JPH06255441A - エアバッグ装置のインフレータ用クーラント - Google Patents

エアバッグ装置のインフレータ用クーラント

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JPH06255441A
JPH06255441A JP5043032A JP4303293A JPH06255441A JP H06255441 A JPH06255441 A JP H06255441A JP 5043032 A JP5043032 A JP 5043032A JP 4303293 A JP4303293 A JP 4303293A JP H06255441 A JPH06255441 A JP H06255441A
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JP
Japan
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coolant
inflator
case
gas
cylinder
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JP5043032A
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English (en)
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Ichiro Hattori
一郎 服部
Yoshihide Sakaguchi
喜英 坂口
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製作時、検査時、組付作業時等において、安
定した形状を保つインフレータ用クーラントを得る。 【構成】 インフレータ10の下部外筒70内には、第
2のクーラント74が配設されている。この第2のクー
ラント74は、所定の剛性を備えかつ多数の孔が形成さ
れた環状のケース78を備えており、このケース78の
溝部86内に予め環状に形成された冷却用金網80が圧
縮操作によって挿入配置されることにより構成されてい
る。従って、冷却用金網80の形状が安定化する。この
ため、第2のクーラント74の製作時、検査時、組付作
業時等の作業性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両急減速時に燃焼し
てガスを発生するガス発生剤とこのガスを折り畳み状態
の袋体内へ流入させるガス流入孔との間に介在され、前
記ガス発生剤が燃焼することにより生じたガスを冷却す
るエアバッグ装置のインフレータ用クーラントに関す
る。
【0002】
【従来の技術】エアバッグ装置、例えばステアリングホ
イールに取り付けられるタイプのエアバッグ装置では、
ステアリングホイールのハブに取り付けられるベースプ
レートとホイールパッド(エアバッグカバー)との間に
袋体が折り畳み状態で配置されている。この袋体は、車
両急減速時に膨張してエアバッグカバーを破断させると
共にこれを展開させながら乗員側へ向けて膨出される。
そして、この袋体を車両急減速時に膨張させるのが、イ
ンフレータである。
【0003】このインフレータの構造について簡単に説
明すると、インフレータの軸芯部には車両急減速状態を
感知するセンサが配設されており、このセンサが車両急
減速状態を感知すると点火剤が点火される。また、イン
フレータの内部には点火剤の周囲に伝火剤及びガス発生
剤が配設されており、点火剤が点火すると伝火剤を介し
てガス発生剤が燃焼される。ガス発生剤が燃焼すると、
大量かつ高温のガスが発生する。このガスは、インフレ
ータ内に配設されたクーラントによって冷却された後フ
ィルタを通り、インフレータの周壁に形成されたガス流
入孔から袋体内へ噴出される。そして、このクーラント
によって、ガス発生剤が燃焼することにより生じた高温
のガスが冷却される。
【0004】ところで、以下のようにしてクーラントを
製作することが考えられている。すなわち、図11に示
されるように、冷却用金網100を予め環状に形成して
おき、次いでこれを外型102と内型104とによって
形成されたリング状の溝部106内へ挿入し、その後パ
ンチ108で冷却用金網100を圧縮することにより、
所定形状のクーラント110を製作することが考えられ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たクーラント110の製作の仕方では、圧縮後に外型1
02及び内型104からクーラント110を取り外す際
にこれらの型にクーラント110が引っ掛かり易く、こ
れによってクーラント110が変形するおそれがある。
クーラント110が変形すると、冷却性能を発揮するた
めの条件(低密度な多孔体であること)が満たされなく
なるので、作業者はクーラント110が変形しないよう
に慎重に外型102及び内型104からのクーラント1
10の取外し作業を行う必要がある。このため、その作
業性が低下するという問題点が生じる。
【0006】また、このようにクーラント110が変形
し易いことから、製品の検査等のためクーラント110
の形状寸法を測定する際に、測定作業を注意深く行う必
要がある。このため、測定作業の作業性が低下するとい
う問題点も生じる。
【0007】さらに、同様の理由から、出来上がったク
ーラント110をインフレータ内へ組付ける際にも、イ
ンフレータの内壁等にクーラント110が接触して、ク
ーラント110が変形するおそれがある。このため、ク
ーラント110のインフレータ内への組付作業性が低下
するという問題点も生じる。
【0008】上述した問題点は、クーラント110とな
る冷却用金網100自体が変形し易く、形状が不安定で
あることに起因する。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、製作時、検査
時、組付作業時等において、安定した形状を保つことが
できるエアバッグ装置のインフレータ用クーラントを得
ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエアバッグ
装置のインフレータ用クーラントは、車両急減速時に燃
焼してガスを発生するガス発生剤とこのガスを折り畳み
状態の袋体内へ流入させるガス流入孔との間に介在さ
れ、前記ガス発生剤が燃焼することにより生じたガスを
冷却するエアバッグ装置のインフレータ用クーラントで
あって、所定の剛性を有すると共に多数の孔が形成され
た環状のケースと、予め環状に形成されると共に圧縮操
作により前記ケースの内周部に装着される冷却用金網
と、を有することを特徴としている。
【0011】
【作用】上記構成に係るインフレータ用クーラントは、
まず所定の剛性を有すると共に多数の孔が形成された環
状のケースをダイに装着し、次いで予め環状に形成され
た冷却用金網を圧縮操作によりケースの内周部に装着さ
せることにより形成される。つまり、本発明に係るエア
バッグ装置のインフレータ用クーラントは、ケースの内
周部に冷却用金網を装着させることによりユニット化さ
れたクーラントといえる。このため、冷却用金網が変形
しにくくなる。つまり、冷却用金網は、安定した環形状
を維持する。従って、冷却性能も良好に発揮される。
【0012】このようにして形成されたインフレータ用
クーラントでは、ダイと冷却用金網とを接触させること
なくダイから取り外すことができる。このため、その作
業性が向上される。
【0013】また、出来上がったクーラントの検査時に
おいて、形状寸法を測定する作業も容易に行うことがで
きる。さらに、クーラントのインフレータ内への組付作
業時においては、クーラントが変形するおそれがないこ
とから、容易にその組付作業を行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、図1〜図9を用いて、本発明の一実施
例に係るインフレータ10について説明する。
【0015】図9には、インフレータ10を備えた運転
席側のエアバッグ装置12の概略構成が示されている。
エアバッグ装置12は、ステアリングホイール14のハ
ブ14Aに取り付けられている。エアバッグ装置12
は、ベースプレート16を備えており、このベースプレ
ート16の乗員側にエアバッグカバー18が取り付けら
れている。エアバッグカバー18は樹脂製とされ、乗員
側の面には略H型の薄肉部20が形成されている。エア
バッグカバー18は、車両急減速時になるとこの薄肉部
20で破断して展開するようになっている。このエアバ
ッグカバー18とベースプレート16との間には、袋体
22が折り畳まれた状態で配置されている。この袋体2
2の反乗員側の中央部には円形の開口部が形成されてお
り、この開口部の内側周縁にはリングプレート24が配
設されている。これに対応して、ベースプレート16の
中央部には円形の貫通孔が形成されており、この貫通孔
内へ略円柱形のインフレータ10の乗員側半分が挿入さ
れている。インフレータ10の軸方向中間部にはフラン
ジ26が一体形成されており、このフランジ26とリン
グプレート24とがベースプレート16上に共締めされ
ている。これにより、袋体22の開口部周縁は、ベース
プレート16側へ押し付けられた状態で固定される。さ
らに、インフレータ10の乗員側周面には所定の間隔で
ガス流入孔28が形成されており、車両急減速時にはこ
のガス流入孔28から袋体22内へガスが流入するよう
になっている。
【0016】次に、図1を用いて、上述したインフレー
タ10について詳述する。まず、インフレータ10の骨
格構成について説明する。この図に示されるように、イ
ンフレータ10の軸芯部には有底円筒形の内筒本体30
が配置されている。内筒本体30は、乗員側の端部に位
置された内筒本体底壁30Aと、この内筒本体底壁30
Aの周縁部から反乗員側へ向けて延出された内筒本体周
壁30Bと、から成る。内筒本体30の反乗員側の端部
は開口されており、この開口部分へは皿状の内筒蓋体3
2が嵌合されている。より詳しくは、内筒蓋体32の内
筒蓋体周壁32Aと内筒本体周壁30B(反乗員側端
部)とが緊密に当接するように嵌合されている。これに
より、内筒本体30と内筒蓋体32とで中空円柱形の内
筒が形成されている。
【0017】この内筒本体30内には、内筒本体底壁3
0Aから所定距離だけ離間した位置に皿状のエンハンサ
ケース34が収容されている。エンハンサケース34
は、底部34Aとこの底部34Aの周縁から乗員側へ向
けて延出された周壁部34Bと、から成る。エンハンサ
ケース34の底部34Aの乗員側面には、一対の位置決
め突起36が半径方向の対向位置に形成されている。さ
らに、この底部34Aの乗員側面には、一対の雷管(点
火剤)38が半径方向の対向位置に装着されている。な
お、これらの位置決め突起36、雷管38は、同一面内
で90°間隔で交互に配置されている。また、エンハン
サケース34の周壁部34Bと内筒本体周壁30Bとに
は、これらの肉厚方向へ貫通する同軸の連通孔40、4
2がそれぞれ形成されている。
【0018】一方、雷管38の乗員側には円板形状のエ
ンハンサ(伝火剤)44が収容配置されている。このエ
ンハンサ44は、皿状のエンハンサ蓋46内に一部挿入
状態で配置されている。エンハンサ44が配置された状
態では、エンハンサ44の周面と前記連通孔40、42
とが対向しており、車両急減速時にエンハンサ44で生
じた熱が後述するガス発生剤60に伝播されるようにな
っている。なお、エンハンサ蓋46と内筒底壁30Aと
の間には、クッション材48が介在されている。
【0019】また、内筒本体30内には、エンハンサケ
ース34との間にOリング50を介して略円柱形のセン
サ52が収容されている。このセンサ52は機械着火式
とされており、車両急減速時に図示しないボールが慣性
移動することにより着火ピンが付勢力で移動して前記雷
管38を突くように構成されている。なお、このセンサ
52と内筒蓋体32との間には、クッション材54が介
在されている。
【0020】上述した内筒本体30の外周部には、中間
筒本体56が配置されている。中間筒本体56は、乗員
側に位置された中間筒本体底壁56Aと、この中間筒本
体底壁56Aの内外周縁からそれぞれ反乗員側へ向けて
延出された中間筒本体内周壁56Bと、中間筒本体外周
壁56Cと、から成る。中間筒本体内周壁56Bは、中
間筒本体外周壁56Cよりも短く形成されている。中間
筒本体56の反乗員側端部の開口部分へは、皿状の中間
筒蓋体58が嵌合されている。より詳しくは、中間筒蓋
体58の中間筒蓋体内周壁58Aと内筒本体周壁30B
とが、また中間筒蓋体58の中間筒蓋体外周壁58Bと
中間筒本体外周壁56Cとが、それぞれ緊密に当接する
ように嵌合されている。これにより、中間筒本体56と
中間筒蓋体58とで中空環状の中間筒が形成されてい
る。
【0021】中間筒本体56と中間筒蓋体58との間の
乗員側大部分には、ガス発生剤60が封入されている。
また、中間筒本体56と中間筒蓋体58との間の反乗員
側の部分(中間筒蓋体58の乗員側部分)には、第1の
クーラント62がクッション材64で包囲された状態で
配設されている。この第1のクーラント62の隣接する
位置(中間筒本体外周壁56Cの反乗員側)には、連通
孔66が形成されている。これにより、第1のクーラン
ト62を通ったガスは、後述する下部外筒70内へと案
内される。
【0022】中間筒本体56の外周部には、その乗員側
に上部外筒68が配置されている。上部外筒68は乗員
側に位置された上部外筒底壁68Aと、この上部外筒底
壁68Aの内外周縁から反乗員側へ向けてそれぞれ延出
された上部外筒内周壁68Bと、上部外筒外周壁68C
と、から成る。上部外筒内周壁68Bは上部外筒外周壁
68Cよりも短い。上部外筒外周壁68Cの反乗員側端
部はインフレータ10の半径方向へ屈曲されて延出され
ており、前述したフランジ26とされている。また、上
部外筒外周壁68Cの中間部には同じく前述したガス流
入孔28が形成されている。
【0023】上部外筒68の反乗員側には、仕切り板6
9を間に介して下部外筒70が配置されている。下部外
筒70は、乗員側に位置される下部外筒底壁70Aと、
この下部外筒底壁70Aの外側周縁から乗員側へ向けて
斜めに延出された下部外筒外周壁70Bと、下部外筒底
壁70Aの内側周縁から乗員側へ向けて屈曲された下部
外筒内周壁70Cと、から成る。そして、この下部外筒
70が上部外筒68へ嵌合されている。より詳しくは、
下部外筒内周壁70Cと中間筒本体外周壁56Cとが、
下部外筒外周壁70Bと上部外筒外周壁68Cとが、そ
れぞれ緊密に当接するように嵌合されている。嵌合され
た状態では、下部外筒70と上部外筒68とは、仕切り
板69に設けられた連通孔71を介して相互に連通され
ている。
【0024】上述した下部外筒70内にはリテーナ72
を介して第2のクーラント74が配設されており、また
上部外筒68内にはフィルタ76が配設されている。従
って、ガス発生剤60が燃焼することにより生じたガス
は、第1のクーラント62、第2のクーラント74で冷
却された後、フィルタ76でガス発生剤60の燃焼後の
砕片が除去されてから、ガス流入孔28を通って袋体2
2内へ流入されるようになっている。
【0025】また、上述した各種部品が内部に収容され
た状態で、内筒本体30、内筒蓋体32、中間筒本体5
6、中間筒蓋体58、上部外筒68、下部外筒70が、
適宜箇所にてレーザービーム溶接によって相互に溶接さ
れている。これにより、インフレータ10は一体化さ
れ、この状態でベースプレート16に取り付けられるこ
とになる。
【0026】さて、以下に、図2〜図8を用いて、本発
明に係るエアバッグ装置のインフレータ用クーラントと
しての第2のクーラント74について詳細に説明する。
【0027】第2のクーラント74は、ケース78とこ
のケース78に収容される冷却用金網80とによって構
成されている。このケース78は、図2に示される素材
82から形成されている。この素材82は、所定の剛性
を有していると共に所定の開口面積に設定された多数の
孔84を備えている。この素材82の好適な例として、
多孔板(例えば、エキスパンドメタル、パンチングメタ
ルなと)がある。
【0028】図3に示されるように、この素材82を絞
り成形した上で中央底部を打ち抜くことにより、環状の
ケース78が形成されている。このようにして形成され
たケース78には、外周部78Aと内周部78Bと周縁
底部78Cとによって囲まれかつ上部が開放された環状
の溝部86が設けられている。
【0029】次に、図4に示されるように、環状の冷却
用金網80が予め形成される。なお、この環状の冷却用
金網80は、ケース78の製作とは別に製作される。環
状の冷却用金網80の製作の仕方を付言すれば、帯状の
金網を図示しない回転巻取治具を回転させながらこれに
層状に巻き付けていくことにより製作される。この際、
環状に巻き付けられた冷却用金網80の内径及び外径
が、ケース78の溝部86の内径及び外径にほぼ一致す
るように、帯状の金網を巻き付けていく。
【0030】そして、最後に図5に示されるように、環
状の冷却用金網80がケース78の溝部86内へ圧縮操
作により挿入されることにより、ユニット化された第2
のクーラント74が形成される。
【0031】上述した製作過程をダイ88との関係で見
ると、図6〜図8の如くとなる。すなわち、まず図6に
示されるように、内型88Aと外型88Bとの間に、環
状に形成されたケース78が装着される。次いで、図7
に示されるように、このケース78に同軸上に、同じく
環状に形成された冷却用金網80がセットされる。次い
で、図8に示されるように、環状のパンチ90をケース
78側へ押し付けることにより冷却用金網80が圧縮さ
れながらケース78の溝部86内へ挿入される。これに
より、冷却用金網80がケース78内へ装着されてユニ
ット化され、第2のクーラント74が構成される。
【0032】以下に、本実施例の作用を説明する。上述
したように、所定の剛性を有する素材82(図2参照)
から絞り成形(図3参照)、打抜き加工を経て、予めケ
ース78を形成しておくと共に、図示しない回転巻取治
具によって予め環状の冷却用金網80を形成し、次いで
このケース78を内型88Aと外型88Bとの間に装着
させる(図6参照)と共に環状の冷却用金網80をケー
ス78に同軸上に挿入配置させ(図7参照)、その後パ
ンチ90を押し込むことにより冷却用金網80を圧縮さ
せながらケース78の溝部86内へ装着させることによ
り、第2のクーラント74(クーラントユニット)を構
成したので、ケース78によって冷却用金網80の形状
が安定的に維持される。つまり、第2のクーラント74
の冷却用金網80は、低密度の多孔体形状を維持する。
【0033】このため、第2のクーラント74の内型8
8A、外型88Bからの取外し時に、冷却用金網80と
内型88A、外型88Bとが接触することはない。つま
り、内型88A、外型88Bから第2のクーラント74
を取り外す際には、ケース78の周面を内型88A、外
型88Bに摺接させるだけで、第2のクーラント74の
取外し作業を行うことができる。
【0034】また、出来上がった第2のクーラント74
の形状寸法を測定(検査)する際においても、作業者は
ケース78の形状寸法(内径、外径等)のみを測定すれ
ばよいことになる。
【0035】さらに、出来上がった第2のクーラント7
4をインフレータ10内へ組付ける際においても、冷却
用金網80をインフレータ10の構成部材(下部外筒7
0等)に接触させることなく、組付けることができる。
【0036】なお、上述した第2のクーラント74を備
えたエアバッグ装置12は、以下の如く作動する。車両
急減速時になると、センサ52内のボールが慣性移動し
てこれにより他の機能部品が共働し着火ピンが雷管38
に刺突する。これにより、雷管38が発火し、エンハン
サ44を介してガス発生剤60が燃焼する。従って、大
量かつ高温のガスが発生する。このガスは、第1のクー
ラント62を通過した後第2のクーラント74を通過す
る。そして、第1のクーラント62及び第2のクーラン
ト74を通過する際に、高温のガスが冷却される。その
後、冷却されたガスは、フィルタ76を通って砕片の除
去がなされてから、ガス流入孔28から袋体22内へ流
入される。ガスが袋体22内へ流入されると袋体22が
膨張し、エアバッグカバー18を薄肉部20で破断させ
る。そして、エアバッグカバー18を観音開き状に展開
させながら、袋体22は乗員側へ向けて膨出される。
【0037】このように本実施例では、所定の剛性を有
すると共に多数の孔84が設けられた素材82からケー
ス78を製作し、このケース78の溝部86内へ圧縮操
作により冷却用金網80を装着させることにより形成さ
れる第2のクーラント74(クーラントユニット)を用
いたので、第2のクーラント74の内型88A及び外型
88Bからの取外し時、出来上がった第2のクーラント
74の検査時、更には第2のクーラント74のインフレ
ータ10内への組付作業時等において、冷却用金網80
の形状を安定的に維持することができ、これにより第2
のクーラント74の取外し時の作業性、検査時の作業
性、組付時の作業性を向上させることができる。
【0038】なお、本実施例では、図2に示される素材
82から最終的には図4図示如く形成されるケース78
を用いたが、これに限らず、所定の剛性を有すると共に
多数の孔が形成された環状のケースであればよく、例え
ば図10に示されるようなケース92を用いてもよい。
このケース92は環状ではあるが、内周部78Bが設け
られていない為、溝部86の無い構造となっている。し
かしながら、このケース92を用いても、これを内型8
8A及び外型88Bに装着させた状態では内型88Aの
周面が前記内周部78Bの役目を果たすのでパンチ90
で圧縮する際には支障をきたさない。
【0039】また、本実施例では、第2のクーラント7
4のみを対象として本発明を適用したが、これに限ら
ず、第1のクーラント62についても本発明を適用して
もよい。
【0040】さらに、本実施例では、絞り成形によりケ
ース78を製作したが、これに限らず、溝部86が形成
されるように適宜折り曲げた部品を複数用意し、これら
を溶接等により相互に接合してケースを製作するように
してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るエアバ
ッグ装置のインフレータ用クーラントは、所定の剛性を
有すると共に多数の孔が形成された環状のケースと、予
め環状に形成されると共に圧縮操作によりケースの内周
部に装着される冷却用金網と、を有するので、製作時、
検査時、組付作業時等において、安定した形状を保つこ
とができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るインフレータを示す縦断面図で
ある。
【図2】図1に装着される第2のクーラント(クーラン
トユニット)のケースの素材を示す平面図である。
【図3】図2に示される素材から絞り成形を施すことに
より形成されたケースを示す断面図である。
【図4】図3に示されるケースに対して予め環状に形成
された冷却用金網を同軸に配置した状態を示す図3に対
応する断面図である。
【図5】図4に示されるケースの溝部内に圧縮操作によ
って冷却用金網を装着させ、第2のクーラントを構成し
た状態を示す図4に対応する断面図である。
【図6】図3に示されるケースがダイに装着された状態
を示す図3に対応する断面図である。
【図7】図6に示される状態から、環状の冷却用金網を
ケースに対して同軸に挿入配置した状態を示す図4に対
応する断面図である。
【図8】図7に示される状態から、パンチで冷却用金網
を圧縮しながらケースの溝部内へ装着させた状態を示す
図5に対応する断面図である。
【図9】図1に示されるインフレータを備えたエアバッ
グ装置の概略を示す概略断面図である。
【図10】図3に示されるケースの変形例を示す図3に
対応する断面図である。
【図11】従来例に係るクーラントの製作の仕方を示す
図8に対応する断面図である。
【符号の説明】
10 インフレータ 12 エアバッグ装置 22 袋体 28 ガス流入孔 60 ガス発生剤 74 第2のクーラント(インフレータ用クーラン
ト) 78 ケース 80 冷却用金網 84 多数の孔 92 ケース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両急減速時に燃焼してガスを発生する
    ガス発生剤とこのガスを折り畳み状態の袋体内へ流入さ
    せるガス流入孔との間に介在され、前記ガス発生剤が燃
    焼することにより生じたガスを冷却するエアバッグ装置
    のインフレータ用クーラントであって、 所定の剛性を有すると共に多数の孔が形成された環状の
    ケースと、予め環状に形成されると共に圧縮操作により
    前記ケースの内周部に装着される冷却用金網と、を有す
    ることを特徴とするエアバッグ装置のインフレータ用ク
    ーラント。
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