、高分子材料と
して、例えばゴム成分等を加えたものが使用される。具
体的には、感熱性粘着剤層4を構成する感熱性粘着剤と
しては、東洋インキ製造(株)製の商品名;オリバイン
BPW5249、BPW4500−2等の粘着剤(水性
溶媒分散型の粘着剤)が使用できる。
【0025】なお、上記感熱性粘着剤は、その基本的な
組成が、高分子材料、粘着付与剤、固体可塑剤から成
り、常温では粘着性がないが、加熱によって粘着性が生
じて、それが冷却後もかなりの期間持続するような粘着
剤であって、通常は、この粘着剤の乾燥塗膜はタックが
なく、必ずしも剥離シートを必要としない。
【0026】また本発明の第3,第4の発明における感
圧性粘着剤層7としては、天然ゴム又は/及び、ブタジ
エン−スチレンゴム、アクリルゴム等の合成ゴムを主成
分とするゴム系粘着剤、アクリル酸、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸2エチルヘキシル等を主成分とするアク
リル系粘着剤等が使用される。具体的には、感圧性粘着
剤層4を構成する感圧性粘着剤としては、東洋インキ製
造(株)製の商品名;オリバインBPW4655(水性
溶媒分散型のアクリル系エマルジョン型粘着剤)等が使
用できる。
【0027】また、剥離シート5,8の材料としては、
紙、プラスチックフィルム等が使用でき、これに少なく
とも一方の面にシリコーン樹脂、パラフィン等を塗布す
るなど、通常の剥離処理塗工をしたものが好適である。
【0028】本発明の粘着ラベルの具体的実施例を下記
に示す。
【0029】<実施例1>印刷層を設けた坪量64g/
2 の片アート紙を基材として、水性塗料として日本合
成化学工業(株)製「ゴーセノールNM−14(ポリビ
ニルアルコール」の水溶液を塗工し乾燥させて、厚さ1
0μmの水性塗料層を設け、次に、水に不溶な疏水性塗
料として東洋インキ製造(株)製「ラミスターRメジウ
ム(ウレタン系樹脂)」を塗工して乾燥させ、厚さ5μ
mの水不溶性疏水性塗料層を設け、次に、感熱性粘着剤
として東洋インキ製造(株)製「オリバインBPW52
49」を塗工して乾燥させ、厚さ20μmの感熱性粘着
剤層を設け、感熱性の粘着ラベルを作製した。
【0030】<実施例2>印刷層を設けた坪量64g/
2 の基材である片アート紙と、水溶性樹脂からなる製
膜フィルム層として東京セロファン紙(株)製「トーセ
ロトスロンフィルム25μm厚(ポリビニルアルコー
ル)」とを、ポリエステルポリオールとヘキサメチレン
ジイソシアネートの当量の反応硬化物を材質とする水不
溶性であって耐水性のウレタン系接着剤層をグラビアコ
ーティング法で厚み5μm塗布して貼り合わせ、50
℃、90%の雰囲気に3日間放置して硬化させて製膜フ
ィルム層を設けた。
【0031】次に、水に不溶性の疏水性塗料として東洋
インキ製造(株)製「ラミスターRメジウム(ウレタン
系樹脂)」を塗工して乾燥させ、厚さ5μmの水不溶性
疏水性塗料層を設け、次に、感熱性粘着剤として東洋イ
ンキ製造(株)製「オリバインBPW5249」を塗工
して乾燥させ、厚さ20μmの感熱性粘着剤層を設け
て、感熱性の粘着ラベルを作製した。
【0032】<実施例3>印刷層を設けた坪量64g/
2 の片アート紙を基材として、水性塗料として日本合
成化学工業(株)製「ゴーセノールNM−14(ポリビ
ニルアルコール」の水溶液を塗工し乾燥させて、厚さ1
0μmの水性塗料層を設け、次に、水に不溶な疏水性塗
料として東洋インキ製造(株)製「ラミスターRメジウ
ム(ウレタン系樹脂)」を塗工して乾燥させ、厚さ5μ
mの水不溶性疏水性塗料層を設け、次に、感圧性粘着剤
として東洋インキ製造(株)製「オリバインBPW46
55」を塗工して厚さ20μmの感圧性粘着剤層を設
け、続いてポリエチレン等の合成樹脂フィルムをラミネ
ートした上質紙を剥離シートとして、感圧性粘着剤層に
積層して感圧性の粘着ラベルを作製した。
【0033】<実施例4>印刷層を設けた坪量64g/
2 の基材である片アート紙と、水溶性樹脂からなる製
膜フィルムとして東京セロファン紙(株)製「トーセロ
トスロンフィルム25μm厚(ポリビニルアルコー
ル)」とを、ポリエステルポリオールとヘキサメチレン
ジイソシアネートの当量の反応硬化物を材質とする水不
溶性であって耐水性のウレタン系接着剤をグラビアコー
ティング法で厚み5μm塗布して貼り合わせ、50℃、
90%の雰囲気に3日間放置して硬化させた。
【0034】次に、水に不溶性の疏水性塗料として東洋
インキ製造(株)製「ラミスターRメジウム(ウレタン
系樹脂)」を塗工して乾燥させ、厚さ5μmの水不溶性
疏水性塗料層を設け、次に、感圧性粘着剤として東洋イ
ンキ製造(株)製「オリバインBPW4655」を塗工
して厚さ20μmの感圧性粘着剤層を設け、続いてポリ
エチレン等の合成樹脂フィルムをラミネートした上質紙
を剥離シートとして、感圧性粘着剤層に積層して感圧性
の粘着ラベルを作製した。
【0035】<実施例5>感熱性粘着剤を東洋インキ製
造(株)製「オリバインBPW4500−2」として感
熱粘着剤層を設け、ポリエチレン等の合成樹脂フィルム
をラミネートした上質紙を剥離シートとして該感熱性粘
着剤層に積層した以外は、実施例1と同様にして、感熱
性の粘着ラベルを作製した。
【0036】<実施例6>感熱性粘着剤を東洋インキ製
造(株)製「オリバインBPW4500−2」として感
熱粘着剤層を設け、ポリエチレン等の合成樹脂フィルム
をラミネートした上質紙を剥離シートとして該感熱性粘
着剤層に積層した以外は、実施例2と同様にして、感熱
性の粘着ラベルを作製した。
【0037】〔比較例1〕実施例1において、前記水性
塗料層、及び水不溶性疏水性塗料層を設けない以外は、
同様にして感熱性の粘着ラベルを作製した。
【0038】〔比較例2〕実施例2において、前記製膜
フィルム層、及び水不溶性疏水性塗料層を設けない以外
は、同様にして感熱性の粘着ラベルを作製した。
【0039】〔比較例3〕実施例3において、前記水性
塗料層、及び水不溶性疏水性塗料層を設けない以外は、
同様にして感圧性の粘着ラベルを作製した。
【0040】〔比較例4〕実施例4において、前記製膜
フィルム層、及び水不溶性疏水性塗料層を設けない以外
は、同様にして感圧性の粘着ラベルを作製した。
【0041】〔比較例5〕実施例5において、前記水性
塗料層、及び水不溶性疏水性塗料層を設けない以外は、
同様にして感熱性の粘着ラベルを作製した。
【0042】〔比較例6〕実施例6において、前記製膜
フィルム層、及び水不溶性疏水性塗料層を設けない以外
は、同様にして感熱性の粘着ラベルを作製した。
【0043】次に、上記実施例によって得られた粘着ラ
ベルの特性をチェックするために下記のラベル剥離テス
トを実施した。 ラベル剥離テスト・・・90mm×100mmに裁断さ
れた上記感熱性の粘着ラベル試料を、120℃〜150
℃、20秒間加熱して粘着性を付与した後にガラス板に
貼り合わせ、また、90mm×100mmに裁断された
上記感圧性の粘着ラベル試料を、剥離シートを取外した
後にガラス板に貼り合わせた後、冷水、常温水、80℃
熱水、3%水酸化ナトリウム水溶液(液温70℃)の中
に各々貼り合わせたガラス板とラベル試料とを5分間浸
漬させ、ラベル試料に軽い力を加え、その時のラベル試
料の剥がれ状態を観察した。その結果を下記表1に示
す。
【0044】
【表1】
【0045】
【作用】第1の発明における感熱性の粘着ラベル(図1
参照)と、第3の発明における感圧性の粘着ラベル(図
3参照)は、基材1と感熱性粘着剤層4又は感圧性粘着
剤層7との間に、水溶解型若しくは水分解型の適度な耐
水性を備えた(50℃以上の温水若しくは熱水又はスチ
ームにて易溶性を呈する)水性塗料層2を設けたので、
従来のような水酸化ナトリウム水溶液等の薬剤を用いず
に、温水や熱水あるいはスチーム等によって水性塗料層
2を溶解することができ、これによって被着体から基材
1側を容易に剥離することができ、適度な耐水性も兼ね
備えているために各種ラベルとして良好に適用できる。
【0046】また、上記第1の発明における感熱性の粘
着ラベルと、第3の発明における感圧性の粘着ラベル
は、水性塗料層2上に、水不溶性の疏水性塗料層3を設
けたので、感熱性あるいは感圧性の粘着剤の溶媒である
水(水分)が、感熱性粘着剤層4又は感圧粘着剤層7か
ら水性塗料層2側に移行して吸収されるのを阻止するこ
とができ、感熱性粘着剤層4又は感圧粘着剤層7の水性
溶媒の脱水乾燥を防止でき、クラック(ひび割れ)が発
生することを防止する作用があり、したがって粘着力に
持続性を持たせることができる。なお上記第1,第3の
発明のラベルは、従来と同様に水酸化ナトリウム水溶液
を使用して剥離することも可能である。
【0047】また、第2の発明における感熱性の粘着ラ
ベル(図2参照)と、第4の発明における感圧性粘着ラ
ベル(図4参照)は、基材1と感熱性粘着剤層4又は感
圧性粘着剤層7との間に、ウレタン系接着剤等の水不溶
性であって耐水性の接着剤層13を介して、水溶性樹脂
からなる適度な耐水性を備えた(50℃以上の温水若し
くは熱水又はスチームにて易溶性を呈する)製膜フィル
ム層12を設けたので、従来のような水酸化ナトリウム
水溶液等の薬剤を用いることなく、温水や熱水あるいは
スチーム等によって水溶性樹脂からなる製膜フィルム層
12を溶解することができ、これによって被着体から基
材1を容易に剥離させることができ、また適度な耐水性
も兼ね備えているため、ラベルや粘着剤がラベルの表面
を水に濡らす程度では容易に剥がれることがなく、各種
表示用ラベルとして適用できる。
【0048】また、上記第2の発明の感熱性粘着ラベル
若しくは第4の発明の感圧性粘着ラベルは、水溶性の製
膜フィルム層12上に、それぞれ水不溶性の疏水性塗料
層3を設けたので、感熱性あるいは感圧性の粘着剤の溶
媒である水(水分)が、感熱性粘着剤層4又は感圧粘着
剤層7から、水溶性の製膜フィルム層12に移行して吸
収されるのを阻止することができ、感熱性粘着剤層4又
は感圧性粘着剤層7の水性溶媒の脱水乾燥によるクラッ
ク(ひび割れ)が発生することを防止する作用があり、
粘着力に持続性を持たせることができる。
【0049】また、製膜フィルム層12は、その両面か
ら疏水性塗料層3と耐水性の接着剤層13とによって挟
まれているので適度な耐水性を保持できる。なお、上記
第2,第4の発明のラベルも、従来と同様に、水酸化ナ
トリウム水溶液を使用して剥離することも勿論可能であ
る。
【0050】
【発明の効果】本発明の粘着ラベルは、ラベル剥がし操
作において、水酸化ナトリウムを使用せずに、熱水やス
チーム等を用いることによって容易に剥離することがで
き、洗浄排水を中和処理する等の手間が掛からない。
【0051】また、本発明の粘着ラベルは適度な耐水性
を備えており、水との接触により簡単には位置ずれした
り剥離を生じたりしないものの、熱水やスチームを用い
ることによって比較的容易に剥離できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の発明における感熱性の粘着ラベ
ルの側断面図である。
【図2】本発明の第2の発明における感熱性の粘着ラベ
ルの側断面図である。
【図3】本発明の第3の発明における感圧性の粘着ラベ
ルの側断面図である。
【図4】本発明の第4の発明における感圧性の粘着ラベ
ルの側断面図である。
【符号の説明】
1…基材 2…水性塗料層 3…水不溶性疏水性塗料層
4…感熱性粘着剤層 5…剥離シート 6…印刷層 7…感圧性粘着剤層 8
…剥離シート 12…製膜フィルム層 13…耐水性接着剤層
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JJX 6904−4J JJZ 6904−4J JKL 6904−4J (72)発明者 今井 ゆか 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 黒田 健二郎 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 久保 泰男 東京都中央区京橋2丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材の少なくとも片面に、水溶解型若しく
    は水分散型の水性塗料層と、水不溶性疏水性塗料層と、
    高分子材料と粘着付与剤と固体可塑剤を基本成分とする
    感熱性粘着剤層とを順に設けたことを特徴とする粘着ラ
    ベル。
  2. 【請求項2】基材の少なくとも片面に、ウレタン系接着
    剤等の耐水性接着剤を介して水溶性樹脂からなる製膜フ
    ィルム層と、水不溶性疏水性塗料層と、高分子材料と粘
    着付与剤と固体可塑剤を基本成分とする感熱性粘着剤層
    とを順に設けたことを特徴とする粘着ラベル。
  3. 【請求項3】基材の少なくとも片面に、水溶解型若しく
    は水分散型の水性塗料層と、水不溶性疏水性塗料層と、
    アクリル系粘着剤又は/及びゴム系粘着剤等による感圧
    性粘着剤層とを順に設け、該感圧性粘着剤層上に剥離シ
    ートを剥離可能に設けたことを特徴とする粘着ラベル。
  4. 【請求項4】基材の少なくとも片面に、ウレタン系接着
    剤等の耐水性接着剤を介して水溶性樹脂からなる製膜フ
    ィルム層と、水不溶性疏水性塗料層と、アクリル系粘着
    剤又は/及びゴム系粘着剤等による感圧性粘着剤層とを
    順に設け、該感圧性粘着剤層上に剥離シートを剥離可能
    に設けたことを特徴とする粘着ラベル。
  5. 【請求項5】前記感熱性粘着剤層上に剥離シートを剥離
    可能に設けた請求項1又は請求項2に記載の粘着ラベ
    ル。
  6. 【請求項6】前記感熱性粘着剤層が、格子状、ドット
    状、あるいはストライプ状に設けられている請求項1又
    は請求項2に記載の粘着ラベル。
  7. 【請求項7】前記感圧性粘着剤層が、格子状、ドット
    状、あるいはストライプ状に設けられている請求項3又
    は請求項4に記載の粘着ラベル。
JP4490193A 1993-03-05 1993-03-05 粘着ラベル Pending JPH06259016A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4490193A JPH06259016A (ja) 1993-03-05 1993-03-05 粘着ラベル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4490193A JPH06259016A (ja) 1993-03-05 1993-03-05 粘着ラベル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06259016A true JPH06259016A (ja) 1994-09-16

Family

ID=12704382

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4490193A Pending JPH06259016A (ja) 1993-03-05 1993-03-05 粘着ラベル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06259016A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007065088A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Sato Corp Rfidタグおよびrfidラベル

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007065088A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Sato Corp Rfidタグおよびrfidラベル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2242235T3 (es) Estructuras adhesivas sensibles a la presion preestratificadas.
US6270871B1 (en) Overlaminated pressure-sensitive adhesive construction
WO2005085381A9 (en) Pressure sensitive film labels for reusable containers
JPH11511404A (ja) 水活性化ポリマー及び接着剤像転写技術
US20100143647A1 (en) Labels with water-soluble uv curable adhesives
JPH04128086A (ja) サインパネル及びサインパネルの製造方法
CN101027705A (zh) 干擦基底
JP4832624B2 (ja) 潜在的親水性樹脂を含む組成物
WO2007059102A2 (en) A removable adhesive for adhering an image to a surface and a method for removing the image
JP5305068B2 (ja) 電池パック
US20110041998A1 (en) label and a method for attaching the label to an item
JPH06259017A (ja) 粘着ラベル
JP2004347706A (ja) 胴巻きラベル、及び、ラベル付き容器
GB2092521A (en) Production of artwork
JPH06313163A (ja) 感熱性粘着組成物及び感熱性粘着シート
JPH06259016A (ja) 粘着ラベル
GB2411878A (en) Label removable from article by hot washing
US6322876B1 (en) Transfer having solvent-activated adhesive layers
JP2875715B2 (ja) 感熱性粘着ラベル及び感熱性粘着ラベル剥離方法
CN111971176A (zh) 无衬层水活化的水基乳液
JP3824245B2 (ja) 転写シート及びそれを用いた画像形成方法
JP2003177673A (ja) リサイクル対応ラベル
JPH0777939A (ja) 感圧型粘着ラベル
JP2001042775A (ja) 感熱性粘着ラベル
JP7447505B2 (ja) 粘着シート