JPH06244256A - 半導体装置の解析方法と解析装置 - Google Patents

半導体装置の解析方法と解析装置

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JPH06244256A
JPH06244256A JP2505593A JP2505593A JPH06244256A JP H06244256 A JPH06244256 A JP H06244256A JP 2505593 A JP2505593 A JP 2505593A JP 2505593 A JP2505593 A JP 2505593A JP H06244256 A JPH06244256 A JP H06244256A
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JP
Japan
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semiconductor device
substrate
cross
section
damaged layer
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JP2505593A
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English (en)
Inventor
Keiichi Koshiba
恵一 小柴
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Publication date
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Publication of JPH06244256A publication Critical patent/JPH06244256A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体装置の特定箇所の断面を簡単に、しかも
正確に得ることができるようにする。 【構成】半導体装置31の断面を観察したい所定箇所を
除いて、半導体装置31の基板11のへき開面に沿っ
て、エネルギービームを照射して半導体装置31表面に
損傷層13を形成する工程と、半導体装置31表面が凸
形になる方向に基板11に力を加え、損傷層13を端面
の一部に含む2つの部分に基板11を分割する工程とを
含むものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置の特定箇
所を簡単に切断して解析できる半導体装置の解析方法と
解析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置は集積化が進み、解析
についてもさらに高度な技術が必要となってきた。例え
ば、プロセス評価をする上で、特定箇所のゲート寸法
や、保護膜のカバレッジなど、特定箇所の断面を得るこ
とが重要である。そこで、半導体装置の微細化に伴い、
より正確に特定箇所の断面を得る技術が必要となってき
た。
【0003】以下図面を参照しながら、従来の半導体装
置の切断方法の一例について説明する。図5は従来のF
IB(Focus Ion Beam)を用いた半導体
装置の切断方法を示す概略図である。図5において、5
1は半導体基板で、52はポリシリコンゲートで、53
はイオン源から放出されたガリウムイオンで、54はイ
オンにより半導体装置を削り得られた断面である。この
ように、FIBを用いると、イオン源から放出されたガ
リウムイオンビームをスキャンすることによって、特定
の領域を削ることができる。この方法による利点は、特
定箇所の断面観察を正確に行なえる点である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな方法では、断面を得るまでの処理時間が長いこと、
特に試料の深さ方向の厚さが大きくなるほど、時間がか
かることが問題となる。しかも、断面に対して垂直の角
度で観察することは、非常に困難である。また、空洞の
ある試料などでは、その間隙にデポ物が溜り、実際の断
面形状とは異なったものとなるなどの問題点を有してい
た。
【0005】したがって、この発明の目的は、上記問題
点に鑑み、特定箇所の断面を簡単に、しかも正確に得る
ことができる半導体装置の解析方法及び解析装置を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体装置の
解析方法は、半導体装置の断面を観察したい所定箇所を
除いて、半導体装置の基板のへき開面に沿って、エネル
ギービームを照射して半導体装置表面に損傷層を形成す
る工程と、半導体装置表面が凸形になる方向に基板に力
を加え、損傷層を端面の一部に含む2つの部分に基板を
分割する工程とを含むものである。
【0007】この発明の半導体装置の解析装置は、前
後、左右、上下方向へ移動および回転が自由にできるス
テージと、このステージ上に形成された半導体装置を支
持する支持部と、この支持部に焦点を合わすことができ
る顕微鏡と、半導体装置の断面を観察したい所定箇所を
除いて半導体装置の基板のへき開面に沿って照射し半導
体装置表面に損傷層を形成するエネルギービーム照射装
置と、支持部に近接して形成され損傷層を端面の一部に
含む2つの部分に基板を分割する切断用ピンとを備えた
ものである。
【0008】
【作用】この発明の構成によれば、半導体装置の断面を
観察したい所定箇所にはエネルギービームによる損傷層
が形成されていないため、断面形状がエネルギービーム
によって破壊されることはない。しかも損傷層が半導体
基板のへき開面に沿って形成されているために、損傷層
の形成されていない上記所定箇所もへき開面に沿って割
れ、観察目的となる所定箇所の断面が正確に得られる。
また、断面を観察する際にも、試料である半導体装置を
2つに分割したので、試料断面を垂直方向から容易に観
察できる。
【0009】請求項2によれば、半導体装置はステージ
および顕微鏡により所望の向きに正確にセッティングす
ることができ、支持部で支持され切断用ピンにより切断
できる。これに伴い、半導体装置の解析を一連の操作手
順により能率良く行うことができる。
【0010】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図3に基づ
いて説明する。図1は半導体装置の解析手順を示すもの
である。図1において、11はシリコン等で形成された
半導体基板(結晶方位(1,0,0))、12は半導体
装置の断面を観察したい所定箇所であるポリシリコンゲ
ート、13はエネルギービーム照射で半導体装置に形成
された損傷層を示し、14はこの損傷層に沿って切断さ
れた半導体装置の断面を示す。
【0011】図2は半導体装置の解析装置の概略図であ
る。この半導体装置の解析装置は、前後(Y方向)、左
右(X方向)、上下(Z方向)方向へ移動および回転
(θ方向)が自由にでき中央に独立して上下に移動でき
る移動部33を有するステージ32と、このステージ3
2上に形成された半導体装置31を支持する支持部37
と、支持部37に焦点を合わすことができる対物レンズ
34および接眼レンズ35を有する光学顕微鏡40と、
この光学系を通って照射できるエネルギービーム照射装
置(YAGレーザー、出力6nJ/pulse、スポッ
ト径2μm)36と、支持部37に近接して形成され損
傷層13を端面の一部に含む2つの部分に基板11を分
割する切断用ピン38と、真空チャック39とを備えて
いる。エネルギービーム照射装置36は、半導体装置3
1の断面を観察したい所定箇所を除いて半導体装置31
の基板11のへき開面に沿って照射し半導体装置31表
面に損傷層13を形成する。支持部37は、図3に示す
ように、試料支持用ピン22と台23からなる。
【0012】つぎに、半導体装置31の解析手順につい
て説明する。例えば図1(a)に示すようなポリシリコ
ンゲート12の断面観察を行う場合、まず図2に示すよ
うなステージ32の中央に半導体装置31をセッティン
グする。光学顕微鏡40で観察しながら、半導体装置3
1が視野の中心に、しかも半導体装置31のへき開面が
正しくステージ32のY方向と平行になるようにステー
ジ32を移動して合わせる。図1(b)に示すように、
半導体装置31の両端から断面観察したい箇所すなわち
ポリシリコンゲート12の近傍まで、ステージ32がY
方向に移動し、エネルギービーム照射装置36で照射し
て損傷層13をつける。この損傷層13は基板11のへ
き開面である結晶方位(1,1,0)面および結晶方位
(0,1,1)面に沿ってつけられる。また、ポリシリ
コンゲート12およびその近傍はこの損傷層13をつけ
ないでおく。
【0013】上記のようにして損傷層13のつけられた
半導体装置31を真空チャック39で引き上げる。その
間にステージ32を移動し、真空チャック39で支えら
れた半導体装置31を再びステージ32に下ろす。真空
チャック39を半導体装置31から離し、代わりに、図
3に示すように、支持用ピン22および台23で固定
し、ステージ32の中央部の移動部33が下降し段差を
形成する。このとき、段差の断面が半導体装置31の損
傷層13直下になるように移動部33の移動を行う必要
がある。このようにして固定された半導体装置31はそ
の表面が凸形になるように切断用ピン38に下向きの力
を加えて切断する。半導体装置31は損傷層13に沿っ
て切断され、図1(c)に示すように、ポリシリコンゲ
ート12の断面14を容易に得ることができる。
【0014】この実施例では、目標とするポリシリコン
ゲート12にはレーザーにより損傷層13が形成されて
いないため、断面形状がレーザーによって破壊されるこ
となく、しかも損傷層13がシリコン基板のへき開面に
沿って引かれているために、損傷層13の形成されてい
ない箇所もへき開面に沿って割れ、観察目的となるポリ
シリコンゲート断面14が容易かつ正確に得られる。ま
た、断面を観察する際にも、半導体装置31を2つに分
割したので、ポリシリコンゲート12の断面14を垂直
方向から容易に観察できる。
【0015】また、半導体装置31はステージ32およ
び顕微鏡40により所望の向きに正確にセッティングす
ることができ、支持部37で支持され切断用ピン38に
より切断できる。これに伴い、半導体装置31の解析を
一連の操作手順により能率良く行うことができる。な
お、この発明は上述の実施例に限定されず、特許請求の
範囲に記載した範囲内で変更してもよい。例えば、半導
体装置31の切断方法は、図4に示すように、半導体装
置31を上部から支持用ピン42で押さえ下部から切断
用ピン43で突き上げることによって切断してもよい。
また、損傷層13はライン状のものとしたが、損傷層1
3はレーザーをパルス発振させ、ホールの集合が同一ラ
イン上に配列したものとしてもよい。さらに、基板11
はシリコン以外の半導体基板でもよく、断面観察したい
対象物をポリシリコンゲート13としたが半導体装置3
1のいかなる装置や箇所でもかまわない。
【0016】
【発明の効果】この発明の半導体装置の解析方法と解析
装置によれば、半導体装置の断面を観察したい所定箇所
にはエネルギービームによる損傷層が形成されていない
ため、断面形状がエネルギービームによって破壊される
ことはない。しかも損傷層が半導体基板のへき開面に沿
って形成されているために、損傷層の形成されていない
上記所定箇所もへき開面に沿って割れ、観察目的となる
所定箇所の断面が正確に得られる。また、断面を観察す
る際にも、試料である半導体装置を2つに分割したの
で、試料断面を垂直方向から容易に観察できる。
【0017】請求項2によれば、半導体装置はステージ
および顕微鏡により所望の向きに正確にセッティングす
ることができ、支持部で支持され切断用ピンにより切断
できる。これに伴い、半導体装置の解析を一連の操作手
順により能率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の半導体装置の解析手順の
説明図である。
【図2】この発明の一実施例の半導体装置の解析装置の
概略図である。
【図3】半導体装置の切断方法の説明図である。
【図4】半導体装置の別の切断方法の説明図である。
【図5】従来例の概念図である。
【符号の説明】
11 基板 12 ポリシリコンゲート 13 損傷層 14 半導体装置の断面 31 半導体装置 32 ステージ 36 エネルギービーム照射装置 37 支持部 38 切断用ピン 40 顕微鏡

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体装置の断面を観察したい所定箇所
    を除いて、前記半導体装置の基板のへき開面に沿って、
    エネルギービームを照射して前記半導体装置表面に損傷
    層を形成する工程と、前記半導体装置表面が凸形になる
    方向に前記基板に力を加え、前記損傷層を端面の一部に
    含む2つの部分に前記基板を分割する工程とを含む半導
    体装置の解析方法。
  2. 【請求項2】 前後、左右、上下方向へ移動および回転
    が自由にできるステージと、このステージ上に形成され
    た半導体装置を支持する支持部と、この支持部に焦点を
    合わすことができる顕微鏡と、前記半導体装置の断面を
    観察したい所定箇所を除いて前記半導体装置の基板のへ
    き開面に沿って照射し前記半導体装置表面に損傷層を形
    成するエネルギービーム照射装置と、前記支持部に近接
    して形成され前記損傷層を端面の一部に含む2つの部分
    に前記基板を分割する切断用ピンとを備えた半導体装置
    の解析装置。
JP2505593A 1993-02-15 1993-02-15 半導体装置の解析方法と解析装置 Pending JPH06244256A (ja)

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