JPH06251962A - 偏平形変成器 - Google Patents

偏平形変成器

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JPH06251962A
JPH06251962A JP5333971A JP33397193A JPH06251962A JP H06251962 A JPH06251962 A JP H06251962A JP 5333971 A JP5333971 A JP 5333971A JP 33397193 A JP33397193 A JP 33397193A JP H06251962 A JPH06251962 A JP H06251962A
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JP
Japan
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coil
hole
transformer
magnetic core
pattern
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JP5333971A
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Kazuhiko Kuroki
一彦 黒木
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KAMI DENSHI KOGYO KK
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KAMI DENSHI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏平形変成器の厚さを小さくする。 【構成】 磁心2は、上片3と下片4とに分割可能で、
上下方向に薄く形成される。上記の磁心2の内部分2a
と2つの外部分2b・2bとが閉磁路を形成するように
連結される。上記の2つの外部分2b・2bの間に基板
9が挿入され、その基板9の貫通孔10に上記の内部分
2aが挿入される。その貫通孔10の外側で上記の基板
9の表面9aと裏面9bとに、渦巻き状のパターンコイ
ル11が形成される。上記の内部分2aと上記の貫通孔
10との間の環状空間に、ボビンレスの巻線コイル13
が挿入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント基板などに実
装する小形かつ偏平な変成器に関し、より具体的にいえ
ば、液晶のバックライト電源に使用するのに好適な変成
器に関する。
【0002】
【従来の技術】偏平形変成器は、従来技術では、例えば
図5に示すように、次のように構成されたものがある。
図5(A)はその変成器の平面図、図5(B)は図5(A)の
B−B線矢視断面図、図5(C)は上記の変成器の電気回
路図である。従来の変成器51の磁心52は、断面を横
T字状に形成した左片53及び右片54を備える。そし
て、上記磁心52の内部分52aにボビン55が外嵌さ
れ、そのボビン55の複数のセクションのうちの1つの
セクションに、第1巻線コイル61と第2巻線コイル6
2とが巻き付けられる。さらに、上記ボビン55の残り
のセクションに第3巻線コイル63が巻き付けられる。
そして、上記変成器51をバックライト電源用プリント
基板(図示せず)に実装する時には、複数の引き出し端子
65を予め直角に折り曲げておき、その折り曲げ端を上
記プリント基板の接続孔へ挿入し、その後、その折り曲
げ端をハンダ付けする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では次
の問題がある。最近における電子機器のダウンサイジン
グの傾向によって、液晶用バックライトのランプ直径
が、従来の4.5mmから2.5mmへ変更されつつあ
る。これに伴って、上記バックライト用電源に使用する
変成器の厚さを2.5mm以下にすることが強く要望さ
れてきた。しかし、従来の変成器51の厚さGは、前記
磁心52の内部分52aの厚さDと、前記各巻線コイル
61もしくは62又は63の巻き厚Eの2倍と、前記ボ
ビン55の肉厚Fの2倍とを合計したものである。これ
ら各寸法D・E・Fを現状よりも小さくすることが困難
であるため、上記の変成器51の厚さGを4.5mm以
下にすることはできなかった。本発明は、変成器の厚さ
を小さくすることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
において、上記課題を達成するために、例えば図1乃至
図4に示すように、次の改良を行ったものである。すな
わち、磁心2を上下方向に薄く形成するとともに、その
上下方向に分割可能に構成する。そして、上記磁心2の
内部分2aと2つの外部分2b・2bとを、閉磁路を形
成するように連結する。さらに、上記2つの外部分2b
・2bの間に基板9を挿入するとともに、その基板9の
表面9aと裏面9bとの間に設けた貫通孔10に、上記
内部分2aを挿入する。そして、上記貫通孔10の外側
で上記両面9a・9bのうちの少なくとも一方の面に、
渦巻き状の導体パターンによって構成したパターンコイ
ル11を形成する。さらに、上記内部分2aと上記貫通
孔10との間の環状空間に、薄いリング状に形成した巻
線コイル13を挿入する。
【0005】
【発明の作用及び効果】本発明は次のように作用し、効
果を奏する。上記の構成によれば、磁心2の内部分2a
と巻線コイル13と基板9とは順に半径方向へ配置さ
れ、上記内部分2aと上記巻線コイル13とが上下方向
にオーバーラップしない。このため、本発明の変成器1
の厚さJは、前述した従来の変成器51と比べると、そ
の従来の巻線コイル63の巻き厚Eのほぼ2倍の値だけ
少なくできる。これにより、変成器の厚さを小さくする
ことができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面で説明する。図
1と図2に示すように、変成器1は偏平に造られてお
り、その概略の外形寸法は、縦寸法Kが25mm・横寸
法Lが30mm・厚さJが2.5mmである。上記変成
器1の磁心2は、上下方向に薄く形成され、断面E字状
に形成した上片3と下片4とを接合してなり、その上片
3の内部分5と下片4の内部分6とによって上記の磁心
2の内部分2aが構成されている。また、上記上片3の
外部分7と上記下片4の外部分8とによって、磁心2の
外部分2bが構成されている。そして、上記内部分2a
と2つの外部分2b・2bとが、上下の連結部分2c・
2cによって閉磁路を形成するように連結されるととも
に、前記上片3と前記下片4とによって、上下2枚の絶
縁基板9・9が挟み付けられている。さらに、上記基板
9の表面9aと裏面9bとの間に貫通孔10が形成され
るとともに、上記2枚の基板9・9の裏面9b・9b同
士が対面されている。そして、上記各基板9に、第1パ
ターンコイル11と第2パターンコイル12とが設けら
れ、これらパターンコイル11・12は、プリント配線
によって形成されている。また、前記内部分2aと前記
貫通孔10との間の環状空間に、巻線コイル13が挿入
され、この巻線コイル13は、溶着性の絶縁電線を巻き
回すことによってボビンレスに形成されている。
【0007】さらに、図1及び図2、又は図4に示すよ
うに、前記第1パターンコイル11は、渦巻状の導体パ
ターンからなる表コイル11aと裏コイル11bとを直
列に接続して構成されている。そして、上記表コイル1
1aは、前記貫通孔10の外側で前記基板9の表面9a
に、上側から見て時計回りの方向へ進むにつれて半径が
小さくなるように形成されている。また、上記裏コイル
11bは、前記貫通孔10の外側で上記基板9の裏面9
bに、上側から見て時計回りの方向へ進むにつれて半径
が大きくなるように形成されている。そして、前記表コ
イル11aの大径始端部が第1スルーホール導体21へ
接続され、その第1スルーホール導体21が端子Pを構
成している。さらに、上記表コイル11aの小径終端部
と裏コイル11bの小径始端部とが第2スルーホール導
体22によって接続され、その裏コイル11bの大径終
端部が第3スルーホール導体23へ接続されている。
尚、符号24は上下接続用の第4スルーホール導体であ
る。また、前記第2パターンコイル12は、C字状の導
体パターンからなり、前記基板9の表面9aで前記表コ
イル11aの外側に形成されている。その第2パターン
コイル12の2つの端部が、それぞれ、第5スルーホー
ル導体25と第6スルーホール導体26とへ接続されて
いる。
【0008】前記変成器1の組み立てに先立って、上述
のように第1パターンコイル11と第2パターンコイル
12とを形成し終えた基板9が2枚準備され、これら基
板9・9が前記の図4に示す手順によって上下に接合さ
れる。図中の矢印(a)は上側の基板9を示し、矢印(b)
は下側の基板9を示している。そして、両基板9・9の
各表面9aは共に上側へ向けられている。まず、上記下
側の基板9が矢印(c)に示すように裏返しにされ、次い
で、矢印(d)に示すように、下側の基板9の裏面9bが
上側の基板9の裏面9bに下側から接合されて、これら
2枚の基板9・9によって積層部材Zが構成される。な
お、上下の基板9・9の間と、上側の基板9の表コイル
11aの上面と、下側の基板9の表コイル11aの下面
とには、それぞれ、12μから25μの厚さの絶縁シー
ト(図示せず)が装着されている。
【0009】図4と図3とに示すように、上側の基板9
の第4スルーホール導体24と下側の基板9の第1スル
ーホール導体21とを接合することによって、端子Qが
構成されている。より詳しく説明すると、前記端子Pと
上記端子Qとは次の経路で接続される。即ち、上側の基
板9において、第1スルーホール導体21と表コイル1
1aと第2スルーホール導体22と裏コイル11bと第
3スルーホール導体23とを順に接続することによっ
て、前記第1パターンコイル11が構成される。また、
下側の基板9において、第3スルーホール導体23と裏
コイル11bと第2スルーホール導体22と表コイル1
1aと第1スルーホール導体21とを順に接続すること
によって、第1パターンコイル11が構成される。さら
に、上記の上下の第3スルーホール導体23・23同士
を接合することによって、センタータップTが構成され
る。このように、上下の第1パターンコイル11・11
を直列に接続することによって、メインコイルXが構成
されている。
【0010】また、前記上側の基板9の第5スルーホー
ル導体25と下側の基板9の第6スルーホール導体26
を接合することによって、端子Rが構成される。さら
に、上記上側の基板9の第6スルーホール導体26と下
側の基板9の第5スルーホール導体25とを接合するこ
とによって、端子Sが構成される。このように、上下の
第2パターンコイル12・12を並列に接続することに
よって、サブコイルYが構成されている。そして、前記
図1と図2に示すように、前記巻線コイル13の一方の
端部がリード線31によって端子Uへ接続される。この
端子Uは、上側の基板9の第7スルーホール導体27と
下側の基板9の第8スルーホール導体28とを接合する
ことによって構成されている。また、上記巻線コイル1
3の他方の端部が、別のリード線32によって端子Vへ
接続される。この端子Vは、上側の基板9の第8スルー
ホール導体28と下側の基板9の第7スルーホール導体
27とを接合することによって構成されている。また、
図2に示すように、前記積層部材Zの厚さHは、前記磁
心2の内部分2aの突出高さMよりも小さい値で、か
つ、上記の巻線コイル13の厚さNよりも大きい値に設
定されている。
【0011】前記変成器1をバックライト電源用プリン
ト基板(図示せず)に実装する手順を次に示す。上記変成
器1の磁心2の平面形状に対応する矩形穴を、上記プリ
ント基板に予め形成しておく。実装時には、まず、上記
磁心2を上記矩形穴へ嵌め込み、次いで、前記の7つの
端子PからVを上記プリント基板の導体面に接触させ、
引き続いて、上記の各端子PからVと上記の導体面とを
ハンダ付け等によって接続する。
【0012】上記の実施例は、次の長所が得られる。す
なわち、磁心2の内部分2aと巻線コイル13と積層部
材Zとが順に半径方向へ配置され、これら3つの部材2
a・13・Zが上下方向にオーバーラップしないので、そ
の巻線コイル13の厚さNだけ変成器1の厚さJを小さ
くできる。そして、巻線コイル13のボビンを省略した
ので、その分だけ変成器1をコンパクトに造ることがで
き、上記ボビンの省略によって部品点数が少なくなり、
また、ボビン成形用金型を製作する必要が無くなる。さ
らに、変成器1の実装時には、スルーホール導体21か
ら28をハンダ付け等によって実装用プリント基板に接
合すればよく、前記図5の従来例で示した引き出し端子
の折り曲げ工程を省略できる。これらにより、変成器1
のコストを低減できる。また、磁心2の上片3と下片4
とを同一の部品で構成したので、変成器1は部品点数が
少なくなってコストを低減できる。そして、各基板9の
表面9aの表コイル11aと裏面9bの裏コイル11b
とによって第1パターンコイル11を構成したので、コ
イル密度が大きくなって、変成器1をコンパクトに造る
ことができる。さらに、上記の第1パターンコイル11
を設けた薄い基板9を2枚重ねることによってメインコ
イルXを構成したので、変成器1をさらにコンパクトに
造ることができる。また、上下の基板9・9の第3スル
ーホール導体23・23同士を接合することによってセ
ンタータップTを構成できるので、センタータップ付き
の変成器1を容易に量産できる。さらに、サブコイルY
は、並列に接続した2つの第2パターンコイル12・1
2によって構成したので、直流抵抗とインピーダンスが
低くなる。
【0013】なお、上記の実施例は、次のように変更可
能である。磁心2は、上片3と下片4とに上下に分割で
きるものであればよく、上下に非対称な部品によって構
成してもよい。巻線コイル13は、ボビン付きであって
もよく、変成器1に基板9を1枚だけ設けて、その基板
9の表裏両面のうちの一方の面だけに、少なくとも1つ
のパターンコイルを設けたものや、センタータップTを
省略したものでもよい。また、上下の基板9・9間及び
各表コイル11a・11a間に装着された図示しない絶
縁シートに代えて、例えば成型した絶縁材を使用して各
基板9・9や巻線コイル13などの位置決めをすること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例を示し、図1(A)は偏平形変成器
の平面図、図1(B)は図1(A)のB−B線矢視断面図で
ある。
【図2】本発明実施例を示し、図1(A)のII−II線矢視
断面図である。
【図3】本発明実施例を示し、偏平形変成器の回路図で
ある。
【図4】本発明実施例を示し、偏平形変成器に使用する
基板の組み立て工程を示す模式図である。
【図5】従来例を示し、図5(A)は図1(A)に、図5
(B)は図1(B)に、図5(C)は図3に、それぞれ相当す
る図である。
【符号の説明】
1…変成器、2…磁心、2a…内部分、2b…外部分、
9…基板、9a…表面、9b…裏面、10…貫通孔、1
1・12…パターンコイル、11a…表コイル、11b
…裏コイル、13…巻線コイル、X…メインコイル、Y
…サブコイル。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁心(2)を上下方向に薄く形成するとと
    もに、その上下方向に分割可能に構成し、 上記磁心(2)の内部分(2a)と2つの外部分(2b)(2
    b)とを、閉磁路を形成するように連結し、 上記2つの外部分(2b)(2b)の間に基板(9)を挿入す
    るとともに、その基板(9)の表面(9a)と裏面(9b)と
    の間に設けた貫通孔(10)に、上記内部分(2a)を挿入
    し、 上記貫通孔(10)の外側で上記両面(9a)(9b)のうち
    の少なくとも一方の面に、渦巻き状の導体パターンによ
    って構成したパターンコイル(11)を形成し、 上記内部分(2a)と上記貫通孔(10)との間の環状空間
    に、薄いリング状に形成した巻線コイル(13)を挿入し
    たことを特徴とする偏平形変成器。
  2. 【請求項2】 前記巻線コイル(13)をボビンレスコイ
    ルにより構成したことを特徴とする請求項1に記載の偏
    平形変成器。
  3. 【請求項3】 前記パターンコイル(11)を、前記基板
    (9)の表面(9a)に形成した表コイル(11a)と、裏面
    (9b)に形成した裏コイル(11b)とにより構成したこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の偏平形変
    成器。
  4. 【請求項4】 前記基板(9)を上下に2枚設け、各基板
    (9)の表面(9a)上で前記表コイル(11a)の外側に、
    別のパターンコイル(12)を設け、 上側の基板(9)の裏面(9b)と下側の基板(9)の裏面
    (9b)とを接合し、 前記2つのパターンコイル(11)(11)同士を直列に接
    続することによりメインコイル(X)を構成し、 上記の別のパターンコイル(12)(12)同士を並列に接
    続することによりサブコイル(Y)を構成したことを特徴
    とする請求項3に記載の偏平形変成器。
JP5333971A 1992-12-29 1993-12-28 偏平形変成器 Expired - Lifetime JPH0712007B2 (ja)

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JP5333971A JPH0712007B2 (ja) 1992-12-29 1993-12-28 偏平形変成器

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JP4-360792 1992-12-29
JP36079292 1992-12-29
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JPH06251962A true JPH06251962A (ja) 1994-09-09
JPH0712007B2 JPH0712007B2 (ja) 1995-02-08

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008177486A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Matsushita Electric Works Ltd トランス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008177486A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Matsushita Electric Works Ltd トランス

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