JPH0625775B2 - 流動検視器 - Google Patents

流動検視器

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JPH0625775B2
JPH0625775B2 JP9223189A JP9223189A JPH0625775B2 JP H0625775 B2 JPH0625775 B2 JP H0625775B2 JP 9223189 A JP9223189 A JP 9223189A JP 9223189 A JP9223189 A JP 9223189A JP H0625775 B2 JPH0625775 B2 JP H0625775B2
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鎮麿 大石
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は流体配管に取付けて流体の流れの状態を検視す
る流動検視器に関する。流動検視器は、例えば、スチー
ムトラップの出口側に取付けてスチームトラップが正常
に復水のみを排出しているのか、あるいは蒸気漏れを起
こしているのかを確認することもできるものである。
従来の技術 流動検視器の一例が特開昭57−161398号公報に
示されている。これは、弁筐にその内部を透視可能に固
定された強化ガラス製の円筒形透明体と、弁孔つき弁座
を具え、当該弁座に離着座自在に球弁子を配したもの
で、流体の流動による球弁子の動きをこれを囲む強化ガ
ラス製の円筒形透明体を通して検視するものである。
本発明が解決しようとする課題 上記のものでは、強化ガラス製の円筒形透明体が絶えず
流動流体に曝されているために短期間で流体により浸蝕
され減肉してしまい、ガラス製透明体を頻繁に交換しな
ければならなかったり、あるいは、透明体が破損してそ
の破片や内部流体が周囲に飛散して危害を被る問題があ
った。流動検視器をスチームトラップの出口側に取付け
た場合、流動する流体は高温高圧の復水や蒸気であり、
耐熱性を有した強化ガラスであっても浸蝕を防止するこ
とはできないためである。特に、流動検視器の場合、内
部流体は高速で且つ乱流状態で流れるのが一般的であ
り、更にガラスの浸蝕は加速されることとなる。
また、上記のものでは、円筒形透明体が絶えず流体に曝
されているために、流体中に含まれるゴミや錆やスケー
ル等が付着して透明度が低下して内部の流動状態を検視
できなくなる問題もあった。
従って、本発明の技術的課題は、透明体が絶えず流体に
曝されることをなくして、透明体の浸蝕を防止し、ゴミ
やスケール等の付着を最少限にとどめることにより、長
期間に渡り安全に且つ確実に内部の流動状態を検視でき
る流動検視器を提供することである。
課題を解決するための手段 上記の技術的課題を解決するために講じた本発明の技術
的手段は、検視器ケーシングに入口と検視室と出口を形
成し、検視室内部を透視可能な透明部材を固着し、入口
及び出口と検視室の間に流路切替弁体を配し、流路切替
弁体に入口と出口を連通する第1連通路と、入口と検視
室と出口を連通する第2連通路を形成して、上記流路切
替弁体を回動自在に取付けたものである。
作用 流路切替弁体を回動して第1連通路により入口と出口を
連通すると、入口から流動検視器に流入してきた流体
は、検視室に流入することなく直接出口に流下する。従
って、透明部材は流体と接触することはない。流路切替
弁体を回動して第2連通路により入口と検視室と出口を
連通すると、流体は検視室に至り透明部材を介して流動
状態を検視することができる。通常流動状態を検視する
のは、絶えず連続して検視することはほとんどなく、1
日の内1回数分程度とか、1ケ月の内1回同じく数分程
度行なわれるものであり、検視時のみ第2連通路を介し
て検視室に流体を導入すれば透明部材が流体に曝される
時間は非常に短いものとなる。
発明の効果 流動状態を検視する必要がある場合のみ第2連通路によ
って検視室に流体を流入することにより、透明部材は絶
えず流体に曝されることがなく検視の場合のみ曝される
だけである。従って、透明部材が浸蝕される機会は激減
し、長期間に渡って透明部材を交換することなく流動状
態を検視することができる。
また、流体中のゴミや錆やスケール等が透明部材に付着
する機会も激減することにより、透明部材の透明度が長
期間維持され、確実に流動状態を検視することができ
る。
実施例 本発明の具体例を示す実施例を説明する(第1図及び第
2図参照)。
入口1と出口2を設けた本体3と、内部に検視室4を設
けた中間部材5と、中間部材5の上部でねじ結合により
透明部材としての強化ガラス製の円板状透明体6を固着
する固着部材7とで検視器のケーシングを形成する。本
体3と中間部材5とはボルト50で結合する。入口1及
び出口2と検視室4の間で、本体3内に円板状の流路切
替弁体8を設ける。流路切替弁体8は、上下面に位置決
め用のピン9,10を取付けて、ピン9,10を中心
に、流路切替弁体8の外周に設けた回動ハンドル51を
介して回動可能に設ける。流路切替弁体8内に、入口1
と出口2を連通する直線状の第1連通路11と、中間部
材5に設けた検視室入口通路20と検視室出口通路21
を介して入口1と検視室4と出口2を連通する略L字状
の第2連通路12a,12bとを形成する。第1図及び
第2図においては、入口1と検視室4と出口2を連通す
る第2連通路が連通した状態を示している。第2図に示
す状態から回動ハンドル51により、流路切替弁体8を
約60°時計まわり方向に回転すると入口1と出口2が
直接連通する第1連通路が連通した状態となる。それぞ
れの連通路はガスケット52a,52b,52c,52
dを介して気密に取付ける。
検視室4は略円筒状で、内部に流動状態をより検視しや
すくするための合成樹脂製のボールフロート15を配す
る。ボールフロート15は中間部材5に設けたボールフ
ロート座16上に配する。
円板状透明体6と中間部材5及び固着部材7の間はそれ
ぞれガスケット53a,53bを介して気密に連結す
る。固着部材7の上端中央部55は開口しており円板状
透明体6を介して、検視室4内を検視することができ
る。
流動状態を検視する必要がある場合、第2連通路12
a,12bを入口1と検視室4と出口2に連通して(第
1図及び第2図に示す状態)検視室4に流体を流入させ
る。検視室4に流入した流体によりボールフロート15
は動揺し、その動揺状態、及び、通過流体が復水なのか
あるいは蒸気なのかを円板状透明体6を介して検視す
る。検視する必要がない場合、すなわち流体が通過する
だけのほとんどの場合は、第1連通路11を介して入口
1と出口2を直接連通して検視室4内に流体を流入せし
めないことにより、円板状透明体6の浸蝕や、ゴミ、
錆、スケール等の付着による円板状透明体6の透明度の
低下を防止することができる。
本実施例においては、透明部材を円板状透明体とした
が、円筒状であっても、あるいは円板状と円筒状の組み
合せ等であってもよい。
また、本実施例においては、検視室4内に溜った流体や
ゴミ等をブローする機構を示していないが、検視室出口
通路21の下端等にバルブ等を介して適宜ブロー機構を
設けて、検視室4内での液溜りや錆の発生を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の流動検視器の1実施例の断面図、第2
図は第1図におけるA−A′線断面図である。 1:入口、2:出口 3:本体、4:検視室 6:円板状透明体、8:流路切替弁体 11:第1連通路、12a,12b:第2連通路 15:ボールフロート、20:検視室入口通路 21:検視室出口通路、51:回動ハンドル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検視器ケーシングに入口と検視室と出口を
    形成し、検視室内部を透視可能な透明部材を固着し、入
    口及び出口と検視室の間に流路切替弁体を配し、流路切
    替弁体に入口と出口を連通する第1連通路と、入口と検
    視室と出口を連通する第2連通路を形成して、上記流路
    切替弁体を回動自在に取付けた流動検視器。
JP9223189A 1989-04-11 1989-04-11 流動検視器 Expired - Fee Related JPH0625775B2 (ja)

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JP4831672B2 (ja) * 2006-03-07 2011-12-07 愛知時計電機株式会社 水道メータシステム及びこれを利用した異物除去方法、漏水検査方法、水質検査方法
JP5247403B2 (ja) * 2008-12-09 2013-07-24 株式会社テクノ高槻 流体の流量異常検出装置
JP7123615B2 (ja) * 2018-05-08 2022-08-23 株式会社テイエルブイ ボール式サイトグラス

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