JPH06257979A - プレート形熱交換器 - Google Patents

プレート形熱交換器

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JPH06257979A
JPH06257979A JP4703693A JP4703693A JPH06257979A JP H06257979 A JPH06257979 A JP H06257979A JP 4703693 A JP4703693 A JP 4703693A JP 4703693 A JP4703693 A JP 4703693A JP H06257979 A JPH06257979 A JP H06257979A
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Hiroshi Shinkai
洋 新海
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Abstract

(57)【要約】 【目的】気体と気体との熱交換の効率の高いプレート形
熱交換器を提供する。 【構成】山部23と谷部24とを形成した2枚の伝熱板
25と26とを重ねてその全周囲の周辺部及び谷部24
を接着させて山部23で形成される空間をジグザグ状の
第1の気体の通路とする伝熱エレメント21,21aを
交互にずらして、隣接する伝熱エレメント21,21a
の山部23と谷部24とが対向するように並べて伝熱エ
レメント21,21a間の蛇行状の空間を第2の気体の
通路38とし、第2の気体は通路38を蛇行しながら早
い流速で流れることにより、熱伝達率を高めて熱交換の
効率を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気体と気体とがプレー
トからなる伝熱板を介しての熱交換を行なうプレート形
熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】プレートを伝熱板として流体と流体とが
熱交換するプレート形熱交換器はあらゆる分野で使用さ
れている。この場合、伝熱板には伝熱促進用の凹凸を付
け、流体の通路を形成する伝熱板間の密閉にはパッキン
類又はろう付等で行ない、伝熱板間の流体の流路への流
体の出入口は伝熱板を貫通する形で設けている。この種
のプレート形熱交換器として図8に示すものが知られて
いる。図8において伝熱エレメント1は2枚の図示しな
い伝熱促進用の凹凸をつけた伝熱板3の周囲をろう付等
で密閉して伝熱板間を第1の流体の通路として構成され
ている。そして伝熱エレメント1は複数並列に配設して
伝熱エレメント群4を構成し、さらに伝熱エレメント群
4を各伝熱エレメント分群4a,4bに2分し、各伝熱
エレメント分群4a,4bの上部にはそれぞれ伝熱エレ
メント1内に連通する入口ヘッダ5と出口ヘッダ6とを
設けている。なお、伝熱エレメント群4の下部には各伝
熱エレメント1内に連通する連絡ヘッダ7を設けてい
る。
【0003】上記の伝熱エレメント群4は外箱10に収
納、設置され、外箱10には伝熱エレメント群4の上方
及び下方にそれぞれ第2の流体の流体入口11と第2の
流体の流体出口12とが設けられている。なお、入口ヘ
ッダ5には外箱10を貫通して第1の流体が流入する入
口管13が、また出口ヘッダ6には外箱10を貫通して
第2の流体が排出する出口管14が接続して設けられて
いる。
【0004】このような構成により、入口管13から流
入した第1の流体は入口ヘッダ5から伝熱エレメント分
群4aの各伝熱エレメント1内を流れ、連絡ヘッダ7に
てUターンして伝熱エレメント分群4bの各伝熱エレメ
ント1を流れた後、出口ヘッダ6から出口管14を経て
外部に排出される。一方、第2の流体は流体入口11か
ら流入して伝熱エレメント群4の伝熱エレメント1間を
流れて流体出口12から排出される。
【0005】このような第1の流体と第2の流体の流れ
により、第1の流体と第2の流体とは伝熱エレメント群
4の伝熱エレメント1の伝熱板3を介して熱交換する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のプ
レート形熱交換器では、第1の流体が流れる伝熱エレメ
ント群4の各伝熱エレメント1に第1の流体を出入させ
る入口ヘッダ5,出口ヘッダ6,連絡ヘッダ7等を伝熱
エレメント1の伝熱板3に取付けているので、第1と第
2の流体とが熱量に比して流体体積が大きい場合、第2
の流体は流体体積が大きくても外箱10内を流れ、この
ため構造上問題がないが、伝熱エレメント1の2枚の伝
熱板間を流れる第1の流体は、特に伝熱エレメント1の
出入口の部分での圧力損失が大きくなり、流体の体積の
大きな流体を用いることは困難であった。すなわち、換
言すれば液体と液体との熱交換や液体と気体との熱交換
を行なわせるプレート形熱交換器は容易に設計製作が可
能であったが、気体と気体との熱交換器の設計は困難で
あるという問題がある。
【0007】また、伝熱エレメント群4を構成する伝熱
エレメント1間の第2の流体が流れる間隔は、第1の流
体を伝熱エレメント群4の各伝熱エレメント1に流すた
め、入口ヘッダ5,出口ヘッダ6,連絡ヘッダ7を設け
るために一定以下小さくすることができないので、伝熱
を向上させるために第2の流体の流速を大きくすること
が困難であるという問題がある。
【0008】本発明の目的は、気体と気体との熱交換を
熱交換気体の流速を適度に高め、熱交換の効率のよいプ
レート形熱交換器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によれば2枚の伝熱板を重ねてその周囲を閉
鎖し、伝熱板間にUターン部を有するジグザグ状に設け
る第1の気体の通路を、その隣接する通路のUターン部
までの境界部は2枚の伝熱板を接合させ、かつその通路
の形状は伝熱板を山状にして形成し、通路の一方の端部
に第1の気体の入口、他方の端部に第1の気体の出口を
備える伝熱エレメントと、この伝熱エレメントを一つお
きにずらして隣接する伝熱エレメントのそれぞれの境界
部と通路の中央部とを向い合わせ、かつUターン部の通
路の外壁を接触させるか、又は近接させて並列に配設
し、隣接する伝熱エレメント間を第2の気体の通路とす
る伝熱エレメント集合体と、この集合体を収納,設置
し、第2の気体の入口と出口とを備える外箱と、伝熱エ
レメントの第1の気体の入口と出口とにそれぞれ接続し
て外箱を貫通して設けられる入口管と出口管とを備えて
プレート形熱交換器を構成するものとする。
【0010】上記において、伝熱エレメントの第1の気
体の入口側と出口側の通路の少なくとも一方の長さを隣
接する通路の長さより短かくして入口管と出口管との少
なくとも一方の長さを長くするものとする。また、隣接
する伝熱エレメント間の第2の気体の通路に突出する複
数の突起を伝熱板に設けるものとする。
【0011】
【作用】伝熱エレメントは、2枚の伝熱板の周囲を閉鎖
し、この伝熱板間に第1の気体がUターンしながら流れ
るジグザグ状の通路を、その隣接する通路の境界部は2
枚の伝熱板を接合して形成し、かつその通路の形状は2
枚の伝熱板を山状にして形成し、さらに通路の一方の端
部と他方の端部とにそれぞれ第1の気体の入口と出口と
を有して形成される。そして伝熱エレメント集合体は、
前記伝熱エレメントを一つおきにずらし、隣接する伝熱
エレメントは通路の中央部と境界部とを向き合わせ、か
つUターン部の外壁を接触させて、並列に配して構成さ
れる。なお、通路の中央部と境界部とを向き合わせるこ
とにより、隣接する伝熱エレメント間には蛇行状の間隔
が形成され、この間隔は第2の気体の通路となる。
【0012】この伝熱エレメント集合体は第2の気体の
入口と出口とを備える外箱に、外箱を貫通する入口管,
出口管を各伝熱エレメントに取付けて収納,設置され
る。ここで第2の流体は外箱の入口から流入し、前記伝
熱エレメント間の前記蛇行状の通路を流れて外箱の出口
から排出される。この際、隣接する伝熱エレメント間を
流れる第2の気体の流速は、伝熱エレメント間の間隔に
左右される。したがって隣接する伝熱エレメントのUタ
ーン部の外壁を接触させた場合には伝熱エレメント間の
間隔が最も小さくなり、流速が最高になる。なお、第2
の気体の流量が比較的大きい場合、Uターン部を接触さ
せる代りに近接させて適切な流速が得られる。
【0013】このようにして第1の気体は外箱を貫通し
て設けられた入口管から伝熱エレメント内のジグザグ状
の通路をUターンしながら流れて外箱を貫通して設けら
れた出口管から排出される。一方、第2の気体は外箱の
入口から流入して伝熱エレメント間の蛇行状の通路を早
い流速で流れるので、熱伝達率が高くなり、熱交換の効
率が向上する。
【0014】なお、伝熱エレメントの第1の気体の入口
側と出口側との少なくとも一方の通路の長さを隣接する
通路の長さより短かくして入口管と出口管との少なくと
も一方の長さを長くすることにより、第1と第2の気体
の温度差が大幅に大きいとき、伝熱エレメントと外箱と
の熱膨脹歪みは長い入口管や出口管が前記熱膨脹歪みに
応じて曲がることにより吸収される。この際、入口管や
出口管に生じる応力の大きさは、これらの長さを適切に
することにより、小さくすることができる。
【0015】なお、隣接する伝熱エレメント間の第2の
気体の通路に突出する突起を伝熱エレメントの伝熱板に
設けることにより、第2の気体はこの突起により流れが
乱されて熱伝達率がさらに高くなる。
【0016】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例について
説明する。図1は本発明の実施例によるプレート形熱交
換器の断面図、図2は図1のA−A断面図である。図
1,図2においてプレート形熱交換器20は後述する伝
熱エレメント21,21aとからなる伝熱エレメント集
合体35,伝熱エレメント21,21aに接続される第
1の気体の入口管31,出口管32を収納,設置し、第
2の気体の流体入口44と流体出口45とを備える外箱
39とを主要構成部として構成される。ここで、伝熱エ
レメント21は山部23と谷部24とを有して形成され
た2枚の伝熱板25と26とを向い合わせて重ね、その
周囲の周辺部27と谷部24をろう付け等により接着
し、伝熱板25と26との対向する山部23で形成され
る部分を第1の気体の通路28とする。
【0017】図3は上記の入口管,出口管を備えた伝熱
エレメント21の平面図であり、伝熱エレメント21の
2枚の伝熱板25,26の上部を切欠いて凸部25a,
26aを持たせ、全周囲の周辺部27は接着されてい
る。そして接着された谷部24は対向する周辺部27
a,27bから交互に伸び、周辺部27aから伸びる谷
部24の末端dと周辺部27bとの間及び周辺部27b
から伸びる谷部24の末端dと周辺部27aとの間は第
1の気体の通路28のUターン部28aとなる。なお、
31は第1の気体の入口管、32は第1の気体の出口管
である。
【0018】図4は伝熱エレメント21の部分切断斜視
図であり、前記通路28のUターン部28aは伝熱板2
5,26の山部で囲まれた形状を有している。したがっ
て、第1の気体の通路28は図3に示すようにUターン
部28aを有して谷部24で区切られるジグザグ状の通
路、すなわち第1の気体が矢印のように流れる通路を形
成している。
【0019】なお、伝熱エレメント21の最下段の通路
28の接着した周辺部には図4に示すように周辺部を貫
通して第1の気体の入口管31が取付けられている。な
お、伝熱エレメント21の伝熱板25,26の凸部25
a,26aが接着した周辺部には入口管31と同じ要領
で出口管32(図3参照)が取付けられている。このよ
うな伝熱エレメント21は図1に示すように並列に並
べ、伝熱エレメント21は一つおきに平行方向にずら
し、このずらした伝熱エレメントを伝熱エレメント21
aとすれば、隣接する伝熱エレメント21,21aの山
部23と谷部24とを対向するように配するとともに通
路28のUターン部28aの外壁は接触するように配設
して伝熱エレメント集合体35を形成している。
【0020】ここで、伝熱エレメント集合体35の伝熱
エレメント21と21aとの間は第2の気体が流れる通
路38となる。ここで通路38は、前述のように山部2
3と谷部24とが対向しているので、蛇行状の通路とな
る。なお、最外側の伝熱エレメント21の伝熱板25,
26のそれぞれに沿って伝熱板25,26と同じ形状の
流路形成板36,37を設けて第2の気体の通路38を
形成している。
【0021】流路形成板36と37とを備えた伝熱エレ
メント集合体35は図1,図2に示すように外箱39に
収納,設置される。なお、伝熱エレメント集合体35の
一つおきにずれる伝熱エレメント21,21aの入口管
31及び出口管32は外箱39を貫通して設けられ、入
口管31を包み、入口40を備える入口ヘッダ41と、
出口管32を包み、出口42を備える出口ヘッダ43が
外箱39に取付けられている。なお、破線24は伝熱エ
レメント21aに隣接した伝熱エレメント21の谷部、
破線27cは伝熱エレメント21の周辺部である。
【0022】また外箱39には伝熱エレメント集合体3
5の上方に第2の気体が流入する第2の気体の気体入口
44と、伝熱エレメント集合体35の下方に第2の気体
が排出する第2の気体の気体出口45とが設けられてい
る。このような構成により、図1,図2において第1の
気体は入口40から入口ヘッダ41に流入し、入口ヘッ
ダ41から各入口管31を経て伝熱エレメント集合体3
5の各伝熱エレメント21,21aの通路28を流れ、
Uターン部28aでUターンしながらジグザグ状に流れ
て出口管32から排出され、出口ヘッダ43に集められ
て出口42から外部に排出される。
【0023】一方、第2の気体は気体入口44から外箱
39内に流入し、伝熱エレメント集合体35の隣接する
伝熱エレメント21,21aの伝熱板25と26とで形
成する蛇行状の第2の気体の通路38及び最外側に形成
される第2の気体の通路38を流れて気体出口45から
外部に排出される。このようにジグザグ状に伝熱エレメ
ント21,21aの通路28を流れる第1の気体は、伝
熱エレメント21,21a間の通路38及び流路形成板
による通路38とを蛇行しながら早い流速で流れて高い
熱伝達率が得られる第2の気体と伝熱板25,26を介
して熱交換する。なお伝熱エレメント21,21aの相
接するUターン部28aの部分は第2の気体の通路はな
いが、伝熱エレメントの伝熱板による熱伝導により熱交
換の役目を果している。
【0024】なお、第2の気体の流量が比較的多い場
合、Uターン部28aを接触させずに近接させて適切な
第2の気体の流速が得られる場合は、近接させてもよ
い。また、伝熱エレメント21,21aの通路28のU
ターン部28aより外側の部分は、内側に形成される蛇
行状の通路38より広い通路が生じるが、必要ならばそ
の部分を充填材により充填することにより、その部分を
流れる第2の気体の流量規制を行なえば、熱交換性能の
低下を防ぐことができる。
【0025】ここで、伝熱エレメント21,21aに接
続する出口管32を図2に示すように充分に長くするこ
とにより、温度差の大きい第1と第2の流体との熱交換
時、伝熱エレメント21,21aと外箱39との間の熱
膨脹歪みは出口管32の曲がりにより吸収される。なお
出口管32に生じる応力の大きさは、伝熱板25,26
の凸部25a,26aの幅を変えることにより、この部
分の通路28の長さを変えて出口管32の長さを大きく
すれば小さくできる。
【0026】上記のように出口管32の長さを長くして
熱交換時の伝熱エレメントと外箱との間の熱膨脹歪みを
吸収するプレート形熱交換器を使用する具体例として下
記のものがある。オンサイト形燃料電池発電装置におけ
る原燃料ガスと改質ガスとの熱交換において、改質器か
ら改質される改質ガスは約650℃の高温を有して図
1,図2に示すプレート形熱交換器20の第2の気体の
気体入口44から外箱39内に流入し、第2の気体の通
路38を流れて流体出口45から外部に排出される。
【0027】一方、改質ガスにより加熱される約200
℃の原燃料ガスは入口40から入口ヘッダ41に流入
し、このヘッダから入口管31を経て伝熱エレメント2
1,21aの通路28を流れて出口管32を経て出口ヘ
ッダ43に集められ、出口42から外部に排出される。
このような改質ガスと原燃料ガスとは伝熱エレメントに
より熱交換されるが、外箱39の温度と伝熱エレメント
21,21aの平均温度を比べると、伝熱エレメントの
方が温度が低い。そしてこの温度差は対数平均温度差に
ほぼ等しく、この場合では約170℃に達している。こ
のような大きな温度差による伝熱エレメントと外箱との
間の熱膨脹歪みは本発明による出口管32の長さを長く
することにより吸収でき、出口管32に大きな応力が生
ぜず、数千回の繰返し応力にも耐えることができる。
【0028】なお、本実施例では出口管32のみその長
さを長くしているが、出口管32の代りに入口管31が
接続する伝熱エレメント21,21aの一部を切欠いて
入口管31の長さを長くすることや出口管32,入口管
31の両方を長くすることにより、伝熱エレメント2
1,21aと外箱39との間の熱膨脹歪みを吸収しても
よい。
【0029】図5は本発明の異なる実施例によるプレー
ト形熱交換器の断面図である。図5において伝熱エレメ
ント21,21aの伝熱板25と26とを方形状にし、
伝熱エレメント21,21aの通路28に接続する出口
管32の長さを短かくした他は図1,図2に示すものと
同じである。このような構成により伝熱エレメント2
1,21aのジグザグ状の通路28を流れる第1の気体
と、隣接する伝熱エレメント21,21a間や流路形成
板36,37による通路38を流れる第2の気体との熱
交換の効果は前述と同じである。ここで、熱交換時の伝
熱エレメント21,21aと外箱39との間の熱膨脹歪
みの吸収はこれらの間で行なわれ、入口管31と出口管
32とには応力が生じるので、第1の気体と第2の気体
との温度差が大幅に大きくなく、伝熱エレメントと外箱
との間の熱膨脹歪みが少ないときに使用される。
【0030】なお、前述のプレート形熱交換器におい
て、伝熱エレメント21,21aの伝熱板25,26と
流路形成板36,37との山部23に複数の突起47を
図6及び図6のB矢視図である図7に示すように設ける
ことにより、第2の気体の流れは突起47により乱され
て熱伝達率が高くなり、熱交換の効率が向上する。ま
た、第2の気体が流れる通路38に通路幅を満たすアル
ミナ製のボール等の物体を挿入して第2の気体の流れを
乱して熱伝達率を向上させてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば前述の構成により、第1の気体と第2の気体と
の熱交換において、第2の気体は、この気体が通路を流
れる流速を適切な程度まで高くすることができるととも
に通路が蛇行しているので、高い熱伝達率を得ることが
でき、熱交換の効率を向上することができる。
【0032】なお、伝熱エレメントの通路に接続する第
1の気体の入口管と出口管との少なくとも一方を長くす
ることにより、熱交換時の伝熱エレメントと外箱との間
の熱膨脹歪みを入口管や出口管の曲げにより吸収でき、
入口管や出口管の応力を小さくできる。また、伝熱エレ
メント間の第2の気体の通路に突起を設けることにより
第2の気体の流れが乱されて熱伝達率が高くなり、熱交
換の効率が向上する。
【0033】また、伝熱エレメント集合体の伝熱エレメ
ント間の第2の気体の通路幅を狭くして流速を高め、伝
熱を促進しているので、伝熱エレメント集合体はコンパ
クトにすることができ、費用,スペースの点で従来のプ
レート形熱交換器より有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるプレート形熱交換器の断
面図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】図1の入口管,出口管を備えた伝熱エレメント
の平面図
【図4】図3の伝熱エレメントの部分切断斜視図
【図5】本発明の異なる実施例によるプレート形熱交換
器の断面図
【図6】本発明の他の異なる実施例によるプレート形熱
交換器の部分断面図
【図7】図6のB矢視部分図
【図8】従来のプレート形熱交換器の断面図
【符号の説明】
20 プレート形熱交換器 21 伝熱エレメント 21a 伝熱エレメント 23 山部 24 谷部 25 伝熱板 26 伝熱板 27 周辺部 28 第1の気体の通路 31 第1の気体の入口管 32 第1の気体の出口管 35 伝熱エレメント集合体 38 第2の気体の通路 39 外箱 44 第2の気体の気体入口 45 第2の気体の気体出口 47 突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚の伝熱板を重ねてその周囲を閉鎖し、
    伝熱板間にUターン部を有するジグザグ状に設ける第1
    の気体の通路を、その隣接する通路のUターン部までの
    境界部は2枚の伝熱板を接合し、かつその通路の形状は
    伝熱板を山状にして形成し、通路の一方の端部に第1の
    気体の入口、他方の端部に第1の気体の出口を備える伝
    熱エレメントと、この伝熱エレメントを一つおきにずら
    して隣接する伝熱エレメントのそれぞれの境界部と通路
    の中央部とを向い合わせ、かつUターン部の通路の外壁
    を接触させるか、又は近接させて並列に配設し、隣接す
    る伝熱エレメント間を第2の気体が流れる通路とする伝
    熱エレメント集合体と、この集合体を収納,設置し、第
    2の気体の入口と出口とを備える外箱と、伝熱エレメン
    トの第1の気体の入口と出口とにそれぞれ接続して外箱
    を貫通して設けられる入口管と出口管とを備えたことを
    特徴とするプレート形熱交換器。
  2. 【請求項2】請求項1記載のものにおいて、伝熱エレメ
    ントの第1の気体の入口側と出口側の通路の少なくとも
    一方の長さを隣接する通路の長さより短かくして入口管
    と出口管の少なくとも一方の長さを長くしたことを特徴
    とするプレート形熱交換器。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のものにおいて、隣接
    する伝熱エレメント間の第2の気体の通路に突出する複
    数の突起を伝熱板に設けたことを特徴とするプレート形
    熱交換器。
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KR102391069B1 (ko) * 2020-08-25 2022-04-28 한국에너지기술연구원 수직 수평 하이브리드 모듈형 열교환기

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