JPH06250143A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH06250143A
JPH06250143A JP4024293A JP4024293A JPH06250143A JP H06250143 A JPH06250143 A JP H06250143A JP 4024293 A JP4024293 A JP 4024293A JP 4024293 A JP4024293 A JP 4024293A JP H06250143 A JPH06250143 A JP H06250143A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal layer
substrates
display device
pair
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Pending
Application number
JP4024293A
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English (en)
Inventor
Tomohisa Matsushita
友久 松下
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示の均一性を向上する。 【構成】 透光性基板12,13間には液晶層14が介
在される。該液晶層14の液晶分子は、前記基板12,
13間で240°捩れ、かつその誘電率異方性Δεは
6.8である。前記基板12,13の液晶層14側表面
12a,13aには透明電極15,19と配向膜16,
20とがそれぞれこの順に形成され、液晶層14側表面
12a,13aとは反対側表面12b,13bには位相
差板17,21と偏光板18,22とがそれぞれこの順
に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置に関し、
特にSTN(Super Twisted Nematic)型液晶表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】STN型液晶表示装置は、液晶分子の基
板間におけるツイスト角を180°〜270°としたも
のであり、電圧印加時における急峻な透過率曲線の傾き
を利用してマルチプレクス駆動による大型画面表示など
に用いられている。従来のSTN型液晶表示装置では、
液晶材料の誘電率異方性Δεを小さくすることによって
液晶駆動電圧の上昇を招く。したがって、液晶駆動電圧
の上昇を低減させるために高耐圧LSI(Large scale
Integrated circuit)が使用されるが、該高耐圧LSI
は高価格であるために製造コストが増加するという問題
がある。そこで、前記高耐圧LSIを使用するかわりに
誘電率異方性Δεが7より大きい液晶材料、たとえばΔ
ε=12の液晶材料が使用される。また、液晶の配向性
を向上するために前記液晶材料が使用される。しかしな
がら、最近では低価格な高耐圧LSIも実用化されてお
り、また液晶や配向膜の選択および生産プロセス条件の
最適化によって液晶の配向性が改善されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記STN型液晶表示
装置を画素数の多いワードプロセッサやパーソナルコン
ピュータなどのディスプレイおよび携行用テレビジョン
などに用いる場合には駆動回路および端子結線数を減ら
すためにマルチプレクス駆動が実施される。該駆動方式
は、図7(1)に示されるように、一方基板に形成され
た走査電極Xと他方基板に形成された信号電極Yとを液
晶層を介して対向配置し、走査電極Xに線順次に走査電
圧を印加し、信号電極Yに走査電極Xの走査電圧波形に
同期させてオン電圧波形またはオフ電圧波形を印加する
ことによって、走査電極Xと信号電極Yとの交点に形成
される複数の画素全てに任意の表示を行うものである。
このようなマルチプレクス駆動では、オン画素だけでな
くオフ画素にも電圧が印加される。液晶は、このオフ画
素(非選択画素)の印加電圧波形にも応答するので、非
選択時の印加電圧波形の実効電圧を一定にする必要があ
る。
【0004】しかし、液晶は容量性負荷であり、これを
有限の抵抗を有する電極を介して駆動しているので、実
際に液晶に印加される駆動電圧波形には歪みが生じる。
特に、液晶表示装置が大型・高精細化すると駆動すべき
液晶の容量と透明電極の配線抵抗とが増大するとともに
駆動電圧波形の周波数が上昇するので、歪みが顕著なも
のとなる。
【0005】たとえば、図7(1)の斜線で示される走
査電極X1と信号電極Y4との交点に形成される画素を
オンとする場合、信号電極Y4にはオン電圧波形が印加
され、信号電極Y4と走査電極X2,X3との交点に形
成されるオフ画素にも電圧が印加される。信号電極Y4
に印加されるオン電圧波形には前記理由から歪みが生じ
るので、非選択時の印加電圧波形の実効電圧が不安定な
ものとなり、シャドーイングと称される不均一な表示が
生じる。
【0006】シャドーイングとは、図7(2)に示され
るように、たとえば白色表示領域1の中に黒色表示領域
2が存在する場合、本来白色表示であるべき、たとえば
斜線で示される領域1aの輝度が低下し、白色表示が不
均一となる現象のことである。この現象は、表示パター
ンによって発生の仕方が異なるが、最も顕著に現れるの
は、前記白黒表示を行う場合である。
【0007】したがって、前記歪みを低減して表示を均
一化するために、駆動用LSIへの負荷容量の低減が要
求される。このためには、前記LSIへの主な負荷容量
成分となる液晶層の低容量化が必要となる。液晶層の容
量Cは以下の数式(1)で表される。
【0008】 C=(ε・S)/d …(1) ここで、εは液晶の誘電率を表し、Sは表示面積(電極
面積に相当)を表し、dは液晶層の厚みを表す。この関
係から液晶層の容量Cを低容量化するためには、液晶の
誘電率εの低減、表示面積Sの低減および液晶層の厚み
dの増大が必要であることが分かる。しかしながら、表
示面積Sは視認性を確保するために低減することはでき
ず、また液晶層の厚みdは液晶の応答時間が長くなるた
めに増大することはできない。このため、液晶層の容量
Cを低容量化するためには液晶の誘電率εの低減が有効
と考えられる。
【0009】本発明の目的は、表示の均一性が向上した
液晶表示装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対の偏光板
と、前記一対の偏光板間に配置される液晶素子とを含
み、前記液晶素子は、一対の透光性基板間に、該基板間
で液晶分子が180°〜270°捩れ、かつその誘電率
異方性Δεが7以下であるスーパーツイステッドネマテ
ィック液晶層が介在され、前記一対の透光性基板の液晶
層側表面に透明電極と配向膜とがそれぞれこの順に形成
されていることを特徴とする液晶表示装置である。
【0011】
【作用】本発明に従えば、一対の偏光板間に配置される
液晶素子は、一対の透光性基板間に該基板間で液晶分子
が180°〜270°捩れ、かつその誘電率異方性Δε
が7以下であるスーパーツイステッドネマティック液晶
層を介在し、さらに前記一対の透光性基板の液晶層側表
面には透明電極と配向膜とがそれぞれこの順に形成され
ている。このように、本発明では液晶層の誘電率異方性
Δεが7以下であるので、液晶の低容量化が実現され
る。
【0012】したがって、駆動用LSIへの負荷容量が
低減されて液晶に印加される駆動電圧波形に生じる歪み
が低減する。このため、従来のシャドーイングと称され
る現象が軽減され、表示の均一性が向上する。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の一実施例であるネガ表示型
の液晶表示装置11の構成を示す断面図である。液晶表
示装置11は、透光性基板12,13、液晶層14、透
明電極15,19、配向膜16,20、位相差板17,
21および偏光板18,22を含んで構成される。たと
えば、厚みが0.7mm〜1.1mmのソーダガラスで
実現される透光性基板12,13間には、たとえばその
厚みdが6μmの液晶層14が介在される。液晶層14
の液晶分子は、前記基板12,13間で240°捩れ、
その屈折率異方性Δnは0.140である。したがっ
て、液晶層の厚みdと屈折率異方性Δnとの積d・Δn
は、0.84μmとなる。該積d・Δnは、良好な表示
が得られるように、0.80μm〜0.92μmの範囲
で適宜決定される。また、液晶層14の誘電率異方性Δ
εは6.8である。このような液晶層14は、約20種
類の物質の混合物で実現され、たとえば以下に示される
組成比率を有するチッソ石油化学社製の液晶が使用され
る。
【0014】
【化1】
【0015】透光性基板12,13の液晶層14側表面
12a,13aには、透明電極15,19と配向膜1
6,20とがそれぞれこの順に形成される。透明電極1
5,19は、たとえばITO(Indium Tin Oxide)で実
現され、それぞれ帯状にかつ互いに直交するように配置
されて、いわゆる単純マトリクス型の電極パターンが形
成される。配向膜16,20は、たとえば膜厚が500
Åのポリイミド樹脂で実現され、その表面には液晶層1
4の液晶分子を配向させるためのラビング処理などの配
向処理が施される。
【0016】透光性基板12,13の液晶層14側表面
12a,13aとは反対側表面12b,13bには、位
相差板17,21と偏光板18,22とがそれぞれこの
順に配置される。位相差板17,21は、たとえば厚み
が50μmのポリカーボネートの一軸性高分子フィルム
で実現される。また、リタデーション値Rは390nm
である(分光法によって測定)。偏光板18,22の単
体透過率は、たとえば42%であり、偏光度は、たとえ
ば99.99%であり、厚みは、たとえば180μmで
ある。
【0017】図2は、液晶表示装置11の位置関係を説
明するための図である。実線R1は基板12側液晶分子
の配向軸を示し、実線R2は基板13側液晶分子の配向
軸を示し、実線R3は偏光板18の吸収軸を示し、実線
R4は偏光板22の吸収軸を示し、実線R5は位相差板
17の光軸(延伸方向)を示し、実線R6は位相差板2
1の光軸(延伸方向)を示す。また、角度αは基板12
側液晶分子の配向軸と偏光板18の吸収軸との成す角を
示し、角度βは基板12側液晶分子の配向軸と位相差板
17の光軸(延伸方向)との成す角を示し、角度γは基
板13側液晶分子の配向軸と偏光板22の吸収軸との成
す角を示し、角度θは基板13側液晶分子の配向軸と位
相差板21の光軸(延伸方向)との成す角を示し、角度
φは基板13側液晶分子の配向軸と基板12側液晶分子
の配向軸との成す角を示す。
【0018】本実施例の液晶表示装置11では、上記角
度を以下の表1に示す値に設定した。なお、表1には比
較例として誘電率異方性Δεが12.2である液晶を用
いて作成した液晶表示装置の設定値もあわせて記載し
た。
【0019】
【表1】
【0020】続いて、作成した本実施例の液晶表示装置
11と比較例の液晶表示装置とを用いてシャドーイング
率を測定した結果について説明する。図3は、前記シャ
ドーイング率の測定方法を説明するための表示面を示す
平面図である。まず、図3(1)に示されるように、白
色表示領域23中に長さt1(=190ドット)×長さ
t2(=30ドット)の表示領域24を黒色表示させ
る。ここで、1ドットのサイズは、0.27mm×0.
27mmとし、ドット間隔を0.03mmとした。ま
た、前記黒色の表示領域24の表示電圧は、最大コント
ラスト値が得られる値に設定した。このときの図3の斜
線で示される領域23a、すなわち白色表示領域23中
のオン電圧波形が印加されている信号電極上の領域で、
かつ入力端子側端部Aとは反対側端部B付近の領域23
aの輝度L1を測定する。
【0021】次に、図3(2)に示されるように、前記
最大コントラスト値が得られる表示電圧を維持したまま
表示面全面を白色表示とする。このときの前記領域23
aの輝度L2を測定する。測定した輝度L1,L2から
以下の数式(2)に基づいてシャドーイング率が求めら
る。
【0022】
【数1】
【0023】図4は前記シャドーイング率の測定に使用
したバックライトの発光スペクトルを示すグラフであ
り、図5は印加した電圧を示す波形図である。シャドー
イング率の測定においては、図4に示される発光スペク
トルを有するバックライト(光源)を使用し、1/24
0デューティ、1/13バイアス駆動を実施した。ま
た、図5に示されるような電圧平均化法に基づく電圧波
形を印加した。
【0024】図6はシャドーイング率の測定結果を示す
グラフである。縦軸は前記数式(2)から求められるシ
ャドーイング率(%)を表し、横軸は使用した液晶の誘
電率異方性Δεを表わす。点25は本実施例に基づく液
晶表示装置11の測定結果を示し、点32は比較例の測
定結果を示す。また、点26,27,28,29,3
0,31は、誘電率異方性Δεが2.9,3.5,4.
9,6.6,8.2,10.1の液晶を使用したときの
測定結果を示す。
【0025】本実施例に基づく液晶表示装置11は比較
例の液晶表示装置よりもシャドーイング率が小さくなっ
ていることが認められる。シャドーイング率は、その値
が大きいほど表示の均一性が低いことを意味しており、
前記結果から装置11の均一性は向上していると判断で
きる。また、液晶の誘電率異方性Δεとシャドーイング
率との間には相関関係が認められ、誘電率異方性Δεを
小さくすることによってシャドーイング率を低下させる
ことが可能であることがわかる。すなわち、誘電率異方
性Δεを7以下とすることによって、従来の液晶表示装
置のシャドーイング率を半分以下とすることが可能とな
り、均一性の向上した表示が得られる。しかしながら、
誘電率異方性Δεが2.9より小さくなると、液晶材料
の選択幅が狭くなるとともに、電圧印加時においてスト
ライプ状の配向不良が生じる、もしくは電圧無印加時に
おいてある部分だけが他の部分よりもツイスト角が狭く
なる、いわゆるアンダーツイスト配向の不良が生じるた
め、好ましくない。
【0026】このように、本実施例では液晶の誘電率異
方性Δεが7以下と、従来の液晶表示装置と比較して小
さく設定されるので、液晶層の低容量化が実現される。
したがって、駆動用LSIへの負荷容量が低減されて液
晶に印加される駆動電圧波形に生じる歪みが低減し、表
示の均一性が向上してシャドーイング率が向上する。な
お、液晶の誘電率異方性Δεを7以下とするためには、
末端基にフッ素を含む液晶が有効である。
【0027】なお本実施例では、位相差板17,21を
設けた白黒表示モードの例を説明したけれども、他の表
示モード、たとえばDSTN(Double layered SuperTw
isted Nematic)表示モードやブルーモードであっても
同様の効果が得られ、特にコントラストが高いほどその
効果は顕著なものとなる。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、液晶層の
誘電率異方性Δεは7以下であるので、液晶層の低容量
化が実現される。したがって、駆動用LSIへの負荷容
量が低減されて液晶に印加される駆動電圧波形に生じる
歪みが低減する。このため、シャドーイングと称される
現象がなくなり、表示の均一性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である液晶表示装置11の構
成を示す断面図である。
【図2】前記液晶表示装置11の位置関係を説明するた
めの図である。
【図3】シャドーイング率の測定方法を説明するための
表示面を示す平面図である。
【図4】前記シャドーイング率の測定時に使用したバッ
クライトの発光スペクトルを示すグラフである。
【図5】前記シャドーイング率の測定時に印加した電圧
波形を示す波形図である。
【図6】前記シャドーイング率の測定結果を示すグラフ
である。
【図7】従来の液晶表示装置の表示面を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
11 液晶表示装置 12,13 透光性基板 14 液晶層 15,19 透明電極 16,20 配向膜 18,22 偏光板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の偏光板と、前記一対の偏光板間に
    配置される液晶素子とを含み、 前記液晶素子は、 一対の透光性基板間に、該基板間で液晶分子が180°
    〜270°捩れ、かつその誘電率異方性Δεが7以下で
    あるスーパーツイステッドネマティック液晶層が介在さ
    れ、 前記一対の透光性基板の液晶層側表面に透明電極と配向
    膜とがそれぞれこの順に形成されていることを特徴とす
    る液晶表示装置。
JP4024293A 1993-03-01 1993-03-01 液晶表示装置 Pending JPH06250143A (ja)

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JP4024293A JPH06250143A (ja) 1993-03-01 1993-03-01 液晶表示装置

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