JP2584707B2 - 蒸発式含油廃水処理装置 - Google Patents
蒸発式含油廃水処理装置Info
- Publication number
- JP2584707B2 JP2584707B2 JP5027583A JP2758393A JP2584707B2 JP 2584707 B2 JP2584707 B2 JP 2584707B2 JP 5027583 A JP5027583 A JP 5027583A JP 2758393 A JP2758393 A JP 2758393A JP 2584707 B2 JP2584707 B2 JP 2584707B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- evaporator
- heating furnace
- containing wastewater
- wastewater treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
- Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、機械工場等から出る
含油廃水の処理装置に関する。
含油廃水の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】含油廃水の処理には焼却方式が従来広く
使われているが、この方式は、排気ガスが新たな公害問
題を引き起こすだけでなく、炉材が短時間で劣化してし
まうという欠点がある。
使われているが、この方式は、排気ガスが新たな公害問
題を引き起こすだけでなく、炉材が短時間で劣化してし
まうという欠点がある。
【0003】エマルジョンブレーカーを使うものやイオ
ン交換方式もあるが、これだけで充分な処置は困難であ
り、2次処理に多大の費用を要する。また、蒸発方式
は、有害なガスや悪臭が出る等の問題があった。
ン交換方式もあるが、これだけで充分な処置は困難であ
り、2次処理に多大の費用を要する。また、蒸発方式
は、有害なガスや悪臭が出る等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、有害なガ
スや悪臭を出さず、しかも、設備費の安価な蒸発式含油
廃水処理装置を提供することを目的とする。
スや悪臭を出さず、しかも、設備費の安価な蒸発式含油
廃水処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の蒸発式含油廃
水処理装置は、廃水を溜める蒸発釜を加熱炉の上に置
く。加熱炉の煙路には、周面に複数の孔をあけた焼却脱
臭筒を設置し、この燃焼脱臭筒を蒸発釜の上部空間と連
通させる。さらに、蒸発釜の廃水から油分を集めるオイ
ルスキマーを設ける。
水処理装置は、廃水を溜める蒸発釜を加熱炉の上に置
く。加熱炉の煙路には、周面に複数の孔をあけた焼却脱
臭筒を設置し、この燃焼脱臭筒を蒸発釜の上部空間と連
通させる。さらに、蒸発釜の廃水から油分を集めるオイ
ルスキマーを設ける。
【0006】
【作用】蒸発釜の廃水は加熱炉で加熱され、水分が蒸発
して燃焼脱臭筒に達する。この燃焼脱臭筒は加熱炉の煙
路内にあって高温になっており、水蒸気がここを通過す
るときに、含まれている異物が燃焼、分解される。こう
して脱臭され、有毒ガスを除去された水蒸気が大気に放
出される。オイルスキマーは蒸発釜の廃水の中から油分
を回収する。
して燃焼脱臭筒に達する。この燃焼脱臭筒は加熱炉の煙
路内にあって高温になっており、水蒸気がここを通過す
るときに、含まれている異物が燃焼、分解される。こう
して脱臭され、有毒ガスを除去された水蒸気が大気に放
出される。オイルスキマーは蒸発釜の廃水の中から油分
を回収する。
【0007】
【実施例】この考案の実施例を図面に基づいて説明する
と、符号1は重油焚きの加熱炉であり、3はオイルバー
ナー、5は煙路、7は煙突である。煙路7に接して廃水
タンク9が設けられており、タンクの中の廃水は排気ガ
スで余熱される。
と、符号1は重油焚きの加熱炉であり、3はオイルバー
ナー、5は煙路、7は煙突である。煙路7に接して廃水
タンク9が設けられており、タンクの中の廃水は排気ガ
スで余熱される。
【0008】加熱炉1の上に蒸発釜11が設置されてい
る。蒸発釜11は蒸発皿13と、その上を覆うフード1
5からなっている。蒸発皿13には廃水タンク9の廃水
が管17を通じて圧送され(ポンプは図示していな
い。)、ほぼ一定の液面を保持する。フード15の先に
は複数の燃焼脱臭筒19が取り付けられており、これら
の筒は加熱炉の煙路5の中に突出している。各燃焼脱臭
筒19は、図3に示すように、周面に複数の孔21をあ
けた筒体である。
る。蒸発釜11は蒸発皿13と、その上を覆うフード1
5からなっている。蒸発皿13には廃水タンク9の廃水
が管17を通じて圧送され(ポンプは図示していな
い。)、ほぼ一定の液面を保持する。フード15の先に
は複数の燃焼脱臭筒19が取り付けられており、これら
の筒は加熱炉の煙路5の中に突出している。各燃焼脱臭
筒19は、図3に示すように、周面に複数の孔21をあ
けた筒体である。
【0009】煙突7の根元には空気余熱器23があり、
煙突7を通る排気ガスで暖められた外気は送気ファン2
5でフード15の中に送り込まれる。符号27はオイル
スキマーである。これは、親油性のエンドレスベルトを
回転駆動して蒸発皿の廃液に浮いている油を吸着し、こ
れを絞って油を連続的に回収するようにしたものであ
る。符号33は安全弁である。
煙突7を通る排気ガスで暖められた外気は送気ファン2
5でフード15の中に送り込まれる。符号27はオイル
スキマーである。これは、親油性のエンドレスベルトを
回転駆動して蒸発皿の廃液に浮いている油を吸着し、こ
れを絞って油を連続的に回収するようにしたものであ
る。符号33は安全弁である。
【0010】この装置では、蒸発釜11の廃水29が加
熱炉1で加熱され、廃水から水分が蒸発する。蒸発釜に
は空気余熱器23で暖められた空気がファン25で送り
込まれており、この空気と共に水蒸気は燃焼脱臭筒19
に向かって流れていく。
熱炉1で加熱され、廃水から水分が蒸発する。蒸発釜に
は空気余熱器23で暖められた空気がファン25で送り
込まれており、この空気と共に水蒸気は燃焼脱臭筒19
に向かって流れていく。
【0011】ところで、燃焼脱臭筒19は加熱炉の煙路
5に突き出ており、700℃ほどの高温になっている。
したがって、水蒸気がこの筒を通過するときに、含まれ
ている不純物が燃焼、分解される。こうして、有害ガス
や悪臭がなくなった水蒸気が、煙突7を通って大気に放
出される。
5に突き出ており、700℃ほどの高温になっている。
したがって、水蒸気がこの筒を通過するときに、含まれ
ている不純物が燃焼、分解される。こうして、有害ガス
や悪臭がなくなった水蒸気が、煙突7を通って大気に放
出される。
【0012】水分が蒸発していくと蒸発皿の中の廃液の
油分が濃くなっていくが、この油分をオイルスキマー2
7で回収し、廃油タンク31に集める。
油分が濃くなっていくが、この油分をオイルスキマー2
7で回収し、廃油タンク31に集める。
【0013】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明は次の効果
がある。請求項1の装置は、水蒸気の中に含まれる不純
物が燃焼脱臭筒で高温にさらされて、燃焼、分解され
る。したがって、大気に放出される水蒸気に有害ガスや
悪臭が残らない。また、蒸発釜に残った油分はオイルス
キマーで連続回収することができるので、廃液の連続処
理が可能である。
がある。請求項1の装置は、水蒸気の中に含まれる不純
物が燃焼脱臭筒で高温にさらされて、燃焼、分解され
る。したがって、大気に放出される水蒸気に有害ガスや
悪臭が残らない。また、蒸発釜に残った油分はオイルス
キマーで連続回収することができるので、廃液の連続処
理が可能である。
【0014】 請求項2の装置は、暖かい空気を導入す
るので蒸発釜が冷えにくく、したがって、熱効率がよい
だけでなく、水蒸気が蒸発釜のフードに触れて凝縮しな
い効果がある。
るので蒸発釜が冷えにくく、したがって、熱効率がよい
だけでなく、水蒸気が蒸発釜のフードに触れて凝縮しな
い効果がある。
【図1】この考案の装置の概念図である。
【図2】同じく中央部横断面図である。
【図3】燃焼脱臭筒の斜視図である。
1 加熱炉 5 煙路 11 蒸発釜 19 燃焼脱臭筒 21 孔 27 オイルスキマー
Claims (2)
- 【請求項1】 加熱炉(1)と、該加熱炉の上に置かれ
た、廃水を溜める蒸発釜(11)と、該蒸発釜の上部空
間と内部が連通し、該加熱炉の煙路(5)に設置され
た、周面に複数の孔(21)をあけた焼却脱臭筒(1
9)と、該蒸発釜の廃水から油分を集めるオイルスキマ
ー(27)からなる蒸発式含油廃水処理装置。 - 【請求項2】該加熱炉の排気ガスで空気を暖め、この暖
かい空気を供給して該蒸発釜の内部を正圧にした請求項
1に記載の蒸発式含油廃水処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5027583A JP2584707B2 (ja) | 1993-01-23 | 1993-01-23 | 蒸発式含油廃水処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5027583A JP2584707B2 (ja) | 1993-01-23 | 1993-01-23 | 蒸発式含油廃水処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06218357A JPH06218357A (ja) | 1994-08-09 |
JP2584707B2 true JP2584707B2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=12224989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5027583A Expired - Lifetime JP2584707B2 (ja) | 1993-01-23 | 1993-01-23 | 蒸発式含油廃水処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2584707B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8460509B2 (en) | 2008-02-11 | 2013-06-11 | Total Water Management, LLC | Water evaporation system and method |
US8173026B2 (en) | 2009-03-13 | 2012-05-08 | Reformwater, Llc | Pressurized water evaporation system and method of evaporating water |
US8016977B2 (en) | 2009-03-13 | 2011-09-13 | Reform Water, LLC | Dry pond water evaporation system and method of evaporating water |
US8173025B2 (en) | 2009-03-13 | 2012-05-08 | Reformwater, Llc | Water evaporation device and method of evaporating water |
US8425668B2 (en) | 2009-12-11 | 2013-04-23 | Total Water Management, LLC | Wastewater pre-treatment and evaporation system |
KR101354693B1 (ko) * | 2013-04-25 | 2014-01-27 | 박주철 | 폐수와 공기가 혼합된 증발기 히트펌프 시스템 |
-
1993
- 1993-01-23 JP JP5027583A patent/JP2584707B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06218357A (ja) | 1994-08-09 |
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