JPH06247477A - 飲料入り缶または瓶容器 - Google Patents

飲料入り缶または瓶容器

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JPH06247477A
JPH06247477A JP5056332A JP5633293A JPH06247477A JP H06247477 A JPH06247477 A JP H06247477A JP 5056332 A JP5056332 A JP 5056332A JP 5633293 A JP5633293 A JP 5633293A JP H06247477 A JPH06247477 A JP H06247477A
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beverage
water
container
inner container
coffee
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JP5056332A
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Takayasu Ookubo
貴泰 大久保
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Individual
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/32Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging two or more different materials which must be maintained separate prior to use in admixture
    • B65D81/3216Rigid containers disposed one within the other
    • B65D81/3222Rigid containers disposed one within the other with additional means facilitating admixture

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】飲みたい時に飲料を作ることができ、出来たて
のおいしい飲料をのむことができる飲料入り缶または瓶
容器を提供する。 【構成】缶または瓶からなる容器1の内部を液密に区画
し、この区画された一方の空間に水を収容するととも
に、他方の空間11aに飲料の材料14を収容し、上記
容器の外から解除手段10a、16、17、18を操作
して上記液密区画15を開放し、上記飲料の材料を上記
水またはこれを暖めた湯に混ぜたり、浸すようにして飲
料を得るようにした。 【作用】外部から操作して区画を開放すると、一方の区
画に収容した飲料の材料が水と混ざるまたは浸るので飲
料ができ、このため、飲みたい人は、飲みたい時に飲料
を作ることができ、味覚および香りの優れた飲料を飲む
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動販売機や、スーパ
ーマーケット、コンビニエンスストア、またはその他の
小売り店などで広く販売されている缶入りコーヒ、缶ま
たは瓶入りジュース、缶または瓶入り紅茶、缶または瓶
入りウーロン茶、その他缶または瓶入り清涼飲料などの
ような、飲料を収容した缶または瓶容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、缶または瓶入りのコーヒ、ジュ
ース、紅茶、ウーロン茶、その他清涼飲料などは、自動
販売機を始めとして、デパート、スーパーマーケットや
コンビニエンスストア、小売店などで広く販売されてい
る。しかし、従来のこの種の飲料は、工場出荷時に缶ま
たは瓶に詰められる飲料が既に出来上がっており、味が
調合されている。したがって、飲料の味、例えば濃さ、
甘さなどを購買者の好みに応じて選択することができな
い。つまり、例えば缶コーヒや缶紅茶の場合、砂糖の混
合量やミルクの注入量が製造会社ですでに調合されてお
り、したがって砂糖やミルクを混入せずに所謂ブラック
で飲みたい、またはミルクは要らないなどのように、飲
む人の好みに応じたコーヒや紅茶が飲めない不便さがあ
る。好みに応じた缶コーヒや缶紅茶を提供するには、ブ
ラックコーヒ、砂糖・ミルク入りコーヒまたは紅茶のよ
うに、缶または瓶ごとに種別を区別して製造しなければ
ならず、製造品種が増す不具合がある。
【0003】自動販売機のなかにはホットコーヒを販売
する機械があり、砂糖の量やミルクの注入量を好みに応
じて選択できるものもあるが、この場合、コーヒ液は工
場で生産されたものが殆どであり、製造から時間が経過
しているためコーヒの経時変化による味覚の低下が避け
られない。コーヒ液の場合、時間とともに急速に酸化す
る性質があり、工場で生産されたコーヒは推奨される賞
味期間が比較的短いとされている。しかし、自動販売機
などで売られているコーヒ液の場合は、製造年月日が管
理されておらず、購買者はこれを確認する術もなく、製
造から時間がたった古いコーヒでも否応なく買う羽目に
なり、味覚が劣化していることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】また、コーヒ、紅茶、
ウーロン茶、煎茶または各種ジュースなどはできた直後
が一番おいしいと言われており、しかしながら、デパー
ト、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、小売
店などで広く販売されている缶コーヒや缶紅茶、缶ウー
ロン茶、缶煎茶または缶紅茶、またはこれらの瓶入り
は、できたての良好な味覚を味わうことが不可能であ
る。さらに、コーヒ等の場合は、いれたてに一番香りが
よく、特有の芳香を発する。このような香りは、いれた
後数分のうちに消えてしまう。よって、従来の缶入り飲
料等の場合は、飲料の香りを楽しむことが殆ど不可能で
あった。
【0005】したがって、本発明の目的は、飲みたい時
に、飲料の材料を水またはこれを暖めた湯に混ぜるもし
くは浸して飲料を作ることができ、できた直後に飲料を
飲めるようにし、飲料の酸化等の経時変化による味覚の
劣化がなく、香りの良い状態で飲むことができ、また好
みに応じて砂糖やミルクなどの調味を調整したり、その
他飲料の種類を選択できるなどのような飲料入りの缶ま
たは瓶容器を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明で、飲料の材料と
称するのは、インスタントコーヒやインスタントジュー
スなどに適用されて水または湯に混ぜることにより飲料
となる粉末や濃縮液あるいは原液、および紅茶やウーロ
ン茶、煎茶、煎じ薬、コーヒ粉末などのように水または
湯に浸したり濾過することによりエキスが抽出して飲料
を作るエキス源、さらに、好みに応じてコーヒや紅茶な
どに添加されて調味の補助となる砂糖、ミルク、ブラン
ディなどのような調味補助材などを総称したものであ
る。
【0007】そして、上記目的を達成するため、請求項
1の発明は、缶または瓶からなる容器本体の内部を液密
に区画するとともに、上記容器本体の外から操作して上
記液密区画を開放する外部操作解除手段を設け、上記区
画された一方の空間に水を収容するとともに、他方の空
間に水または湯に混ぜるもしくは浸すことにより飲料を
つくる材料を収容し、飲料を飲む前に容器本体の外部よ
り上記外部操作解除手段によって上記液密区画を開放
し、上記飲料の材料を上記水またはこれを暖めた湯に混
合もしくは浸漬して飲料を得るようにしたことを特徴と
する。
【0008】また、請求項2の発明は、水を収容した缶
または瓶からなる外部容器の内部に、水または湯に混ぜ
るもしくは浸すことにより飲料をつくる材料を収容した
内部容器を設け、この内部容器を閉塞部材で液密に封止
し、上記外部容器を閉塞した外蓋に外部から押すことに
より内側に反転して凹む突起を形成するとともに、上記
突起と上記内部容器の閉塞部材との間に押圧部材を設
け、上記外蓋の突起を押して凹ませることにより上記押
圧部材を押して上記内部容器の閉塞部材を押し開き、こ
れにより内部容器に収容した上記飲料の材料を、外部容
器内の水またはこれを暖めた湯に混ぜるもしくは浸して
飲料を得るようにしたことを特徴とする。
【0009】さらに、請求項3の発明は、水を収容した
缶または瓶からなる外部容器の内部に、水または湯に混
ぜるもしくは浸すことにより飲料をつくる材料を収容し
た内部容器を設け、この内部容器の開口端部を上記外部
容器を閉塞した外蓋の内面に液密に接合し、上記外蓋に
外部から押すことにより内側に反転して凹む突起を形成
し、この突起を押して凹ませることにより上記内部容器
を外蓋から離し、これにより内部容器に収容した上記飲
料の材料を外部容器内の水またはこれを暖めた湯に混ぜ
るもしくは浸して飲料を得るようにしたことを特徴とす
る。
【0010】
【作用】本発明によれば、いづれの請求項に記載された
発明であっても、外部から操作して、例えば内部容器を
開くなどのように、液密区画を開放すれば、一方の区画
に収容している粉末や濃縮液、エキス源のような飲料の
材料が水もしくはこれを暖めた湯に混ざったり浸るよう
になる。このため、粉末や濃縮液は水または湯に溶け、
もしくは混ざり、またエキス源はエキスを抽出する。よ
って、飲みたい時に上記飲料の材料から飲料を作ること
ができ、出来たてのおいしい飲料、すなわち経時変化に
よる味覚の低下がなく、また出来た直後の芳香の高い飲
料を飲むことができる。また、上記内部の区画を複数個
形成すれば、各区画に異なる種類の飲料材料を区分けし
て収容しておくことができ、好みに応じてこれらの飲料
を選択して作ることができる。さらに、各区画に砂糖や
ミルク、ブランディなどのような調味を補う材料を収容
しておくことができ、好みに応じてこれらを入れて味覚
を調合することもできる。
【0011】
【実施例】以下本発明について、図1ないし図5に示す
コーヒ入り缶に適用した第1の実施例にもとづき詳細に
説明する。図において、1は容器本体となる缶本体であ
り、アルミニウムまた鉄などにより形成されている。こ
の缶本体1は円筒形をなしており、この両端開口部はそ
れぞり外蓋2、3により液密に閉塞されている。これら
外蓋2、3は、鉄や樹脂で形成してもよいが好ましくは
アルミニウムにて形成されており、それぞれ周囲に5〜
7mm程度の高さを有する立ち上がり壁4、4が形成され
ている。これら立ち上がり壁4、4は外周部が折り返し
成形されており、これら折り返し部が上記缶本体1の端
部開口縁にかしめ係着され、これによりこれら外蓋2、
3は缶本体1に固定され、かつ缶本体1を液密に閉塞し
ている。
【0012】一方の外蓋2には、本発明の外部操作解除
手段に相当する突起10a、10b、10cが形成され
ており、これについては後で説明する。他方の外蓋3に
は、図5に示す通り、従来から周知のようなプルタブ5
がリベットまたはスポット溶接6などにより接合されて
いる。このプルタブ5を引上げると、これにより外蓋3
に開口(図示しない)が形成され、この開口が飲み口と
なる。
【0013】上記一方の外蓋2に形成された3個の突起
10a、10b、10cは、それぞれ内部に収容した飲
料の材料、例えばコーヒ、砂糖、ミルクに対応してこれ
らの表示「コーヒ」、「砂糖」、「ミルク」が施されて
いる。これら突起10a、10b、10cは、それぞれ
外蓋2を押し出し成形して突出させたものであり、これ
らの突出高さは例えば5mm程度とされており、前記外蓋
2の立ち上がり壁4の高さ5〜7mmよりも高くならない
ように形成されている。これら突起10a、10b、1
0cは、外から内向きに押圧力を加えると、変形し、反
転して内側に凹むように形成されている。
【0014】このような外蓋2の内側には、それぞれ飲
料の材料、例えばインスタントコーヒ粉末、砂糖、ミル
クの粉または濃縮ミルクを収容した内部容器11a、1
1b、11cが取着されている。これら内部容器11
a、11b、11cは本発明の一方の区画を構成するも
ので、これは構成が同一であるから、コーヒ粉末を収容
した内部容器11aにもとづき代表して説明する。コー
ヒ粉末を収容した内部容器11aはアルミニウムからな
り、図1ないし図3に示す通り、上端部が天井壁12に
て閉塞されるとともに下端部が開口13された例えば円
筒形をなしている。この円筒形内部容器11aは天井壁
12が上記外蓋2の内側にスポット溶接などにより接合
されており、よって外蓋2に固定されている。この内部
容器11aにはインスタントコーヒ粉末14が収容され
ており、この内部容器11aの下端開口部13は区画部
材に相当する閉塞部材、すなわち閉塞蓋15により液密
に閉止されている。この閉塞蓋15はアルミニウム、そ
の他の金属であってもよいが、本実施例の場合は合成樹
脂により形成されている。この閉塞蓋15は内部容器1
1aの下端開口部13に対して接着剤、または弾性係合
により液密に接合されており、所定の押し下げ力を加え
ると内部容器11aの下端開口部13から外れるように
なっている。この閉塞蓋15が外れると内部容器11a
の下端が開口する。
【0015】上記内部容器11aの周囲には、外部操作
解除手段に相当する摺動筒16が摺動可能に嵌め込まれ
ている。この摺動筒16は側壁にアーム17を溶接など
により一体に備えており、このアーム17の先端に押圧
ボタン18を有している。これらアーム17および押圧
ボタン18も外部操作解除手段を構成している。上記押
圧ボタン18は、前記外蓋2に形成された3個の突起1
0a、10b、10cのうちの「コーヒ」と表示した突
起10aの内側に嵌め込まれている。したがって、「コ
ーヒ」と表示した突起10aを押し下げると、押圧ボタ
ン18およびア−ム17を介して摺動筒16が押し下げ
られるようになっている。摺動筒16は内部容器11a
の外面に案内されて摺動する。
【0016】内部容器11aの外面には一体成形または
溶接などによりストッパ突起19が設けられているとと
もに、上記摺動筒16には下端から所定長さに亘るガイ
ド溝20が形成されている。上記ストッパ突起19はガ
イド溝20に摺動自在に嵌まり込み、このため摺動筒1
6は内部容器11aに対して軸方向に摺動可能である
が、相対的に回動変位しないようになっており、したが
って押圧ボタン18が突起10aと対向するように位置
決めしている。また、摺動筒16が内部容器11aに対
して軸方向に所定寸法だけ摺動すると、ガイド溝20の
上閉塞端がトッパ突起19に当接して摺動筒16がそれ
以上下降するのを規制し、摺動筒16が内部容器11a
から落下しないようになっている。上記内部容器11a
と同様な構造が、他の内部容器11bおよび11cにも
採用されており、各内部容器11b、11cにはそれぞ
れ砂糖、ミルクの粉または濃縮ミルクが収容されてい
る。そして、缶本体1には、水、特に長期に亘り品質が
劣化しないように、例えば防腐処理した水21が収容さ
れている。
【0017】このような構造のコーヒ入り缶について、
用い方を説明する。上記コーヒ入り缶は、自動販売機、
または各種販売店で販売可能であり、飲みたい人はコー
ヒ入り缶を購入し、飲みたい時に、まず、一方に外蓋2
に形成された3個の突起10a、10b、10cのうち
の「コーヒ」と表示されている突起10aを押し下げ
る。すると、突起10aが変形して図2に示すように反
転し、押圧ボタン18を押す。この場合、突起10aが
反転すると、突起10aの突出高さの略2倍、例えば8
〜10mmのストロークで押圧ボタン18を押すようにな
るのでア−ム17を介して摺動筒16が同寸法押し下げ
られる。摺動筒16は内部容器11aに案内され、下端
が閉塞蓋15を押すので、閉塞蓋15を内部容器11a
の開口部13から押し下げる。この場合、摺動筒16の
下端は全面で閉塞蓋15を押すので、閉塞蓋15は傾く
ことなく内部容器11aから確実に剥がされ、よって内
部容器11aの下端開口部13を確実に開く。このた
め、缶本体1に収容してある水21が内部容器11a内
に侵入し、または内部容器11a側のインスタントコー
ヒ粉末が外に出ることにより水21に混ざる。この状態
で缶本体1を振ると、インスタントコーヒ粉末が水に万
遍なく混ざるようになり、コーヒ液を作ることができ
る。
【0018】ブラックコーヒを飲みたい場合はこれでよ
いが、砂糖を混ぜたい場合は、外蓋2に形成された3個
の突起10a、10b、10cのうちの「砂糖」と表示
されている突起10bを押し下げると、上記と同様に内
部容器11bの閉塞蓋が外され、よって上記コーヒ液に
砂糖を加えることができる。また、ミルクを加えたい場
合は、外蓋2に形成された3個の突起10a、10b、
10cのうちの「ミルク」と表示されている突起10c
を押し下げると、内部容器11cの閉塞蓋が外され、よ
って粉末ミルクまたは濃縮ミルクを上記コーヒ液に加え
ることができる。したがって、飲みたい人の好みに応じ
て砂糖やミルクを混ぜることができる。
【0019】このようなコーヒ液は、他方の外蓋3に設
けたプルタブ5を引上げて、この外蓋3に飲み口を開け
ることにより、この飲み口から飲むことができる。
【0020】上記のようなコーヒ入り缶によれば、購入
した後、すなわち飲む直前にコーヒ液を作ることができ
るので、酸化が進まず、品質の経時劣化がないので、味
覚が落ちず、おいしいコーヒを飲むことができる。ま
た、コーヒが出来た時には香りが発生するから、この香
りはプルタブ5を引上げて飲み口を開いた時に飲み口か
ら発せられるようになり、上記味覚に加えて香りも楽し
むことができる。さらには、好みに応じてブラックコー
ヒ、砂糖入り、ミルク入りを選択することができ、好み
の多様化に応えることができる。しかも、自動販売機に
あっては、販売機にヒータを設け、缶飲料を温めて販売
する機械が知られており、このような機械を用いれば、
缶本体1内の水21をお湯にすることができるので、ホ
ットコーヒを手軽に飲めることになり、特にホット缶コ
ーヒの場合、酸化による味覚の劣化がなく、おいしさを
そそる芳香を発する等の利点がある。
【0021】そして、上記実施例の缶構造は、内部容
器、閉塞蓋、摺動筒およびレバ−ならびに押圧ボタンを
用いるが、これらはアルミニウムや合成樹脂などにより
多量生産が可能であり、かつ内部容器はスポット溶接な
どにより外蓋2に固定することができるから、従来に比
べて製造コストを大幅に上昇させることはない。なお、
落下した閉塞蓋15は、缶を振った場合に水21の中で
揺動するから、コーヒ粉や砂糖およびミルクを水21に
混ぜる場合に攪拌を促す。
【0022】図7は、本発明の第2の実施例を示す要部
の断面図であり、この第2の実施例の場合、押圧ボタン
18に連結した押圧ロッド31により、内部容器11a
の閉塞蓋15を押すようになっている。この場合、外蓋
2に形成された突起10aを押し下げると、突起10a
が変形して反転し、押圧ボタン18を介して押圧ロッド
31を押し下る。この押圧ロッド31は閉塞蓋15を押
すので、閉塞蓋15は内部容器11aの下端から外れ、
開口部13を開く。よって内部容器11aに収容した飲
料の材料、例えばコーヒ粉末14が水またはこれを暖め
た湯に混ざる。なお、32はロッド31を案内するガイ
ドである。この場合は構造がさらに簡素化し、コストダ
ウンが可能になる。
【0023】図8は、本発明の第3の実施例を示す要部
の断面図である。この第3の実施例の場合、内部容器4
1の下端はアルミホイルや防水性フィルムなどのような
閉塞シート42により閉塞されており、内部容器41内
に金属、合成樹脂製のボール43を収容してある。ボー
ル43は押圧ボタン44によりロッド45を介して押さ
れるようになっており、ボール43が押されると閉塞シ
ート42が破られるようになっている。押圧ボタン44
は外蓋2に形成した突起46を押して反転させることに
より押される。内部容器41内には、飲料の材料として
コーヒ粉末14が収容されている。この場合も、外蓋2
に形成した突起46を押して反転させると、押圧ボタン
44およびロッド45を介してボール43が押され、こ
のボール43が閉塞シート42を押し破るから、内部容
器41の下端開口部が開き、缶本体1に収容してある水
が内部容器41内に侵入し、または内部容器41側のコ
ーヒ粉末が外に出て水21に混ざる。
【0024】なお、上記各実施例では、飲料としてコー
ヒ液の場合を説明したが、本発明はコーヒ液に限らず、
例えば各種の粉末ジュースを水に溶かす場合や濃縮ジュ
ースを薄めて飲む場合などにも実施可能である。また、
複数の内部容器に、例えば異なる種類の果樹粉末を収容
しておけば、飲みたい人の好みに応じた果樹ジュースを
選択して飲むこともできる。
【0025】次に、図9ないし図11には本発明の第4
の実施例を示す。この例は、飲料の材料として、紅茶、
煎茶、ウーロン茶などのような茶葉(エキス源)を用い
た場合を説明するもので、紅茶、煎茶、ウーロン茶など
は水または湯に浸す、水または湯で濾過することにより
これら茶のエキスを抽出して飲料を得ることができる。
【0026】このため、本実施例では、缶本体1の端部
を閉止する外蓋2に外方に出っ張る少なくとも1個、例
えば2個の突起50、50を形成するとともに、この外
蓋2の内側にアルミ製の内部容器51を接合してある。
内部容器51は下端が閉塞されるとともに上端が開口さ
れ、この開口部に接合フランジ部52を有しており、こ
の接合フランジ部52に上記2個の突起50、50に嵌
まり込む押圧部53、53を形成してある。上記接合フ
ランジ部52が図示しない接着剤により外蓋2の内面に
液密に接着されることによりこの内部容器51は缶本体
1内に液密に収容されている。
【0027】内部容器51内には、紅茶、煎茶、ウーロ
ン茶などのような茶葉、またはコーヒ豆をひいた粉な
ど、すなわち抽出しようとするエキスの源(飲料の材
料)を入れた樹脂製ネット54を収容してある。ネット
54は外蓋2の内面に接着しておくことが望ましい。な
お、エキスの源を入れる入れ物は、樹脂製ネット54に
限らず、金網、布、紙、樹脂などからなるシートであっ
てもよく、要するに水(湯)を透過し、エキス源として
の茶葉や粉末の透過を阻止する袋のようなものであれば
よい。
【0028】このような構成の第4実施例の場合は、外
蓋2に形成した突起50、50を押し込んで反転させる
と、内部容器51の押圧部53、53が押されるので、
図11に示すように、接合フランジ部52が外蓋2の内
面から剥がれ内部容器51が外れる。
【0029】このため、缶本体1に収容されている水2
1またはこれを暖めておいた場合は湯が樹脂製ネット5
4を浸し、このネット54に収容してある紅茶、煎茶、
ウーロン茶などのような茶葉、またはコーヒ粉、すなわ
ち抽出しようとするエキスの源からエキスが抽出され
る。よって、他端の外蓋3に形成したプルタブ5を引い
て飲み口を開き、この飲み口より上記エキス液を飲むこ
とができる。この場合も、飲む直前にエキスを抽出する
から、新鮮な飲料を飲むことができ、賞味の良好な時期
に味わうことができ、また香りを楽しむこともできる。
【0030】なお、紅茶などの場合は、砂糖、ミルク、
レモン、ブランディなどを加えて飲むことがあるが、こ
のような場合には第4実施例と第1実施例を同時に採用
した缶を用いれば、これらの要求に応じることができ
る。また、上記実施例の場合、水としては純水を対象と
したが、炭酸水であってもよく、飲料の材料としてコー
ラやその他炭酸飲料の原液を用いてもよい。そして、上
記各実施例では飲料入り缶の場合を説明したが、各実施
例を瓶の蓋に適用すれば飲料入り瓶にも実施可能であ
る。さらに、各実施例では内部容器を開くまたは外す場
合、つまり要するに液密区画を開放して水または湯に飲
料の元を混ぜる場合には外部に設けた突起10a、10
b、10cや50を押圧して反転させるようにしたが、
外部で回動部材を操作する、捩じる、引き出す、その他
の解除操作で液密区画を開放するようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、外部
から解除手段、例えば外蓋に形成した突起を押すことに
より押圧部材が内部容器の閉塞部材に相当する仕切りを
破って区分が開放され、よって一方の区画に収容してい
る飲料の材料が水に混ざるまたる浸って飲料を作ること
ができる。このため、飲料を飲みたい人は、飲みたい時
に飲料の材料を水もしくはこれを暖めた湯に混ぜたり、
浸したりして飲料を作ることができ、経時変化による味
覚の低下がなくなり、かつ出来たばかりの芳香も嗅ぐこ
とができるので、おいしい飲料を飲むことができる。ま
た、上記内部容器のような区画を複数個形成すれば、各
内部容器に多種の調味補助材を含む飲料の材料を区分け
して収容しておくことができ、好みに応じてこれらを選
択して調合したり、また多種の飲料の中から欲しい飲料
を選択して飲むこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示し、コーヒ入り缶の
断面図。
【図2】同実施例の用い方を示す主要部の断面図。
【図3】同実施例の主要部の分解した斜視図。
【図4】同実施例のコーヒ入り缶を一方から見た全体の
外観図。
【図5】同実施例のコーヒ入り缶の他方から見た外観
図。
【図6】同実施例のコーヒ入り缶の一方から見た平面
図。
【図7】本発明の第2の実施例を示し、コーヒ入り缶の
主要部の断面図。
【図8】本発明の第3の実施例を示し、コーヒ入りの主
要部の断面図。
【図9】本発明の第4の実施例を示し、紅茶入り缶の一
方から見た平面図。
【図10】同実施例の主要部の断面図。
【図11】同実施例の使用例を示す断面図。
【符号の説明】
1…缶本体 2、3…外蓋
5…プルタブ 10a、10b、10c、50…突起 11a、11b、11c、51…内部容器 14…コーヒ粉末(飲料の材料) 15…閉塞蓋 16…摺動筒
17…ア−ム 18…押圧ボタン 21…水 53…押圧部 54…ネット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 缶または瓶からなる容器本体の内部を液
    密に区画するとともに、上記容器本体の外から操作して
    上記液密区画を開放する外部操作解除手段を設け、上記
    区画された一方の空間に水を収容するとともに、他方の
    空間に水または湯に混ぜるもしくは浸すことにより飲料
    をつくる材料を収容し、飲料を飲む前に容器本体の外部
    より上記外部操作解除手段によって上記液密区画を開放
    し、上記飲料の材料を上記水またはこれを暖めた湯に混
    合もしくは浸漬して飲料を得るようにしたことを特徴と
    する飲料入り缶または瓶容器。
  2. 【請求項2】 水を収容した缶または瓶からなる外部容
    器の内部に、水または湯に混ぜるもしくは浸すことによ
    り飲料をつくる材料を収容した内部容器を設け、この内
    部容器を閉塞部材で液密に封止し、上記外部容器を閉塞
    した外蓋に外部から押すことにより内側に反転して凹む
    突起を形成するとともに、上記突起と上記内部容器の閉
    塞部材との間に押圧部材を設け、上記外蓋の突起を押し
    て凹ませることにより上記押圧部材を押して上記内部容
    器の閉塞部材を押し開き、これにより内部容器に収容し
    た上記飲料の材料を、外部容器内の水またはこれを暖め
    た湯に混ぜるもしくは浸して飲料を得るようにしたこと
    を特徴とする請求項1に記載の飲料入り缶または瓶容
    器。
  3. 【請求項3】 水を収容した缶または瓶からなる外部容
    器の内部に、水または湯に混ぜるもしくは浸すことによ
    り飲料をつくる材料を収容した内部容器を設け、この内
    部容器の開口端部を上記外部容器を閉塞した外蓋の内面
    に液密に接合し、上記外蓋に外部から押すことにより内
    側に反転して凹む突起を形成し、この突起を押して凹ま
    せることにより上記内部容器を外蓋から離し、これによ
    り内部容器に収容した上記飲料の材料を外部容器内の水
    またはこれを暖めた湯に混ぜるもしくは浸して飲料を得
    るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の飲料入
    り缶または瓶容器。
JP5056332A 1993-02-23 1993-02-23 飲料入り缶または瓶容器 Pending JPH06247477A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7537112B2 (en) 2005-08-04 2009-05-26 Ronald Frank Balazik Drink mix system

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