JPH0624730U - 塩素乾燥塔 - Google Patents
塩素乾燥塔Info
- Publication number
- JPH0624730U JPH0624730U JP5408492U JP5408492U JPH0624730U JP H0624730 U JPH0624730 U JP H0624730U JP 5408492 U JP5408492 U JP 5408492U JP 5408492 U JP5408492 U JP 5408492U JP H0624730 U JPH0624730 U JP H0624730U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sulfuric acid
- drying tower
- tower
- chlorine
- tray
- Prior art date
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- Drying Of Gases (AREA)
- Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 除熱が十分な濃硫酸を用いた湿塩素ガスや塩
酸ガスの乾燥塔を提供する。 【構成】 濃硫酸を用いた1塔式塩素乾燥塔において、
塩化ビニル樹脂、弗素樹脂等から選ばれた耐食性樹脂成
形品の泡鐘を組み込んだ複数のトレー部と、該トレー部
の下部に位置する充填部とから成り、該充填部に硫酸を
循環させ、循環配管中に熱交換器を配置した塩素乾燥
塔。
酸ガスの乾燥塔を提供する。 【構成】 濃硫酸を用いた1塔式塩素乾燥塔において、
塩化ビニル樹脂、弗素樹脂等から選ばれた耐食性樹脂成
形品の泡鐘を組み込んだ複数のトレー部と、該トレー部
の下部に位置する充填部とから成り、該充填部に硫酸を
循環させ、循環配管中に熱交換器を配置した塩素乾燥
塔。
Description
【0001】
本考案は食塩を電気分解する際に発生する、いわゆるソーダ工業における製品 である湿塩素ガスや塩酸ガス等を防食の目的で濃硫酸を用いて乾燥する乾燥塔に 関する。
【0002】
従来の乾燥塔は充填塔3〜4本で構成される方式が用いられる。96〜98w t%濃硫酸が湿塩素や塩酸(これらを代表して以下塩素と称する)中の水分によ り希釈されて60〜75wt%になるように供給されるが、このようにして物質 収支から決定された硫酸量は塩素ガスに比べ極めて少量であり、硫酸をワンパス で供給するのみでは充填物の表面を十分に濡らすことは不可能である。このため 充填塔各塔において硫酸を自己循環させ充填物の濡れ率を向上させる必要がある 。従って充填塔方式では多数の塔とポンプが必要となる。そのためこの方式では 装置を設置するために大きな敷地を必要とし、建設コストも高く、維持管理も面 倒である。
【0003】
この欠点を補うため硫酸中を塩素ガスが気泡となって上昇する気泡塔の原理を 応用した、いわゆるトレー方式を用いることが考えられ、このように工夫するこ とにより、塔を1本とすることができる。
【0004】 この方式であれば硫酸は多数から成るトレーの上部から下部へと流下し、塩素 ガスは反対に下部から上部へと各段に溜った硫酸中を気泡となって上昇するため 、ポンプを設置しなくとも十分な気液接触が行われ、塩素の乾燥を1塔で行うこ とが可能である。
【0005】 しかしガス中の水分が硫酸により吸収される際に水分の凝縮熱と硫酸の希釈熱 が発生し硫酸水溶液の水蒸気分圧を高め、乾燥率を低下させるため除熱を行われ なければならない。発熱は殆ど入口部で生じるため除熱は主として塔の最下段で 行われる。
【0006】 1塔方式は従来すでにあり、例えば図2にあるようにすべてトレーで構成され ているため特に最下段のトレー中にパイプ式のクーラーを挿入しなくてはならな い。しかしパイプの伝熱面積に限りがあり、十分除熱を行うことが不可能である 。図3に示すようなトレー液循環配管中に熱交換器を設置すれば任意の伝熱面積 を確保できるが、トレー方式で液を循環させることはトレー中に液勾配ができ、 液ガスの偏流を起こし、ポンプがキャビテーションを起こし易く好ましくない。 又空塔速度U=0.2Nm/secで設計することが多く、塔径も大きくなり不 経済である。
【0007】
本考案は上記の事情に鑑み、種々検討した結果図1に示すように、多段泡鐘ト レー部の下部に充填部を配置し、充填部の硫酸循環配管中に熱交換器を設置する ことで解決できることを見出し、本考案を完成した。
【0008】 本考案を図1によって説明する。 20は本考案の乾燥塔で上部は1、2、3、…泡鐘トレー部で、下部に充填部 7が配置されている。これでも十分1本の塔に納まる高さである。トレー部は硫 酸循環量が大きくなればなる程性能に支障をきたすが、充填部では逆に循環量が 大きい程濡れ面積が増大し、性能が良くなり好都合である。
【0009】 充填部7の硫酸循環配管8中に熱交換器9を設置するため、任意の伝熱面積で 設計でき硫酸温度を十分冷却でき乾燥率を高めることができる。しかし充填部に 接する最下段トレー部でも発熱が無視できない場合には、残存の凝縮熱、希釈熱 の発熱を最下段トレー部で除去することも可能である(二次クーラー10、詳細 は図4参照)。大部分の除熱は充填部で完了できるので、最下段トレー部の除熱 方式は伝熱面積の小さいパイプ式で十分である。
【0010】 充填部7には例えばテラレット(日鉄化工機社製商品名)のような線構造の充 填物を用いれば、空塔速度U=0.4Nm/secと従来の値の2倍の値で設計 できるので、塔断面積も従来の2分の1とすることができ、本考案のメリットを 助長させることが可能である。
【0011】
設計条件 塩素ガス量 5000Nm3/H 入口水分 17000volppm(20℃飽和) 出口水分 60volppm 人口硫酸 98wt% 出口硫酸 70wt% 実施例 空塔速度 U=0.4Nm/sec 塔 径 2.1mφ トレー段数 5段 充填部、充填高さ 5m 全塔 高 16.5m 一次クーラー伝面 15m2 二次クーラー伝面 1.5m2 ポンプ 1台 同じ運転条件で従来の充填塔方式との結果を表1に示す。
【0012】
【0013】
本考案は充填部が本来液循環をして使用されるものであるから、トレー部のよ うに液循環による不都合を生じないし、塔が3〜4本を1本にするので従来の充 填塔方式に比べ、敷地は4分の1、建設費を約2分の1にすることができる。た だし従来の充填塔方式の圧損が250mmAqであったのに比べ、350mmA qと多少圧力が上昇するがポンプ台数が減少し、電力費の節減と維持管理が容易 になったことを考慮すれば総合して有利である。
【図1】本考案の塩素乾燥塔の説明用図である。
【図2】従来の気泡塔の側断面図である。
【図3】従来の液循環配管を有する気泡塔の側断面図で
ある。
ある。
【図4】図1における最下段トレー部に設けた熱交換器
である。
である。
1、2、3 泡鐘トレー部 7 充填部 8 充填部硫酸循環用配管 9 一次クーラー 10 二次クーラー 11 塩素ガス入口 12 塩素ガス出口 13 硫酸入口 14 硫酸出口 20 塩素乾燥塔
Claims (1)
- 【請求項1】 濃硫酸を用いた1塔式塩素乾燥塔におい
て、塩化ビニル樹脂、弗素樹脂等から選ばれた耐食性樹
脂製成形品の泡鐘を組み込んだ複数のトレー部と、該ト
レー部の下部に位置する充填部とから成り、該充填部に
硫酸を循環させ、循環配管中に熱交換器を配置した塩素
乾燥塔。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5408492U JP2507633Y2 (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 塩素乾燥塔 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5408492U JP2507633Y2 (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 塩素乾燥塔 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0624730U true JPH0624730U (ja) | 1994-04-05 |
JP2507633Y2 JP2507633Y2 (ja) | 1996-08-14 |
Family
ID=12960757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5408492U Expired - Lifetime JP2507633Y2 (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 塩素乾燥塔 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2507633Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010074180A1 (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-01 | Ogasawara Tadashi | 多結晶シリコンの製造方法及びこれに用いる反応炉 |
WO2021095329A1 (ja) * | 2019-11-13 | 2021-05-20 | 株式会社トクヤマ | 塩化水素の脱湿方法 |
CN118403479A (zh) * | 2024-07-02 | 2024-07-30 | 南通星球石墨股份有限公司 | 新型氯化氢干燥塔 |
-
1992
- 1992-06-24 JP JP5408492U patent/JP2507633Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010074180A1 (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-01 | Ogasawara Tadashi | 多結晶シリコンの製造方法及びこれに用いる反応炉 |
WO2021095329A1 (ja) * | 2019-11-13 | 2021-05-20 | 株式会社トクヤマ | 塩化水素の脱湿方法 |
CN118403479A (zh) * | 2024-07-02 | 2024-07-30 | 南通星球石墨股份有限公司 | 新型氯化氢干燥塔 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2507633Y2 (ja) | 1996-08-14 |
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Legal Events
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