JPH06253966A - 水分処理用ベッドパッド及びベッドシート - Google Patents

水分処理用ベッドパッド及びベッドシート

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JPH06253966A
JPH06253966A JP31778193A JP31778193A JPH06253966A JP H06253966 A JPH06253966 A JP H06253966A JP 31778193 A JP31778193 A JP 31778193A JP 31778193 A JP31778193 A JP 31778193A JP H06253966 A JPH06253966 A JP H06253966A
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JP
Japan
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cloth layer
bed
cloth
bed pad
layer
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JP31778193A
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English (en)
Inventor
Herbert L Moretz
リン モレツ ハーバート
Daniel L Brier
エル. ブライアー ダニエル
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、疎水性と親水性の布の隣接
層を有する一体化多層布で構成された水分処理用ベッド
パッド及びベッドシートを提供すること。 【構成】 患者と支持体との間に配置される水分処理用
ベッドパッド10’とベッドシート20を提供する。こ
のベッドシート20は水分処理用ベッドパッド10’を
含むものである。このベッドパッド10’は患者と接触
状態にあり、患者の身体から水分を吸い取る水分移動上
部布層11’を含む。水分分散中間部布層12’は水分
移動上部布層11’に隣接して、水分を受け取り分散
し、又は保持する。液体不透過性であって水蒸気透過性
の下部布層13’は水分分散中間部布層12’に隣接
し、水分漏れ防止層を提供する。この水分漏れ防止層は
水蒸気の形態で水分を外部に放出する。ベッドパッド1
0’の上部布層11’、中間部布層12’及び下部布層
13’は一体構造体を形成するためにスポット溶着され
る。1あるいは複数のシート部21,22はベッドパッ
ド10’に隣接し、ベッドシート20を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水分処理用(moisture
-managing) ベッドパッドとベッドシートに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】アメリカ合衆国や他国の人口の高齢化が
進展するにつれ、益々多くの人々が入院し、長期間の療
養や老人ホームでのケアを必要としている。本発明は療
養機関が抱える以下の2つの大問題に対処しようとする
ものである。即ち、(1)非常に多くの患者が経験する
多様な程度の尿失禁(最近公表された予測値によれば、
老人ホームの老人の半数)と(2)長期にわたるベッド
生活を原因とする圧迫による痛み、発疹及び床擦れ、の
問題である。
【0003】場合によっては(多分非常に多くの場合)
尿失禁は、療養施設のスタッフ不足に起因する長期間の
不十分な看護体制下における老人ホーム暮しの患者の床
擦れの大きな原因であると考えられる。これは他の病気
の原因ともなり得る。
【0004】現在、ブチルゴムに接着された綿布のベッ
ドパッドが病院や療養施設で多用されている。このタイ
プのベッドパッドは防水性ではあるが、その特徴には改
善の余地がある。まず、綿繊維は水分を繊維の構造その
ものに吸収し、従って、患者の身体近くで水分(moistu
re)(湿気)を保持する。次に、ゴムは患者から水分を
排出させることも、水分を簡単に蒸発させることも促さ
ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、たとえ綿繊維
によってカバーしたとしても、ゴム製ベッドパッドは患
者の身体からの水分の放出を困難にし、不快な「暖か
味」や発汗の原因となる。従って、患者の不快感は増大
し、特に高熱患者の場合には余分な発汗を促してベッド
を濡らすことになりがちである。
【0006】水分(湿気)の存在と空気流の欠乏は、長
期間のベッド生活による圧迫を原因とする痛みや他の皮
膚疾患の原因であることは明白である。そこで、本発明
のベッドパッドとベッドシートは、尿の漏れや発汗によ
る排出水分を処理し、それらからベッド用品を守ること
により、患者に隣接する環境を健康なものにして、乾燥
した状態に保つことを目的とするものである。
【0007】従って、本発明の目的は、水分処理用ベッ
ドパッドと水分処理用ベッドシートを提供することであ
り、これらは水分若しくは湿気処理特性を有する集積多
層布で成るものである。本発明の他の目的は、身体から
水分を吸い取り、水分を内部層へ移動させ、最終的にそ
の水分を蒸気の形態で外部に放出させるようにした集積
多層布を含む水分処理用ベッドパッドと水分処理用ベッ
ドシートを提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、自動車の運転席や、
車椅子や、手術台等に掛けることができる集積多層布か
ら成る水分処理用ベッドパッドと水分処理用ベッドシー
トを提供することにある。本発明の他の目的は、ベッド
生活を余儀なくされている患者に対して乾燥したシート
表面と、健康な隣接環境とを提供する水分処理用ベッド
パッドと水分処理用ベッドシートを提供することにあ
る。
【0009】本発明の他の目的は、疎水性(hydrophobi
c)と親水性(hydrophilic)の隣接する布層を有してお
り、一方の布から他方の布に水分を移動させる同時発生
的な「プッシュ−プル」効果を生じさせる多層布から成
る水分処理用ベッドパッドと水分処理用ベッドシートを
提供することにある。このベッドパッドとベッドシート
の布層の一つは、それ自体が集積的に形成された2層の
布から成る。
【0010】本発明の他の目的は、水蒸気透過性であっ
て液体不透過性の1層あるいは複数層を採用した多層布
から成る水分処理用ベッドパッドを提供することにあ
る。本発明の他の目的は、ベッドパッドの表面全体に配
されたスポット溶着処理によって接合された多層湿気処
理布を有する水分処理用ベッドパッドを提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願は1993年1月1
2日提出のアメリカ合衆国特許願第003,263号の
一部継続であり、それは1992年12月17日提出の
特許願第991,761号の一部継続であり、それは1
992年9月16日提出の特許願第945,677号の
一部継続であり、それは1992年2月26日提出の特
許願第842,224号の一部継続であり、それは19
91年11月12日提出の特許願第791,066号の
一部継続である。従って、本件出願人によるこれらの出
願に対応する日本国特許出願平成5年特許願第3014
49号「水分処理用ブラジャー」及び平成5年11月2
4日提出の特許願「伸縮性多層水分処理布」の内容が参
照されるべきである。
【0012】このベッドパッドは適切に接合された多層
布を含むものであり、患者の身体から水分を吸い取り、
分散させるものである。この多層布はさらに水蒸気の形
態にて、保持された水分を空中に放出するように構成さ
れており、同時にパッド内部の水分が外に漏れ出してマ
ットレスや他の敷物を汚染しないように設計されたもの
である。
【0013】このベッドシートは特殊な複合(bi-compo
nent)布地から成る1枚あるいは複数枚のシート部を有
する水分処理用ベッドパッドを採用している。この複合
布地はベッドパッド及びベッドシートの表面層を形成し
ている。ベッドパッド及びベッドシートの効用は患者の
身体をできるだけ乾燥した状態に保つことであり、同時
に患者の尿や汗がベッドパッドやシートを通過してマッ
トレスや他の敷物を汚染しないようにすることである。
【0014】本発明の上記目的は、患者と支持体表面と
の間に配置される水分処理用ベッドパッドを提供する以
下に開示された好適実施例によって達成される。このベ
ッドパッドは患者と接触する位置に配置されるものであ
り、水分移動性であって、患者の身体からの水分を吸収
する上部布層を含む。水分分散中間部布層は上部布層に
隣接して配置され、上部布層から水分を受け取って分散
させ、上部布層から内部に吸い取られた水分の保持をも
併せて行う。液体不透過性であって水蒸気透過性の下部
布層は、この中間部布層に隣接して配置され、漏れ防止
層として作用する。この漏れ防止層は蒸気の形態で水分
を放出する。上部布層、中間部布層及び下部布層は接合
されて一体構造体を形成する。
【0015】このベッドパッドの一好適実施例によれ
ば、上部布層はその外側布面に疎水性糸を有する「プッ
シュ−プル型」集積ニット布から成り、患者と接触する
位置に配置され、中間部布層と表面接触する内側布面に
は親水性糸を有する布を使用している。このベッドパッ
ドの他の好適実施例によれば、上部布層の外側布面の疎
水性糸は、ポリエステルとポリプロピレンでなる繊維群
から選択されるものである。好適には、上部布層の外側
布面の疎水性糸はその体積と比して広い表面積を有する
繊維にて形成される。
【0016】このベッドパッドの他の好適実施例によれ
ば、上部布層の内側布面の親水性糸は、親水性ナイロ
ン、綿、レーヨン、及び親水性ナイロンと通常のナイロ
ンとの混合物でなる繊維群から選択されるものである。
このベッドパッドの他の好適実施例によれば、ベッドパ
ッドの中間部布層は親水性ナイロン、綿、レーヨン、及
び親水性ナイロンと通常のナイロンとの混合物でなる繊
維群から選択される親水性糸から成るものである。この
ベッドパッドの他の好適実施例によれば、このベッドパ
ッドの下部布層はポリエステル及びナイロンマイクロフ
ァイバー(microfiber)からなる群から選択される糸か
ら成るものである。
【0017】このベッドパッドの他の好適実施例によれ
ば、これらの布層を接合する接合手段は上部布層、中間
部布層及び下部布層のうち少なくとも2層を接合させる
スポット溶着部を含むものである。好適には、このスポ
ット溶着部はベッドパッド全体にわたって所定の間隔で
縦横に配されるものである。このベッドパッドの他の好
適実施例によれば、このスポット溶着部は低い密度の溶
着部を提供する周辺部を有する密度の高い溶着ビーズを
含むものである。
【0018】このベッドパッドの他の好適実施例によれ
ば、接合手段は、上部布層、中間部布層及び下部布層の
それぞれの周辺縁部のうち少なくとも2周辺縁部の縫合
をさらに含むものである。本発明の一好適実施例によれ
ば、水分処理用ベッドシートは前述の水分処理用ベッド
パッドとベッドシート部を採用することで設けられる。
【0019】このベッドシートの他の好適実施例によれ
ば、ベッドパッドの上部布層はその外側布面に疎水性糸
を有する「プッシュ−プル型」集積ニット布から成り、
患者と接触位置に配置される。内側布面はベッドパッド
の中間部布層と表面接触する親水性糸を有する。このベ
ッドシートの他の実施例によれば、ベッドパッドの上部
布層の外側布面の疎水性糸はポリエステルとポリプロピ
レンでなる繊維群から選択される。
【0020】好適には、ベッドパッドの上部布層の外側
布面の疎水性糸はその体積に比して広い表面積を有する
繊維で形成されるものである。このベッドシートの他の
好適実施例によれば、ベッドパッドの上部布層の内側布
面の親水性糸はナイロン、綿、レーヨン、及び親水性ナ
イロンと通常のナイロンとの混合物でなる繊維群から選
択されるものである。このベッドシートの他の好適実施
例によれば、ベッドパッドの中間部布層は親水性ナイロ
ン、綿、レーヨン、及び親水性ナイロンと通常のナイロ
ンとの混合物でなる繊維群から選択される親水性糸から
成るものである。
【0021】このベッドシートの他の好適実施例によれ
ば、ベッドパッドの下部布層はポリエステルとナイロン
のマイクロファイバーでなる繊維群から選択される糸か
ら成るものである。このベッドシートの他の好適実施例
によれば、ベッドパッドの上部布層、中間部布層及び下
部布層はそれらのうち少なくとも2層を接合するスポッ
ト溶着部を有している。このベッドシートの他の好適実
施例によれば、スポット溶着部はベッドシートのベッド
パッド部の全表面に所定の間隔で縦横に設けられるもの
である。
【0022】好適には、このスポット溶着部は低い密度
の溶着部からなる周辺部を有する高い密度の溶着ビーズ
を含むものである。このベッドシートの他の好適実施例
によれば、上部布層、中間部布層及び下部布層のそれぞ
れの周辺部のうち少なくとも2周辺部は縫合される。こ
のベッドシートの他の好適実施例によれば、シート部は
その外側布面に疎水性糸を有する「プッシュ−プル型」
集積ニット布から成り、内側布面には親水性糸を有する
ものである。
【0023】このベッドシートの他の好適実施例によれ
ば、シート部の外側布面の疎水性糸はポリエステルとポ
リプロピレンでなる繊維群から選択されるものである。
好適には、シート部の外側布面の疎水性糸はその体積に
比して広い表面積を有する繊維で形成されるものであ
る。このベッドシートの他の好適実施例によれば、シー
ト部の内側布面の親水性糸は親水性ナイロン、綿、レー
ヨン、及び親水性ナイロンと通常のナイロンとの混合物
でなる繊維群から選択されるものである。このベッドシ
ートの他の好適実施例によれば、シート部はベッドパッ
ドの上部布層に集積的に形成され、実質的にシート部を
形成するようにベッドパッドから外側に延び出ているも
のである。
【0024】このベッドシートの他の好適実施例によれ
ば、水分処理用ベッドシートはベッドシートの周辺縁部
をマットレスに固定する固定手段をさらに含み、マット
レスに対してベッドシートを相対的に固定するものであ
る。本発明の一実施例によれば、水分処理用ベッドシー
トは患者とマットレスとの間に配置されるものである。
ベッドシートは水分処理用ベッドパッドを含む。
【0025】
【作用】ベッドパッドは患者と接触状態にあり、水分移
動上部布層(moisture transport top fabric layer)
を含み、患者の身体から水分を吸収する。水分分散中間
部布層(moisture dispersal intermediate fabric lay
er)は上部布層に隣接して配置され、上部布層から水分
を受け取りその水分を保持する。液体不透過性で水蒸気
透過性の下部布層は中間部布層に隣接して配置され、漏
れ防止層を提供する。漏れ防止層は水蒸気の形態で水分
を外部に放出する。接合手段は上部布層、中間部布層及
び下部布層を接合し、一体構造体を形成する。1あるい
は複数のシート部はベッドパッドに隣接し、ベッドシー
トを定義する。固定手段はベッドシートの周辺縁部をマ
ットレスに固定し、ベッドパッドをマットレスに対して
相対的に固定する。
【0026】
【実施例】図面に従って本発明を説明すると、本発明に
よる水分処理用ベッドパッドは図1に示されており、図
面を通して符号10で示されている。ベッドパッド1
0’を含む水分処理用ベッドシートは図4に示され、図
面を通して符号20で示されている。ベッドパッド10
とベッドシート20は洗濯可能であり、再使用できるも
のである。
【0027】水分処理用ベッドパッド 図1の実施例では、ベッドパッド10は縦横それぞれ約
36インチ(約91.4センチ)の大きさであり、上部
布層11と、中間部布層12と、下部布層13とを含
む。上部布層11はベッドパッド10の最上層であり、
患者と直接接触する位置に配置される層である。図2に
示すように、この層は外側布面16と内側布面17を有
する集積ニット複合(bi-component)布で構成されてい
る。外側布面16はベッドパッド10の最外側表面を構
成し、患者の体と接触する疎水性ポリエステル繊維で構
成されることが望ましい。他の実施例によれば、外側布
面16の疎水性繊維はポリプロピレン繊維群から選択さ
れる。
【0028】好適には、外側布面16の非吸収型疎水性
繊維は患者の身体から水分を取り去る能力を高めるため
にケバ立たせられる。好適には疎水性繊維の形状は患者
の体温源から水分を効果的に移動させ、吸い取るように
縦に溝が入った比較的大きな表面積を提供するものであ
る。従って、上部布層11の外側布面16の1機能は患
者の身体から水分を移動することであり、それによっ
て、ベッドパッド10の内部層内で水分を分散する。こ
れによって患者の身体又は肌に接触するさらに快適で乾
燥した布面を提供することができる。
【0029】上部布層11の集積ニット(integrated k
nit) の内側布面17は親水性ナイロン繊維で構成され
ることが望ましい。このナイロン繊維は疎水性繊維の外
側布面によって内部に吸収される水分を受け取って分散
するように設計されたものである。親水性繊維は親水性
ナイロン、綿、レーヨン、及び親水性ナイロンと通常の
ナイロンとの混合物でなる繊維群から選択されることが
望ましい。第1布層11の外側布面16と内側布面17
の複合的な性質は、外側布面16から内側布面17への
水分通過の「プッシュ−プル」効果を創出する。上部布
層11は水分が体温によって外側布面16の疎水性繊維
に沿って「プッシュ」されるように促し、それから内側
布面17の集積親水性繊維によって内部方向に「プル」
される。
【0030】中間部布層12は上部布層11の親水性内
側布面17と隣接して面接触する。中間部布層12は親
水性繊維で構成されており、上部布層11から内部に吸
い取られた水分をさらに受け取って分散する。さらに、
中間部布層12は吸収された水分の大部分を保持するよ
うに機能する。これによって、ベッドパッド10が患者
への接触布面を比較的乾燥した状態に保つ能力を高め
る。好適には下部布層13は液体不透過性で水蒸気透過
性であって、しかも呼吸をする(breathable)ポリエス
テル製マイクロファイバー布で構成される。下部布層1
3は水蒸気の形態で水分を蒸発させると同時に、ベッド
用品を液体から守る漏れ防止層を提供するように設計さ
れている。他の好適実施例によれば、下部布層13はナ
イロンマイクロファイバー、即ち、繊維(filament)あ
たり1.0デニール以下の繊維で構成されている。
【0031】図1に示すように、それらの布層はベッド
パッド10の表面全体に所定の間隔をおいてスポット溶
着部14によって接合される。スポット溶着14は小さ
くて密度が高い溶着ビーズ(bead)を提供するために、
上部布層11、中間部布層12及び下部布層13のうち
の2層あるいは3層を加熱する超音波加熱器によって形
成されることが望ましい。図3に示すように、溶着ビー
ズ15は布層が部分的にのみ溶着される周辺部18を含
む。このタイプの接着は溶着された繊維と溶着されてい
ない繊維との間の境界にストレスを発生させることな
く、布層の強力で効果的な接合を施すことができる。こ
れは突部(convex profile)を有する超音波ヘッドを使
用することによって行うことができる。
【0032】さらに、スポット溶着部14はベッドパッ
ド10の安定性を提供し、「しわ」を発生させない。一
実施例によれば、布層11、12及び13は図1のごと
くに縦横にスポット溶着される。この接合方法は布層に
針穴を設けず、下部布層13の液体不透過性を維持する
ので好ましい。さらに布層の接合を完全なものとするた
め、ベッドパッド10はオーバーエッジ縫合あるいは他
の標準的な縫合手段にて、または超音波溶着によって層
の周辺部を縫合(溶着)することができる。本発明の他
の好適実施例によれば、布層はオーバーエッジ縫合ある
いは他の標準的な縫合手段にて、または超音波溶着によ
って層の周辺部を縫合(溶着)させるだけで接合(溶
着)させることが可能である。
【0033】本発明の多層布システムは上部布層11と
下部布層13との両方を通過する空気流を提供する。こ
の特徴は水分(湿気)の蒸発を促し、患者の皮膚にとっ
て有害なバクテリアの繁殖を抑える。本発明のベッドパ
ッドの他の有効な使用には、車椅子用、手術台用、幼児
寝台用、トラック運転手用、バス運転手用、乗用車運転
手用、重機の操作員用及び他のビニールやゴム製の表面
に長く座っている職業の人用のパッドが含まれる。
【0034】水分処理用ベッドシート 図4は水分処理用ベッドシート20を図示している。こ
れには水分処理用ベッドパッド10’が含まれ、1ある
いは複数のシート部21及び22も含まれている。本発
明によるベッドシート20はどのようなサイズのベッド
あるいは子供用寝台にも使用できるように製造すること
が可能である。一好適実施例によれば、ベッドパッド1
0’はベッドシート20の中央部に配置され、シート部
21と22が図のように配置される。プライム符
号(’)は前述のベッドパッド10同様の構造体を示す
ものである。
【0035】好適には、ベッドパッド10’の上部布層
11’はベッドシート20の全長と全幅に広がり、シー
ト部21と22を構成する。シート部21と22、及び
ベッドパッド10’の上部布層11’は外側疎水性布面
と内側親水性布面とを有する集積ニット複合布で構成さ
れている。ベッドパッド10’の中間部布層12’と下
部布層13’はベッドシート20にそれぞれの周辺縁部
にて超音波溶着される。図4にて図示されているごと
く、この溶着部はベッドパッド10’をベッドシート2
0に固定するための破線溶着部25から成る。本発明の
他の好適実施例によれば、シート部21と22はシート
部21と22の隣接周辺部をベッドパッド10’の層1
2’と13’にオーバーエッジ縫合あるいは他の標準的
な縫合、もしくは超音波溶着によって縫合(溶着)する
ことで接合される。
【0036】好適には、ベッドシート20は、安定した
「しわ」の発生しない「ジャストフィット」を提供し、
水分処理用ベッドパッド10’が常にマットレスの中央
に適正に位置するように弾性材料で補強したフィット用
シートコーナ26を有している。ベッドシート20は周
辺に沿って縁取りされており、通常のベッドシートのよ
うにベッドパッド10’を採用している部分も含む。
【0037】以上、本発明による水分処理用ベッドパッ
ドと水分処理用ベッドシートについて説明した。本発明
の多くの特徴は、本発明の範囲内で変更が可能である。
さらに、本発明の上記実施例は説明のためにのみ提供さ
れており、本発明の限定を意図したものではない。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の水分処理
用ベッドパッド及びベッドシートにおいては、身体から
水分を吸い取り、水分を内部層へ移動させ、最終的にそ
の水分を蒸気の形態で外部に放出させることができ、ベ
ッド生活を余儀なくされている患者に対して乾燥したシ
ート表面と、健康な隣接環境とを提供することができる
という優れた効果を奏する。又、本発明の水分処理用ベ
ッドパッド及びベッドシートにおいては、下部布層によ
り、身体から排出された水分によってベッド等が汚され
ることがないという優れた効果を奏する。本発明のベッ
ドパッドの上部布層、中間部布層及び下部布層はスポッ
ト溶着部にて簡単かつ強固に接合されて一体化されてお
り、洗濯等が可能である。さらに、本発明のベッドパッ
ドは、自動車の運転席や、車椅子や、手術台等に掛ける
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の水分処理用ベッドパッドの
平面図。
【図2】 本発明の一実施例による疎水性繊維と親水性
繊維を採用した図1のプッシュ−プル型ニット布の断面
図。
【図3】 本発明の上部布層、中間部布層及び下部布層
の接合のためのスポット溶着部を示す一部断面図。
【図4】 本発明による水分処理用ベッドシートの平面
図。
【符号の説明】
10 ベッドパッド 10’ ベッドパッド 11 上部布層 11’ 上部布層 12 中間部布層 12’ 中間部布層 13 下部布層 13’ 下部布層 14 スポット溶着部 16 外側布面 17 内側布面 20 ベッドシート 21 シート部 22 シート部 25 溶着部 26 コーナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハーバート リン モレツ アメリカ合衆国 ノース カロライナ州 28036 デビッドソン ローラ サークル 20205番地 (72)発明者 ダニエル エル. ブライアー アメリカ合衆国 フロリダ州 33037 キ ー ラーゴ エンジェルフィッシュ ケイ ドライブ 33番地

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水分処理用ベッドパッドであって、患者
    と支持体表面との中間に配置されるものであり、 (a)患者と接する位置に配置され、患者の身体から水
    分を吸収する水分移動上部布層と、 (b)前記上部布層に隣接し、該上部布層から水分を受
    け取って分散し、その水分を保持する水分分散中間部布
    層と、 (c)前記中間部布層に隣接し、漏れ防止布層を提供す
    る、液体不透過性であって水蒸気透過性の下部布層と、
    を有しており、前記濡れ防止布層は水蒸気の形態で水分
    を放出するものであり、さらに、 (d)前記上部布層、中間部布層及び下部布層を接合し
    て一体構造とする接合手段とを有していることを特徴と
    する水分処理用ベッドパッド。
  2. 【請求項2】 前記上部布層は患者と接触する外側布面
    に疎水性糸を有するプッシュ−プル型集積ニット布で構
    成されており、前記中間部布層と接触する内側布面には
    親水性糸を有していることを特徴とする請求項1記載の
    水分処理用ベッドパッド。
  3. 【請求項3】 前記上部布層の前記外側布面の前記疎水
    性糸はポリエステルとポリプロピレンでなる繊維群から
    選択されることを特徴とする請求項2記載の水分処理用
    ベッドパッド。
  4. 【請求項4】 前記上部布層の前記外側布面の前記疎水
    性糸はその体積に比して広い表面積を有する繊維で形成
    されることを特徴とする請求項3記載の水分処理用ベッ
    ドパッド。
  5. 【請求項5】 前記上部布層の内側布面の親水性糸は親
    水性ナイロン、綿、レーヨン、及び親水性ナイロンと通
    常のナイロンとの混合物でなる繊維群から選択されるこ
    とを特徴とする請求項2記載の水分処理用ベッドパッ
    ド。
  6. 【請求項6】 前記中間部布層は親水性ナイロン、綿、
    レーヨン、及び親水性ナイロンと通常のナイロンとの混
    合物でなる繊維群から選択される親水性糸で構成される
    ことを特徴とする請求項1記載の水分処理用ベッドパッ
    ド。
  7. 【請求項7】 前記下部布層はポリエステルとナイロン
    マイクロファイバーでなる繊維群から選択される糸で構
    成されることを特徴とする請求項1記載の水分処理用ベ
    ッドパッド。
  8. 【請求項8】 前記接合手段は前記上部布層、前記中間
    部布層及び前記下部布層の少なくとも2層を接合するス
    ポット溶着部を含むことを特徴とする請求項1記載の水
    分処理用ベッドパッド。
  9. 【請求項9】 前記スポット溶着部は前記ベッドパッド
    の全表面にわたり所定の間隔で設けられていることを特
    徴とする請求項8記載の水分処理用ベッドパッド。
  10. 【請求項10】 前記スポット溶着部は部分的に溶着さ
    れた繊維の周辺部を備えた完全に溶着された繊維の高密
    度溶着ビーズを含み、スポット溶着部の縁部のストレス
    を減少させていることを特徴とする請求項9記載の水分
    処理用ベッドパッド。
  11. 【請求項11】 前記接合手段は前記上部布層、前記中
    間部布層及び前記下部布層の対応する周辺縁部の少なく
    とも2縁部を縫合する縫合部をさらに含むことを特徴と
    することを請求項8記載の水分処理用ベッドパッド。
  12. 【請求項12】水分処理用ベッドシートであって、 (a)(1)患者と接する位置に配置され、患者の身体
    から水分を吸収する水分移動上部布層と、(2)前記上
    部布層に隣接し、該上部布層から水分を受け取って分散
    し、その水分を保持する水分分散中間部布層と、(3)
    前記中間部布層に隣接し、水蒸気の形態で水分を放出す
    る漏れ防止布層を提供する液体不透過性であって水蒸気
    透過性の下部布層と、(4)前記上部布層、中間部布層
    及び下部布層を接合して一体構造とする接合手段と、を
    有している水分処理用ベッドパッドと、 (b)ベッドシートを定義する、前記ベッドパッドに隣
    接し、該ベッドパッドから外側に延び出ている1あるい
    は複数のシート部と、を有していることを特徴とする水
    分処理用ベッドシート。
  13. 【請求項13】 前記ベッドパッドの前記上部布層は患
    者と接触する外側布面に疎水性糸を有するプッシュ−プ
    ル型集積ニット布で構成されており、前記中間部布層と
    接触する内側布面には親水性糸を有していることを特徴
    とする請求項12記載の水分処理用ベッドシート。
  14. 【請求項14】 前記ベッドパッドの前記上部布層の前
    記外側布面の前記疎水性糸はポリエステルとポリプロピ
    レンでなる繊維群から選択されることを特徴とする請求
    項13記載の水分処理用ベッドシート。
  15. 【請求項15】 前記ベッドパッドの前記上部布層の前
    記外側布面の前記疎水性糸はその体積に比して広い表面
    積を有する繊維で構成されていることを特徴とする請求
    項14記載の水分処理用ベッドシート。
  16. 【請求項16】 前記ベッドパッドの前記上部布層の内
    側布面の親水性糸は親水性ナイロン、綿、レーヨン、及
    び親水性ナイロンと通常のナイロンとの混合物でなる繊
    維群から選択されることを特徴とする請求項13記載の
    水分処理用ベッドシート。
  17. 【請求項17】 前記ベッドパッドの前記中間部布層は
    親水性ナイロン、綿、レーヨン、及び親水性ナイロンと
    通常のナイロンとの混合物でなる繊維群から選択される
    親水性糸で構成されることを特徴とする請求項12記載
    の水分処理用ベッドシート。
  18. 【請求項18】 前記ベッドパッドの前記下部布層はポ
    リエステルとナイロンマイクロファイバーでなる繊維群
    から選択される糸で構成されることを特徴とする請求項
    12記載の水分処理用ベッドシート。
  19. 【請求項19】 前記ベッドパッドの前記上部布層、前
    記中間部布層及び前記下部布層の前記接合手段は前記上
    部布層、前記中間部布層及び前記下部布層の少なくとも
    2層を接合するスポット溶着部を含むことを特徴とする
    請求項12記載の水分処理用ベッドシート。
  20. 【請求項20】 前記スポット溶着部は前記ベッドパッ
    ドの全表面にわたり所定の間隔で設けられていることを
    特徴とする請求項19記載の水分処理用ベッドシート。
  21. 【請求項21】 前記スポット溶着部は部分的に溶着さ
    れた繊維の周辺部を備えた完全に溶着された繊維の高密
    度溶着ビーズを含み、スポット溶着部の縁部のストレス
    を減少させていることを特徴とする請求項19記載の水
    分処理用ベッドシート。
  22. 【請求項22】 前記接合手段は前記上部布層、前記中
    間部布層及び前記下部布層の対応する周辺縁部の少なく
    とも2縁部を縫合する縫合部をさらに含むことを特徴と
    する請求項19記載の水分処理用ベッドシート。
  23. 【請求項23】 前記接合手段は前記上部布層、前記中
    間部布層及び前記下部布層の対応する周辺縁部の少なく
    とも2縁部の縫合をさらに含むことを特徴とする請求項
    19記載の水分処理用ベッドシート。
  24. 【請求項24】 前記シート部は患者と接触する外側布
    面に疎水性糸を有するプッシュ−プル型集積ニット布で
    構成されており、内側布面には親水性糸を有しているこ
    とを特徴とする請求項12記載の水分処理用ベッドシー
    ト。
  25. 【請求項25】 前記シート部の前記外側布面の前記疎
    水性糸はポリエステルとポリプロピレンでなる繊維群か
    ら選択されることを特徴とする請求項23記載の水分処
    理用ベッドシート。
  26. 【請求項26】 前記シート部の前記外側布面の前記疎
    水性糸はその体積に比して広い表面積を有する繊維で構
    成されていることを特徴とする請求項24記載の水分処
    理用ベッドシート。
  27. 【請求項27】 前記シート部の前記内側布面の親水性
    糸は親水性ナイロン、綿、レーヨン、及び親水性ナイロ
    ンと通常のナイロンとの混合物でなる繊維群から選択さ
    れることを特徴とする請求項23記載の水分処理用ベッ
    ドシート。
  28. 【請求項28】 前記シート部は前記ベッドパッドの上
    部布層上に集積的に形成され、該上部布層は該ベッドパ
    ッドから外側に延び出ており、前記シート部を構成する
    ことを特徴とする請求項23記載の水分処理用ベッドシ
    ート。
  29. 【請求項29】 前記ベッドパッドをマットレスに固定
    するため、前記ベッドシートの周辺縁部をマットレスに
    固定する固定手段をさらに含むことを特徴とする請求項
    12記載の水分処理用ベッドシート。
JP31778193A 1993-02-26 1993-12-17 水分処理用ベッドパッド及びベッドシート Pending JPH06253966A (ja)

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US08/023006 1993-02-26

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009285370A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd 吸収性コア、及びこれを収容するマスク
KR20150050574A (ko) * 2012-08-30 2015-05-08 헌트레이 테크놀로지 리미티드 다층 환자 지지 커버 시트 시스템

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AU5380294A (en) 1994-09-01

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