JPH02799Y2 - - Google Patents

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JPH02799Y2
JPH02799Y2 JP4290685U JP4290685U JPH02799Y2 JP H02799 Y2 JPH02799 Y2 JP H02799Y2 JP 4290685 U JP4290685 U JP 4290685U JP 4290685 U JP4290685 U JP 4290685U JP H02799 Y2 JPH02799 Y2 JP H02799Y2
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violin
chin
plate
chin rest
viola
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JP4290685U
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Description

【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本考案は、バイオリン又はビオラのアゴ当てに
関する。 〔従来の技術〕 バイオリン又はビオラ(以下単にバイオリンと
云う)の演奏に際しては、このバイオリンの下端
(後端)に対していわゆるアゴ当てを取付け、バ
イオリンの裏板を左肩上に乗せ、アゴ当て上に演
奏者のアゴを当てがい、即ちアゴと左肩との間で
バイオリンを挟んで演奏している。 第5図は従来のアゴ当ての一例を示す斜視図、
第6図はこれを取付けた状態のバイオリンの平面
図、第7図は演奏状態を示すほゞ左横から見た一
部分の側面図である。 従来のアゴ当ての一例を第5図について簡単に
説明すると、1a及び1bは上部L字状金具、2
a及び2bは下部L字状金具であつて、これら下
部L字状金具2a及び2bの下端は連結板3によ
つて、予め一体に連結されている。上部L字状金
具1aの下端と下部L字状金具2aの上端とが、
筒状連結具4aで連結されている。即ちこれら金
具1a及び2aの端部にそれぞれねじ溝が切ら
れ、これらが筒状連結具4内の母螺に螺合され、
筒状連結具4の回動によつて、両L字状金具1a
及び2aが接近し又は離間するようになされてい
る。上部連結金具1b及び下部連結金具2bも同
様であり、4bはその筒状連結具である。そして
上部L字状金具1a及び1bの上端には木材又は
合成樹脂等よりなる当て板5が取付けられてい
る。よつて当て板5以外の部材と、当て板5の下
面部とにより、バイオリンへの挟着具6を構成し
ている。尚かかるアゴ当てを符号7で示す。 更に従来のアゴ当ては、上述した当て板5の厚
味が1cm〜2cm程度に形成され、且つ挟着具6に
よりアゴ当てをバイオリンに取付けたとき、第6
図に示すようにその当て板5が全てバイオリン8
の表板上に位置し、このバイオリンの周囲の板即
ち胴板より外方に突出する(表板の縁より外方に
はみ出す)ことのないように構成されている。勿
論、当て板5の上面は、アゴを当て易いように凹
面状に形成されている。 〔考案が解決しようとする問題点〕 従来のアゴ当ては種々提案されているが、基本
的には第5図で説明したような構成を採用してい
る。そして一般的にバイオリンそれ自体の厚味が
約4cmから5cm程度を有する為に、アゴ当てを取
付けた全体の高さ即ち厚味は少くとも5cm以上と
なり、演奏時にはこれに肩当て(クシヨン)を使
用するを普通とするから、この場合はこのクツシ
ヨンの厚味を加えると6cm以上の高いものとなつ
ている。 第7図はこの従来のアゴ当て7を使用した場合
の演奏状態の一部分を示す側面図である。尚第6
図、第7図において10はバイオリン8の表板、
11は裏板、12は胴板、13は竿、14は弦、
15は演奏者の肩、16はアゴである。 このような厚味を有するものをアゴ16と肩1
5との間でクツシヨン9を介して挟むものである
から、アゴを低く引いて左手を軽く上げたとき、
アゴと肩の最も近い部分で5cm程度となり、よつ
て上述した厚味のバイオリンを挟むと、アゴが必
然的に平常状態よりアツプする姿勢になり、同時
に肩が後方へ引けてしまうので、バイオリンを肩
に乗せにくくなる。よつてアゴによる保持力が多
く必要となり、その結果長時間の演奏に耐えられ
ず、演奏者の上半身がやや前傾する状態となる。 尚、一般的にバイオリンの演奏に際しては、弦
の先端側が上方となるように持ち上がつた状態で
演奏するのが音響的によいとされており、かかる
点から考えると、上述した姿勢は好ましいもので
はない。 これを回避する為に、第7図においてクツシヨ
ン9を肩先の方へずらせて使用することにより、
いわゆるテコの原理により、アゴ16による押え
る力を、第7図の場合より少くして、弦の先方が
持ち上がつた状態となし得るが、この状態では、
バイオリンの表板10がアゴ又は顔面に接触する
ようになり、音響的に好ましくない。 〔問題点を解決する為の手段〕 本考案は上述した各問題点を解決する為に考慮
されたもので、当て板5を、バイオリン8の胴板
12より外方に突出させるようにしたものであ
る。 〔作用〕 このようなアゴ当てをバイオリンに取付けるこ
とにより、演奏者はアゴを充分に引いた状態で肩
とアゴとの間でバイオリン8を支えることがで
き、バイオリン8の肩上の支点とアゴ16による
押え点とが充分に離間し、いわゆるテコの原理が
有効に効いて、弱い押え力により、バイオリン8
の弦の先端を持ち上げることができる。 〔実施例〕 以下、本考案によるアゴ当ての一例を第1図に
ついて説明するに、第5図との対応部分には同一
符号を附してその説明を省略する。そして本考案
においては、上部L字状金具1a及び1bの上端
に当て板5を取付けるが、この場合の当て板5
は、その上面が、バイオリン8の表板10とほゞ
同一平面となり、しかも、その挟着具6をバイオ
リン8に取付けたとき、当て板5がバイオリン8
の胴板12より外方に突出され、即ち表板10の
縁より外部へ大きくはみ出すように形成されたも
のである。この当て板5は金属板により形成する
ことができ、この場合はL字状金具1a,1bに
対して溶接により固定することができる。勿論合
成樹脂によつても構成することができ、この場合
はL字状金具1a及び1bの上端を当て板5内に
埋設して取付けることができる。 このような構成によれば、本考案によるアゴ当
てを使用して演奏しようとするときは、第3図及
び第4図に示すように、演奏者のアゴ16を、バ
イオリン8の上面迄突き出す必要がなく、又この
アゴ当てがきわめて薄いことから、アゴ16を充
分引いた状態で演奏でき、アゴ16が従来のよう
にアツプするおそれはない。そしてこれら図より
も明らかなように、バイオリンの演奏者の肩上の
支点と、アゴ当て7に対するアゴの押え点とが従
来より充分離れるので、アゴによる従来よりも弱
い力で、バイオリン8の弦の先端を上方に持ち上
げることが可能となり、しかもこのように弦が持
ち上がつた状態においても、アゴ又は顔面がバイ
オリン8の表板10に接触することはなく、よつ
てきわめて好ましい状態で演奏をなし得るは勿
論、疲労度もきわめて少なくなる。尚、当て板5
の胴板12よりの突出量の適当値を測定したとこ
ろ、次の結果が得られた。但しDはバイオリンの
アゴ当てを取付ける部分の厚味、Wはバイオリン
の重量、Lは胴長、Tは突出量(長さ)である。
〔考案の効果〕
以上説明した本考案によれば、従来のアゴ当て
の場合より少ない疲労度をもつて、容易にバイオ
リンの弦の先端を持ち上げた状態で演奏すること
ができ、しかもアゴ当て全体としても、従来のも
のより一層構造が簡単になる等の特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるアゴ当ての一例を示す斜
視図、第2図はこのアゴ当てを取付けたバイオリ
ンを示す平面図、第3図及び第4図はそれぞれこ
のバイオリンの演奏状態を示す一部分の略線的側
面図、第5図は従来のアゴ当ての一例を示す斜視
図、第6図はこの従来のアゴ当てを使用した場合
のバイオリンの平面図、第7図はその演奏状態の
略線的側面図である。 6は挟着具、5は当て板、7はアゴ当てであ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. バイオリン又はビオラの胴部を、その表裏両面
    より挟着する挟着具を有し、該挟着具を、上記バ
    イオリン又はビオラに挟着させた状態で上記バイ
    オリン又はビオラの表板とほゞ同一面内に位置
    し、且つ上記バイオリン又はビオラの胴板より外
    方に突出する当て板を上記挟着具に取付けてなる
    ことを特徴とするバイオリン又はビオラのアゴ当
    て。
JP4290685U 1985-03-25 1985-03-25 Expired JPH02799Y2 (ja)

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