JPH062508A - 吸収式発電装置 - Google Patents

吸収式発電装置

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JPH062508A
JPH062508A JP16295192A JP16295192A JPH062508A JP H062508 A JPH062508 A JP H062508A JP 16295192 A JP16295192 A JP 16295192A JP 16295192 A JP16295192 A JP 16295192A JP H062508 A JPH062508 A JP H062508A
Authority
JP
Japan
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generator
condenser
turbine
pressure
temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP16295192A
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English (en)
Inventor
Minoru Morita
稔 守田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsukishima Kikai Co Ltd
Original Assignee
Tsukishima Kikai Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tsukishima Kikai Co Ltd filed Critical Tsukishima Kikai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高温高圧のボイラーを用いなくとも、常圧また
は低圧で操作する発生器で発生したベーパーを利用し
て、そこでの腐食の虞れ無しに、低圧の作動媒体により
高い運転効率をもって発電を行う。 【構成】水−無機塩類溶液を収容する発生器1と、この
発生器1中に高温ガスを通す手段2と、発生器1からの
発生ベーパーにより駆動される蒸気タービン3と、これ
に連結された発電機4と、蒸気タービン3の排気が導か
れる復水器5と、この復水器5から発生器1へ希薄溶液
を、発生器1から復水器5へ濃厚溶液を移動させる循環
路6とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水−リチュウムブロマ
イド溶液などの冷媒としての水および吸収剤としての無
機塩類を含む溶液を作動媒体とする発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、大規模の発電に際しては、化
石燃料を燃焼させて高温高圧の蒸気を発生させ、過熱し
て蒸気タービン内でエンタルピー落差を有する状態で機
械的エネルギーに変換し、発電を行っている。
【0003】一方、近年は、廃熱ボイラーからの高温ガ
スを用いて、あるいは都市ごみ、都市下水、産業有機物
を含む廃棄物、産業固形廃棄物などを焼却して、その焼
却排ガスの持っている熱を利用して発電を行うことも一
般化している。
【0004】いずれの場合も、飽和蒸気を過熱器に通
し、過熱状態で蒸気タービンを駆動させて発電を行って
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、焼却に伴う排
ガスの熱により蒸気を得て、これを利用する発電におい
ては、排ガス中にHClやSOxを含有するので、たと
えば飽和蒸気でそこにHClを含む場合には、塩酸の凝
縮による腐食が生じるので、廃熱ボイラの管壁側の温度
を300 〜350 ℃以上に保持する必要があり、その結果、
加熱される飽和蒸気自体は当初から約150 ℃以上の温度
とすることが要求され、このために低圧蒸気を用いるこ
とができず、蒸気発生源側が高温高圧であることが必要
とされる。
【0006】そこで、本発明の課題は、作動蒸気として
高温高圧であることを必要とせず、低圧または常圧の高
温蒸気であっても、腐食の問題を回避して、蒸気タービ
ンを駆動して発電を行うようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、冷媒として
の水および吸収剤としての無機塩類を含む溶液を収容す
る発生器と、この発生器中に加熱媒体を通す手段と、前
記発生器からの発生ベーパーにより駆動される蒸気ター
ビンと、これに連結された発電機と、前記蒸気タービン
の排気が導かれる復水器と、この復水器から前記発生器
へ希薄溶液を、発生器から復水器へ濃厚溶液を移動させ
る循環路とを備えたことで解決できる。
【0008】この場合、無機塩類としては、LiBr、
LiCl、ZnCl2 、ZnBr2、CaCl2 、Na
SCN、LiSCNおよびKNO3 の群から選ばれた一
種以上を含むものを使用できる。
【0009】
【作用】本発明では、発生器内において水−リチュウム
ブロマイド溶液のリチュウムブロマイド濃度を50〜65%
程度にすると、この発生器の操作温度が常圧〜4kg/m2
Gの圧力であっても、発生する過熱ベーパーの温度とし
て160 〜170 ℃程度のものが得られる。このとき、ベー
パーは30〜60℃程度の沸点上昇を示した過熱蒸気とな
り、蒸気タービンを十分駆動できるものとなる。また、
高温ガスが接触する管の表面温度は、300 〜350 ℃以上
に保持できるので、腐食を生じることはない。
【0010】
【実施例】以下本発明を図1にフローシートで示す第1
実施例によりさらに詳説する。本発明では、水−リチュ
ウムブロマイド溶液を収容する発生器1と、この発生器
1中に配され、高温ガスGが通される過熱器2と、発生
器1からの発生ベーパーにより駆動される蒸気タービン
3と、これに連結された発電機4と、蒸気タービン3の
排気が導かれる復水器5と、この復水器5から発生器1
へ希薄溶液を、発生器1から復水器5へ濃厚溶液を移動
させる循環路6とを備えている。また、循環路6の途中
には循環ポンプ6Aが設けられ、この循環ポンプ6Aに
より希薄溶液が供給路6Bを通り、濃厚溶液が返送路6
Cを通るようになっており、それらの途中には、発生器
1の負荷を軽減させるための熱交換器6Dを設けられて
いる。復水器5には、熱媒、たとえば冷却水Wの流通管
路7が設けられている。
【0011】このように構成された発電装置において
は、たとえば都市ごみの焼却排ガスGが発生器1の過熱
器2中に通され、水−リチュウムブロマイド溶液を加熱
し、過熱された160 〜170 ℃程度のベーパーを発生させ
る。この発生ベーパーは、蒸気タービン3に直接導か
れ、発電機4を駆動させる。蒸気タービン3の排気は、
復水器7に供給され、返送路6Cを通る濃厚液と接触混
合され、吸収凝縮が行われる。このとき、同じ温度の冷
却水による凝縮温度があっても、吸収操作を伴うので、
凝縮圧力が低下する。たとえば、40℃の凝縮温度がある
とき、凝縮圧力は40℃における飽和より低いところで、
運転できるようになる。その結果、蒸気タービン3の入
口圧力と出口圧力との差が大きくなる。このことは、蒸
気タービンにおけるエンタルピー落差を大きくすること
になり、蒸気タービンを回転させるために十分なものと
なる。
【0012】以上の操作を行う本発明の効果を、図2の
デューリング線図上で説明すると、発生器Gで濃縮さ
れ、たとえば62%から64%のリチュウムブロマイド濃度
となった水溶液は、吸収式復水器Aに導かれ、蒸気ター
ビンの排気と混合され、58〜62%の濃度となる。発生器
Gの操作圧力を大気圧付近とすると、発生ベーパーの温
度は162 ℃である。この発生ベーパーは蒸気タービンを
経て、その排気が0.035kg f/cm2 (26mmHg)で運転さ
れている復水器Aに導かれ、74〜78℃で凝縮する。この
場合、吸収凝縮に伴う沸点上昇があるために、復水器A
は0.035 kg/cm2の低圧で運転でき、もって蒸気タービ
ンの入口と出口との圧力を大きくなり、エンタルピーの
落差が大きなものとなる。
【0013】図3に示すモーリエ線図上では、圧力1kg
f/cm2 の等圧線図上で162 ℃で過熱されたベーパー
は、蒸気タービンを経て操作圧力0.035 kg f/cm2 で運
転されている復水器Aにおける乾き度0.932 の点で冷却
される。この図からも、エンタルピーの落差が大きなも
のとなることが判明しよう。
【0014】これらは、発生器の操作圧力を常圧とした
例であるが、たとえば2〜3kg f/cm2 とすれば、より
エンタルピーの落差が大きなものとなる。
【0015】なお、冷却水Wの流通管路7を通して、最
終的に80〜90℃程度の温水を得ようとする場合にも、発
電エネルギーはさほど低下することがなく、得られる全
エネルギーとしては大きなものとなる。
【0016】ところで、本発明において、リチュウムブ
ロマイド濃度は、45〜65%の範囲内で適宜選択できる。
さらに、本発明で使用する冷媒は水であるが、吸収剤と
してはリチュウムブロマイドのほか、LiCl、ZnC
2 、ZnBr2 、CaCl2 、NaSCN、LiSC
NおよびKNO3 の群から選ばれた一種以上を含む無機
塩類なども用いることもできる。また、作動用の加熱媒
体としては、高温ガスのみならず、170 ℃以上の他の熱
媒も用いることができる。
【0017】(実施例)次に図1に示す、高温ガス源と
して都市ゴミの燃焼排ガスを利用したフローシートの従
う実施例を示して、本発明の効果を明らかにする。水分
35%、発熱量2000Kcal/kgの都市ゴミを65t/日で流動
焼却炉に投入し、発生する885 ℃の燃焼排ガス量13270
kg/hrを、発生器1に通した。このときの過熱器2の出
口温度は350 ℃あった。発生器1での圧力は3kg f/cm
2 ab、温度165 ℃で運転した。また、吸収式復水器5は
操作圧力29.4mmHg、温度50℃、リチュウムブロマイド濃
度48%で運転した。発生器1では発生したベーパーは、
4900kg/hrで、これを蒸気タービン3に供給し、560 kW
/hrの電力を得た。復水器5では、冷却水の入口温度は
40℃で、出口温度は45℃となり、回収熱量は2.0 ×106
Kcal/hrであった。なお、発生器1の伝熱面積は35m2
復水器5の伝熱面積は200 m2で、循環ポンプ6Aの容量
は25kg/秒である。
【0018】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、高温高圧
のボイラーを用いなくとも、常圧または低圧で操作する
発生器で発生したベーパーを利用して、そこでの腐食の
虞れ無しに、高い運転効率をもって発電を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法を実施するための一例を示すフローシ
ートである。
【図2】デューリング線図上での操作例を示す図であ
る。
【図3】モーリエ線図上での操作例を示す図である。
【符号の説明】
1…発生器、2…過熱器、3…蒸気タービン、4…発電
機、5…(吸収式)復水器、G…高温ガス、W…冷却
水。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷媒としての水および吸収剤としての無機
    塩類を含む溶液を収容する発生器と、この発生器中に加
    熱媒体を通す手段と、前記発生器からの発生ベーパーに
    より駆動される蒸気タービンと、これに連結された発電
    機と、前記蒸気タービンの排気が導かれる復水器と、こ
    の復水器から前記発生器へ希薄溶液を、発生器から復水
    器へ濃厚溶液を移動させる循環路とを備えたことを特徴
    とする吸収式発電装置。
  2. 【請求項2】無機塩類がLiBr、LiCl、ZnCl
    2 、ZnBr2 、CaCl2 、NaSCN、LiSCN
    およびKNO3 の群から選ばれた一種以上を含む請求項
    1記載の吸収式発電装置。
JP16295192A 1992-06-22 1992-06-22 吸収式発電装置 Pending JPH062508A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16295192A JPH062508A (ja) 1992-06-22 1992-06-22 吸収式発電装置

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JP16295192A JPH062508A (ja) 1992-06-22 1992-06-22 吸収式発電装置

Publications (1)

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JPH062508A true JPH062508A (ja) 1994-01-11

Family

ID=15764369

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JP16295192A Pending JPH062508A (ja) 1992-06-22 1992-06-22 吸収式発電装置

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JP (1) JPH062508A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010080467A3 (en) * 2008-12-19 2010-09-02 E. I. Du Pont De Nemours And Company Absorption power cycle system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010080467A3 (en) * 2008-12-19 2010-09-02 E. I. Du Pont De Nemours And Company Absorption power cycle system

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