JPH0625215U - ベルトコンベア - Google Patents
ベルトコンベアInfo
- Publication number
- JPH0625215U JPH0625215U JP6681792U JP6681792U JPH0625215U JP H0625215 U JPH0625215 U JP H0625215U JP 6681792 U JP6681792 U JP 6681792U JP 6681792 U JP6681792 U JP 6681792U JP H0625215 U JPH0625215 U JP H0625215U
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- belt
- pulley
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 接続部をなくして、騒音を少なくし、接続部
に汚れがたまって不衛生になるのを防止した金属のエン
ドレスベルトを用いたベルトコンベアであって、エンド
レスベルトの両側端部をガイドに接触させて摩耗させる
ことなく、金属のエンドレスベルトの円周精度及びプー
リの平行度に起因するずれを調節できるベルトコンベア
を提供する。 【構成】 支軸の角度を調節可能とされた一対のプーリ
を平行に配設し、このプーリに、両側端部と上部とを、
着脱自在の樹脂カバーで被覆した金属のエンドレスベル
トを張設した後、プーリの支軸の角度を調節して、エン
ドレスベルトの円周精度及びプーリの平行度に起因する
ずれを調節する。
に汚れがたまって不衛生になるのを防止した金属のエン
ドレスベルトを用いたベルトコンベアであって、エンド
レスベルトの両側端部をガイドに接触させて摩耗させる
ことなく、金属のエンドレスベルトの円周精度及びプー
リの平行度に起因するずれを調節できるベルトコンベア
を提供する。 【構成】 支軸の角度を調節可能とされた一対のプーリ
を平行に配設し、このプーリに、両側端部と上部とを、
着脱自在の樹脂カバーで被覆した金属のエンドレスベル
トを張設した後、プーリの支軸の角度を調節して、エン
ドレスベルトの円周精度及びプーリの平行度に起因する
ずれを調節する。
Description
【0001】
本考案は、金属のエンドレスベルトを用いたベルトコンベアに関する。
【0002】
従来、ビン等を運搬するベルトコンベア用のベルトは、樹脂からなるものは摩 耗が激しいため、多数の金属プレートを連結させた構造のもの、すなわちプレー トチェーンが用いられていた。
【0003】
しかしながら、プレートチェーンは、金属プレートを接続していることから、 作動時の騒音がひどく、騒音のためにライン速度をあげることができないという 問題を有する。また、金属プレートの接続部には、潤滑剤を用いる必要があり、 そのため汚れがたまりやすく、特に食品等を取り扱う場合には不衛生になるとい う問題もあった。
【0004】 これらの問題点を解決する方法として、ベルトコンベア用のベルトとして、金 属のエンドレスベルトを用いることが考えられる。しかしながら、金属のエンド レスベルトは、長さ5〜10m程度になると、エンドレスベルト自体を正確な円筒 形状、すなわち、両側部の円周が全く同一な円筒形状に作製することが困難であ る。また、金属のエンドレスベルトを一対の平行に配設されたプーリに張設して ベルトコンベアを構成するのであるが、一対のプーリの平行度を厳密に出すのも 困難である。このため、金属のエンドレスベルトの円周のずれ及びプーリの平行 度のずれがわずかなものであっても、ベルトコンベアとして作動させると、エン ドレスベルトがプーリの軸方向に徐々にずれていき、ひいては外れてしまう。
【0005】 この対策として、ベルトコンベアの両側にエンドレスベルトの外れを防止する ガイドを設け、エンドレスベルトを一対のプーリに張設した後、プーリ及びベル トを回転させながら、エンドレスベルトのずれが起こらないように、プーリの支 軸の角度を調整する必要があった。しかし、このようにした場合でも、支軸の角 度を設定する作業中に、エンドレスベルトがガイドに接触して、エンドレスベル トの両側端部が摩耗し、早期に折れてしまうという問題があった。
【0006】 したがって、本考案の目的は、金属のエンドレスベルトを用いることにより、 接続部をなくして、騒音を少なくし、接続部に汚れがたまって不衛生になるのを 防止すると共に、金属のエンドレスベルトの円周のずれ及びプーリの平行度のず れを、プーリの支軸の角度を調整して修正することができ、しかも、エンドレス ベルトの両側端部がガイドに当たって摩耗することを防止できるベルトコンベア を提供することにある。
【0007】
上記目的を達成するため、本考案のベルトコンベアは、支軸の角度を調節可能 に平行に配設された一対のプーリと、該プーリに張設された金属のエンドレスベ ルトと、該エンドレスベルトの両側端部と上部とを被覆する、着脱自在の樹脂カ バーとを備えていることを特徴とする。
【0008】 本考案の好ましい態様においては、前記樹脂カバーが、前記エンドレスベルト の両側端部と上部との全面を被覆するものからなる。
【0009】 また、本考案の他の好ましい態様においては、前記樹脂カバーが、前記エンド レスベルトの両側端部と上部とを、所定間隔で被覆する複数のものからなる。
【0010】
本考案のベルトコンベアは、金属のエンドレスベルトを用いたので、従来のプ レートチェーンのように多数の接続部を有することがなく、ベルトコンベアの作 動時に騒音が少なくなり、ベルトコンベアのライン速度を上げることが可能とな る。また、接続部に潤滑剤を用いる必要もないことから汚れがたまって不衛生に なることもない。
【0011】 また、本考案のベルトコンベアは、一対のプーリの支軸の角度を調節可能とさ れているので、金属のエンドレスベルトをプーリに張設した後、プーリ及びベル トを回転させながら、ベルトがプーリの軸方向にずれないように、プーリの支軸 の角度を調節することができる。これによって、エンドレスベルトの円周のずれ や支軸の平行度のずれに起因するベルトの外れを防止でき、長期間連続運転する ことが可能となる。
【0012】 また、上記の調節作業に先立ち、エンドレスベルトの両側端部と上部とを被覆 する樹脂カバーを取付けておくことにより、調節作業中にエンドレスベルトがず れてベルトコンベア両側のガイドに接触しても、樹脂カバーによってエンドレス ベルトの両側端部が保護されるため、エンドレスベルトの損傷、摩耗等を防止で き、エンドレスベルトの耐久性を高めることができる。なお、樹脂カバーは、着 脱自在に取付けられるので、プーリの支軸の角度を設定した後は、必要に応じて 取り外すことができる。
【0013】
図1〜3には、本考案のベルトコンベアの一実施例が示されている。 図1、2において、プーリ11は、その支軸12の角度を調節可能に配設され ている。すなわち、フレーム13上にスライドウエイ14が設置され、スライド ウエイ14上をスライド可能に、折曲部15を有する軸受け16が装着されてい る。軸受16は、球面ベアリング17を有し、この球面ベアリング17の中心孔 に、支軸12が挿入支持されている。一方、軸受け16の折曲部15には、調節 ネジ19の端部が枢着されている。調節ネジ19は、フレーム13に設置された ネジ受け18に螺挿されており、調節ネジ19を矢印aで示すように回すと、軸 受け16がスライドウエイ14上を矢印bで示すようにスライドし、球面ベアリ ング17を介して支軸12の角度が調節される。この調節は、支軸12の両端部 で行なうようにされている。
【0014】 プーリ11は、一対のものがベルトコンベアの両端部に配置されており、これ らの一対のプーリ11に、長さ5〜10mの金属のエンドレスベルト21が張設さ れている。そして、図3を併せて参照すると、エンドレスベルト21は、その両 側端部21a、21bが丸く形成され、両側端部21a、21bと、外周面とを 覆うように、樹脂カバー22が所定間隔で取付けられている。樹脂カバー21 は、エンドレスベルト21に対して着脱自在に取付けられている。なお、樹脂カ バー22としては、図4に示すように、エンドレスベルト21の外周面をほぼ完 全に覆うようなカバーを採用することもできる。樹脂カバー22の材質は、例え ば軟質塩化ビニル、ウレタン、ポリエチレン、テフロン等が好ましく用いられ、 その他ゴム等を用いてもよい。
【0015】 次に、このベルトコンベアの取り扱い方法について説明する。 エンドレスベルト21の円周精度や、一対のプーリ11の平行度などにより、 プーリ11を回転させると、エンドレスベルト21が、プーリ11の軸方向に徐 々にずれて外れる虞れがある。このため、フレーム13上のエンドレスベルト2 1の両側には、図示しないガイドが設置されており、エンドレスベルト21が外 れるのを防止している。
【0016】 しかし、エンドレスベルト21がガイドに接触した状態で運転を続行すれば、 エンドレスベルト21がたちまち摩耗して損傷してしまうので、運転の開始に先 立って一対のプーリ11の支軸12の角度を調節して、エンドレスベルト21が 外れることなく回転できるようにする。この操作は、エンドレスベルト21を回 転させた状態で、ネジ19を回して軸受16をスライドさせ、軸受16に支持さ れた支軸12の角度を変えることによって行なうことができる。すなわち、エン ドレスベルト21のずれがなくなるように、プーリ11の支軸12の角度を調節 すればよい。
【0017】 一方、この調節作業時にエンドレスベルト21がガイドに接触することを避け るのは困難である。すなわち、ネジ19を回して調節している間に、エンドレス ベルト21がガイドに接触してしまうことがある。この場合、本考案のベルトコ ンベアでは、エンドレスベルト21に樹脂カバー22が装着されているので、エ ンドレスベルト21がガイドに直接接触することが避けられ、エンドレスベルト 21の損傷を防止することができる。
【0018】 こうして、プーリ11の支軸12の角度を適切に調節した後は、エンドレスベ ルト21がプーリ11の軸方向にずれることがなくなり、長期間の運転作業に入 ることができる。この場合、上記樹脂カバー22は、エンドレスベルト21から 外してもよく、あるいは装着したまま運転を行なってもよい。樹脂カバー22を 装着したままにするときは、樹脂カバー22の材質としてテフロンを用いるのが 好ましい。また、図3に示すように所定間隔で複数枚設けるときは、ベルトコン ベアが運搬する物質に応じて、その間隔を検討するのが好ましい。
【0019】 なお、上記実施例では、プーリ11として通常の円筒形状をなすものを採用し ているが、図5、6に示すような太鼓形状をなすものを採用してもよい。このよ うなプーリ11を用いた場合は、プーリ11とエンドレスベルト21との当接力 によってそのずれを防止する作用が働く。
【0020】 また、樹脂カバー22の両側がエンドレスベルト21の両側端部の下方に回り 込むように形成された場合、樹脂カバー22がプーリ11に接触してエンドレス ベルト21とプーリ11との接触が妨げられることがある。このため、図5の例 では、プーリ11の周面に環状の切欠き部11cを設け、樹脂カバー22の両側 がこの切欠き部11cに入り込み、エンドレスベルト21とプーリ11との接触 が妨げられないように形成されている。更に、図6の例では、プーリ11の両端 面がエンドレスベルト21の幅より狭く形成されており、樹脂カバー22の両側 がプーリ11の端面の外側に出るようにされている。
【0021】
【考案の効果】 以上説明したように、本考案のベルトコンベアによれば、金属のエンドレスベ ルトの円周のずれ及びプーリの平行度のずれを、プーリの支軸の角度を調節する ことによって修正できるので、運転中にエンドレスベルトがプーリから外れてし まうのを防止できる。また、上記調節作業に際して、エンドレスベルトの両側端 部と上部とを被覆する樹脂カバーを取付けておくことにより、エンドレスベルト の両側端部がガイドに接触しても、その損傷、摩耗を防止することができる。そ して、エンドレスベルトを用いたことにより、ベルトコンベアの作動時に騒音が 少なくなり、しかもベルトコンベアのライン速度を上げることが可能となり、作 業能率を向上させることができる。更に、従来のプレートチェーンからなるベル トコンベアのように接続部に汚れがたまって不衛生になることもないので、食品 等の衛生的に作業しなければならないものの運搬にも適用することができる。
【図1】本考案のベルトコンベアの一実施例を示す部分
平面断面図である。
平面断面図である。
【図2】同ベルトコンベアの部分側面図である。
【図3】同ベルトコンベの樹脂カバーの装着状態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図4】本考案のベルトコンベアに用いられる樹脂カバ
ーの装着状態の他の例を示す斜視図である。
ーの装着状態の他の例を示す斜視図である。
【図5】本考案のベルトコンベアに用いられるプーリの
他の例を示す断面図である。
他の例を示す断面図である。
【図6】本考案のベルトコンベアに用いられるプーリの
更に他の例を示す断面図である。
更に他の例を示す断面図である。
11 プーリ 12 支軸 13 フレーム 14 スライドウエイ 15 折曲部 16 軸受け 17 球面ベアリング 18 ネジ受け 19 調節ネジ 21 金属のエンドレスベルト 22 樹脂カバー
Claims (3)
- 【請求項1】 支軸の角度を調節可能に平行に配設され
た一対のプーリと、該プーリに張設された金属のエンド
レスベルトと、該エンドレスベルトの両側端部と上部と
を被覆する、着脱自在の樹脂カバーとを備えていること
を特徴とするベルトコンベア。 - 【請求項2】 前記樹脂カバーが、前記エンドレスベル
トの両側端部と上部との全面を被覆するものからなる請
求項1記載のベルトコンベア。 - 【請求項3】 前記樹脂カバーが、前記エンドレスベル
トの両側端部と上部とを、所定間隔で被覆する複数のも
のからなる請求項1記載のベルトコンベア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6681792U JPH0625215U (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | ベルトコンベア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6681792U JPH0625215U (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | ベルトコンベア |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0625215U true JPH0625215U (ja) | 1994-04-05 |
Family
ID=13326791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6681792U Pending JPH0625215U (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | ベルトコンベア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0625215U (ja) |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP6681792U patent/JPH0625215U/ja active Pending
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