JPH0625332U - 複層ガラス - Google Patents

複層ガラス

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Publication number
JPH0625332U
JPH0625332U JP6243592U JP6243592U JPH0625332U JP H0625332 U JPH0625332 U JP H0625332U JP 6243592 U JP6243592 U JP 6243592U JP 6243592 U JP6243592 U JP 6243592U JP H0625332 U JPH0625332 U JP H0625332U
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JP
Japan
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glass
heat
heat insulating
double glazing
spacer
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Pending
Application number
JP6243592U
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English (en)
Inventor
三男 高瀬
信弘 福田
良二 高嶋
Original Assignee
三井東圧化学株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 三井東圧化学株式会社 filed Critical 三井東圧化学株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 2枚のガラス板の間に金属及び/金属酸化物
の薄膜が積層された透明熱収縮性プラスチックシートか
らなる熱遮断シートがスペーサー、断熱性の接合材、ガ
ラス面より空間および空間を設けて支持され、スペーサ
ーの中空部分に乾燥剤が注入され、断熱性の接合材を覆
って2枚のガラス板の間にシール材が形成された複層ガ
ラス。 【効果】 美観に優れ、かつ断熱性に優れた複層ガラス
の提供が可能となり、建築用窓ガラスの他、冷凍・冷蔵
ショウケースなどの分野に好適に適用できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は省エネルギータイプの建築用又は冷凍、冷蔵ショーケース用の可視光 線透過率を有した断熱性複層ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より建築用の窓や冷凍・冷蔵ショウケースのガラスの断熱性を改良し、エ ネルギーの損失を防いだり、結露を防ぎ居住性を高めたりする目的で2枚のガラ ス板の内部に空気層をもった複層ガラスや、夏季の冷房電力を節減するために、 金属および金属酸化物の薄膜をプラスチックフィルム上に積層した熱線を反射す る日照コントロールフィルムを粘着剤等でガラス板に貼り付け使用されている。 2枚のガラス板の内部に空気層をもった複層ガラスは、単板ガラスに比べれば 断熱性の改善が認められるが、北海道、東北等寒冷地においての断熱性は充分と は言えない。
【0003】 日照コントロールフィルムを粘着剤を用いてガラス板に貼り付けたもの、およ びこれを用いた複層ガラスは、断熱性は改善されるが、板ガラス面に日照コント ロールフィルムを貼り合わせたことによって、これを透過して見られる像に歪み が生じる等の美観上の問題があった。
【0004】 上記問題を解決するために、特公平1−10453には、2枚のガラス板の間 にプラスチックフィルムを皺なく張りつめる工程が示されている。このようにし て形成した複層ガラスは、外観も良好で断熱性にも優れているが、複層ガラスユ ニットを作製するために、2組のスペーサーが必要となり、作製した複層ガラス の厚みがやや厚めとなるなどの問題や、製造工程が煩雑であるという問題もあっ た。またガラスおよびスペーサー部での伝熱のために、複層ガラスの中心部では 充分な断熱性が得られるが、複層ガラスの周辺部では結露が生じる等の問題が有 ることを見出した。
【0005】
【考案が解決しょうとする課題】
本考案は省エネルギータイプの建築用又は冷凍、冷蔵ショーケース用の可視光 線を十分に透過させる機能を有した断熱性複層ガラスを提供使用とするものであ る。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するため、図1に示すような構成の複層ガラス を考案した。即ち、2枚のガラス板1,1’の間に金属及び/又は金属酸化物の 薄膜が積層された透明熱収縮性プラスチックシートからなる熱遮断シート3がス ペーサー2、断熱性の接合材4で、ガラス面より空間7および空間8を設けて支 持され、スペーサー2の中空部分には乾燥剤5が注入され、スペーサー2および 断熱性の接合材4を覆って、2枚のガラス板1,1’の間にシール材6を形成し て本考案を完成した。
【0007】 本考案で用いられる金属および/または金属酸化物は、熱収縮性のプラスチッ クフィルム金、銀、銅、パラジウムからなる群より選ばれた一種以上の金属薄膜 、酸化インジウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム等の金属酸化物薄膜、または 、金、銀、銅、パラジウムからなる群より選ばれた一種以上の金属薄膜を酸化イ ンジウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム等の金属酸化物薄膜でサンドイッチ状 構造に積層したものやその逆の構成等、熱遮断の効果を有するものであれば何れ でもかまわない。かかる金属および/または金属酸化物の形成方法としては、化 学的な方法の他、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、イ オン化蒸着法等公知の方法によって形成するこが出来るが、連続生産が可能なス パッタリング法が特に好ましい。かかる手段により、透明熱収縮性プラスチック シート上に金属及び/又は金属酸化物の薄膜を形成する。薄膜の厚みは、特に限 定するものではないが、熱遮断の効果を奏することができる適宜の厚みを形成す ればよい。なお、透明熱収縮性プラスチックシートを使用することにより皺なく 展張することができる。
【0008】 本考案に用いられる熱収縮性のプラスチックフィルムは、可視光線を十分に透 過しかつ所定の温度で数%〜数十%程度収縮するフィルムが好ましい。透明性の 点からは600nmの波長の光線透過率は少なくとも70%以上、さらに好まし くは80%以上であるものが望ましい。かかるフイルムを形成するための好まし い樹脂を例示するならば、2軸延伸したポリエステル、ポリアミド、ポリエーテ ル、ポリオレフィン、ポリエーテルエーテルケトン等のホモポリマーまたはコポ リマー等が挙げられる。
【0009】 本考案に用いられる中空のスペーサーは、一般の複層ガラス製造において用い られるものを有効に用いることが出来る。
【0010】 本考案に用いられる断熱性の接合材としては、発砲材、特に基材に独立した気 泡を有するものが断熱性を高めることにおいて望ましく用いられる。その材質と しては、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂など一般的に多孔質を形 成できる樹脂を用いることができる。本考案の断熱性の接合材は、両面に粘着層 を有しているものが好ましく、これをガラス面に接着しておくことにより容易に 熱遮断シートを張りあわせることが出来る。その厚みは、断熱性の上から0.5 mm以上が好ましく、さらに好ましくは3mm以上あることが望ましい。 本考案に用いられるガラス板は、透明板ガラスの他、強化ガラス、熱線吸収ガ ラス、熱線反射膜付きガラス、網入りガラス、合わせガラス等使用目的によって 適宜選べることが出来る。 以下に、本考案を実施例により詳細に説明する。
【0011】
【実施例】
実施例1 図1の構成の積層ガラスを形成した。50μm厚の熱収縮性ポリエチレンテレ フタレートフィルム(以下PET)上にDCマグネトロンスパッタにより酸化イ ンジウム(40nm)/銀(10nm)/酸化インジウム(10nm)の積層膜 が形成された熱遮断シート3を作製した。この熱遮断シート3を厚さ3mm、9 00mm×900mmの板ガラス2枚1,1’の間に、中空部分に乾燥剤5が注 入された厚さ6mmのスチール製スペーサー2、および両面に粘着剤が形成され た厚さ1mmのアクリルフォーム製の断熱性の接合材4を使用して、空間7およ び空間8を設けて、シール材6としてはウレタン系シール材を用いて図1に示す 構成の複層ガラスとした。 作製した複層ガラスの外観を評価したところ透過像に歪みは無かった。 作製した複層ガラスのアクリルフォーム製の接合材4側のガラス面を25℃、 他方の面を0℃、70%RHの恒温恒湿槽に対面させた。24時間この状態に放 置したが、結露の発生は無かった。この時の複層ガラス中心部の熱貫流率は、2 .0kcal/m2・hr・℃であった。
【0012】 実施例2 実施例1で作製した熱遮断シート3を、厚さ3mm、900mm×900mm の板ガラス2枚1,1’の間に、中空部分に乾燥剤5が注入された厚さ6mmの アルミニウム製スペーサー2、および両面に粘着剤を形成された厚さ3mmの発 泡塩化ビニル樹脂からなる接合材4を使用して、空間7および空間8を設けて、 シール材6としてチオコールを用いて図1に示す構成の複層ガラスを作製した。 作製した複層ガラスの外観を評価したところ透過像に歪みは無かった。 実施例1同様、該複層ガラスの発泡塩化ビニル樹脂製の接合材4側のガラス面 を25℃、他方の面を0℃、70%RHの恒温恒湿槽に対面させた。24時間こ の状態に放置したが、結露の発生は無かった。この時の複層ガラス中心部の熱貫 流率は、1.7kcal/mm2 hr・℃であった。
【0013】 実施例3 実施例1で作製した熱遮断シート3を、厚さ3mm、900mm×900mm の板ガラス2枚1,1’の間に、中空部分に乾燥剤5が注入された厚さ6mmの スチール製スペーサー2、および両面に粘着層を有する厚さ0.5mmの接合材 4を使用して、空間7および空間8を設けて、シール材6としてチオコールおよ びブチルシールを併用して図1に示す構成の複層ガラスを作製した。 作製した複層ガラスの外観を評価したところ透過像に歪みは無かった。 実施例1同様、該複層ガラスの接合材4側のガラス面を25℃、他方の面を0 ℃、70%RHの恒温恒湿槽に対面させた。24時間この状態に放置したが、結 露の発生は無かった。この時の複層ガラス中心部の熱貫流率は、2.0kcal /mm2 ・hr・℃であった。
【0014】 比較例1 実施例1で作製した熱遮断シートをウレタン系粘着剤を用いて、実施例1で用 いたサイズと同等のガラス板の片面にラミネートし、中空部分に乾燥剤5が注入 された厚さ6mmのアルミニウム製スペーサー2を空間7を設けて図2に示す構 成の複層ガラスを作製した。 作製した複層ガラスの外観を評価したところ、複層ガラスを透過して見える像 に歪みが生じていた。 実施例1と同様の評価を行った。この複層ガラス中心部の熱貫流率は、2.0 kcal/mm2 ・hr・℃と実施例1で作製した複層ガラスと同等であったが、 複層ガラス周辺部には結露が発生していた。
【0015】
【考案の効果】
以上の実施例ならびに比較例から明らかなように、本考案によって、断熱性に 優れかつ複層ガラスの製造が容易となり、有用な考案である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の構成の好ましい一例を示す断面図。
【図2】比較例の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス板 1’ガラス板 2 スペーサー 3 熱遮断シート 4 断熱性の接合材 5 乾燥剤 6 シール材 7 空間 8 空間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚のガラス板1,1’の間に金属及び
    /又は金属酸化物の薄膜が積層された透明熱収縮性プラ
    スチックシートからなる熱遮断シート3がスペーサー2
    および断熱性の接合材4で、ガラス面より空間7および
    空間8を設けて支持され、スペーサー2の中空部分には
    乾燥剤5が注入され、スペーサー2、断熱性の接合材4
    を覆って2枚のガラス板1,1’の間にシール材6が形
    成された複層ガラス。
JP6243592U 1992-09-04 1992-09-04 複層ガラス Pending JPH0625332U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6243592U JPH0625332U (ja) 1992-09-04 1992-09-04 複層ガラス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6243592U JPH0625332U (ja) 1992-09-04 1992-09-04 複層ガラス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0625332U true JPH0625332U (ja) 1994-04-05

Family

ID=13200111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6243592U Pending JPH0625332U (ja) 1992-09-04 1992-09-04 複層ガラス

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JP (1) JPH0625332U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014500223A (ja) * 2010-12-13 2014-01-09 サウスウォール テクノロジーズ インコーポレイティド 耐亀裂性で低放射性の浮設フィルムを備えた絶縁ガラスユニット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014500223A (ja) * 2010-12-13 2014-01-09 サウスウォール テクノロジーズ インコーポレイティド 耐亀裂性で低放射性の浮設フィルムを備えた絶縁ガラスユニット

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