JPH06248599A - キャスト塗工紙の製造方法 - Google Patents
キャスト塗工紙の製造方法Info
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- JPH06248599A JPH06248599A JP5030241A JP3024193A JPH06248599A JP H06248599 A JPH06248599 A JP H06248599A JP 5030241 A JP5030241 A JP 5030241A JP 3024193 A JP3024193 A JP 3024193A JP H06248599 A JPH06248599 A JP H06248599A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】再湿潤或いはゲル化された塗工層を、表面温度
が90℃以上の鏡面ドラムに100kg/cm以上の圧
力で圧接して鏡面仕上げする再湿法及び凝固法によるキ
ャスト塗工紙の製造方法において、キャスト塗工紙の品
質を低下させることなく、離型性の良好な状態で長時間
連続して安定操業のできるキャスト塗工紙の製造方法を
提供する。 【構成】再湿潤液又は凝固液中、及び/又は塗工液中に
離型剤を含有せしめ、かつ前記鏡面ドラムの表面が予め
離型剤(A)と粉末状酸化アルミニウム(B)とが重量
比でA:B=90:10〜10:90の範囲からなる混
合物で処理される。
が90℃以上の鏡面ドラムに100kg/cm以上の圧
力で圧接して鏡面仕上げする再湿法及び凝固法によるキ
ャスト塗工紙の製造方法において、キャスト塗工紙の品
質を低下させることなく、離型性の良好な状態で長時間
連続して安定操業のできるキャスト塗工紙の製造方法を
提供する。 【構成】再湿潤液又は凝固液中、及び/又は塗工液中に
離型剤を含有せしめ、かつ前記鏡面ドラムの表面が予め
離型剤(A)と粉末状酸化アルミニウム(B)とが重量
比でA:B=90:10〜10:90の範囲からなる混
合物で処理される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャスト塗工紙の製造
方法に関する。更に詳細に述べれば、本発明は再湿法、
凝固法によるキャスト製造方法において、とりわけ塗工
紙の加熱鏡面ドラムからの離型性に優れ、長時間の連続
操業を可能にする前記製造方法に関する。
方法に関する。更に詳細に述べれば、本発明は再湿法、
凝固法によるキャスト製造方法において、とりわけ塗工
紙の加熱鏡面ドラムからの離型性に優れ、長時間の連続
操業を可能にする前記製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】キャスト塗工紙と呼ばれる強光沢紙の製
造方法としては、主成分が顔料、水性接着剤及び助剤か
らなる塗工液を木材パルプからなる原紙表面に塗工後、
直ちに加熱された鏡面仕上げ表面に接触させながら乾燥
する直接法(例えば特公昭38−25160号公報参
照)、主成分が顔料、水性接着剤及び助剤からなる塗工
液を原紙表面に塗工、乾燥後、塗工層を湿潤剤溶液によ
り再湿潤して可塑化し、加熱された鏡面仕上げ表面に接
触させながら再び乾燥する再湿法(例えば特公昭32−
7604号公報参照)、主成分が顔料、水性接着剤及び
助剤からなる塗工液を原紙表面に塗工後、凝固液溶液と
接触させて塗工層をゲル化させた後、加熱された鏡面仕
上げ表面に接触させながら乾燥する凝固法(例えば特公
昭38−15751号公報、特公昭40−7207号公
報、特開昭47−7555号公報参照)等が知られてい
る。
造方法としては、主成分が顔料、水性接着剤及び助剤か
らなる塗工液を木材パルプからなる原紙表面に塗工後、
直ちに加熱された鏡面仕上げ表面に接触させながら乾燥
する直接法(例えば特公昭38−25160号公報参
照)、主成分が顔料、水性接着剤及び助剤からなる塗工
液を原紙表面に塗工、乾燥後、塗工層を湿潤剤溶液によ
り再湿潤して可塑化し、加熱された鏡面仕上げ表面に接
触させながら再び乾燥する再湿法(例えば特公昭32−
7604号公報参照)、主成分が顔料、水性接着剤及び
助剤からなる塗工液を原紙表面に塗工後、凝固液溶液と
接触させて塗工層をゲル化させた後、加熱された鏡面仕
上げ表面に接触させながら乾燥する凝固法(例えば特公
昭38−15751号公報、特公昭40−7207号公
報、特開昭47−7555号公報参照)等が知られてい
る。
【0003】これらのキャスト塗工紙の製造方法におい
ては、いずれの方法も可塑状態にある塗工層を加熱され
た鏡面仕上げ表面を有するドラム(以下キャストドラム
と称する)に圧接、乾燥させる点で共通し、長時間の連
続操業中にキャストドラムからの塗工紙の安定した離型
性を維持することが重要とされている。
ては、いずれの方法も可塑状態にある塗工層を加熱され
た鏡面仕上げ表面を有するドラム(以下キャストドラム
と称する)に圧接、乾燥させる点で共通し、長時間の連
続操業中にキャストドラムからの塗工紙の安定した離型
性を維持することが重要とされている。
【0004】従来、この離型性を向上させる方法とし
て、(1)再湿潤液或いは凝固液中に離型剤を添加する方
法、(2)塗工液中に離型剤を添加する方法、(3)キャスト
ドラム面に離型剤を塗布する方法等が公知である。
て、(1)再湿潤液或いは凝固液中に離型剤を添加する方
法、(2)塗工液中に離型剤を添加する方法、(3)キャスト
ドラム面に離型剤を塗布する方法等が公知である。
【0005】ここでいう離型剤としては、一般的にステ
アリン酸、オレイン酸等の脂肪酸及びその金属塩、脂肪
酸アミド、高級アルコール、硫酸化油、トリブチルリン
酸、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンエマ
ルジョン、パラフィンワックス、フッ素樹脂、シリコン
樹脂、アルキルケタンダイマー、各種界面活性剤等を挙
げることができる。
アリン酸、オレイン酸等の脂肪酸及びその金属塩、脂肪
酸アミド、高級アルコール、硫酸化油、トリブチルリン
酸、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンエマ
ルジョン、パラフィンワックス、フッ素樹脂、シリコン
樹脂、アルキルケタンダイマー、各種界面活性剤等を挙
げることができる。
【0006】例えば、特開平3−113090号公報に
は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、炭素数11
〜17の飽和脂肪酸及び/又はその金属塩、又特公平3
−35439号公報にはレシチン及び/又は特定のリン
酸エステル或いはそのエタノールアミン塩、また特開平
2−68393号公報にはエチレンオキシドを付加した
レシチン誘導体、等が開示されている。
は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、炭素数11
〜17の飽和脂肪酸及び/又はその金属塩、又特公平3
−35439号公報にはレシチン及び/又は特定のリン
酸エステル或いはそのエタノールアミン塩、また特開平
2−68393号公報にはエチレンオキシドを付加した
レシチン誘導体、等が開示されている。
【0007】これらの離型剤は、低速度でキャスト塗工
紙を仕上げする直接法では問題はないが、直接法に比べ
てはるかに高速度でキャスト塗工紙を仕上げする再湿法
及び凝固法においては、前記のような離型剤を単独で使
用する場合には1〜2時間の操業で塗工層の一部が、キ
ャストドラム表面に付着し、塗工層表面からピックする
現象(ドラムピックと呼ぶ)が発生し始め、ついには紙
全体がドラム表面に貼りついて離型しなくなってしまう
場合がある。
紙を仕上げする直接法では問題はないが、直接法に比べ
てはるかに高速度でキャスト塗工紙を仕上げする再湿法
及び凝固法においては、前記のような離型剤を単独で使
用する場合には1〜2時間の操業で塗工層の一部が、キ
ャストドラム表面に付着し、塗工層表面からピックする
現象(ドラムピックと呼ぶ)が発生し始め、ついには紙
全体がドラム表面に貼りついて離型しなくなってしまう
場合がある。
【0008】再湿法及び凝固法では塗工層がキャストド
ラム面に圧接される前に各々乾燥乃至ゲル化されている
ため、いずれも表面温度が90℃以上のキャストドラム
に圧接してキャスト塗工紙が仕上げされる。しかしなが
ら、表面温度が90℃以上のキャストドラムでは可塑化
された塗工層が粘着し易くなり、特にプレスニップでは
100Kg/cm以上の高い線圧による摩擦作用が働く
ので、塗工層とキャストドラム間に介在する離型剤が操
業中、徐々に塗工層によって運び去られ、ついにはこの
介在する離型剤の量が不足すること及び離型剤の分布が
不均一になること等の理由で、とりわけ高速度操業では
ドラムピックが発生しやすい状態になると考えられてい
る。
ラム面に圧接される前に各々乾燥乃至ゲル化されている
ため、いずれも表面温度が90℃以上のキャストドラム
に圧接してキャスト塗工紙が仕上げされる。しかしなが
ら、表面温度が90℃以上のキャストドラムでは可塑化
された塗工層が粘着し易くなり、特にプレスニップでは
100Kg/cm以上の高い線圧による摩擦作用が働く
ので、塗工層とキャストドラム間に介在する離型剤が操
業中、徐々に塗工層によって運び去られ、ついにはこの
介在する離型剤の量が不足すること及び離型剤の分布が
不均一になること等の理由で、とりわけ高速度操業では
ドラムピックが発生しやすい状態になると考えられてい
る。
【0009】キャスト塗工紙のキャストドラムからの離
型性を改善するために離型剤の使用量を増やすことも考
えられるが、離型剤の増量はインキの定着不良、インキ
の乾燥性不良等を生じ、仕上りキャスト塗工紙の印刷適
性を低下させることになり、実際には或る一定量以上の
離型剤を添加しても離型効果は頭打ちになり、それ以上
顕著な効果は期待できない。
型性を改善するために離型剤の使用量を増やすことも考
えられるが、離型剤の増量はインキの定着不良、インキ
の乾燥性不良等を生じ、仕上りキャスト塗工紙の印刷適
性を低下させることになり、実際には或る一定量以上の
離型剤を添加しても離型効果は頭打ちになり、それ以上
顕著な効果は期待できない。
【0010】このような理由により、 高速度での操業
をやめて低速度での操業にするか、或いは一日に何回か
操業を停止しては、キャストドラム表面に離型剤の供給
処理を行うという断続操業を余儀なくされているのが現
状である。そのため、高温、高圧、高速の条件下での再
湿法及び凝固法では、特に長時間でも安定して連続操業
できるよう離型性を改良することが望まれている。
をやめて低速度での操業にするか、或いは一日に何回か
操業を停止しては、キャストドラム表面に離型剤の供給
処理を行うという断続操業を余儀なくされているのが現
状である。そのため、高温、高圧、高速の条件下での再
湿法及び凝固法では、特に長時間でも安定して連続操業
できるよう離型性を改良することが望まれている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、かかる
現状に鑑み、上述した従来技術における欠点を解消すべ
く鋭意検討の結果、キャストドラムに塗布する離型剤に
粉末状酸化アルミニウムを含有せしめることにより、キ
ャスト塗工紙のキャストドラムからの離型性が顕著に向
上し、長時間の連続操業が可能になることを見出し、本
発明を完成させるに至った。
現状に鑑み、上述した従来技術における欠点を解消すべ
く鋭意検討の結果、キャストドラムに塗布する離型剤に
粉末状酸化アルミニウムを含有せしめることにより、キ
ャスト塗工紙のキャストドラムからの離型性が顕著に向
上し、長時間の連続操業が可能になることを見出し、本
発明を完成させるに至った。
【0012】酸化アルミニウム(Al2O3)は、アルミ
ナとも呼称され、工業的にはボーキサイトを原料とし、
水酸化ナトリウムを加えて一旦水酸化アルミニウムと
し、これを約1200℃のキルンで焼成するという製造
法が良く知られており、アルミニウムの原料となる他、
耐火レンガ、セラミック、コランダム等の材料としても
使用されている(日刊工業新聞社、昭和39年、工業薬品
事典、52頁)。
ナとも呼称され、工業的にはボーキサイトを原料とし、
水酸化ナトリウムを加えて一旦水酸化アルミニウムと
し、これを約1200℃のキルンで焼成するという製造
法が良く知られており、アルミニウムの原料となる他、
耐火レンガ、セラミック、コランダム等の材料としても
使用されている(日刊工業新聞社、昭和39年、工業薬品
事典、52頁)。
【0013】一般に、鉱物の硬さを表すのにモース硬度
がよく知られている。これは、カッ石を1度、セッコウ
を2度、・・・のように標準的な鉱物を硬さ順にランク
付けし、ダイヤモンドを10度と定めている(共立出
版、化学大辞典3、昭和35年、588頁及び化学大辞典
9、昭和37年、311〜312頁)。酸化アルミニウム(アル
ミナ)はこのモース硬度で9度に相当し、十分な硬度を
有するところから粉末の状態で研磨剤としても一般によ
く使用されている。
がよく知られている。これは、カッ石を1度、セッコウ
を2度、・・・のように標準的な鉱物を硬さ順にランク
付けし、ダイヤモンドを10度と定めている(共立出
版、化学大辞典3、昭和35年、588頁及び化学大辞典
9、昭和37年、311〜312頁)。酸化アルミニウム(アル
ミナ)はこのモース硬度で9度に相当し、十分な硬度を
有するところから粉末の状態で研磨剤としても一般によ
く使用されている。
【0014】ちなみに古来から用いられている前記モー
ス硬度を旧モース硬度と称し、これに対しダイヤモンド
を15度とする新モース硬度も使われており、酸化アル
ミニウムは新モース硬度では12度である。
ス硬度を旧モース硬度と称し、これに対しダイヤモンド
を15度とする新モース硬度も使われており、酸化アル
ミニウムは新モース硬度では12度である。
【0015】本発明において得られる作用効果がどのよ
うにして発現するかについての機構は今までのところ明
確でないが、次のように考えられる。まずキャストドラ
ムは前記した如く、長時間連続で使用すると、予め塗布
してあった離型剤が操業中に塗工層によって徐々に運び
去られ、次第に離型性が低下し、ついには操業を停止し
た上で、離型剤のキャストドラム表面への再塗布が必要
となる。
うにして発現するかについての機構は今までのところ明
確でないが、次のように考えられる。まずキャストドラ
ムは前記した如く、長時間連続で使用すると、予め塗布
してあった離型剤が操業中に塗工層によって徐々に運び
去られ、次第に離型性が低下し、ついには操業を停止し
た上で、離型剤のキャストドラム表面への再塗布が必要
となる。
【0016】これに対し本発明では粉末状酸化アルミニ
ウムで擦られることによりキャストドラム表面にわずか
ながら、極く微細な粗さが生じ、この微細な粗面によっ
てキャストドラムの表面積が増し、離型剤を保持する性
質が著しく向上するので、離型性が大幅に向上し、連続
操業可能な時間が従来の方法より格段に長くなるものと
考えられる。
ウムで擦られることによりキャストドラム表面にわずか
ながら、極く微細な粗さが生じ、この微細な粗面によっ
てキャストドラムの表面積が増し、離型剤を保持する性
質が著しく向上するので、離型性が大幅に向上し、連続
操業可能な時間が従来の方法より格段に長くなるものと
考えられる。
【0017】又、更に考察するならば、キャストドラム
は通常その表面が0.2〜0.6μm前後の厚さでクロ
ム(Cr)メッキが施されているものであり、そのクロ
ムメッキの表面には薄い不活性の皮膜が生成されてい
る。
は通常その表面が0.2〜0.6μm前後の厚さでクロ
ム(Cr)メッキが施されているものであり、そのクロ
ムメッキの表面には薄い不活性の皮膜が生成されてい
る。
【0018】クロムメッキの表面が完全に不活性な状態
のままであれば、キャスト塗工紙の塗膜は常に良好に剥
離し、つまり離型性が良好であるはずであるが、現実に
は時間の経過と共にドラムピックにより微細な塗膜片等
が連続操業の間に徐々にキャストドラム表面に堆積し、
離型性が悪化する。このため前記したようにキャストド
ラム表面に操業開始前に離型剤を塗布したり、操業中に
装置を停止して離型剤を塗布し直したりしている。
のままであれば、キャスト塗工紙の塗膜は常に良好に剥
離し、つまり離型性が良好であるはずであるが、現実に
は時間の経過と共にドラムピックにより微細な塗膜片等
が連続操業の間に徐々にキャストドラム表面に堆積し、
離型性が悪化する。このため前記したようにキャストド
ラム表面に操業開始前に離型剤を塗布したり、操業中に
装置を停止して離型剤を塗布し直したりしている。
【0019】一方、USP2,943,954(1960)
ではキャストドラムのクロムメッキ表面を不動態化(不
活性化)して離型性を良くする技術が開示されている
が、ここでは、しばしば研磨剤として用いられる酸化マ
グネシウムやアルミナはクロムを活性化するので良くな
い、特にアルミナは硬度が高いため最も良くないと記載
されている。
ではキャストドラムのクロムメッキ表面を不動態化(不
活性化)して離型性を良くする技術が開示されている
が、ここでは、しばしば研磨剤として用いられる酸化マ
グネシウムやアルミナはクロムを活性化するので良くな
い、特にアルミナは硬度が高いため最も良くないと記載
されている。
【0020】本発明者等は、この点に着目し、離型剤と
粉末状酸化アルミニウム(アルミナ)の混合物でキャス
トドラム表面を処理すると、クロムがアルミナによって
活性化され、共存する離型剤を強固に吸着するので、長
時間の連続操業を行っても、良好な離型性が持続できる
のではないかという仮説をもとに、実地に種々の条件で
検証した結果、明らかに従来には見られなかった顕著な
離型性に対する効果を見出し、本発明を完成させるに至
ったのである。
粉末状酸化アルミニウム(アルミナ)の混合物でキャス
トドラム表面を処理すると、クロムがアルミナによって
活性化され、共存する離型剤を強固に吸着するので、長
時間の連続操業を行っても、良好な離型性が持続できる
のではないかという仮説をもとに、実地に種々の条件で
検証した結果、明らかに従来には見られなかった顕著な
離型性に対する効果を見出し、本発明を完成させるに至
ったのである。
【0021】従って、本発明の目的は、90℃以上の表
面温度を有するキャストドラムに100Kg/cm以上
の圧力で塗工層を圧接し、50m/分以上の高速度で操
業する再湿法及び凝固法において、キャスト塗工紙の品
質を低下させることなく、離型性の良好な状態で長時間
連続して安定操業のできるキャスト塗工紙の製造方法を
提供することにある。
面温度を有するキャストドラムに100Kg/cm以上
の圧力で塗工層を圧接し、50m/分以上の高速度で操
業する再湿法及び凝固法において、キャスト塗工紙の品
質を低下させることなく、離型性の良好な状態で長時間
連続して安定操業のできるキャスト塗工紙の製造方法を
提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、再湿潤或いは
ゲル化された塗工層を、表面温度が90℃以上の鏡面ド
ラムに100Kg/cm以上の圧力で圧接して鏡面仕上
げするキャスト塗工紙の製造方法において、再湿潤液又
は凝固液中、及び/又は塗工液中に離型剤を含有せし
め、かつ前記鏡面ドラムの表面が予め離型剤(A)と粉末
状酸化アルミニウム(B)とが重量比でA:B=90:1
0〜10:90の範囲からなる混合物で処理されること
を特徴とするキャスト塗工紙の製造方法である。
ゲル化された塗工層を、表面温度が90℃以上の鏡面ド
ラムに100Kg/cm以上の圧力で圧接して鏡面仕上
げするキャスト塗工紙の製造方法において、再湿潤液又
は凝固液中、及び/又は塗工液中に離型剤を含有せし
め、かつ前記鏡面ドラムの表面が予め離型剤(A)と粉末
状酸化アルミニウム(B)とが重量比でA:B=90:1
0〜10:90の範囲からなる混合物で処理されること
を特徴とするキャスト塗工紙の製造方法である。
【0023】本発明においては、離型剤として前記した
公知の離型剤のうちから1種或いは2種以上を適宜組合
せて用いることができる。それらの中でもとりわけ、牛
脂、鯨油、肝油、アマニ油、桐油、大豆油、綿実油、ナ
タネ油、木ロウ、漆ロウ等の動植物性油脂及びロウ類、
及びこれらの主成分をなすパルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の脂肪酸、
及びその金属塩、硬化油、鉱物油、ミネラルスピリッ
ト、ワセリン、流動パラフィン等の、原油から分離、精
製される鉱物性油脂等が好ましく用いられる。
公知の離型剤のうちから1種或いは2種以上を適宜組合
せて用いることができる。それらの中でもとりわけ、牛
脂、鯨油、肝油、アマニ油、桐油、大豆油、綿実油、ナ
タネ油、木ロウ、漆ロウ等の動植物性油脂及びロウ類、
及びこれらの主成分をなすパルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の脂肪酸、
及びその金属塩、硬化油、鉱物油、ミネラルスピリッ
ト、ワセリン、流動パラフィン等の、原油から分離、精
製される鉱物性油脂等が好ましく用いられる。
【0024】これらは通常アニオン性界面活性剤、カチ
オン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活
性剤のいずれかから選択された界面活性剤を用いて乳化
状態(エマルジョン化)とされて、キャスト塗工紙製造
時の離型剤として用いられる。
オン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活
性剤のいずれかから選択された界面活性剤を用いて乳化
状態(エマルジョン化)とされて、キャスト塗工紙製造
時の離型剤として用いられる。
【0025】本発明で使用する粉末状酸化アルミニウム
の粒子径は電子顕微鏡により直接測定できるが、とりわ
け0.05〜10μmのものが好ましく用いられる。粉
末状酸化アルミニウムの粒子径が0.05μm未満のと
きは離型性向上に対する効果が十分でなく、又粒子径が
10μmを超えるときはキャストドラムに傷を付け易く
なる可能性があり、又活性化が過剰となって離型剤を保
持する効果よりも塗膜成分との親和性が増す効果の方が
勝り、逆に離型性を落とすことになる。このことは、キ
ャストドラムの寿命が短くなったり、ドラムピックが発
生したり、得られたキャスト塗工面の光沢度、平滑度を
下げてしまうことにつながる。
の粒子径は電子顕微鏡により直接測定できるが、とりわ
け0.05〜10μmのものが好ましく用いられる。粉
末状酸化アルミニウムの粒子径が0.05μm未満のと
きは離型性向上に対する効果が十分でなく、又粒子径が
10μmを超えるときはキャストドラムに傷を付け易く
なる可能性があり、又活性化が過剰となって離型剤を保
持する効果よりも塗膜成分との親和性が増す効果の方が
勝り、逆に離型性を落とすことになる。このことは、キ
ャストドラムの寿命が短くなったり、ドラムピックが発
生したり、得られたキャスト塗工面の光沢度、平滑度を
下げてしまうことにつながる。
【0026】本発明の離型剤(A) と粉末状酸化アルミ
ニウム(B)との混合比(重量比)は、A:B=90:1
0〜10:90、好ましくは65:35〜20:80の
範囲である。
ニウム(B)との混合比(重量比)は、A:B=90:1
0〜10:90、好ましくは65:35〜20:80の
範囲である。
【0027】粉末状酸化アルミニウムの割合が10%未
満のときは、離型性を向上させ、持続させる効果が十分
ではなく、又90%を超えるときは、酸化アルミニウム
の量に対して離型剤が不足し、前記の酸化アルミニウム
の粒子径が10μmを超える場合と同様の理由で良好な
離型性とキャスト塗工面の高光沢度を持続することがで
きなくなる。前記AとBの混合物が粘調で取扱い難いと
きは、水を加えて固形分濃度を調節し、混合物の粘度を
調節することも可能である。
満のときは、離型性を向上させ、持続させる効果が十分
ではなく、又90%を超えるときは、酸化アルミニウム
の量に対して離型剤が不足し、前記の酸化アルミニウム
の粒子径が10μmを超える場合と同様の理由で良好な
離型性とキャスト塗工面の高光沢度を持続することがで
きなくなる。前記AとBの混合物が粘調で取扱い難いと
きは、水を加えて固形分濃度を調節し、混合物の粘度を
調節することも可能である。
【0028】粉末状酸化アルミニウムはその形状が不定
形のもの、球状のもの等が市販されているが、本発明に
おいてはそのいずれであってもかまわない。
形のもの、球状のもの等が市販されているが、本発明に
おいてはそのいずれであってもかまわない。
【0029】本発明において、酸化アルミニウム以外の
鉱物性粉末を用いることも考えられるが、酸化アルミニ
ウム以外の化合物ではクロムメッキ表面を活性化して得
られる前記の離型性に対する効果が期待できず、又あま
り硬度が低くてもキャストドラム表面を微細な粗面にす
る効果がなく、逆に硬過ぎてもキャストドラム表面を傷
つけるので好ましくない。
鉱物性粉末を用いることも考えられるが、酸化アルミニ
ウム以外の化合物ではクロムメッキ表面を活性化して得
られる前記の離型性に対する効果が期待できず、又あま
り硬度が低くてもキャストドラム表面を微細な粗面にす
る効果がなく、逆に硬過ぎてもキャストドラム表面を傷
つけるので好ましくない。
【0030】前記の旧モース硬度でいえば7〜9前後に
相当する石英、トパーズ、コランダム、炭化けい素、金
剛砂、ざくろ石、珪石、カーボランダム等が使用できる
が、工業的に安価で安定に供給され、品質的にも安定し
ており、かつ所望の粒子径を容易に得られる上、モース
硬度が9度のクロムと同程度の硬度を有する酸化アルミ
ニウムがとりわけ本発明のため好適に用いられる。
相当する石英、トパーズ、コランダム、炭化けい素、金
剛砂、ざくろ石、珪石、カーボランダム等が使用できる
が、工業的に安価で安定に供給され、品質的にも安定し
ており、かつ所望の粒子径を容易に得られる上、モース
硬度が9度のクロムと同程度の硬度を有する酸化アルミ
ニウムがとりわけ本発明のため好適に用いられる。
【0031】粉末状酸化アルミニウムと離型剤との混合
物をキャストドラム表面に塗布する方法としては、この
混合物を綿布のような織物、不織布、紙タオル、ティッ
シュペーパー、セーム皮等に付着させて手でキャストド
ラム表面に塗布する方法、又回転する刷毛状のものを備
えた装置で機械的にキャストドラム表面に塗布する方法
等のいずれであってもかまわない。
物をキャストドラム表面に塗布する方法としては、この
混合物を綿布のような織物、不織布、紙タオル、ティッ
シュペーパー、セーム皮等に付着させて手でキャストド
ラム表面に塗布する方法、又回転する刷毛状のものを備
えた装置で機械的にキャストドラム表面に塗布する方法
等のいずれであってもかまわない。
【0032】本発明のキャスト塗工紙の製造方法におい
て、前記離型剤は、再湿潤液又は凝固液中、及び/又は
塗工液中に添加、混合されるが、その添加量は、再湿潤
液又は凝固液中に添加する場合は、該液当り0.01〜
3%、好ましくは0.03〜2%であり、塗工液に添加
する場合は、塗工液の全固形分当り0.5〜7%、好ま
しくは1〜5%である。
て、前記離型剤は、再湿潤液又は凝固液中、及び/又は
塗工液中に添加、混合されるが、その添加量は、再湿潤
液又は凝固液中に添加する場合は、該液当り0.01〜
3%、好ましくは0.03〜2%であり、塗工液に添加
する場合は、塗工液の全固形分当り0.5〜7%、好ま
しくは1〜5%である。
【0033】本発明の方法において、塗工層を形成する
ために用いられる塗工組成物は、公知のキャスト塗工紙
用組成物がそのまま用いられる。即ち、顔料としては例
えばクレー、カオリン、水酸化アルミニウム、炭酸カル
シウム、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、サチン
ホワイト、プラスチックピグメント等一般の塗工紙用顔
料の一種以上が用いられる。
ために用いられる塗工組成物は、公知のキャスト塗工紙
用組成物がそのまま用いられる。即ち、顔料としては例
えばクレー、カオリン、水酸化アルミニウム、炭酸カル
シウム、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、サチン
ホワイト、プラスチックピグメント等一般の塗工紙用顔
料の一種以上が用いられる。
【0034】又、接着剤としては、カゼイン、大豆蛋
白、合成蛋白等の蛋白質、スチレン−ブタジエン共重合
体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共
役ジエン系重合体ラテックス、アクリル酸エステル及び
/又はメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体等の
アクリル系重合体ラテックス(これらのうちジエン系単
量体を含有しないものは特にアクリルエマルジョンと称
する)、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重
合体ラテックス、或いはこれらの各種重合体ラテックス
をカルボキシル基等の官能基含有単量体で変性したアル
カリ溶解性あるいはアルカリ非溶解性の重合体ラテック
ス、水性ウレタン樹脂、ポリビニルアルコール及びその
誘導体、オレフィン無水マレイン酸樹脂、メラミン樹脂
等の合成樹脂系接着剤、酸化澱粉、酵素変性澱粉等の澱
粉類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース等のセルロース誘導体等の如き公知の塗工紙
用接着剤の一種以上が用いられる。
白、合成蛋白等の蛋白質、スチレン−ブタジエン共重合
体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共
役ジエン系重合体ラテックス、アクリル酸エステル及び
/又はメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体等の
アクリル系重合体ラテックス(これらのうちジエン系単
量体を含有しないものは特にアクリルエマルジョンと称
する)、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重
合体ラテックス、或いはこれらの各種重合体ラテックス
をカルボキシル基等の官能基含有単量体で変性したアル
カリ溶解性あるいはアルカリ非溶解性の重合体ラテック
ス、水性ウレタン樹脂、ポリビニルアルコール及びその
誘導体、オレフィン無水マレイン酸樹脂、メラミン樹脂
等の合成樹脂系接着剤、酸化澱粉、酵素変性澱粉等の澱
粉類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース等のセルロース誘導体等の如き公知の塗工紙
用接着剤の一種以上が用いられる。
【0035】これらの接着剤は、顔料100重量部当り
5〜50重量部、一般には10〜30重量部の範囲で使
用される。また消泡剤、着色剤、流動変性剤等の各種助
剤を必要に応じて適宜使用できる。
5〜50重量部、一般には10〜30重量部の範囲で使
用される。また消泡剤、着色剤、流動変性剤等の各種助
剤を必要に応じて適宜使用できる。
【0036】本発明においては、塗工組成物は一般の塗
工紙の製造に用いられるブレードコーター、エアーナイ
フコーター、ロールコーター、ブラシコーター、カーテ
ンコーター、チャンプレックスコーター、バーコータ
ー、グラビアコーター、サイズプレスコーター等の塗工
装置を設けたオンマシン、或いはオフマシンコーターに
よって、原紙上に一層或いは多層に分けて塗工される。
その際の塗工組成物の固形分濃度は一般に35〜70重
量%であるが、操業性を考慮すると40〜65重量%の
範囲が好ましい。
工紙の製造に用いられるブレードコーター、エアーナイ
フコーター、ロールコーター、ブラシコーター、カーテ
ンコーター、チャンプレックスコーター、バーコータ
ー、グラビアコーター、サイズプレスコーター等の塗工
装置を設けたオンマシン、或いはオフマシンコーターに
よって、原紙上に一層或いは多層に分けて塗工される。
その際の塗工組成物の固形分濃度は一般に35〜70重
量%であるが、操業性を考慮すると40〜65重量%の
範囲が好ましい。
【0037】原紙としては、一般の印刷用塗工紙やキャ
スト塗工紙に用いられる米坪30〜400g/m2のペ
ーパーベース、或いはボードベースの原紙が用いられ
る。これらは酸性、中性或いはアルカリ性抄紙法で針葉
樹漂白パルプ、広葉樹漂白パルプのような木材パルプを
主原料として抄造される原紙であり、高歩留パルプ、脱
墨古紙パルプ等を10重量%以上含有する原紙も勿論使
用できる。又、下塗り塗工、或いはキャスト塗工層の裏
面に一般の顔料塗工を設けたような塗工紙も原紙として
使用可能である。
スト塗工紙に用いられる米坪30〜400g/m2のペ
ーパーベース、或いはボードベースの原紙が用いられ
る。これらは酸性、中性或いはアルカリ性抄紙法で針葉
樹漂白パルプ、広葉樹漂白パルプのような木材パルプを
主原料として抄造される原紙であり、高歩留パルプ、脱
墨古紙パルプ等を10重量%以上含有する原紙も勿論使
用できる。又、下塗り塗工、或いはキャスト塗工層の裏
面に一般の顔料塗工を設けたような塗工紙も原紙として
使用可能である。
【0038】かかる原紙へのキャスト塗工組成物の塗工
量は、乾燥重量で10〜50g/m2程度であるが、得
られるキャスト塗工紙の白紙品質、キャスト塗工速度の
向上効果の点で15〜35g/m2の範囲に調節される
のが最も好ましい。
量は、乾燥重量で10〜50g/m2程度であるが、得
られるキャスト塗工紙の白紙品質、キャスト塗工速度の
向上効果の点で15〜35g/m2の範囲に調節される
のが最も好ましい。
【0039】再湿法では原紙上に塗工されたキャスト塗
工組成物は一旦乾燥されるが、その乾燥には熱風ドライ
ヤー、エアーホイルドライヤー、エアーキャップドライ
ヤー、シリンダードライヤー、赤外線ドライヤー、電子
線ドライヤー等公知の塗工紙用乾燥装置が使用される。
塗工紙の乾燥の程度は、原紙の種類、キャスト塗工組成
物の種類等によって異なるが、一般に紙水分として1〜
11%程度、好ましくは3〜8%の範囲に乾燥される。
工組成物は一旦乾燥されるが、その乾燥には熱風ドライ
ヤー、エアーホイルドライヤー、エアーキャップドライ
ヤー、シリンダードライヤー、赤外線ドライヤー、電子
線ドライヤー等公知の塗工紙用乾燥装置が使用される。
塗工紙の乾燥の程度は、原紙の種類、キャスト塗工組成
物の種類等によって異なるが、一般に紙水分として1〜
11%程度、好ましくは3〜8%の範囲に乾燥される。
【0040】乾燥後の塗工紙は、必要に応じて、マシン
キャレンダー、スーパーキャレンダー等の平滑化処理を
行ってもよいが、キャスト塗工紙の特徴である嵩高さや
硬さを著しく損なうような過度の処理は当然避ける必要
がある。
キャレンダー、スーパーキャレンダー等の平滑化処理を
行ってもよいが、キャスト塗工紙の特徴である嵩高さや
硬さを著しく損なうような過度の処理は当然避ける必要
がある。
【0041】尚、乾燥した塗工層の再湿潤や凝固法にお
ける湿潤塗工層のゲル化法等については、公知のキャス
ト塗工紙製造方法と同様の方法によって実施すれば良
い。
ける湿潤塗工層のゲル化法等については、公知のキャス
ト塗工紙製造方法と同様の方法によって実施すれば良
い。
【0042】本発明では、キャスト塗工紙の製造方法に
おいて再湿潤液または凝固液中、及び/又は塗工液中に
離型剤を含有せしめ、且つ鏡面仕上げ表面を有するドラ
ム表面を特定の重量比からなる離型剤と粉末状酸化アル
ミニウムの混合物で処理することによりキャスト塗工紙
の前記ドラムからの離型性が顕著に向上し、長時間作用
効果が維持できる。
おいて再湿潤液または凝固液中、及び/又は塗工液中に
離型剤を含有せしめ、且つ鏡面仕上げ表面を有するドラ
ム表面を特定の重量比からなる離型剤と粉末状酸化アル
ミニウムの混合物で処理することによりキャスト塗工紙
の前記ドラムからの離型性が顕著に向上し、長時間作用
効果が維持できる。
【0043】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論本発明はこれらの実施例により限定さ
れるものではない。尚、実施例及び比較例中の部及び%
は、特に断わらない限り、それぞれ重量部及び重量%を
示す。
説明するが、勿論本発明はこれらの実施例により限定さ
れるものではない。尚、実施例及び比較例中の部及び%
は、特に断わらない限り、それぞれ重量部及び重量%を
示す。
【0044】実施例1 キャスト塗工に先立ち、次に示す処理剤Aを綿布に付け
キャストドラム表面全面にまんべんなく塗布した。 処理剤A ポリエチレン変性物系離型剤(サンノプコ製、特開平3− 137295号公報参照) 50% 酸化アルミニウム(住友化学製、平均粒子径6μm) 50% この混合物100部当り、ステアリル硫酸ナトリウム3
部と水を加えてニーダーで混和し、固形分濃度70%の
処理剤Aを得た。
キャストドラム表面全面にまんべんなく塗布した。 処理剤A ポリエチレン変性物系離型剤(サンノプコ製、特開平3− 137295号公報参照) 50% 酸化アルミニウム(住友化学製、平均粒子径6μm) 50% この混合物100部当り、ステアリル硫酸ナトリウム3
部と水を加えてニーダーで混和し、固形分濃度70%の
処理剤Aを得た。
【0045】次いで、カオリン(UW−90、米国エン
ゲルハード製)80部、軽質炭酸カルシウム(タマパー
ル123−SF、奥多摩工業製)20部、ポリアクリル
酸ソーダ0.4部をデリッター(セリエ製)を用いて水
に分散させ、固形分濃度65%の顔料スラリーを調製し
た。次いで、この顔料スラリーを用いて次のような配合
で塗工液を調製した。 前記混合顔料 80% カゼイン 8% ラテックス(L−1537、旭化成製) 10% 前記ポリエチレン変性物系離型剤(サンノプコ製) 2% この塗工液の100部当りギ酸カルシウム0.5部、蛍
光染料0.2部、消泡剤0.1部、水を順次添加し、良
く攪拌した後25%アンモニア水を用いてpHをアルカ
リ性にし、固形分濃度40%の水性塗工液を得た。
ゲルハード製)80部、軽質炭酸カルシウム(タマパー
ル123−SF、奥多摩工業製)20部、ポリアクリル
酸ソーダ0.4部をデリッター(セリエ製)を用いて水
に分散させ、固形分濃度65%の顔料スラリーを調製し
た。次いで、この顔料スラリーを用いて次のような配合
で塗工液を調製した。 前記混合顔料 80% カゼイン 8% ラテックス(L−1537、旭化成製) 10% 前記ポリエチレン変性物系離型剤(サンノプコ製) 2% この塗工液の100部当りギ酸カルシウム0.5部、蛍
光染料0.2部、消泡剤0.1部、水を順次添加し、良
く攪拌した後25%アンモニア水を用いてpHをアルカ
リ性にし、固形分濃度40%の水性塗工液を得た。
【0046】この塗工液を、広葉樹漂白クラフトパルプ
90%、針葉樹漂白クラフトパルプ10%からなる混合
パルプを用いて通常の長網抄紙機において湿式で抄造し
た坪量90g/m2の原紙の片面に、図1に示したキャ
ストコーターで塗工してキャスト塗工紙を製造した。即
ち、原紙1にエアーナイフコーター2で乾燥重量が23
g/m2になるように塗工し、乾燥機3で乾燥した。そ
の後、噴霧器4で塗工層面へ再湿液(水100部当り硫
酸亜鉛0.3部、前記ポリエチレン変性物系離型剤0.
2部、トリポリリン酸ソーダ0.3部を混合したもの)
を噴霧し、直ちに110℃の表面温度を有するキャスト
ドラム6にプレスロール5で150Kg/cmの圧力で
圧接し、乾燥後テークオフロール7でキャストドラムよ
り剥離し、キャスト塗工紙8を得た。この時の巻取り速
度は100m/分であり、この方式は一般に「再湿法」
と称されるものである。
90%、針葉樹漂白クラフトパルプ10%からなる混合
パルプを用いて通常の長網抄紙機において湿式で抄造し
た坪量90g/m2の原紙の片面に、図1に示したキャ
ストコーターで塗工してキャスト塗工紙を製造した。即
ち、原紙1にエアーナイフコーター2で乾燥重量が23
g/m2になるように塗工し、乾燥機3で乾燥した。そ
の後、噴霧器4で塗工層面へ再湿液(水100部当り硫
酸亜鉛0.3部、前記ポリエチレン変性物系離型剤0.
2部、トリポリリン酸ソーダ0.3部を混合したもの)
を噴霧し、直ちに110℃の表面温度を有するキャスト
ドラム6にプレスロール5で150Kg/cmの圧力で
圧接し、乾燥後テークオフロール7でキャストドラムよ
り剥離し、キャスト塗工紙8を得た。この時の巻取り速
度は100m/分であり、この方式は一般に「再湿法」
と称されるものである。
【0047】得られたキャスト塗工紙の品質評価は次の
ように行った。 (1)離型性 10,000mの長さの間連続して圧接処理した後のキ
ャストドラムからキャスト面が離れるときの状態を目視
して次のように評価した。 ○:キャスト面がドラムから全く抵抗なく離れる。 △:キャスト面がドラムにわずかに付着しており、やや
離れにくい。 □:キャスト面がドラムに付着しており、離れにくい。 ○△、△□はそれぞれの中間程度を示す。
ように行った。 (1)離型性 10,000mの長さの間連続して圧接処理した後のキ
ャストドラムからキャスト面が離れるときの状態を目視
して次のように評価した。 ○:キャスト面がドラムから全く抵抗なく離れる。 △:キャスト面がドラムにわずかに付着しており、やや
離れにくい。 □:キャスト面がドラムに付着しており、離れにくい。 ○△、△□はそれぞれの中間程度を示す。
【0048】(2)キャストドラム表面の汚れ 10,000mの長さの間連続して圧接処理した後のキ
ャストドラム表面を目視で観察し、次のように評価し
た。 ○:清浄であり、さらに連続操業が可能。 △:白く薄い汚れが若干付着しているが、もう少し連続
操業は可能。 □:汚れが多く、操業を停止してドラム表面を拭き直す
必要がある。 ○△、△□は、それぞれの中間程度を示す。
ャストドラム表面を目視で観察し、次のように評価し
た。 ○:清浄であり、さらに連続操業が可能。 △:白く薄い汚れが若干付着しているが、もう少し連続
操業は可能。 □:汚れが多く、操業を停止してドラム表面を拭き直す
必要がある。 ○△、△□は、それぞれの中間程度を示す。
【0049】(3)キャスト面の光沢度 連続して圧接処理した5,000m後及び10,000
m後のキャスト塗工紙を採取し、それぞれ得られたキャ
スト塗工紙のキャスト塗工面をJIS P 8142
(75度法)によって測定した。
m後のキャスト塗工紙を採取し、それぞれ得られたキャ
スト塗工紙のキャスト塗工面をJIS P 8142
(75度法)によって測定した。
【0050】実施例2 実施例1の処理剤Aにおいて、主成分をポリエチレン変
性物系離型剤15%、酸化アルミニウム85%としてこ
れを処理剤Bとした以外は、実施例1と同様にしてキャ
スト塗工紙を製造し、その品質を評価した。
性物系離型剤15%、酸化アルミニウム85%としてこ
れを処理剤Bとした以外は、実施例1と同様にしてキャ
スト塗工紙を製造し、その品質を評価した。
【0051】実施例3 実施例1の処理剤Aにおいて、主成分をポリエチレン変
性物系離型剤85%、酸化アルミニウム15%としてこ
れを処理剤Cとした以外は、実施例1と同様にしてキャ
スト塗工紙を製造し、その品質を評価した。
性物系離型剤85%、酸化アルミニウム15%としてこ
れを処理剤Cとした以外は、実施例1と同様にしてキャ
スト塗工紙を製造し、その品質を評価した。
【0052】実施例4 実施例1の処理剤Aにおいて、主成分のポリエチレン変
性物系離型剤を、エチレンオキシド付加レシチン誘導体
(特開平2−68393号公報)に代えてこれを処理剤
Dとした以外は、実施例1と同様にしてキャスト塗工紙
を製造し、その品質を評価した。
性物系離型剤を、エチレンオキシド付加レシチン誘導体
(特開平2−68393号公報)に代えてこれを処理剤
Dとした以外は、実施例1と同様にしてキャスト塗工紙
を製造し、その品質を評価した。
【0053】実施例5 実施例1の処理剤Aにおいて、主成分のポリエチレン変
性物系離型剤を、牛脂脂肪酸乳化物(花王製)に代えて
これを処理剤Eとした以外は実施例1と同様にしてキャ
スト塗工紙を製造し、その品質を評価した。
性物系離型剤を、牛脂脂肪酸乳化物(花王製)に代えて
これを処理剤Eとした以外は実施例1と同様にしてキャ
スト塗工紙を製造し、その品質を評価した。
【0054】実施例6 実施例1の処理剤Aにおいて、主成分のポリエチレン変
性物系離型剤を、ステアリン酸カルシウム乳化物(日本
油脂製)に代えてこれを処理剤Fとした以外は実施例1
と同様にしてキャスト紙を製造し、その品質を評価し
た。
性物系離型剤を、ステアリン酸カルシウム乳化物(日本
油脂製)に代えてこれを処理剤Fとした以外は実施例1
と同様にしてキャスト紙を製造し、その品質を評価し
た。
【0055】実施例7 実施例1の処理剤Aにおいて、主成分のポリエチレン変
性物系離型剤、50%を、 パラフィンワックスエマルジョン 20% (ハイドリンP−7、中京油脂製) ステアリン酸(ライオン製) 20% 硬化油(融点30から35℃、花王製) 10% に代えてこれを処理剤Gとした以外は実施例1と同様に
してキャスト塗工紙を製造し、その品質を評価した。
性物系離型剤、50%を、 パラフィンワックスエマルジョン 20% (ハイドリンP−7、中京油脂製) ステアリン酸(ライオン製) 20% 硬化油(融点30から35℃、花王製) 10% に代えてこれを処理剤Gとした以外は実施例1と同様に
してキャスト塗工紙を製造し、その品質を評価した。
【0056】実施例8 再湿液を、離型剤を含まず水100部当りクエン酸ソー
ダ0.7部を溶解したものとしたほかは実施例1と同様
にしてキャスト塗工紙を製造し、その品質を評価した。
ダ0.7部を溶解したものとしたほかは実施例1と同様
にしてキャスト塗工紙を製造し、その品質を評価した。
【0057】実施例9 キャスト塗工に先立ち、実施例1における処理剤Aを回
転式刷毛でキャストドラム表面全面にまんべんなく塗布
した。次に実施例1と同一の原紙と塗工液を用い、図2
で原紙9にロールコーター10で乾燥重量が20g/m
2となるように塗工し、乾燥機11で塗膜の固形分濃度
が55%から60%となるように予備乾燥し、110℃
の表面温度を有する前記処理剤A塗布済みのキャストド
ラム13にプレスロール12で200Kg/cmの圧力
で圧接し、このときプレスニップ14にノズル15から
凝固液を供給した。この凝固液は、水100部当り、ギ
酸カルシウム0.5部、前記ポリエチレン変性物系離型
剤0.4部、トリポリリン酸ソーダ0.1部を混合して
作成された。次いで、キャストドラム13で乾燥後、テ
ークオフロール16でキャストドラムから剥離し、キャ
スト塗工紙17を得た。このときの塗工、圧接速度は6
5m/分であった。これは一般に「凝固法」と称される
方法である。得られたキャスト塗工紙を実施例1と同様
にして品質を評価した。
転式刷毛でキャストドラム表面全面にまんべんなく塗布
した。次に実施例1と同一の原紙と塗工液を用い、図2
で原紙9にロールコーター10で乾燥重量が20g/m
2となるように塗工し、乾燥機11で塗膜の固形分濃度
が55%から60%となるように予備乾燥し、110℃
の表面温度を有する前記処理剤A塗布済みのキャストド
ラム13にプレスロール12で200Kg/cmの圧力
で圧接し、このときプレスニップ14にノズル15から
凝固液を供給した。この凝固液は、水100部当り、ギ
酸カルシウム0.5部、前記ポリエチレン変性物系離型
剤0.4部、トリポリリン酸ソーダ0.1部を混合して
作成された。次いで、キャストドラム13で乾燥後、テ
ークオフロール16でキャストドラムから剥離し、キャ
スト塗工紙17を得た。このときの塗工、圧接速度は6
5m/分であった。これは一般に「凝固法」と称される
方法である。得られたキャスト塗工紙を実施例1と同様
にして品質を評価した。
【0058】比較例1 実施例1の処理剤Aにおいて、主成分をポリエチレン変
性物系離型剤92%、酸化アルミニウム8%としてこれ
を処理剤Nとした以外は、実施例1と同様にしてキャス
ト塗工紙を製造し、その品質を評価した。
性物系離型剤92%、酸化アルミニウム8%としてこれ
を処理剤Nとした以外は、実施例1と同様にしてキャス
ト塗工紙を製造し、その品質を評価した。
【0059】比較例2 実施例1の処理剤Aにおいて、主成分をポリエチレン変
性物系離型剤8%、酸化アルミニウム92%としてこれ
を処理剤Oとした以外は実施例1と同様にしてキャスト
塗工紙を製造し、その品質を評価した。
性物系離型剤8%、酸化アルミニウム92%としてこれ
を処理剤Oとした以外は実施例1と同様にしてキャスト
塗工紙を製造し、その品質を評価した。
【0060】比較例3 実施例1の処理剤Aにおいて、主成分に酸化アルミニウ
ムを用いず、ポリエチレン系離型剤100%を用い、こ
れを処理剤Pとした以外は実施例1と同様にしてキャス
ト塗工紙を製造し、その品質を評価した。
ムを用いず、ポリエチレン系離型剤100%を用い、こ
れを処理剤Pとした以外は実施例1と同様にしてキャス
ト塗工紙を製造し、その品質を評価した。
【0061】比較例4 実施例1の処理剤Aにおいて、酸化アルミニウムの代わ
りにベンガラ(主成分酸化第二鉄、α−Fe2O3 、戸
田工業製、モース硬度5〜6度相当)を用いてこれを処
理剤Qとした以外は実施例1と同様にしてキャスト塗工
紙を製造し、その品質を評価した。
りにベンガラ(主成分酸化第二鉄、α−Fe2O3 、戸
田工業製、モース硬度5〜6度相当)を用いてこれを処
理剤Qとした以外は実施例1と同様にしてキャスト塗工
紙を製造し、その品質を評価した。
【0062】実施例1乃至比較例4で得られた結果を表
1に示す。
1に示す。
【0063】
【表1】
【0064】表1から分かるように、本発明法ではキャ
スト塗工紙のキャストドラムからの離型性が極めて優
れ、キャストドラム表面の汚れもなく長時間の安定した
連続操業ガ可能になる(実施例1〜9)のに対し、キャ
ストドラム表面を処理するための処理剤中の離型剤と粉
末酸化アルミニウム比において該酸化アルミニウムの比
が少な過ぎても(比較例1)、多過ぎても(比較例2)
キャストドラムからの離型性もキャストドラムの汚れも
悪くなり、前記塗工紙の光沢度が低くなるので連続操業
できなくなった。又、酸化アルミニウムを併用しない場
合(比較例3及び4)、前記の離型性と汚れは更に悪化
し、連続操業は到底不可能であった。
スト塗工紙のキャストドラムからの離型性が極めて優
れ、キャストドラム表面の汚れもなく長時間の安定した
連続操業ガ可能になる(実施例1〜9)のに対し、キャ
ストドラム表面を処理するための処理剤中の離型剤と粉
末酸化アルミニウム比において該酸化アルミニウムの比
が少な過ぎても(比較例1)、多過ぎても(比較例2)
キャストドラムからの離型性もキャストドラムの汚れも
悪くなり、前記塗工紙の光沢度が低くなるので連続操業
できなくなった。又、酸化アルミニウムを併用しない場
合(比較例3及び4)、前記の離型性と汚れは更に悪化
し、連続操業は到底不可能であった。
【0065】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明は、キャスト
塗工紙の製造方法において、再湿潤液又は凝固液中、及
び/又は塗工液中に離型剤を含有せしめ、かつキャスト
ドラムの表面を予め離型剤(A)と粉末状酸化アルミニ
ウム(B)とが重量比でA:B=90:10〜10:9
0の範囲で含有される処理液で処理することにより、キ
ャスト塗工紙のキャストドラムからの離型性を顕著に向
上させ、長時間の連続操業を可能にするという効果を奏
する。
塗工紙の製造方法において、再湿潤液又は凝固液中、及
び/又は塗工液中に離型剤を含有せしめ、かつキャスト
ドラムの表面を予め離型剤(A)と粉末状酸化アルミニ
ウム(B)とが重量比でA:B=90:10〜10:9
0の範囲で含有される処理液で処理することにより、キ
ャスト塗工紙のキャストドラムからの離型性を顕著に向
上させ、長時間の連続操業を可能にするという効果を奏
する。
【図1】再湿法によるキャスト塗工紙の概略製造工程図
である。
である。
【図2】凝固法によるキャスト塗工紙の概略製造工程図
である。
である。
1 ・・原紙 2 ・・エアーナイフコーター 3 ・・乾燥機 4 ・・噴霧器 5 ・・プレスロール 6 ・・キャストドラム 7 ・・テークオフロール 8 ・・キャスト塗工紙 9 ・・原紙 10・・ロールコーター 11・・乾燥機 12・・プレスロール 13・・キャストドラム 14・・プレスニップ 15・・ノズル 16・・テークオフロール 17・・キャスト塗工紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 21/50 19/10 7199−3B D21H 1/34 Z (72)発明者 八田 英俊 鳥取県米子市吉岡373番地 王子製紙株式 会社米子工場内 (72)発明者 山根 延夫 鳥取県米子市吉岡373番地 王子製紙株式 会社米子工場内 (72)発明者 楠見 公史 鳥取県米子市吉岡373番地 王子製紙株式 会社米子工場内
Claims (1)
- 【請求項1】 再湿潤或いはゲル化された塗工層を、表
面温度が90℃以上の鏡面ドラムに100Kg/cm以
上の圧力で圧接して鏡面仕上げするキャスト塗工紙の製
造方法において、再湿潤液又は凝固液中、及び/又は塗
工液中に離型剤を含有せしめ、かつ前記鏡面ドラムの表
面が予め離型剤(A)と粉末状酸化アルミニウム(B)とが
重量比でA:B=90:10〜10:90の範囲からな
る混合物で処理されることを特徴とするキャスト塗工紙
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5030241A JPH06248599A (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | キャスト塗工紙の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5030241A JPH06248599A (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | キャスト塗工紙の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06248599A true JPH06248599A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=12298219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5030241A Pending JPH06248599A (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | キャスト塗工紙の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06248599A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020065418A (ko) * | 2002-06-24 | 2002-08-13 | 김윤호 | 사진 인쇄용 원단 가공장치 |
JP2002274010A (ja) * | 2001-03-16 | 2002-09-25 | Hokuetsu Paper Mills Ltd | インクジェット記録用光沢紙 |
JP2010229611A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-14 | Nippon Paper Industries Co Ltd | キャスト塗工紙 |
JP2012016928A (ja) * | 2010-07-09 | 2012-01-26 | Hokuetsu Kishu Paper Co Ltd | 光沢紙及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-02-19 JP JP5030241A patent/JPH06248599A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002274010A (ja) * | 2001-03-16 | 2002-09-25 | Hokuetsu Paper Mills Ltd | インクジェット記録用光沢紙 |
JP4531279B2 (ja) * | 2001-03-16 | 2010-08-25 | 北越紀州製紙株式会社 | インクジェット記録用光沢紙 |
KR20020065418A (ko) * | 2002-06-24 | 2002-08-13 | 김윤호 | 사진 인쇄용 원단 가공장치 |
JP2010229611A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-14 | Nippon Paper Industries Co Ltd | キャスト塗工紙 |
JP2012016928A (ja) * | 2010-07-09 | 2012-01-26 | Hokuetsu Kishu Paper Co Ltd | 光沢紙及びその製造方法 |
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