JPH06249420A - 廃液処理方法と廃液処理装置 - Google Patents

廃液処理方法と廃液処理装置

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JPH06249420A
JPH06249420A JP3894093A JP3894093A JPH06249420A JP H06249420 A JPH06249420 A JP H06249420A JP 3894093 A JP3894093 A JP 3894093A JP 3894093 A JP3894093 A JP 3894093A JP H06249420 A JPH06249420 A JP H06249420A
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waste liquid
indirect heating
incineration
hearth
heating means
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Shigeru Yamazaki
茂 山崎
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OSAKA NETSU KANRI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】廃液を間接加熱により該廃液に含まれる水分を
蒸発させて濃縮する間接加熱手段3と、この間接加熱手
段3によって蒸発され生成されたケーキ状物と残留液と
からなる濃縮物を焼却する焼却手段4とからなり、且つ
間接加熱手段3と焼却手段4とを連続して一体的に形成
してなる。 【効果】設置面積や設備を最小限に抑えることができ、
またこれらの処理を連続一体的に行うことによって維持
管理が容易であり、ランニングコストも最小限に抑える
ことが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種産業の生産設備や
消費設備などから発生する廃液や廃棄物、あるいは水処
理装置で水処理された後に残留する廃液や含水率の高い
廃棄物の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】90%以上の含水率の高い廃棄物や廃液
を処理する方法としては、大別して水処理によって行う
場合と、濃縮焼却して処理する方法がある。
【0003】前者の水処理方法では、有機質や特に溶剤
を含んだ廃水を水処理によって処理するには大きな設置
面積と設備を必要とするばかりでなく維持管理のための
ランニングコストが嵩み、且つ例え水処理を行っても最
終的には汚泥が発生し、これを焼却しなければならな
い。また水処理後の処理水も水質汚濁法の規制により規
制値以下に落とすことは非常に困難であり、これを外部
に放流することができないのが現状である。
【0004】また後者の濃縮焼却処理方法では、廃液ま
たは廃棄物を濃縮装置で水分を蒸発させて焼却可能な程
度まで乾燥させた上で焼却処理を行っているが、この場
合でも濃縮装置、乾燥焼却装置がそれぞれ別個に必要な
ため、大きな設置面積、設備費、人件費、あるいは維持
管理のためのランニングコストが嵩み、企業の廃液、廃
棄物処理に対する悩みは深刻なものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
点に鑑み、生産設備や消費設備あるいは水処理設備より
発生する廃液や含水率の高い廃棄物を単一の装置で焼却
処理することが可能な処理方法と処理装置を提案するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係る廃液処理方法にあっては、廃
液を間接加熱により該廃液に含まれる水分を蒸発させて
濃縮する間接加熱工程と、これにより生成さたケーキ状
物と残留液とからなる濃縮物を焼却する焼却工程とから
なり、且つ間接加熱工程と焼却工程とを連続して一体的
に行うようにしてなる構成を採用するものである。
【0007】また請求項2の発明に係る廃液処理方法に
あっては、廃液を間接加熱により該廃液に含まれる水分
を蒸発させて濃縮する間接加熱工程と、これにより生成
されたケーキ状物と残留液とからなる濃縮物を焼却する
焼却工程とからなり、且つ間接加熱工程と焼却工程とを
連続して一体的に行うようにしてなると共に、焼却工程
での焼却時に発生する排熱ガスを加熱蒸気に変換してこ
れを上記間接加熱工程の熱源に利用するようにしてなる
構成を採用するものである。
【0008】また請求項3にの発明に係る廃液処理装置
にあっては、廃液を間接加熱により該廃液に含まれる水
分を蒸発させて濃縮する間接加熱手段と、この間接加熱
手段によって蒸発され生成されたケーキ状物と残留液と
からなる濃縮物を焼却する焼却手段とからなり、且つ間
接加熱手段と焼却手段とを連続して一体的に形成してな
る構成を採用するものである。
【0009】また請求項4の発明に係る廃液処理装置に
あっては、廃液を間接加熱により該廃液に含まれる水分
を蒸発させて濃縮する間接加熱手段と、この間接加熱手
段によって蒸発され生成されたケーキ状物と残留液とか
らなる濃縮物を焼却する焼却手段とを有し、且つ間接加
熱手段と焼却手段とを連続して一体的に形成すると共
に、焼却手段によって濃縮物を焼却する際に発生する排
熱ガスを上記間接加熱手段の熱源に利用するために焼却
手段と上記間接加熱手段とを連通する連通路を設け、該
連通路に上記排熱ガスを加熱蒸気に変換させる排熱ボイ
ラーを介在させてなる構成を採用するものである。
【0010】また請求項5の発明に係る廃液処理装置に
あっては、前記連通路に排熱ガスに含まれる臭気を脱臭
する脱臭装置を介在させてなる請求項3または4記載の
構成を採用するものである。
【0011】また請求項6の発明に係る廃液処理装置に
あっては、前記間接加熱手段に接する廃液を連続的に移
送する移送手段を間接加熱手段の伝熱面に接するように
して設けてなる請求項3〜5のいずれか記載の構成を採
用するものである。
【0012】
【作用】請求項1の発明に係る廃液処理方法によれば、
廃液を間接加熱により該廃液に含まれる水分を蒸発させ
て濃縮することを特徴とする。廃液に直接的に焼却用バ
ーナーなどで加熱することも考えられるが、この場合に
は熱損失が大きく、また排煙の発生率が大であるが、廃
液を加熱管などで間接加熱し、水分を蒸発させるように
することによって熱エネルギーを有効に利用することが
できると共に、排煙の発生がなく公害の発生率が格段に
少ない。またこの間接加熱工程に焼却工程を連続して一
体的に行うようにし、間接加熱工程によって蒸発され生
成されたケーキ状物と残留液とからなる濃縮物をこれに
一体的に続く焼却工程によって焼却し、焼却廃材を外部
に取り出すようにしたため、設置面積や設備を最小限に
抑えることができ、またこれらの処理を連続一体的に行
うことによって維持管理が容易であり、ランニングコス
トも最小限に抑えることが可能である。
【0013】また請求項2の発明にかかる廃液処理方法
によれば、廃液を間接加熱することにより該廃液に含ま
れる水分を蒸発させて濃縮し、これに一体的に連続する
焼却工程によって、前記工程で蒸発され生成されたケー
キ状物と残留液とからなる濃縮物を焼却する際に、焼却
時に発生する排熱ガスを加熱蒸気に変換してこれを上記
間接加熱工程の熱源に利用するようにしたため、焼却時
に発生する有毒ガス、特に腐食性ガスが直接に間接加熱
手段を腐食したり、損傷することがなく長期間にわたっ
て安定して使用することができる。
【0014】また請求項3の発明に係る廃液処理装置に
よれば、廃液を間接加熱手段により該廃液に含まれる水
分を蒸発させて濃縮することを特徴とする。廃液に直接
的に焼却用バーナーなどで加熱することも考えられる
が、この場合には熱損失が大きく、また排煙の発生率が
大であるが、廃液を加熱管などの間接加熱手段によって
加熱し、これによって水分を蒸発させるようにすること
によって熱エネルギーを有効に利用することができると
共に、排煙の発生がなく公害の発生率が格段に少ない。
またこの間接加熱手段に連続して一体的に設けた焼却手
段によって、蒸発され生成されたケーキ状物と残留液と
からなる濃縮物を焼却し、焼却廃材として外部に取り出
すようにしたため、設置面積や設備を最小限に抑えるこ
とができ、またこれらの処理を連続一体的に行うことに
よって維持管理が容易であり、ランニングコストも最小
限に抑えることが可能である。
【0015】また請求項4の発明に係る廃液処理装置に
よれば、廃液を間接加熱手段によって間接加熱すること
により該廃液に含まれる水分を蒸発させて濃縮し、これ
に連続して、蒸発され生成されたケーキ状物と残留液と
からなる濃縮物を焼却手段によって焼却する際に、焼却
時に発生する排熱ガスを排熱ボイラーによって加熱蒸気
に変換してこれを上記間接加熱手段に供給し、該加熱手
段の熱源に利用するようにしたため、焼却時に発生する
有毒ガス、特に腐食性ガスが間接加熱手段を腐食した
り、損傷することがなく、また焼却手段と間接加熱手段
とを連通する連通管を腐食損傷することがないから長期
間にわたって安定して使用することができる。
【0016】また請求項5の発明に係る廃液処理装置に
あっては、前記連通路に排熱ガスに含まれる臭気を脱臭
する脱臭装置を介在させてなるため、臭気公害の発生を
最小限に食い止めることができる。
【0017】また請求項6の発明に係る廃液処理装置に
あっては、前記間接加熱手段に接する廃液または廃棄物
を連続的に移送する移送手段を間接加熱手段の伝熱面に
接するようにして設けてなるため、その攪拌作用によっ
て効率的に水分を蒸発させることができると共に、移送
手段によって間接加熱手段の伝熱面を常に清掃して熱効
率の減退を防ぐことができる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示し、多段廃液
処理炉とその系統図を示す。該図において、多段廃液処
理炉1を形成する竪形炉本体2の内部の略上半分には間
接加熱手段3が設けられ、略下半分には焼却手段4が設
けられている。
【0019】間接加熱手段3は、炉本体2の内壁に沿っ
て多段状に設けられた加熱用炉床5と各炉床上に形成さ
れる加熱室6とからなり、後述のように、各炉床5は、
内部に加熱蒸気を流通させるための多数の円環状の中空
部7を有している。
【0020】焼却手段4は、同じく炉本体2の内壁に沿
って多段状に設けられた焼却用炉床8と、各炉床間にあ
って、重油バーナーなどの焼却用バーナー9を設置した
焼却室10からなる。
【0021】炉本体2の中心部には電動機11によって
回転駆動する中空状の回転軸12が縦設されており、該
回転軸12には加熱用及び焼却用の各炉床5,8に対応
して移送手段13が設けられる。この移送手段13は、
回転軸12から水平方向に突設された移送用アーム14
と、該アームに垂設されその下端部が炉床面に接する金
属チェンなど移送用紐状体15とからなる。従って、回
転軸12の回転に伴って移送用紐状体15は炉床面を摺
接しながら円運動を行うようになっている。
【0022】焼却手段4の焼却室10は一次連通管16
によって、燃焼用バーナー17の設置されている脱臭炉
18に連通され、更に該脱臭炉18は二次連通管19に
よって排熱ボイラー20に連通されている。該排熱ボイ
ラー20の蒸気取り出し口21は更に三次連通管22に
よって炉本体2に設置している前記の各加熱用炉床5の
環状中空部7に連通され、一方、該排熱ボイラー20の
排気ガス取り出し口23は、図2に示すように排気管2
4によって集塵機25(例えば、マルチサイクロン)及
び吸引通風機26を介して排気筒27に連通されてい
る。従ってこれら一次〜三次連通管16,19,22、
排気管24及び排気筒27の連続した通路によって前記
焼却用炉床8,8間の各焼却室10にはこれら連通管側
への吸引作用が発揮されている。
【0023】焼却手段4の焼却用炉床8は、内部を中空
部28とした二重構造になっており、押し込み通風機2
9からのエアーが一次エアー管30によって前記の各焼
却用炉床8の中空部28に強制的に導入され、このエア
ーの冷却作用によって焼却用炉床8の過熱を防止するよ
うになっており、この焼却用炉床8の中空部28を通過
して予熱されたエアーは、二次エアー管31によって焼
却室10に設置した焼却用バーナー9及び脱臭炉18に
設置した脱臭用バーナー17に燃焼用エアーとして導入
されると共に、回転軸12の中空部32にも導入される
ようになっている。
【0024】上記焼却用バーナー9及び脱臭用、即ち燃
焼用バーナー17には焼却及び燃焼用の重油が重油導入
管33によって導入される。
【0025】なお、炉本体2の頂部には炉本体内に発生
した廃棄蒸気(ベーパー)を吸引作用の発揮している前
記一次連通管16に送り出すためのベーパー管34が設
けられている。
【0026】しかして、廃液ポンプ35により送液され
る廃液は廃液導入管36によって炉本体2の頂部より間
接加熱手段3の加熱室6に導入されるようになってい
る。
【0027】図3は、間接加熱手段3を形成する加熱用
炉床5の平面図であり、回転軸12から放射状に延びる
移送用アーム13の移送用紐状体14が加熱用炉床5の
炉床面に充分な接触面積を持って接触し、矢印方向に一
分間に0.4〜3回転の割合でゆっくりと回転するよう
になっており、これによって該炉床上の廃液を攪拌しな
がら落下口37に向かって移送するようになっている。
なお、この間接加熱手段3における加熱用炉床5は、前
述のように中空部7を有するため、表面が凹凸を呈して
おり、これがために単に一条の紐状体ではその先端部が
凹凸面の特に凸面に接触しにくいため、図示のように放
射状に延びる移送用アーム13に対して吊られる移送用
紐状体14を、隣接する紐状体の先端部どうしを互いに
連結して吊り環状に形成し、この吊り環状の移送用紐状
体14を周方向に交互に設けるようにすることが好まし
い。これによって、加熱用炉床5の凹凸面の凸部に吊り
環状の紐状体14が効率的に接触して該凸部も良好に清
掃することができる。
【0028】図4の(a)は、該加熱用炉床5の一部横
断面を示すもので、該炉床の内部には前述のように円環
状の中空部7が同心状に多重層に設けられ、その各円環
状の中空部7の一部は切欠されて前記落下口37を形成
し、その落下口37を挟んで各中空部7に連通する導入
管38と排出管39とが略径方向に設けられている。
【0029】図4の(b)は、上記落下口37を挟んだ
断面を示すもので、各加熱用炉床5の上面において前記
導入管38に沿った部分と、前記排出管39に沿った部
分と、炉床5の中心側の部分、即ち回転軸12側の端縁
とにはそれぞれ堰壁40,41,42が設けられ、その
うち排出管39に沿う堰壁41の高さは他の堰壁40,
42よりも若干低く形成され、これによって炉床5上に
滞留する廃液が導入管38側の炉床5上面から矢印のよ
うに排出管39側上面に移送され、落下口37から廃液
が落下するようにしてある。
【0030】図5は、焼却手段4を形成する焼却用炉床
8上の焼却室10の断面を示し、前記間接加熱手段3と
同じように回転軸12から放射状に延びる移送用アーム
14と移送用紐状体15が焼却用炉床8の炉床面に充分
な接触面積を持って接触し、矢印方向にゆっくりと回転
するようになっており、これによって該炉床上の濃縮物
あるいは焼却物を攪拌しながら落下口43に向かって移
送するようになっている。
【0031】該炉床8の中心側,即ち回転軸12側と落
下口43の近くにもそれそれ堰壁44,45が設けら
れ、該炉床8上に落下した濃縮物が該炉床8の回転軸側
端縁と回転軸12との間から、あるいは直ちに落下口4
3から下方に落下しないようにしている。焼却室10の
側壁には焼却用重油バーナー9のノズル46が設けら
れ、且つ該焼却室10内の排熱ガスを前記一次連通路1
6に導出するための導出口47が設けられている。
【0032】なお図1において、前述のように回転軸1
2の下端部から中空部32に導入されるエアーは、焼却
手段4の各焼却用炉床8に対抗して設けた移送手段13
の移送用アーム14の中空部48からこれに設けた多数
のノズル49から炉床面に向けて放出されるようになっ
ており、これによって焼却作用を一層助長するようにな
っている(図5参照)。
【0033】また回転軸12の下端部にはその回りに水
封手段50,51を設けて、炉本体2内の圧力が外部に
漏出しないように配慮されている。
【0034】しかして廃液ポンプ35により多段廃液処
理炉1の頂部より炉本体2内の間接加熱手段3の加熱室
6に廃液が導入され、該廃液は、該手段3の加熱用炉床
5上において移送手段13によって図3に示すように回
転軸12回りに順次攪拌移送され、その移送途上におい
て加熱室6で間接加熱され、その落下口37より下段の
加熱用炉床5上に落下され、該炉床5上で同様に攪拌移
送され、その移送途上で該廃液に含まれた水分は蒸発し
て濃縮され、これによって生成されたケーキ状物と濃縮
液とからなる濃縮物は落下口37から間接加熱手段3に
連続して一体的に設けられた焼却手段4の焼却用炉床8
上に落下され、該炉床8上に落下した濃縮物は、同じく
移送手段13によって攪拌されながら同様に回転軸12
回りに移送され、その移送途上において焼却室10で焼
却用バーナー9の直火焔により濃縮物が焼却され、更に
上段の焼却用炉床8の落下口43より下段の炉床8上に
落下され、ここの焼却室10でより完全に焼却される。
焼却された焼却物は、取出し口52より最下端部に設置
した貯留タンク53に送り出される。
【0035】上述のように廃液または濃縮物あるいは焼
却物が加熱用炉床5または焼却用炉床8上を移送される
際に、移送手段13による攪拌作用によって効率良く濃
縮あるいは焼却処理を行うことができると共に、移送手
段13が回転軸12によって上記炉床5,8上を接触し
ながら円周方向に回転されることによって、該移送手段
13が炉床5,8の各上面を清掃して熱効率の減退を防
ぐことができる。
【0036】焼却手段4の焼却室10で発生した排熱ガ
ス、廃液の濃縮により発生した廃棄蒸気(ベーパー)並
びに焼却によって生じた有機質の有毒異臭ガスは、図5
に示す導出口47より一次連通路16を通って脱臭炉1
8に吸引導入され、ここで重油バーナー17により70
0〜900度に昇温されて、これらの排熱ガスなどは炉
内の滞留時間1〜2秒の間に脱臭される。脱臭された高
温の排熱ガスは二次連通路19を通って排熱ボイラ20
に導入され、該排熱ボイラー20に導入された排熱ガス
は熱交換され、これにより生成された170°〜180
°の加熱蒸気は該排熱ボイラー20の蒸気取り出し口2
1より三次連通管22を通って炉本体2に設置している
前記の各加熱用炉床5の環状中空部7に連通され、間接
加熱手段3の加熱源として利用される。即ち加熱用炉床
5の環状中空部7に導入された加熱蒸気は環状中空部7
を通過する途上で加熱蒸気は該加熱用炉床5に接する廃
液と熱交換され、これにより熱交換の終わって低温とな
った蒸気は、図1に示すようにドレン管54により所要
場所に排出される。一方前記排熱ボイラー20で熱交換
の終わった排気ガスは200〜250度に降温されて排
熱ボイラー20の排気ガス取り出し口23から排気管2
4によって集塵機25(例えば、マルチサイクロン)及
び吸引通風機26を介して排気筒27に連通され清浄ガ
スとして外部に放出される。
【0037】また前記間接加熱手段3で、廃液に含まれ
る水分は蒸発してその大半は、前記焼却手段4の吸引作
用によって該間接加熱手段3からこれに一体的に連続す
る焼却手段4の焼却室10に吸引されるが、蒸発して生
成される一部の廃棄蒸気(ベーパー)は炉本体2の頂部
よりベーパー管34を通って前記一次連通路16に導入
され、前述の工程を経るようになっている。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明に係る廃液処理方法によ
れば、廃液を間接加熱により該廃液に含まれる水分を蒸
発させて濃縮するようにしたため、熱エネルギーを有効
に利用することができると共に、排煙の発生がなく公害
の発生率が格段に少ない処理を行うことができる。
【0039】またこの発明によれば、間接加熱工程に焼
却工程を連続して一体的に行うようにし、間接加熱工程
によって蒸発され生成されたケーキ状物と残留液とから
なる濃縮物をこれに一体的に続く焼却工程によって焼却
し、焼却廃材を外部に取り出すようにしたため、設置面
積や設備を最小限に抑えることができ、またこれらの処
理を連続一体的に行うことによって維持管理が容易であ
り、ランニングコストも最小限に抑えることが可能であ
る。
【0040】また請求項2の発明にかかる廃液処理方法
によれば、焼却時に発生する排熱ガスを加熱蒸気に変換
してこれを間接加熱工程の熱源に利用するようにしたた
め、焼却時に発生する有毒ガス、特に腐食性ガスが直接
に間接加熱手段を腐食したり、損傷することがなく長期
間にわたって安定して使用することができる。
【0041】また請求項3の発明に係る廃液処理装置に
よれば、廃液を間接加熱手段により該廃液に含まれる水
分を蒸発させて濃縮するようにしたため、熱エネルギー
を有効に利用することができると共に、排煙の発生がな
く公害の発生率が格段に少ない処理を行うことができ
る。
【0042】またこの間接加熱手段に連続して一体的に
設けた焼却手段によって、蒸発され生成されたケーキ状
物と残留液とからなる濃縮物を焼却し、焼却廃材として
外部に取り出すようにしたため、設置面積や設備を最小
限に抑えることができ、またこれらの処理を連続一体的
に行うことによって、維持管理が容易であり、またラン
ニングコストも最小限に抑えることが可能である。
【0043】更にこの発明によれば、間接加熱手段と焼
却手段とを連続一体的に設けてなるものであるから、装
置がコンパクトとなり、安価に製作することができる。
【0044】また請求項4の発明に係る廃液処理装置に
よれば、焼却時に発生する排熱ガスを排熱ボイラーによ
って加熱蒸気に変換してこれを間接加熱手段に供給し、
該加熱手段の熱源に利用するようにしたため、焼却時に
発生する有毒ガス、特に腐食性ガスが間接加熱手段を腐
食したり、損傷することがなく、また焼却手段と間接加
熱手段とを連通する連通管を腐食損傷することがないか
ら長期間にわたって安定して使用することができると共
に、熱エネルギーを有効に利用することができる。
【0045】また請求項5の発明に係る廃液処理装置に
あっては、前記連通路に排熱ガスに含まれる臭気を脱臭
する脱臭装置を介在させてなるため、臭気公害の発生を
最小限に食い止めることができる。
【0046】また請求項6の発明に係る廃液処理装置に
あっては、前記間接加熱手段に接する廃液または廃棄物
を連続的に移送する移送手段を間接加熱手段の伝熱面に
接するようにして設けてなるため、その攪拌作用によっ
て効率的に水分を蒸発させることができると共に、移送
手段によって間接加熱手段の伝熱面を常に清掃して熱効
率の減退を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る廃液処理装置の一実施例を示す全
体図とその系統図である。
【図2】同後半部分の系統図である。
【図3】同要部の間接過熱手段の加熱用炉床の平面図で
ある。
【図4】図4の(a)は、同加熱用炉床のの内部構造を
一部切欠して示す一部欠切平面図である。図4の(b)
は、同加熱用炉床の要部縦断面図である。
【図5】同要部の焼却手段の焼却用炉床と焼却室との横
断平面図である。
【符号の説明】
1 多段廃液処理炉 2 炉本体 3 間接加熱手段 4 焼却手段 5 加熱用炉床 6 加熱室 7 加熱用炉床の中空部 8 焼却用炉床 9 焼却用バーナー 10 焼却室 12 回転軸 13 移送手段 14 移送用アーム 15 移送用紐状体 16 一次連通管 18 脱臭炉 20 排熱ボイラー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃液を間接加熱により該廃液に含まれる水
    分を蒸発させて濃縮する間接加熱工程と、これにより生
    成されたケーキ状物と残留液とからなる濃縮物を焼却す
    る焼却工程とからなり、且つ間接加熱工程と焼却工程と
    を連続して一体的に行うようにしてなる廃液処理方法。
  2. 【請求項2】廃液を間接加熱により該廃液に含まれる水
    分を蒸発させて濃縮する間接加熱工程と、これにより生
    成されたケーキ状物と残留液とからなる濃縮物を焼却す
    る焼却工程とからなり、且つ間接加熱工程と焼却工程と
    を連続して一体的に行うようにしてなると共に、焼却工
    程での焼却時に発生する排熱ガスを加熱蒸気に変換して
    これを上記間接加熱工程の熱源に利用するようにした廃
    液処理方法。
  3. 【請求項3】廃液を間接加熱により該廃液に含まれる水
    分を蒸発させて濃縮する間接加熱手段と、この間接加熱
    手段によって蒸発され生成されたケーキ状物と残留液と
    からなる濃縮物を焼却する焼却手段とからなり、且つ間
    接加熱手段と焼却手段とを連続して一体的に形成してな
    る廃液処理装置。
  4. 【請求項4】廃液を間接加熱により該廃液に含まれる水
    分を蒸発させて濃縮する間接加熱手段と、この間接加熱
    手段によって蒸発され生成されたケーキ状物と残留液と
    からなる濃縮物を焼却する焼却手段とを有し、間接加熱
    手段と焼却手段とを連続して一体的に形成すると共に、
    焼却手段によって濃縮物を焼却する際に発生する排熱ガ
    スを上記間接加熱手段の熱源に利用するために焼却手段
    と上記間接加熱手段とを連通する連通路を設け、該連通
    路に上記排熱ガスを加熱蒸気に変換させる排熱ボイラー
    を介在させてなる廃液処理装置。
  5. 【請求項5】前記連通路に排熱ガスに含まれる臭気を脱
    臭する脱臭装置を介在させてなる請求項4記載の廃液処
    理装置。
  6. 【請求項6】前記間接加熱手段に接する廃液を連続的に
    移送する移送手段を間接加熱手段の伝熱面に接するよう
    にして設けてなる請求項3〜5のいずれか記載の廃液処
    理装置。
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