JPH0624437Y2 - バックホウにおける旋回台取付け部の構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、走行機台の旋回台枢支軸にベアリングを介し
て回動自在に旋回台を取付け、前記旋回台枢支軸に旋回
ガイドギアを取付けると共に、この旋回ガイドギアに咬
合させた旋回ピニオンギア、及び、この旋回ピニオンギ
アを駆動する旋回モータを前記旋回台に取付けたバック
ホウにおける旋回台取付け部の構造に関する。

〔従来の技術〕

上記バックホウにおいて、従来、第４図及び第５図に示
すように、ベアリング(9),(10)のための取付け部(8)、
旋回ピニオンギア(13)のための取付け部(14)、旋回モー
タ(17)のための取付け部(16)を、ベアリング取付け部
(8)の形成のための部材と、ギア取付け部(14)及びモー
タ取付け部(14)の形成のための部材との２個の部材で旋
回台(2)に形成しており、次の如き不都合があった。

〔考案が解決しようとする問題点〕

すなわち、ベアリング側の取付部形成用部材と、モータ
側の取付部形成用部材とを各別に作成する必要があって
製作に手間がかかるばかりではなく、両側の取付部形成
部材を旋回台に各別に組付けねばならず組付け面におい
ても手間がかかっていた。

本考案の目的は、旋回台の形成が部品の製作面からも組
付け面からも能率よくできるように改造することにあ
る。

〔問題を解決するための手段〕

本考案の特徴構成は、冒記したバックホウにおける旋回
台取付け部の構造において、前記ベアリングの取付けの
ためのベアリング取付け部、前記旋回ピニオンギアの取
付けのためのギア取付け部、前記旋回モータの取付けの
ためのモータ取付け部の夫々を前記旋回台に形成する１
個の取付部形成用部材を前記旋回台に取付けてあること
にあり、その作用及び効果は次のとおりである。

〔作用〕

前記取付部形成用部材を１個、作成したり組付けるだけ
で、ベアリング取付け部、ギア取付け部及びモータ取付
け部の全てを形成する部材を一挙に作成したり、旋回台
に組付けることができる。

〔考案の効果〕

旋回台の形成をするに際し、ベアリング取付け部、ギア
取付け部及びモータ取付け部の全てを形成する部材の作
成及び組付けを一挙にして形成作業が能率よくできるよ
うになり、バックホウの生産性向上が可能になった。

〔実施例〕

次に実施例を示す。

第３図に示すように、クローラ式走行機台(1)に取付け
た旋回台(2)に原動部(3)、運転部(4)及びバックホウ装
置(5)を備えさせて、バックホウを構成してある。

前記旋回台(2)は、第１図に示すように、旋回台(2)にボ
ルト(6)で取付けた鋳造製の取付部形成用部材(7)により
形成してあるベアリング取付け部(8)において、このベ
アリング取付け部(8)に取付けた上下一対のベアリング
(9),(10)を介して、走行機台(1)の旋回台枢支軸(11)に
取付けてある。

そして、前記旋回台枢支軸(11)の上端部にスプライン係
合によって回転が不能なように旋回ガイドギア(12)を取
付け、この旋回ガイドギア(12)に咬合させた旋回ピニオ
ンギア(13)を、旋回台(2)に前記取付部形成用部材(7)に
よって形成してあるギア取付け部(14)にベアリング(15)
を介して回動自在に取付けると共に、旋回台(2)に前記
取付部形成用部材(7)によって形成してあるモータ取付
け部(16)に取付けた旋回油圧モータ(17)により前記旋回
ピニオンギア(13)が回転駆動されるように構成してあ
る。すなわち、旋回油圧モータ(17)による旋回ピニオン
ギア(13)の回動操作により旋回台(2)の回動操作をする
ようにしてある。

第２図に示す如く前記旋回ピニオンギア(13)の側方を覆
って旋回ピニオンギア(13)との間にグリース溜まり部(1
8)を形成する壁部分(19)を前記取付部形成用部材(7)に
備えてあり、旋回ピニオンギア(13)の回動の円滑化や旋
回ピニオンギア(13)と旋回ガイドギア(12)の咬合い騒音
の低減化を図るためのグリスをグリスニップル(20)から
供給して貯留できるように、かつ、グリス溜り部(18)の
形成が前記取付け部(8),(14),(16)の夫々の形成と一挙
にできるように配慮してある。

尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るバックホウにおける旋回台取付け部
の構造の実施例を示し、第１図は旋回台取付部の断面
図、第２図は第１図のII−II線断面矢視図、第３図はバ
ックホウの全体側面図である。第４図は従来の旋回台取
付部の断面図、第５図は第４図のＶ−Ｖ線断面矢視図で
ある。 (1)……走行機台、(2)……旋回台、(7)……取付部形成
用部材、(8)……ベアリング取付け部、(9),(10)……ベ
アリング、(11)……旋回台枢支軸、(12)……旋回ガイド
ギア、(13)……旋回ピニオンギア、(14)……ギア取付け
部、(16)……モータ取付け部、(17)……旋回モータ、(1
8)……グリス溜まり部、(19)……壁部分。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】走行機台(1)の旋回台枢支軸(11)にベアリ
   ング(9),(10)を介して回動自在に旋回台(2)を取付け、
   前記旋回台枢支軸(11)に旋回ガイドギア(12)を取付ける
   と共に、この旋回ガイドギア(12)に咬合させた旋回ピニ
   オンギア(13)、及び、この旋回ピニオンギア(13)を駆動
   する旋回モータ(17)を前記旋回台(2)に取付けたバック
   ホウにおける旋回台取付け部の構造であって、前記ベア
   リング(9),(10)の取付けのためのベアリング取付け部
   (8)、前記旋回ピニオンギア(13)の取付けのためのギア
   取付け部(14)、前記旋回モータ(17)の取付けのためのモ
   ータ取付け部(16)の夫々を前記旋回台(2)に形成する１
   個の取付部形成用部材(7)を前記旋回台(2)に取付けてあ
   るバックホウにおける旋回台取付け部の構造。
2. 【請求項２】前記旋回ピニオンギア(13)の側方を覆って
   前記旋回ピニオンギア(13)との間にグリス溜まり部(18)
   を形成する壁部分(19)を前記取付部形成用部材(7)が備
   えている実用新案登録請求の範囲第１項に記載の旋回台
   取付け部の構造。