JPH06246963A - プリンタヘツド装置 - Google Patents

プリンタヘツド装置

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JPH06246963A
JPH06246963A JP5252524A JP25252493A JPH06246963A JP H06246963 A JPH06246963 A JP H06246963A JP 5252524 A JP5252524 A JP 5252524A JP 25252493 A JP25252493 A JP 25252493A JP H06246963 A JPH06246963 A JP H06246963A
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JP
Japan
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laser light
laser
irradiation target
head device
printer head
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Application number
JP5252524A
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English (en)
Inventor
Minoru Watanabe
実 渡辺
Yasuhito Eguchi
安仁 江口
Masahiro Fujiwara
政浩 藤原
Takashi Aihara
隆 相原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、印字時におけるレーザ光のエネルギ
ー損失を低減し得ると共に、プリンタを小型化し得るプ
リンタヘツド装置の実現を目的とするものである。 【構成】レーザ光放射手段をレーザ光の照射対象から所
定の間隙を維持した状態に保持し、このときレーザ光放
射手段が印字データに基づいて放射するレーザ光の拡散
光で光熱変換して当該印字データを印字するようにした
ことにより、レンズ及びミラー等の光学系を必要とせず
に印字でき、かくして印字時におけるレーザ光のエネル
ギー損失を低減し得ると共に、プリンタを小型化し得る
プリンタヘツド装置を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図14〜図20) 発明が解決しようとする課題(図14〜図20) 課題を解決するための手段(図1〜図13) 作用(図1〜図13) 実施例 (1)第1実施例(図1〜図9) (2)第2実施例(図10及び図11) (3)第3実施例(図12及び図13) (4)他の実施例(図1〜図13) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はプリンタヘツド装置に関
し、特にレーザ光を熱に交換(以下これを光熱交換と呼
ぶ)して得られた熱により昇華転写記録をするようにな
された、いわゆるレーザ熱転写型のプリンタのプリンタ
ヘツド装置に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来レーザを用いた昇華転写記録におい
ては、例えば図14に示すように、透明なベースフイル
ム1の一面に赤外線吸収染料及び昇華性染料からなる染
料層2を形成したインクリボン3を、染料層2が受像紙
4の受像面4Aに当接するように当該受像紙4に密着さ
せ、レーザ5から放射されたレーザ光Lをレンズ6等の
光学系で集光及び結像した後インクリボン3のベースフ
イルム1を介して染料層2に照射するようになされ、こ
の結果染料層3の赤外線吸収染料がレーザ光Lを光熱変
換して昇華性染料を受像紙4の受像面4Aに転写させる
ことにより印字するようになされている。
【0004】この場合インクリボンとしては、図15に
示すように、ベースフイルム1の一面にカーボン層7及
び昇華染料でなる昇華染料層8を形成し、当該カーボン
層7においてレーザ光Lを光熱変換し、得られた熱で昇
華染料を受像紙4の受像面4Aに転写するようになされ
たものや、図16に示すように、カーボンを含有するベ
ースフイルム9の一面に染料層8を形成し、当該ベース
フイルム9においてレーザ光Lを光熱変換して昇華性染
料を受像紙4の受像面4Aに転写するようになされたも
のなど、種々の型のものが提案されている。
【0005】また昇華転写記録では、ある程度の大きさ
の画像等を印字する場合、例えば図17に示すように、
受像紙4及びインクリボン3が密着するように巻き付け
られた回転ドラム10を回転させながら、レーザ5から
放射されたレーザ光Lをコリメートレンズ11及びシリ
ンドリカルレンズ12等を介して所定の角速度で回転す
る例えば6角柱形状のポリゴンミラー13の周側面で反
射させることにより、当該反射したレーザ光Lを球面レ
ンズ24及びトロイダルレンズ25等を介してインクリ
ボン1上に結像させてインクリボン3上を走査させて印
字する方法や、図18に示すように、ポリゴンミラー1
3に代えて板状の反射鏡16が回転するようになされた
ガルバノミラー17を用いた方法が行われている。
【0006】また他の方法として、図19に示すよう
に、レーザ5とレーザ光Lを結像する結像レンズ20と
を1つの筐体21に収納し、当該筐体21をレーザ光L
がインクリボン3上で結像するように保ちながらリード
ねじ22又はベルト等を用いてインクリボン3の幅方向
に往復させることによりレーザ光Lにインクリボン3上
を走査させる方法や、図20に示すように、光フアイバ
ケーブル23によつてレーザ5と接続された結像レンズ
20だけを筐体21に収納するなどの方法も提案されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
に昇華転写記録では、大きさのある画像等を印字するた
めにはレーザ光Lを集光及び結像するためのレンズやミ
ラー等の光学系11〜16及び20が必要となり、この
場合レンズにおけるレーザ光Lの反射及び光の利用効率
の悪さなどからエネルギー損失が大きい問題があつた。
例えば図17及び図18に示すような方法では、コリメ
ートレンズ11でレーザ光Lを平行に矯正する際当該レ
ーザ光Lの全てをカバーするためにはN・Aを大きくし
なくてはならず装置が大型化するために、一般的には小
さいレンズを用いると共にこれによつて光の利用効率が
悪くなる分レーザ5の出力を上げる手法が用いられてい
る。
【0008】このためこの種のプリンタでは高出力レー
ザを使用することにより、その操作には危険が伴う問題
があつた。さらに図17〜図20に示すような装置で
は、インクリボン3に照射するレーザ光Lのピント合わ
せなど、光学系11〜16及び20の位置調整作業が煩
雑な問題があると共に、光路長を長く取るために装置が
大型化し、かつ部品点数が多くなる問題があつた。
【0009】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、印字時におけるレーザ光のエネルギー損失を低減し
得ると共に、プリンタを小型化し得るプリンタヘツド装
置を提案しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、供給される印字データに基づいて
レーザ光Lを照射対象3に照射することにより、照射対
象3において光熱変換させて印字データを記録するプリ
ンタ60のプリンタヘツド装置30において、レーザ光
Lを放射するレーザ光放射手段31及び33と、レーザ
光放射手段31及び33をレーザ光Lの照射対象3から
所定の間隙を維持した状態に保持するレーザ保持手段3
4とを設け、レーザ光放射手段31及び33から放射さ
れたレーザ光Lの拡散光を照射対象3に直接照射するよ
うにした。
【0011】また本発明においては、レーザ保持手段3
4は照射対象3に対して印字方向に摺動するようにし
た。
【0012】さらに本発明においては、供給される印字
データに基づいてレーザ光Lを照射対象3に照射するこ
とにより、照射対象3において光熱変換させて印字デー
タを記録するプリンタ60のプリンタヘツド装置30に
おいて、レーザ光Lを放射するレーザ光放射手段31及
び33と、レーザ光放射手段31、33及び照射対象3
間に配置され、レーザ光Lのパワー分布を平均化するパ
ワー分布平均化手段81と、レーザ光放射手段31及び
33から放射されたレーザ光Lがパワー分布平均化手段
81を介して照射対象3に入射するようにレーザ光放射
手段31、33及びパワー分布平均化手段81を一体に
保持するレーザ保持手段34とを設けた。
【0013】さらに本発明においては、レーザ保持手段
34は照射対象3上を印字方向に移動するようにした。
【0014】さらに本発明においては、供給される印字
データに基づいてレーザ光Lを照射対象3に照射するこ
とにより、照射対象3において光熱変換させて印字デー
タを記録するプリンタ60のプリンタヘツド装置におい
て、レーザ光Lを放射するレーザ光放射手段31、33
と、レーザ光放射手段31、33及び照射対象3間に配
置され、レーザ光Lが透過できる透過率を有すると共
に、レーザ光Lの光路上で照射対象3と対向する一面側
71Aに所定の大きさの窪み71Bが形成された板状の
透過部材71と、レーザ光放射手段31、33から放射
されたレーザ光Lが透過部材71を介して照射対象3に
入射するようにレーザ光放射手段31、33及び透過部
材71を一体に保持する保持手段34とを設け、透過部
材71の一面71A側を照射対象3に当接させて使用す
るようにした。
【0015】さらに本発明においては、レーザ保持手段
34は照射対象3上を印字方向に移動するようにした。
【0016】
【作用】レーザ光放射手段31及び33からレーザ光の
拡散光を照射対象3に直接照射するようにしたことによ
り、レンズ及びミラー等の光学系を必要とせずに印字で
き、かくして印字時におけるレーザ光のエネルギー損失
を低減し得ると共に、プリンタ60を小型化し得るプリ
ンタヘツド装置30を実現できる。
【0017】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0018】(1)第1実施例 図14〜図20との対応部分に同一符号を付して示す図
1〜図3において、30は全体としてプリンタヘツド装
置を示し、半導体レーザ31は信号入力端子31Aが円
筒形状のヒートシンク32を介してハーネス用基板33
に半田付けされ、当該ハーネス用基板33のリード線3
3Aを通して供給される印字データに基づき必要に応じ
てレーザ光を放射するようになされている。この半導体
レーザ31は、ヒートシンク32をレーザヘツド筐体3
4の上段部34A及び下段部34Bの中央を貫くように
設けられた貫通穴34Cに嵌め込むと共にハーネス用基
板33をレーザヘツド筐体34の上面に形成された方形
状の溝34Dに嵌め込むようしてレーザヘツド筐体34
に収納される。
【0019】このときヒートシンク32の周側面には高
さ方向に溝32Aが形成されると共に、レーザヘツド筐
体34の下段部34Bの周側面には貫通穴34Cにまで
達するピン穴34Eが形成され、かくして半導体レーザ
31、ヒートシンク32及びハーネス用基板33を当該
レーザヘツド筐体34に装着した後ピン35をピン穴3
4Eに嵌め込むことにより当該ピン35の先端がヒート
シンク32の溝32Aに嵌まり込み、この結果ヒートシ
ンク32及び半導体レーザ31の不要な回転を規制でき
るようになされている。さらにレーザヘツド筐体34に
おいては、下段部34Bの下面に円盤形状のカバーガラ
ス36が接着剤等を用いて固着されると共に、上段部3
4Aの溝34Dの先端にはハーネス用基板33とほぼ等
しい高さの台部34Fが形成されてコ字状に成形された
基板固定用板ばね37が配設され、これにより当該基板
固定用板ばね37がハーネス用基板33の裏面を押圧す
ることで半導体レーザ31の先端面がカバーガラス36
に圧接するようになされている。
【0020】この場合レーザヘツド筐体34は、板状に
形成されたレーザヘツド圧着用台座38の下面側に固着
されると共に、当該レーザヘツド圧着用台座38はレー
ザヘツド圧着用ばね39を介して所定の機構に固定され
た板状のばね受け板40に取り付けられ、かくしてレー
ザヘツド圧着用ばね39がレーザヘツド圧着用台座38
を下方に押すことにより、半導体レーザ31がカバーガ
ラス36を介して受像紙4及び当該受像紙4上に配置さ
れたインクリボン3をプラテンロール41に圧着させる
ようになされている。
【0021】ここで、図4に示すように、半導体レーザ
31としては30〔mW〕の出力を有し、かつレーザ光の
出力源となるレーザチツプ31Bがベース31Cの上面
31CXに対して10〔μm〕程度台座31Dよりに取り
付けられ、レーザ光Lをベース31Cとの接合面31C
Yに対して水平方向及び垂直方向にそれぞれ12〔°〕及
び24〔°〕の放射角θA 及びθB をもつた楕円として放
射するものが用いられ、カバーガラス36としては150
〔μm〕程度の厚さのものが用いられている。
【0022】このとき図5(A)に示すように、一般的
にレーザチツプLDから放射されたレーザ光Lがガラス
50内を通るとき、レーザチツプLDからガラス50ま
での距離をd1 、ガラス50の厚みをd2 、レーザ光の
放射角をθ1 、ガラス50による屈折角をθ2 及びガラ
ス50の屈折率をn1 とすると、ガラス50を透過した
後のレーザ光Lのスポツト径Dは次式
【数1】 で与えられると共に、放射角θ1 、屈折角θ2 及び屈折
率n1 の間には次式
【数2】 なる関係があることが知られている。
【0023】従つてカバーガラス36の半導体レーザ3
1が当接していない側の面(以下これを露光面36Aと
呼ぶ)におけるレーザ光Lの形状を、d1 を10〔μm〕
とし、かつd2 を150 〔μm〕として(1)式及び
(2)式を用いて求めると、図5(B)に示すように、
当該レーザ光Lはカバーガラス36の露光面36Aにお
いて長径D1 が46〔μm〕で短径D2 が23〔μm〕の楕
円となつて放射されることが分かる。
【0024】この場合このスポツト径D1 及びD2 のレ
ーザ光Lでインクリボンに露光して昇華転写を行うと
き、当該スポツト径D1 及びD2 と等しい大きさのドツ
トが印字されるのであれば、当該プリンタヘツド装置3
0は半導体レーザ31の接合面31CYの垂直方向に次
【数3】 及び接合面31CYの水平方向に次式
【数4】 の解像度をもち、従つてフルカラープリンタに適用して
も実用上十分な性能をもつことが分かる。
【0025】因にこの場合、レーザ光Lの強度eは図6
に示すようにガウス分布している。ここでいうスポツト
径とはレーザ光Lの強度eが最大強度の半分の値H(2
e/2)より大きい部分の幅(以下これを半値幅と呼
ぶ)のことである。このとき図7(A)に示すように、
レーザ光Lの強度は昇華性染料が均一に塗布されたイン
クリボン3と組み合わせて使用したときのインクリボン
3内部の温度分布とほぼ等しく、従つて図7(A)及び
(B)からも明らかなように、昇華(発色)温度TW
半値幅Hよりも高い温度T1 の昇華性染料が用いられた
インクリボン3ではレーザ光Lの露光面36Aにおける
スポツト径D1 及びD2 よりも小さいドツトで印字する
ことができ、これに対して昇華温度TW が半値幅よりも
低い温度T2 の昇華性染料が用いられたインクリボン3
ではレーザ光Lの露光面36Aにおけるスポツト径D1
及びD2 よりも大きいドツトで印字することができる。
【0026】従つて当該レーザヘツド装置30において
は、使用するレーザ31によるレーザ光Lの放射角θA
及びθB とカバーガラス36の厚みとインクリボン3の
構造等との組み合わせを変えることにより、種々の解像
度を得ることができる。実際上実験によれば、上述の条
件で厚さが6〔μm〕の透明フイルムベース1上に10
〔μm〕の厚さのカーボン層7及び昇華性染料層8を順
次形成した構造(図15)のインクリボンを用いて1ラ
イン印字を行つた場合、50〜80〔μm〕の線幅のライン
を印字することができた。
【0027】この実施例の場合、当該レーザヘツド装置
30は図8に示すようなプリンタ60のプリンタヘツド
として使用されている。すなわちプリンタ60において
は、図示しないローデイング機構は必要に応じて紙カセ
ツト(図示せず)に収納された受像紙4を円柱形状のプ
ラテン61及びピンチローラ62間の所定の位置にロー
デイングするようになされている。このときインクリボ
ン供給ローラ63に巻き付けられた帯状のインクリボン
3は、その一端をインクリボン巻き取りローラ64で支
持された所定の状態にセツトされる。
【0028】さらに、図示しないレーザヘツド圧着オン
オフ機構はレーザヘツド装置30をインクリボン3及び
受像紙4を介してプラテン61に所定の圧力で押しつけ
る(以下この動作をレーザヘツド圧着と呼ぶ)と共に、
図示しないレーザヘツド移動機構は当該レーザヘツド装
置30をプラテン61の長手方向に移動させるようにな
され、このとき印字データに合わせてレーザ光を放射又
は放射を停止させることにより1ライン分の印字(以下
これを1ライン印字と呼ぶ)を行う(以下これを主走査
と呼ぶ)ようになされている。レーザヘツド圧着オンオ
フ機構は1ライン印字が終了するとレーザヘツド装置3
0によるレーザヘツド圧着を停止させると共に、この後
レーザヘツド移動機構は当該レーザヘツド装置30を移
動させて印字開始位置である初期位置に戻すようになさ
れている。
【0029】さらにレーザヘツド圧着オンオフ機構はレ
ーザヘツド装置30によるレーザヘツド圧着を開始させ
ると共に、このとき図示しないインクリボン巻き取り用
モータ及びプラテンロール駆動用モータは所定の角度分
だけ回転してインクリボン巻き取りロール64及びプラ
テン61にそれぞれインクリボン3及び受像紙4を1行
分だけ巻き取らせた後(以下これを副走査と呼ぶ)レー
ザヘツド移動機構が当該レーザヘツド装置30をプラテ
ン61の長手方向に移動させて2行目の印字を開始させ
るようになされている。この後当該プリンタ60におい
ては、上述と同様の動作を繰り返すことにより所定の面
積を印字して1色目の印字を終了させる。さらに当該プ
リンタ60においては、多色印字の場合にはレーザヘツ
ド圧着オンオフ機構がレーザヘツド装置30にレーザヘ
ツド圧着を停止させると共に、プラテンロール駆動用モ
ータが逆回転してプラテン61に受像紙4を巻き戻させ
ることによりレーザヘツド装置30を1行目上に位置さ
せ、この後上述と同様の動作を繰り返し実行して複数色
の印字を行うようになされている。
【0030】以上の構成において、レーザヘツド筐体3
4がカバーガラス36を介して受像紙4に密着されたイ
ンクリボン3上を摺動するとき、半導体レーザ31は常
にカバーガラス36の厚みに相当する距離を保ちながら
インクリボン3上を移動する。従つてインクリボン3に
は常に同じスポツト径D1 及びD2 のレーザ光の拡散光
が照射され、この結果受像紙4の受像面4A上には使用
するレーザ31の放射角θA 及びθB とカバーガラス3
6の厚みとインクリボン3の構造等とに応じた所定の解
像度で画像等が印字される。
【0031】この場合半導体レーザ31の光出力の使用
効率はカバーガラス36表面での反射による損失のみで
あり、実験によれば当該半導体レーザ31の発光出力が
30〔mW〕に対してカバーガラス36の露光面36Aで
は27〔mW〕程度の出力が得られ、結果的に半導体レー
ザ31から放射されるレーザ光に対して90〔%〕程度の
使用効率を達成することができることが分かつた。
【0032】以上の構成によれば、レーザヘツド筐体3
4の下段部34Bの下面にカバーガラス36を固着する
と共に、当該レーザヘツド筐体34に半導体レーザ31
を先端が圧接するように収納し、当該レーザヘツド筐体
34をカバーガラス36を介して受像紙4と密着された
インクリボン3上を摺動させると共に、このとき半導体
レーザ31に印字データに基づき必要に応じてレーザ光
を放射させるようにしたことにより、レンズ等の光学系
11〜17及び20(図17〜図20)を使用せずにレ
ーザ光の拡散光で印字することができ、かくして印字時
におけるレーザ光のエネルギー損失を低減し得ると共
に、プリンタ60を小型化し得るプリンタヘツド装置3
0を実現できる。また当該プリンタヘツド装置30にお
いては、印字時におけるレーザ光のエネルギー損失を低
減し得ることにより、比較的に小さいパワーのレーザ3
1を用いることができ、かくしてプリンタ60の安全性
を向上でき、かつ消費電力を低減できる。
【0033】さらに当該プリンタヘツド装置30におい
ては、光学系11〜17及び20を用いてレーザ光を集
光及び結光することなしにレーザ光の拡散光を用いて熱
転写させるようにしたことにより、プリンタ60の部品
点数を大幅に削減し得ると共に光学系11〜17及び2
0のピント調整等の作業が不要となり、かくしてプリン
タ60の使い勝手を向上させ得るプリンタヘツド装置3
0を実現できる。
【0034】(2)第2実施例 図1との対応部分に同一符号を付して示す図10は第2
実施例のプリンタヘツド装置70を示し、カバーガラス
36の代わりにカバーガラス71を用いていることを除
いて第1のプリンタヘツド装置30と同様に形成されて
いる。すなわちプリンタヘツド装置70においては、図
11(A)に示すように、カバーガラス71の露光面7
1A側に半導体レーザ31のレーザチツプ31B(図
4)と対向するように窪み71Bが形成され、これによ
りレーザチツプ31Bから放射されたレーザ光Lをカバ
ーガラス71内を通過後、当該窪み71Bを介して外部
に放射するようになされている。
【0035】このため窪み71Bにおいては、その大き
さがカバーガラス71の露光面71Aを含む平面上での
レーザ光Lのスポツトサイズよりも充分大きく、かつカ
バーガラス71及びインクリボン3間の接触面積よりも
充分小さい大きさに選定されている。
【0036】この場合半導体レーザ31のレーザチツプ
31Bからカバーガラス71までの距離をd10、カバー
ガラス71の厚みをd11、窪み71Bの深さをd12、カ
バーガラス71によるレーザ光Lの屈折率をn10、半導
体レーザ31のレーザチツプ31Bから放射されるレー
ザ光Lの放射角をθ10、カバーガラス71によるレーザ
光Lの屈折角をθ11とすると、カバーガラス71の露光
面71Aを含む平面上での当該レーザ光Lのスポツト径
Dは次式
【数5】 で与えられる。またこのとき放射角θ10、屈折角θ11
び屈折率n10との間には次式
【数6】 なる関係がある。
【0037】従つて当該プリンタヘツド装置70のカバ
ーガラス71の露光面71Aを含む平面上におけるレー
ザ光Lのスポツトの形状を、d10を10〔μm 〕、d11
150〔μm 〕、d12を50〔μm 〕として(5)式及び
(6)式を用いて求めると、図11(B)に示すような
長径D10が63〔μm 〕で短径D11が31〔μm 〕の楕円と
なることが分かる。
【0038】この場合このスポツト径D10及びD11のレ
ーザ光Lをインクリボン3に照射することにより昇華転
写を行うものとすると、当該スポツト径D10及びD11
等しい大きさのドツトが印字されるのであれば、当該プ
リンタヘツド装置70は半導体レーザ31の接合面31
CYの垂直方向に次式
【数7】 及び接合面31CYの水平方向に次式
【数8】 の解像度をもち、従つてフルカラープリンタのプリンタ
ヘツド装置としても実用上十分に適用することができ
る。
【0039】以上の構成において、レーザヘツド筐体3
4がカバーガラス71を介して受像紙4に密着されたイ
ンクリボン3上を摺動するとき、半導体レーザ31は第
1実施例の場合と同様に常にカバーガラス71の厚みに
相当する距離を保ちながらインクリボン3上を移動す
る。従つてインクリボン3には常に同じスポツト径D10
及びD11のレーザ光Lの拡散光が照射され、この結果受
像紙4の受像面4A上には使用する半導体レーザ31の
放射角θA 及びθB とカバーガラス71の厚みとインク
リボン3の構造等とに応じた所定の解像度で画像等を印
字することができる。
【0040】ここで、例えば第1実施例のプリンタヘツ
ド装置30ではカバーガラス36が平板状に形成されて
いるために、インクリボン3上でレーザ光Lが照射され
光熱変換により高温となる部分とカバーガラス36の露
光面36Aとが常に当接している。このためこの種のプ
リンタヘツド装置30ではインクリボン3で発生した熱
のうちカバーガラス36に逃げて昇華転写に有効に使わ
れない熱エネルギーが多く発生するおそれがある。とこ
ろがこのプリンタヘツド装置70では、カバーガラス7
1の露光面71A側におけるレーザ光Lの光路部分に窪
み71Bを形成したことにより、インクリボン3上でレ
ーザ光Lが照射され光熱変換により高温となる部分とカ
バーガラス71の露光面71Aとが当接するのを常に回
避することができる。
【0041】従つて当該プリンタヘツド装置70では、
インクリボン3にレーザ光Lを照射することによつて発
生した熱がカバーガラス71に逃げ難く、この結果光熱
変換により得られる転写熱エネルギーの損失を低減する
ことができる。
【0042】以上の構成によれば、カバーガラス71の
露光面71A側におけるレーザ光Lの光路部分に窪み7
1Bを形成したことにより、転写熱エネルギーの損失を
低減することができ、かくして第1実施例に比べてより
一層消費電力を低減できる。従つて電源を一層小型化す
ることができ、かくしてプリンタ装置全体をより一層小
型化することができるプリンタヘツド装置を実現でき
る。またレーザ光Lの有効利用率が向上することによ
り、第1実施例に比べてパワーの小さいレーザ光源を使
用することができるようになり、かくしてより一層安全
性を向上させることができる。
【0043】(3)第3実施例 図1との対応部分に同一符号を付して示す図12は第3
実施例のプリンタヘツド装置80を示し、カバーガラス
36の代わりにガラスフアイバーを束ねてスライスした
ものを円盤形状にしたもの(以下これをフアイバー束8
1と呼ぶ)を用いていることを除いて第1実施例のプリ
ンタヘツド装置30と同様に形成されている。
【0044】この実施例の場合、フアイバー束81にお
いては、1本のフアイバー径が25〔μm 〕程度のガラス
フアイバーを複数本束ね、これを1〔mm〕程度の厚さに
スライスすることにより形成されている。
【0045】以上の構成において、当該プリンタヘツド
装置80では、半導体レーザ31のレーザチツプ31B
から放射されたレーザ光Lをフアイバー束81を形成す
る各ガラスフアイバーを介して外部に放射する。ここ
で、一般的に半導体レーザから放射されるレーザ光はそ
の強度分布がガウス分布しており、従つて例えば第1実
施例のプリンタヘツド装置30のように当該レーザ光L
を平板状のカバーガラス36を介してインクリボン3上
に照射するような場合には当該インクリボン3上のビー
ムスポツトの中心部が加熱され過ぎるためにこの部分と
当接する受像紙4の受像面が融けだすおそれがある。
【0046】また第1実施例のプリンタヘツド装置30
では、レーザ光Lの強度分布がガウス分布しているため
に転写されたドツトの中心部とその周辺部との濃度差が
大きくなるために、ビームスポツトの中心部と当接する
受像紙4が融けださないようにレーザ光Lの強度を設定
すると周辺部の濃度が低くなり過ぎるといつた問題が生
じるおそれがある。ところがこのプリンタヘツド装置8
0では、図13(A)〜(C)に示すように、半導体レ
ーザ31のレーザチツプ31Bから放射されたレーザ光
Lがフアイバー束81を形成する各ガラスフアイバー8
2内を通るときには当該レーザ光Lのうち0次モードの
光だけが通過するために、当該レーザ光Lは強度分布が
ガウス分布(図13(A))よりも中心がつぶれたほぼ
半円形状の分布に平均化された(図13(C))、かつ
ガラスフアイバー82の径とほぼ等しい径のビームとし
て各ガラスフアイバー82から出射する。
【0047】従つて当該プリンタヘツド装置80では、
空間的に均一化された一様な強度分布のレーザ光Lをフ
アイバー束81の各ガラスフアイバー82の径で決まる
常に同じスポツト径のレーザ光としてインクリボン3上
に照射することができるために受像紙4の過加熱による
融けを防止しながら中心部と周辺部とでの濃度差の少な
い均一なドツトを順次印字することができる。従つて当
該プリンタヘツド装置80では、供給される印字データ
に基づいて半導体レーザ31からレーザ光Lを発射しな
がらフアイバー束81を介して受像紙4に密着したイン
クリボン3上を摺動することによつて、受像紙4の受像
面上にフアイバー束81の各ガラスフアイバー82の径
とインクリボン3の構造等とに応じた所定の解像度で画
像等を順次印字することができる。
【0048】実際上実験によれば、厚さが6〔μm 〕の
透明なフイルムベース1上に10〔μm 〕の厚さのカーボ
ン層7及び昇華性染料層8を順次形成した構造(図1
5)のインクリボンを用いて1ライン印字を行つた場
合、40〜50〔μm 〕の線幅のラインを印字することがで
きた。この場合当該プリンタヘツド装置80では、上述
のようにスポツト径がフアイバー束81を形成する各ガ
ラスフアイバー82の径でほぼ決定するために、当該ガ
ラスフアイバー82の径を選定することにより所望の幅
の線を印字することができる。
【0049】またこのプリンタヘツド装置80では、半
導体レーザ31の光出力の使用効率はフアイバー束81
表面での反射による損失及び各ガラスフアイバー82中
の損失だけであり、実験によれば当該半導体レーザ31
の発光出力が30〔mW〕のときにはフアイバー束81の露
光面81A(図12)側からは27〔mW〕程度の出力が得
られ、結果的に半導体レーザ31から放射されるレーザ
光Lに対して90〔%〕程度の使用効率を達成することが
できることが分かつた。
【0050】以上の構成によれば、平板状のカバーガラ
ス36の代わりに複数本のガラスフアイバー82を束ね
てスライスすることにより形成されたフアイバー束81
を用いるようにしたことにより、半導体レーザ31から
出射されたレーザ光Lの強度分布をガウス分布から空間
的に均一化した一様な分布に変換することができ、かく
してインクリボン3と圧接する受像紙4の過加熱による
融けを防止し得ると共に中心部とその周辺部とでの濃度
差が少ない均一なドツトを印字し得るプリンタヘツド装
置を実現できる。
【0051】(4)他の実施例 なお上述の第1実施例においては、カバーガラス36と
して円盤形状に形成された厚さ150 〔μm〕のものを用
いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、カバーガラス36の形状としてはこの他種々の
形状のものを適用できる。
【0052】また上述の第1〜第3実施例においては、
半導体レーザ31として30〔mW〕の出力を有し、接合
平行角θA 及び接合垂直角θB がそれぞれ12〔°〕及び
24〔°〕であると共に、レーザチツプ31Bがベース3
1Cの上面31CXから10〔μm〕程度台座31Dより
に当該ベース31Cに取り付けられたものを使用した場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、半導体レ
ーザ31としてはこの他種々の形状のものを適用出来
る。
【0053】さらに上述の第1実施例においては、半導
体レーザ31のレーザチツプ31Bをインクリボン3か
ら常に所定の距離を保つと共にごみのレーザヘツド筐体
34内への進入を防止し、かつレーザチツプ31Bを保
護するためにカバーガラス36をレーザヘツド筐体34
の下段部34Bの下面に固着するようにした場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、ごみのレーザヘツ
ド筐体34内への進入を防止し、かつレーザチツプ31
Bを保護する手段としてはこの他種々の方法を適用でき
る。
【0054】さらに上述の第1〜第3実施例において
は、本発明を昇華性の染料を用いて印字を行う昇華記録
に適用する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、この他溶融転写記録にも適用できる。この場合、昇
華記録方式でフルカラーにする場合にはインクリボン3
としてフイルムベース1上にカーボン層7及び染料層8
を積層した構造のもの(図15)が使用されるが、溶融
転写記録では例えばワードプロセツサ及びフアツクス等
で用いられる黒インクリボンは自分自身で発熱すること
によりカーボン層7等の光熱変換層からの熱伝導を必要
としないため、昇華記録に対してより高感度な記録が期
待できる。
【0055】さらに上述の第1実施例においては、なん
らコーテイングをしていない円盤形状のカバーガラス3
6を用いることにより発光出力30〔mW〕に対して露光
面36Aでの出力が27〔mW〕程度でレーザ光の利用効
率を90〔%〕にした場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、反射防止コーテイングを施したカバーガラ
スを用いるようにしても良く、この他ガラス形状及び材
質等の変更によりさらに使用効率を向上させることがで
きる。
【0056】さらに上述の第1〜第3実施例において
は、プリンタ60(図8及び図9)が主走査の後副走査
をするようにした場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、主走査方向及び副走査方向を入れ換えるよう
にしても良い。この場合、プリンタヘツド装置30がイ
ンクリボン3及び受像紙4をプラテン61に所定の圧力
で押しつけ、当該プリンタヘツド装置30を固定したま
まプラテン61を回転させてインクリボン3及び受像紙
4を送り、プラテン61の回転方向に1ライン印字を行
う。このときインクリボン巻き取りロール駆動用モータ
でインクリボン巻き取りロール64を回転させ、インク
リボン3を弛まない程度に巻き取る。さらに1ライン印
字終了後、プラテン61を逆回転させてインクリボン3
及び受像紙4を初期位置に戻すと共に、インクリボン供
給ロール用モータによつてインクリボン供給ロール63
を回転させてインクリボン3の弛みをとる。
【0057】さらにプリンタヘツド移動機構によつてプ
ラテン61の長手方向に1行分レーザヘツド装置30を
移動させて2行目を印字すると共に同じ動作を所定の回
数だけ繰り返すことにより所定の面積の印字を行う。多
色印字の場合には、この後インクリボン巻き取りロール
64を回転させることによりインクリボン3を2色目の
部分の印字開始位置まで巻き取らせて印字を行うように
すれば良い。
【0058】さらに上述の第1〜第3実施例において
は、プリンタヘツド装置30をプラテン61の長手方向
を往復しながら順次印字を行うようにしたプリンタ60
(図8及び図9)に適用するようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、例えばプリンタ60に
上述の機構に加えてインクリボン3を切断するインクリ
ボンカツト機構と、当該切断されたインクリボン3をプ
ラテン61に巻き付けるインクリボン巻き付け機構と、
当該プラテン61に巻き付けられたインクリボン3をプ
ラテン61から取り外すインクリボン取り外し機構を設
け、1色印字分の長さ以上の外周長をもつプラテン61
に受像紙4及び1色分のインクリボン3を巻き付けて固
定し、当該インクリボン3にプリンタヘツド装置30を
圧着させたままプラテン61を回転させると共に、この
ときプリンタヘツド装置30をプラテン61の長手方向
に移動させて印字するようにした、いわゆるドラムスキ
ヤン型のプリンタに適用するようにしても良い。
【0059】この場合、1色分の印字が終了した後は受
像紙4をプラテン61に固定したままインクリボン3だ
けをプラテン61から取り外し、2色目のインクリボン
3を所定の大きさに切断してプラテン61にローデイン
グすると共に固定し、2色目の印字を行う。さらにこの
後同様の動作を繰り返すことにより多色印字を実現でき
る。
【0060】さらに上述の第1〜第3実施例において
は、レーザ光の出力手段として半導体レーザ31を使用
するようにした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、レーザ光の出力手段としてはこの他種々のもの
を適用できる。
【0061】さらに上述の第1〜第3実施例において
は、インクリボンとして図14に示す構造のインクリボ
ン3を用いた場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、要は昇華転写型のインクリボンであるのならば、
図15に示す構造のインクリボンや図16に示す構造の
インクリボン等この他種々の構造のインクリボンを適用
できる。
【0062】さらに上述の第3実施例においては、平板
状のカバーガラス36に代えて複数のガラスフアイバー
82を束ねてスライスすることにより形成した平板状の
フアイバー束81を用いるようにした場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、当該フアイバー束81に
第2実施例と同様にして窪みを形成するようにしても良
い。
【0063】さらに上述の第2実施例においては、カバ
ーガラス71の露光面71A側でレーザ光Lの光路上に
所定の大きさの窪み71Bを1つだけ形成するようにし
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該
窪み71Bよりも小さい大きさの窪みを複数個カバーガ
ラス71の露光面71A側でレーザ光Lの光路上に形成
するようにしても第2実施例の場合とほぼ同様の効果を
得ることができる。
【0064】さらに上述の第3実施例においては、カバ
ーガラス36の代わりにガラスフアイバー82を複数本
束ねてスライスすることにより形成されたフアイバー束
81を用いるようにした場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、要はレーザ光Lのパワー分布を空間的
に一様にし得るものをカバーガラス36の代わりに用い
るのであれば、パワー分布平均化手段としてはこの他種
々のものを適用できる。
【0065】さらに上述の第3実施例においては、フア
イバー束81をガラスフアイバー82を複数本束ねてス
ライスすることによつて形成するようにした場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、要はレーザ光Lの
光路上にガラスフアイバーを配置すれば良く、従つて例
えば周辺部が平板状のもので形成され、中心部がガラス
フアイバー82で構成されたものを用いることもでき
る。
【0066】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、レーザ光
放射手段をレーザ光の照射対象から所定の間隙を維持し
た状態に保持し、このときレーザ光放射手段が印字デー
タに基づいて放射するレーザ光の拡散光で光熱変換して
当該印字データを印字するようにしたことにより、レン
ズ及びミラー等の光学系を必要とせずに印字でき、かく
して印字時におけるレーザ光のエネルギー損失を低減し
得ると共に、プリンタを小型化し得るプリンタヘツド装
置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のプリンタヘツド装置を示す分解斜
視図である。
【図2】図1に示すプリンタヘツド装置の断面構造を示
す断面図である。
【図3】図1に示すプリンタヘツド装置の断面構造を示
す断面図である。
【図4】半導体レーザを示す斜視図である。
【図5】カバーガラスの露光面におけるレーザ光のスポ
ツト径の説明に供する略線図である。
【図6】レーザ光の光強度分布の説明に供する特性曲線
図である。
【図7】インクリボン内の温度と昇華面積との関係の説
明に供する特性曲線図である。
【図8】図1に示すプリンタヘツド装置を用いたプリン
タの一実施例を示す略線的な部分断面図である。
【図9】図8に示すプリンタの外観構成を示す略線的な
斜視図である。
【図10】第2実施例のプリンタヘツド装置を示す分解
斜視図である。
【図11】カバーガラスに形成された窪みの様子を示す
略線図である。
【図12】第3実施例のプリンタヘツド装置を示す分解
斜視図である。
【図13】各ガラスフアイバーから出射するレーザ光の
強度分布の説明に供する略線図である。
【図14】昇華転写記録の原理説明に供する略線図であ
る。
【図15】他のインクリボンの構造を示す略線的な側面
図である。
【図16】他のインクリボンの構造を示す略線的な側面
図である。
【図17】従来のプリンタによる走査例を示す略線的な
斜視図である。
【図18】従来のプリンタによる走査例を示す略線的な
斜視図である。
【図19】従来のプリンタによる走査例を示す略線的な
斜視図である。
【図20】従来のプリンタによる走査例を示す略線的な
斜視図である。
【符号の説明】
3……インクリボン、4……受像紙、5……レーザ、3
0、70、80……プリンタヘツド装置、31……半導
体レーザ、33……ハーネス用基板、34……レーザヘ
ツド筐体、36、71……カバーガラス、36A、71
A、81A……露光面、38……レーザヘツド圧着用台
座、39……レーザヘツド圧着用ばね、40……ばね受
け板、41、61……プラテン、60……プリンタ、7
1B……窪み、81……フアイバー束、82……ガラス
フアイバー。
フロントページの続き (72)発明者 相原 隆 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給される印字データに基づいてレーザ光
    を照射対象に照射することにより、上記照射対象におい
    て光熱変換させて上記印字データを記録するプリンタの
    プリンタヘツド装置において、 上記レーザ光を放射するレーザ光放射手段と、 上記レーザ光放射手段を上記レーザ光の照射対象から所
    定の間隙を維持した状態に保持するレーザ保持手段とを
    具え、上記レーザ光放射手段から放射された上記レーザ
    光の拡散光を上記照射対象に直接照射することを特徴と
    するプリンタヘツド装置。
  2. 【請求項2】上記レーザ保持手段は上記照射対象に対し
    て印字方向に摺動することを特徴とする請求項1に記載
    のプリンタヘツド装置。
  3. 【請求項3】供給される印字データに基づいてレーザ光
    を照射対象に照射することにより、上記照射対象におい
    て光熱変換させて上記印字データを記録するプリンタの
    プリンタヘツド装置において、 上記レーザ光を放射するレーザ光放射手段と、 上記レーザ光放射手段及び上記照射対象間に配置され、
    上記レーザ光のパワー分布を平均化するパワー分布平均
    化手段と、 上記レーザ光放射手段から放射された上記レーザ光が上
    記パワー分布平均化手段を介して上記照射対象に入射す
    るように上記レーザ光放射手段及び上記パワー分布平均
    化手段を一体に保持するレーザ保持手段とを具えること
    を特徴とするプリンタヘツド装置。
  4. 【請求項4】上記レーザ保持手段は上記照射対象上を印
    字方向に移動することを特徴とする請求項3に記載のプ
    リンタヘツド装置。
  5. 【請求項5】供給される印字データに基づいてレーザ光
    を照射対象に照射することにより、上記照射対象におい
    て光熱変換させて上記印字データを記録するプリンタの
    プリンタヘツド装置において、 上記レーザ光を放射するレーザ光放射手段と、 上記レーザ光放射手段及び上記照射対象間に配置され、
    上記レーザ光が透過できる透過率を有すると共に、上記
    レーザ光の光路上で上記照射対象と対向する一面側に所
    定の大きさの窪みが形成された板状の透過部材と、 上記レーザ光放射手段から放射された上記レーザ光が上
    記透過部材を介して上記照射対象に入射するように上記
    レーザ光放射手段及び上記透過部材を一体に保持する保
    持手段とを具え、上記透過部材の上記一面側を上記照射
    対象に当接させて使用することを特徴とするプリンタヘ
    ツド装置。
  6. 【請求項6】上記レーザ保持手段は上記照射対象上を印
    字方向に移動することを特徴とする請求項5に記載のプ
    リンタヘツド装置。
JP5252524A 1992-12-29 1993-09-13 プリンタヘツド装置 Pending JPH06246963A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102497992A (zh) * 2009-09-23 2012-06-13 利乐拉瓦尔集团及财务有限公司 激光打标方法和激光打标系统

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