JPH06246410A - 連続鋳造用浸漬ノズルの吐出孔付着物除去方法 - Google Patents

連続鋳造用浸漬ノズルの吐出孔付着物除去方法

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JPH06246410A
JPH06246410A JP3643493A JP3643493A JPH06246410A JP H06246410 A JPH06246410 A JP H06246410A JP 3643493 A JP3643493 A JP 3643493A JP 3643493 A JP3643493 A JP 3643493A JP H06246410 A JPH06246410 A JP H06246410A
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JP
Japan
Prior art keywords
immersion nozzle
continuous casting
vibrating body
molten metal
pair
Prior art date
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Pending
Application number
JP3643493A
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English (en)
Inventor
Susumu Yuhara
晋 油原
Toshitane Matsukawa
敏胤 松川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 浸漬ノズルに設けた左右一対の吐出孔に付
着、堆積した付着物を除去する。 【構成】 浸漬ノズル1に設けた一対の吐出孔11を介し
て鋳型2内に溶融金属9を鋳込むに際し、アクチュエー
タ4により移動自在に支持された支持棒3の先端部に設
けた振動体6を吐出孔11の付着物10近傍に臨ませ、振動
体6に超音波振動を伝達することにより溶融金属9を介
して付着物10に衝撃を与え、これを剥離させて除去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融金属の連続鋳造に
おいて、浸漬ノズルの吐出孔に付着堆積した付着物を除
去する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造における溶融金属たとえば溶鋼
中のAl2O3 等の非金属介在物は一部がタンディッシュ内
で浮上するが大半が浸漬ノズルを通って鋳型内に持込ま
れる。これらの非金属介在物が浸漬ノズルを通過する際
に、内壁面に付着するが、特に浸漬ノズルに設けた一対
の吐出孔に付着、堆積して詰りが生じ易い。
【0003】浸漬ノズルの吐出孔に非金属介在物等が付
着堆積すると溶融金属の流れが悪くなるので吐出流量を
確保しようとすれば吐出断面積が減った分だけ吐出流速
が大きくなる。このため鋳型内の溶融金属の流動が大き
く変化し、鋳型内の湯面乱れがひどい場合には、バウダ
を巻き込むいわゆるノロかみや溶融金属中に深く侵入し
た非金属介在物の凝固シェルへのトラップを生じて鋳片
の品質が著しく低下するという問題が生じていた。
【0004】特に浸漬ノズルに設けた一対の吐出孔のう
ち一方側のみが付着物の堆積によって詰ると、他方側の
吐出孔からの吐出流速が大きくなる偏流が発生すると前
記の問題点を助長することになる。従来、タンディッシ
ュから鋳型へ溶鋼を供給する浸漬ノズルのノズル孔や吐
出孔に非金属介在物や地金等が付着することを防止する
ために浸漬ノズルの材質を改善したり、鋳造中の浸漬ノ
ズルを抵抗加熱する方法が知られているが、安定した十
分な効果が得られていないのが実状である。
【0005】また一般的に行われている浸漬ノズル内を
流れる溶鋼中へArガス等の吹込みによってノズル詰りを
防止する方法では、ガス気泡が鋳型内鋳片の凝固シェル
に浮上途中でトラップされ気泡として残り、製品欠陥と
なる恐れがある。特開昭58−151949号公報および特開昭
63−104759号公報では超音波等の振動を直接浸漬ノズル
に伝達し、ノズル詰りを防止する方法が開示されてい
る。この方法では振動が直接浸漬ノズルに伝達されるた
めノズル詰り防止には効果があるが、振動によって浸漬
ノズルが折損し易いという欠点がある。
【0006】さらに特開平1−113158号公報には、溶融
金属を鋳型に注入するタンディッシュのストッパに超音
波振動を伝達することによってストッパヘッドと浸漬ノ
ズルへの介在物付着を防止する方法が提案されている。
この方法は浸漬ノズルへの振動伝達が極めて弱く、した
がって吐出孔への振動伝達がないため、吐出孔への非金
属介在物の付着防止効果を期待することができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の事情
にかんがみてなされたものであり、連続鋳造用浸漬ノズ
ルの吐出孔に付着堆積した付着物を積極的に除去して、
一対の吐出孔から吐出される溶融金属の偏流を防止し均
等な吐出流を維持することができる連続鋳造用浸漬ノズ
ルの吐出孔付着物除去方法を提供することを目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明は、連続鋳造時に溶融金属を浸漬ノズルに設け
た一対の吐出孔を介して鋳型内に鋳込むに際し、アクチ
ュエータにより移動自在に支持された支持棒の先端部に
設けた振動体を前記浸漬ノズルに設けた一対の吐出孔に
付着堆積した付着物の近傍に臨ませ、前記振動体に超音
波振動を伝達することを特徴とする連続鋳造用浸漬ノズ
ルの吐出孔付着物除去方法である。
【0009】本発明では、前記振動体の代りに支持棒の
先端部に設けた鋭利な刃物を、浸漬ノズルに設けた一対
の吐出孔に付着堆積した付着物に突き当てるようにして
連続鋳造用浸漬ノズルの吐出孔に付着した付着物を除去
するようにしてもよい。
【0010】
【作用】以下、本発明の構成および作用を図面に基づい
て説明する。図1は本発明装置の断面図であり、図1の
左半分と右半分とには、それぞれ異なった態様の装置を
示している。まず図1の左側半分に示す本発明に係る装
置について説明すると、連続鋳造装置のタンディッシュ
(図示せず)から鋳型2へ溶融金属9を供給する浸漬ノ
ズル1の吐出孔11に接近することができる支持棒3とこ
の支持棒3の先端に設けられた振動体6と、その支持棒
3の後部をローラ13を介して前後に移動自在に支持する
アクチュエータ4とそれらを鋳型近傍の床上に設置する
ための架構5と、アクチュエータ4を傾動させるシリン
ダ12と、振動発生装置8とからなっている。なお、図1
の右側半分にも対称位置に同じ構造の装置を配置するの
はいうまでもない。
【0011】浸漬ノズル1に設けた左右一対の吐出孔11
に付着、堆積した付着物10を除去する際には、まずアク
チュエータ4を駆動して支持棒3をくり出すと共にシリ
ンダ12を作動して、支持棒3の傾斜角度を調節して支持
棒3の先端部に設けた振動体6を吐出孔11に付着した付
着物10の近傍に臨ませる。次に振動発生装置8を作動し
て振動体6から超音波振動を発し、溶融金属9を介して
付着物10に衝撃を与えてこれを剥離させて除去する。
【0012】また図1の右側半分に示す本発明に係る別
の装置は、浸漬ノズル1の吐出孔11に接近することがで
きる支持棒3と、支持棒3の先端に設けられた鋭利な刃
物7と、支持棒3の後部をローラ13を介して前後に移動
自在に支持するアクチュエータ4と、シリンダ12等から
なり、振動発生装置を除き、前記図1の左半分に示す装
置と同様である。
【0013】浸漬ノズル1の吐出孔11に付着、堆積した
付着物10を除去する際には、アクチュエータ4を駆動す
ると共にシリンダ12を作動して支持棒3の先端部に設け
た鋭利な刃物7を吐出孔11の付着物10に直接突き当てて
これを脱落させて除去する。なお鋭利な刃物7を前後進
すると共にこれに回転を加えて付着物10を除去するよう
にしてもよい。
【0014】溶融金属に浸漬される支持棒3、振動体6
または鋭利な刃物7は耐熱性に優れたものを採用するべ
きであるが、いずれも溶損が生じるので容易に交換でき
るようにするのが好ましい。また、振動体6、鋭利な刃
物7は溶融金属に浸っているため、位置を把握すること
ができず、また、直接浸漬ノズル1を破損させることが
ないように、各部材の剛性を高くしたり、さらには位置
検出装置をつけることが望ましい。
【0015】浸漬ノズル1の吐出口11に振動体6や鋭利
な刃物7が接近している時には、吐出孔11より吐出され
た溶融金属の流動を乱すので、できるだけ作業を短時間
にする必要がある。浸漬ノズル1の浸漬深さは必ずしも
一定ではないので支持棒3の移動アクチュエータ4をシ
リンダ12により傾動させて調節する。なお、吐出孔11か
ら剥離した付着物がそのまま溶融金属にトラップされ鋳
造されないように鋳型2内に浮遊している状態で除去す
る必要がある。
【0016】
【実施例】図1の左半分に示す本発明の装置を用いて浸
漬ノズルに設けた吐出孔に付着堆積した付着物を除去す
る場合について説明する。新品の浸漬ノズル1が平均し
て 3.1回の取鍋内の溶鋼を鋳造することができる連続鋳
造装置において、本発明による浸漬ノズル1の吐出孔付
着物除去装置を鋳型近傍に設置した。支持棒3の先端に
10Hzの周波数を発生する振動体6を設けた。1回の鍋の
溶鋼を鋳造する間に1回、振動体6をノズル吐出孔11に
約3秒間接近させ付着物10を除去させた。その直後、付
着物10が鋳型2内の溶鋼に浮遊している場合には作業員
がこれを取り除くようにした。
【0017】本発明を採用することによって浸漬ノズル
の吐出孔に付着堆積した付着物を除去できるので図2に
示すように本発明の実施前に比較して実施後は新品4チ
ャージ後の偏流発生指数を半減することができた。その
結果、図3に示すように浸漬ノズルの連々指数を本発明
の実施前に比較して実施後は、大幅に向上することがで
きた。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、浸漬ノ
ズルの吐出孔の付着物を積極的に除去するようにしたた
め浸漬ノズルに設けた一対の吐出から吐出される溶融金
属の偏流を防止することができるので均等な鋳片を得る
ことができる。また、浸漬ノズルの寿命を延長できるた
めノズル原単位を下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置を示す断面図である。
【図2】新品4チャージ後の偏流発生指数を本発明の実
施前と実施後とを比較して示す棒グラフである。
【図3】浸漬ノズルの連々指数を本発明の実施前と実施
後とを比較して示す棒グラフである。
【符号の説明】
1 浸漬ノズル 2 鋳型 3 支持棒 4 アクチュエータ 5 架構 6 振動体 7 鋭利な刃物 8 振動発生装置 9 溶融金属 10 付着物 11 吐出孔 12 シリンダ 13 ローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造時に溶融金属を浸漬ノズルに設
    けた一対の吐出孔を介して鋳型内に鋳込むに際し、アク
    チュエータにより移動自在に支持された支持棒の先端部
    に設けた振動体を前記浸漬ノズルに設けた一対の吐出孔
    に付着堆積した付着物の近傍に臨ませ、前記振動体に超
    音波振動を伝達することを特徴とする連続鋳造用浸漬ノ
    ズルの吐出孔付着物除去方法。
  2. 【請求項2】 振動体の代りに支持棒の先端部に設けた
    鋭利な刃物を、浸漬ノズルに設けた一対の吐出孔に付着
    堆積した付着物に突き当てることを特徴とする請求項1
    記載の連続鋳造用浸漬ノズルの吐出孔付着物除去方法。
JP3643493A 1993-02-25 1993-02-25 連続鋳造用浸漬ノズルの吐出孔付着物除去方法 Pending JPH06246410A (ja)

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JP3643493A JPH06246410A (ja) 1993-02-25 1993-02-25 連続鋳造用浸漬ノズルの吐出孔付着物除去方法

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