JPH06252236A - プロセスフローチェック・シミュレーション装置 - Google Patents

プロセスフローチェック・シミュレーション装置

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JPH06252236A
JPH06252236A JP3532193A JP3532193A JPH06252236A JP H06252236 A JPH06252236 A JP H06252236A JP 3532193 A JP3532193 A JP 3532193A JP 3532193 A JP3532193 A JP 3532193A JP H06252236 A JPH06252236 A JP H06252236A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長大かつ複雑な処理の流れを、更に、高速に
チェック・シミュレーション可能であるプロセスフロー
チェック装置を提供する。 【構成】 一連の処理条件からなるプロセスフローを格
納するフロー格納部と、処理の内容に関する情報をそれ
ぞれの処理条件に対応付けて格納する処理情報テーブル
と、前記フロー格納部に格納されている処理条件と前記
処理情報テーブルに格納されている処理情報に対応する
処理条件との比較に基づいて、前記フロー格納部に格納
されている処理条件の内容に関する情報を生成する処理
情報生成部と、前記処理情報生成部で生成された情報に
基づいて、前プロセスフローの処理状態のシミュレーシ
ョンを行う状態情報生成部と、処理内容に付随するエラ
ーに関する情報を格納する出力情報テーブルと、前記処
理情報生成部で行われたシミュレーションの内容と前記
出力情報テーブルに格納された情報との比較に基づい
て、前記フロー格納部に格納された処理条件のエラーを
出力する出力情報生成部とを有するプロセスフローチェ
ック・シミュレーション装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理対象物に関する、
異なる処理種類と処理条件を持つ処理の一連の流れを記
述したプロセスフローのチェック・シミュレーションを
人間ではなく、コンピュータによって行う装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、技術者・研究者がプロセスフロ
ー(一連の処理の流れ)を作成する場合、完成されたプ
ロセスフローが必ずしも正しいとは限らない。例えば、
図6に示すLSIのプロセスフローの場合は、リソグラ
フィ工程の後に検査工程がない等のミスがある。
【0003】従来、これらのチェックは、その分野の熟
練者(エキスパート)によって行われていた。しかし、
LSIに代表される多くの分野で、熟練者の数が不足し
ており、また、1つの処理対象物(製造物)に対する処
理(工程)数は激増する傾向にある。その結果、人間
(熟練者)によるチェックは、それに要する時間の点で
不経済なものとなっている。
【0004】今後、更に、そのチェック作業が熟練者に
過剰に集中する事によって、熟練者といえどもチェック
に対するミスが生じ易くなる事が予想される。
【0005】このような問題に対して、コンピュータに
よるチェックが提案、或いは、部分的に実用化されてい
る。しかしながら、人間にとって理解し易いチェックル
ールの表現形式は、個々の処理の目的、内容、意味に依
存した形式であり、コンピュータにとって処理し易い形
式は、その個々の処理の種類、条件(物理・化学的状
態)に依存した形式であるため、コンピュータによるチ
ェックに関しても、それが可能なルールの範囲、程度の
点において問題が残る。例えば、図6に示すLSIのプ
ロセスフローに対して、フィールドの酸化を行う前にウ
ェハ裏面の窒化硅素膜の剥離を行わなければならないと
いったルールのチェックを行う場合、複数存在する酸化
工程から、先ずフィールドの酸化工程を選び出さねばな
らない。
【0006】このコンピュータによるチェックに関する
問題を解決する方法として、プロセスフローそのもの
に、処理の目的、内容、意味を持たせる事が考えられる
が、その場合、プロセスフローを記述するコードが莫大
な数となり、管理できなくなるという新たな問題が生じ
てしまう。
【0007】逆に、ルールを個々の処理の目的、内容、
意味に依存しない形式、すなわち、個々の処理の種類、
条件に依存した形式で表現した場合、コンピュータによ
る管理は容易であるが、人間にとってはルールを管理す
る事が非常に困難になるという別の新たな問題が生じて
しまう。
【0008】また、コンピュータによるシミュレーショ
ンを行う場合においても、その個々の処理の目的、内
容、意味に応じて、プロセスフローから必要な情報を選
び出す必要があるため、同様の問題が存在する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、プロセ
スフローをチェック・シミュレーションする場合、人間
によるチェック・シミュレーションでは、それに要する
時間、正確さの点で、近い将来必ず限界が訪れる事が予
想される。
【0010】また、従来のコンピュータによるチェック
・シミュレーションでは、その個々の処理の目的、内
容、意味が解析できないため、チェック可能なルールの
範囲、程度、及びルール管理の点で限界がある。
【0011】本発明は、このような問題を解決し、長大
かつ複雑な処理の流れを、更に、高速にチェック・シミ
ュレーション可能であるプロセスフローチェック装置を
提供する事を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明によるプロセスフローチェック・シミュレー
ション装置は、一連の処理条件からなるプロセスフロー
を格納するフロー格納部と、処理の内容に関する情報を
それぞれの処理条件に対応付けて格納する処理情報テー
ブルと、前記フロー格納部に格納されている処理条件と
前記処理情報テーブルに格納されている処理情報に対応
する処理条件との比較に基づいて、前記フロー格納部に
格納されている処理条件の内容に関する情報を生成する
処理情報生成部と、前記処理情報生成部で生成された情
報に基づいて、前記プロセスフローの処理状態のシミュ
レーションを行う状態情報生成部と、処理内容に付随す
るエラーに関する情報を格納する出力情報テーブルと、
前記処理情報生成部で行われたシミュレーションの内容
と前記出力情報テーブルに格納された情報との比較に基
づいて、前記フロー格納部に格納された処理条件のエラ
ーを出力する出力情報生成部とからなることを特徴とす
る。
【0013】本発明の好適な態様では、処理の種類を表
すコードと、各々の処理に付随する条件を示す変数と、
その変数に代入する値をコンピュータを用いて各処理を
記述し、この組み合わせを処理の流れ順に並べる事で、
一連の処理の流れを作成する。作成されたプロセスフロ
ーはコンピュータの情報としてフロッピーディスクやハ
ードディスクに代表される記録媒体に保存する。次に、
保存されたプロセスフローは、チェック・シミュレーシ
ョンを行う前に、チェックに必要な情報が不足している
場合、必要な情報を付加する処理を行った後に、コンピ
ュータの記録媒体、例えばハードディスクにあらかじめ
用意された幾つかの情報テーブル、及び、チェック・シ
ミュレーション中に生成された幾つかの情報を用いて、
そのチェックを行う事が可能となる。
【0014】
【作用】このように、本発明によって、従来、その分野
の熟練者が行っていたプロセスフローのチェック・シミ
ュレーションは、コンピュータによって行われる。この
事によって、今後ますます増大する処理数や複雑な処理
の流れの対応に、人間では、事実上、対応不可能な状況
に十分対応可能である。また、熟練者個人の知識であっ
たチェック・シミュレーションのノウハウが、コンピュ
ータと記録媒体を通して多くの人間に広く活用可能とな
る。
【0015】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の好適な実施例を
説明する。
【0016】図1はこの発明のプロセスフローチェック
・シミュレーション(以下、フローチェックという)装
置に係わる一実施例の機能構成ブロック図である。同図
に示すフローチェック装置は、プロセスフロー格納部
1、プロセスフロー変換部3、付随情報テーブル5、処
理情報生成部7、処理情報テーブル9、状態情報生成部
11、状態情報テーブル13、出力情報生成部15、出
力情報テーブル17、環境情報テーブル21、I/O制
御部23、出力情報出力部19から構成されている。
【0017】フロー格納部1は、処理の一連の流れ(以
下、フローという)を各々の処理の種類、条件で表現し
た情報、例えば、半導体製造工程を表すコード、各工程
に付随する条件を示す変数(以下、条件変数という)、
及びその変数に代入するパラメータ(以下、条件変数値
という)等によって表現したフローを記憶装置2(例え
ば、ハードディスク)からコンピュータのメインメモリ
上に取込む機能を有している。この情報は、コンピュー
タにとって処理し易い個々の処理の種類、条件(物理的
及び化学的)に依存した形式によって与えられている。
【0018】フロー変換部3は、フローを構成している
各処理に対して、不足、或いは、簡略化されている情報
を追加、及び、情報を変換する機能(以下、フロー変換
という)を有している。ここで、追加、変換される情報
は、例えば、条件変数と、その変数値等である。このフ
ロー変換に関する規則は付随情報テーブル5において定
義されている。
【0019】例えば、図2に示した付随情報テーブル5
には、処理の情報、条件変数、及び、その条件変数値等
の組み合わせに対して、フロー変換する情報の取得方法
が記述されている。このフロー変換時に、その取得方法
を解釈し、実際に情報を取得するのは、I/O制御部2
3であり、フロー変換部3は、I/O制御部23との情
報の授受によって、情報の追加、変換を行う。例えば、
図3に示したフロー中の処理「酸化、温度=1000
℃、・・・、ガス=スチーム」は、図2に示した付随情
報テーブル5中の条件「(酸化)且つ(温度=1000
℃)且つ(ガス=スチーム)」を満たす。その結果、こ
の図2中の付随情報「時間=100分、絶縁耐圧=優」
が追加され、図3の処理は、図4に示すように「酸化、
温度=1000℃,・・・、ガス=スチーム、時間=1
00分、絶縁耐圧=優」となる。
【0020】このように、フロー変換部3は、図3で表
された処理が、図2で定義された付随情報テーブル5の
条件を満たすとき、それに対応する付随情報を追加する
機能を有している。
【0021】処理情報生成部7は、処理の組み合わせパ
ターン(以下、単にパターンという)から、個々の処理
の目的、内容、意味等に関する処理情報を生成する機能
(以下、パターン推論という)を有している。ここで、
生成される処理情報は、例えば、フロー中におけるパタ
ーンの存在位置、そのパターンに対応する名称(以下、
パターン名という)、及び、その対応そのものが正しい
確率(以下、確信値という)等である。このパターン推
論に関する規則は処理情報テーブル9において定義され
ている。図5に示した処理情報テーブル9において、パ
ターンと、それに対応するパターン名、確信値の取得方
法が記述されている。
【0022】例えば、図6に示したフローの10行目の
処理「酸化、膜厚=1000Å、・・・」を第1処理と
すると、この第1処理は、図5に示した処理情報テーブ
ルの条件「(酸化)且つ(膜厚≧900Å)」を満た
し、図6の11行目の処理「堆積、膜種=窒化硅素、膜
厚=1000Å、・・・」を第2処理とすると、これ
は、図5の条件「(堆積)且つ(膜種=窒化硅素)」を
満たす。同様に、図6の12〜16行目の処理も、図5
の条件を満たす。このとき、図6の10〜16行目の範
囲に位置するパターンは、図5のパターン名「素子分
離」にパターンの条件を全て満たし、図6中の対応する
確信値「90%」であることから、フローの10〜16
行目の範囲のパターンが、確信値90%で、、パターン
名「素子分離」に対応する事を示す処理情報「範囲=1
0〜16行目、パターン名=素子分離、確信値90%」
が生成される。以上のパターン推論によって、生成され
る処理情報の一例を図7に示す。この処理情報はそれま
でのプロセスフロー情報に追加される。このように、各
処理情報テーブルには、多数のフローがパターン別に分
類され、各々の内容を示すパターン名がその確信値と共
に与えられている。
【0023】すなわち、処理情報生成部7は、図5に示
した処理情報テーブルによって、図6に示したフローを
図7のパターン名「素子分離」のパターンによって行わ
れる一連の処理に対応し、その目的が、90%の確率
で、素子分離である事を示すことができる。
【0024】また、処理情報生成部7は、得られた処理
情報の組み合わせを再びパターンと見倣し、そこから再
び新たな処理情報を生成する機能を有している。そのパ
ターン推論に関する規則を定義した処理情報テーブルの
例を図8に示す。図8では、2つのパターン名「Pウェ
ル形成」と「Nウェル形成」に関する処理情報の取得方
法を定義した後、その2つのパターン名「Pウェル形
成」と「Nウェル形成」の組み合わせによって、新しい
パターン名「ウェル形成」に関する処理情報の取得方法
を定義している。
【0025】例えば、図8に示した処理情報テーブルに
よって、図9に示したフローから、パターン推論を行う
場合、まず、上記パターン推論により、(処理の組み合
わせ)パターンから、処理情報が生成される。つまり、
図9の10行目の処理「酸化、膜厚=1000Å、・・
・」から図9の14行目の処理「剥離、膜種=レジス
ト、・・・」までの範囲に位置するパターンが、確信値
90%で、パターン名「Pウェル形成」に対応する事を
示す処理情報「範囲=10〜14行目、パターン名=P
ウェル形成、確信値=90%」が形成され、同様に、図
9の15〜19行目の範囲に位置するパターンが、確信
値90%で、パターン名「Nウェル形成」に対応する事
を示す処理情報「範囲=15〜19行目、パターン名=
Nウェル形成、確信値=90%」が生成される。
【0026】次に、この生成されたパターン名「Pウェ
ル形成」に関する処理情報を第1パターン、パターン名
「Nウェル形成」に関する処理情報を第2パターンとす
ると、この2つの処理情報の組み合わせは、図8のパタ
ーン名「ウェル形成」に対応するパターンの条件を、全
て満たし、その結果、図9の10〜19行目の範囲に位
置するパターンが、確信値95%で、パターン名「ウェ
ル形成」に対応する事を示す処理情報「範囲=10〜1
9行目、パターン名=ウェル形成、確信値=95%」が
生成される。以上のパターン推論によって、生成される
処理情報の一例を図10に示す。
【0027】また、このパターン推論は、後述する環境
情報テーブルに記述された条件が成立するまで繰り返さ
れ、条件成立後、環境情報テーブルに記述された追加、
変更、削除等の操作を処理情報に対して行う。すなわ
ち、図12に示した環境情報テーブルにおいて、生成の
終了条件「条件(確信度≧95%)」は「確信値が95
%以上の処理情報が存在する事」、条件成立後の操作
「削除(確信度<95%)」は「確信値が95%未満の
処理情報の削除」を意味する。例えば、図11に示した
処理情報は、図12に示した環境情報テーブルによっ
て、確信値が95%未満の処理情報が削除され、図13
に示す処理情報のみが残る。
【0028】以上のパターン推論時に、処理情報テーブ
ル9、及び、環境情報テーブルの各情報の取得方法を解
釈し、実際に情報を取得するのは、I/O制御部23で
あり、処理情報生成部7は、I/O制御部23との情報
の授受によって、処理情報の生成を行う。
【0029】状態情報生成部11は、処理情報、及び、
その入力フローから、状態情報を生成する機能(以下、
状態シミュレートという)を有している。ここで、生成
される状態情報は、例えば、対象物の膜構成、その膜
厚、その形状等である。また、この状態ミシュレートに
関する規則は状態情報テーブルに定義されている。
【0030】例えば、図13に示した処理情報に対し
て、その入力フローが、図9に示したフローを含むもの
とする。このとき、図14に示した状態情報テーブル1
3の、右欄の条件「(酸化)且つ(膜厚>0Å)且つ
(MOS−FET)」は満たされている。すなわち、図
9のフローの10行目は「(酸化)且つ(膜厚=100
0Å>0Å)」であり、図13の処理情報によれば、フ
ローの範囲1〜36行目のパターン名が「MOS−FE
T」である。
【0031】ここで、図9のフローの10行目の処理
「酸化、膜厚=1000Å,・・・」に関する状態シミ
ュレート前の状態情報を、図15に示した状態情報とす
ると、その状態シミュレート後の状態情報は、図15の
状態情報に、図14中の状態情報「膜種=酸化硅素、膜
厚=指定値」を追加したものとなる。このとき図14中
の状態情報「膜種、=酸化硅素、膜厚=指定値」の「指
定値」とは、図9のフローの10行目の処理「酸化、膜
厚=1000Å、・・・」における条件変数「膜厚」の
指定値(条件値)「1000Å」である。
【0032】従って、図9のフローの10行目の処理
「酸化、膜厚=1000Å、・・・」に関する状態シミ
ュレート後の状態情報は、図15の状態情報に、状態情
報「膜種=酸化硅素、膜厚=1000Å」を追加したも
のが、その実行後の状態情報となる。その実行後の状態
情報の一例を図16に示す。このように、状態情報生成
部は、図14に示した状態情報テーブルによって、図6
に示したフローを状態シミュレートしている。
【0033】また、例えば、酸化工程において、条件変
数「膜厚」の条件値が未定であり、条件変数「温度」、
「時間」の条件値のみが指定されている場合、「膜厚」
の条件値を知るには、「温度」、「時間」の条件値か
ら、それを計算しなければならない。このとき、酸化速
度(一定温度下で、単位時間に形成される酸化硅素膜の
膜厚)等の情報が必要になる。このような必要な情報
は、環境情報テーブルに記述されている。
【0034】以上の状態情報生成時に、状態情報テーブ
ル、及び、環境情報テーブルの各情報の取得方法を解釈
し、実際に情報を取得するのは、I/O制御部23であ
り、状態情報生成部は、I/O制御部23との情報の授
受によって、状態情報の生成を行う。
【0035】出力情報生成部15は、上述のシミュレー
ションで得られた状態情報の内容を適宜チェックし出力
情報を生成する機能を有している。この生成に関する規
則は出力情報テーブルにおいて定義されている。
【0036】例えば、図19に示す状態情報「膜種=ア
ルミニウム、膜厚=100Å、位置=20行目、・・
・」は、図18に示すフローの20行目の処理「堆積、
膜種=アルミニウム、膜厚=100Å、・・・」に関す
る状態シミュレート後の状態情報であるが、これは、図
17に示した出力情報テーブルの条件「(膜種=アルミ
ニウム)且つ(膜厚<200Å)」を満たし、その結
果、図17の出力情報テーブルの出力情報「エラー内容
=断線、確信値90%」から、図17の状態情報に対す
る出力情報「エラー内容=断線、位置=20行目、確信
値90%、・・・」が生成される。その出力情報の一例
を図20に示す。これは、配線(アルミニウム)に断線
の危険性がある確信値(確率)が90%である事を示し
ている。
【0037】また、この出力情報生成時に、特定の条件
を満たす出力情報、例えば、前述の如く確信値がある値
以上の出力情報のみを生成する事が可能である。このよ
うな条件は、環境情報テーブル21に記述される。
【0038】このような、出力情報生成時に、出力情報
テーブル17、及び、環境情報テーブル21の各情報の
取得方法を解釈し、実際の情報を取得するのは、I/O
制御部23であり、出力情報生成部15は、I/O制御
部23との情報の授受によって、出力情報の生成を行
う。
【0039】出力情報出力部19は、外部記憶装置20
を介し、プリンター、ディスプレイ画面へ出力する機能
を有している。また、図1に示すように、出力情報出力
部19に入力される状態情報は、出力情報生成部15に
よって与えられる。
【0040】環境情報テーブル21は、フローチェック
装置の動作環境を示す情報を定義したものである。この
情報は、フローチェック装置起動前に、利用者、及び、
管理者が入力する。図12はその一例を示している。こ
のとき、環境情報テーブル21の各情報の取得方法を解
釈し、実際に情報を取得するのは、I/O制御部23で
あり、各情報生成部7〜15は、I/O制御部23との
情報の授受によって、情報の生成を行う。
【0041】I/O制御部23は、各テーブル5〜21
における情報の取得方法を解釈し、情報を取得する機能
を有している。例えば、状態情報生成部11において、
環境情報テーブル21から酸化速度といった数値情報を
取得する場合、図21の概念図に示した環境情報テーブ
ル21の酸化速度の取得方法「外部(プログラム=O
X、引数1=温度、引数2=時間)」に対しては、「O
X」というデータベースを、条件変数「温度」、「時
間」の変数値をキーワードとして検索し、その検索結
果、すなわち、酸化速度を取得する。そして、状態情報
生成部11は、I/O制御部23から、この酸化速度を
受け取り、状態情報を生成する。
【0042】次に、本発明の実現手段について、図1を
参照しながら説明する。
【0043】フロー格納部1、フロー変換部3、処理情
報生成部7、状態情報生成部11、出力情報生成部1
5、出力情報出力部19、I/O制御部23はCPUに
付属するメインメモリで実現されている。付随情報テー
ブル5、処理情報テーブル9、状態情報テーブル13、
出力情報テーブル17、環境情報テーブル21はハード
ディスク、あるいはフロッピーディスク等の記録媒体に
保存されている。例えば、記録媒体に保存された各情報
テーブル5〜21は、チェック開始時に前記メインメモ
リに呼び込まれ、CPUによるソフトウェア制御のもと
に各変換部3〜19、I/O制御部23が時系列的に、
CPUに付属する前記メインメモリ内で順次実現され
る。処理結果は、外部記憶装置20を介し、プリンタ
ー、ディスプレイ画面に出力される。
【0044】次に、この発明の作用について、図1を参
照しながら説明する。
【0045】フロー格納部1では、記憶装置上のフロー
をコンピュータのメインメモリ上に取込む。図6はフロ
ーの一例を示す。同図には、処理の種類、条件変数、条
件変数値を表すコードが、処理工程順に記述されてい
る。なお、フローの1行が、1処理に相当する。
【0046】フロー変換部3では、メインメモリに取込
まれたフローに対して、不足している情報、簡略化され
ている情報を付加する。この生成する情報の取得方法
は、付随情報テーブル5によって管理され、I/O制御
部23によって、解釈され、情報が取得される。この作
業を行う事によって、フロー作成時に入力する情報を減
少する事が可能となり、フロー作成が大幅に簡略化可能
である。また、大量のデータを扱う事が可能となる。
【0047】処理情報生成部7では、フロー変換部3に
おいて変換されたフローから、パターンに対応するパタ
ーン名、そのパターンがフロー中に存在する範囲、その
対応が、どの程度の確率で正確であるかを示す確信値を
示した処理情報を生成する。この生成する情報の取得方
法は、処理情報テーブル9によって管理され、I/O制
御部23によって、解釈され、情報が取得される。ま
た、パターン推論の終了条件、条件成立後の動作は、環
境情報テーブル21によって管理され、I/O制御部2
3によって、解釈され、情報が取得される。ここでは、
処理情報を生成する事によって、パターンを目的、内
容、意味別に分類している。この作業を行う事によっ
て、目的、内容、意味に依存したチェック・シミュレー
ションを行う事が可能となる。
【0048】状態情報生成部11では、処理情報生成部
11において生成された処理情報から、対象物の膜構
成、その膜厚、その形状等の状態を示した状態情報を生
成する。この生成する情報の取得方法は、状態情報テー
ブル13によって管理され、I/O制御部23によっ
て、解釈され、情報が取得される。また、前述の酸化速
度等の必要な情報は、環境情報テーブル21によって管
理され、I/O制御部23によって解釈され、情報が取
得される。ここでは、状態情報を生成する事によって、
対象物の状態推移のシミュレーションを行っている。こ
こでは既に、パターンが目的、内容、意味別に分類され
ているため、必要最小限の状態シミュレートのみを行う
事が可能である。
【0049】出力情報生成部15では、状態情報生成部
11において生成された状態情報を適宜チェックし、出
力情報を生成する。この生成する情報の取得方法は、出
力情報テーブル17によって管理され、I/O制御部2
3によって解釈され、情報が取得される。また、出力す
る情報の確信値の最低値等の必要な情報は、環境情報テ
ーブル21によって管理され、I/O制御部23によっ
て解釈され、情報が取得される。ここでは、出力情報を
生成する事によって、目的、内容、意味に基づくフロー
のチェックが行われている。この状態情報は、必要なシ
ミュレーションのみを行った結果、生成されたものであ
り、また、出力する情報の確信値の最低値等の必要な情
報が、環境情報テーブル21に記述されているため、必
要最小限の出力情報生成(チェック)のみを行う事が可
能である。
【0050】出力情報出力部19で、出力情報生成部1
5において生成された出力情報が外部記憶装置20に出
力される。
【0051】次に、情報の流れについて、図1を参照し
ながら説明する。
【0052】最初に、記憶装置上のフローは、フロー格
納部1により、メインメモリ上に格納された後、フロー
変換部3によって、不足している情報、簡略化されてい
る情報が付加される。この変換されたフローから、処理
情報生成部7によって、処理情報が生成(パターン推
論)され、これにより、フロー(パターン)は、目的、
内容、意味別に分類される。次に、状態情報生成部11
によって、このフローと処理情報から、状態情報が生成
(状態シミュレート)され、これにより、個々の処理の
目的、内容、意味に依存したフローのシミュレーション
が行われる。最後に、出力情報生成部15によって、こ
の状態情報から、出力情報が生成される。これは、フロ
ーの内容をチェックするものであり、その結果(出力情
報)は、出力情報出力部によって、出力装置に出力され
る。
【0053】このように、この発明のプロセスフローチ
ェック・シミュレーション装置では、各情報テーブルを
用いて、各情報を生成する事によって、処理順に記述さ
れたフローを高速にチェック・シミュレーションを行う
事が可能となる。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように本発明によるプロセス
フローチェック・シミュレーション装置では、プロセス
フローのチェック・シミュレーションがコンピュータに
よって行われる。これによって、従来経験豊富なエキス
パートのノウハウが個人の所有物から、誰でもが簡単に
共通の知識として利用の可能なものとなる。また、処理
工程数の増大と共に人間のミスが増加する事は必然であ
るが、コンピュータによって、チェックのケアレスミス
がなくなる。また、従来はコンピュータで行うことが困
難であったこの処理の目的、内容、意味に依存したチェ
ック・シミュレーションのノウハウを利用する事が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるプロセスフローチェ
ック・シミュレーション装置の機能構成図。
【図2】付随情報テーブルの一例を示す図。
【図3】フロー変換部3を説明するためのフローの一例
を示す図。
【図4】図2の付随情報テーブル5による図3のフロー
の変換結果を示す図。
【図5】処理情報テーブル9の一例を示す図。
【図6】処理情報生成部7を説明するためのフローの例
を示す図。
【図7】図9の処理情報テーブルによって、図6のフロ
ーから生成された処理情報を示す図。
【図8】処理情報テーブル9の一例を示す図。
【図9】処理情報生成部7を説明するためのフローの例
を示す図。
【図10】図8の処理情報テーブル9によって、図9の
フローから生成された処理情報の一例を示す図。
【図11】処理情報生成部7を説明するための処理情報
の例を示す図。
【図12】環境情報テーブル21の一例を示す図。
【図13】図12の環境情報テーブル21によって、図
11の処理情報から生成された処理情報を示す図。
【図14】状態情報テーブル13の一例を示す図。
【図15】状態情報生成部11を説明するための状態情
報の例を示す図。
【図16】図14の状態情報テーブル13によって、図
15の状態情報から生成された状態情報を示す図。
【図17】出力情報テーブル17の一例を示す図。
【図18】出力情報生成部15を説明するためのフロー
の例を示す図。
【図19】出力情報生成部15を説明するための状態情
報の例を示す図。
【図20】図17の出力情報テーブル17によって、図
19の状態情報から生成された出力情報を示す図。
【図21】I/O制御部23を説明するための概念図。
【符号の説明】
1 フロー格納部 2 記憶装置 3 フロー変換部 5 付随情報テーブル 7 処理情報生成部 9 処理情報テーブル 11 状態情報生成部 13 状態情報テーブル 15 出力情報生成部 17 出力情報テーブル 19 出力情報出力部 20 外部記憶装置 21 環境情報テーブル 23 I/O制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一連の処理条件からなるプロセスフロー
    を格納するフロー格納部と、処理の内容に関する情報を
    それぞれの処理条件に対応付けて格納する処理情報テー
    ブルと、前記フロー格納部に格納されている処理条件と
    前記処理情報テーブルに格納されている処理情報に対応
    する処理条件との比較に基づいて、前記フロー格納部に
    格納されている処理条件の内容に関する情報を生成する
    処理情報生成部と、前記処理情報生成部で生成された情
    報に基づいて、前プロセスフローの処理状態のシミュレ
    ーションを行う状態情報生成部と、処理内容に付随する
    エラーに関する情報を格納する出力情報テーブルと、前
    記処理情報生成部で行われたシミュレーションの内容と
    前記出力情報テーブルに格納された情報との比較に基づ
    いて、前記フロー格納部に格納された処理条件のエラー
    を出力する出力情報生成部とを具備することを特徴とす
    るプロセスフローチェック・シミュレーション装置。
  2. 【請求項2】 前記処理情報テーブルでは、複数の処理
    条件の特定の組み合わせと、それによって達成される処
    理の内容との対応が取られていることを特徴とする請求
    項1のプロセスフローチェック・シミュレーション装
    置。
  3. 【請求項3】 特定の処理条件に付随する条件又はそれ
    を取得する方法を格納する付随情報テーブルと、この付
    随情報テーブルの内容に基づいて前記フロー格納部に格
    納されている処理条件に付随条件を付加するフロー変換
    部とを更に有することを特徴とする請求項1のプロセス
    フローチェック・シミュレーション装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8694145B2 (en) 2001-06-19 2014-04-08 Applied Materials, Inc. Feedback control of a chemical mechanical polishing device providing manipulation of removal rate profiles

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