JPH0625198U - 粉粒体の払出し装置 - Google Patents

粉粒体の払出し装置

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JPH0625198U
JPH0625198U JP5027492U JP5027492U JPH0625198U JP H0625198 U JPH0625198 U JP H0625198U JP 5027492 U JP5027492 U JP 5027492U JP 5027492 U JP5027492 U JP 5027492U JP H0625198 U JPH0625198 U JP H0625198U
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充晴 岸本
聡 辰田
寿美男 佐藤
義雄 内山
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小形で、かつ噛込みを生じない連続的な払出
しを可能とする。 【構成】 粉粒体38は、供給シュート34から供給さ
れ、底面36上に堆積する。入口の端部42aと払出し
シュート37側の出口の端部42bとの間を結ぶ仮想線
42が底面36との間で形成する角度θは、底面36上
に堆積した粉粒体38の傾斜面が形成する安息角よりも
小さくする。このため供給された粉粒体は底面36上に
堆積して静止状態となる。回転羽根39を回転させる
と、静止状態の粉粒体38の一部がかき出されて安息角
が崩れ、払出しシュート37側に移動して払出しが行わ
れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、セメントの製造、製鉄、石炭炊きボイラ燃料投入など粉粒体を扱う ときに用いる粉粒体の払出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、鉱石等の粉粒体の払出し装置として種々の形式が用いられている。 コンパクトで安価な払出し装置としては、図6図示のロータリバルブや図7図示 のLバルブと呼ばれる形式が使用されることが多い。本件出願人は、これらの基 本的な先行技術に基づいて、実公昭62−13988号公報や実開平2−792 97号公報などで、改良された粉粒体の払出し装置の提案を行っている。
【0003】 図6図示のロータリバルブ1は、ケーシング2内に回転軸3を中心として回転 可能であり、複数の羽根4を有するロータが設けられている。ケーシング2上部 には供給シュート5が設けられ、上方から斜線を施して示す粉粒体6が供給され る。供給シュート5から供給される粉粒体6は、ロータの回転によって案内され てケーシング1の下部に設けられる払出しシュート7から払出される。供給され る粉粒体6に大塊8が含まれているときは、羽根4の先端とケーシング2の内面 との間を通過することができないので、払出しシュート7から払出すことはでき ない。
【0004】 図7図示の払出し装置は、Lバルブ11と呼ばれる。Lバルブ11のケーシン グ12には、上方に延びる供給シュート13が取付けられる。供給シュート13 から供給される粉粒体14は、水平に延びる貯留部15の底面に堆積する。貯留 部15には、水平面内で供給シュート13から間隔をあけて下方に延びる払出シ ュート16が接続される。払出しシュート16に接続する位置は、貯留部15の 底面に堆積され、斜線を施して示す粉粒体14の傾斜面17が、貯留部15の底 面との間で安息角を形成している状態で、その先端が払出しシュート16の開口 部に達しないことが条件となる。このような条件で、供給シュート13と払出し シュート16とは、粉粒体14によってマテリアルシールされた状態となる。粉 粒体14を払出しシュート16から払出すためには、矢符18で示すガス圧を加 える。このガス圧によって、粉粒体14が払出しシュート16側に搬送され、払 出しシュート16中を落下して払出される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
図6のロータリバルブ1は、次のような短所を有する。すなわち、粉粒体の噛 込みがあること等によって、ケーシング2や羽根4の強度を大きくしなければな らず、大きい駆動力を必要とするので設備費が大となる。また羽根の耐熱強度の 制限から、600℃以上の粉粒体の取扱いが不可能であり、600℃以上に耐用 可能な装置は市販されていない。
【0006】 さらに、羽根4と粉粒体6との接触面積や接触時間が大きいので、そのため高 温の粉粒体6から奪われる熱損失が大きくなる。羽根4は粉粒体6中を回転変位 するので、構造上バルブ回転速度を大きくすることができない。このため、羽根 4の回転に伴って、羽根と羽根との間にある粉粒体6が順次断続的に払出される ため、払出し流量に大きい変動が生じる。たとえば金属精練炉に原料を投入する 装置としてロータリバルブ1を使用するときは、原料投入量が時間的に一定でな いので、炉内での反応が一定ではなくなり、種々の不都合、たとえば炉内から発 生するガス流量が変動し、そのガスの吸引制御が困難となる等の不都合が生じる 。
【0007】 また、粉粒体6の羽根4による噛込みの可能性が大きくなり、ケーシング2の 内壁などの破損が起こりやすい。たとえば、粉粒体6が通過するときのケーシン グ2の内壁耐火物の剥がれや、粉粒体6が固まって内壁に付着して再び剥がれた り、または加熱されて焼結して塊となったものの取扱いが困難である。さらに、 バルブ交換や保守を行うときには、ロータの上方全ての粉粒体6を取除いて行う 必要がある。
【0008】 一方、Lバルブ11の短所としては次のようなものがある。すなわち、粉粒体 14の払出しが、圧縮ガス18によって断続的にバッチ式に行われるので、ロー タリバルブ1よりもさらに粉粒体14の供給量の変動が大きくなる。また、Lバ ルブ11だけでの払出し流量の正確な制御は困難であり、他の秤量装置と併用す る必要がある。
【0009】 また、Lバルブ11の上方の供給シュート13側のガス圧力が、下部の払出し シュート16側のガス圧力より大きくなりすぎると、粉粒体14を通過するガス 量が大きくなり、その結果粉粒体14の異常多量払出し現象が生じる。さらに多 量の圧縮ガスを必要とし、かつそのガスの流れを制御弁で間欠的に断続させなけ ればならず、運転費と設備費が大きくなる。
【0010】 実公昭62−13988号公報で開示している先行技術では、装置自体で払出 し流量を正確に制御することは困難であり、たとえばホッパ−内粉粒体秤量装置 との併用が必要である。また、構造上高圧バルブ(1kg/cm2G以上)構造 にするのは困難である。
【0011】 実開平2−79297号公報で開示されている先行技術では、磁場によって払 出し流量を制御しているため、磁気を帯びにくいか、または電気の通じにくい粉 粒体を取扱うことはできない。
【0012】 本考案の目的は、粉粒体の噛込みがなく、かつ連続的な払出しが可能な粉粒体 の払出し装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上方に延び、上方から粉粒体が供給される第1シュートと、 第1シュート下端の出口側に連結された貯留部と、 貯留部の先端に入口側が連結され、下方に延びる第2シュートとを含み、 第1シュートの出口側と第2シュートの入口側との間には、第1シュート出口 側端部と第2シュート入口側端部とを結ぶ仮想線の傾斜角度が、貯留部に第1シ ュートから供給される粉粒体を堆積させるときに形成される傾斜面の安息角より も小さくなるように、間隔が設けられ、 さらに貯留部内の前記傾斜面付近には、堆積された粉粒体の表面に接触可能な かき出部材が設けられることを特徴とする粉粒体の払出し装置である。
【0014】 また本考案は、上方に延び、上方から粉粒体が供給される第1シュートと、 第1シュート下端の出口側に連結された貯留部と、 貯留部の先端に入口側が連結され、下方に延びる第2シュートとを含み、 第1シュートの出口側と第2シュートの入口側との間には、第1シュート出口 側端部と第2シュート入口側端部とを結ぶ仮想線の傾斜角度が、貯留部に第1シ ュートから供給される粉粒体を堆積させるときに形成される傾斜面の安息角より も大きくなるように、間隔が設けられ、 さらに貯留部内の前記傾斜面付近には、軸に対して半径方向外方に間隔をあけ て複数の羽根が設けられて回転可能な羽根車を有することを特徴とする粉粒体の 払出し装置である。
【0015】 また本考案は、上方に延び、上方から粉粒体が供給される第1シュートと、 第1シュート下端の出口側に連結された貯留部と、 貯留部の先端に入口側が連結され、下方に延びる第2シュートとを含み、 第1シュートの出口側と第2シュートの入口側との間には、第1シュート出口 側端部と第2シュート入口側端部とを結ぶ仮想線の傾斜角度が、貯留部に第1シ ュートから供給される粉粒体を堆積させるときに形成される傾斜面の安息角より も大きくなるように、間隔が設けられ、 さらに貯留部内の前記傾斜面の上方に揺動軸を有する揺動部材であって、揺動 軸から下方に延びて揺動軸を中心として揺動可能な板の先端が前記傾斜面に接触 可能である、そのような揺動部材を含むことを特徴とする粉粒体の払出し装置で ある。
【0016】
【作用】
本考案に従えば、第1シュートの上方から粉粒体が供給され、貯留部に堆積さ れる。堆積された状態での粉粒体の傾斜角は、安息角を形成し、第2シュートの 入口側端部と第1シュートの出口側端部とを結ぶ仮想線の傾斜角は安息角よりも 小さいので、第2シュートの入口側に粉粒体は到達せず、貯留部内で静止状態と なって停止する。粉粒体の堆積している傾斜面付近には、粉粒体の表面に接触可 能なかき出し部材が設けられる。かき出し部材を作動させて、堆積している粉粒 体の傾斜面の表面から粉粒体の一部をかき出すことによって、粉粒体の静止状態 を解除して第2シュートから粉粒体を払出すことができる。かき出し部材は、粉 粒体の一部をかき出せばよいので、噛込みがなく、かつ連続的な払出しが可能で ある。
【0017】 また本考案に従えば、第1シュート出口側端部と第2シュート入口側端部とを 結ぶ仮想線の傾斜角度が、貯留部に粉粒体が堆積するとき形成される傾斜面の安 息角よりも大きいので、羽根車が設けられていなければ第1シュートから供給さ れた粉粒体は第2シュートから直ちに払出される。仮想線付近に設けられる羽根 車は、羽根の先端と貯留部の底面との間隙によって堆積する粉粒体の高さを制限 し、羽根車が静止している状態では粉粒体も堆積して静止している状態を保持さ せる。羽根車を回転させれば粉粒体の静止状態は解除され、回転に伴って第2シ ュートから粉粒体が連続的に払出される。羽根の先端と貯留部の底面との間隙に よって、噛込みは防止される。
【0018】 また本考案に従えば、揺動部材がなければ第1シュートから供給される粉粒体 は第2シュートから直ちに払出される。揺動部材の先端が粉粒体の堆積して形成 される傾斜面に接触すると、傾斜面の高さを制限し、安息角を形成する傾斜面の 先端が第2シュートの出口側に到達させないように制御することができる。揺動 部材の先端を揺動させて堆積された粉粒体の傾斜面から離反させたり接触させた りすることを繰返すことによって、粉粒体を連続的に第2シュートから払出すこ とができる。揺動部材の先端と貯留部の底面との間隙を大きくすることができる ので、噛込みを防止することができる。
【0019】
【実施例】
図1は、本考案の一実施例による粉粒体の払出し装置31の概略的な構成を示 す。鋼製の外壁から構成されるケーシング32内には耐火物の内壁33が形成さ れている。払出し装置31には、上方に延びる第1シュートである供給シュート 34が取付けられ、ホッパ−などからの粉粒体が供給される。供給シュート34 の下端出口からは貯留部35が水平に延びる。貯留部35の底面36は下方に延 びる第2シュートである払出しシュート37の入口開口部に通じる。この払出し 装置31においては、供給シュート34の上方の粉粒体入口から供給された粉粒 体38が払出しシュート37の下方の粉粒体出口から払出される。
【0020】 貯留部35内には、回転羽根39が設けられる。回転羽根39は、軸40を中 心として回転方向41に回転可能である。供給シュート34の出口側の端部42 aと、払出しシュート37の入口側の端部42bとを結ぶ仮想線42が底面36 との間に形成する角度θは、粉粒体38の安息角よりも小さくなるようにする。 このため、粉粒体入口から粉粒体38を供給して底面36上に堆積された状態で は、その先端は払出しシュート37の入口側の端部42bに到達せず、粉粒体3 8は貯留部35内で静止して滞留する。
【0021】 回転羽根39は、粉粒体38が安息角を形成して静止している傾斜面付近に設 けられるので、回転させることによって粉粒体38の一部をかき出すことができ る。これによって粉粒体38の静止状態は解除され、回転に従って連続的に払出 される。回転羽根39の上方には、保守口43が設けられる。保守口43は、通 常運転時には耐火物付き盲蓋44によって封止される。また貯留部35の供給シ ュート34の下方の側面には、点検口45が設けられ、通常運転時は耐火物付き 盲蓋46によって封止される。
【0022】 本実施例によれば、供給シュート34の出口側と、払出しシュート37の入口 側との水平方向の距離を充分に大きくとることができるので、保守時には回転羽 根39を保守口43から取外しても粉粒体38の払出しは停止したままとするこ とができる。粉粒体入口から大きな塊が供給されると、回転羽根39と底面36 との間を通過することができないので、底面36上に堆積するけれども、点検口 45から取除くことができる。
【0023】 本実施例では、600℃以上の高温の粉粒体を取扱うことができるようにする ため、内壁33は耐熱性の耐火物で内張りしている。回転羽根39の羽根本体は 、耐熱性セラミック製で形成する。軸40は鋼製であるけれども、外周部はセラ ミックライニングを施し、軸内部には冷却水を通じさせる。粉粒体38をかき出 すためには大きな力は必要でないので、羽根本体を耐熱性セラミック製とするこ とが可能である。
【0024】 回転羽根39の羽根先端部と底面36との間の隙間は、取扱う粉粒体38の標 準最大径の5倍以上とする。このようにすると噛込み現象は全く生じない。また 払出しの停止時には、回転羽根39の羽根によっても粉粒体38の移動がくい止 められるので、供給シュート34側の圧力が高くなっても粉粒体38が異常排出 されることはない。
【0025】 また回転羽根39は、安息角を形成して静止状態にある粉粒体の斜面から粉粒 体の一部をかき出すことができればよいので、軸線方向に連続して設けられる必 要はなく、図2図示のようなくし形状の羽根39aでも用いることができる。こ のようなくし形のかき出し部材を用いることによって、回転に要する力をさらに 小さくすることができる。
【0026】 図3は、本考案の他の実施例による払出し装置51の概略的な構成を示す。本 実施例は図1図示の実施例に類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。注 目すべきは、供給シュート34と払出しシュート37との水平面内での距離が小 さく、仮想線42が底面36との間に形成する角度θが、粉粒体38を堆積させ たときの安息角αよりも大きくなることである。回転羽根39を取除くと、払出 し装置51内に堆積している粉粒体38は殆ど払出しシュート37側から払出さ れる。回転羽根39を設けると、羽根の先端と底面36との間隙によって高さが 制限された粉粒体38が安息角αの傾斜面を形成して静止状態となる。回転羽根 39を回転させると、粉粒体38の静止状態が解除され、粉粒体38自身の圧力 によって払出しシュート37側に移動し払出しが行われる。
【0027】 本実施例によれば、供給シュート34と払出しシュート37との水平面内での 間隔を小さくすることができるので、払出し装置51の設備全体をコンパクトに 形成することができる。既存の払出し装置の1種であるスクリューコンベアなど では、このように出入口間の間隔を小さくすることができない。また、図1図示 の実施例に比較して回転羽根39の先端と底面36との間隙をさらに大きくする こができるので、既存のロータリバルブなどに比較して大塊を払出すことができ る。
【0028】 図4は、本考案のさらに他の実施例による払出し装置52の概略的な構成を示 す。本実施例は図3図示の実施例に類似し、対応する部分には同一の参照符を付 す。注目すべきは、点検口45に、圧縮ガス供給装置53が設けられていること である。圧縮ガス供給装置53は、弁54を介してノズル55から貯留部35内 に圧縮ガスを噴出させ、底面36上に堆積した粉粒体38を払出しシュート37 側に移動させて排出させる。回転羽根39の先端と底面36との間の隙間を充分 に大きくとっておくことによって、万一大塊56が供給されて底面36上に堆積 していても、ガス圧によって排出することができる。
【0029】 本実施例は、長時間堆積させると固着する傾向のある粉粒体38を取扱う場合 や、異常大塊がたびたび侵入するおそれがある場合に特に好適に用いることがで きる。このように、圧縮ガスによって大塊56を排出するのは、既存装置のフク リューコンベアでは不可能である。
【0030】 図5は、本考案のさらに他の実施例による払出し装置57の概略的な構成を示 す。本実施例は図3図示の実施例に類似し、対応する部分には同一の参照符を付 す。注目すべきは、貯留部35内に揺動部材である揺動板58が設けられている ことである。揺動板58は、その先端と底面36との間隙から流出する粉粒体3 8が底面36上で安息角αの傾斜面を形成して静止させることができる。揺動板 58は、軸40を中心として揺動可能であり、仮想線で示す位置に揺動変位した ときには、粉粒体38の静止状態は解除され、払出しシュート37側に移動して 払出しが行われる。
【0031】 本実施例によれば、揺動板58を軸40を中心として揺動変位させることによ って粉粒体38を連続的に払出すことができる。
【0032】 なお、各実施例では貯留部35の底面36の断面部は水平であると示されてい るが、傾斜させてもよく、また大塊の粉粒体を多く滞留させるために底面36を 漏斗状にしてもよい。
【0033】 以上の各実施例によれば、従来からの図7のLバルブのガス圧18によって押 出す方式に比較して、払出し流量が正確で流量測定装置が不要であり、回転速度 や揺動速度の制御による払出し流量制御を容易に行うことができる。また、払出 しにガスが不要または使用量の削減が可能なので、ガス吹込み配管や制御設備を 不要にしたりまたは削減することができる。さらに供給シュート側の圧力が高く なっても、異常多量払出し現象を防止することができる。
【0034】 また従来のロータリバルブやスクリューフイーダ方式に比較して、粉粒体の噛 込みがなく、異常な大塊の排出が可能で保守が容易である。さらに、回転羽根を 用いても、羽根が小さく、その回転数を大きくすることができるので、払出し流 量の変動幅が小さく連続払出しに極めて近くすることができる。また羽根強度が 小さくてよいので、冷却が容易で高温に対応させることが可能であり、またセラ ミックによる厚いライニングも可能である。さらに粉粒体との接触面積が小さく なるので、粉粒体の保有する熱量の損失が小さくなる。また回転羽根は粉粒体中 に完全に埋没はしていないので、保守が容易である。
【0035】 以上のようにして各実施例による払出し装置は、従来からのロータリバルブと Lバルブの両方式の長所を併せ持つ安価な高温粉体切出し装置を実現可能である 。
【0036】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、かき出し部材を作動させることによって、安息 角を形成して堆積している粉粒体の静止状態を解除して材料の払出しを、噛込み を生じることなく連続的かつ小さな力で行うことができる。
【0037】 また本考案によれば、回転羽根を停止した状態での粉粒体の静止を安息角を利 用して行うことができ、回転羽根を回転させて静止状態を解除することによって 、噛込みを生じることなく粉粒体を連続的かつ小さな力で払出すことができる。
【0038】 また本考案によれば、揺動部材の先端を粉粒体の傾斜面に接触させて安息角を 利用して静止させることができ、揺動部材を揺動させることによって、静止状態 を解除して粉粒体を連続的にかつ小さな力で噛込みを生じることなく払出すこと ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による払出し装置の概略的な
構成を示す断面図である。
【図2】図1図示の払出し装置に使用可能なかき出し部
材の外観を示す正面図である。
【図3】本考案の他の実施例にる払出し装置の概略的な
構成を示す断面図である。
【図4】本考案のさらに他の実施例による払出し装置の
概略的な構成を示す断面図である。
【図5】本考案のさらに他の実施例による払出し装置の
概略的な構成を示す断面図である。
【図6】従来からのロータリバルブの概略的な構成を示
す断面図である。
【図7】従来からのLバルブの概略的な構成を示す断面
図である。
【符号の説明】
31,51,52,57 払出し装置 32 ケーシング 33 内壁 34 供給シュート 35 貯留部 36 底面 37 払出しシュート 38 粉粒体 39 回転羽根 40 軸 42 仮想線 43 保守口 45 点検口 53 圧縮ガス供給装置 58 揺動板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 佐藤 寿美男 神戸市中央区東川崎町3丁目1番1号 川 崎重工業株式会社神戸工場内 (72)考案者 内山 義雄 神戸市中央区東川崎町3丁目1番1号 川 崎重工業株式会社神戸工場内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に延び、上方から粉粒体が供給され
    る第1シュートと、 第1シュート下端の出口側に連結された貯留部と、 貯留部の先端に入口側が連結され、下方に延びる第2シ
    ュートとを含み、 第1シュートの出口側と第2シュートの入口側との間に
    は、第1シュート出口側端部と第2シュート入口側端部
    とを結ぶ仮想線の傾斜角度が、貯留部に第1シュートか
    ら供給される粉粒体を堆積させるときに形成される傾斜
    面の安息角よりも小さくなるように、間隔が設けられ、 さらに貯留部内の前記傾斜面付近には、堆積された粉粒
    体の表面に接触可能なかき出部材が設けられることを特
    徴とする粉粒体の払出し装置。
  2. 【請求項2】 上方に延び、上方から粉粒体が供給され
    る第1シュートと、 第1シュート下端の出口側に連結された貯留部と、 貯留部の先端に入口側が連結され、下方に延びる第2シ
    ュートとを含み、 第1シュートの出口側と第2シュートの入口側との間に
    は、第1シュート出口側端部と第2シュート入口側端部
    とを結ぶ仮想線の傾斜角度が、貯留部に第1シュートか
    ら供給される粉粒体を堆積させるときに形成される傾斜
    面の安息角よりも大きくなるように、間隔が設けられ、 さらに貯留部内の前記傾斜面付近には、軸に対して半径
    方向外方に間隔をあけて複数の羽根が設けられて回転可
    能な羽根車を有することを特徴とする粉粒体の払出し装
    置。
  3. 【請求項3】 上方に延び、上方から粉粒体が供給され
    る第1シュートと、 第1シュート下端の出口側に連結された貯留部と、 貯留部の先端に入口側が連結され、下方に延びる第2シ
    ュートとを含み、 第1シュートの出口側と第2シュートの入口側との間に
    は、第1シュート出口側端部と第2シュート入口側端部
    とを結ぶ仮想線の傾斜角度が、貯留部に第1シュートか
    ら供給される粉粒体を堆積させるときに形成される傾斜
    面の安息角よりも大きくなるように、間隔が設けられ、 さらに貯留部内の前記傾斜面の上方に揺動軸を有する揺
    動部材であって、揺動軸から下方に延びて揺動軸を中心
    として揺動可能な板の先端が前記傾斜面に接触可能であ
    る、そのような揺動部材を含むことを特徴とする粉粒体
    の払出し装置。
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