JPH06252856A - 近赤外光空間通信装置 - Google Patents

近赤外光空間通信装置

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JPH06252856A
JPH06252856A JP5341257A JP34125793A JPH06252856A JP H06252856 A JPH06252856 A JP H06252856A JP 5341257 A JP5341257 A JP 5341257A JP 34125793 A JP34125793 A JP 34125793A JP H06252856 A JPH06252856 A JP H06252856A
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JP
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less
semiconductor laser
wavelength
light
communication device
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JP5341257A
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English (en)
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Tetsuo Sakanaka
徹雄 坂中
Tateki Orino
干城 折野
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体レーザーの出力を人体に安全なレベル
に抑え、大気の吸収スペクトルによる減衰の影響を受け
ずに長距離通信を可能とする。 【構成】 送信機11に設けられた半導体レーザー15
から出射された光ビームを、受信機12内の受光素子2
4で検出することにより、近赤外線による光空間通信を
行うように構成されている。このような近赤外光空間通
信装置において、半導体レーザー15の出力を人間の眼
に影響がないように抑え、使用環境温度における発振波
長の全領域が735nm〜759nm又は770nm〜
811nm又は838nm〜891nmに含まれる半導
体レーザー15を使用することにより、人体に対する安
全性を確保しながら信頼性の高い長距離通信を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光信号を伝搬させるこ
とにより離れた地点間で通信を行う近赤外光空間通信装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光空間通信は光信号を光ビームで自由空
間中を伝搬させることにより、数100m〜数kmの遠
隔地点間での通信を行うものであり、例えば図4に示す
ように構成されている。送信側の発光素子1から出射さ
れた光ビームはコリメート用光学系2により平行ビーム
L1となり、大気中を伝達して受信側の集光用光学系3で
集光された後に、受光素子4で受光される。受光素子4
で受光された光信号は電気信号に変換されて出力され
る。
【0003】地上の大気圏内で使用する場合には、この
方式は大気による散乱や吸収の影響を受けるために、光
強度が減衰する。このうち散乱に関しては、レーレ散
乱、ミー散乱、粒子による幾何光学的散乱が主な減衰要
因となる。レーレ散乱は大気分子によるものであり、散
乱の大きさは光の波長の4乗に逆比例し、近赤外域では
問題となる量ではない。ミー散乱は光の波長とあまり大
きさが変わらない大気中の塵等の微粒子(エアロゾ
ル)、霜、もや等によって発生する。図5はミー散乱の
波長特性図であり、複数の曲線はそれぞれの粒子径に対
応している。また、この図は全ての粒子径が等しいと仮
定して計算したものであり、実際の大気中には様々の径
の粒子が分布しているが、波長が短くなるにつれて散乱
が大きくなるのは同様である。比較的大きな粒子径を持
つ雨滴や雪等による幾何光学的な散乱では、波長に対す
る依存性はない。
【0004】大気を構成する分子による吸収に関して
は、図6〜図9に示すように従来から水蒸気や二酸化炭
素等による吸収帯が赤外域の広い範囲に渡って存在する
ことが知られている。波長が1.0μm以下の近赤外域
では、図10〜図12に示すように太陽放射光のスペク
トル分布が測定され公表されており、これにより吸収ス
ペクトルが存在することが知られている。ただし、この
近赤外域のデータは太陽の大気と地球の高層大気の影響
も含んでおり、実際に光空間通信を行う地表に近い場所
では大気の構成要素も異なるために、図10〜図12の
データとは必ずしも同じスペクトル分布になるとは限ら
ない。
【0005】更に、100kmの大気圏を透過後の吸収
スペクトルであるために、地表近くにおける数100m
〜数kmの伝搬時にどの程度の影響があるかということ
は、直接これらのデータからは判別できない。大気中に
おいて光空間通信を行う際には、これらの大気の伝搬特
性を把握し、それに基づいて使用する発光源とその波長
を決定しなければならない。
【0006】発光源としては、高出力の点光源であっ
て、光ビームを容易に拡がりの小さい平行ビームとする
ことができ、電気信号で直接高速変調が行える半導体レ
ーザーが最適に使用されている。この場合に、発振波長
が810nm〜840nmの範囲内にある半導体レーザ
ーでは、従来から高出力でかつ信頼性の高いものが開発
されている。また、この波長帯域では大気の散乱による
減衰も可視域に比べて小さく、高感度で低雑音の受光素
子が入手し易いという利点がある。
【0007】ただし吸収に関しては、上述のように従来
のデータは太陽放射光のデータであるという問題点があ
り、更に図10〜図12のように或る幅を持った吸収帯
が示されているが、正確な波長が記述されていない上
に、図10〜図12では少しずつ波長が異なるため、使
用する半導体レーザーの波長がどの程度の吸収の影響を
受けるかということは、実験的に確認する必要がある。
【0008】実際に、810nm〜840nmの波長帯
において、波長の異なる何種類かの半導体レーザーを用
いて大気中を伝搬させた場合には、吸収による影響は殆
ど観測されないため、この波長帯域では吸収による伝送
特性への影響はなく、十分実用可能であると判断するこ
とができる。このような理由により、従来の半導体レー
ザーを用いた光空間通信装置では、810nm〜840
nmの波長域の半導体レーザーが使用されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな通信装置の設置台数が増加し、稼動期間も長期間に
なると、一部の装置で屡々数秒間から数分間の一時的な
信号の減衰が観測されている。特に、通信距離の長い装
置において減衰が大きく、信号断に至る場合もある。こ
の現象の原因について調査を行った結果として、信号の
減衰は大気の吸収によるものであることが分った。
【0010】半導体レーザー発振光の大気吸収の機構を
把握するためには、大気の吸収スペクトルを詳細に測定
する必要があり、従来のような太陽放射光ではなく、実
際に地上で光ビームを伝搬させ、分解能の高い測定系を
用いて大気の吸収を正確に測定する。図13〜図15は
発明者らが行った大気の吸収スペクトルの測定結果のグ
ラフ図であり、気温22℃、湿度38%の室内におい
て、図16に示すように、白色光源5からの白色光を平
行光として150m伝搬させ、伝搬後のスペクトル強度
を光ファイバ6、光スペクトルアナライザ7(アドバン
テストTQ8345)を用いて測定したものである。
【0011】結果として、従来は或る幅を持った吸収帯
とされていたスペクトルは、実際は連続した吸収体では
なく非常に幅の狭い多数の線スペクトルの集合体である
ことが判明した。また、個々のスペクトルの正確な波長
を測定し、各スペクトルによる地表上での減衰率も推定
した。この減衰量の測定は、半導体レーザーの光ビーム
を同じ距離だけ伝搬させ、半導体レーザーの発振波長を
吸収スペクトルの波長と等しくなるように設定し、光パ
ワーメータで測定した減衰量とその時の吸収スペクトル
の大きさとを比較することにより行った。測定時の検出
パワーの変化から、図13〜図15での1目盛が約2d
Bの減衰と推定される。
【0012】なおこの測定の分解能は、測定器の規格で
は0.05nm以下であるが実際には0.03nm以下
であり、それぞれの吸収スペクトルの幅は0.06nm
程度であり、吸収スペクトルの大部分はO2 又はH2
の分子による吸収と考えられる。また、930nm以上
の領域は吸収スペクトルの減衰率が大きく、非常に密集
しているため、実用的に使える領域ではないと考えられ
るので、図13〜図15ではこの部分を省略している。
【0013】従来、光空間通信に使用されている近赤外
域の高出力の半導体レーザーは、通常は単一縦モードで
発振しており、スペクトル幅は0.01nm以下と非常
に狭い。また、素子の温度や順電流により半導体レーザ
ーの発振波長が変化する。図17は半導体レーザーの発
振波長の温度特性の代表的な例を示し、半導体レーザー
の波長は0〜50℃の温度変化に対して約10nm程度
変化し、変化の様子が所謂モードホッピングにより階段
状となることを示している。
【0014】図18はこの温度特性図の拡大図であり、
或る吸収スペクトルの位置を同時に示している。半導体
レーザーの発振波長はステップ状に変化するために、こ
の波長が吸収スペクトルの何れかと一致する確率は比較
的低いが、半導体レーザーの波長特性ではステップ間の
平坦部でも僅かな傾斜を有するため、偶然に動作点がA
の波長と一致することがある。その状態では、半導体レ
ーザーの発振スペクトルと大気の吸収スペクトルの波長
が重なり、しかも半導体レーザーの発振スペクトルの方
が幅が狭いために、スペクトル全体が減衰する。即ち、
一部の装置において通常の動作状態では、半導体レーザ
ーの発振光が全く吸収の影響を受けていなくても、使用
環境の変化により半導体レーザーの動作温度等の変化に
伴って発振波長が変化し、図18のAで示すような点を
通過する際に、一時的に信号が減衰するという現象が起
こる。吸収による減衰は、単位をdBで表すと伝送距離
に比例して増大するため、伝送距離が大きくなるとこの
影響は特に強くなる。
【0015】このように従来の光空間通信装置では、た
とえ光信号を長距離伝送を行って信号の減衰がないこと
を確認した装置でも、動作温度等の使用環境の変化によ
る発振波長の変動を考慮に入れると、確実には通信状態
を保障することができないという問題点がある。
【0016】更に、他の問題点として、半導体レーザー
の出射光の人間の眼に対する安全性がある。半導体レー
ザーは高輝度の点光源であり、コヒーレンスが高い。こ
のような光ビームは通信の用途には好都合であるが、人
間の眼に入射した場合には、網膜上に極めて小さなスポ
ットとなって結像するために危険性が高い。大気の吸収
による光の減衰の問題を解決する手段として、大出力の
半導体レーザーを使用して減衰に対する許容量を増や
し、吸収の影響を小さくすることは技術的には可能であ
るが、人間の眼に対する危険性を考慮すると、むやみに
半導体レーザーの出力を大きくすることはできない。
【0017】人間の眼に対する影響に対しては半導体レ
ーザー光の全放射パワーではなく、単位断面積当りのパ
ワーである放射照度で考える必要がある。全放射パワー
が等しければ出射ビーム径を大きくすると放射照度は小
さくなるが、このためにはコリメートレンズ径を大きく
する必要があり、コストや容積、重量等の面で実用上コ
リメートレンズを大きくすることは限界がある。従来の
光伝送装置には出射ビーム径が小さいため、放射照度が
危険レベルを越えており、取り扱いの際には保護眼鏡を
掛ける必要がある場合もある。これは、試験的に特定の
場所で特定の人間が使用する場合には余り問題にならな
いが、実用的に使用するためには人間の眼に対する安全
性を考慮する必要がある。
【0018】本発明の目的は、半導体レーザーの出力を
人体に安全なレベルに抑え、大気による吸収スペクトル
の減衰の影響を受けずに長距離通信を可能とする近赤外
光空間通信装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの第1発明に係る近赤外光空間通信装置は、発光源に
半導体レーザーを使用し、近赤外域の光波を大気中に伝
搬させて通信を行う光空間通信装置において、伝送距離
が200m以上の場合に、L(nm)を波長とした場合
の伝送路内の任意の位置での放射照度を6.47・10
(L-700)/500 (W/m2 )以下とし、前記半導体レーザ
ーの使用環境温度における発振波長の全領域が735n
m以上759nm未満又は770nm以上811nm未
満又は838nm以上891nm未満の範囲に含まれる
ことを特徴とする。
【0020】また第2発明に係る近赤外光空間通信装置
は、発光源に半導体レーザーを使用し、近赤外域の光波
を大気中に伝搬させて通信を行う光空間通信装置におい
て、伝送距離が200m以上の場合に、L(nm)を波
長とした場合の伝送路内の任意の位置での放射照度を1
1.5・10(L-700)/500 (W/m2 )以下とし、前記
半導体レーザーの使用環境温度における発振波長の全領
域が735nm以上759nm未満又は770nm以上
811nm未満又は838nm以上891nm未満の範
囲に含まれることを特徴とする。
【0021】
【作用】上述の構成を有する本発明に係る近赤外光空間
通信装置は、伝送距離が200m以上の場合に、半導体
レーザーの出力を人間の眼に影響がでないように抑え、
使用環境温度における発振波長の全領域が、735nm
以上759nm未満又は770nm以上811nm未満
又は838nm以上891nm未満に含まれる半導体レ
ーザーを使用することにより、人体に対する安全性を確
保し、信頼性の高い長距離通信を行う。
【0022】
【実施例】本発明を図1〜図3に図示の実施例に基づい
て詳細に説明する。図1は第1の実施例の構成図であ
り、送信機11及び受信機12が対面した光通信装置で
ある。入力信号は増幅器13を介して、パッケージ14
内に設けられ単一縦モード又はそれに近似されるモード
で発振する半導体レーザー15に接続されている。ま
た、パッケージ14内には半導体レーザー15の出力を
検出する出力モニタ用フォトダイオード16が設けら
れ、出力モニタ用フォトダイオード16の出力は半導体
レーザー15の出力を制御する出力制御回路17に接続
されている。更に、パッケージ14には冷却素子18及
び温度センサ19が設けられ、温度センサ19の出力は
冷却素子18の制御を行う温度制御回路20に接続され
ている。そして、半導体レーザー15はコリメートレン
ズ21を介して送信を行うようになっている。
【0023】また、受信機12内の送信機11からの光
路上には、集光光学系22、バンドパスフィルタ23、
受光素子24が順次に配列され、受光素子24には高圧
のバイアス電圧を供給する電源25が接続されている。
更に、受光素子24からは増幅器26を介して出力信号
が出力されるようになっている。
【0024】送信に際しては、送信機11内において入
力信号は増幅器13により増幅された後にパッケージ1
4に入力され、半導体レーザー15は発振光を入力信号
に従って変調し、光信号に変換する。半導体レーザー1
5の発振光はコリメートレンズ21により平行ビームL2
となって空間に送出される。このとき、出力制御回路1
7は出力モニタ用フォトダイオード16からの信号を予
め設定した基準値と比較し、半導体レーザー15の出力
パワーを一定に保つように、半導体レーザー15の順方
向直流を制御する所謂APC(Auto Power Control)動
作を行う。また、温度センサ19はパッケージ14の温
度を検出し、温度制御回路20からの出力に従ってパッ
ケージ14を冷却する。
【0025】APCで制御される半導体レーザー15の
出力パワーの設定は、通信上の要求から高出力なほど良
好であるが、従来例の課題で述べたように、人間の眼に
対する安全性を考慮して決定しなければならない。半導
体レーザーを含むレーザーの安全基準に関しては、安全
性の指標としてJISC6802等により、人間の眼等
に対する露光と角膜における最大許容露光量(MPE)
が表1に示すように定められている。
【0026】
【表1】
【0027】本実施例では、送信機11の出射口、即ち
コリメートレンズ21の出口において放射照度がMPE
を越えないように出力制御回路17から半導体レーザー
15の出力を設定し、送信機11から受信機12までの
間の光路中のどの場所においても、平行ビームL2を裸眼
で直視しても安全にしている。通常では、ビームは多少
の拡がり角を有するため、送信機11の出射口が条件的
に最も放射照度が高くなる。
【0028】なお、表1における露光時間tの決定方法
は「実際に起こり得る時間」とされているだけであり、
明確な規定はない。本発明の赤外光空間通信装置は意図
してコリメートレンズ21から送信機11内を覗き込む
ような作業を想定したものではないため、実際に起こり
得る時間は通常は数秒程度である。ただし、作業対象者
を特定の作業者から不特定の第三者まで広げた場合に、
「実際に起こり得る時間」を予想することが難しくなる
ので、時間を多めに考えておく必要がある。そこで、安
全係数を10倍程度として露光時間を60秒とすれば十
分に安全性は確保できると考えられる。
【0029】波長L(nm)が700nm〜1000n
mの近赤外域での露光時間60秒に対するMPEを表1
から求めると、放射照度は次に示す式(1) のようにな
る。なお、表1ではMPEを放射エネルギ(J/m2
で表現しているが、この場合は連続発振光なので放射照
度H(W/m2 )で表現することができる。 6.47・C4 [ただし、C4 =10(L-700)/500
(W/m2 )…(1)
【0030】例えば、波長Lが800nmの周辺の半導
体レーザー15を使用することを考えると、MPEは式
(1) から10.3(W/m2 )が得られる。半導体レー
ザー15からの光ビームは中心部が強度の強いガウス型
分布をしており、コリメートレンズ21の径が仮に10
0mmでレンズのF値が1.8程度とすると、平行ビー
ムL2の中心の最大照度を10.3(W/m2 )以下に抑
えるためには、半導体レーザー15の出力パワーは15
mW以下にする必要がある。当然、コリメートレンズ2
1の径がこれよりも小さい場合は更に出力を抑える必要
がある。
【0031】ところで、上述した(1) 式においては、作
業者を不特定の第三者まで拡げた場合について考えた。
しかし、空間に光ビームを伝搬させて通信を行うという
装置の性格から考えて、不特定の第三者が光ビームを覗
いて通信を遮断する可能性のある場所での設置は実用性
から見て通常では考えられない。また、雨や霧等による
散乱や、ミー散乱による減衰を考えると、出力パワーを
大きくした方が通信の信頼性を高くする点で有利であ
る。
【0032】このような理由から、「実際に起こり得る
時間」を数秒程度とすることにより、実用的な範囲内で
安全性を確保し、かつ出力を大きくして通信の信頼性を
高くすることができる。露光時間tとしては、前述した
数秒を多めに考えて6秒として、表1から放射照度Hを
計算すると、次の式(2) のようになる。 11.5・C4 [ただし、C4 =10(L-700)/500
(W/m2 )…(2)
【0033】例えば、波長Lが800nmの周辺の半導
体レーザー15を使用することを考えると、MPEは式
(2) から18.3(W/m2 )が得られる。コリメート
レンズ21の径が100mmでレンズのF値を1.8程
度とすると、平行ビームL2の中心の最大照度を18.3
(W/m2 )以下に抑えるためには、半導体レーザー1
5の出力パワーは26.6mW以下にする必要がある。
【0034】また、特に不特定の第三者に対する対策を
必要とするのであれば、例えば図1において半導体レー
ザー15とコリメートレンズ21の間に、必要な場合の
み光減衰フィルタを挿入できるような機構や、或いは出
力制御回路17の設定を切り換えて、半導体レーザー1
5の出力を必要な時だけ小さくする機能を付す等の手段
を設けてもよい。
【0035】なお、冷却素子18は半導体レーザー15
の動作温度の上昇を防止して寿命を長くする目的で設け
られ、厳密に半導体レーザー15の温度を制御するため
ではない。従って、周囲温度が冷却素子18の能力以上
に高くなれば、半導体レーザー15の温度も上昇し、逆
に周囲温度が下がると冷却素子18の動作が停止し、半
導体レーザー15の発熱量に応じた温度に下降する。こ
のため、伝送装置の使用環境温度を−10℃〜+60℃
とすると、通常の半導体レーザー15の発振波長を規定
する温度である室温(25℃)における発振波長に対し
て、±10nm程度の波長変動が起こり得る。
【0036】更に、大気の吸収による光の減衰量の許容
値は、通信のシステムや信号の形態等に依存し、一概に
決めることはできないが、通常はコスト等の制限から、
あまり大きな余裕を持った、即ち無駄の大きいシステム
設計は行えないので3dBから6dB(強度1/2〜1
/4)程度を減衰量の許容値とするのが妥当である。。
実際に、一般の光受信機は最小受信レベルが−30dB
m〜−40dBm程度で設計されており、それに対して
出力パワーを前述のように式(1) より安全を考慮して、
15mW(約12dBm)程度に抑える場合に、途中の
損失を考えるとビームの拡がり、偏心等による受信効率
が20dB〜23dB程度、雨、霧等散乱による損失が
視界ぎりぎりの場合の13dBに3dBの余裕を持たせ
て最大16dB程度、シンチレーション変動によるレベ
ル低下が3dB〜6dBとなる。これらから受信点での
光パワーを計算すると27〜33dBm程度となり、吸
収のみによる減衰の許容量は3〜6dB程度が妥当であ
る。ここでは、減衰の許容量を6dBとして考えること
にする。
【0037】更に、大気の吸収による光の減衰量の許容
値は、通信のシステムや信号の形態等に依存し、一概に
決めることはできないが、通常はコスト等の制限から、
あまり大きな余裕を持った、即ち無駄の大きいシステム
設計は行えないので3dBから6dB(強度1/2〜1
/4)程度を減衰量の許容値とするのが妥当である。。
実際に、一般の光受信機は最小受信レベルが−30dB
m〜−40dBm程度で設計されており、それに対して
出力パワーを前述のように式(2) より安全を考慮して、
26mW(約14dBm)程度に抑える場合に、途中の
損失を考えるとビームの拡がり、偏心等による受信効率
が20dB〜23dB程度、雨、霧等散乱による損失が
視界ぎりぎりの場合の13dBに3dBの余裕を持たせ
て最大16dB程度、シンチレーション変動によるレベ
ル低下が3dB〜6dBとなる。これらから受信点での
光パワーを計算すると−25〜−31dBm程度とな
り、吸収のみによる減衰の許容量は3〜6dB程度が妥
当である。ここでは、減衰の許容量を6dBとして考え
ることにする。
【0038】図13〜図15のスペクトル線の大多数は
減衰量が150mで約4dB以下であり、減衰が6dB
となる距離は200m未満となる。一部に減衰の大きな
スペクトルが存在するが、半導体レーザーの波長がその
スペクトルに含まれる確率は低い。従って、波長が70
0nm〜900nmの半導体レーザーを使用する場合
に、半導体レーザー15の出力パワーを安全基準以下に
抑えても、通信に使用する伝送距離が200m未満であ
れば、半導体レーザー15の発振光が大気の吸収により
減衰しても、重大な影響を受けずに使用することができ
る。
【0039】しかし、200m以上の伝送距離で光空間
通信を行う場合には、吸収による減衰量が大きくなるの
で、吸収スペクトルの存在しない波長帯域内で使用でき
る半導体レーザーを選択しなければならない。図13〜
図15によると、吸収スペクトルの存在しない波長帯は
735nm以上759nm未満、770nm以上811
nm未満及び838nm以上891nm未満の3領域で
あるため、半導体レーザー15の発振波長はこの何れか
の範囲内とする。更に、使用環境温度内での波長変化を
考慮し、温度変化により発振波長がこれらの波長範囲か
ら外れることがないように、半導体レーザー15の発振
波長を決定する必要がある。なお、715nm未満の波
長領域は可視域に準じて考えられるので、ここでは使用
波長帯から除外している。
【0040】上述の使用発振波長内にも、測定では検出
されなかった減衰率の低い吸収スペクトルが存在すると
考えられるが、伝送に大きな影響を与えることはないと
考えられる。
【0041】なお、この場合における伝送距離とは、使
用者が実際にどの距離で使用するかは装置製作時点では
予想できないため、仕様や規格等で規定された装置自体
の伝送距離を示している。更に、図13〜図15の吸収
スペクトルの多くは水蒸気によると考えられるが、この
測定は湿度が38%という比較的大気中の水蒸気量の少
ない条件下で行われているため、より湿度の高い条件下
では、吸収による減衰量が更に大きくなると考えられ
る。しかし、図13〜図15以上に減衰量が大きくなっ
ても、伝送距離が200m以上の場合には前述の波長帯
で使用することにより、安定した長距離通信が行える。
【0042】従って、近赤外域で使用する光空間伝送装
置では、半導体レーザー15の出力パワーが大きい場合
や、伝送距離が200m未満のように短い場合には、大
気の吸収による減衰の影響を受けずに使用することがで
きるが、安全性を考慮して出力パワーを制限し、長距離
で使用する場合には、吸収による光の減衰を受けない波
長領域を選択して使用する必要がある。
【0043】受信に際しては、平行ビームL2は集光光学
系22により集光され、バンドパスフィルタ23を透過
した後に、受光素子24により検出される。受光素子2
4には、高速応答が可能で増倍作用のあるシリコンアバ
ランシェフォトダイオードを用いるのが好適であるが、
装置の用途によってはシリコンPINフォトダイオード
を使用することも可能である。シリコンアバランシェフ
ォトダイオード、シリコンPINフォトダイオードの何
れを使用する場合においても、735nm以上759n
m未満及び770nm以上811nm未満の波長域では
十分な感度(量子効率)を有している。また、838n
m以上891nm未満の波長域では、感度は他の2個の
波長域の70%〜80%程度であるが、十分に使用可能
である。
【0044】光空間通信装置は殆どは屋外に設置して使
用されるため、昼間は信号光以外の周囲からの光が受光
素子に入射する。これは一般に背景光と呼ばれ、この背
景光が受光素子に入射すると、光起電流の直流成分によ
るショット雑音が増加し、信号のS/N比が低下する。
このため、バンドパスフィルタ23は信号光の波長成分
だけを透過し、不要な背景光の波長成分を除去するため
に受光素子24の前面に設けられている。このバンドパ
スフィルタ23の透過域の波長も、発光源である半導体
レーザー15の発振波長に合わせる必要がある。
【0045】また、送信機11及び受信機12に用いら
れているコリメートレンズ21及び集光光学系22に関
しても、使用する半導体レーザー15の使用環境温度に
おける発振波長域において必要な光学性能が得られるよ
うに、コーティング、収差等の設計を行う必要がある。
【0046】図2は第2の実施例であり、2台の送受信
機31、32が対向している。送受信機31内には半導
体レーザー33、シリコンアバランシェフォトダイオー
ド34が設けられ、それぞれ偏光ビームスプリッタ35
を介して送受信を行うようになっている。また、送受信
機32内にも同様に、半導体レーザー36、シリコンア
バランシェフォトダイオード37が設けられ、偏光ビー
ムスプリッタ38を介して送受信を行うようになってい
る。このとき、半導体レーザー33、36の発振光の偏
光特性を利用して、半導体レーザー33からの光束がシ
リコンアバランシェフォトダイオード37に入射し、半
導体レーザー36からの光束がシリコンアバランシェフ
ォトダイオード34に入射するように構成されている。
このようにして、双方向の光空間通信が可能となる。
【0047】なお、2台の送受信機31、32は互いに
偏波面が90°ずつ異なる偏光により送信光と受信光を
分離して、大気中で双方向通信を行う光空間通信装置で
あって、90°ずつ偏波面の異なる前記偏光を互いに分
離するための偏光ビームスプリッタ35、38を備えて
いる。
【0048】この場合にも、半導体レーザー33、36
の発振波長を第1の実施例と同様の伝送距離に応じた波
長域とし、偏光ビームスプリッタ35、38もP偏光と
S偏光を最も効率良く分離できる波長域が半導体レーザ
ー33、36の発振波長と一致するように設計されたも
のを使用することにより、双方向通信での信号の伝送効
率を高くすることができる。なお、このような効率良く
分離できる波長域は、先に述べた伝送距離に応じた波長
範囲内になければならない。
【0049】ここで、図3は偏光ビームスプリッタ3
5、38の代表的な偏光特性のグラフ図であり、図3中
でP偏光とS偏光を最も効率良く分離できる波長域は、
相対波長gが1.00以上で1.05以下の波長域であ
る。つまり、P偏光の透過率が95%以上でS偏光の透
過率が5%以下の波長域である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る近赤外
光空間通信装置は、半導体レーザーの出力を人間の眼に
危険のないように制御し、半導体レーザーの発振波長を
大気による吸収スペクトルがない波長領域内に設定する
ことにより、長距離空間通信時の信頼性を向上し、人体
に対する安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の構成図である。
【図2】第2の実施例の構成図である。
【図3】偏光ビームスプリッタの偏光特性のグラフ図で
ある。
【図4】従来の近赤外光空間通信装置である。
【図5】ミー散乱の散乱特性図である。
【図6】大気中の分子による吸収スペクトルのグラフ図
である。
【図7】炭酸ガスによる吸収スペクトルのグラフ図であ
る。
【図8】水蒸気による吸収スペクトルのグラフ図であ
る。
【図9】大気中の透過率を示すグラフ図である。
【図10】太陽放射光のスペクトル分布を示すグラフ図
である。
【図11】太陽放射光のスペクトル分布を示すグラフ図
である。
【図12】太陽放射光のスペクトル分布を示すグラフ図
である。
【図13】大気の吸収スペクトルのグラフ図である。
【図14】大気の吸収スペクトルのグラフ図である。
【図15】大気の吸収スペクトルのグラフ図である。
【図16】スペクトルアナライザによる測定方法の説明
図である。
【図17】半導体レーザーの発振波長の温度特性図であ
る。
【図18】半導体レーザーの発振波長の温度特性図であ
る。
【符号の説明】
11 送信機 12 受信機 15、33、36 半導体レーザー 23 バンドパスフィルタ 24 受光素子 31、32 送受信機 34、37 シリコンアバランシェフォトダイオード 35、38 偏光ビームスプリッタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光源に半導体レーザーを使用し、近赤
    外域の光波を大気中に伝搬させて通信を行う光空間通信
    装置において、伝送距離が200m以上の場合に、L
    (nm)を波長とした場合の伝送路内の任意の位置での
    放射照度を6.47・10(L-700)/500 (W/m2 )以
    下とし、前記半導体レーザーの使用環境温度における発
    振波長の全領域が735nm以上759nm未満又は7
    70nm以上811nm未満又は838nm以上891
    nm未満の範囲に含まれることを特徴とする近赤外光空
    間通信装置。
  2. 【請求項2】 前記光空間通信装置の受信部において、
    受光素子の前面に透過波長域が735nm以上759n
    m未満又は770nm以上811nm未満又は838n
    m以上891nm未満の範囲を含む光学的バンドパスフ
    ィルタを設けた請求項1に記載の近赤外光空間通信装
    置。
  3. 【請求項3】 前記近赤外域の波長帯で偏波面が互いに
    90°異なる偏光光束により、送信光と受信光を分離し
    て双方向通信を行うようにし、光路上に前記偏波面が互
    いに90°異なる偏光光束を分離する偏光ビームスプリ
    ッタを設け、該偏光ビームスプリッタは効率良く分離で
    きる波長が735nm以上759nm未満又は770n
    m以上811nm未満又は838nm以上891nm未
    満の範囲を含むものとした請求項1に記載の近赤外光空
    間通信装置。
  4. 【請求項4】 発光源に半導体レーザーを使用し、近赤
    外域の光波を大気中に伝搬させて通信を行う光空間通信
    装置において、伝送距離が200m以上の場合に、L
    (nm)を波長とした場合の伝送路内の任意の位置での
    放射照度を11.5・10(L-700)/500 (W/m2 )以
    下とし、前記半導体レーザーの使用環境温度における発
    振波長の全領域が735nm以上759nm未満又は7
    70nm以上811nm未満又は838nm以上891
    nm未満の範囲に含まれることを特徴とする近赤外光空
    間通信装置。
  5. 【請求項5】 前記光空間通信装置の受信部において、
    受光素子の前面に透過波長域が735nm以上759n
    m未満又は770nm以上811nm未満又は838n
    m以上891nm未満の範囲を含む光学的バンドパスフ
    ィルタを設けた請求項4に記載の近赤外光空間通信装
    置。
  6. 【請求項6】 前記近赤外域の波長帯で偏波面が互いに
    90°異なる偏光光束により、送信光と受信光を分離し
    て双方向通信を行うようにし、光路上に前記偏波面が互
    いに90°異なる偏光光束を分離する偏光ビームスプリ
    ッタを設け、該偏光ビームスプリッタは効率良く分離で
    きる波長が735nm以上759nm未満又は770n
    m以上811nm未満又は838nm以上891nm未
    満の範囲を含むものとした請求項4に記載の近赤外光空
    間通信装置。
JP5341257A 1992-12-30 1993-12-10 近赤外光空間通信装置 Pending JPH06252856A (ja)

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JP5341257A JPH06252856A (ja) 1992-12-30 1993-12-10 近赤外光空間通信装置
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JP35983792 1992-12-30
JP4-359837 1992-12-30
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0874479A2 (de) * 1997-04-15 1998-10-28 Robert Otto Renfer Vorrichtung zur drahtlosen optischen Übertragung
EP1251607A2 (en) * 2001-04-20 2002-10-23 Sharp Kabushiki Kaisha Semiconductor laser module, spatial optical transmission system and electronic appliance

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