JPH06247921A - アミノメチレン化されたグルタコン酸ジニトリルの混合物の製造方法 - Google Patents

アミノメチレン化されたグルタコン酸ジニトリルの混合物の製造方法

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JPH06247921A
JPH06247921A JP6014966A JP1496694A JPH06247921A JP H06247921 A JPH06247921 A JP H06247921A JP 6014966 A JP6014966 A JP 6014966A JP 1496694 A JP1496694 A JP 1496694A JP H06247921 A JPH06247921 A JP H06247921A
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acid
acidic compound
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JP6014966A
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Helmut Clauss
ヘルムート・クラウス
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C253/00Preparation of carboxylic acid nitriles
    • C07C253/30Preparation of carboxylic acid nitriles by reactions not involving the formation of cyano groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C255/00Carboxylic acid nitriles
    • C07C255/01Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C255/30Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to acyclic carbon atoms containing cyano groups and singly-bound nitrogen atoms, not being further bound to other hetero atoms, bound to the same unsaturated acyclic carbon skeleton

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】5−アミノ−4−シアノ−ペンタ−2,4−ジ
エンニトリルの製造方法の提供。 【構成】 式(IIa)及び(IIb) の3−アミノ−アクリロニトリルを有機溶媒を用いるか
または用いずに、0〜100℃で少なくとも0.5当量
の酸性化合物の存在下にて相互に反応させ、式(Ia)
及び(Ib) [式中、R,R,R及びRは相互に独立して水
素、直鎖状もしくは分枝鎖状のC〜C−アルキル、
〜C−アルケニル等またはN,O及びSよりなる
群からのヘテロ原子1または2個を含む5〜8員の、飽
和もしくは不飽和の複素環式環を表わす]。のアミノメ
チレン化されたグルタコン酸ジニトリルの混合物の製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はベースとなる3-アミノ-アクリロ
ニトリルの二量重合による5-アミノ-4-シアノ-ペンタ
-2,4-ジエンニトリル(アミノメチレン化されたグル
タコン酸ジニトリル)の製造方法に関し、その際に表題
の化合物は異なった置換を有する3-アミノ-アクリロニ
トリルから出発する場合に混合物の状態で得られる。本
発明により製造し得る化合物は複素環の製造に対する重
要な中間体である。殊に優れた反応は除草剤(ヨーロッ
パ特許第483号)または殺虫剤(insecticide)(ヨ
ーロッパ特許第235,725号)の製造に必要とされ
る2,5-二置換されたピリジンを生成させる環閉鎖であ
る。原理的に、5-アミノ-4-シアノ-ペンタ-2,4-ジ
エンニトリルはヨーロッパ特許第268,964号と同
様にグルタコン酸ジニトリルをo-アミドと反応させる
ことにより製造することができるべきである。しかしな
がら、グルタコン酸誘導体は複雑な方法によってのみ製
造することができ;工業的方法は現在公知でない。
【0002】ヨーロッパ特許第162,464号におい
て、C6-ピリジン前駆体はC3-エナミン及びα-クロロ
アクリロニトリルから合成される。しかしながら、同一
のC3-アミンを用いる場合、C6生成、即ち所望の二量
重合はより拡張的であり、そして望ましくないオリゴマ
ー及び/または重合体の方向への中間段階のみであり;
中間段階は制御することができず、従って工業的には利
用できない。
【0003】J.Org.Chem.29(1964)、1
800に氷酢酸の存在下でのジメチルアミノアクリロニ
トリルの二量重合が記載されている。しかしながら、理
論値の40%の収率は多くのことが望まれるままの状態
である。
【0004】硫酸の存在下における3-ジメチルアミノ-
アクリロニトリルの二量重合により、反応を4分後に中
断し、そして混合物を処理する場合にまだ適度ではない
が理論収率の51%が与えられる[M.サウル(Sau
r)、シュシッツガルト大学1971の学位論文]。し
かしながら、工業的にはこのタイプの反応経路は極めて
複雑で、かつ経済的ではない小規模のバッチでのみ行い
得る。
【0005】従って、対応して置換されたベースとなる
アクリロニトリルの選択的二量重合により5-アミノ-4
-シアノペンタ-2,4-ジエンニトリルを製造し得る方法
を見い出すことができたことは驚くべきことである。本
発明による方法の特徴は理論収率の90%より多く得ら
れる高純度の反応生成物にある。他方、副反応は回避さ
れ、従って生成物を常法により、例えば吸引フイルター
を通しての濾過により単離し、そして処理することがで
きる。
【0006】従って本発明は式
【0007】
【化3】
【0008】式中、R1、R2、R3及びR4は相互に独立
して水素、直鎖状もしくは分枝鎖状のC1〜C8-アルキ
ル、C3〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルコキシアルキ
ル、C4〜C8-アルコキシアルケニル、C3〜C8-シクロ
アルキル、C6〜C12-アリール、C7〜C10-アラルキル
またはN、O及びSよりなる群からのヘテロ原子1また
は2個を含む5〜8員の、飽和もしくは不飽和の複素環
式環を表わす、のアミノメチレン化されたグルタコン酸
ジニトリルの混合物を製造する際に、式
【0009】
【化4】
【0010】式中、R1〜R4は上記の意味を有する、の
3-アミノ-アクリロニトリルを3-アミノアクリロニト
リル全量で1モル当り0.5〜50当量の酸性化合物の
存在下にて相互に反応させ、その際に有機希釈剤を用い
るか、または用いずに反応を行うことができることを特
徴とする、該アミノメチレン化されたグルタコン酸ジニ
トリルの混合物の製造方法に関する。
【0011】本発明による方法による二量重合におい
て、アミンHN(R1,R2)及びHN(R3,R4)は共に
原理的に同等でる反応において脱離生成物として除去さ
れる。従って、本発明により得られる反応生成物の混合
物は2つの物質(Ia)及び(Ib)の50モル%の範囲
内に含まれ得る。しかしながら、置換基R1〜R4に顕著
な差がある場合、2つの脱離アミンの1つが主になり得
る。例えばR1〜R4に関して芳香族基が存在する場合、
これらの芳香族基はまた反応生成物中にも見い出され、
一方非芳香族基はアミンの状態で除去されることが観察
される。式(Ia)及び(Ib)の反応生成物は分別蒸
留、結晶化、クロマトグラフイー及び他の方法により分
離し得る。出発物質として用いる置換基R3及びR4を有
する3-アミノ-アクリロニトリルを調製することが困難
である場合、本発明による方法はまた式
【0012】
【化5】
【0013】式中、R3及びR4は上記の意味を有する、
の存在下でも行い得る。
【0014】このタイプの場合、アミン交換は常に出発
物質(IIa)及びアミン(III)間に観察され、従って式
(Ib)の反応生成物は十分な量で得ることができる。
【0015】しかしながら、多くの場合に目的は反応生
成物(Ia)及び(Ib)の混合物を回避することであ
り、このことは追加の分離を必要とする。かかる場合
に、用いる出発物質はR3がR1と同一であり、そしてR
4がR2と同一であるものである。換言すると、用いる唯
一の出発物質は式(IIa)の1つであり、そして得られ
る唯一の反応生成物は式(Ia)の1つである。
【0016】直鎖状もしくは分枝鎖状のC1〜C8-アル
キルは例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、t-ブチル、異性体性ペンチ
ル、ヘキシル及びオクチルであり、好ましくはC1〜C4
-アルキル基が挙げられる。
【0017】直鎖状もしくは分枝鎖状のC3〜C8-アル
ケニルは例えば異性体性ブテニル、ペンテニル、ヘキセ
ニルまたはオクテニルを表わし、好ましくはC3〜C4-
アルケニル基が挙げられる。
【0018】直鎖状もしくは分枝鎖状のC2〜C8-アル
コキシアルキルは例えばメトキシメチル、エトキシメチ
ル及び更にCH2基がO原子により置換されたC3〜C9-
アルキル群からの基である。
【0019】直鎖状もしくは分枝鎖状のC4〜C8-アル
コキシアルケニルは例えばメトキシアリル、2-メトキ
シ-プロペニル及びCH2基がO原子により置換されたC
4〜C9-アルケニル群からの他のものである。
【0020】C3〜C8-シクロアルキルは例えばシクロ
プロピル、メチルシクロプロピル、ジメチル-シクロプ
ロピル、シクロブチル、メチル-シクロブチル、シクロ
ペンチル、メチル-シクロペンチル、シクロヘキシル、
メチル-シクロヘキシル、ジメチル-シクロヘキシル、シ
クロヘプチル及びシクロオクチル、好ましくはシクロプ
ロピル、シクロペンチル及びシクロヘキシル、並びにそ
のメチルまたはジメチル誘導体である。
【0021】C6〜C12-アリールは例えばフエニル、ナ
フチルまたはビフエニリル、好ましくはフエニルであ
る。
【0022】C7〜C10-アラルキルは例えばベンジル、
1-フエニルエチル、2-フエニルエチル及び更に本分野
に精通せる者に公知であるこのタイプの基、好ましくは
ベンジルである。
【0023】N、O及びSよりなる群からのヘテロ原子
1または2個を含む5〜8員の、飽和もしくは不飽和の
複素環式環として次のものを挙げ得る:ピロール、フラ
ン、チオフエン、ピロリジン、ピラゾール、イミダゾー
ル、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピリミジ
ン、N原子上でC1〜C4-アルキルまたはヒドロキシ-C
1〜C4-アルキルで置換され得るピペラジン、モルホリ
ン、ピラン、アゼピン、アゾシン、イソキサゾール、イ
ソチアゾール、ピリダジン及びピラジン。不飽和の複素
環式環は多かれ少なかれ顕著な芳香族特性を有し得るこ
とは本分野に精通せる者には公知である。挙げ得る好適
なかかる飽和もしくは不飽和複素環式環にはC1〜C4-
アルキルまたはヒドロキシ-C1〜C4-アルキルにより置
換され得るモルホリン、ピロリジン及びピペリジンがあ
る。
【0024】出発物質として必要とされる置換されたβ
-アミノ-アクリロニトリルはホルミルプロピオニトリル
の塩と第二級アミンとの反応(ヨーロッパ特許第18,
473号)またはo-アミドとアセトニトリルとの縮合
により容易に入手される。
【0025】本発明による反応は0〜100℃、好まし
くは10〜60℃の温度で行う。
【0026】更に本発明による反応は式(IIa)及び(I
Ib)の出発物質全量で1モル当り0.5〜50当量、好
ましくは1〜10当量の存在下で行う。
【0027】本発明による方法は好適な形態としてはR
1及びR3、並びにR2及びR4が同一である式に関して次
のとおりに表わし得る:
【0028】
【化6】
【0029】本発明により使用し得る酸性化合物は有機
及び無機酸並びにその極性有機化合物との付加生成物で
ある。有機酸または無機酸と極性有機化合物との付加生
成物を用いることが好ましい。
【0030】無機酸と極性有機化合物との付加生成物の
例にはジメチルホルムアミド(DMF)/HCl、DM
F/H2SO4、アセトニトリル/HCl、ジメチルアセ
トアミド/HCl及びアセトン/HClがある。これら
の複合物の中で、あるものは溶液中でのみ安定である
が;物質として単離し得る複合物を用いることが好まし
い。
【0031】適当な有機酸は殊に脂肪族C1〜C6-カル
ボン酸及びそのハロゲノまたはC1〜C4-アルコキシ誘
導体である。かかる酸の例にはギ酸、酢酸、プロピオン
酸、酪酸、ジクロロ酢酸、メトキシ酢酸及び本分野に精
通せる者に十分公知である同族体の物質がある。これら
の酸は好ましくは無水物として用いる。水が存在しない
ことを確認するために、少量の対応する無水物を加える
ことができる。
【0032】本発明による方法は有機希釈剤を用いる
か、または用いずに行い得る。有機希釈剤を用いる場
合、適当なかかる希釈剤は炭化水素、ハロゲン化炭化水
素、ケトン、アミド、ニトリル、エーテル及びエステル
である。例にはトルエン、キシレン、クロロベンゼン、
リグロイン、アセトン、メチルエチルケトン、アセトニ
トリル、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタ
ン、酢酸メチル、酢酸ブチル、メチルt-ブチルエーテ
ル、t-アミルメチルエーテル、ジメチルホルムアミド
(DMF)、N-メチルピロリドン(NMP)、N-メチ
ルカプロラクタム(NMC)、テトラメチル尿素及び本
分野に精通せる者に十分公知である他の物質がある。
【0033】用いる酸性化合物が好ましくは脂肪族C1
〜C6-カルボン酸またはそのハロゲノもしくはアルコキ
シ誘導体である場合、かかる酸はまた反応媒質としても
使用でき、従って追加の希釈剤を省くことができる。こ
の場合、酸は上記の範囲の上限部内にある量で用いる。
【0034】本明細書の緒論に記載のとおり、本発明に
より製造されるグルタコン酸ジニトリルは2,5-二置換
されたピリジンを生成させる環閉鎖に適する。従って本
発明による方法に対する反応媒質(酸性化合物及び有機
希釈剤または希釈剤以外の有機酸)はこの環化をその中
で直ちに行い得るように選ぶことが有利である。例には
DMF/HCl及びDMF/H2SO4がある。更に有利
な変法においては、反応媒質はグルタコン酸ジニトリル
がその中でまだ容易に撹拌することができ、かつ反応の
終了後に容易に単離できる懸濁液の状態で生成されるよ
うに選択する。このタイプの単離には吸引を用いて沈殿
した生成物を濾別し、生じる母液を大部分濃縮し、そし
て残渣を水で洗浄することが含まれる。この工程中、更
に反応生成物を同様に高純度に沈殿させる。しかしなが
ら、粗製反応混合物を完全に濃縮し、そして水を加える
ことが適当であり、その際に反応生成物は固体状態で再
び得られる。
【0035】反応形式及び収率に関し、出発物質が純粋
なトランス-アミノ-アルキルニトリルまたはその製造の
ためにシス異性体の部分を含む混合物であるか否かは重
要なことではない。
【0036】予測されたアミン置換基を有するアミノメ
チレン化されたグルタコン酸ジニトリルの製造に対し、
一方では対応して置換されたアミノ-アクリロニトリル
を用いることができる。工業的に製造される3-ジメチ
ルアミノ-アクリロニトリルは上記の方法で所望の式(I
II)のアミンと反応させる。この変法においてアニリン
を用いることにより例えば対応するN-フエニルピロリ
ドンに対する前駆体である5-フエニル-アミノ-4-シア
ノ-ペンタ-2,4-ジエンニトリルが生成される。
【0037】
【実施例】
実施例1 99.5%3-ジメチルアミノアクリロニトリル(0.3
%DMF;98.2%トランス及び1.8%シス化合物を
含む)192gを氷酢酸2リットル中にポンプ導入し
た。温和に冷却することによりバッチを最初15分間室
温で保持することが必要であった。17時間撹拌した
後、溶液をロータリーエバポレータ上にて14ミリバー
ル及び50℃の底部温度で濃縮した。残渣を水1.3リ
ットルと一緒に撹拌し、固体を吸引濾過し、そして水2
00mlで洗浄した。50℃(300ミリバール)で乾
燥した後、理論収率の88.4%に相当する淡橙色の粉
末129.3gが得られた。母液を塩化メチレンで抽出
し、そして濃縮し;更に生成物4.2%が得られた。
【0038】N,N-ジメチルアミノメチレン-グルタコ
ン酸ジニトリル: 融点:121〜122℃1 H-NMR(d-DMSO):3.2ppm、d(J=28
Hz)、6H;4.95ppm、d(J=15Hz)、1H;
7.18ppm、1(J=15Hz)、1H;7.47ppm、
s、1H。 実施例2 3-ジメチルアミノアクリロニトリル(92%トラン
ス、8%シス)3モルを氷酢酸1620ml中で二量重
合させた。懸濁液を濃縮し、水を残渣に加え、そして固
体を吸引濾過した。理論収率の89.3%に相当する純
度98.9%の生成物199.2gが得られた。母液は更
に生成物3.6%を含んでいた。
【0039】実施例3 3-ジメチルアミノアクリロニトリル9.6gを氷酢酸3
0mlに滴下しながら加え、混合物を14時間撹拌し、
そして懸濁液を吸引濾過した。理論収率の73.5%に
相当する黄色の固体5.4gが得られた。母液の濃縮及
び水の添加後、更に91.2%の全収率に相当する1.3
gのものを単離することができた。
【0040】実施例4 実施例3と同様に、3-ジメチルアミノアクリロニトリ
ル0.1モルを氷酢酸54ml及び無水酢酸5mlの混
合物に滴下しながら加えた。橙色の針状結晶2.3gが
得られ、濃縮及び水の添加後に橙色の粉末4.5gが得
られた。濃縮された母液(4.5g)は二量体3.4%、
即ち単離された収率92.5%及び全体の収率94.7%
を含んでいた。理論収率の1.1%中の副生物として、
1,3,5-トリシアノベンゼンが同定された。
【0041】実施例5 3-ジメチルアミノアクリロニトリル9.6g及びアニリ
ン9.3gを氷酢酸50mlに滴下しながら加えた。温
度はこの間に40℃に上昇した。混合物を一夜放置し、
そして橙色の懸濁液を吸収濾過した。理論収率の69.
7%に相当する5-フエニルアミノメチレン-グルタコン
酸ジニトリル6.8gが得られた。
【0042】1H-NMR(d-DMSO):5.23ppm
(d,16Hz,1H);7.08〜7.43ppm(m,6
H);8.25ppm(d,16Hz,1H);10.55pp
m(d,14Hz,1H)。
【0043】実施例6 3-ジメチルアミノアクリロニトリル9.6gをDMF5
0ml中のDMF/HCl付加生成物11gの溶液に滴
下しながら加えた。温和に冷却することにより温度を最
初に30℃で保持した。室温で5時間撹拌した後、淡黄
色の懸濁液を濃縮し、水20mlを加え、そして固体を
吸引濾過した。理論収率の91.0%に相当する純度9
6.2%の生成物6.55gが得られた。
【0044】実施例7 氷酢酸180ml中の3-ジメチルアミノアクリロニト
リル28.8gの溶液を50℃で2時間加熱し、次に真
空中にてこの温度で濃縮した。水の添加及び処理後、生
成物が理論値の87%の収率で得られた。
【0045】本発明の主なる特徴及び態様は以下のとお
りである。
【0046】1.式
【0047】
【化7】
【0048】式中、R1、R2、R3及びR4は相互に独立
して水素、直鎖状もしくは分枝鎖状のC1〜C8-アルキ
ル、C3〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルコキシアルキ
ル、C4〜C8-アルコキシアルケニル、C3〜C8-シクロ
アルキル、C6〜C12-アリール、C7〜C10-アラルキル
またはN、O及びSよりなる群からのヘテロ原子1また
は2個を含む5〜8員の、飽和もしくは不飽和の複素環
式環を表わす、のアミノメチレン化されたグルタコン酸
ジニトリルの混合物を製造する際に、式
【0049】
【化8】
【0050】式中、R1〜R4は上記の意味を有する、の
3-アミノ-アクリロニトリルを0〜100℃で少なくと
も3-アミノアクリロニトリル全量で1モル当り0.5〜
50当量の酸性化合物の存在下にて相互に反応させ、そ
の際に有機希釈剤を用いるか、または用いずに反応を行
うことができることを特徴とする、該アミノメチレン化
されたグルタコン酸ジニトリルの混合物の製造方法。
【0051】2.式
【0052】
【化9】
【0053】の3-アミノ-アクリロニトリルの代りにR
3及びR4が上記1に記載の意味を有する式
【0054】
【化10】
【0055】のアミンを用いることを特徴とする、上記
1に記載の方法。
【0056】3.R3がR1と同一であり、そしてR4
2と同一であることを特徴とする、上記1に記載の方
法。
【0057】4.用いる酸性化合物が有機酸であること
を特徴とする、上記1に記載の方法。
【0058】5.用いる酸が脂肪族C1〜C6-カルボン
酸及びそのハロゲノまたはC1〜C4-アルコキシ誘導体
であることを特徴とする、上記4に記載の方法。
【0059】6.用いる酸性化合物が極性有機化合物及
び無機酸の付加生成物であることを特徴とする、上記1
に記載の方法。
【0060】7.少なくとも1当量の酸性化合物を用い
ることを特徴とする、上記1に記載の方法。
【0061】8.反応を10〜60℃で行うことを特徴
とする、上記1に記載の方法。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 式中、R1、R2、R3及びR4は相互に独立して水素、直
    鎖状もしくは分枝鎖状のC1〜C8-アルキル、C3〜C8-
    アルケニル、C2〜C8-アルコキシアルキル、C4〜C8-
    アルコキシアルケニル、C3〜C8-シクロアルキル、C6
    〜C12-アリール、C7〜C10-アラルキルまたはN、O
    及びSよりなる群からのヘテロ原子1または2個を含む
    5〜8員の、飽和もしくは不飽和の複素環式環を表わ
    す、のアミノメチレン化されたグルタコン酸ジニトリル
    の混合物を製造する際に、式 【化2】 式中、R1〜R4は上記の意味を有する、の3-アミノ-ア
    クリロニトリルを0〜100℃で3-アミノアクリロニ
    トリル全量で1モル当り少なくとも0.5当量の酸性化
    合物の存在下にて相互に反応させ、その際に有機希釈剤
    を用いるか、または用いずに反応を行うことができるこ
    とを特徴とする、該アミノメチレン化されたグルタコン
    酸ジニトリルの混合物の製造方法。
JP6014966A 1993-01-19 1994-01-14 アミノメチレン化されたグルタコン酸ジニトリルの混合物の製造方法 Pending JPH06247921A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US3138631A (en) * 1961-06-15 1964-06-23 American Cyanamid Co 1-arylamino-2, 4-dicyanobutadienes and process for preparing same

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