JPH06255396A - 車両の表示装置 - Google Patents

車両の表示装置

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JPH06255396A
JPH06255396A JP5043771A JP4377193A JPH06255396A JP H06255396 A JPH06255396 A JP H06255396A JP 5043771 A JP5043771 A JP 5043771A JP 4377193 A JP4377193 A JP 4377193A JP H06255396 A JPH06255396 A JP H06255396A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自車周辺の状況に応じて、当該車両の安全走
行にとって必要な情報を的確な表示状態で表示すること
ができる車両の表示装置を提供する。 【構成】 表示領域がのフロントガラス上に設定され、
表示すべき情報はこのフロントガラス上に投影された表
示像として表示されるようにした車両の表示装置1にお
いて、表示内容設定部13と表示位置設定部14と表示
サイズ設定部15とが付設された表示制御装置10を設
け、自車周辺の状況に応じて表示情報の内容,表示状態
を変更することにより、自車の安全走行にとって最も必
要な情報を、ドライバの視認性をより高める上であるい
はドライバの注意を喚起する上で、最も適した位置に最
も適したサイズで表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の表示装置、特
に、車室前部のインストルメントパネルより上方に表示
領域を設定してその視認性を高めるようにした表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車等の車両の表示装置
として、ドライバが運転中に表示を見る際における視認
性を高めることなどを目的として、車室前部のインスト
ルメントパネルより上方に表示領域を設定するようにし
たものが考えられている。例えば、実開平2−3373
2号公報では、表示領域が車両のフロントガラス上に設
定され、表示されるべき情報はこのフロントガラス上に
投影された表示像として表示されるように構成した、所
謂、ヘッドアップディスプレイ装置が開示されている。
かかるタイプの表示装置を採用することにより、車両運
転中、フロントガラスを通して前方を眺めていたドライ
バが表示情報を視認する際における視線の移動量が、イ
ンストルメントパネル内の所定箇所にはめ込まれた従来
タイプの表示装置を見る場合に比べて著しく小さくて済
むようになり、視認性が向上するとともに、前方視野を
見ながら表示情報を確認できるので、車両運転時の安全
性を高めることができる。
【0003】また、上記タイプの表示装置において、特
に車両の安全走行にとって必要な情報を表示させること
により、かかる情報をより容易かつ確実に視認できるよ
うにすることが考えられており、例えば上記従来公報で
は、自車と他車との車間距離などの表示情報をフロント
ガラスに投影して表示するようにしたもの、あるいは、
当該車両の制動距離などの走行情報をフロントガラスに
投影して表示するようにしたものが、それぞれ開示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なタイプの表示装置により車両の安全走行にとって必要
な情報を表示するに際して、車両周辺の状況に応じて表
示の内容を変更することができれば、すなわち、例え
ば、前方車両が存在する場合と存在しない場合とで、あ
るいはその前方車両との車間距離が短い場合と長い場合
とで、表示の内容を、例えば自車の車速あるいは車間距
離など、その時々の状況に応じて必要とされる情報に変
更することができれば、車両走行中の安全性を高める上
でより効果的である。また、車両周辺の状況に応じて表
示位置や表示の大きさなどの表示状態を変更することが
できれば、すなわち、前方車両が存在する場合と存在し
ない場合とで、前方車両と重なるようにもしくは前方の
道路と重なるように表示位置を変更したり、あるいは、
その表示の大きさを上記前方車両や道路幅に応じて変更
することができれば、車両周辺の状況に体するドライバ
の注意を喚起する上で効果的である。
【0005】そこで、この発明は、車両周辺の状況に応
じて、当該車両の安全走行にとって必要な情報を的確な
表示状態で表示することができる車両の表示装置を提供
することを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本願の第1の
発明に係る車両の表示装置は、車室前部のインストルメ
ントパネルより上方に表示領域を有する車両の表示装置
であって、上記表示領域に表示されるべき情報の内容お
よび/または表示状態を、車両周辺の状況に応じて変更
する表示制御手段を備えたことを特徴としたものであ
る。
【0007】また、本願の第2の発明は、上記第1の発
明に係る車両の表示装置において、上記表示領域が上記
車両のフロントガラス上に設定され、上記情報は、上記
フロントガラス上に投影された表示像として表示される
ことを特徴としたものである。
【0008】更に、本願の第3の発明は、上記第1の発
明または第2の発明に係る車両の表示装置において、上
記表示制御手段には、上記車両周辺の状況に応じて表示
されるべき情報の内容を設定する表示内容設定手段と、
上記車両周辺の状況に応じて表示位置を設定する表示位
置設定手段と、上記車両周辺の状況に応じて表示の大き
さを設定する表示サイズ設定手段とが付設されており、
上記表示制御手段は、これら各設定手段の設定内容に応
じて、上記表示領域に表示されるべき情報の内容および
/または表示位置および/または表示の大きさを変更す
ることを特徴としたものである。
【0009】また、更に、本願の第4の発明は、上記第
1の発明または第2の発明に係る車両の表示装置におい
て、上記車両には、自車周辺の車両または障害物を検出
する検出手段と、該検出手段で検出された被検出物と自
車との間における自車の危険度を判定する判定手段とが
設けられるとともに、上記表示制御手段には、上記判定
手段の判定結果に基づいて表示されるべき情報の内容を
設定する表示内容設定手段が付設されており、上記表示
制御手段は、上記危険度が所定の基準よりも低いと判定
された場合には自車に関する情報のみが上記表示領域に
表示され、上記危険度が上記所定の基準以上であると判
定された場合には上記被検出物に関する情報が上記表示
領域に表示されるように、表示されるべき情報の内容を
変更することを特徴としたものである。
【0010】また、更に、本願の第5の発明は、上記第
4の発明に係る車両の表示装置において、上記車両に
は、上記被検出物と自車との間の車間距離を計測する車
間距離計測手段と、自車もしくは上記被検出物が安全に
停止し得る制動距離を演算する制動距離演算手段とが設
けられており、上記判定手段は、上記車間距離計測手段
の計測値と上記制動距離演算手段の演算値とに基づい
て、上記被検出物と自車との間における自車の危険度を
判定することを特徴としたものである。
【0011】また、更に、本願の第6の発明は、上記第
5の発明に係る車両の表示装置において、上記車間距離
計測手段の計測値が上記制動距離演算手段の演算値より
も大きい場合には自車の車速を表示し、上記車間距離計
測手段の計測値が上記制動距離演算手段の演算値以下で
ある場合には上記車間距離計測手段の計測値を表示する
ことを特徴としたものである。
【0012】また、更に、本願の第7の発明は、上記第
5の発明に係る車両の表示装置において、上記表示制御
手段には、上記判定手段の判定結果に基づいて表示位置
を設定する表示位置設定手段が付設されており、上記表
示制御手段は、上記車間距離計測手段の計測値が上記制
動距離演算手段の演算値よりも大きい場合には、上記表
示領域において上記制動距離演算手段の演算値に相当す
る位置に表示が行なわれ、上記車間距離計測手段の計測
値が上記制動距離演算手段の演算値以下である場合に
は、上記表示領域における上記被検出物の位置もしくは
その近傍に表示を行なわれるように、表示位置を変更す
ることを特徴としたものである。
【0013】また、更に、本願の第8の発明は、上記第
5の発明に係る車両の表示装置において、上記表示制御
手段には、上記判定手段の判定結果に基づいて表示位置
を設定する表示位置設定手段が付設されており、上記表
示制御手段は、上記車間距離計測手段の計測値が上記制
動距離演算手段の演算値よりも大きい場合には、乗員が
設定した所定位置に固定して表示が行なわれ、上記車間
距離計測手段の計測値が上記制動距離演算手段の演算値
以下である場合には、上記表示領域における上記被検出
物の位置もしくはその近傍に表示を行なわれるように、
表示位置を変更することを特徴としたものである。
【0014】また、更に、本願の第9の発明は、上記第
1の発明または第2の発明に係る車両の表示装置におい
て、上記表示制御手段には、上記車両周辺の状況に応じ
て表示位置を設定する表示位置設定手段と、上記車両周
辺の状況に応じて表示の大きさを設定する表示サイズ設
定手段とが付設されており、上記表示制御手段は、上記
表示領域に表示されるべき情報が、上記車両の前方に存
在する特定の対象物の上記表示領域における位置もしく
はその近傍に表示されるとともに、この表示の大きさが
上記対象物の大きさに応じて変更されるように、表示位
置および表示サイズを制御することを特徴としたもので
ある。
【0015】また、更に、本願の第10の発明は、上記
第9の発明に係る車両の表示装置において、上記対象物
が自車前方を走行する前方車両であり、上記表示の大き
さは上記前方車両の上記表示領域における見掛けの車幅
に応じて設定されることを特徴としたものである。
【0016】また、更に、本願の第11の発明は、上記
第9の発明に係る車両の表示装置において、上記対象物
が自車前方に延びる道路であり、上記表示の大きさは上
記表示領域における上記道路の見掛けの道路幅に応じて
設定されることを特徴としたものである。
【0017】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、上記インス
トルメントパネルより上方に表示領域が設定されている
ので、ドライバが表示情報を視認する際における視線の
移動量が小さくて済み、車両運転時の安全性が向上す
る。しかも、その上、上記表示制御手段を備えたので、
表示されるべき情報の内容および/または表示状態を車
両周辺の状況に応じて変更することができる。すなわ
ち、車両周辺の状況に応じて、自車の安全走行にとって
必要な情報を的確な表示状態で表示することができ、よ
り一層の安全性の向上を図ることができる。
【0018】また、本願の第2の発明によれば、基本的
には、上記第1の発明と同様の効果を奏することができ
る。特に、表示されるべき情報はフロントガラス上に投
影された表示像として表示されるので、ドライバは前方
視野を見ながら表示情報を視認することができ、車両運
転時の安全性を更に一層向上させることができる。
【0019】更に、本願の第3の発明によれば、基本的
には、上記第1の発明または第2の発明と同様の効果を
奏することができる。特に、上記表示制御手段に上記表
示内容設定手段と表示位置設定手段と表示サイズ設定手
段とを付設し、これら各設定手段の設定内容に応じて、
表示されるべき情報の内容および/または表示位置およ
び/または表示の大きさを変更するようにしたので、車
両周辺の状況に応じて表示内容,表示位置,表示サイズを
最適に設定することができる。すなわち、車両周辺の状
況に応じて、自車の安全走行にとって最も必要な情報
を、ドライバの視認性をより高める上であるいはドライ
バの注意を喚起する上で、最も適した位置に最も適した
サイズで表示することが可能になる。
【0020】また、更に、本願の第4の発明によれば、
基本的には、上記第1の発明または第2の発明と同様の
効果を奏することができる。しかも、その上、上記車両
に上記検出手段と判定手段とを設けるとともに、上記表
示制御手段に上記表示内容設定手段を付設したので、上
記被検出物と自車との間における自車の危険度に応じて
表示情報の内容を変更することができる。すなわち、危
険度が低いときには通常走行に必要な自車に関する情報
のみを表示して運転時の利便性を高める一方、危険度が
高いときには被検出物に関する情報を表示してドライバ
の注意を喚起することができる。
【0021】また、更に、本願の第5の発明によれば、
基本的には、上記第4の発明と同様の効果を奏すること
ができる。しかも、その上、上記車両に上記車間距離計
測手段と制動距離演算手段とを設け、上記判定手段は上
記車間距離計測手段の計測値と上記制動距離演算手段の
演算値とに基づいて上記危険度を判定するようにしたの
で、上記車間距離が制動距離よりも長くて危険度が低い
ときには通常走行に必要な自車に関する情報のみを表示
して運転時の利便性を高める一方、上記車間距離が制動
距離以下で危険度が高いときには被検出物に関する情報
を表示してドライバの注意を喚起することができる。
【0022】また、更に、本願の第6の発明によれば、
基本的には、上記第5の発明と同様の効果を奏すること
ができる。特に、上記車間距離が制動距離よりも長くて
危険度が低いときには通常走行に必要な自車の車速を表
示して運転時の利便性を高める一方、上記車間距離が制
動距離以下で危険度が高いときには上記制動距離を表示
してドライバの注意を喚起することができる。
【0023】また、更に、本願の第7の発明によれば、
基本的には、上記第5の発明と同様の効果を奏すること
ができる。しかも、その上、上記表示制御手段に上記表
示位置設定手段を付設したので、上記車間距離が制動距
離よりも長くて危険度が低いときには表示領域において
上記制動距離に相当する位置に自車に関する情報のみを
表示して自車の制動距離を示唆する一方、上記車間距離
が制動距離以下で危険度が高いときには表示領域におけ
る上記被検出物の位置もしくはその近傍に該被検出物に
関する情報を表示してより効果的にドライバの注意を喚
起することができる。
【0024】また、更に、本願の第8の発明によれば、
基本的には、上記第5の発明と同様の効果を奏すること
ができる。しかも、その上、上記表示制御手段に上記表
示位置設定手段を付設したので、上記車間距離が制動距
離よりも長くて危険度が低いときには、乗員が設定した
所定位置に固定して、つまり、乗員の好みを満足させた
状態で、自車に関する情報のみを表示する一方、上記車
間距離が制動距離以下で危険度が高いときには表示領域
における上記被検出物の位置もしくはその近傍に該被検
出物に関する情報を表示してより効果的にドライバの注
意を喚起することができる。
【0025】また、更に、本願の第9の発明によれば、
基本的には、上記第1の発明または第2の発明と同様の
効果を奏することができる。特に、上記表示制御手段に
上記表示位置設定手段と表示サイズ設定手段とを付設し
たので、表示されるべき情報を、上記対象物の表示領域
における位置もしくはその近傍に、当該対象物の大きさ
に応じたサイズで表示することができる。すなわち、表
示情報を、車両周辺の状況に応じて、ドライバの視認性
をより高める上であるいはドライバの注意を喚起する上
で、最も適した位置に最も適したサイズで表示すること
が可能になる。
【0026】また、更に、本願の第10の発明によれ
ば、基本的には、上記第9の発明と同様の効果を奏する
ことができる。特に、上記対象物が前方車両である場合
において、表示サイズを上記前方車両の表示領域におけ
る見掛けの車幅に応じて設定するようにしたので、上記
前方車両についてドライバの注意を促した上で、最も見
やすいサイズで表示することが可能になる。
【0027】また、更に、本願の第11の発明によれ
ば、基本的には、上記第9の発明と同様の効果を奏する
ことができる。特に、上記対象物が前方道路である場合
において、表示サイズを上記道路の表示領域における見
掛けの道路幅に応じて設定するようにしたので、前方車
両が存在しない通常走行時において、最も見やすい位置
に最も見やすいサイズで表示することが可能になる。
【0028】
【実施例】以下、この発明の実施例を、添付図面に基づ
いて詳細に説明する。図1は、本実施例に係る自動車M
の表示装置の構成の概略を模式的に示した説明図であ
る。この図に示すように、上記表示装置1は、表示領域
が車室前側のフロントガラス8上に設定され、表示すべ
き情報はこのフロントガラス8上に投影された表示像と
して表示されるようにした、所謂、ヘッドアップディス
プレイ装置として構成されており、車室前部のインスト
ルメントパネル7内に設置されて所定の情報を表示し得
る表示体2と、その後方に順次配置されたレンズ3とリ
フレクタ4とを備えている。上記表示体2に表示された
情報の表示光は、レンズ3を介してリフレクタ4に入射
した後このリフレクタ4で反射され、車室前側において
上記インストルメントパネル7の上方に配設されたフロ
ントガラス8の所定箇所に投影されるようになってい
る。
【0029】これにより、運転席シートに着座したドラ
イバは、そのアイポイントPEから、表示体2に表示さ
れた情報の表示光によってフロントガラス8の外側前方
位置(例えば位置B)に結像された情報の正立虚像である
表示像(位置B')を、上記フロントガラス8の外側の場
景と重ねて視認することができる。すなわち、かかるタ
イプの表示装置1を備えることにより、車両運転中、フ
ロントガラス8を通して前方を眺めていたドライバが運
転情報等の情報を視認する際には、この情報を表示した
表示器がインストルメントパネル内の所定箇所にはめ込
まれていた従来タイプのものに比べて、ドライバの視線
の移動量が著しく小さくて済むようになり、視認性が向
上するとともに、前方視野を見ながら表示情報を確認で
きるので、車両運転時における安全性が高められるので
ある。
【0030】ここに、上記リフレクタ4は、後述するよ
うに、その傾斜角を適宜調節できるようになっており、
例えば、上下方向の角度を調節して変化させた場合、フ
ロントガラス8上に投影された上記表示像の位置B'は
上下方向に(例えば位置C',位置A'に)移動する。尚、
リフレクタ4の左右方向の角度を変化させた場合には、
上記各表示像の位置A',B',C'を左右方向に移動させ
ることができる。従って、例えば図2に示すように、自
車前方を走行する前方車として、車間距離が非常に短い
前方車両Xが存在する場合には、これを視認するため
に、通常、ドライバの視線は下方に下がるのであるが、
上記リフレクタ4の傾斜角を調節することにより、これ
に対応した表示像がフロントガラス8上(位置A')に投
影されるようにすることができる。また、同様にして、
車間距離が比較的短い前方車Yが存在する場合にはこれ
に対応した表示像が、車間距離が十分に長い前方車Zが
存在する場合にはこれに対応した表示像が、それぞれフ
ロントガラス8上(位置B',位置C')に投影されるよう
に調節することができる。
【0031】図3に示すように、上記表示装置1には、
上記車両周辺の状況に応じて表示されるべき内容または
表示状態を変更する表示制御装置10が設けられてお
り、該表示制御装置10には、車両周辺の状況に応じて
フロントガラス8上に(つまり表示体2に)表示されるべ
き内容を設定する表示内容設定部13と、車両周辺の状
況に応じて表示像のフロントガラス8上における位置を
設定する表示位置設定部14と、車両周辺の状況に応じ
て表示像の大きさを設定する表示サイズ設定部15と、
より好ましくは、ドライバのアイポイントPEを推定す
るアイポイント推定部16とが付設されている。
【0032】上記表示制御装置10は、例えば、マイク
ロコンピュータを主要部として構成された制御部11
と、該制御部14からの制御信号によって制御される駆
動機構12とを備えており、上記各設定部13,14,1
5,16での設定もしくは推定内容に応じて、上記表示
体2に制御信号を出力してその表示内容を変更し、ま
た、上記リフレクタ4の傾斜角を適宜調節して表示像の
位置を変更し、さらに、上記レンズ3の位置を適宜調整
して表示像の大きさを変更することができるようになっ
ている。尚、表示像の大きさは、上記表示体2における
表示の大きさを変えることによって変更するようにして
も良い。
【0033】上記各設定部13,14,15,16は、各
々の設定もしくは推定に必要な種々のデータが入力され
るデータ入力部17にそれぞれ接続されており、該デー
タ入力部17は、具体的には図示しなかったが、各設定
部13,14,15,16での設定に必要とされる各種の
データ信号を生成する車両内の各種機器やセンサ類に電
気的に接続されている。そして、後で詳しく説明するよ
うに、上記データ入力部17を介して取り込まれたデー
タに基づいて、各設定部13,14,15,16での設定
が行なわれるようになっている。
【0034】このように、表示制御装置10に上記各設
定部13,14,15を付設することにより、これら各設
定部13,14,15の設定内容に応じて、表示されるべ
き情報の内容および/または表示位置および/または表
示サイズを変更することができ、自車周辺の状況(例え
ば、前方車両,後方車両,障害物あるいは道路形状など)
に応じて表示内容,表示位置,表示サイズを最適に設定す
ることができる。すなわち、自車周辺の状況に応じて、
自車の安全走行にとって最も必要な情報を、ドライバの
視認性をより高める上であるいはドライバの注意を喚起
する上で、最も適した位置に最も適したサイズで表示す
ることが可能になる。
【0035】上記表示体2における(つまりフロントガ
ラス8上における)情報表示は、例えば図4にその一例
を示すように、中央の横線Dcで仕切られた上側部分Df
と下側部分Drとに表示部分が分けられており、上側部
分Dfには、自車に関する情報として自車の車速、もし
くは自車の前方を走行する前方車両に関する情報として
自車と当該前方車両との間の車間距離が表示され、一
方、下側部分Drには、自車の後方を追走して来る後方
車両に関する情報として自車と当該後方車両との間の車
間距離が表示される。また、これらの表示部分の周囲に
矢印表示部分Daが設けられており、この矢印によって
注意すべき障害物が位置する方向を知らせるようになっ
ている。
【0036】また、図5は、上記自動車Mとその周辺に
存在する他の車両や障害物との位置関係の一例を模式的
に示した説明図であるが、この図に示すように、上記自
動車Mには、その車体前後の複数箇所に、自車周辺の車
両または障害物を検出する検出手段として、例えば、従
来から良く知られているレーザレーダ装置21が取り付
けられており、これら各レーザレーダ装置21から発信
されるレーザ光の反射波の受信データにより、発信範囲
内における車両または障害物等の検出対象物の有無およ
びその距離等を検出することができるようになってい
る。
【0037】上記レーザレーダ装置21,…,21によっ
て、自車Mと同一走行レーンを走行する前方車両J1お
よび後方車両K1、隣の走行レーンを走行する後方車両
K2、同一走行レーンにおいて自車後方を走行する単車
Kb、あるいは前方の道路端を歩く歩行者H1,H2など
が検出される。尚、上記レーザレーダ装置21の代わり
に、例えば、所謂CCDカメラ等を用いて前後左右の場
景を撮像し、この画像を画像解析することにより、自車
周辺の車両や障害物等を検出するようにしても良い。
【0038】また、具体的には図示しなかったが、上記
自動車Mには、後述するように、上記レーザレーダ装置
21,…,21で検出された被検出物が自車の安全走行に
とって危険性があるものである場合には、これを照らし
出すためのスポットライトが備え付けられている。更
に、上記自動車Mには、従来から良く知られている自動
車用の所謂ナビゲーション装置(不図示)が装備されてお
り、自車の現在位置を確認してこれを地図情報とともに
専用のディスプレイ装置の画面上に表示することができ
る。このナビゲーション装置により、自車が走行してい
る道路の道路形状を知ることができるようになってい
る。
【0039】以下、本実施例に係る車両Mの表示装置1
の作動を説明する。まず、上記表示装置1の作動のメイ
ンルーチンについて、図8のフローチャートを参照しな
がら説明する。システムの作動が開始されると、まず、
ステップ#1で、上記アイポイント推定部16(図3参
照)により、ドライバの所謂アイポイントPE(目線の位
置)の推定が行なわれる。このアイポイントは、ドライ
バの体格,体形,姿勢および標準的な視線方向などによ
り、その標準的な位置を推定することができる。本実施
例では、例えば、運転席シートの前後スライド位置およ
びリクライニング角度、ステアリングシャフトのチルト
傾斜角およびテレスコ位置、並びにルームミラーの設定
角度をそれぞれ検出し、この検出データに基づいて、こ
のアイポイントの推定を行うようにしている。こうして
推定されたアイポイントが、それ以後に表示を変更する
際の基準位置となる。
【0040】その後、表示内容の設定(ステップ#2),
表示位置の設定(ステップ#3)および表示サイズの設定
(ステップ#4)が順次実行され、これらの設定に応じて
表示が行なわれる(ステップ#5)。尚、この表示中にお
いて、後述する障害物が自車前方に認められるか否かが
判定され(ステップ#6)、障害物が認められた場合(ス
テップ#6:YES)には、この障害物を、自車の安全運
行にとって危険性があるものとして、スポットライトを
照射し(ステップ#7)ドライバの注意を喚起するように
なっている。
【0041】このように、自車の安全運行にとって危険
性のある被検出物をスポットライトで照らし出して表示
することにより、例えば、夜間や夕方もしくは降雨時あ
るいは逆光時など、視認条件が良くない場合でも、ドラ
イバは、この危険性がある被検出物(障害物もしくは車
両など)を見落とすことなく確認することができ、車両
運行上の安全性がより高められる。
【0042】次に、上記メインルーチン(図8参照)にお
ける各ステップの内容の詳細について説明する。まず、
表示内容の設定(図8:ステップ#2)について、図9の
フローチャートにより具体的に説明する。表示内容の設
定ルーチンがスタートすると、まず、ステップ#11
で、表示状態の制御に必要とされる基本的なデータの読
み込みが行なわれる。
【0043】本実施例では、この基本的なデータとし
て、例えば以下のようなデータが必要とされ、これらが
検出された上でデータとして読み込まれる。 a : 前方車両の位置および自車との車間距離,相対速度 b : 周辺障害物の位置および自車との距離,相対速度 c : 路面状況(路面摩擦係数)およびタイヤ摩耗状態 d : 道路形態(直進/カーブあるいは坂道/平坦路など) e : 自車の車速 f : 道路幅 g : 自車の走行車線 h : 車両の旋回あるいは進路変更操作(ウインカ信号あ
るいはステアリング舵角など)
【0044】また、上記a〜eのデータに基づいて、自車
の制動距離、および後方に車両がいる場合にはこの後方
車両の制動距離が演算され、これらの制動距離が基本的
なデータとして加えられる。この場合、上記後方車両の
制動距離の演算は、当該車両(後方車両)が、例えば標準
的な整備状態にあるものとして、つまりタイヤの表面状
態等について特にひどく摩耗していないことなどを前提
として行なわれる。尚、上記路面摩擦係数は、例えば、
車両の制動系に装備された所謂アンチスキッドブレーキ
装置のμセンサ等によって検出することができる。ま
た、記道路形態は、例えば、車載のナビゲーション装置
によって検出することができる。
【0045】次に、ステップ#12で、自車周辺で検出
された被検出物が、自車と同一車線を走行する車両(以
下、同一レーン車という)であるかもしくは障害物であ
るかを判断する被検出物判断サブルーチンが実行され
る。尚、このサブルーチンでは、上記同一レーン車でな
い被検出物は全て「障害物」と判断される。また、同一レ
ーンであっても、自車との相対速度が所定値以下である
ものは「障害物」と判断される。従って、このサブルーチ
ンで「障害物」と判断されるものには、以下のようなもの
が含まれる。 ・ 道路上に固定あるいは停止され動かないもの 例えば、道路端の電柱や路肩に停止した車両あるいは人
など。 ・ 自車の車速に比べてその速度が非常に小さいもの 例えば、道路端の歩行者や自転車など ・ 他の走行車線(レーン)を走行する車両 これについては、同一レーンを走行する車両ではない
が、進路変更等により自車と同一レーンに入って来る可
能性がある。
【0046】上記被検出物判断サブルーチンの一例を図
10のフローチャートに示す。すなわち、まず、ステッ
プ#31で、被検出物が自車と同じ走行車線(同一レー
ン)にあるか否かが判定され、これがYESの場合に
は、ステップ#32で、自車と対象物との相対速度が所
定値よりも大きいか否かが判定される。この判定結果が
YESの場合には、当該被検出物は少なくともほぼ停止
しているものとして、単なる障害物であると判断される
(ステップ#33)。また、ステップ#32での判定結果
がNOの場合には、当該被検出物は自車と比較的近い速
度で移動しているので同一レーン車(前方車両または後
方車両)であると判断される(ステップ#34)。尚、本
実施例では、自車の走行車線および被検出物が同一走行
車線を検知するために、白線検知手段を備えている。こ
の白線検知手段は、従来公知のものと同様のものであ
り、例えば、道路の白線内に磁性物を埋設しておき、こ
れを検知することによって白線の存在を検知するなどし
て構成することができる。
【0047】一方、上記ステップ#31での判定結果が
NOの場合、つまり、被検出物が自車と同じ走行車線に
ない場合には、ステップ#35で、被検出物が対向車で
あるか否かが判定され、これがYESの場合には、当該
被検出物(対向車)は自車の運行に直接に影響を及ぼすも
のではないので無視される(ステップ#36)。また、上
記ステップ#35での判定結果がNOの場合には、被検
出物は、少なくともほぼ停止した単なる障害物、もしく
は、自車と異なる走行車線を同方向に進行するものなど
であり、一種の障害物と判断される(ステップ#37)よ
うになっている。
【0048】以上のようにして被検出物を判断した結
果、当該被検出物が同一レーン車である場合には、前方
車両について、ステップ#13で、車間距離(前方車間
距離)が自車の制動距離以上に確保されているか否かが
判定され、これがYESの場合には、後方車両につい
て、ステップ#14で、車間距離(後方車間距離)が後方
車両の制動距離以上に確保されているか否かが判定され
る。そして、この判定結果がYESの場合には、前後と
もに車間距離が安全に保たれているので、フロントガラ
ス8上の表示エリア内には自車の車速のみが表示される
(ステップ#15)。
【0049】また、前方車間距離は安全であるが後方車
間距離が十分でない場合(ステップ#14:NO)には、
自車の車速と後方車間距離とが共に表示される(ステッ
プ#16)。この場合の表示の一例を、図7の表示例E
1および表示例E4に示す。すなわち、前方車両J2の
上方位置に自車の車速(表示例E1)が、また、フロント
ガラス8の右下側の表示エリアに後方車両との車間距離
(表示例E4)が表示されている。
【0050】一方、前方車間距離が十分に確保されてい
ない場合(ステップ#13:NO)には、ステップ#17
で、後方車間距離が後方車両の制動距離以上に確保され
ているか否かが判定され、確保されている場合(ステッ
プ#17:YES)には、表示エリア内に前方車間距離の
みが表示される(ステップ#18)。また、ステップ#1
7での判定結果がNOの場合、つまり、前後ともに車間
距離が十分でない場合には、この前後の車間距離が共に
表示される(ステップ#19)。
【0051】このように、車間距離と制動距離とに基づ
いて被検出物(前方車両,後方車両)の危険度を判定し、
この判定結果に応じて表示内容を変更することにより、
車間距離が短くて危険度が高い場合には被検出物に関す
る情報(制動距離)を表示してドライバの注意を喚起し、
一方、車間距離が十分に安全である場合には自車に関す
る情報(自車の車速)を表示して運転時の利便性を高める
ことができる。
【0052】また、ステップ#12で被検出物判断ルー
チンを実行した結果、当該被検出物が障害物であると判
断された場合には、ステップ#20で、障害物は自車の
前方に位置するか否かが判定され、これがYESの場合
には、表示エリアに当該障害物が位置する方向を矢印で
表示するとともに、「注意」文字を当該被検出物と重ねて
表示し(ステップ#21)、ドライバの注意を喚起する。
一方、上記ステップ#20での判定結果がNOの場合、
つまり被検出物が自車の後方にある場合には、表示エリ
アに当該被検出物が位置する方向のみを矢印表示する
(ステップ#22)ようになっている。尚、上記ステップ
#21およびステップ#22による「注意」文字の表示お
よび矢印表示の一例を図6に示す。
【0053】このように、自車の安全走行に影響を及ぼ
す障害物の位置を、フロントガラス8上の表示エリアに
矢印で表示することにより、ドライバに注意すべき方向
を知らせることができ、特に、「注意」文字を障害物と重
ねて表示することで、より効果的にドライバの注意を喚
起することができるのである。
【0054】次に、表示位置の設定(図8:ステップ#
3)について、図11乃至図13のフローチャートによ
り具体的に説明する。表示位置の設定ルーチンがスター
トすると、まず、ステップ#41で、表示状態の制御に
必要とされる基本的なデータの読み込みが行なわれ(図
9:ステップ#11参照)、次いで、ステップ#42で、
ドライバによるマニュアル設定の入力操作が行なわれた
か否かが判定され、これがYESの場合には、ステップ
#43で、前方車間距離が自車の制動距離以上に確保さ
れているか否かの判定が行なわれる。そして、この判定
結果がYESの場合には、ドライバがマニュアル設定し
た位置に表示される(ステップ#44)。
【0055】一方、上記ステップ#43の判定結果がN
Oの場合、あるいはステップ#42の判定結果がNOの
場合には、ステップ#45で、前方車間距離が自車の制
動距離以上に保たれているか否かが判定され、この判定
結果がYESの場合には、ステップ#46で、自車のウ
インカがOFF状態であるか否かが判定される。そし
て、この判定結果がYESの場合、つまり直進走行の場
合には、自車の制動距離と等価で、かつ、道路幅の中心
と等価な位置に表示される(ステップ#47)。この場合
における表示の一例を、図7の表示例E1で示す。この
表示例E1では、自車の車速が上記表示位置に表示され
ている。
【0056】このように、車間距離が十分に安全である
ときには、フロントガラス8上において自車の制動距離
に等価な(相当する)位置に表示を行うことにより、ドラ
イバに自車の制動距離を示唆することができる。
【0057】また、上記ステップ#46での判定結果が
NOの場合、つまりウインカがONされ、自車が旋回も
しくは車線変更をしようとしている場合には、ステップ
#48で、ウインカの指示方向が右方向であるか否かが
判定され、右方向である場合(ステップ#48:YES)
には、自車の制動距離と等価で、かつ、道路幅の中心よ
り右側位置に表示される(ステップ#49)。更に、ウイ
ンカの指示方向が左方向である場合(ステップ#48:N
O)には、自車の制動距離と等価で、かつ、道路幅の中
心より左側位置に表示される(ステップ#50)ようにな
っている。
【0058】このように、情報の表示位置を、自車の運
転操作に応じて進行方向が変化する方向にオフセットし
た位置に設定することにより、自車の進行方向が変わる
場合に、ドライバに対しこの変化する方向への注意を促
すことができる。
【0059】一方、上記ステップ#45での判定結果が
NOの場合、つまり前方車間距離が十分でない場合に
は、ステップ#51(図12参照)で、前方車間距離と自
車の制動距離とが略等しいか否か、つまり自車と前方車
とが、特に危険ではないがある程度近付いているか否か
が判定され、この判定結果がYESの場合には、ステッ
プ#52で、ウインカがOFF状態であるか否かが判定
される。そして、この判定結果がYESの場合には、ス
テップ#53で、自車前方の道路形態について直進路か
否かが判定される。これは、ドライバのウインカの出し
忘れがないかどうかを確かめるためである。尚、この道
路形態は、車載のナビゲーション装置を用いて、認識さ
れた自車の現在位置と地図上の道路形状とに基づいて判
定される。
【0060】上記ステップ#53での判定結果がYES
の場合には、前方車両の車幅方向における中心で、かつ
前方車両の車体下側と等価な位置に表示が行なわれる
(ステップ#54)。この場合における表示の一例を、図
7の表示例E2で示す。この表示例E2では、前方およ
び後方の車間距離が、前方車両J2の車体下側と等価な
位置に表示されている。
【0061】このように、制動距離が十分でない場合に
は、フロントガラス8上において前方車両J2の車体と
重なる位置の近傍に制動距離を表示することにより、ド
ライバに対してより一層効果的に注意を喚起することが
できる。また、情報の表示位置を、フロントガラス8上
において前方車両J2の車体と重なる位置からオフセッ
トした位置(車体下側)に設定することにより、ドライバ
に対して前方車両J2について注意を促す効果を維持し
た上で、この前方車両J2の車体色やテールランプの光
などの影響で表示が見づらくなることを防止できる。
【0062】また、上記ステップ#53での判定結果が
NOの場合、つまり、ウインカがOFF状態であるのは
ドライバのウインカの出し忘れによるもので、実際には
道路がカーブしている場合には、ステップ#55で、道
路は右側にカーブしているか否かが判定され、これがY
ESの場合には、前方車両の車体右側と等価な位置に表
示が行なわれる(ステップ#57)。更に、ステップ#5
5での判定結果がNOの場合、つまり道路が左側にカー
ブしている場合には、前方車両の車体左側と等価な位置
に表示が行なわれる(ステップ#58)。
【0063】このように、情報の表示位置を、道路形状
に従って進行方向が変化する方向にオフセットした位置
に設定することにより、自車の進行方向が道路形状に応
じて変わる場合に、ドライバに対しこの変化する方向へ
の注意を促すことができるのである。
【0064】一方、上記ステップ#52での判定結果が
NOの場合、つまりウインカがONされ、自車が旋回も
しくは車線変更をしようとしている場合には、ステップ
#56で、ウインカの指示方向が右方向であるか否かが
判定され、右方向である場合(ステップ#56:YES)
には、前方車両の車体右側と等価な位置に表示が行なわ
れる(ステップ#57)。更に、ウインカの指示方向が左
方向である場合(ステップ#56:NO)には、前方車両
の車体左側と等価な位置に表示が行なわれる(ステップ
#58)ようになっている。
【0065】また、上記ステップ#51での判定結果が
NOの場合、つまり、前方車間距離が自車の制動距離よ
りもかなり近い場合には、ステップ#61(図13参照)
で、ウインカがOFF状態であるか否かが判定され、こ
の判定結果がYESの場合には、ステップ#62で、自
車前方の道路形態について直進路か否かが判定される。
この判定を行う理由および方法は、上記ステップ#53
の場合と同様である。
【0066】上記ステップ#62での判定結果がYES
の場合には、前方車両のリヤウインドウと等価な位置に
表示が行なわれる(ステップ#63)。この場合における
表示の一例を、図7の表示例E3で示す。この表示例E
3では、前方車間距離が、前方車両J3のリヤウインド
ウと等価な位置に表示されている。
【0067】このように、車間距離が制動距離よりも短
い場合には、情報の表示位置を、フロントガラス8上に
おいて前方車両J3の車体と重なる位置から上方にオフ
セットした位置(リヤウインドウ内)に設定することによ
り、ドライバに対して前方車両J3に対する注意ととも
に、この前方車両J3よりも更に前方についても注意が
払われるべきであることを知らせることができる。ま
た、自車との車間距離に基づいて表示位置のオフセット
方向を設定することにより、上記車間距離に応じて注意
すべき方向をドライバに知らせることができるのであ
る。
【0068】また、上記ステップ#62での判定結果が
NOの場合、つまり、ウインカがOFF状態であるのは
ドライバのウインカの出し忘れによるもので、実際には
道路がカーブしている場合には、ステップ#64で、道
路は右側にカーブしているか否かが判定され、これがY
ESの場合には、前方車の車体右上側と等価な位置に表
示が行なわれる(ステップ#66)。更に、ステップ#6
4での判定結果がNOの場合、つまり道路が左側にカー
ブしている場合には、前方車の車体左上側と等価な位置
に表示が行なわれる(ステップ#67)。
【0069】一方、上記ステップ#61での判定結果が
NOの場合、つまりウインカがONされ、自車が旋回も
しくは車線変更をしようとしている場合には、ステップ
#65で、ウインカの指示方向が右方向であるか否かが
判定され、右方向である場合(ステップ#65:YES)
には、前方車の車体右上側と等価な位置に表示が行なわ
れる(ステップ#66)。更に、ウインカの指示方向が左
方向である場合(ステップ#65:NO)には、前方車の
車体左上側と等価な位置に表示が行なわれる(ステップ
#67)ようになっている。
【0070】尚、上記図11,図12および図13のフ
ローチャートで示される具体例では、自車が旋回もしく
は車線変更しようとしているか否か及びその方向は、ウ
インカのON/OFF及びその方向によって判定してい
たが、この代わりに、例えばステアリング舵角によって
判定するようにしても良い。また、上記の判定を、全
て、車載のナビゲーション装置を用いて、認識された自
車の現在位置と地図上の道路形状とに基づいて判定する
ようにしても良い。
【0071】次に、表示サイズの設定(図8:ステップ#
4)について、図14のフローチャートにより具体的に
説明する。表示サイズの設定ルーチンがスタートする
と、まず、ステップ#71で、表示状態の制御に必要と
される基本的なデータの読み込みが行なわれ(図9:ステ
ップ#11参照)、次いで、ステップ#72で、ドライ
バによるマニュアル設定の入力操作が行なわれたか否か
が判定され、これがYESの場合には、ステップ#73
で、前方車間距離が自車の制動距離以上に確保されてい
るか否かの判定が行なわれる。そして、この判定結果が
YESの場合には、ドライバがマニュアル設定した大き
さで表示される(ステップ#74)。
【0072】一方、上記ステップ#73の判定結果がN
Oの場合、あるいはステップ#72の判定結果がNOの
場合には、ステップ#75で、前方車間距離が自車の制
動距離以上に保たれているか否かが判定され、この判定
結果がYESの場合には、表示サイズは見掛け上の道路
幅に対応して設定される(ステップ#76)。また、上記
ステップ#75での判定結果がNOの場合には、前方車
両の車幅に対応して表示サイズが設定される(ステップ
#77)。
【0073】このように、表示サイズを自車前方の特定
の対象物(前方車両あるいは道路)の大きさに応じて設定
することにより、当該対象物のフロントガラス8上にお
ける位置もしくはその近傍に表示を行うに際し、ドライ
バにとって最も見やすいサイズで表示することが可能に
なる。すなわち、ドライバの視認性をより高める上であ
るいはドライバの注意を喚起する上で、最も適した位置
に最も適したサイズで表示することが可能になる。
【0074】以上、説明したように、本実施例によれ
ば、表示すべき情報はフロントガラス8上に投影された
表示像として表示されるので、ドライバが表示情報を視
認する際における視線の移動量が小さくて済み、また、
ドライバは前方視野を見ながら表示情報を確認すること
ができ、車両運転時の安全性が向上する。そして、かか
る表示装置1において、上記表示制御装置10に上記表
示内容設定部13と表示位置設定部14と表示サイズ設
定部15とを付設し、これら各設定手段の設定内容に応
じて、表示されるべき情報の内容および/または表示位
置および/または表示の大きさを変更するようにしたの
で、基本的に、自車周辺の状況に応じて表示内容,表示
位置,表示サイズを最適に設定することができる。すな
わち、自車周辺の状況に応じて、自車の安全走行にとっ
て最も必要な情報を、ドライバの視認性をより高める上
であるいはドライバの注意を喚起する上で、最も適した
位置に最も適したサイズで表示することができるのであ
る。
【0075】尚、上記実施例は、フロントガラス8上に
表示領域が設定され、表示情報がこのフロントガラス8
上に投影された表示像として表示されるように構成した
表示装置1についてのものであったが、本発明は、これ
に限定されるものではなく、インストルメントパネルよ
り上方に表示領域を有する表示装置であれば、例えば、
インストルメントパネルより上に専用のモニタ装置を設
置したものなどについても、有効に適用することができ
る。この場合には、例えば、所謂CCDカメラ等によっ
て自車前方の場景を撮影してモニタ画面上に取り込み、
この画像上に情報表示を行うようにすれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る自動車の表示装置の概
略構成を示す説明図である。
【図2】 上記自動車と前方車両との位置関係の一例を
示す説明図である。
【図3】 上記表示装置の全体構成の概略を示すブロッ
ク構成図である。
【図4】 上記表示装置による情報表示の一例を示す説
明図である。
【図5】 上記自動車とその周辺の状況を示す説明図で
ある。
【図6】 上記表示装置によるフロントガラス上への情
報表示の一例を示す説明図である。
【図7】 上記表示装置によるフロントガラス上への情
報表示の一例を示す説明図である。
【図8】 上記表示装置の作動のメインルーチンを説明
するためのフローチャートである。
【図9】 上記表示装置の表示内容設定ルーチンを説明
するためのフローチャートである。
【図10】 上記表示装置の被検出物判断サブルーチン
を説明するためのフローチャートである。
【図11】 上記表示装置の表示位置設定ルーチンを説
明するためのフローチャートの一部である。
【図12】 上記表示装置の表示位置設定ルーチンを説
明するためのフローチャートの一部である。
【図13】 上記表示装置の表示位置設定ルーチンを説
明するためのフローチャートの一部である。
【図14】 上記表示装置の表示サイズ設定ルーチンを
説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…表示装置 7…インストルメントパネル 8…フロントガラス 10…表示制御装置 11…制御部 13…表示内容設定部 14…表示位置設定部 15…表示サイズ設定部 21…レーザレーダ装置 H1,H2,K2,Kb…障害物 J1,J2,J3,X,Y,Z…前方車両 K1…後方車両 M…自車

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室前部のインストルメントパネルより
    上方に表示領域を有する車両の表示装置であって、 上記表示領域に表示されるべき情報の内容および/また
    は表示状態を、車両周辺の状況に応じて変更する表示制
    御手段を備えたことを特徴とする車両の表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された車両の表示装置に
    おいて、上記表示領域が上記車両のフロントガラス上に
    設定され、上記情報は、上記フロントガラス上に投影さ
    れた表示像として表示されることを特徴とする車両の表
    示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載された車
    両の表示装置において、上記表示制御手段には、上記車
    両周辺の状況に応じて表示されるべき情報の内容を設定
    する表示内容設定手段と、上記車両周辺の状況に応じて
    表示位置を設定する表示位置設定手段と、上記車両周辺
    の状況に応じて表示の大きさを設定する表示サイズ設定
    手段とが付設されており、上記表示制御手段は、これら
    各設定手段の設定内容に応じて、上記表示領域に表示さ
    れるべき情報の内容および/または表示位置および/ま
    たは表示の大きさを変更することを特徴とする車両の表
    示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載された車
    両の表示装置において、上記車両には、自車周辺の車両
    または障害物を検出する検出手段と、該検出手段で検出
    された被検出物と自車との間における自車の危険度を判
    定する判定手段とが設けられるとともに、上記表示制御
    手段には、上記判定手段の判定結果に基づいて表示され
    るべき情報の内容を設定する表示内容設定手段が付設さ
    れており、上記表示制御手段は、上記危険度が所定の基
    準よりも低いと判定された場合には自車に関する情報の
    みが上記表示領域に表示され、上記危険度が上記所定の
    基準以上であると判定された場合には上記被検出物に関
    する情報が上記表示領域に表示されるように、表示され
    るべき情報の内容を変更することを特徴とする車両の表
    示装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された車両の表示装置に
    おいて、上記車両には、上記被検出物と自車との間の車
    間距離を計測する車間距離計測手段と、自車もしくは上
    記被検出物が安全に停止し得る制動距離を演算する制動
    距離演算手段とが設けられており、上記判定手段は、上
    記車間距離計測手段の計測値と上記制動距離演算手段の
    演算値とに基づいて、上記被検出物と自車との間におけ
    る自車の危険度を判定することを特徴とする車両の表示
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された車両の表示装置に
    おいて、上記車間距離計測手段の計測値が上記制動距離
    演算手段の演算値よりも大きい場合には自車の車速を表
    示し、上記車間距離計測手段の計測値が上記制動距離演
    算手段の演算値以下である場合には上記車間距離計測手
    段の計測値を表示することを特徴とする車両の表示装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載された車両の表示装置に
    おいて、上記表示制御手段には、上記判定手段の判定結
    果に基づいて表示位置を設定する表示位置設定手段が付
    設されており、上記表示制御手段は、上記車間距離計測
    手段の計測値が上記制動距離演算手段の演算値よりも大
    きい場合には、上記表示領域において上記制動距離演算
    手段の演算値に相当する位置に表示が行なわれ、上記車
    間距離計測手段の計測値が上記制動距離演算手段の演算
    値以下である場合には、上記表示領域における上記被検
    出物の位置もしくはその近傍に表示を行なわれるよう
    に、表示位置を変更することを特徴とする車両の表示装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載された車両の表示装置に
    おいて、上記表示制御手段には、上記判定手段の判定結
    果に基づいて表示位置を設定する表示位置設定手段が付
    設されており、上記表示制御手段は、上記車間距離計測
    手段の計測値が上記制動距離演算手段の演算値よりも大
    きい場合には、乗員が設定した所定位置に固定して表示
    が行なわれ、上記車間距離計測手段の計測値が上記制動
    距離演算手段の演算値以下である場合には、上記表示領
    域における上記被検出物の位置もしくはその近傍に表示
    を行なわれるように、表示位置を変更することを特徴と
    する車両の表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項1または請求項2に記載された車
    両の表示装置において、上記表示制御手段には、上記車
    両周辺の状況に応じて表示位置を設定する表示位置設定
    手段と、上記車両周辺の状況に応じて表示の大きさを設
    定する表示サイズ設定手段とが付設されており、上記表
    示制御手段は、上記表示領域に表示されるべき情報が、
    上記車両の前方に存在する特定の対象物の上記表示領域
    における位置もしくはその近傍に表示されるとともに、
    この表示の大きさが上記対象物の大きさに応じて変更さ
    れるように、表示位置および表示サイズを制御すること
    を特徴とする車両の表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載された車両の表示装置
    において、上記対象物が自車前方を走行する前方車両で
    あり、上記表示の大きさは上記前方車両の上記表示領域
    における見掛けの車幅に応じて設定されることを特徴と
    する車両の表示装置。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載された車両の表示装置
    において、上記対象物が自車前方に延びる道路であり、
    上記表示の大きさは上記表示領域における上記道路の見
    掛けの道路幅に応じて設定されることを特徴とする車両
    の表示装置。
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