JPH0624871Y2 - 管楽器の針バネ取除き用ペンチ - Google Patents

管楽器の針バネ取除き用ペンチ

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JPH0624871Y2
JPH0624871Y2 JP1042390U JP1042390U JPH0624871Y2 JP H0624871 Y2 JPH0624871 Y2 JP H0624871Y2 JP 1042390 U JP1042390 U JP 1042390U JP 1042390 U JP1042390 U JP 1042390U JP H0624871 Y2 JPH0624871 Y2 JP H0624871Y2
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JP
Japan
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post
pliers
needle spring
pressing plate
support hole
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JP1042390U
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JPH03103496U (ja
Inventor
妙子 渋谷
Original Assignee
学校法人イーエスピー学園
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)技術分野 本考案は、オーボエやクラリネット等の木管楽器の修理
用工具の一種であって、特にトーンホール(音孔)を開
閉操作するキーが閉状態となるように該キーを取付ける
キーロッドを賦勢しておくための針バネが折損した場合
に、該針バネの基端部を固定するポストの支持孔中に残
存した該針バネ基部を簡単に除去することができるよう
にしたペンチに関するものである。
(ロ)背景技術 木管楽器の管本体表面には音階を決める多数のトーンホ
ール(音孔)が開設されており、このホールにはそれぞ
れこれを開閉するためのキーが設けられている。このキ
ーは、第6図に示される通り、管本体15表面に立設さ
れたポスト10に軸支されて該本体と平行に差渡されて
軸回動可能に構成されたキーロッド13の側面に突設さ
れており、該ロッド13のキー取付側と反対側には小さ
なレバー(図示せず)が突設され、このレバーを指先で
押圧することによりロッド13を回動させ、これにより
キー(図示せず)を旋回させてトーンホールの開閉が行
なわれる。
しかして、トーンホールは通常は閉状態であって、上記
レバーを押圧したときにのみ開くようにする必要があ
り、レバーを離したときには直ちに閉状態に戻るように
針バネ12が使用される。
この針バネ12は非常に弾性のある鋼鉄製の比較的短尺
なピンであって、常に円弧形となるように賦勢されてお
り、第6図に示されるように、キーロッド13の一端を
軸支する頭部球形の前記ポスト10の中間部に開孔した
支持孔11に一端を挿通してその先端をつぶして固定さ
れ、他端はキーロッド13下面に突出したケリ14に該
針バネ12の弾性に抗して係止され、これにより通常は
キーがトーンホールを強圧閉鎖するようにキーロッド1
3を回転賦勢し、前記レバーを押圧するとキーロッド1
3の軸回動により該針バネ12はねじられることとな
り、レバーを離せば該針バネ12の弾発力により瞬時に
キーロッド13を元位置に戻すようになっている。
しかるに、このトーンホール毎に使用する針バネ12は
長期間の演奏使用による弾性疲労や腐食等により折損す
ることがよくあり、特に前記ポスト10の支持孔11外
側部分で折れることが多く、該バネ12の支持孔11中
への固定のためにつぶした基部が支持孔11中に残存し
てしまう。
従来、このポスト10の支持孔11中に残った針バネ1
2基部を取り除いて新たな針バネと交換するためには、
ポスト10を管楽器本体15から取外し、該ポスト10
を万力等により固定し、該孔11中にキリ等を差込んで
残存バネを押し出していたが、細かい仕事で非常に力が
要り、時間もかかって危険な作業でもあった。
(ハ)考案の開示 本考案は、このような従来の実情に鑑み、市販のペンチ
の先端挾着面に簡単な加工を施すだけで、折損して前記
ポストの支持孔中に残存する針バネ基部をポストを取外
すことなくわずかな力で簡単に取除くことができる管楽
器の針バネ取除き用ペンチを提供するものである。
即ち、本考案はペンチ本体の先端挾着面の一方には偏心
位置に突起を突設した金属円盤状の押板が固定され、挾
着面の他方にはキーロッドを軸支するポストの球形頭部
に密着可能な凹窪を一周辺に寄せて形成した受板が上記
押板に対面して固定され、該受板の上記凹窪と反対側周
辺には上記凹窪をポスト頭部側面に密着させたときに該
ポスト中間部に開孔した針バネ基部の支持孔に臨みかつ
上記押板の突起が遊嵌可能な切欠部が設けられてなるこ
とを特徴とする管楽器の針バネ取除き用ペンチに関する
ものである。
以下、本考案ペンチの実施例を図により説明する。
(ニ)実施例 1は通常のペンチ本体であり、該本体1の先端挾着面2
a,2bの一方2aには表面の偏心位置にピン状突起4
を一体に突設した小さな金属円盤状の針バネ押出し用の
押板3が固定されている。この押板3の裏面中心には脚
軸5が設けられ、該脚軸5はペンチ挾着面2a先端に寄
せて開設した挿入孔に嵌入してペンチ先端から螺入した
止めビス6により固定され、修理位置により上記突起4
の位置を変えたいときには、該脚軸5を中心に押板3を
任意に回動させて固定できるようになっている。
上記突起4はポスト10の支持孔11に挿入可能な径で
該支持孔11の長さの半分以上の長さを有し、該突起4
の上記押板3面を後記する針バネ受け用の受板7面に圧
着したときに該受板7の切欠部9に合致する位置に来る
ようにする。
7はペンチ本体1の他方の先端挾着面2bに固定された
針バネ受け用の金属円盤状の受板であり、上記押板3と
同径で上記突起4の長さと同等又はそれ以上の厚さを有
し、上記押板3と対面する位置に該押板3と同様にして
回動調節可能に固定されている。
8は該受板7の一周辺に寄せて形成した凹窪で、その凹
面は前記したキーロッド13を軸支するポスト10の球
形頭部10aに密着可能な球面状に形成され、受板7の
該凹窪8と反対側周辺には上記突起4が遊嵌可能なU字
状に切込んだ切欠部9が設けられる。
上記切欠部9は、上記凹窪8がポスト10の球形頭部1
0aに密着させたときに、該ポスト10の中間部に開孔
した前記針バネ用支持孔11に臨ませるように切込んで
ある。
しかして、針バネ12が折損してその基部12aがポス
ト10の支持孔11中に残存している場合には、ポスト
頭部10aが軸支するキーロッド13を外してから、ま
ず上記受板7の球面状凹窪8面をポスト球形頭部10a
の側面に当て、上記切欠部9とこれに対面する押板3の
上記突起4とをポスト支持孔11に向ける(第5図
(イ))。
そして、ペンチ本体1の両把手を強く握って両板3,7
を互いに強圧することにより、ポスト頭部10aは受板
7の凹窪8と押板3面とによってしっかりと挾持されと
共に、突起4が支持孔11内に進入し、該突起4先端で
針バネ残存基部12aを受板7の切欠部9内に押出して
行く(第5図(ロ))。
これにより、針バネ基部12aがある程度支持孔11か
ら押出されたら、両板3,7によるポスト頭部10aの
挾持を解き、今度は押出された針バネ基部12aを直接
両板3,7先端で挾持して抜き出せばよいのである。
(ホ)考案の効果 本考案による針バネ取除き用ペンチは上述のように構成
され、管楽器のポスト支持孔中に強固に残存する針バネ
基部がポストを挾持するだけで大した力も要することな
く簡単に取出すことができ、従来のようにいちいちポス
トを管楽器本体から外して万方等により固定する必要が
ないのである。
しかも、本考案によれば受板の凹窪が確実にポストの球
形頭部をつかむので、押板側の突起を支持孔に合致させ
ることも容易であり、該支持孔中の針バネ基部を迅速に
押出すことができ、針バネの交換も簡単となる。
従って、本考案は市販のペンチの先端部を加工して前記
した押板と受板を取付けるだでよく、構造簡単にして製
作コストも安価であり、種々の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る針バネ取除き用ペンチ全体の平面
図、第2図は押板を取付けた側のペンチ先端挾着部の拡
大斜視図、第3図は同断面図、第4図は受板を取付けた
側のペンチ先端挾着部の拡大斜視図、第5図(イ)〜
(ロ)はこのペンチよりポスト支持孔中の針バネ基部を
取出す要領を示す説明図、第6図は管楽器におけるポス
トへのキーロッドと針バネの取付け状態を示す説明図で
ある。 符号説明 1……ペンチ本体、2……ペンチ先端挾着面 3……押板、4……突起、5……脚軸、6……止めビス 7……受板、8……凹窪、9……切欠部、10……ポス
ト 11……針バネ支持孔、12……針バネ 13……キーロッド、14……ケリ 15……管楽器本体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ペンチ本体の先端挾着面の一方には偏心位
    置に突起を突設した金属円盤状の押板が固定され、挾着
    面の他方にはキーロッドを軸支するポストの球形頭部に
    密着可能な凹窪を一周辺に寄せて形成した受板が上記押
    板に対面して固定され、該受板の上記凹窪と反対側周辺
    には上記凹窪をポスト頭部側面に密着させたときに該ポ
    スト中間部に開孔した針バネ基部の支持孔に臨みかつ上
    記押板の突起が遊嵌可能な切欠部が設けられてなること
    を特徴とする管楽器の針バネ取除き用ペンチ。
JP1042390U 1990-02-05 1990-02-05 管楽器の針バネ取除き用ペンチ Expired - Lifetime JPH0624871Y2 (ja)

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JP1042390U JPH0624871Y2 (ja) 1990-02-05 1990-02-05 管楽器の針バネ取除き用ペンチ

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JP1042390U JPH0624871Y2 (ja) 1990-02-05 1990-02-05 管楽器の針バネ取除き用ペンチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03103496U JPH03103496U (ja) 1991-10-28
JPH0624871Y2 true JPH0624871Y2 (ja) 1994-06-29

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JP1042390U Expired - Lifetime JPH0624871Y2 (ja) 1990-02-05 1990-02-05 管楽器の針バネ取除き用ペンチ

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JP4731872B2 (ja) * 2004-10-12 2011-07-27 千蔵工業株式会社 自動ドアの開閉装置

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JPH03103496U (ja) 1991-10-28

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