JPH0625118Y2 - スピーカの振動板 - Google Patents

スピーカの振動板

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JPH0625118Y2
JPH0625118Y2 JP14537288U JP14537288U JPH0625118Y2 JP H0625118 Y2 JPH0625118 Y2 JP H0625118Y2 JP 14537288 U JP14537288 U JP 14537288U JP 14537288 U JP14537288 U JP 14537288U JP H0625118 Y2 JPH0625118 Y2 JP H0625118Y2
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JP
Japan
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diaphragm
film
speaker
aluminum
resin film
Prior art date
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JP14537288U
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JPH0266097U (ja
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政勝 坂本
秀平 太田
志郎 岩倉
滋 椎名
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Kenwood KK
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Kenwood KK
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この考案はスピーカの振動板に係り、特に、振動板の弾
性率を向上させたドーム型のスピーカの振動板に関す
る。
(ロ)従来技術・考案が解決しようとする問題点 従来より、スピーカの振動板としては、例えば、樹脂フ
ィルム6にアルミニウムをスパッタ蒸着して蒸着膜7を
形成したのち熱成形して振動板8を構成したスピーカの
振動板が提供されていた。
しかし、上記した従来のものにおいては、アルミニウム
の蒸着膜7は極めて薄いため、樹脂フィルム6をアルミ
ニウムの蒸着膜7で強化するというようなことができな
いので、振動板8の弾性率が低く、したがって、所望の
再生音質が得られないという欠点があった。
この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、振動板の弾性率を向上させたス
ピーカの振動板を提供することにある。
(ハ)問題点を解決するための手段 この考案のスピーカの振動板は、有機樹脂フイルムを成
形して得たスピーカの振動板において、 前記振動板の表面には酸化アルミニウム、または、炭化
珪素、または、窒化ホウ素、または、硬質炭素、また
は、非晶質ダイアモンドからなる透光性無機質膜を形成
し、振動板の裏面にはアルミニウム、または、チタン、
または、金、または、ベリリウムからなる反射性金属膜
を形成したものである。
(ニ)作用 この考案によれば、振動板の表面には酸化アルミニウ
ム、または、炭化珪素、または、窒化ホウ素、または、
硬質炭素、または、非晶質ダイアモンドからなる透光性
無機質膜を形成し、振動板の裏面にはアルミニウム、ま
たは、チタン、または、金、または、ベリリウムからな
る反射性金属膜を形成したので、樹脂フィルムの振動板
は表面の蒸着膜と裏面の蒸着膜とで強化され、振動板の
弾性率が向上する。このため、再生音質がよくなる。
(ホ)実施例 この考案に係るスピーカの振動板の実施例を第1図及び
第2図に基づいて説明する。
図中、1はドーム型振動板、2は樹脂フィルム振動板
(以下、振動板という)であって、振動板2はカプトン
フィルム75ミクロンの高耐熱樹脂フィルムをボイスコイ
ルボビン部(図示していない)と共に熱成形して得たも
のである。
3は振動板2の表面に形成した透光性無機質膜(以下、
透光性膜という)であって、透光性膜3は非晶質ダイア
モンドをプラズマCVD法により水素と炭化水素ガスの
メタンを用いて0.4ミクロンの膜厚で振動板2に蒸着し
て形成したものである。
4は振動板2の裏面に形成した反射性金属膜(以下、反
射膜という)であって、反射膜4はアルミニウムを電子
ビームを用いて加熱して、イオンプレーティングし、0.
5ミクロンの膜厚で振動板2に蒸着して形成したもので
ある。
このように構成したスピーカの振動板において、振動板
2には透光性膜3と反射膜4との二つの蒸着膜が形成さ
れているのでドーム型振動板1の弾性率が向上する。
また、このドーム型振動板1に入射した光は、表面の非
晶質ダイアモンドの屈折率及び樹脂フィルムの色調と屈
折率及び裏面のアルミニウムの反射により金色で、且
つ、リング状の干渉色を発する振動板が得られる。
第2図は反射膜として金をイオンプレーティング法によ
り蒸着し、干渉色5と深い金色の色彩とを合わせ持った
スピーカの振動板を構成した状態を示す図である。
樹脂フィルム振動板には、上記の他にポリエーテルサル
フォン、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサルファ
イド、ポリエステル系液晶ポリマーなどに代表される高
機能材を用いてもよい。
透光性膜は酸化アルミニウム、または、炭化珪素、また
は、窒化ホウ素、または、硬質炭素を蒸着して形成して
もよい。
反射膜はアルミニウム、金、の他にチタン、または、ベ
リリウムを蒸着して形成してもよい。
(ヘ)考案の効果 この考案に係るスピーカの振動板は上述のように構成し
たので、以下のような効果がある。
、樹脂フィルム振動板は表面層と裏面層との二つの蒸
着膜で強化されるので振動板の弾性率が向上する。
、三層構造の振動板が構成されるため内部損失が増加
し、したがって、振動板の固有音が減少する。
、反射性のある膜がコーティングされているため光透
過性の樹脂フィルムであっても、スピーカ内部に特別な
遮蔽手段を設ける必要がない。
、透光性膜と反射膜と樹脂フィルムの色との組合せで
種々の色調の振動板が得られる。
、透光性膜の屈折率と厚さを変えることにより、種々
の干渉色が得られる。
、蒸着膜はイオンプレーティング法やプラズマCVD
法をもちいいるため、量産性が高い。
しかも、構造が簡単であって、また、安価に構成するこ
とができるため実施も容易であるなどの優れた特長を有
している。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はこの考案に係るスピーカの振動板の
実施例を示し、第1図は断面図、第2図は振動板表面の
干渉リングを示す振動板の正面図である。 第3図は従来の実施例の断面図である。 主な符号の説明 1:ドーム型振動板 2:樹脂フィルム振動板(振動板) 3:透光性無機質膜(透光性膜) 4:反射性金属膜(反射膜)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機樹脂フイルムを成形して得たスピーカ
    の振動板において、 前記振動板の表面には酸化アルミニウム、または、炭化
    珪素、または、窒化ホウ素、または、硬質炭素、また
    は、非晶質ダイアモンドからなる透光性無機質膜を形成
    し、振動板の裏面にはアルミニウム、または、チタン、
    または、金、または、ベリリウムからなる反射性金属膜
    を形成したことを特徴とするスピーカ振動板。
JP14537288U 1988-11-09 1988-11-09 スピーカの振動板 Expired - Lifetime JPH0625118Y2 (ja)

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JPH0266097U JPH0266097U (ja) 1990-05-18
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US9438997B2 (en) 2012-12-14 2016-09-06 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Diaphragm, loudspeaker using diaphragm, electronic device and mobile device using loudspeaker, and method for producing diaphragm

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