JPH0625036A - 希土類金属アルコラート - Google Patents

希土類金属アルコラート

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JPH0625036A
JPH0625036A JP5084162A JP8416293A JPH0625036A JP H0625036 A JPH0625036 A JP H0625036A JP 5084162 A JP5084162 A JP 5084162A JP 8416293 A JP8416293 A JP 8416293A JP H0625036 A JPH0625036 A JP H0625036A
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atom
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rare earth
organic
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JP5084162A
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Reiner Anwander
アンワンダー ライナー
Wolfgang Herrmann
ヘルマン ウオルフガング
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Osram GmbH
Original Assignee
Patent Treuhand Gesellschaft fuer Elektrische Gluehlampen mbH
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C43/00Ethers; Compounds having groups, groups or groups
    • C07C43/02Ethers
    • C07C43/03Ethers having all ether-oxygen atoms bound to acyclic carbon atoms
    • C07C43/04Saturated ethers
    • C07C43/13Saturated ethers containing hydroxy or O-metal groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C215/00Compounds containing amino and hydroxy groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C215/42Compounds containing amino and hydroxy groups bound to the same carbon skeleton having amino groups or hydroxy groups bound to carbon atoms of rings other than six-membered aromatic rings of the same carbon skeleton
    • C07C215/44Compounds containing amino and hydroxy groups bound to the same carbon skeleton having amino groups or hydroxy groups bound to carbon atoms of rings other than six-membered aromatic rings of the same carbon skeleton bound to carbon atoms of the same ring or condensed ring system

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低温で分解することなく気相に変換できる溶
解性と揮発性のある希土類金属アルコラ−トを提供す
る。 【構成】 配位子が、中心希土類金属原子の影響の下
で、金属原子、隣接する酸素原子、2〜3個の炭素原子
および電子供与原子(窒素または酸素)を含んで5乃至
6員環を形成し、炭素原子と結合する有機残基は水素原
子、メチル基、エチル基、イソプロピル基またはタ−シ
ャリブチル基である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、希土類金属の酸化物を
作るための揮発性希土類金属アルコラ−トに関する。
【0002】
【従来の技術】揮発性アルコラ−トは単一または多成分
酸化物からなる新規無機材料の分子前駆物質として大き
な役割を演ずる(New Journal of Ch
emistry 11,1987,663〜675
頁)。例えばそれによってセラミック、薄層、触媒、ま
たは薄膜をつくることができる。その際広範に利用する
には、酸化物はできるだけ不純物が入らないことが重要
である。このような品質は例えば電子材料なかでも超伝
導セラミックの場合特に重要である。それ故このような
場合にイオン性不純物を避けるために、非水溶液が唯一
の頼りとされている。
【0003】希土類金属酸化物を析出させるためには、
従来これら金属のβジケナ−ト錯体が特に適当な前駆物
質であることが実証されている。希土類金属には次のよ
うに元素スカンジウムSc、イットリウムY、ランタン
Laおよびランタノイド系のセリウムCe〜ルテチウム
Luが知られている。アルコラ−トを前駆物質として利
用するに当たって、従来誘導体が重合し、速度論的不安
定な問題が発生する難点があった。
【0004】薄層を作るため、前駆物質から酸化物を分
離するには、通常ゾル−ゲル法で湿式・化学的に行う
か、MOCVD(Metal Organic Che
mical Vapour Deposition=有
機金属気相成長法)技術により気相から行われる。特に
気相から分離するためには、その溶解度のほかに、当該
前駆化合物の揮発性が決定的役割を演ずる。希土類金属
アルコラ−トは不均質錯体であるか、特に通常構造式M
(OR)3に相当する均質化合物のいずれかである。M
は希土類金属を指し、Rは有機残基を指す。従来M−
(CH)アルコラ−トとして表示される炭化水素(“C
H”)を専ら有機残基として使ったアルコラ−トが主に
注目されている。
【0005】Mの最も安定な酸化段階IIIでは3個の配
位子が必要である。そのためにアルコラ−トの利用を一
見望みないと思わせる配位領域の重要な問題が起きてく
る。即ち第一級アルコ−ルから誘導される(CH−)ア
ルコラートの利用は、それがオリゴマ−(HOCH3
HOC25からの誘導体の場合)かクラスタ−(HOi
PrやHOtBuからの誘導体の場合)を形成してい
て、そのため脂肪族炭化水素に溶解せず揮発しにくいの
で、成功しないことが明らかになった。
【0006】“H−Tritox”や“H−Silo
x”(トリス(ターシャリブチル)メタノール乃至−シ
ラノール)のような立体的制約の多いアルコールは、最
終的にはそれに対応した脂肪族炭化水素によく溶ける所
望の単量体を生み出す。それ故にこれらはゾル−ゲル法
(Chem.Rev.89,1989,1317−13
22頁)には抜群に適しているが、気相にすることが出
来ないか非常に困難なために、MOCVD技術の利用は
うまく行かない。この困難の原因はいわゆる“CHバル
ク”である。このような表現をするのは、配位子の内部
で水素原子特にβ−アルキルが移行している可能性を示
すものである。(CH)アルコラートの熱安定性はアル
コラート配位子中の炭素と水素原子の数に強く影響され
ていることがあきらかになった。このような炭素と水素
原子の凝集は、Mアルコラートがまさに単量体であるよ
う広く分解されなければならない。そのためには本質的
に配位子中のメチル基を水素原子で置換しなければなら
ない。今まで希土類金属の場合には、対応した試みが不
成功に終わっている。
【0007】邪魔をしている“CHバルク”を分解する
ために、原形の(CH)アルコラートの代わりに、いわ
ゆる(CHX)アルコラートが試験された。これら立体
的制約の多いアルコールの構造はTritox誘導体中
のメチル基を他の原子Xによって系統的に置換すること
によって生まれる。弗素原子(X=F)を使用すると、
今までに最も揮発性の大きいMアルコラート(Coor
d.Chem.Rev.81,1988,133−20
2頁)が得られる。
【0008】βジケトナートの6員環をよりどころとし
て、CH配位子に電子供与機能体(Do)を導入して、
いわゆる(CHDo)アルコラートが形成されると、第
2番目の代表物質が得られる。最も単純な場合には、あ
たかも電子供与原子Doの自由電子対によって閉環さ
れ、希土類金属Mに連結した、有機の(水素原子も含め
て)残基R1−R4(炭化水素原子に結合しているので要
約してRcとして示す)または有機残基RDo(電子供与
原子と結合している)を有する次のような配位子構造の
5員環ができる。
【0009】
【化3】
【0010】次に配位子に対して簡略記載方式O−CR
12−CR34−Do−RDoが使用されている。例えば
型M(OP)3の均質系アルコラートに対しては、この
配位子はそれに応じて3回組み込まれる。
【0011】希土類金属にこのような(CHDo)配位
子を組み込むこれまでの試みは、ゾル−ゲル法のみを考
慮して遂行され(Inorg.Chem.29,199
0,2883−2885頁)、溶解性のない、不揮発性
希土類オリゴマー錯体(Y(OCH2CH2OCH33
10に到達したに過ぎなかった。
【0012】他方では今までに、中心金属として典型金
属Bi(III)とPb(II)および外遷移金属(d金属)
Zn(II)とCu(II)を揮発性(CHDo)アルコラ
ートに組み込むことに成功しているが、希土類の金属に
はない(J.Am.Chem.Soc.113,199
1,1884−1845頁及びPolyhedron
9,1990,611−613頁、同じくPolyhe
dron 10,1991,437−445頁)。
【0013】希土類金属においては、2価(配移数4)
で非常に小さい実効陽イオン半径(典型的には0.6
A)を持つ既に使用中の外遷移元素とは違って、錯体形
成には本質的に望ましくない条件を示す内遷移元素
(Y,Laを含めてf金属)が問題になる。
【0014】3価の典型元素Biとの主要な相違は、元
素の好酸素性にある(それは異なった電気陰性度:Bi
1.67,希土類金属1.06−1.20からくる)。
このことは既に自然にこの元素が存在することで明らか
である。ランタノイドは専ら酸素を含む鉱石に見出だす
ことができるが、ビスマスは輝ビスマス鉱Bi23(弱
い反対イオンS2-と共に)として見出だされる。さらに
金属酸化物M23の生成エンタルピー(Bi−574.
3,kJ/mol;典型的な希土類−1800〜−19
00kJ/mol)を観察すると、酸素に対する親和性
の差異が著しく明白である。
【0015】それ故に堅い希土類金属のドナー結合は著
しく強いに違いない。ドナー結合の強さはアルコラート
錯体の熱安定性、即ち錯体が分解しないで昇華するかど
うかに決定的な影響をもっている。
【0016】CHDoアルコ−ルを付加したビスマス錯
体の熱安定性については、Inorg.Chem.2
9,1990,358−360頁に明瞭に指摘されてい
る。ビスマスのβジケトナート錯体もまた少し前から知
られている(Polyhedron 10,1991,
437−445頁)。“1−2−3超伝導体”のための
揮発性前駆物質に、ビスマス成分として今まで専らトリ
フェニルビスマスが使用されてきた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、モノ
マーとして存在し、低温特に最高175℃の温度で、好
ましくは155℃より低い温度で分解することなく気相
に変換できて、且つその他に200℃以上の温度で初め
て分解するような、特に希土類金属酸化物を製造するた
めの揮発性の希土類金属アルコラートを提供することに
ある。その際温度は、10-3ミリバールの圧力の下での
固形物の昇華に適用される。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明においては、配位子ORが電子供与原子(D
o)により電子供与機能を持ち、配位子に対する中心希
土類金属原子(M)の影響下で、金属原子(M)、隣接
する酸素原子(O)、炭素原子当たり2個の有機残基
(Rc)を持った少なくとも2個の炭素原子(C)およ
び有機残基(RDo)をもった電子供与原子(Do)から
なる少なくとも5員環を形成し、炭素原子(C)に結合
している有機残基(Rc)が、次のようにすべてが同時
に水素原子で占有されることは除いて、水素原子
(H)、メチル基(Me)、エチル基(Et)、イソプ
ロピル基(iPr)または第3級ブチル基(tBu)で占
められているか、また別の炭素原子の有機残基が環を形
成して互いに結合しているアルキリデン鎖特に(−CH
2−)n基(n=整数)によって占有されているか、また
は有機残基Rcの2個までに電子供与機能体(以下“電
子供与腕”と呼ぶ)を保有し、また電子供与原子(D
o)は酸素Oか窒素Nであって、電子供与原子に結合し
ている有機残基(RDo)はメチル基、エチル基、イソプ
ロピル基、または第3級ブチル基から選ばれた1個また
は2個の基で占められている。
【0019】本発明によるアルコラートは、ゾル−ゲル
法にもMOCVD手法にも卓越して適している。アルコ
ラートに於けるMOCVD手法の特別の利点は、酸化物
に分離するため添加剤を必ずしも必要としないことであ
る。これに反してβジケトナートの場合には、補助の活
性ガス成分(例えばNO,“THF”)を使用したとき
のみMOCVD法が可能となる。
【0020】本発明の重要性は次のような事情にある。
初めに議論した外遷移金属の錯体とは反対に、希土類金
属の原子は非常に大きく、実効イオン半径の典型的値は
0.85−1.05Aで、錯化合物にとって高い配位数
(好ましくは6またはそれ以上)を示す。このアルコラ
ート合成の際の問題は、その著しいオリゴマー化傾向に
ある。しかし化合物はオリゴマー化の傾向が低い(好ま
しくはモノマー)時にのみ揮発性である。アルコラート
を使用するのは成功の見込みが非常に小さく見えるの
で、希土類金属酸化物のために揮発性前駆物質をつくる
(βジケトナート)ための今までの研究は、他の道を歩
いてきた。
【0021】驚くべきことに、本発明によれば、種々の
周囲条件間の最善の妥協を実現したアルコラート配位子
グループを見出だすことに成功した。
【0022】有機残基RcとRDoの共同作用は、それら
が多様な要求に応じられるように最適化されている。即
ち、一方では生じた錯体は溶解性があり、できるだけモ
ノマーでありたいし(残基Rcとして水素原子を専ら使
用すると例えばDecamereを生成する)、他方で
は、堅い電子供与原子が決定的な分量を占めるこれら錯
体はまた、概して分解せず昇華する(CHバルクの除
去)程十分に安定でなければならない。更にはこれら錯
体はできるだけ低い温度で(175℃以下)昇華するほ
ど十分低分子量でなければならない。
【0023】3つのすべての周辺条件を同時に満足させ
ることは、希土類金属の場合には特に困難であることが
明らかになった。
【0024】ここに紹介された(CHDo)アルコラー
トは電子供与機能(Do)によって付加的な配位座を占
めるようになり、βジケトナートを使用する時に似た状
態をつくりだすことで、(CH)および(CHX)アル
コラートに対して傑出している。しかも(CHDo)ア
ルコラートはβジケトナートに較べて、配位子領域中で
大きな撓み性を可能にする。電子供与機能の協同作用と
立体的制約(有機残基は4個までの炭素原子を持ったア
ルキル基をもっぱら含む)によって始めて、本発明によ
るアルコラートの優れた特性が達成される。炭素残基、
電子供与原子Doおよび電子供与原子残基RDoの最適な
選択によって錯体の立体飽和と安定性に適切な影響を及
ぼすことができる。このような考慮から、配位子の質量
に対する最適な範囲もまた導き出すことができる。配位
子の原子量が90以上になると高い立体制約が発生す
る。中心金属の酸化段階に応じて、それより高い下限
(100〜110)も有利である。他方CHバルクの問
題は、210以上(より低い酸化段階の特別な場合は2
50以上)の原子量が有利とは思われない。
【0025】各配位子は金属Mと金属環を形成し、その
環の大きさは、5原子の最小数に制限されず、それより
多くの原子が環化し特に6個(または7個)の原子に相
当した次のような構造をとることもできる。
【0026】
【化4】
【0027】対応する配位子の簡略表現様式は次のよう
に記載される。 O−CR12−CR34−CR56−DoRDo
【0028】ここに紹介されたアルコラート及び特殊な
アルコールは、ゾル−ゲル法に優れた特性とによく合致
して、n−ヘキサン、トルオール、及びエーテルに非常
によく溶解する。
【0029】本発明による希土類金属のアルコラートは
次のような配位子構造を特徴としている。炭素原子に結
合している構造式(1)ないし(2)の有機残基Rc
ちR1−R4またはR5,R6は、同時に4個ないし6個の
残基が水素原子ですべて占有されることは別にして、
H、Me、Et、iPrまたはtBuによって占有され、
一方で有機の電子供与残基RDoは1個または数個のMe
基、Et基、iPr基、またはtBu基によって占有され
る。
【0030】ここで記号の意味は H =水素原子 Me=メチル基CH3 Et=エチル基C25 i Pr=イソプロピル基C37 t Bu=ターシャリブチル基C49
【0031】4個の有機残基がすべて水素原子によって
同時に占有される場合には橋架け結合によるオリゴマー
化の効果が強く現れるであろう。(1)または(2)に
よるアルコラート環の形成に関与した種々の炭化水素原
子の有機残基Rcはまた相互にアルキリデン鎖として結
合することができる。その結果これら2個のRc残基
は、例えば次の構造のように1個のシクロヘキシル基ま
たはシクロペンチル基を形成する。
【0032】
【化5】
【0033】
【化6】
【0034】
【化7】
【0035】この際これら有機残基はそのまま形式的に
(−CH2−)n基と理解することができる(n=整数
で、n=2…4であることが好ましい)。相互に結合し
た有機残基はアルコラートの溶解度に有利な影響力の可
能性を与えるが、その際環状残基として水素原子のみな
らず、メチルまたはエチルのようなアルキル残基も問題
になる。特別の場合には2個の炭素原子間に2個の環を
形成することもできる(構造式[化7]参照)。
【0036】配位數を増大さすために有機炭化水素残基
cの1個(または2個)を、更に電子供与機能を有す
るいわゆる電子供与腕CRab−DoRDoに形成するこ
とができる。別の表現をすればこの電子供与腕は中心金
属Mに関して初めの金属環と結合したもう一つの金属環
を作る。それは最初の金属環と少なくともフラグメント
M−OCαを共有し、その際その構造をきめる規則が、
それ単独で観察して最初の金属環の構造と適合してい
る。それと同時に希土類金属の配位數は通常の酸化段階
(3価の)において6から9に上昇する。本発明の性能
は、本発明による着想が希土類金属(2価ないし4価)
を異常な酸化段階にも拡大させることによって印象的に
強調される。特に、2価の錯体においては配位數を4か
ら6に、または更に8に増大させるために絶妙な技術が
付加的な電子供与機能体を作り出している。その際α位
置のアルコラ−ト配位子炭素原子の有機残基は優先的に
1個(または2個)の付加的な電子供与機能体を与えら
れる。2個目の電子供与機能体が適用される場合には立
体的な考慮から変位された環(中心金属原子を包囲して
6員ないし7員環)を有利に形成すべきである。しかし
またβ位置の炭素原子に電子供与機能体を結合させるこ
とも可能である。これは特に第2の電子供与機能の付加
に対しても当てはまり、その際事情によっては変位され
た環を断念指せられることもある。
【0037】4価の酸化段階においては付加的な電子供
与機能体を断念指せられる可能性がある。この場合軽い
を配位子を用いることが有利で、その原子量は90〜1
50が有効である。しかし高い原子量が除外されるもの
ではない。
【0038】希土類の“堅い”陽イオンに対する電子供
与原子として酸素または窒素のようなそれに対応した堅
い電子供与機能体が適当である。その他の原子例えば柔
らかい燐は不適当であることが実証されている。
【0039】本発明による(CHDo)アルコラートの
代表物質は、βジケトナート錯体より低い分子対称を示
す。このことは結晶格子中にあまり密でなく詰められ、
高い揮発性でありうることを示すものである。特に有機
残基として、βジケトナートの場合よりも著しく簡単に
実現可能な光学活性基を有利に導入することができる。
光学異性体のラセミ体を使用すれば、ラウールの法則に
よって凝固点降下が起こる。それ故に光学活性は、有機
残基の適切な選択によってアルコラートの揮発性を最適
にするのに、付加される重要な基準である。特にα位置
(表1、アルコール1a,1b,1c/d参照)および
場合によっては更にβ位置(表1,アルコール1i参
照)にある光学活性炭素原子(C*)が適当である。表
1の環式化合物1j−lもまた光学活性である。
【0040】環式化合物は更に広範な利点をもってい
る。CHバルクの問題はより少なくなる。電子供与原子
は立体的に非常によく固定されていて、即ち環状幾何学
は配位子によって既に確定されている。環状化合物の立
体構造は、アルコラート配位子の金属核が理想的に包囲
されるようになっている。
【0041】ここに紹介された配位子の種類によって、
どの希土類金属に対しても特別の、寸法にあった配位子
系を作ることができる。例えば金属核としてネオジウム
およびイットリウムに対して、配位子OCiPr2CH2
OEtは非常に有利であることが実証されている。均質
アルコラートの昇華温度(10-3mbarに於いて)は、金
属核がネオジウム(Nd)で僅か115℃、イットリウ
ム(Y)で95℃である。
【0042】化合物は殆ど残渣なく昇華し、分解される
こともない。即ち昇華物の分析値は初期化合物と一致す
る。例えば元素分析値をつぎに示す。 Y(OCiPr2CH2OEt)3: C H 理論値 59.16 10.43 昇華前 58.86 10.52 昇華後 59.72 10.72
【0043】揮発性に対するもっと重要な基準は質量ス
ペクトルの分子ピークの様子を見て与えられる(図1お
よび図2参照)。
【0044】
【実施例】次にアルコールおよびそれから作られるアル
コラート配位子の多くの実施例を述べ、同時に製造方法
も詳細に説明する。
【0045】図1および図2はNd(OCtBu2CH2
OEt)3とY(OCiPr2CH2OEt)3の質量スペ
クトルを示す。
【0046】アルコールの実施例 表1に特に適当なアルコールの例を挙げている。これか
ら製造可能な(CHDo)アルコラートにならって、
(CHDo)アルコールと呼ぶことにする。
【0047】新規の(CHDo)アルコール1a−1d
の使用が、アルコラートの製造に特に適していることが
実証された。それらは希土類金属錯体の製造にある程度
理想的な条件を示しており、しかもその他の化合物の合
成にも組み込むことができる。
【0048】
【表1】 アルコール 簡略記号 組成式 原子量 HOC*tBuCH2OEt 1a C8182 146 HOC*tBuCH2NEt2 1b C1023NO 173 HOCtBu2CH2OEt 1c C12262 202 HOCiPr2CH2OEt 1d C10222 174 HOC*iPrtBuCH2OEt 1c/d C11242 190 HOCEt2CH2OEt 1e C8182 146 HOCEt2CMe2iPr 1f C10242 188 HOC(iPr)2CMe2OEt 1g C12262 202 HOCMe2CMe2OMe 1h C7162 132 HOC*MeEtC*MeEtOMe 1i C9202 160 2−メトキシ−シクロヘキサノール 1j C7142 130 2−メトキシ−シクロペンタノール 1k C6122 116 2−ジメチルアミノ−シクロヘキサノール 1l C815ON 141
【0049】各化合物の特徴は元素分析と同様赤外線ス
ペクトル、核磁気共鳴および質量分光法によって明らか
になる。この関連において、有機残基としてフェニル基
を使用することに特別の意味がある。それはフェニル基
を備えた化合物はレントゲン分析に非常にかかりやす
く、それによって類似のフェニル基のない化合物の構造
を推論することができるからである。
【0050】アルコールの製造 (CHDo)アルコール1a−iは対応したカルボニル
化合物乃至エポキサイドから容易に製造することができ
る。これらは蒸留で精製するのに非常に好適であり、良
好な収率で製造することができる。1cは著しく大きな
立体制約が原因で長い反応時間を必要とする。アルコー
ル1j−lは場合によりカルボニル化合物から製造され
る。
【0051】4種のアルコール1a−lの製造は個々に
は次のようにして行われるが、その際合成はガスクロマ
トグラフィーおよび質量分光法を使って追跡される。
【0052】1)1−エトキシ−3,3−ジメチル−2
−ブタノール(ターシャリブチルエトキシメチルカルビ
ノール,1a) 約70ml(45mmol)の塩化エトキシメチルマグネシ
ウム(ClMgCH2OC25)のテトラハイドロフラ
ン(THF)溶液を、冷却できる振動管に−25℃で仕
込む。次に−15℃で4.0ml(3.17g,36mm
ol)のピブアルデヒドに20mlになるまでエーテルを
加えて補充し、30分以内に滴下する。THFは水とよ
く混合するので、後で有機相と水相を分離するのに、エ
ーテルの使用は有効である。ガスクロマトグラフィーと
質量分光法によれば、2時間後に完全に転換が生じてい
る。反応溶液を−15℃から−5℃まで昇温したのち、
50gの氷上に注ぐ。その後全体が確実に溶解するま
で、多量の飽和塩化アンモニウム溶液を加える。有機相
はそれぞれ30mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶液と2
回の氷水で洗浄し、一緒に集めた水相はもう一度エーテ
ルで洗浄する。その後た有機相は硫酸マグネシウム上で
乾燥する。分別蒸留によって非常に良好な収率(88℃
/5mbar,92%)で1aが製造される。
【0053】2)1−ジエチルアミノ−3,3−ジメチ
ル−2−ブタノール(1b) 6.5g(66mmol)の3,3−ジメチル−1,2−ブ
タノキシドを、20mlのtBuOHと5mlの水の混
合物と一緒に、100mlの2口丸底フラスコにとる。
0℃で9ml(123mmol)のジエチルアミンを滴下す
る。この温度では転換は起こらないので、反応溶液を6
0℃で24時間撹拌する。ひき続いて分別蒸留を行い、
良好な収率(65℃/15mbar,80%)でアルコール
を得た。
【0054】3)3−エトキシ−2,2,4,4−テト
ラメチル−3−ペンタノール(ジタ−シャリブチルエト
キシメチルカルビノール,1c) 約70ml(44mmol)の塩化エトキシメチルマグネシ
ウム(THFのx−モル溶液)を冷却できる振動管に−
25℃でとる。次いで−15℃で5.0g(35mmol)
のジタ−シャリブチルケトンをエーテルで補充して30
mlとし、非常にゆっくり滴下する。4時間反応後生成
物とケトンの割合は1:16.5となる。反応化合物を
連続して−5℃に加温しながら93時間撹拌した後、前
の割合は1.1:1となった。反応は50gの氷の上に
注加することで停止した。全体が溶解するまで、多量の
飽和塩化アンモニウム溶液を加える。次に有機層をそれ
ぞれ30mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶液と2回の氷
水で洗浄する。一緒に集められた水溶液層をもう一度5
0mlのエーテルで洗浄し、集めた有機層は硫酸マグネ
シウム上で乾燥する。68℃/4mbarの蒸留で、1cが
典型的な“Tritox−H臭”を持った無色の液体と
して得られた。
【0055】4)3−エトキシ−2,4−ジメチル−3
−ペンタノール(ジイソプロピルエトキシメチルカルビ
ノール,1d) 冷却可能な振動管に−20℃で約65ml(60mmol)
の塩化エトキシメチルマグネシウムClMgCH2OC2
5をとる。強力に撹拌しながら、−15℃で8.5m
l(6.8g,59.5mmol)のジイソプロピルケトン
をエーテルで35mlになるまで補充して、1時間以内
に滴下する。滴下が行われた後さらに48時間この温度
で撹拌した。その際白い沈殿が発生し、ケトンが完全に
転換された。4時間の間に反応混合物を−5℃に加温
し、75mlの氷の上に注ぐ。明瞭な2つの層になるま
で、多量の飽和塩化アンモニウム溶液を加える。有機層
をそれぞれ30mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶液と2
回の氷水で洗浄する。一緒にまとめた水層は50mlの
エーテルで洗浄し、一緒にした有機層は硫酸マグネシウ
ム上で乾燥する。慎重な分別蒸留(浴温度が最高60
℃,さもないと脱水が起きる)によって、1dが高収率
(53℃/1mbar,95%)で得られる。
【0056】アルコラートの実施例 表2に4種の選ばれたアルコラートの昇華温度(10-3
mbar)が挙げられている。希土類金属として代表的にネ
オジウム(Nd)とイットリウム(Y)が使用されてい
る。これら両元素は陽イオン半径に関して、希土類金属
に存在するスペクトルをおおっている。6座配位では希
土類金属陽イオン有効半径は1.032A(La)と
0.861A(Lu)の間に在る。ネオジウムの場合に
は0.983A、イットリウムでは0.900Aであ
る。
【0057】似たような方法で、表1に示した他のアル
コールもアルコラート(M(OR)3)に転換させられ
る。このような配位子の原子量はそれと結合しているア
ルコールの成分によって区別できる。
【0058】
【表2】 ────────────────────────────────── アルコラートM(OR)3 昇華温度 簡略記号 ────────────────────────────────── Nd(OCHtBuCH2OEt)3 175℃ 3a Nd(OCHtBuCH2NEt23 150℃ 3b Nd(OCtBu2CH2OEt)3 125℃ 3c Nd(OCiPr2CH2OEt)3 115℃ 3d Y(OCiPr2CH2OEt)3 95℃ 3e ──────────────────────────────────
【0059】これらの化合物はβジケトナート錯体に匹
敵する温度範囲で分解することなく昇華が可能である。
この新規な希土類金属アルコラートは更に、キレート安
定化された均質有機金属化合物の数少ない代表物質とし
て組み入れなければならない。
【0060】ここに記載したネオジムおよびイットリウ
ム錯体は、著しく空気と湿気に敏感である。それ故これ
らは高純度アルゴンの雰囲気中で、そのための通常の作
業手法(振動、高真空、グローブ・ボックス手法)を駆
使して処理しなければならない。
【0061】酸化段階IIIのアルコラートの製造 アルコラートは反応式(5)に従って、周知の“シリル
アミド経路”を経て製造される(Ln=ランタノイド金
属核)。
【0062】
【化8】
【0063】少量のヘキサンへの例えば淡青色のランタ
ノイド−アミド2の薄青い懸濁液、例えばNd(N(S
i(CH3323の懸濁液にアルコール1a−dを加
えることによって、激しい発熱反応を起こして明るい青
色溶液が得られる。溶剤を除去すると3a−d(複数の
立体異性体)の青色油が残り、それぞれ急速に結晶化す
る。
【0064】1.トリス(1−エトキシ−3,3−ジメ
チル−2−ブトキシ)ネオジム(III)(3a) グロ
ーブ・ボックス中に0.86g(1.38mmol)のネオ
ジム−アミド2a(Ln=Nd)と0.61g(4.1
7mmol)のアルコール1aを、100mlの丸底フラス
コに秤取する。アルコール1aにアミド2aを添加する
ことによって激しい発熱反応を起こして、濃紫色の懸濁
液ができる。直ちに高真空装置中で30mlのヘキサン
を溜去すると全体が殆ど溶解する。
【0065】ひき続き室温で22時間撹拌する。軽いビ
ロード状の白色沈殿を瀘別し、真空(1mbar)で青紫色
の瀘液から溶剤を分離する。10-4mbarで2時間乾燥す
ると、青色の高粘土残渣として3aを調製することがで
きる。
【0066】2.トリス(1−ジエチルアミノ−3,3
−ジメチル−2−ブトキシ)ネオジム(III)(3b)
グローブ・ボックスの中で0.90g(1.44mmo
l)のネオジム−アミド2aを100mlの丸底フラス
コに秤取する。30mlの新鮮な蒸留ヘキサンをピペッ
トで移し入れ、5分間撹拌する。この淡青色の懸濁液
に、0.75g(4.33mmol)のアルコ−ル1bを滴
下する。懸濁液は滴下している間に青紫色の透明な溶液
となる。室温で40時間撹拌すると、色褪せた紫色に変
化し、そのまま透明な溶液を維持した。ヘキサンを真空
(1mbar)分離し、高粘度の残渣を真空(10-3mbar)
中で乾燥する。
【0067】3.トリス(3−エトキシ−2,2,4,
4−テトラメチル−3−ペントキシ)ネオジム(III)
(3c) 0.81g(1.30mmol)のネオジム−ア
ミド2aをグローブ・ボックス中で100mlの丸底フ
ラスコに秤取する。ピペットで30mlの新鮮な蒸留ヘ
キサンをそれに添加する。淡青色の懸濁液を5分間撹拌
する。つぎに0.79g(3.90mmol)のアルコール
1cを滴下する。アルコールを加えている間に懸濁液が
青紫色になるのが観察される。25時間室温で撹拌して
もなお溶液は透明で色は変化しない。反応容器をグロー
ブ・ボックスから取り出し、溶剤を真空(1mbar)除去
する。ヘキサンの相は反応してないアミンだけを含有し
ている。淡青色で油状の残留物を2時間真空(10-3mb
ar)乾燥する(定量転換)。化合物はブラック・ボック
スの中で一晩で固化し、125℃/10-3mbarで分解す
ること無く淡青色の化合物3cとなって昇華する。
【0068】図1は化合物3cの質量スペクトルを示
す。とりわけ748に分子ピークが明瞭に見られるが、
これは3cが事実安定なモノマーに関与していることを
示している。より低い質量のピークは分子微細化(例え
ば690=M.−C49)に由来するものである。
【0069】4.トリス(3−エトキシ−2,4−ジメ
チル−3−ペントキシ)ネオジム(III)(3d)
ローブ・ボックス中で0.53g(0.85mmol)のネ
オジム−アミド2a(Ln=Nd)を50mlの丸底フ
ラスコに秤取する。新しい真空蒸留n−ヘキサンをグロ
ーブ・ボックス中で−35℃に冷却し2aに加える(2
5ml)。この淡青色の懸濁液に、慎重に0.47g
(2.67mmol)のアルコール1dを滴下する。反応混
合物は滴下中に既に完全に透明な青紫色の溶液となる。
この溶液を室温で24時間撹拌する。その後溶剤を真空
(1mbar)中で分離し、油状の残留物を更に4時間高真
空(10-3mbar)中で乾燥する。ヘキサンの相は未反応
のアミンだけを含んでいる。115℃/10-3mbarで、
残留物無く分解することもなく、昇華して3dを得るこ
とができる。
【0070】5.トリス(3−エトキシ−2,4−ジメ
チル−3−ペントキシ)イットリウム(III)(3e)
グローブ・ボックス中で、30mlのn−ヘキサン
(新たに真空蒸留、−35℃)に懸濁させた1.03g
(1.81mmol)のイットリウム−アミド2d(Ln=
Y)に0.94g(5.37mmol)のアルコール1dを
滴下する。その結果生じた無色の溶液を室温で40時間
撹拌する。その後溶剤を真空(1mbar)中で分離し、高
粘度の残留物を高真空(10-3mbar)中で5時間乾燥す
る。この物は、一晩で分析的純粋さで結晶として析出
し、95℃/10-3mbarで昇華させることができる。
【0071】図2は化合物3eの質量スペクトルを示
す。再び安定なモノマーの存在を示す609の分子ピー
クが特徴的である。最も重要な分子フラグメントは56
5(=M.−C37)にある。
【0072】本発明によるアルコラートはエーテル、テ
トラハイドロフランTHF、n−ヘキサンおよびトルオ
ールに優れた溶解性を示すのでゾル−ゲル法に適してお
り、昇華温度が低いので、MOCVD手法に適してい
る。それによって極度に純粋な被膜を作ることができ
る。
【0073】適用分野は、セラミック基板上にMOCV
D手法によって被覆される超伝導材料の薄膜からなる
“I,II,III−超伝導体”においてIII-成分として使用
することである(Appl.Organometall
ic Chem.1990,439−449頁)。一つ
の例はYBa2Cu37-δ超伝導体である。
【0074】その他の適用分野は、電子放射を促進する
ために、金属電極上に薄い酸化被膜を作ることである。
この適用には、電子の仕事関数が小さいことから、3酸
化2ランタン(La23)が特に適している。例えば高
圧放電ランプ用のマッシブなタングステン電極上に被膜
をつくる。この場合は高い電弧の安定性と電子放射の恒
常性が重要な、特に水銀蒸気ないしキセノンガスを充填
した短弧ランプに関連がある。気相からエミッター(L
23)を形成することの利点は、エミッターを電極上
の空間的に好ましい方向に配向することができる結果エ
ミッターの効力が高められることにある。その他の応用
分野は、ドイツ連邦共和国特許出願公開第381208
4号明細書の場合と同様に、電極の軸が単に希土類金属
酸化物で被覆されている金属ハライド放電ランプであ
る。このためには特にイットリウム(Y)とランタン
(La)の酸化物が適している。前述の被覆をするため
のMOCVD法は明らかにβジケトナートの使用に起因
するものである。
【0075】本発明による希土類金属アルコラートは特
に、MOCVD手法で活性ガス即ち酸素を含むガスを付
加的に使うようなことなく、酸化物として析出すること
ができる。その際特に低圧で使用され、真空中で熱分解
(約400〜500℃)によって析出がおこる。揮発性
アルコラートの昇華温度は150℃に止めることができ
る。
【0076】6.酸化段階IVのアルコラ−トの製造 この場合セリウム化合物が有望である。可溶性のCe
(IV)アルコラ−トCe(OR)4はCeO2セラミッ
ク(触媒、光学添加剤、イオン伝導、エレクトロクロム
装置の対電極に使用)の前駆化合物として使用される。
従ってかなり以前からCeO2の薄膜がシリコンウエフ
ァ−の絶縁性で化学抵抗性の材料として試験されてい
る。これらの組み合わせ(“Buffer laye
r”)は特に高温超伝導体を進展さす基礎として適当で
ある。βジケトナ−ト化合物が再び代って議論される。
【0077】Ce4価の制約を受けて均質化合物の形成
には4価のアルコ−ル配位子が必要である。従ってCe
(OR)4の中心金属に8個の配位座が現れる。これは
次のような構造式に相当する。
【0078】
【化9】
【0079】次のアルコラ−トAおよびBはこの系の配
位子として特別の意味を持っている。
【0080】
【化10】
【0081】合成経路 CAN+4ROH+4NH3 → Ce(OR)4+6N
4NO3 CAN+6NaOR → Ce(OR)4+2NH3+6
NaNO3+2ROH (CAN=硝酸セリウム、(NH42Ce(NO36
【0082】セリウム(IV)ン半径は、8配位の場合に
は0.97Aで、6配位のCe(III)の場合(1.0
1A)より若干小さい。即ちこのことは酸化段階IVで
は、CHDoアルコ−ル中での立体制約が前に議論され
たM(OR)3系のようにそれほど大きくないことであ
る。それ故分子量の小さいCHDoアルコ−ル(例えば
分子量がそれぞれA:m=104,B:m=90)が都
合よく対応している。
【0083】7.酸化段階IIのアルコラ−トの製造 ここではサマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、
イッテルビウム(Yb)またはツリウム(Tm)の化合
物が特に有望である。2価のランタノイド系のアルコラ
−トについて僅かに文献に述べられている。先ず立体化
学的に特徴のある誘導体いわゆるアリロキシド系Yb
(OAr)2x(OAr=C62 tBu2−2,6−Me−
4,L=thf,OEt2,x=2,3)がある。金属(I
I)酸化物MOの前駆物質として2価の希土類アルコラ
−トM(OR)2は新規な化合物で、機能性アルコ−ル
を使用して初めて実現できる。
【0084】これら“還元酸化物”(特にSmO(光沢
ある黄金色)、EuO(暗赤色)、およびYbO(緑白
色)は電子記憶素子(例えば低温におけるEuOの強磁
性)に使用するのに有望な均質モノカルコゲン化合物の
ように磁気特性を持っている。MO系は極端な条件(高
温、高圧)に於いてのみ作ることができる。このような
“強制酸化物”を製造するための実用的な方法は、M
(OR)2のような揮発性の2価の前駆物質からプラズ
マ化学的に析出させることである。また還元性条件下で
(例えば水素ガスプラズマ)上述のM(OR)3前駆物
質を析出させることも考えられる。
【0085】M(OR)2系においては中心金属の配位
領域を飽和させるのに自由になるのは2個の配位子のみ
である。上に引用されたCHDoアルコラ−トを使用す
る場合に、単体のアルコラ−ト錯体を得ようとするには
4個の配位數が適切である。2価のランタイドは対応す
る3価より約0.2Aだけ大きい。例えばEu(II)の
NOイオン有効半径は1.17Aであるのに配位數6の
Eu(III)のイオン半径は0.947Aである。
【0086】CHDoアルコ−ルは変性されて新しい中
心金属に適合させることができる。少なくとも6配位を
保証するためには、配位子の中に全部で2個の電子供与
機能体を組み込まなければならない。このことは最初の
炭素原子の有機残基R1を電子供与腕CRaRb−Do
Doで置換することによって起こる。
【0087】
【化11】
【0088】中心金属は構造的には4個の5員環と理解
できる2個の2重環のいわば部分である。その金属の内
2つの環がそれぞれ結合されている。また6員環の対応
した構成を考えることもできる。
【0089】この原理は、最初の炭素原子(α−C)の
2番目の有機残基または2番目の炭素原子(β−C)の
有機残基に電子供与機能を与えるというようにさらに一
般化することができる。その際別の有機残基を別の電子
供与腕で置換することによって、中心金属に2個の別の
配位座を与え、最終的に8個の配位を造成することがで
きる。立体的な考慮からこの付加的な腕は、少なくとも
α−Cに結合する場合には、中心金属と少なくとも6員
環好ましくは7員環を形成すべきである。
【0090】
【化12】
【0091】合成過程 THF LnI2+2NaN(SiMe3)2−−−→Ln[N(SiMe322(THF)2+2NaI THF Ln+Hg[N(SiMe3)22−−→Ln[N(SiMe322(THF)2+Hg n-ペンタン Ln[N(SiMe3)22(THF)2+2ROH −−−→Ln(OR)2+2HN(SiMe3)2 -THF
【図面の簡単な説明】
【図1】Nd(OCtBu2CH2OEt)3の質量スペク
トルを示す線図。
【図2】Y(OCiPr2CH2OEt)3の質量スペクト
ルを示す線図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07F 5/00 G 7457−4H C23C 16/18 7325−4K (72)発明者 ライナー アンワンダー ドイツ連邦共和国 8000 ミユンヘン 2 ロリシユトラーセ 14 (72)発明者 ウオルフガング ヘルマン ドイツ連邦共和国 8050 フライジング ガルテンシユトラーセ 69ツエー

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配位子ORが電子供与原子(Do)によ
    り電子供与機能を持ち、配位子に対する中心希土類金属
    原子(M)の影響下で、金属原子(M)、隣接する酸素
    原子(O)、炭素原子当たり2個の有機残基(Rc)を
    持った少なくとも2個の炭素原子(C)および有機残基
    (RDo)をもった電子供与原子(Do)を含む少なくと
    も5員環を形成し、炭素原子(C)に結合している有機
    残基(Rc)が、次のようにすべてが同時に水素原子で
    占有されることを除いて、水素原子(H)、メチル基
    (Me)、エチル基(Et)、イソプロピル基(i
    r)または第3級ブチル基(tBu)で占められている
    か、または別の炭素原子の有機残基が環を形成して互い
    に結合しているアルキリデン鎖特に(−CH2−)n基
    (n=整数)によって占有されているか、または有機残
    基Rcの2個までに別の電子供与機能体(以下“電子供
    与腕”という)を保有し、また電子供与原子(Do)は
    酸素Oか窒素Nであって、電子供与原子に結合している
    有機残基(RDo)はメチル基、エチル基、イソプロピル
    基、または第3級ブチル基から選ばれた1個または2個
    の基で占められていることを特徴とする高い溶解性と揮
    発性を有する希土類金属アルコラ−ト。
  2. 【請求項2】 構造式M(OR)X(x=2〜4)に対
    応した均質構造を持ち、1個の希土類金属Mがx個の同
    じ配位子ORによって囲まれていることを特徴とする請
    求項1記載の希土類金属アルコラ−ト。
  3. 【請求項3】 x=3であることを特徴とする請求項2
    記載の希土類金属アルコラ−ト。
  4. 【請求項4】 配位子の原子量が110〜210である
    ことを特徴とする請求項1記載の希土類金属アルコラ−
    ト。
  5. 【請求項5】 x=4であることを特徴とする請求項2
    記載の希土類金属アルコラ−ト。
  6. 【請求項6】 配位子の原子量が90〜210であるこ
    とを特徴とする請求項5記載の希土類金属アルコラ−
    ト。
  7. 【請求項7】 x=2であることを特徴とする請求項2
    記載の希土類金属アルコラ−ト。
  8. 【請求項8】 配位子の原子量が110〜250である
    ことを特徴とする請求項7記載の希土類金属アルコラ−
    ト。
  9. 【請求項9】 1個または複数個の配位子が金属原子
    (M)と[化1]の構造を有する5員環を形成すること
    を特徴とする請求項記載の希土類金属アルコラ−ト。 【化1】
  10. 【請求項10】 1個または複数個の配位子が金属原子
    (M)と[化2]の構造を有する6員環を形成すること
    を特徴とする請求項記載の希土類金属アルコラ−ト。 【化2】
  11. 【請求項11】 有機残基R3およびR4がそれぞれ水素
    原子であって、2個の有機残基R1およびR2の少なくと
    も1個はエチル基または高原子量の基で構成されている
    ことを特徴とする請求項9記載の希土類金属アルコラ−
    ト。
  12. 【請求項12】 アルコラ−ト環を構成する炭素原子の
    少なくとも1個が光学活性であることを特徴とする請求
    項1記載の希土類金属アルコラ−ト。
  13. 【請求項13】 1個または複数個の環が存在し、有機
    のRc残基が相互に結合して5員環または6員環を形成
    することえを特徴とする請求項1記載の希土類金属アル
    コラ−ト。
  14. 【請求項14】 配位数を増大させるために有機残基R
    cの少なくとも1個が電子供与腕としてCRab−Do
    −RDo(Ra、Rbは電子を供与しない有機残基)の構造
    を有することを特徴とする請求項1記載の希土類金属ア
    ルコラ−ト。
  15. 【請求項15】 配位数を更に増大させるために他の有
    機残基Rcが電子供与腕として−(CH2n−Do−R
    Do(n≧2)の構造を有することを特徴とする請求項1
    4記載の希土類金属アルコラ−ト。
  16. 【請求項16】 揮発性化合物特に次の構造式に対応す
    るアルコラ−トを合成するためのアルコ−ル。 HOCHtBuCH2OEt HOCHtBuCH2NEt2 HOCtBu2CH2OEt HOCiPr2CH2OEt
  17. 【請求項17】 揮発性希土類金属アルコラ−トを使用
    して、反応物質なしにMOCVD法によって希土類金属
    酸化物の薄膜を製造する方法。
  18. 【請求項18】 揮発性の金属アルコラートを合成する
    ためのアルコールHORの使用方法において、Rは有機
    基であり、アルコールは電子供与機能を有し5ないし6
    個の鎖を形成し、鎖は1つの電子供与原子(Do)、少
    なくとも2つの炭素原子及びOH基を有し、前記電子供
    与原子は酸素原子又は窒素原子であり、アルコールは各
    炭素原子に結合した2つの有機基(RC )を有し、有機
    基(RC )は同一又は異なるものであり、(i) 水素
    原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基及び第3級
    ブチル基であり、ただし(a)すべての有機基(Rc
    が必ずしも水素原子でないか、又は(b)1つがメチル
    基であり残りが水素原子であることはなく、(ii)
    アルキリデン鎖であり、その異なる炭素原子の有機基
    (Rc )は環を形成して共に結合されており、(ii
    i) 有機基(Rc )の2つまでは他の電子供与原子を
    含み(以下有機基を含むこれらの電子供与原子を電子供
    与腕という)、有機基(RDo)の1つ又は2つは1つ又
    は複数の電子供与原子と結合しており、その有機基(R
    Do)は同一又は異なるものであり、メチル基、エチル
    基、イソプロピル基及び第3級ブチル基から選ばれたも
    のであり、の内から選ばれたものであることを特徴とす
    るアルコールHORの使用方法。
  19. 【請求項19】 アルコールが希土類金属アルコラート
    を合成するために使用されることを特徴とする請求項1
    8記載の使用方法。
  20. 【請求項20】 Rは有機基であり、アルコールは少な
    くとも2つの電子供与原子機能体を有し5ないし6個の
    鎖を形成し、鎖は1つの電子供与原子(Do)、少なく
    とも2つの炭素原子及びHO基を有し、前記電子供与原
    子は酸素原子又は窒素原子であり、アルコールは各炭素
    原子に結合した2つの有機基(RC )を有し、有機基
    (RC )の1つ又は2つは他の電子供与原子を含み(以
    下有機基を含むこれらの電子供与原子を電子供与腕とい
    う)、他の有機基(RC )は同一又は異なるものであ
    り、( i) 水素原子、メチル基、エチル基、イソプロ
    ピル基、及び第3級ブチル基、ただしすべての有機基
    (RC )が必ずしも水素原子でない、(ii) 異なる
    炭素原子の有機基(RC )が環を形成して共に結合され
    ており、1つ又は2つの有機基(RDo)は1つ又は複数
    の電子供与原子と結合しており、その有機基(RDo)は
    同一又は異なるものであり、メチル基、エチル基、イソ
    プロピル基及び第3級ブチル基から選ばれたアルキリデ
    ン鎖の内から選ばれたものであることを特徴とするアル
    コールHOR。
  21. 【請求項21】 有機基(RC )の少なくとも1つ、特
    にR1 は、CRa b −DO −RDoの構造を有する電子
    供与原子であり、Ra b はH、Me、Et、 iPr又
    tBuから選ばれた電子を供与しない有機基であり、
    Doは電子供与原子であることを特徴とする請求項20
    記載のアルコール。
  22. 【請求項22】 他の有機基(RC )が−(CH2 n
    −Do−RDoの構造の電子供与原子であり、nは2〜4
    であることを特徴とする請求項21記載のアルコール。
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