JPH0625661Y2 - 燃料油前処理装置のドレン抜き及び空気・ガス抜き装置 - Google Patents

燃料油前処理装置のドレン抜き及び空気・ガス抜き装置

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JPH0625661Y2
JPH0625661Y2 JP11150191U JP11150191U JPH0625661Y2 JP H0625661 Y2 JPH0625661 Y2 JP H0625661Y2 JP 11150191 U JP11150191 U JP 11150191U JP 11150191 U JP11150191 U JP 11150191U JP H0625661 Y2 JPH0625661 Y2 JP H0625661Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は陸舶用ディーゼル機関の
燃料油系統に適用され、特に燃料油に含まれる空気・ガ
ス及びドレンを確実に排出することによってディーゼル
機関における燃焼を良好にすると共に、機関室内の環境
衛生を改善する等の種々の利点を有する燃料油前処理装
置のドレン抜き及び空気・ガス抜き装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】燃料用の重油をディーゼル機関のシリン
ダー内で良好に燃焼させるには、重油中に含まれている
スラッジ及び水分等の不純物を除去すると共に、後述す
る燃料油前処理装置の内部に滞留する空気・ガス(燃料
油の中に混入した気泡,揮発性ガス及び水蒸気等)及び
ドレン(清浄した燃料油中に残留するスラッジ,水分,
ゴミ等)を外部に排出することが重要であり、従来より
不純物を除去するための前処理装置ならびにドレン及び
空気・ガスを排出するためのドレン抜き及び空気・ガス
抜き装置が種々提案されている。
【0003】本考案は後者、すなわち燃料油前処理装置
内の空気・ガス及びドレンを排出する装置の改良を提案
するものである。 尚、前処理装置自体の改良については、本願と同一発明
者によって提案された特公平1−33664号に示す装
置がある。
【0004】従来の代表的な舶用ディーゼル機関用燃料
油系統を図5に示す。この燃料油系統は、未清浄の低質
重油を処理して清浄油をつくり、つくられた清浄油を燃
料噴射に適合した所定の粘度になるように加熱してディ
ーゼル機関に供給する前処理装置と、この前処理装置の
内部に滞留する空気・ガス及びドレンを排出するドレン
抜き及び空気・ガス抜き装置等によって構成されてお
り、燃料油の前処理は次のようにして行われる。
【0005】(1)燃料油貯蔵タンク1の内部に貯えら
れた未洗浄油はポンプ2によってセットリングタンク3
に汲み上げられ、加熱される。そして、このセットリン
グタンク3内で燃料油と分離した水分等は配管4,5を
通って開放型のドレンタンク6に排出される。 (2)一方、セットリングタンク3内にあって或る程度
清澄した燃料油は配管7,フィードポンプ8及び第一加
熱器9を経て遠心分離機10に送られ、ここで不純物を
除去した清浄油はサービスタンク12に送られる。
【0006】ディーゼル機関の運転中、サービスタンク
12に貯えられた清浄な燃料油は、一次こし器13,フ
ローメータ14,ミキシングタンク15,ブースターポ
ンプ16,第二加熱器17及び二次こし器18を経てデ
ィーゼル機関19の噴射ポンプ20に送られ、ディーゼ
ル機関のシリンダー(図示せず)内に噴射される。この
際、噴射ポンプ20から戻された燃料油は圧力調整弁2
2を経てミキシングタンク15に戻される。 尚、ここには図示していないが、比較的良質の重油(A
重油)を使用する場合、この重油はサービスタンク内の
加熱装置21によって加熱されて所定の粘度になってい
るので、第二加熱器17は省略される。
【0007】前処理装置の内部に滞留した空気・ガス及
び不純物は次に述べる要領に従って燃料油系統外に排出
され且つ処理される。 (1)前処理装置内の空気・ガス及びドレンが滞留しや
すい場所、すなわち第一及び第二加熱器9,17、一次
及び二次こし器13,18ならびに配管の隆起部23
(図2参照)等には、その頂部にガス抜き管24,2
5,26,27,28(図3参照)がそれぞれ取り付け
られており、各ガス抜き管の末端は開放型のドレンタン
ク6に導通している。 尚、各空気・ガス抜き管の基部又は配管の途中には、弁
又はコック29が装備されている。
【0008】(2)また、前記加熱器9,17、こし器
13,18、サービスタンク12、セットリングタンク
3、ミキシングタンク15及び配管の垂下部30(図3
参照)には、その底部にドレン抜き管32,33,3
4,35,36,4,37,38(図3参照)が取り付
けられており、各ドレン抜き管の末端は前記ドレンタン
ク6に導通している。 尚、各ドレン抜き管の基部又は配管の途中には、弁又は
コック29、あるいは自動開閉弁31が装備されてい
る。
【0009】(3)空気・ガス抜き及びドレン抜き操作
は、前記した弁又はコック29、あるいは自動開閉弁3
1を所定時間、開放状態に保持することによって行われ
る。すなわち前記弁29,31の開放中、各機器,タン
ク,配管中に滞留する空気・ガス又はドレンは、装置内
の燃料油の内圧によって燃料油と共に空気・ガス抜き管
又はドレン抜き管の中に押し出され、各配管を通ってド
レンタンク6に回収される。 (4)ドレンタンク6に回収されたドレンはドレンタン
ク6の底部に溜まり、上澄みの燃料油は送油ポンプ39
を介してセットリングタンク3に送られる。尚、ドレン
タンク6の底部に溜まったドレンは、弁40を開放して
機関室内の船底に放出される。 尚、図5中の符号42,43はタンク15,12,3の
空気・ガス抜き管であり、これ等は一本の管に合流して
機関室の天井44を貫通し、その末端が大気に開放して
いる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記のドレン
抜き及び空気・ガス抜き装置には次に述べるような問題
点があった。 (1)ドレン抜き及びガス抜き操作は、適当な時間間隔
で(通常は各当直ごとに少なくとも二回程度)実施され
るが、手動操作は煩雑なため軽視されがちで実行されな
い場合が多く(特に高所又は狭いスペースに位置する配
管の隆起部23及び垂下部30に対してはほとんど実行
されない)、また自動開閉弁31は設備が高価となるほ
か故障の原因となる。 更に、排出操作が間欠的に行われるので、操作の中間時
点では、空気・ガス及びドレンがディーゼル機関に供給
されるおそれがあり、この場合、機関に悪影響を与え
る。
【0011】(2)ドレンタンク6は開放型なので、タ
ンク内に充満したガスがそのまま機関室内に拡散し、室
内の空気を汚染する。 (3)ドレンタンク6の底部から放出された油を含んだ
ドレンが機関室内の船底を汚すほか、ドレンに含まれる
揮発成分が機関室内の高温度によって容易にガス化す
る。従って、機関室内の空気が汚染され、その結果、機
関室全体が汚染する。そして、この傾向は重油の品質が
劣悪になるのに従って増大する。
【0012】本考案は前述の問題点に鑑み、燃料油前処
理装置の内部に滞留するドレン及び空気・ガスの排出操
作を省力化すると共に、確実な排出が行われるようにし
て、ディーゼル機関における燃焼を良好にし、更に、機
関室内部及び室内の空気を汚染させないようにして衛生
上、好ましい作業環境をつくり出す等の種々の利点を有
する燃料油前処理装置のドレン抜き及び空気・ガス抜き
装置を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本考案では次の手段、すなわち「遠心分離機を用い
て未清浄の燃料油を清浄し、更に所定粘度を付与した状
態でディーゼル機関に供給するようにした燃料油前処理
装置の各所に空気・ガス抜き用配管及びドレン抜き用配
管を取り付け、これ等の配管を介して前記前処理装置内
に滞留した空気・ガス及びドレンをドレンタンクに導く
ようにした燃料油前処理装置のドレン抜き及び空気・ガ
ス抜き装置において、空気・ガス又はドレン抜き用の各
配管は、その基部又は途中に設けた必要最小流量の弁又
はコック等を介して密閉構造のドレンタンクに導通して
おり、前記ドレンタンクの頂部に設けた空気及びガス抜
き用配管は機関室の外部に導通しており、前記ドレンタ
ンクは配管を介して遠心分離機の吸入側に導通している
燃料油前処理装置のドレン抜き及び空気・ガス抜き装
置」を構成した。
【0014】
【作用】(1)各ドレン抜き管及び空気・ガス抜き管が
常時ドレンタンクに導通しているので、従来のように決
められた時間が経過する度ごとに弁等を開閉操作する必
要がない、従って、操作の省力化が図れると共に、空気
・ガス及びドレンの排出処理が確実に、しかも効果的に
行われる。
【0015】(2)前第(1)項の結果、空気・ガス及
びドレンを含まない品質の良い燃料油がディーゼル機関
に供給される。従ってディーゼル機関のシリンダー内に
噴射された燃料油の霧化が完全に行われるほか、スラッ
ジの燃え滓がシリンダーの内部その他に付着して種々の
悪影響を及ぼすことがなく、機関の燃焼が良好になる。 (3)ドレンタンクは密閉構造なので、このドレンタン
クに回収された空気及びガスが、従来のように機関室内
に拡散することがなく、空気・ガス抜き管を通って機関
室の外部に排出される。従って、機関室内の空気が汚染
したり、高湿度,高温度になることが防止される。そし
て、この作用は重油の品質が劣悪になるのに従ってます
ます顕著になる。
【0016】(4)ドレンタンクに回収されたドレンは
遠心分離機によって処理されるので、従来の装置にみら
れるようにドレンタンクから放出されたドレンによって
機関室内の船底が汚れたり、あるいは機関室内の空気が
汚染されることがなく、前第(3)項の作用と相俟って
衛生的な好ましい作業環境を創り出すことができる。 (5)高価な自動開閉弁を使用しないので、故障を起こ
すおそれがなく、また従来の装置にみられる送油ポンプ
及びこれに付帯する配管を廃止するので、設備費の低減
及び機関部の重量軽減を図ることができる。
【0017】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。尚、図中の符号及び記号については、従来と同じ
機能を果たす部分に同じ符号を付して示す。 本考案の第1の実施例を図1ないし図3に示す。この実
施例は、前記特公平1−33664号に記載された燃料
油前処理装置に本考案の装置を適用したもので、この実
施例の装置は、密閉型のドレンタンク51、第一及び第
二加熱器9,17、一次及び二次こし器13,18なら
びに配管隆起部23(図2参照)の各頂部に取り付けた
空気・ガス抜き管(以下、ガス抜き管と呼ぶ)24,2
5,26,27,28と、前記加熱器9,17、こし器
13,18及び配管垂下部30(図3参照)、ミキシン
グタンク15の各底部に取り付けたドレン抜き管32,
33,34,35,38,37等を有しており、各ガス
抜き管の末端は前記のドレンタンク51の内部に導通し
ている。尚、サービスタンク12のガス抜き管43及び
ミキシングタンク15のガス抜き管42はいずれも機関
室の天井44を貫通してその末端が大気に開放してい
る。
【0018】ドレンタンク51の頂部にはガス抜き管5
2が取り付けられており、このガス抜き管52はサービ
スタンク12のガス抜き管43と合流してその末端が大
気に開放している。 また、ドレンタンク51の底部には、油量調整弁53を
介してフィードポンプ8の吸収側に接続する配管54が
取り付けられており、この配管54は、サービスタンク
12とドレンタンク51を連通する配管55と共に循環
清浄ライン(特公平1−33664号を参照)の一部を
構成している。
【0019】前記の油量調整弁53は、ドレンタンク5
1の液面をほぼ一定に保持するためのもので、液面計6
3を監視しながら手動操作するもの又は液面を検出して
自動操作するもの等公知のものが使用される。尚、ドレ
ンタンク51は、その底部のレベルがフィードポンプ8
の吸入口より若干高くなるように据え付けておくとポン
プの効率が良くなり、好都合である。
【0020】各ガス抜き管24,25,26,27,2
8及び各ドレン抜き管32,33,34,35,37,
38の基部又は配管の途中には、ガス又はドレンを常時
必要最少限だけ流通させるように口径を設定した弁又は
コック56が取り付けられている。 このように口径を設定した趣旨は、口径が過大であると
滞留していた空気・ガス又はドレンが排出されたのち燃
料油だけが排出されるようになって燃料油の無駄な流出
を招くからであり、また、口径が過小であると排出が不
充分になってディーゼル機関に悪影響を及ぼすからであ
り、各口径の設定は機器の設置場所、機器の特性に応じ
て個々に決定される。
【0021】尚、必要最小流量のバルブ又はコックを設
ける代わりに必要最小限の口径を有するオリフィスプレ
ートと通常のサイズのバルブ(又はコック)を併設する
ようにしてもよい。この場合、バルブ又はコックは前処
理装置及びディーゼル機関の停止中、各配管の流通を遮
断して燃料油の流出を防止する役割りを果たす。 尚、サービスタンク12とドレンタンク51を連結する
配管55には特公平1−33664号に示すように流量
を一定に保持する油量調整弁60が装備されている。
【0022】次に、このドレン抜き及び空気・ガス抜き
装置及び前処理装置の取扱要領ならびに作動について説
明する。燃料油貯蔵タンク1に貯えられた未清浄の燃料
油は、フィードポンプ8によって汲み上げられる。 一方、サービスタンク12内の燃料油は、配管55を通
ってドレンタンク51に導かれ、ここで、後述するよう
に前処理装置の各所から排出されたドレンと合流する。
そして燃料油とドレンの混合物は配管54を通ってフィ
ードポンプ8の吸入側に導かれ、ここで前記燃料油貯蔵
タンク1から汲み上げた未清浄油と合流したのち第一加
熱器9を通って遠心分離機10に送られ、ここで清浄処
理された燃料油はサービスタンク12に貯えられる。 サービスタンク12内の燃料油は前記特公平1−336
64号に示すように反覆繰り返して清浄処理され、不純
物が除去される。 この間、第一加熱器9及び配管の隆起部23、垂下部3
0から排出された空気・ガス及びドレンは図1の配管2
4,32,図2の配管28,図3の配管38を通ってド
レンタンク51に回収される。
【0023】機関の運転中、サービスタンク12に貯え
られた清浄油は、一次こし器13、フローメータ14、
ミキシングタンク15、ブースタポンプ16、第二加熱
機17及び二次こし器18を経てディーゼル機関19に
供給される。 この間、各機器、ミキシングタンク及び配管の隆起部、
垂下部に滞留するドレン及び空気・ガスは図1のドレン
抜き管34,33,35,37,図3のドレン抜き管3
8及び図1のガス抜き管26,25,27,図2のガス
抜き管28を通ってドレンタンク51に回収される。
【0024】ドレンタンク51への空気・ガス及びドレ
ンの排出は、各排出場所の内圧によって空気・ガス及び
ドレンが各配管の内部に押し出されることによって行わ
れるが、この際、ガス及びドレンの排出が終わると燃料
油だけが流出する。しかし、バルブ又はコック56が燃
料油の流出を最小限に制限するので、燃料油の無駄な流
出が防止される。 ー方、ドレンタンク51内に充満した空気及びガスはガ
ス抜き管52を通って機関室外に排出される。尚、燃料
油前処理装置及びディーゼル機関の停止中は、すべての
弁又はコック56を閉鎮する。
【0025】燃料油前処理装置の運転中、各ドレン抜き
管及びガス抜き管が常時ドレンタンク51に導通してい
るので、従来のように決められた時間が経過するごとに
弁等を開閉操作する必要がない。従って、操作の省力化
が図れると共に、空気・ガス及びドレンの排出処理が確
実に、しかも効果的に行われる。従って、空気・ガス及
びドレンを含まない品質のよい燃料油がディーゼル機関
に供給されることになり、その結果、機関における燃焼
が良好になる。
【0026】ドレンタンクが密閉構造なので、このドレ
ンタンクに回収された空気及びガスは従来のように機関
室内に拡散することがなく、配管を通って機関室の外部
に排出される。またドレンタンクに回収されたドレンは
遠心分離機によって自動的に排出・処理されるので、従
来の装置にみられるようにドレンタンクから放出された
ドレンによって機関室内の船底が汚れることがなく、機
関室内の空気が油を含んだ蒸気によって汚染されるこも
ない。
【0027】従来の装置にみられる送油ポンプを廃止す
るので、設備費が低減するほか、運転操作の手間を省く
ことができる。
【0028】本考案の第2の実施例を図4に示す。この
実施例は、セットリングタンク3を有する前処理装置
(図5参照)に本考案を適用したもので、この装置で
は、セットリングタンク3とフィードポンプ8を連結す
る配管7,54の途中にドレンタンク51aを配置し、
前記配管7,54及びドレンタンク51aが循環清浄ラ
インの一部を構成するようにしてあり、セットリングタ
ンクを有する既設の燃料油系統を改良するのに好都合で
ある。
【0029】尚、本考案は前述の実施例にのみ限定され
るものではなく、例えば本考案の装置を陸用ディーゼル
機関の燃料油系統に適用してもよいこと、また低質重油
の代わりに良質の重油(A重油)を取り扱う燃料油系統
に適用してもよいこと、更にドレン及び空気・ガスを常
時流通させる必要最小限の弁又はコックの代わりに、オ
リフィスプレートと通常のサイズの弁又はコックを組み
合わせたものを使用してもよいこと等、その他本考案の
要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を加え得ることは
勿論である。
【0030】
【考案の効果】以上に述ベたように、本考案は次の優れ
た効果を発揮する。 (1)燃料油前処理装置及びディーゼル機関の運転中、
各ドレン抜き管及び空気・ガス抜き管が常時ドレンタン
クに導通しているので、従来のように決められた時間が
経過する度ごとに弁等を開閉操作する必要がない、従っ
て、操作の省力化が図れると共に、空気・ガス及びドレ
ンの排出処理が確実に、しかも効果的に行われる。
【0031】(2)前第(1)項の結果、空気・ガス及
びドレンを含まない品質の良い燃料油がディーゼル機関
に供給される。従ってディーゼル機関のシリンダー内に
噴射された燃料油の霧化が完全に行われるほか、スラッ
ジの燃え滓がシリンダーの内部その他に付着することが
少なくなり、機関の燃焼が良好にる。 (3)ドレンタンクは密閉構造なので、このドレンタン
クに回収された空気及びガスが、従来のように機関室内
に拡散することがなく、空気・ガス抜き管を通って機関
室の外部に排出される。従って、機関室内の空気が汚染
したり、高温度、高湿度になることが防止される。
【0032】(4)ドレンタンクに回収されたドレンは
遠心分離機によって処理されるので、従来の装置にみら
れるようにドレンタンクから放出されたドレンによって
機関室の内部が汚れたり、あるいは機関室内の空気が汚
染されることがなく、前第(3)項の作用と相俟って衛
生的な好ましい作業環境をつくり出すことができる。 (5)従来の装置にみられる自動開閉弁及び送油ポンプ
を廃止するので、設備費の低減と相俟って運転操作の省
力化及び機関部の重量軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例を示すディーゼル機関用
燃料油系統図である。
【図2】配管の隆起部の説明図である。
【図3】配管の垂下部の説明図である。
【図4】本考案の第2の実施例を示すディーゼル機関用
燃料油系統図である。
【図5】従来の代表的なディーゼル機関用燃料油系統図
である。
【符号の説明】
10 遠心分離機 19 ディーゼル機関 24,25,26,27,28,52 空気・ガス抜
き管 32,33,34,35,37,38 ドレン抜き管 56 弁又はコック

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠心分離機を用いて未清浄の燃料油を清
    浄し、更に所定粘度を付与した状態でディーゼル機関に
    供給するようにした燃料油前処理装置の各所に空気・ガ
    ス抜き用配管及びドレン抜き用配管を取り付け、これ等
    の配管を介して前記前処理装置内に滞留した空気・ガス
    及びドレンをドレンタンクに導くようにした燃料油前処
    理装置のドレン抜き及び空気・ガス抜き装置において、 空気・ガス又はドレン抜き用の各配管は、その基部又は
    途中に設けた必要最小流量の弁又はコック等を介して密
    閉構造のドレンタンクに導通しており、 前記ドレンタンクの頂部に設けた空気及びガス抜き用配
    管は機関室の外部に導通しており、 前記ドレンタンクは配管を介して遠心分離機の吸入側に
    導通していることを特徴とする燃料油前処理装置のドレ
    ン抜き及び空気・ガス抜き装置。
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