JPH06245923A - 体型分析装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 下着を着た受診者を電子式カメラで撮影する
撮影手段２と、受診者の性別、年齢、身長、体重等のデ
ータを入力する入力手段３と、この入力手段３で入力さ
れたデータに基づいて受診者とほぼ同じ体型の平均的な
人のデータをデータベースから取り出し、このデータに
基づいて下着に隠れた部分を推定して輪郭を抽出する抽
出手段と、この抽出手段で抽出されたデータと受診者の
同性、同年齢の標準健康人のデータとを比較する演算処
理手段４と、この比較したデータを出力する出力手段と
からなる体型分析装置。 【効果】 下着に隠れた部分を同性、同年齢、同身長、
同体重の平均的なデータで補正するから受診者の輪郭が
客観的に抽出できる。従って、従来のような写真をオペ
レータがなぞって輪郭を抽出しないから極めて速く正解
に輪郭を抽出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は体型分析装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、体型分析装置としては特開昭６２
−２４３５３５号公報記載の体形分析装置が知られてい
た。上記公報記載の体型分析装置は受診者等の被測定者
の正面シルエットおよび側面シルエット等の写真を光学
式カメラで撮影する撮影装置とこの撮影装置で撮影され
た写真の表面をデジタイザでオペレータがなぞって電気
信号に変換して受診者の輪郭を得る輪郭抽出手段と受診
者の皮脂厚を検出する皮脂厚検出手段と受診者の性別、
年齢、身長、体重を入力する入力手段とからなる入力装
置と、この入力装置からの入力データに基づいて体型バ
ランスと体脂肪率と肥満度を演算し、これらの演算値を
受診者と同性且つ同年齢の標準健康人のデータとを比較
演算し、これらの比較データから受診者の体型指数を演
算する演算処理装置とを備えているものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、一般に、受診
者等の被測定者は下着を付けたまま測定するから、この
下着に隠れた部分は撮影されない。従って、上記方法で
は、撮影された正面と側面のシルエット等の写真の表面
をデジタイザーでなぞる際に、この下着に隠れた部分を
オペレーターが適宜推測してなぞっている。そのため、
オペレーターによる個人差が生じるし、又、オペレータ
ーが注意深く推測するために負担が大きいし、推測のた
めの時間がかかるという問題点があった。又、画像を撮
影し、これを現像した後、デジタイザ等で電気信号に変
換するので時間がかかるという問題がある。そこで、本
発明の目的は、オペレーター個人によらずに客観的な方
法で輪郭を推定し、簡単に速く体型を分析する体型分析
装置を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記問題を解決
し、上記目的を達成するためになされたものであって下
着を着た受診者を電子式カメラで撮影する撮影手段と、
受診者の性別、年齢、身長、体重等のデータを入力する
入力手段と、この入力手段で入力されたデータに基づい
て受診者とほぼ同じ体型の平均的な人のデータをデータ
ベースから取り出し、このデータから下着に隠れた部分
を推定して受診者の輪郭を抽出する抽出手段と、この抽
出した輪郭から受診者の体型バランスを演算し、この演
算したデータと、入力されたデータに基づいてデータベ
ースから取り出された受診者の同性、同年齢の標準健康
人のデータとを比較する演算処理手段と、この比較した
データを出力する出力手段とからなるものである。

【０００５】本発明において電子式カメラとはテレビカ
メラやビデオカメラの如く画像を直接演算処理手段に送
ったりモニターテレビに出力したり、又、磁気テープに
記憶するものであって、通常の光学式カメラの如く画像
を紙等に現像しないものである。

【０００６】

【作用】本発明体型分析装置の使用方法および作用につ
いて説明する。本発明体型分析装置では、受診者を電子
式カメラで撮影する。一方、入力装置に受診者の性別、
年齢、身長、体重等のデータを入力する。このように電
子式カメラで撮影するから、この電子式カメラで撮影し
た画像をコンピュータ等の演算処理手段に直接入力でき
たり、モニターテレビに出力したり、又、磁気テープや
フロッピーディスク等の保存媒体に録画し、この保存媒
体から演算処理手段に入力したりモニターテレビに出力
できる。

【０００７】しかし、一般に、受診者は下着を着たまま
撮影するから、この下着に隠れた部分の輪郭を推定し抽
出する必要がある。この輪郭の抽出手段について説明す
ると、入力手段から入力された性別、年齢、身長、体重
等のデータに基づいて受診者とほぼ同じ性別、年齢、身
長、体重の平均的な体型をデータベースから取り出し、
このデータベースから取り出した輪郭と下着の部分の上
下の受診者の身体の部分とを重ね合わせて、下着の部分
の輪郭を推定するのである。もし、丁度重ね合わせられ
るデータがない場合には、重ね合わせられない部分を補
正して輪郭を推定する。

【０００８】このようにして受診者の輪郭を客観的に推
定して抽出するから、従来のように、光学式カメラ等で
撮影した写真をオペレーターがなぞってデジタイザで入
力する必要がない。従って、写真のなぞり方等によって
受診者の輪郭が変形されない。又、この輪郭の抽出はコ
ンピュータ等の演算処理手段で行うから極めて速く正確
に行うことができる。又、テレビカメラ等の電子式カメ
ラで撮影した画像を直接入力できるから極めて速く測定
できるし、磁気テープ等の保存媒体に保存し、将来の診
断に役立てることができる。このようにして得た輪郭か
ら受診者の体型バランスを演算する。

【０００９】一方、入力された性別、年齢、身長、体重
等のデータに基づいて、データベースの中から同性、同
年齢の標準健康人のデータを取り出す。そして、この演
算処理の手段で演算された体型バランスと標準健康人の
データとが比較される。この比較された結果が出力装置
で出力され、受診者の健康状態を診断するのである。診
断者の輪郭を抽出したり、体型バランスを演算し、この
演算したデータと標準健康人のデータとを比較する作業
はすべてコンピュータで行うから極めて速く結果が得ら
れる。

【００１０】

【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。図１〜２
は本発明体型分析装置を用いて受診者を診断する場合の
一実施例を示すもので、図１は体型分析装置の構成図、
図２は図１の体型分析装置で輪郭を推定する順序を示す
もので、（イ）は下着を着た診断者の輪郭の説明図、
（ロ）は下着に隠れた部分を取り去った輪郭の説明図、
（ハ）はデータベースの中から取り出した同性、同年
齢、同身長、同体重の輪郭を示す説明図、（ニ）は
（ハ）のデータから下着の部分を取り出した輪郭を示す
説明図、（ホ）はデータベースから取り出したデータで
補正した診断者の輪郭を示す説明図である。

【００１１】図１〜２において、１はスクリーンや均一
な照度を有する面照明装置等の背景である。２はテレビ
カメラからなる撮影手段である。３は受診者の性別、年
齢、身長、体重等のデータを入力する入力手段であり、
キーボード等の汎用の入力装置でよい。４はパーソナル
コンピュータにビデオ入力部を有する画像処理ボードを
組み入れた演算処理手段であり、この画像処理ボードに
はＡ／Ｄ変換部、画像メモリー部が設けられている。そ
して、この演算処理手段４の中には男女の各種年齢の健
康人のデータと平均的な体型のデータとが記録されてい
るデータベースがある。

【００１２】５はモニターテレビであり、このモニター
テレビ５で演算処理手段４で抽出した輪郭を画像として
表示したり、入力装置３から入力されたデータから受診
者の同性且つ同年齢の標準健康人のデータ等を表示する
ものである。６はプリンタ等の出力手段であり、演算処
理手段４で演算した受診者の体型バランスや、受診者の
同性且つ同年齢の標準健康人のデータとを比較したデー
タを出力するものである。７は受診者の輪郭である。８
はデータベースの中から取り出した輪郭である。９はデ
ータベースから取り出されたデータで補正した受診者の
輪郭である。

【００１３】次に、この体型分析装置で受診者を分析し
ている状態を説明する。先ず、受診者は背景１の前に立
ち、正面と側面から撮影手段２で撮影する。この画像を
撮影する場合には、モニターテレビ５を見ながら行うと
便利である。この撮影手段２で撮影した画像は、直接、
演算処理手段４に入力したり、磁気テープやフロッピー
ディスク等の保存媒体に記録させ、この保存媒体から、
演算処理手段４の中に入力する。

【００１４】一方、入力手段３から受診者の性別、年
齢、身長、体重等を入力する。すると、演算処理手段４
の中のデータベースに記録されている受診者と同性、同
年齢、同身長、同体重の平均的な人の輪郭８のデータ
と、同じくデータベースに記憶されている受診者と同
性、同年齢、の標準健康人のデータが取り出される。そ
して、下着を着た受診者の下着に隠れた部分を、受診者
と同性、同年齢、同身長、同体重の平均的な人のデータ
から推定して受診者の輪郭９を抽出する。

【００１５】この受診者の下着に隠れた部分の輪郭の推
定方法を説明すると、図２の（イ）に示すように、下着
を着た受診者の輪郭７があると、この輪郭から、（ロ）
に示すように、下着を着た部分を取り去り、この下着と
の境界部分に（ａ、ｂ、ｃ、ｄ、ｅ、ｆ）というように
符号を付ける。次に、データベースから取り出した受診
者と同性、同年齢、同身長、同体重の輪郭８を、図２の
（ハ）に示すように、取り出し、受診者の下着の部分と
同じ輪郭８の部分を切り取り、この部分にも（ａ′、
ｂ′、ｃ′、ｄ′、ｅ′、ｆ′）というように符号を付
ける。

【００１６】そして、この符号の部分を重ね合わせる。
丁度、図２の（ホ）に示すように、重ね合わせると、輪
郭９が抽出される。又、丁度重ね合わせられないと、こ
の部分を修正して重ね合わせて、図２の（ホ）に示すよ
うな、輪郭９を得る。このようにして輪郭を抽出する。
このように受診者の輪郭が抽出されると、この輪郭から
体型バランスが演算される。

【００１７】そして、データベースから取り出した標準
健康人のデータと、演算処理手段４で抽出した輪郭から
演算された体型バランスのデータとが比較される。この
とき、データベースの中に受診者と同じ身長のデータが
ない場合には、この身長に近い標準体型を身長に合せて
拡大したり縮小したりして比較するとよい。次に、この
比較されたデータが出力手段６から出力される。

【００１８】比較する場合、診断者の体型バランスのデ
ータと標準健康人のデータとを別々にモニター５に出力
してもよいし、両者を重ねて出力してもよい。いずれに
しても受診者に判り易くすればよい。又、比較したデー
タは直ちに示すこともできるし、又、保存して将来示す
こともできる。又、過去のデータを保存していて、この
保存している過去のデータと現在のデータを比較して出
力させてもよい。従来の体型分析装置では、デジタイザ
入力から出力まで約１２０秒を要したが、本実施例では
撮影から体型分析まで１０秒以内でデータが得られた。
このように、本実施例ではデータが極めて速く得られ
る。

【００１９】

【発明の効果】本発明体型分析装置は電子式カメラで撮
影し、この撮影した画像のデータを直接あるいは磁気テ
ープ等に記録し、この磁気テープから演算処理手段の中
に入力されるから、極めて速く入力できるし、正確に入
力できる。又、診断者の輪郭を抽出するときに、同性、
同年齢、同身長、同体重の平均的なデータをデータベー
スから取り出し、このデータから下着に隠れた部分を推
定するから、受診者の輪郭が客観的に抽出できる。従っ
て、従来のような写真をオペレータがなぞって輪郭を抽
出しないから、極めて速く正確に行うことができる。

【００２０】又、この輪郭を抽出したり、この抽出した
輪郭から体型バランスを演算したり、この体型バランス
と、同性、同年齢の標準健康人との比較したりすること
をコンピータ等の演算処理手段の中で行うから、極めて
速く且つ正確に行うことができる。このように比較デー
タを直ちに得ることができるので、受診者にとって極め
て便利である。このように、本発明体型分析装置は種々
な特徴があるから価値あるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明体型分析装置を用いて受診者を診
断する場合の一実施例を示すもので、体型分析装置の構
成図である。

【図２】図２は図１の体型分析装置で輪郭を推定する順
序を示すもので、（イ）は下着を着た診断者の輪郭の説
明図、（ロ）は下着の部分を取り去った輪郭の説明図、
（ハ）はデータベースの中から取り出した同性、同年
齢、同身長、同体重の輪郭を示す説明図、（ニ）は
（ハ）のデータから下着に隠れた部分を取り出した輪郭
を示す説明図、（ホ）はデータベースから取り出したデ
ータで補正した受診者の輪郭を示す説明図である。

【符号の説明】

１ 背景 ２ 撮影手段 ３ データ入力手段 ４ 演算処理手段 ５ モニターテレビ ６ 出力手段 ７ 受診者の輪郭 ８ データベースの輪郭 ９ データで補正した受診者の
輪郭

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 下着を着た受診者を電子式カメラで撮影
   する撮影手段と、受診者の性別、年齢、身長、体重等の
   データを入力する入力手段と、この入力手段で入力され
   たデータに基づいて受診者とほぼ同じ体型の平均的な人
   のデータをデータベースから取り出し、このデータから
   下着に隠れた部分を推定して受診者の輪郭を抽出する抽
   出手段と、この抽出した輪郭から受診者の体型バランス
   を演算し、この演算したデータと、入力されたデータに
   基づいてデータベースから取り出された受診者の同性、
   同年齢の標準健康人のデータとを比較する演算処理手段
   と、この比較したデータを出力する出力手段とからなる
   ことを特徴とする体型分析装置。