JPH0624287U - 管継手構造 - Google Patents

管継手構造

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JPH0624287U
JPH0624287U JP10111891U JP10111891U JPH0624287U JP H0624287 U JPH0624287 U JP H0624287U JP 10111891 U JP10111891 U JP 10111891U JP 10111891 U JP10111891 U JP 10111891U JP H0624287 U JPH0624287 U JP H0624287U
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清志 西尾
明広 中谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 たとえば、各種のバルブやフィルタ、ポンプ
流量計、タンク等の流体機器に流体管を接続するにあた
り、強い抜け止め力および流体の温度変化にかかわらず
優れたシール性を確保できることは勿論のこと、流体の
滞留をなくして純度の低下等のトラブル発生のおそれを
解消する。 【構成】 流体管8の一端押し込み部8Aに圧入される
スリーブ部13の先端側の内周縁に、上記流体管8の内
周面まで傾斜した環状の面取り部19を形成している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、各種のバブルやフィルタ、ポンプ、流量計、タンク等の流体機器に 、たとえば半導体製造用の高純度薬液や超純水の送給用配管などの流体管を接続 するための流体機器の管継手構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の管継手構造として、本出願人は、実願平1−69378号(実開平2 −117494号公報)に示すような構成の樹脂製管継手を先に提案している。
【0003】 図9は、この先に提案した従来の流体機器の管継手構造を示すものである。図 9において、基端側が流体機器本体(図示せず)に接続される継手本体部91の 先端側には、流体管92の一端押し込み部92Aが挿入される受口93が形成さ れている。94は上記継手本体部91に対して別体もしくは図10のように一体 形成されて、上記流体管92の一端押し込み部92Aに圧入されるシールリング としてのインナリングであり、その先端部には、上記一端押し込み部92Aに圧 入されたとき該一端押し込み部92Aを拡径させる断面山形の膨出部94Aが形 成されている。95は上記受口93の外周面に形成されている雌ねじ部96に螺 合する雄ねじ部97を有する押輪である。98,99は上記受口93の奥部およ び入口部に軸線に対して傾斜して形成された一次および二次シール部、100, 101は上記一次および二次シール部98,99に対応して上記インナリング9 4の内端部および外端部にそれぞれ形成されたシール部である。なお、図10に 示すインナリング94を継手本体部91に一体形成したものでは、シール部98 ,99が継手本体部91に一体化されている。
【0004】 上記構成のものにおいて、押輪95の流体管挿通孔102に挿通した流体管9 2の一端押し込み部92Aに、インナリング94を圧入すると、断面山形の膨出 部94Aにより、流体管92の一端押し込み部92Aに山形環状の拡径部103 が形成される。押輪95の雌ねじ部97を継手本体部91側の雄ねじ部96に螺 合して螺進させることにより、押輪95の内端エッジ95Aで流体管92の外周 面が押圧され、上記受口93の奥部および入口部に軸線に対して傾斜させて形成 された一次および二次シール部98,99とこれらに対応してインナリング94 の内端部および外端部にそれぞれに形成されたシール部100,101とに密封 力が与えられ、継手本体部91と流体管92とが液密に接続される。
【0005】
【考案を解決しようとする課題】
上記したような構成の従来の管継手構造は、流体管92内にインナリング94 を圧入するため、インナリング94の内径を流体管92の内径より小径にする必 要がある。そのため、上記インナリング94の先端と流体管92における拡径部 103のつけ根104の内周との間に段差Hを生じ、ここに液溜りが生じる傾向 にある。
【0006】 この液溜りが多いと、半導体製造設備などの配管ラインに使用されている場合 に、薬液や純水の液の置換性が悪くなったり、パーティクルの発生要因となり、 流体として、たとえばレジスト液などのように粘度がウェハの膜厚に影響を及ぼ すようなものでは、上記液溜り部Hにレジスト液が滞留することで、その液が変 質してウェハの膜厚管理が正しくできなくなり、不良発生の要因となる。また液 の交換の際にも、液溜まりで置換性が悪くなった残液が新しい液に混入し、たと えば超純水では、純度が保証されなくなる。さらにまた、配管ライン最後のフィ ルタの後で上記のような液溜まりの多いフィッティング存在すると、ここに滞留 していたパーティクルが長時間にわたって出てくることになり、ウェハの歩溜り を低下させる可能性がある。
【0007】 このような観点から、図11に示すように上記インナリング94の膨出部94 Aの先端側斜面94Bの傾斜を大きくして上記液溜り部Hを体積上、小さくさせ たものも考えたが、実際には、上記液溜り部Hをあまり小さくすることができず 、液の置換特性などを大きく改善できるものではなかった。
【0008】 本考案は上記のような実情に鑑みてなされたもので、強い抜け止め力および流 体の温度変動にかかわらず優れたシール性を確保できるのみならず、流体の滞留 による純度の低下等のトラブル発生を解消することができる流体機器の管継手構 造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案に係る流体機器の管継手構造は、内周面に流 体管の一端押し込み部が挿入される受口を有するとともに、外周面に雄ねじ部を 有し、流体機器本体と一体形成された筒状の継手本体部と、この継手本体部の受 口に形成されたスリーブ部と、上記継手本体部の外周雄ねじ部に螺合可能で、螺 進により密封力を与える押輪とを備えた流体機器の管継手構造において、上記ス リーブ部の先端側の内周縁に、上記流体管の内周面まで傾斜した環状の面取り部 を形成したものである。
【0010】 上記面取り部の傾斜角度としては10°〜48°の範囲内に設定することが好 ましく、また、上記スリーブ部は継手本体部に対して別体に形成されていてもよ い。
【0011】
【作用】
上記請求項1に記載の構成の流体機器の管継手構造によれば、流体管の一端押 し込み部を継手本体部の受口に挿入させた状態で、その継手本体部の外周雄ねじ 部に押輪を螺合し螺進させることによって、継手本体部の受口と流体管との間に 強い密封力を発生させて、温度の変動にともなう応力緩和を抑制し、継手本体部 と流体管との間のシール性を良好に保持することができる。また、同時に、継手 本体部の受口に形成されたスリーブ部の先端側の内周端縁に形成された面取り部 によって、流体管とスリーブ部の内周に段差を発生することがなく、段差の発生 による流体の液溜りが形成されず、流体を円滑に流動させて純度の低下等の不都 合をなくすることができる。
【0012】 特に、上記面取り部の傾斜角度10°〜48°の範囲に設定した場合、上記シ ール性や引抜き強度が確実に保たれる。
【0013】 また、上記スリーブ部を継手本体部に対して別体に形成するときは、このスリ ーブ部を流体管の一端押し込み部に嵌合させた上、このスリーブ部を継手本体部 の受口に挿入すればよいから、所定の接続作業が一層やりやすくなる。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は本考案を適用する流体機器の一例としての手動式ストップバルプの縦断 面であり、同図において、1はバルブ本体で、このバルブ本体1は、たとえばP TEF、PFA、ETFE、CTFE、ECTFE等の耐薬品性および耐熱性に 優れた特性を有する樹脂により形成されており、その両側に内部の流体流路1A の軸線Cと同心状態で筒状の継手本体部2,2が一体に形成されているとともに 、軸線方向の中央立上り部1Bにはアウターリング3およびプッシャリング4を 介して軸状の弁体5が昇降・開閉可能に嵌合支持され、この軸状弁体5の上端部 にリフト軸7を介して開閉操作用摘み6を固定して、手動式ストップバルブが構 成されている。
【0015】 上記筒状の継手本体部2は、その内周面に後述する流体管8の一端押し込み部 8Aが挿入される受口9が形成されているとともに、その外周面には雄ねじ部1 0が形成されている。上記受口9の内径は、図2に示すように上記流体流路1A の内径よりも大径で、その奥端から軸方向の外方に向けて漸次縮径させて流体流 路1Aの内面に至るようなテーパ面を形成することで受口9の奥部に一次シール 部11が形成されており、また、上記受口9の外端近傍の径内面から軸方向の外 方に向けて漸次拡径させて雄ねじ部10の付け根部に至るようなテーパ面を形成 することで、受口9の入口部に二次シール部12が形成されている。
【0016】 13はスリーブ部としてのインナリングで、このインナリング13は、図2お よび図3に示すように、その内端部にあって上記継手本体2における受口9の奥 部に嵌合部13Aと、この嵌合部13Aに対して流体管8の肉厚相当分だけ小径 の圧入部13Bと、その軸線方向の外端部にあってその外端から軸方向の内方に 向けて漸次拡径したのち漸次縮径する断面山形の膨出部13Cとを連続的に形成 して、全体としてスリーブ形状に形成されており、上記嵌合部13Aの内端に上 記継手本体部2における受口9の奥部の一次シール部11に当接する内端シール 部14が形成され、さらに、上記膨出部13Cの頂部からインナリング13の内 端側に向けて漸次縮径するテーパ面部に上記受口9の入口部の二次シール部12 に当接する外端シール部15が形成されている。
【0017】 上記のようなインナリング13(スリーブ部)は、図2に明示したように、そ の圧入部13Bおよび膨出部13Cを流体管8の一端部に圧入して流体管8の周 壁を拡径させることにより、流体管8に対して抜け止め状態に一体結合され、こ れにより、継手本体部2の受口9に挿入可能な一端押し込み部8Aに山形環状部 8Cが形成されている。また、このとき、上記インナリング13の頂部から外端 側に向けて漸次縮径するテーパ面部13Dが上記流体管8の傾斜部8Bの内面に 当接して、流体管8とインナリング13との間のシール部が形成される。
【0018】 16は押輪で、上記継手本体部2の雄ねじ部10に螺合可能な雌ねじ部17を 形成している円筒状部16Aと流体管挿通孔18を有する環状の押圧部16Bと からなり、その環状の押圧部16Bの内周面の内端部に流体管8の外径とほぼ等 しい径を有する内端エッジ部16Cが形成されており、この押輪16を上記雌ね じ部17を介して上記継手本体部2の雄ねじ部10に螺合させて軸線C方向の内 方へ螺進させることにより、インナリング13を継手本体部2側に押し付けると ともに、流体管8を継手本体部2側に押し付けて、継手本体部2、インナリング 13および流体管8を一体結合させ、一次シール部11と内端シール部14およ び二次シール部12と外端シール部15とにそれぞれ密封力を与えるように構成 している。
【0019】 上記インナリング13の先端側の内周端縁には、図2および図3に示すように 流体管8における拡径部8cのつけ根部8Dの内周に向って傾斜した環状の面取 り部19が形成されている。
【0020】 つぎに、上記構成の動作、すなわち、手動式ストップバルブに流体管を接続す る要領について説明する。まず、インナリング13の圧入部13Bおよび膨出部 13Cを、押輪16における流体管挿通孔18を通したのち流体管8の一端部に 圧入して流体管8の周壁を拡径させることにより、そのインナリング13を流体 管8に対して抜け止め状態に一体結合して、継手本体部2の受口9に挿入可能な 一端押し込み部8Aを形成させる。このとき、上記インナリング13の頂部から 外端側に向けて漸次縮径するテーパ面部13Dが流体管8の傾斜部8Bの内面に 当接して、流体管8とインナリング13との間がシールされる。
【0021】 ついで、上記流体管8の一端押し込み部8Aを、バルブ本体1に一体形成され た筒状の継手本体部2の受口9に挿入して内端シール部14を一次シール部11 に当接させるとともに、外端シール部15を二次シール部12に当接させる。こ の状態で、押輪16の雌ねじ部17を上記継手本体部2の雄ねじ部10に螺合さ せ、かつ軸線C方向の内方へ螺進させて締め付けることにより、上記インナリン グ13を継手本体部2側に押し付けて両者間に上記流体管8の一端押し込み部8 Aの拡径部8Cが挟着されるとともに、押輪16の内端エッジ16Cが流体管8 の周面の一部に喰い込む。これによって、流体管8を強力な抜け止め状態に保持 することができる。
【0022】 また、上記押輪16の螺進により流体管8を継手本体部2側に押し付けて、一 次シール部11と内端シール部14ならびに二次シール部12と外端シール部1 5とをそれぞれ圧接させて、それらの間に強い密封力が発生し、流体管8の外周 および内周の両面で信頼性の高いシールがなされて流体の温度変動にかかわらず 応力緩和にるシール性の低下を極力抑制して長期にわたり優れたシール性を確保 することができる。
【0023】 特に、上記インナリング13の先端側の内周端縁に環状の面取り部19を形成 したことによって、流体管8における拡径部8Cのつけ根部8Dの内周とインナ リング13の先端との間に段差、すなわち、液溜り部が形成されることがなくな り、流体を滞留させることなく円滑に流動させ得るといった流路特性を確保して 、高純度液を流動させる場合の純度の低下等のトラブル発生をなくすることがで きる。
【0024】 ところで、上記面取り部19の傾斜角度θが10°未満や48°を越えると、 引抜き強度にも影響を与えるのて、10°〜48°の範囲内、望ましくは20° 〜45°の範囲に設定するのが好ましい。
【0025】 つぎに、上記構成の管継手構造に対して液の置換特性を評価するために該管継 手の試料を用意し、液溜り予備試験を行なった。これを図4で説明する。
【0026】 図4において、1対の管継手の試料M間を液体管8で接続し、各試料Mにそれ ぞれフィッティング40,40を接続する。この状態で、各フィッティング40 を介して98%硫酸を80ml封入し、5分間放置した後、すべてを抜き取る。 この後、純水80mlを入れて、1分間放置した後、これを容器に移す。これを 1回目の洗浄とし、さらに純水での洗浄を合計10回繰り返して各回毎の洗浄水 の硫酸濃度を測定した。試験温度は25°Cとし、濃度の測定には、イオンクロ マトグラフィーを用いた。上記実施例のものの他に、図9に示す従来の管継手と 図11に示すものをそれぞれ比較例として同様の測定を行なった。
【0027】 上記液溜り予備試験の測定結果を示す図6からも明らかなように、特性bで示 す従来品と特性cで示す比較品Cとは洗浄回数が増しても硫酸濃度があまり低下 していないのに対し、特性aで示す実施例品のものは、洗浄回数の増大に対して 硫酸濃度が大きく低下しており、液溜りが少ないことが判った。
【0028】 上記液溜り予備試験結果において、実施例品が良好な特性を有することが確認 されたので、つぎに、純水置換特性の試験を行なった。これを図5で説明する。
【0029】 図5に示すように、5個の実施例品MをPFA管8で接続し、一端から98% 硫酸を注入し、5分間放置した後に排出して超純水装置(図示せず)に接続し、 1.7l/分の超純水を流し、他端で比抵抗値を連続的に測定してその回復速度 を評価した。従来品についても同様の測定を行なった。その試験結果を図7に示 す。
【0030】 図7の特性βで示すように従来品のものが、一定の比抵抗値になるまでに時間 を要しているのに対して、実施例品は、特性αで示すように短時間のうちに一定 の比抵抗値になり、良好な純水置換特性を示すことが確認できた。
【0031】 ところで、前記液溜りがインナリング13の先端側で生じているか否かを実証 するために、従来品のほかに、図10に示すように継手本体部2にインナリング 13を一体化したものを用意し、両者の純水置換特性試験を行なったところ、図 11に示すように一体化したものは、特性γで示すように従来品のものと大差は 見られず、インナリング13の先端側で液溜りが存在していることを確認するこ とができた。換言すれば、実施例品のものにおいて、面取り部19を設けた効果 が確実に発揮されることが判った。
【0032】 純水置換特性試験に引き続いて、引抜き強度などの基本性能に関する試験を行 なったが、いずれも、好ましい結果を得ることができた。
【0033】 なお、上記の実施例では、インナリング13を継手本体部2に対して別体とし たもので示したが、このインナリングに相当する部分13を図8に示すように、 継手本体部2と一体化したものであっても、そのインナリング相当部分13に上 記実施例と同様の面取り部19を形成することにより、同様の効果が得られるこ とは勿論である。
【0034】 また、上記実施例では、バルブ本体1および継手本体部2を耐薬品製および耐 熱製に優れた特性を有する樹脂により一体成型したものについて説明したが、バ ルブ本体1を金属製とし、継手本体部2を切削により一体に形成したものであっ てもよい。
【0035】
【考案の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の考案によれば、流体管の一端押し込み部 を継手本体部の受口に挿入させた状態で、その継手本体部の外周ねじ部に押輪を 螺合し螺進させることによって、継手本体部と流体管の一端押し込み部との間に 強い密封力を発生させて、温度の変動にともなう応力緩和を抑制し、流体の温度 変動にかかわらず継手本体部と流体管との間のシール性を良好に確保することが できる。しかも、特に、継手本体部の受口に形成されたスリーブ部の先端側の内 周端縁に環状の面取り部を形成したので、段差の発生による流体の滞留がなくな り、流体を円滑に流動させて純度の低下等の不都合をなくすることができる。し たがって、高純度液や超純水用配管と流体機器との接続用継手として有効に使用 することができる。
【0036】 また、請求項2によれば、面取り部の傾斜角度を10°〜48°の範囲に設定 したので、引抜き強度などの性能を確実に維持させることができる。
【提出日】平成4年5月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、各種のバルブやフィルタ、ポンプ、流量計、タンク等の流体機器に 、たとえば半導体製造用の高純度薬液や超純水の送給用配管などの流体管を接続 するための管継手構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の管継手構造として、本出願人は、実願平1−69378号(実開平2 −117494号公報)に示すような構成の樹脂製管継手を先に提案している。
【0003】 図9は、この先に提案した従来の流体機器へ接続するための管継手構造を示す ものである。図9において、基端側が流体機器本体(図示せず)に接続される継 手本体部91の先端側には、流体管92の一端押し込み部92Aが挿入される受 口93が形成されている。94は上記継手本体部91に対して別体もしくは図1 0のように一体形成されて、上記流体管92の一端押し込み部92Aに圧入され るインナリングとしてのスリーブ部であり、その先端部には、上記一端押し込み 部92Aに圧入されたとき該一端押し込み部92Aを拡径させる断面山形の膨出 部94Aが形成されている。95は上記受口93の外周面に形成されている雌ね じ部96に螺合する雄ねじ部97を有する押輪である。98,99は上記受口9 3の奥部および入口部に軸線に対して傾斜して形成された一次および二次シール 部、100,101は上記一次および二次シール部98,99に対応して上記イ ンナリング94の内端部および外端部にそれぞれ形成されたシール部である。な お、図10に示すスリーブ部94を継手本体部91に一体形成したものでは、シ ール部98は必要としない
【0004】 上記構成のものにおいて、押輪95の流体管挿通孔102に挿通した流体管9 2の一端押し込み部92Aに、スリーブ部94を圧入すると、断面山形の膨出部 94Aにより、流体管92の一端押し込み部92Aに山形環状の拡径部103が 形成される。押輪95の雌ねじ部97を継手本体部91側の雄ねじ部96に螺合 して螺進させることにより、押輪95の内端エッジ95Aで流体管92の外周面 が押圧され、上記受口93の奥部および入口部に軸線に対して傾斜させて形成さ れた一次および二次シール部98,99とこれらに対応してスリーブ部94の内 端部および外端部にそれぞれに形成されたシール部100,101とに密封力が 与えられ、継手本体部91と流体管92とが液密に接続される。
【0005】
【考案を解決しようとする課題】
上記したような構成の従来の管継手構造は、流体管92内にスリーブ部94を 圧入するため、スリーブ部94の内径を流体管92の内径より小径にする必要が ある。そのため、上記スリーブ部94の先端と流体管92における拡径部103 のつけ根104の内周との間に段差Hを生じ、ここに液溜りが生じる傾向にある 。
【0006】 この液溜りが多いと、半導体製造設備などの配管ラインに使用されている場合 に、薬液や純水の液の置換性が悪くなったり、パーティクルの発生要因となり、 流体として、たとえばレジスト液などのように粘度がウェハの膜厚に影響を及ぼ すようなものでは、上記液溜り部Hにレジスト液が滞留することで、その液が変 質してウェハの膜厚管理が正しくできなくなり、不良発生の要因となる。また液 の交換の際にも、液溜まりで置換性が悪くなった残液が新しい液に混入し、たと えば超純水では、純度が保証されなくなる。さらにまた、配管ライン最後のフィ ルタの後で上記のような液溜まりの多いフィッティング存在すると、ここに滞 留していたパーティクルが長時間にわたって出てくることになり、ウェハの歩 りを低下させる可能性がある。
【0007】 このような観点から、図11に示すように上記スリーブ部94の膨出部94A の先端側斜面94Bの傾斜を大きくして上記液溜り部Hを体積上、小さくさせた ものも考えたが、実際には、上記液溜り部Hをあまり小さくすることができず、 液の置換特性などを大きく改善できるものではなかった。
【0008】 本考案は上記のような実情に鑑みてなされたもので、強い抜け止め力および流 体の温度変動にかかわらず優れたシール性を確保できるのみならず、流体の滞留 による純度の低下等のトラブル発生を解消することができる管継手構造を提供す ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案に係る管継手構造は、内周面に流体管の一端 押し込み部が挿入される受口を有するとともに、外周面に雄ねじ部を有する筒状 の継手本体部と、この継手本体部の受口に形成されたスリーブ部と、上記継手本 体部の外周雄ねじ部に螺合可能で、螺進により密封力を与える押輪とを備えた管 継手構造において、上記スリーブ部の先端側の内周縁に、上記流体管の内周面ま で傾斜した環状の面取り部を形成したものである。 また、本考案に係る管継手構造は、内周面に流体管の一端押し込み部が挿入さ れる受口を有するとともに、外周面に雄ねじ部を有し、流体機器本体と一体形成 された筒状の継手本体部と、この継手本体部の受口に形成されたスリーブ部と、 上記継手本体部の外周雄ねじ部に螺合可能で、螺進により密封力を与える押輪と を備えた管継手構造において、上記スリーブ部の先端側の内周縁に、上記流体管 の内周面まで傾斜した環状の面取り部を形成したものである。
【0010】 上記面取り部の傾斜角度としては10°〜48°の範囲内に設定することが好 ましく、また、上記スリーブ部は継手本体部に対して別体に形成されていてもよ い。
【0011】
【作用】
上記管継手構造によれば、流体管の一端押し込み部を継手本体部の受口に挿入 させた状態で、その継手本体部の外周雄ねじ部に押輪を螺合し螺進させることに よって、継手本体部の受口と流体管との間に強い密封力を発生させて、温度の変 動にともなう応力緩和を抑制し、継手本体部と流体管との間のシール性を良好に 保持することができる。また、同時に、継手本体部の受口に形成されたスリーブ 部の先端側の内周端縁に形成された面取り部によって、流体管とスリーブ部の内 周に段差を発生することがなく、段差の発生による流体の液溜りが形成されず、 流体を円滑に流動させて純度の低下等の不都合をなくすることができる。
【0012】 特に、上記面取り部の傾斜角度10°〜48°の範囲に設定した場合、上記シ ール性や引抜き強度が確実に保たれる。
【0013】 また、上記スリーブ部を継手本体部に対して別体に形成するときは、このスリ ーブ部を流体管の一端押し込み部に嵌合させた上、このスリーブ部を継手本体部 の受口に挿入すればよいから、所定の接続作業が一層やりやすくなる。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は本考案を適用する流体機器の一例としての手動式ストップバルの縦断 面であり、同図において、1はバルブ本体で、このバルブ本体1は、たとえばP TEF、PFA、ETFE、CTFE、ECTFE等の耐薬品性および耐熱性に 優れた特性を有する樹脂により形成されており、その両側に内部の流体流路1A の軸線Cと同心状態で筒状の継手本体部2,2が一体に形成されているとともに 、軸線方向の中央立上り部1Bにはアウターリング3およびプッシャリング4を 介して軸状の弁体5が昇降・開閉可能に嵌合支持され、この軸状弁体5の上端部 にリフト軸7を介して開閉操作用摘み6を固定して、手動式ストップバルブが構 成されている。
【0015】 上記筒状の継手本体部2は、その内周面に後述する流体管8の一端押し込み部 8Aが挿入される受口9が形成されているとともに、その外周面には雄ねじ部1 0が形成されている。上記受口9の内径は、図2に示すように上記流体流路1A の内径よりも大径で、その奥端から軸方向の外方に向けて漸次縮径させて流体流 路1Aの内面に至るようなテーパ面を形成することで受口9の奥部に一次シール 部11が形成されており、また、上記受口9の外端近傍の径内面から軸方向の外 方に向けて漸次拡径させて雄ねじ部10の先端部に至るようなテーパ面を形成す ることで、受口9の入口部に二次シール部12が形成されている。
【0016】 13はスリーブ部としてのインナリングで、このインナリング13は、図2お よび図3に示すように、その内端部にあって上記継手本体2における受口9の奥 部に嵌合部13Aと、この嵌合部13Aに対して流体管8の肉厚相当分だけ小径 の圧入部13Bと、その軸線方向の外端部にあってその外端から軸方向の内方に 向けて漸次拡径したのち漸次縮径する断面山形の膨出部13Cとを連続的に形成 して、全体としてスリーブ形状に形成されており、上記嵌合部13Aの内端に上 記継手本体部2における受口9の奥部の一次シール部11に当接する内端シール 部14が形成され、さらに、上記膨出部13Cの頂部からインナリング13の内 端側に向けて漸次縮径上記受口9の入口部の二次シール部12に流体管8の一 端部を介して 当接する外端シール部15が形成されている。
【0017】 上記のようなインナリング13(スリーブ部)は、図2に明示したように、そ の圧入部13Bおよび膨出部13Cを流体管8の一端部に圧入して流体管8の周 壁を拡径させることにより、流体管8に対して抜け止め状態に一体結合され、こ れにより、継手本体部2の受口9に挿入可能な一端押し込み部8Aに山形環状部 8Cが形成されている。また、このとき、上記インナリング13の頂部から外端 側に向けて漸次縮径するテーパ面部13Dが上記流体管8の傾斜部8Bの内面に 当接して、流体管8とインナリング13との間のシール部が形成される。
【0018】 16は押輪で、上記継手本体部2の雄ねじ部10に螺合可能な雌ねじ部17を 形成している筒状部16Aと流体管挿通孔18を有する環状の押圧部16Bとか らなり、その環状の押圧部16Bの内周面の内端部に流体管8の外径とほぼ等し い径を有する内端エッジ部16Cが形成されており、この押輪16を上記雌ねじ 部17を介して上記継手本体部2の雄ねじ部10に螺合させて軸線C方向の内方 へ螺進させることにより、インナリング13を継手本体部2側に押し付けるとと もに、流体管8を継手本体部2側に押し付けて、継手本体部2、インナリング1 3および流体管8を一体結合させ、一次シール部11と内端シール部14とに密 封力を与えるとともに、 二次シール部12と流体管8の一端部と外端シール部1 5とにも密封力を与えるように構成している。
【0019】 上記インナリング13の先端側の内周端縁には、図2および図3に示すように 流体管8における拡径部8cのつけ根部8Dの内周に向って傾斜した環状の面取 り部19が形成されている。
【0020】 つぎに、上記構成の動作、すなわち、手動式ストップバルブに流体管を接続す る要領について説明する。まず、流体管8の一端部を押輪16の流体管挿通孔1 8に通したのち、その通した流体管8の一端部にインナリング13の圧入部13 Bおよび膨出部13Cを圧入して 流体管8の周壁を拡径させることにより、その インナリング13を流体管8に対して抜け止め状態に一体結合して、継手本体部 2の受口9に挿入可能な一端押し込み部8Aを形成させる。このとき、上記イン ナリング13の頂部から外端側に向けて漸次縮径するテーパ面部13Dが流体管 8の傾斜部8Bの内面に当接して、流体管8とインナリング13との間がシール される。
【0021】 ついで、上記流体管8の一端押し込み部8Aを、バルブ本体1に一体形成され た筒状の継手本体部2の受口9に挿入して内端シール部14を一次シール部11 に当接させるとともに、外端シール部15を流体管8の一端部を介して二次シー ル部12に当接させる。この状態で、押輪16の雌ねじ部17を上記継手本体部 2の雄ねじ部10に螺合させ、かつ軸線C方向の内方へ螺進させて締め付けるこ とにより、上記インナリング13を継手本体部2側に押し付けて押輪16の内 端エッジ16Cが流体管8の周面の一部に喰い込む。これによって、流体管8を 強力な抜け止め状態に保持することができる。
【0022】 また、上記押輪16の螺進により流体管8を継手本体部2側に押し付けて、一 次シール部11と内端シール部14ならびに二次シール部12と流体管8の一端 と外端シール部15とをそれぞれ圧接させて、それらの間に強い密封力が発生 し、流体管8の外周および内周の両面で信頼性の高いシールがなされて流体の温 度変動にかかわらず応力緩和にるシール性の低下を極力抑制して長期にわたり優 れたシール性を確保することができる。
【0023】 特に、上記インナリング13の先端側の内周端縁に環状の面取り部19を形成 したことによって、流体管8における拡径部8Cのつけ根部8Dの内周とインナ リング13の先端との間に段差、すなわち、液溜り部が形成されることがなくな り、流体を滞留させることなく円滑に流動させ得るといった流路特性を確保して 、高純度液を流動させる場合の純度の低下等のトラブル発生をなくすることがで きる。
【0024】 ところで、上記面取り部19の傾斜角度θが3°未満や48°を越えると、引 抜き強度が著しく低下するので、傾斜角度θが3°を越え48°以下になるよう に、望ましくは 10°〜48°の範囲内、さらに望ましくは20°〜45°の範 囲に設定するのが好ましい。 また、上記実施例は、バルブ本体1などの流体機器に筒状の継手本体部2,2 が一体に形成されているものであるため、流体管8を流体機器に直接接続する場 合について説明したが、勿論この管継手構造は、筒状の継手本体部2が一体に形 成されたソケット型,エルボ型,T型等の管継手に適用して、この管継手を介し て流体管8を流体機器に接続する場合にも適用できることはいうまでもない。
【0025】 つぎに、上記構成の管継手構造に対して液の置換特性を評価するために上記管 継手構造を採用したエルボ型の 管継手の試料を用意し、液溜り予備試験を行なっ た。これを図4で説明する。
【0026】 図4において、1対のエルボ型の管継手の試料M間を液体管8で接続し、各試 料Mにそれぞれフィッティング40,40を接続する。この状態で、各フィッテ ィング40を介して98%硫酸を80ml封入し、5分間放置した後、すべてを 抜き取る。この後、純水80mlを入れて、1分間放置した後、これを容器に移 す。これを1回目の洗浄とし、さらに純水での洗浄を合計10回繰り返して各回 毎の洗浄水の硫酸濃度を測定した。試験温度は25°Cとし、濃度の測定には、 イオンクロマトグラフィーを用いた。上記実施例のものの他に、図9に示す従来 構造の管継手と図11に示すものをそれぞれ比較例として同様の測定を行なった 。
【0027】 上記液溜り予備試験の測定結果を示す図6からも明らかなように、特性bで示 す従来品と特性cで示す比較品Cとは洗浄回数が増しても硫酸濃度があまり低下 していないのに対し、特性aで示す実施例品のものは、洗浄回数の増大に対して 硫酸濃度が大きく低下しており、液溜りが少ないことが判った。
【0028】 上記液溜り予備試験結果において、実施例品が良好な特性を有することが確認 されたので、つぎに、純水置換特性の試験を行なった。これを図5で説明する。
【0029】 図5に示すように、5個の実施例品MをPFA管8で接続し、一端から98% 硫酸を注入し、5分間放置した後に排出して超純水装置(図示せず)に接続し、 1.7l/分の超純水を流し、他端で比抵抗値を連続的に測定してその回復速度 を評価した。従来品についても同様の測定を行なった。その試験結果を図7に示 す。
【0030】 図7の特性βで示すように従来品のものが、一定の比抵抗値になるまでに時間 を要しているのに対して、実施例品は、特性αで示すように短時間のうちに一定 の比抵抗値になり、良好な純水置換特性を示すことが確認できた。
【0031】 ところで、前記液溜りがインナリング13の先端側で生じているか否かを実証 するために、従来品のほかに、図10に示すように継手本体部2にインナリング 13を一体化したものを用意し、両者の純水置換特性試験を行なったところ、図 1に示すよう一体化したものは、図12の特性γで示すように従来品のもの と大差は見られず、インナリング13の先端側で液溜りが存在していることを確 認することができた。換言すれば、実施例品のものにおいて、面取り部19を設 けた効果が確実に発揮されることが判った。
【0032】 純水置換特性試験に引き続いて、引抜き強度などの基本性能に関する試験を行 なったが、いずれも、好ましい結果を得ることができた。
【0033】 なお、上記の実施例では、インナリング13を継手本体部2に対して別体とし たもので示したが、このインナリングに相当する部分13を図8に示すように、 継手本体部2と一体化したものであっても、そのインナリング相当部分13に上 記実施例と同様の面取り部19を形成することにより、同様の効果が得られるこ とは勿論である。
【0034】 また、上記実施例では、バルブ本体1および継手本体部2を耐薬品製および耐 熱製に優れた特性を有する樹脂により一体成型したものについて説明したが、バ ルブ本体1を金属製とし、継手本体部2を切削により一体に形成したものであっ てもよい。
【0035】
【考案の効果】
以上述べたように、請求項1,2に記載の考案によれば、流体管の一端押し込 み部を継手本体部の受口に挿入させた状態で、その継手本体部の外周ねじ部に押 輪を螺合し螺進させることによって、継手本体部と流体管の一端押し込み部との 間に強い密封力を発生させて、温度の変動にともなう応力緩和を抑制し、流体の 温度変動にかかわらず継手本体部と流体管との間のシール性を良好に確保するこ とができる。しかも、特に、継手本体部の受口に形成されたスリーブ部の先端側 の内周端縁に環状の面取り部を形成したので、段差の発生による流体の滞留がな くなり、流体を円滑に流動させて純度の低下等の不都合をなくすることができる 。したがって、高純度液や超純水用配管と流体機器との接続用継手として有効に 使用することができる。
【0036】 また、請求項によれば、面取り部の傾斜角度を10°〜48°の範囲に設定 したので、引抜き強度などの性能を確実に維持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用する流体機器の一例としての手動
式ストップバルブの縦断面図である。
【図2】図1の要部の縦断面図である。
【図3】図1のものに用いたインナリング(スリーブ
部)を示す一部破断拡大側面図である。
【図4】図1の管継手構造の液溜り予備試験のための配
管を示す図である。
【図5】同管継手構造の純水置換特性試験のための配管
を示す図である。
【図6】同管継手構造の液溜り予備試験結果を、従来品
および比較例品のそれと対比して示す特性図である。
【図7】同管継手構造の純水置換特性試験結果を、従来
品のそれと対比して示す特性図である。
【図8】本考案の他の実施例を示す管継手構造の縦断面
図である。
【図9】本出願人が先に提案した従来の管継手構造を示
す縦断面図である。
【図10】シールリングが継手本体部に一体化されたも
のの従来の管継手構造を示す縦断面図である。
【図11】従来の管継手構造の改良案を示す縦断面図で
ある。
【図12】シールリングを継手本体部に一体化したもの
の純水置換特性試験結果を、従来品のそれとともに示す
特性図である。
【符号の説明】
1 バルブ本体(流体機器本体) 2 継手本体部 8 流体管 8A 一端押し込み部 8C 拡径部 9 受口 10 雄ねじ部 11,12,14,15 シール部 13 インナリング(スリーブ部) 13C 膨出部 16 押輪 17 雌ねじ部 19 面取り部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】管継手構造
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用する流体機器の一例としての手動
式ストップバルブの縦断面図である。
【図2】図1の要部の縦断面図である。
【図3】図1のものに用いたインナリング(スリーブ
部)を示す一部破断拡大側面図である。
【図4】図1の管継手構造の液溜り予備試験のための配
管を示す図である。
【図5】同管継手構造の純水置換特性試験のための配管
を示す図である。
【図6】同管継手構造の液溜り予備試験結果を、従来品
および比較例品のそれと対比して示す特性図である。
【図7】同管継手構造の純水置換特性試験結果を、従来
品のそれと対比して示す特性図である。
【図8】本考案の他の実施例を示す管継手構造の縦断面
図である。
【図9】本出願人が先に提案した従来の管継手構造を示
す縦断面図である。
【図10】シールリングが継手本体部に一体化されたも
のの従来の管継手構造を示す縦断面図である。
【図11】従来の管継手構造の改良案を示す縦断面図で
ある。
【図12】シールリングを継手本体部に一体化したもの
の純水置換特性試験結果を、従来品のそれとともに示す
特性図である。
【符号の説明】 1 バルブ本体(流体機器本体) 2 継手本体部 8 流体管 8A 一端押し込み部 8C 拡径部 9 受口 10 雄ねじ部 11,12,14,15 シール部 13 インナリング(スリーブ部) 13C 膨出部 16 押輪 17 雌ねじ部 19 面取り部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 平川 伸仁 兵庫県三田市下内神字打場541番地の1 日本ピラー工業株式会社三田工場内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に流体管の一端押し込み部が挿入
    される受口を有するとともに、外周面に雄ねじ部を有
    し、流体機器本体と一体形成された筒状の継手本体部
    と、この継手本体部の受口に形成されたスリーブ部と、
    上記継手本体部の外周雄ねじ部に螺合可能で、螺進によ
    り密封力を与える押輪とを備えた流体機器の管継手構造
    において、上記スリーブ部の先端側の内周端縁に、上記
    流体管の内周面まで傾斜した環状の面取り部を形成した
    ことを特徴とする流体機器の管継手構造。
  2. 【請求項2】 上記面取り部の傾斜角度が10°〜48
    °の範囲内に設定されていることを特徴とする請求項1
    の流体機器の管継手構造。
  3. 【請求項3】 上記スリーブ部が継手本体部に対して別
    体に形成されているものであることを特徴とする請求項
    1の流体機器の管継手構造。
JP1991101118U 1991-12-09 1991-12-09 管継手構造 Expired - Lifetime JPH088380Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014066275A (ja) * 2012-09-25 2014-04-17 Toyoda Gosei Co Ltd ホース接続構造体

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5828086A (ja) * 1981-08-05 1983-02-18 エルメト−ア−マツ−レン・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング 管を気密に継ぐねじ継手装置
JPS6293399U (ja) * 1985-11-29 1987-06-15
JPH0240193U (ja) * 1988-09-09 1990-03-19
JPH02117494U (ja) * 1988-10-26 1990-09-20

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