JPH0624847B2

JPH0624847B2 - 枚葉式印刷機の爪座調整装置

Info

Publication number: JPH0624847B2
Application number: JP62088683A
Authority: JP
Inventors: 正之岩本
Original assignee: Shinohara Tekkosho KK
Current assignee: Shinohara Tekkosho KK
Priority date: 1987-04-13
Filing date: 1987-04-13
Publication date: 1994-04-06
Anticipated expiration: 2009-04-06
Also published as: JPS63254038A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、枚葉式印刷機に関し、特に、複数の印刷ユニ
ツト間に介在して用紙を搬送する中間渡し胴において、
グリツパとともに用紙を把持する爪座の高さ及び姿勢を
紙厚に応じて調整する爪座調整装置に関する。

（発明の背景）多色刷の枚葉式印刷機にあつては、第７図に部分的に示
すように、各々版胴１、ブランケツト胴２及び圧胴３等
から成る複数の印刷ユニツト間が中間渡し胴４によつて
連結され、用紙５が順次に搬送されるように構成されて
いる。すなわち、用紙５が先行の印刷ユニツトの圧胴３
の爪機構６によつて把持されている間にブランケツト胴
２側から絵柄が転写され、圧胴３と中間渡し胴４との対
接点において、中間渡し胴４の爪機構７に用紙５が受け
渡される。そして更に、この中間渡し胴４が回転した
後、その爪機構７から次行の印刷ユニツトの圧胴３に用
紙５が受け渡され、次回の印刷が施されていくのであ
る。

このような中間渡し胴４の爪機構７は、既知の如く、可
動部分であるグリツパ８と、固定的な受台である爪座９
の組み合せによつて構成されるのが一般的である。グリ
ツパ８には、爪軸１０によつて直接的に開閉駆動される
シングル爪と、爪軸１０からスプリングを経て駆動され
るダブル爪とがあるが、共通軸である爪軸１０によつて
多数のものが一斉に開閉駆動されることに変わりはな
い。一方、爪座９は、グリツパ８に対応して胴外周に固
定的に配設される受台であり、セレーシヨンを施すなど
して用紙把持のための摩擦力を高めるとともに、超硬化
処理を施して耐久性の向上が図られている。

ところで、圧胴３と中間渡し胴４との対接点における用
紙５の受け渡し状態を詳細に検討してみると、良好な受
け渡し状態を図示したものが第８図(a)，(b)、一方、好
ましくない受け渡し状態を図示したものが第９図(a)，
(b)である。第８図(a)、第９図(a)は、共に圧胴３及び
中間渡し胴４をその胴径方向について断面図としたもの
であり、各々の胴３，４は、グリツパ１１，８及びこれ
と対を成す爪座１２，９から成る多数の爪機構を互い違
いに有している。そして、第８図(b)及び第９図(b)は、
各々第８図(a)及び第９図(a)の矢印VIII，IX方向から視
た、胴軸方向に沿う矢視図である。図面から直観的に理
解されるように、良好な、若しくは理想的な受け渡し状
態とは、胴径方向についての爪座１２，９間の隙間Ｈ
と、紙厚ｔとが一致した場合であり、このとき、第８図
(b)にまさしく示されたように、用紙５は、胴軸方向に
ついて平坦に揃つた状態で、各爪機構によつて杷持、受
け渡しがなされるのである。

一方、好ましくない受け渡し状態とは、紙厚ｔと爪座の
高さとのミスマツチに起因して爪座１２，９間の胴径方
向についての隙間Ｈが紙厚ｔよりも過大である場合であ
り、このとき用紙５は、第９図(b)にやや誇張して示さ
れたように、圧胴３側及び中間渡し胴４側の互い違いに
配設された爪機構によつてウエーブ状に凹凸した状態で
把持、受け渡される。

このようなウエーブ状態の発生は、印刷品質に致命的な
問題を生じさせるのであり、多色刷が施されるべき用紙
５のねじれや見当不良はもとより、用紙幅を扇型に広げ
るフアン．アウト等の印刷障害を招来してしまう。

ウエーブ状態の発生による印刷障害を防止するには、ま
ず、通常の枚葉式印刷機にかけられる用紙５の紙厚ｔが
０．０４mm程度から０．６mm程度にわたる広範囲のもの
である事実、及び、圧胴３が印刷、ひいては見当の基準
とされ、その爪座１２が不変固定とされる事実を考慮し
なければならない。それ故、結局のところ、中間渡し胴
４の爪座９の胴径方向の高さを調整して、上記隙間Ｈを
紙厚ｔにできるだけ近付け、用紙５の受け渡し状態を良
好なものとする必要があるのである。

（従来の技術）上記のような爪座の調整に関する技術として、特開昭５
７−１７４２６２号公報にあつては、第１０図に示した
ものが開示されている。すなわち、胴周切欠き部の内壁
側に支持された複数個の調節ねじ１３に、胴の軸線方向
へ延びる調節バー１４を螺合し、この調節バー１４に対
する胴の放射方向外側に平行して爪台１５（爪座に相当
する。）装着用の爪台バー１６を対接させるとともに、
調節バー１４と爪台バー１６との対接面を、厚さ方向へ
傾斜するテーパ状に形成し、調節ねじ１３の回動により
調節バー１４の進退動を介して爪台バー１６を放射方向
へ進退させるごとく構成することにより、爪台バー１６
等を取外すことなく調節ねじ１３の回動のみで紙厚に対
する爪台１５の高さ調節を無段階で行なうようにした技
術である。

しかしながら、上記した従来技術によると、成程無段階
調整が可能ではあるものの、相接する１組のテーパ面を
複数のボルトによつて相対的に移動させて爪台１５の高
さを変化させるものであるため、却つて微調整に手間が
かかつてわずらわしい結果となつている。しかも、高さ
調整（図面の上下方向である。）の基準や精度が全く保
証されておらず、このため、調整量が不明確であるばか
りか、爪台１５が突出し過ぎて相手側の圧胴に衝突する
危険がある。また、図示の通り、手狭な空所１７中で調
節ねじ１３等をほぼ胴周の接線方向に進退させることと
しているため、調整作業に不便で、面倒であり、調整量
も確認もできず、従つて、十分な調整が怠られてしまう
結果にりなりがちである。何よりも問題であるのは、爪
台１５の高さのみを調整するに過ぎないので、いざ調整
してみても、第１１図に示すようにグリツパ１８の爪先
が爪台１５及び用紙５に対して十分平坦に接触せず、い
わゆる「腹当たり」と通称される局部的な押え状態とな
つてしまい、従つて、用紙５がきちんと把持されないこ
とである。このようなグリツパ１８の腹当たり、すなわ
ち不十分な押えが厚手の用紙５の場合に顕著になるの
は、図面から容易に推測できることと思われる。

加えて、上記した従来技術によると、爪台１５がグリツ
パのための受台として安定性に欠ける結果となり、ま
た、調節ねじ１３による調整の際に爪台１５が確実に追
従するか否かが疑わしく、更に、テーパ面等による各種
の累積誤差が生じ易いという問題がある。

（発明の概略）本発明は、上記した問題に鑑みてなされ、その主要な目
的は、改良された爪座調整装置を得ることにある。

本発明の他の目的は、調整の基準が明確で、かつ、精度
の高い爪座調整装置を得ることにある。

本発明のまた他の目的は、調整作業が簡便で、かつ、追
従性及び再現性の優れた爪座調整装置を得ることにあ
る。

本発明の更に他の目的は、高さ調整と並行して姿勢の調
整をも行ない、グリツパの腹当たりを防止することので
きる安定した爪座調整装置を得ることにある。

上記した目的を達成するため、本発明に係る爪座調整装
置にあつては、中間渡し胴における爪機構のグリツパ及
びその開閉機構を配設するための切欠部分に、爪座調整
のための基準面が胴軸方向に沿つて形成されている。

そして、グリツパに対応する多数の爪座本体を有する爪
座ブロツクは、その底部の基準当接部のうちの一つが基
準面に当接する状態で切欠部分の胴軸方向に配設されて
いる。

また、断面多角形の棒状部材であつて、複数組の２面幅
の寸法が爪座調整のために設定された調整バー部材は、
各々の２面幅のうちの一方が基準面上に載置され、ま
た、２面幅の他方には、爪座ブロツクの他の基準当接部
が当接している。

本発明の好ましい実施態様にあつては、更に、爪座ブロ
ツクに設けられたスプリング部材によつて、爪座ブロツ
クの複数の基準当接部が、常時各各基準面及び調整バー
部材に弾接されるとともに、頭部が爪座ブロツクの球面
状受け部に合致するように形成されたクランプねじ部材
が爪座ブロツクを基準面に固定する。

本発明装置によれば、中間渡し胴の製作時に厳密に形成
される基準面、及び２面幅の寸法を所要の精度で作成で
きる断面多角形の調整バー部材によつて、爪座ブロツク
の爪座本体の胴周方向の高さが決定される。

それ故、調整バー部材の２面幅の寸法による有段調整で
はあるものの、明確な基準のもとに、高精度の高さ調整
が可能であり、かつ、調整量の再現が極めて容易に追従
性もよい。

また、爪座ブロツクを基準面及び調整バー部材によつて
支えるようにしているので、高さ調整と並行して爪座本
体の姿勢調整も爪座高さに呼応して行なうことができ、
グリツパの腹当たりを確実に防止できる。このことは、
スプリング部材及びクランプねじ部材の採用によつて一
層促進される。

更に、装置全体の構成として、中間渡し胴の胴中心を起
点とした各種寸法の基準方向、爪座本体の高さ調整方向
及びクランプねじ部材の締付等の調整作業の方向が全て
胴径方向となつて一致するので、作業も正確で、簡便に
行なえる。

これにより、対接点における用紙の受け渡し状態が極め
て良好なものとなり、見当不良やフアン・アウトの発生
を防止して、良好な印刷品質を確保することができる。

（実施例）以下、図面を参照して、本発明の実施例につき詳細に説
明する。

第１図は、本発明に係る爪座調整装置を備えた枚葉式印
刷機の中間渡し胴の胴軸方向の平面図、第２図は、第１
図のII−II線断面図、第３図は第１図のIII−III線断面
図、第４図(a)，(b)は、本発明装置に用いられる調整バ
ー部材の断面図、第５図及び第６図は、本発明装置の作
用を説明するための断面図である。

第１図には、中間渡し胴４の左半分が胴軸方向に沿つて
平面的に示されており、ベアラ１９及び軸受２０によつ
て支承されたグリツパ軸２１には、爪機構を構成するグ
リツパ２２が適宜間隔に配設されており、また、これら
のグリツパ２２に呼応して爪座本体２３が爪座ブロツク
２４に固設されている。なお、グリツパ２２の開閉動作
は、グリツパ軸２１をカム機構により回動させることに
よつて行なわれるが、このことは既に十分に知られてい
るので図示していない。また、本発明は、グリツパ２２
の形式には何等関係していないので、シングル爪及びダ
ブル爪を問わず適用できる。

第２図及び第３図においては、中間渡し胴がその胴径方
向の断面として示されており、従つて、図面の上下方向
が胴径方向、また図面に垂直な方向が胴軸方向となり、
図面の下部に胴の中心があるものと理解されてよい。

中間渡し胴４には、爪機構を構成するグリツパ２２及び
グリツパ軸２１、更にはグリツパ２２の開閉機構を内部
に配設するために円形断面を切り欠いた切欠部分が設け
られるのであり、本発明装置にあつては、この切欠部分
に、爪座調整のための基準面２５が胴軸方向に沿つて形
成されている。この基準面２５は、主として爪座ブロツ
ク２４のためのものと、調整バー部材２６のためのもの
との２面が段差をもつて形成されているが、この段差は
本質的なことではない。このような基準面２５は、胴の
中心を基準にして厳密に設定されるのであり、また、中
間渡し胴の製作時に厳密に形成することができる。

グリツパ２２に対応する多数の爪座本体２３がねじ２７
によつて固設された爪座ブロツク２４は、胴軸方向に沿
う長尺の部材である。そして、その底部には、部分円弧
状若しくは楔状の基準当接部２８，２９が形成されてお
り、そのうちの一つのもの２８は基準面２５に、また、
他のもの２９は調整バー部材２６に各々当接している。
それ故、これらの基準当接部２８，２９の当接状態によ
り、爪座ブロツク２４の据わりが決定され、これに従つ
て、爪座本体２３の胴径方向の高さ及び姿勢も決定され
ることとなる。

基準当接部の１つ２９が当接する調整バー部材２６は、
第４図(a)，(b)に拡大図示するように、断面多角形の棒
状部材である。すなわち、第４図(a)に示されたものは
４角形であり、対を成す平行な平面の２面幅(a1)，(a2)
の各々の寸法は、爪座調整のために設定されており、後
述するように、例えば(a2)は厚紙のために、また、(a1)
は薄紙のために、各々設定されている。第４図(b)は、
６角形の場合を示しており、３組の２面幅(b1)，(b2)，
(b3)は、紙厚に応じた３段階の爪座調整を目的として寸
法が決定されているのである。

そして、各々の２面幅のうちの一方は基準面２５上に載
置され、また、他方には爪座ブロツク２４の基準当接部
の一つ２９が当接し、胴軸方向に配設されている。な
お、第１図の左端に示すように、調整バー部材２６の端
部に２面幅若しくは適合する紙厚の寸法表示３０を施
し、また、プレート３１及び止めねじ３２をもつて胴に
仮止めして抜けを防止することができる。

爪座ブロツク２４の複数の基準当接部２８，２９を各々
基準面２５及び調整バー部材２６に常時緊密に接触させ
るため、第３図に示すように、爪座ブロツク２４から基
準面２５の下部の胴本体に植設されたストツパねじ３３
にスプリング部材３４が巻回されている。このスプリン
グ部材３４の弾性力により、爪座ブロツク２４の接触が
確実なものとされるが、この場合、ストツパねじ３３の
植設方向が胴中心に向かう方向であることに留意して欲
しい。

また、調整後の爪座ブロツク２４を最終的に胴本体に固
定するため、第２図に示すように、クランプねじ部材３
５が爪座ブロツク２４に遊嵌された後、胴本体に植設さ
れている。このクランプねじ部材３５は、爪座ブロツク
２４の姿勢変更に対応して締結作用を果たさなければな
らないので、爪座ブロツク２４の球面状受け部３６に呼
応して、頭部３７が球面状に形成されている。このクラ
ンプねじ部材３５についても、その植設方向がストツパ
ねじ３３と同じく胴中心方向である。なお、３８は、ク
ランプねじ部材３５の抜け止め用のストツプリングを示
す。

ところで、用紙５が搬送されていく間には、雰囲気中に
紙粉や裏移り防止用のパウダ等様々な浮遊塵が存在す
る。そして、本発明装置は、基準面２５や調整バー部材
２６の接触によつて精度が決定されるものであるため、
塵によつて誤差が生じることのないよう考慮しなければ
ならない。

そのために、防塵シート３９が胴周に巻き付けられ、そ
の一縁がシートバー４０を介してねじ４１により爪座ブ
ロツク２４に取り付けられている。また、４２は、同様
の目的で調整バー部材２６をカバーするように設けられ
たシールを示す。

次に、作用について説明すると、第５図は用紙５が厚紙
の場合、また、第６図は用紙が薄紙の場合を示す。

用紙５が厚紙の場合には、爪座本体２３の胴径方向の高
さを薄紙の場合に比べて低くしなければならないので、
第４図(a)に示した調整バー部材２６の(a2)の２面幅が
利用される。そして、基準面２５上に２面幅(a2)が載置
され、爪座ブロツク２４の基準当接部の一つ２９がこの
２面幅(a2)に、また、他の基準当接部２８は基準面２５
に各々接触した状態でスプリング部材３４によつて押圧
され、爪座ブロツク２４がクランプねじ部材３５によつ
て固定される。

従つて、爪座本体２３は、その高さが低くされると同時
に、その姿勢も、第６図の薄紙の場合に比べて傾斜され
る。第５図において爪座本体２３が右傾していることが
理解される。そして、これにより、グリツパ２２による
厚紙の把持に適合するのである。

第６図の薄紙の場合には、第４図の調整バー部材２６の
(a1)の２面幅が利用され、この結果、爪座本体２３の高
さも高く、かつ、姿勢もほぼ垂直である。

このように、本発明装置は、調整バー部材２６の２面幅
の寸法による有段調整ではあるものの、胴中心を起点と
した明確な寸法基準のもとに、厳密に製作できる基準面
２５及び調整バー部材２６によつて、高精度の高さ調整
が可能であり、かつ、調整バー部材２６の２面幅を選択
するだけで調整量の再現が極めて容易で、追従性も良
い。

また、爪座ブロツク２４の基準当接部２８，２９を基準
面２５及び調整バー部材２６によつて支えるようにして
いるので、高さ調整と並行して爪座本体２３の姿勢調整
も爪座高さに呼応して行なうことができ、これにより、
グリツパ２２の腹当たりを確実に防止でき、かつ、安定
性も高い。このことは、爪座ブロツク２４を常時付勢ス
プリング部材３４及び球面状の頭部３７を有するクラン
プねじ部材３５によつて一層促進される。

更に、胴中心を起点とした各種寸法の基準方向、爪座本
体２３の高さ調整方向及びクランプねじ部材３５等の締
付等の調整作業の方向が全て胴径方向となつて一致する
ので、第７図に示すように爪機構７が開かれた区間で工
具４３によつて、作業を正確、かつ、簡便に行なうこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係る爪座調整装置を備えた枚葉式印
刷機の中間渡し胴の胴軸方向の平面図、第２図は、第１
図のII−II線断面図、第３図は、第１図のIII−III線断
面図、第４図(a)，(b)は、調整バー部材の断面図、第５
図及び第６図は、本発明装置の作用を説明するための断
面図、第７図は、多色刷の枚葉式印刷機の用紙搬送機構
を示す概略図、第８図(a)，(b)は、用紙の良好な受け渡
し状態を示す断面図及び矢視図、第９図(a)，(b)は、好
ましくない受け渡し状態を示す断面図及び矢視図、第１
０図は従来技術の断面図、第１１図は、従来技術の問題
点を示すための断面説明図である。３……圧胴、４……中間渡し胴、５……用紙、６，７…
…爪機構、８，１１……グリツパ、９，１２……爪座、
１０……爪軸、２１……グリツパ軸、２２……グリツ
パ、２３……爪座本体、２４……爪座ブロツク、２５…
…基準面、２６……調整バー部材、２８，２９……基準
当接部、３３……ストツパねじ、３４……スプリング部
材、３５……クランプねじ部材、３６……球面状受け
部、３７……頭部、３９……防塵シート、４２……シー
ル。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】中間渡し胴の切欠部分に爪座調整のための
基準面が胴軸方向に沿つて形成されるとともに、多数の
爪座本体を有する爪座ブロツクが該基準面に載置され、
断面多角形の棒状部材であつて、複数組の２面幅の寸法
が爪座調整のために設定された調整バー部材により、前
記基準面に対する爪座本体の胴径方向の高さが決定され
る枚葉式印刷機の爪座調整装置。
【請求項２】特許請求の範囲第１項記載の枚葉式印刷機
の爪座調整装置において、中間渡し胴の切欠部分に、胴軸方向に沿つて形成され
た基準面と、多数の爪座本体を有し、底部の基準当接部のうちの一
つが前記基準面に当接する状態で胴軸方向に配設された
爪座ブロツクと、断面多角形の棒状部材であつて、複数組の２面幅の寸
法が爪座調整のために設定され、各々の２面幅のうちの
一方が前記基準面上に載置され、また、２面幅の他方に
は前記爪座ブロツクの他の基準当接部が当接する調整バ
ー部材と、を有するもの。
【請求項３】特許請求の範囲第２項記載の枚葉式印刷機
の爪座調整装置において、爪座ブロツクに設けられたス
プリング部材によつて、該爪座ブロツクの複数の基準当
接部が常時各々基準面及び調整バー部材に弾接されるも
の。
【請求項４】特許請求の範囲第２項記載の枚葉式印刷機
の爪座調整装置において、頭部が爪座ブロツクの球面状
受け部に合致するように形成されたクランプねじ部材が
爪座ブロツクを基準面に固定するもの。