JPH06242812A - 作動体の状態検出方法及び制御方法、並びに作動体の状態検出装置 - Google Patents

作動体の状態検出方法及び制御方法、並びに作動体の状態検出装置

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JPH06242812A
JPH06242812A JP5029355A JP2935593A JPH06242812A JP H06242812 A JPH06242812 A JP H06242812A JP 5029355 A JP5029355 A JP 5029355A JP 2935593 A JP2935593 A JP 2935593A JP H06242812 A JPH06242812 A JP H06242812A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 位置検出センサを用いず作動体に確実な動作
をさせ、かつ故障発生等も極めて少なくする。 【構成】 事前にチャック43を定められた順序で動作
させる。その時々の各状態にて、CCDカメラで撮像さ
れているチャック43の画像9中の所定の画像領域Z11
〜Z71を特定する。特定した画像領域Z11〜Z71の部分
画像PA11 〜PA71 を基準画像データSpd11〜Spd71と
して記憶する。チャック43が定められた順序で動作す
るとき、撮像される画像9中の特定した画像領域Z11〜
Z71の部分画像PB11 〜PB71 を切出す。切出した部分
画像PB11 〜PB71 を検査画像データTpd11〜Tpd71と
して読出す。検査画像データTpd11〜Tpd71と基準画像
データSpd11〜Spd71とを比較し、その時々のチャック
43の状態を判断する。これらが合致する状態であれ
ば、次動作に移っても良いという信号を出す。合致しな
ければ異常と判断し、動作を継続させずに保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクチュエータやワー
ク等の作動体の状態検出方法及び制御方法、並びに作動
体の状態検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば電子部品等の自動組み
立てに使用されるチャックを持つ搬送ロボット等のよう
に、各種のアクチュエータを組み合わせてそれらに種々
の動作を行わせるというような装置が知られている。
【0003】この種の装置に使用されるアクチュエー
タ、例えばシリンダ等をはじめとする二位置制御アクチ
ュエータには、必ずといって良いほど位置検出センサが
設けられている。この位置検出センサはアクチュエータ
の可動部が動作位置の始点または終点に確実に到達した
か否かを判断するためのものであり、各センサは配線を
介してシーケンスコントローラに電気的に接続されてい
る。そして、コントローラは各センサからの位置検出信
号に基づいてシーケンス制御を行い、各アクチュエータ
にミスのない動作をさせている。
【0004】また、近年においては、より多くのアクチ
ュエータを組合せて製造される更に複雑な動作が可能な
ロボットや各種工作機械に対する要望が高まってきてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、複雑な動作
を可能にする装置を製造することを目的として、使用す
るアクチュエータの数を増やすと、それに伴って必然的
に位置検出センサの数も増加することになる。この種の
装置においては、一般的にセンサ自体に起因するトラブ
ルがその主流を占めるということからも、かかる事態は
好ましいとはいい難い。しかも、通常は個別的に行われ
るセンサの位置調節作業も、その数が増加することによ
って一層煩雑なものとなる。
【0006】また、センサ数の増加は、センサとコント
ローラとをつなぐ配線の数の増加をももたらす結果とな
る。この場合、配線がアクチュエータの動作を邪魔した
り、配線の切断により故障が起こり易くなるなどの問題
が生じる。更に、アクチュエータの周囲に多くの配線が
存在することによって、装置全体の小型化も達成され難
くなる。
【0007】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、位置検出センサを用いることなく
作動体に確実な動作を行わせることができ、かつ故障等
の発生も極めて少なくすることができる作動体の状態検
出方法及び制御方法、並びに作動体の状態検出装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、第1の発明は、複数の異なる状態を定められた順
序で変動する作動体を事前に撮像し、その時々の前記各
状態において撮像されている作動体の画像中の所定の箇
所の画像領域を特定して得た部分画像と、作動体を定め
られた順序で変動させているとき、撮像される画像中の
前記特定した画像領域の部分画像とを比較することによ
り、その時々の作動体の状態を検出する作動体の状態検
出方法をその要旨としている。
【0009】この場合、前記画像は、撮像装置で得られ
る倍率の異なる画像を含むものであっても良い。また、
作動体において撮像装置により撮像される箇所に反射体
を設けておくことも良い。
【0010】また、第2の発明では、複数の異なる状態
を定められた順序で変動する作動体と、その作動体の変
動を所定の位置から撮像する撮像装置と、事前に、作動
体を前記定められた順序で変動させ、その時々の前記各
状態において、撮像装置にて撮像されている作動体の画
像中の所定の箇所の画像領域を特定し、その特定した画
像領域の部分画像を基準画像データとして記憶する記憶
手段と、作動体を定められた順序で変動させていると
き、撮像装置にて撮像される画像中の前記特定した画像
領域の部分画像を切り出し、検査画像データとして読み
出す読み出し手段と、前記切り出した検査画像データと
基準画像データとを比較し、その時々の作動体の状態を
判断する判断手段とからなる作動体の状態検出装置をそ
の要旨としている。
【0011】更に、第3の発明では、複数の異なる状態
を定められた順序で変動する作動体を事前に撮像し、そ
の時々の前記各状態において撮像されている作動体の画
像中の所定の箇所の画像領域を特定して得た部分画像
と、作動体を定められた順序で変動させているとき、撮
像される画像中の前記特定した画像領域の部分画像とを
比較することにより、その時々の作動体の状態を検出
し、その検出結果に基づいてその作動体を動作させるよ
うにしたことを特徴とする作動体の制御方法をその要旨
とする。
【0012】
【作用】この発明によると、作動体の画像中における特
定の画像領域の部分画像は、まず記憶手段によってあら
かじめ基準画像データとして記憶される。作動体を定め
られた順序で変動させているときには、撮像画像中の前
記特定した画像領域の部分画像は検査画像データとして
読み出される。検査画像データと基準画像データとは比
較され、その結果に基づいてその時々の作動体の状態が
判断される。従って、その時々における作動体の状態を
確実に検出することが可能となり、作動体の状態を検出
するためのセンサが不要となる。
【0013】また、この発明によると、特定した画像領
域の部分画像を比較対象としていることから、データ数
を少なくすることが可能となり、処理時間を短縮化する
ことができる。
【0014】更に、撮像装置で得られるその時々の画像
として倍率の異なる画像を含ませておくことにより、よ
り微細な作動体の状態の変化を検出することが可能とな
る。また、作動体において撮像装置により撮像される箇
所に反射体を設けておけば、特定する画像領域のエリア
を狭く設定することができるため、処理速度がより速く
なる。
【0015】
【実施例】以下、本発明をチャック装置の作動体の状態
を検出する状態装置に具体化した実施例を図面に基づき
詳細に説明する。
【0016】図1には、本実施例の状態検出装置の制御
対象となるチャック装置40が示されている。まず、こ
のチャック装置40の構成等について説明する。フレー
ム31の上部にはアーム32がX軸方向(水平方向)へ
延出するように取り付けられており、そのアーム32の
突出部分にはガイドレール33が装着されている。前記
ガイドレール33には、X軸方向に向かって摺動可能と
なるように可動ブロック34が係合されている。フレー
ム31の上部にはロッド35を備えたX軸方向シリンダ
36が配設されており、前記ロッド35の先端には前記
可動ブロック34が連結されている。図2(a)に示さ
れるように、前記X軸方向シリンダ36内はピストン3
6aによって一対の圧力室R1 ,R2 に区画されてい
る。そして、これらの圧力室R1 ,R2 に対するエアの
切換供給により前記ロッド35が伸縮し、それに伴い可
動ブロック34がガイドレール33に沿って往復移動す
るようになっている。
【0017】図1に示されるように、可動ブロック34
には、X軸方向と直交するY軸方向(上下方向)に沿っ
て摺動可能となるように昇降体42が装着されている。
昇降体42の下端には、ワークWを把持・釈放するため
のチャック43が設けられている。可動ブロック34に
はロッド45を備えたY軸方向シリンダ44が固設され
ており、前記ロッド45の先端には昇降体42が連結さ
れている。図2(b)に示されるように、Y軸方向シリ
ンダ44内はピストン44aによって一対の圧力室R3
,R4 に区画されている。そして、これらの圧力室R3
,R4 に対するエアの切換供給によって前記ロッド4
5が伸縮し、それに伴い昇降体42がY軸方向に沿って
往復移動するようになっている。
【0018】前記チャック43の下端には、一対の把持
片43aが対向して配置されている。図2(c)に示さ
れるように、チャック43はその内部にシリンダ43b
を備えており、同シリンダ43bは一対の圧力室R5 ,
R6 を備えている。そして、これらの圧力室R5 ,R6
に対するエアの切換供給によって両把持片43aは開放
または閉塞し、それに伴いワークWを把持・釈放するよ
うになっている。
【0019】各圧力室R1 〜R6 には、フレーム31に
設けたコネクタ47及びマニホールドブロック48等を
経て外部からの駆動用エアが供給されるようになってい
る。そして、マニホールドブロック48内の各流路に
は、通電制御によってエア供給切換を行う電磁バルブV
1 〜V6 がそれぞれ設けられている。なお、電磁バルブ
V1 は圧力室R1 へのエア供給切換を行うためのもので
あり、電磁バルブV2 は圧力室R2 へのエア供給切換を
行うためのものである。同様に、電磁バルブV3は圧力
室R3 に対し、電磁バルブV4 は圧力室R4 に対してエ
ア供給切換を行うためのものである。また、電磁バルブ
V5 は圧力室R5 に対し、電磁バルブV6は圧力室R6
に対してエア供給切換を行うためのものである。
【0020】このチャック装置40では、各シリンダ3
6,44,43bへのエアの切換供給を適当に組み合わ
せることにより、チャック43に様々な動作を定められ
た順序で行わせることができる。
【0021】図3(a)〜図3(g)には、チャック装
置40本体に近い第1のコンベアCv1上のワークWをチ
ャック43によって第2のコンベアCv2上に移送すると
いう動作が示されている。また、そのための動作パター
ンは、以下に述べるような7つの動作ステップMS0 〜
MS8 によって構成される。
【0022】図3(a)は、可動ブロック34、昇降体
42及びチャック43、並びにワークWの初期状態を示
している(動作ステップMS0 )。このとき、可動ブロ
ック34はガイドレール33の左端に保持された状態に
あり、昇降体42は可動ブロック34の上端に保持され
た状態にある。また、把持片43aは開放状態にあり、
ワークWは前記把持片43aによって把持されていない
状態にある。また、第1のコンベアCv1上のワークW
は、チャック43によって把持し得る位置、つまり両把
持片43a間の位置にある。一方、移送されてくるワー
クWを載置するための場所となる第2のコンベアCv2上
は、ワークWが存在していない状態にある。
【0023】なお、図3(a)のときにチャック43が
位置する位置のことを、説明の便宜上、上左端位置とす
る。図3(b)は、チャック43内のシリンダ43bへ
のエア供給によって把持片43aを閉塞させることによ
り、前記上左端位置にて同把持片43aでワークWを把
持した第1の状態を示している(動作ステップMS1
)。
【0024】図3(c)は、X軸方向シリンダ36への
エア供給によって同シリンダ36を伸張させ、ワークW
を把持しているチャック43をガイドレール33の左端
から右端へ動かした第2の状態を示している(動作ステ
ップMS2 )。なお、図3(c)のときにチャック43
が位置する位置のことを、説明の便宜上、上右端位置と
する。
【0025】図3(d)は、Y軸方向シリンダ44への
エア供給によって同シリンダ44を伸張させることによ
り、前記上右端位置にあるチャック43を下方へ動かし
た第3の状態を示している(動作ステップMS3 )。な
お、図3(d)のときにチャック43が位置する位置の
ことを、説明の便宜上、下右端位置とする。
【0026】図3(e)は、チャック43内のシリンダ
43bへのエア供給により把持片43aを開放させ、前
記下右端位置にてワークWを釈放した第4の状態を示し
ている(動作ステップMS4 )。
【0027】図3(f)は、Y軸方向シリンダ44への
エア供給によって同シリンダ44を収縮させることによ
り、前記下右端位置Pdlにあるチャック43を上右端位
置Pulへ復帰させた第5の状態を示している(動作ステ
ップMS5 )。
【0028】図3(g)は、X軸方向シリンダ36への
エア供給によって同シリンダ36を収縮させ、チャック
43を上右端位置から上左端位置へ復帰させた第6の状
態を示している(動作ステップMS6 )。
【0029】この後、第1及び第2のコンベアCv1,C
v2上は所定方向(Z軸方向)に駆動される。その結果、
第1のコンベアCv1上にはワークWが存在し、第2のコ
ンベアCv2上にはワークWが存在していない状態とな
る。そして、全体が図3(a)のような初期状態に戻
る。なお、チャック43及び両コンベアCv1,Cv2にこ
のような一連の動作を行わせるためデータは、チャック
装置40のフレーム31内の図示しない記憶装置に記憶
されている。
【0030】次に、本実施例における状態検出装置1の
構成等について詳細に説明する。図4においてチャック
装置40より所定距離を隔てた位置には支持スタンド2
が設けられており、その支持スタンド2には撮像装置と
してのCCD(Charge Coupled Device) カメラ3が固定
されている。CCDカメラ3は、作動体としてのチャッ
ク43及びワークWを前記動作パターンのどの状態にお
いても撮像できるようにセットされている。また、CC
Dカメラ3の焦点は、チャック43及びワークWの前面
部分に合うように適宜調整されている。そして、本実施
例では、CCDカメラ3によって撮像された画像9、即
ち図4にて示されるエリア4aの画像9は256×25
6個の画素で構成されるようになっている。
【0031】図5(a)〜図5(g)には、前記図3
(a)〜図3(g)のような動作パターンを行ったとき
にCCDカメラ3によって撮像されている画像9が示さ
れている。なお、可動ブロック34、昇降体42、チャ
ック43、ワークW、第1のコンベアCv1及び第2のコ
ンベアCv2は、常に前記画像9上のいずれかの位置にお
いて撮像されている。本実施例では、あらかじめチャッ
ク装置40を作動させて、そのチャック装置40を撮像
する。そして、その各時点の画像9中において少なくと
も1つの画像領域Z11〜Z71を特定し、その画像領域Z
11〜Z71における部分画像PA11 〜PA71 を取り出すよ
うになっている。その各部分画像PA11 〜PA71 の画像
データは、以下に示す基準画像データとして使用される
ようになっている。
【0032】図5(a)に示す動作ステップMS0 のと
きには、上左端位置を中心とした画像領域Z11と、下右
端位置を中心とした画像領域Z12とを特定する。そし
て、その画像領域Z11,Z12の部分画像PA11 ,PA12
をその時点における基準画像データSpd11,Spd12とし
て処理するようになっている。
【0033】より詳細には、第1のコンベアCv1上に載
置されたワークWの両側に拡開した両把持片43aが存
在している状態が、その時点における基準画像データS
pd11で特定される。一方、第2のコンベアCv2上にワー
クWが存在していない状態が、その時点における基準画
像データSpd12で特定される。
【0034】次いで、図5(b)に示す動作ステップM
S1 のときには、上左端位置を中心とした画像領域Z21
を特定する。そして、その画像領域Z21の部分画像PA2
1 をその時点における基準画像データSpd21として処理
するようになっている。つまり、閉塞した両把持片43
aによってワークWが把持されている状態が、その時点
における基準画像データSpd21で特定される。
【0035】図5(c)に示す動作ステップMS3 のと
きには、上右端位置を中心とした画像領域Z31を特定す
る。そして、その画像領域Z31の部分画像PA31 をその
時点における基準画像データSpd31として処理するよう
になっている。つまり、第2のコンベアCv2の上方の位
置にてチャック43がワークWを把持している状態が、
その時点における基準画像データSpd31で特定される。
【0036】図5(d)に示す動作ステップMS4 のと
きには、下右端位置を中心とした画像領域Z41を特定す
る。そして、その画像領域Z41の部分画像PA41 をその
時点における基準画像データSpd41として処理するよう
になっている。つまり、チャック43がワークWを把持
したままで第2のコンベアCv2上にワークWを載置した
状態が、その時点における基準画像データSpd41で特定
される。
【0037】図5(e)に示す動作ステップMS5 のと
きには、下右端位置を中心とした画像領域Z51を特定す
る。そして、その画像領域Z51の部分画像PA51 をその
時点における基準画像データSpd51として処理するよう
になっている。つまり、両把持片43aの開放によって
ワークWが釈放された状態が、その時点における基準画
像データSpd51で特定される。
【0038】図5(f)に示す動作ステップMS6 のと
きには、上右端位置を中心とした画像領域Z61を特定す
る。そして、その画像領域Z61の部分画像PA61 をその
時点における基準画像データSpd61として処理するよう
になっている。つまり、ワークWを釈放し終えたチャッ
ク43が第2のコンベアCv2の上方の位置にある状態
が、その時点における基準画像データSpd61で特定され
る。
【0039】図5(g)に示す動作ステップMS7 のと
きには、上左端位置を中心とした画像領域Z71を特定す
る。そして、その画像領域Z71の部分画像PA71 をその
時点における基準画像データSpd71として処理するよう
になっている。つまり、ワークWを釈放し終えたチャッ
ク43が第1のコンベアCv1の上方の位置にある状態
が、その時点における基準画像データSpd71として特定
される。
【0040】なお、本実施例にて特定された画像領域Z
11〜Z71の部分画像PA11,PA12 〜PA71 は、256×
256個の画素で構成される全体の画像9に比して少な
く、64×64個の画素で構成されている。更に、本実
施例では前記画像領域Z11〜Z71のうち、画像領域Z1
1, Z21, Z71が画面中にて同一領域となっている。ま
た、画面中にて同様に画像領域Z31, Z61が同一領域と
なり、画像領域Z12, Z41, Z51が同一領域となってい
る。
【0041】次に、状態検出装置1の電気的構成を図6
に従って説明する。マイクロコンピュータ10は、中央
処理装置(以下、単にCPUという)11、プログラム
メモリ12、作業用メモリ13及びデータ保存メモリ1
4等によって構成されている。前記プログラムメモリ1
2は、制御プログラムを記憶した読み出し専用のメモリ
(ROM)からなる。前記作業用メモリ13は、CPU
11の演算処理結果及び画素データ等が一時的に記憶さ
れる読み出し及び書き替え可能なメモリ(RAM)から
なる。また、データ保存メモリ14には前記基準画像デ
ータSpd11〜Spd61が記憶されるようになっている。
【0042】CPU11は、プログラムメモリ12に記
憶された制御プログラムによって各種演算処理動作を実
行するようになっている。CPU11は、一定時間毎に
入出力インターフェース15を介してCCDカメラ3を
走査制御する。そして、前記CPU11は、CCDカメ
ラ3からの画素信号をA/D変換器16及びバスコント
ローラ17を介して画素データにし、それを前記作業用
メモリ13に記憶させるようになっている。
【0043】A/D変換器16は、CCDカメラ3から
の画素信号をアナログ値からデジタル値に変換する際、
各画素信号が予め定められた設定値以上であるか否かを
判別する。そして、画素信号が設定値以上の場合には、
同A/D変換器16は「1」を画素データとして出力す
る。反対に画素信号が設置値未満の場合には、同A/D
変換器16は「0」を画素データとして出力する。
【0044】バスコントローラ17は、画素データを作
業用メモリ13に記憶する。従って、作業用メモリ13
には、CCDカメラ3によって撮られた画像9が256
×256個の画素データ(以下、「全体画像データ」と
いう)として記憶されていることになる。なお、本実施
例では説明の便宜上、横方向への走査を画像9の上から
下へ順次移していくという走査制御方法を採用してい
る。
【0045】CPU11は、作業用メモリ13に記憶さ
せた全体画像データを基に、前記各基準画像データSpd
11〜Spd71を作成し、それらをデータ保存メモリ14に
記憶させるようになっている。また、チャック装置40
が実際に作動しているとき、CPU11は前記各画像領
域Z11〜Z71の部分画像PB11 〜PB71 の切り出しを行
う。そして、CPU11はその部分画像PB11 〜PB71
の画像データを検査画像データTpd11〜Tpd71として作
業用メモリ13に記憶するようになっている。
【0046】また、CPU11はデータ保存メモリ14
に記憶させた各基準画像データSpd11〜Spd71と、その
時々でCCDカメラ3が撮像して得た作業用メモリ13
に記憶した検査画像データTpd11〜Tpd71とを比較・判
定するようになっている。
【0047】更に、CPU11は、前記比較・判断結果
に基づき、入出力インターフェース15を介してチャッ
ク装置40の各電磁バルブV1 〜V6 をON−OFF制
御するようになっている。また、CPU11は、同じく
比較・判定結果に基づき、入出力インターフェース15
を介してコンベア駆動回路20を駆動制御して、第1及
び第2のコンベアCv1,Cv2を所定方向に駆動する。
【0048】次に、状態検出装置の作用について説明す
る。まず、各状態における基準画像データSpd11〜Spd
71をあらかじめ状態検出装置1にティーチングする手順
について述べる。
【0049】CCDカメラ3が前記エリア4aを撮像す
ると、その画像9は画素信号としてA/D変換器16に
出力される。そして、前記画素信号は「0」または
「1」を示す画素データに変換された後、バスコントロ
ーラ17を介して作業用メモリ13に記憶される。
【0050】次にCPU11は、撮像された画像9中に
おける所定の箇所の画像領域を特定する。上述したよう
に、本実施例では図3(a)〜図3(f)の動作を行っ
た場合には、図5(a)〜図5(f)のように画像領域
Z11〜Z71を特定する。CPU11は、各特定された画
像領域Z11〜Z71の部分画像PA11 〜PA71 を切り出
し、その切り出した部分画像PA11 〜PA71 のデータ
を、基準画像データSpd11〜Spd71としてデータ保存メ
モリ14に記憶させる。従って、本実施例ではデータ保
存メモリ14に、合計8個の基準画像データSpd11〜S
pd71があらかじめ記憶されることになる。
【0051】この状態からチャック装置40を作動させ
る。いま、チャック装置40が図3(a)の動作ステッ
プMS0 の状態(CCDカメラ3では図5(a) に示す画
像9)にあるとする。
【0052】まずCPU11は、画像領域Z11における
部分画像PA11 の基準画像データSpd11と、画像領域Z
12における部分画像PA12 の基準画像データSpd12とを
データ保存メモリ14から呼び出す。そして、CPU1
1は、その時に撮像されている画像9中から画像領域Z
11,Z12の部分画像PB11 ,PB12 を切り出し、それら
を検査画像データTpd11,Tpd12として読み出す。
【0053】CPU11は、基準画像データSpd11と検
査画像データTpd11とを比較すると共に、基準画像デー
タSpd12と検査画像データTpd12とを比較する(図7、
図8参照)。そして、いずれも画像データ同士が一致す
る状態になったと判断したとき、CPU11はチャック
装置40が動作ステップMS0 にあるものと判断して、
チャック装置40に次の動作ステップMS1 の遂行を指
示する。
【0054】具体的には、CPU11はまず入出力イン
ターフェース15を介して電磁バルブ駆動回路19に所
定の制御信号を送り出し、電磁バルブV5 ,V6 のON
−OFFを切り換える。すると、チャック43内の圧力
室R5 内へエアが供給されることにより把持片43aが
閉塞し、ワークWが把持された状態となる(図3(b)参
照)。CPU11は以上の制御を実行した後、次の画像
領域Z21における部分画像PA21 の基準画像データSpd
21を呼び出して待機する。
【0055】次にCPU11は、撮像されている画像9
中から画像領域Z21の部分画像PB21 を切り出し、それ
を検査画像データTpd21として読み出す。CPU11
は、基準画像データSpd21と検査画像データTpd21とを
比較し、一致した状態にあると判断したとき、即ち動作
ステップMS1 の状態にあると判断したとき、チャック
装置40に次の動作ステップMS2 の遂行を指示する。
【0056】具体的には、CPU11は入出力インター
フェース15を介して電磁バルブ駆動回路19に所定の
制御信号を送り出し、電磁バルブV1 ,V2 のON−O
FFを切り換える。すると、X軸方向シリンダ36内の
圧力室R1 内へエアが供給され、前記シリンダ36のロ
ッド36aが伸張するようになる。
【0057】その結果、第1のコンベアCv1上にてワー
クWを把持したチャック43が、第2のコンベアCv2の
上方の位置へ移動を開始する(図3(c) 参照)。そし
て、CPU11は以上の制御を実行した後、次の画像領
域Z31における部分画像PA31の基準画像データSpd31
を呼び出して待機する。
【0058】次にCPU11は、撮像されている画像9
中から画像領域Z31の部分画像PB31 を切り出し、それ
を検査画像データTpd31として読み出す。CPU11
は、基準画像データSpd31と検査画像データTpd31とを
比較し、一致する状態にあると判断したとき、即ち動作
ステップMS2 の状態にあると判断したとき、チャック
装置40に次の動作ステップMS3 の遂行を指示する。
【0059】具体的には、CPU11は入出力インター
フェース15を介して電磁バルブ駆動回路19に所定の
制御信号を送り出し、電磁バルブV3 ,V4 のON−O
FFを切り換える。すると、Y軸方向シリンダ44内の
圧力室R3 内へエアが供給され、前記シリンダ44のロ
ッド45aが伸張するようになる。
【0060】その結果、ワークWを把持したチャック4
3が下方向への移動を開始する(図3(d) 参照)。CP
U11は以上の制御を実行した後、次の画像領域Z41に
おける部分画像PA41 の基準画像データSpd41を呼び出
して待機する。
【0061】次にCPU11は、撮像されている画像9
中から画像領域Z41の部分画像PB41 を切り出し、それ
を検査画像データTpd41として読み出す。CPU11
は、基準画像データSpd41と検査画像データTpd41とを
比較し、一致する状態にあると判断したとき、即ち動作
ステップMS3 の状態にあると判断したとき、チャック
装置40に次の動作ステップMS4 の遂行を指示する。
【0062】具体的には、CPU11は入出力インター
フェース15を介して電磁バルブ駆動回路19に所定の
制御信号を送り出し、電磁バルブV5 ,V6 のON−O
FFを切り換える。すると、チャック43内の圧力室R
6 内へエアが供給されることにより把持片43aが開放
し、ワークWが第2のコンベアCv2の上にて釈放された
状態となる(図3(e) 参照)。CPU11は以上の制御
を実行した後、次の画像領域Z51における部分画像PA5
1 の基準画像データSpd51を呼び出して待機する。
【0063】次にCPU11は、撮像されている画像9
中から画像領域Z51の部分画像PB51 を切り出し、それ
を検査画像データTpd51として読み出す。CPU11
は、基準画像データSpd51と検査画像データTpd51とを
比較し、一致する状態にあると判断したとき、即ち動作
ステップMS4 の状態にあると判断したとき、チャック
装置40に次の動作ステップMS5 の遂行を指示する。
【0064】具体的には、CPU11は入出力インター
フェース15を介して電磁バルブ駆動回路19に所定の
制御信号を送り出し、電磁バルブV3 ,V4 のON−O
FFを切り換える。すると、Y軸方向シリンダ44内の
圧力室R4 内へエアが供給され、前記シリンダ44のロ
ッド45aが収縮するようになる。
【0065】その結果、ワークWを釈放し終えたチャッ
ク43が上方向への移動を開始する(図3(f) 参照)。
CPU11は以上の制御を実行した後、次の画像領域Z
51における部分画像PA51 の基準画像データSpd51を呼
び出して待機する。
【0066】次にCPU11は、撮像されている画像9
中から画像領域Z61の部分画像PB61 を切り出し、それ
を検査画像データTpd61として読み出す。CPU11
は、基準画像データSpd61と検査画像データTpd61とを
比較し、一致する状態にあると判断したとき、即ち動作
ステップMS5 の状態にあると判断したとき、チャック
装置40に次の動作ステップMS6 の遂行を指示する。
【0067】具体的には、CPU11は入出力インター
フェース15を介して電磁バルブ駆動回路19に所定の
制御信号を送り出し、電磁バルブV1 ,V2 のON−O
FFを切り換える。すると、X軸方向シリンダ36内の
圧力室R2 内へエアが供給され、前記シリンダ36のロ
ッド35が収縮するようになる。
【0068】その結果、チャック43が、原点位置であ
る第1のコンベアCv1上の位置への移動を開始する(図
3(f) 参照)。CPU11は以上の制御を実行した後、
次の画像領域Z71における部分画像PA71 の基準画像デ
ータSpd71を呼び出して待機する。
【0069】次にCPU11は、撮像されている画像9
中から画像領域Z71の部分画像PB71 を切り出し、それ
を検査画像データTpd71として読み出す。CPU11
は、基準画像データSpd71と検査画像データTpd71とを
比較し、一致する状態にあると判断したとき、即ち動作
ステップMS6 の状態にあると判断したとき、チャック
装置40に次の動作ステップMS7 の遂行を指示する。
【0070】具体的には、CPU11は入出力インター
フェース15を介してコンベア駆動回路20に所定の制
御信号を送り出し、第1及び第2のコンベアCv1,Cv2
をZ軸方向に駆動させる。すると、第1のコンベアCv1
上の所定位置には次に搬送されるべきワークWが搬入さ
れ、第2のコンベアCv2上の所定位置からは先に搬送さ
れたワークWが別の位置へ搬出される(図3(g) 参
照)。
【0071】この後、CPU11は一回分の搬送動作パ
ターンが終了したものと判断し、画像領域Z11, Z12に
おける部分画像PA11,PA21 の基準画像データSpd11,
Spd12を再度呼び出して次の搬送動作に備える。
【0072】さて、本実施例によると、上記のようにそ
の時々におけるチャック43及びワークWの状態を確実
に検出することが可能となる。このため、チャック43
及びワークW状態を検出するためのセンサが不要になる
という利点が生じる。よって、従来問題であった配線の
切断による故障等は起こり得なくなり、チャック装置4
0の実用性が飛躍的に向上する。しかも、チャック装置
40周囲の配線がなくなることによって、装置全体の小
型化・簡略化をも達成することが可能となる。
【0073】また、この実施例によると、特定した画像
領域Z11〜Z71の部分画像PA11 〜PA71,PB11 〜PB7
1 は、いずれも画像9に比して狭い領域となっている。
このような部分画像PA11 〜PA71,PB11 〜PB71 が比
較対象であるため、データ数を少なくすることが可能と
なり、処理時間を短縮化することが可能となる。
【0074】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
ることはなく、以下のように変更することが可能であ
る。例えば、 (1)その時々における基準画像データと検査画像デー
タとが一定時間経過しても一致しない場合には、異常が
発生したと判断してチャック装置40及びコンベアCv
1,Cv2を停止させたり、警報を鳴らしても良い。
【0075】この場合、各動作ステップに要する時間を
あらかじめプログラムメモリ12等に用意する。そし
て、次の動作ステップを実行するとき、CPU11内の
タイマを計時させる。そして、このタイマが計時する時
間と、あらかじめ用意した時間とを比較することによっ
てそれが可能となる。
【0076】(2)1つの基準画像データと1つの検査
画像データとを比較する前記実施例の状態検出方法に代
え、1つの検査画像データと複数の検査画像データとを
比較するという方法でも良い。この方法によると、作動
体がその時点においてどの動作ステップにあるのかを認
識することが可能となる。
【0077】(3)画面9中に特定される画像領域Z11
〜Z71の設定数は前記実施例に限定されることはなく、
任意に増減することが可能である。また、特定される画
像領域Z11〜Z71の形状も、必ずしも実施例のような長
方形状である必然性はない。
【0078】更に、特定される画像領域Z11〜Z71の部
分画像PA11 〜PA71 を構成する画素の数も64×64
個に限定されることはなく、適宜変更して構わない。加
えて、画面9を構成する画素の数も256×256個に
限定されることはなく、例えば512×512個や10
24×1024個としても構わない。
【0079】(4)例えば、前記画像9中の左端部に、
図9にて示されるようなセイフティのための画像領域Z
s を、前記各動作ステップMS0 〜MS7 を通じて各動
作に無関係に設けておくことも良い。そして、前記画像
領域Zs の部分画像PBSが通常の状態と異なる(例え
ば、作業者の手H等が撮像されている)と判断した場
合、チャック装置40及びコンベアCv1,Cv2を非常停
止させても良い。
【0080】なお、前記セイフティのための画像領域Z
s は図9の位置のみに限られず、他の領域であっても勿
論良い。 (5)画像認識の方法としては、前記実施例では公知の
画像認識を用いたので特に詳述していない。この場合、
例えば基準画像データと検査画像データとの特徴の隔た
り(距離)を定義しておき、それが0のときに一致であ
ると認識するという方法等が適用可能である。
【0081】また、画像同士の構造解析によって一致不
一致を認識したり、画素毎の比較により一致不一致を認
識したりする等の方法も同様に適用可能である。 (6)画像認識を行う場合、実施例とは異なりチャック
43の状態のみやワークWの状態のみに基づいて画像認
識を行っても勿論良い。 (7)また、作動体であるチャック43やワークW等お
いてCCDカメラ3に撮像される箇所に反射体(例えば
反射性の高いシール等)を設けておき、そのシールの状
態変化をもって画像認識を行うということも可能であ
る。この方法によれば、特定する画像領域のエリアを狭
く設定することができるため、処理速度をより速くする
ことができるという利点が生じる。しかも、この方法に
よると、解像度のあまり高くないCCDカメラ3であっ
ても容易にシールの画像認識を行うことができるため、
結果的にコスト削減にもつながる。
【0082】なお、前記反射体の形成方法としては、反
射性の高いシールを貼着させることのみに限定されるこ
とはなく、例えば作動体43,Wの表面を部分的に研磨
し鏡面化するというような方法であっても勿論良い。ま
た、作動体43,Wが複数の部分から構成されているよ
うな場合には、その中で最も反射性の高い部分をここで
いう反射体として使用しても良い。
【0083】更に、作動体43,W自体が材質的に反射
性の高いものである場合には、例えば反射性の低い物質
によって作動体43,Wを覆い、一部のみを露出させる
という方法によって、反射体に代えても良い。
【0084】(8)一連の動作パターン中において作動
体と連動してCCDカメラ3の倍率を通常の設定よりも
上げて、作動体をズームアップしても良い。この場合に
はズームアップしたときの基準画像データを作成してお
く必要がある。この方法によると、より微細な作動体の
状態変化を検出することが可能となる。
【0085】(9)状態検出装置をセンサの代替として
使用している前記実施例に代え、例えば、各動作ステッ
プ間の動作速度や1サイクルの時間等を検出して作業者
等に知らせることで工程管理のための手段として利用し
ても良い。
【0086】(10)CCDカメラ3を二台以上使用して
複数の位置からチャック装置40等を撮像することも勿
論可能である。このような方法によると、被撮像体であ
るチャック装置が大型であったり構造や動作が複雑であ
ったりする場合など、一台のCCDカメラ3での撮像が
困難な場合に有利である。しかも、このことは、より確
実な危険防止対策を図るうえでも好ましい。
【0087】(11)前記実施例では常時CCDカメラ3
から取り出し、その都度比較・判断をさせていた。この
方法に代えて、次の動作ステップを開始した後、あらか
じめ設定された時間後にCCDカメラ3から画像を取り
込み、次の動作ステップの比較・判定を行うようにして
も良い。この方法によると、CCDカメラ3の消費電力
等の軽減につながるという利点がある。
【0088】また、常時CCDカメラ3から画像9を取
り込むようにするが、部分画像の切り出し、検査画像デ
ータを求め、その検査画像データと基準画像データとの
比較判断する動作は、検査したい動作ステップ(状態)
となる直前から実施しても良い。
【0089】この方法の利点は、状態検査装置1はその
間休止することができるので、同状態検査装置1の負荷
が軽減される。そして、その軽減された分だけ他の状態
の検出を行うことができるようにしても良い。例えば、
同一画面上に他の装置の状態の検出処理に使用すること
ができる。
【0090】また、CCDカメラ3を一定時間毎に別の
角度に向けることにより、一台の固定CCDカメラ3で
は撮像し得ない他の装置の状態の検出を行わせることも
できる。
【0091】(12)チャック装置40の動作等は前記実
施例にて示したもののみに限られない。例えば、第1の
コンベアCv1が第2のコンベアCv2と同一の高さにある
ような場合には、前記上左端位置Pulにあるチャック4
3を更に下左端位置まで下降させてから把持を行わせる
ことが可能である。
【0092】また、2次元的な動作を行う実施例のよう
なチャック装置40の場合のみならず、1次元的な動作
や3次元的な動作を行うチャック装置40に対しても本
状態検出装置を使用することは勿論可能である。
【0093】(13)本発明は実施例のようなチャック装
置40の状態検出装置に限定されることはなく、例えば
ロボットや各種工作機械等の状態検出装置に適用するこ
とも勿論可能である。
【0094】(14)前記実施例では撮像装置としてCC
Dカメラ3を使用したが、その他の撮像装置を使用して
も良い。 (15)前記実施例では撮像装置は固定して使用したが、
作動体の動きに同期して、その動く作動体を捕らえるた
めに撮像装置を連動させても良い。例えば、作動体の撮
像位置が常に画面中の特定した画像領域に入るようにあ
らかじめ撮像装置を動く作動体と追従させるように設定
する。そして、あらかじめその画像領域の部分画像を基
準画像データとして保存する。実際に作動体が動くと
き、その画像領域の部分画像の検査画像データと前記基
準画像データとを比較・判断する。そして、その判断結
果に基づいて作動体の動きを制御するようにしても良
い。
【0095】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の作動体の
状態検出方法及び制御方法、並びに作動体の状態検出装
置によれば、位置検出センサを用いることなく作動体に
確実な動作を行わせることができるという優れた効果を
奏する。
【0096】また、本発明の作動体の状態検出方法及び
制御方法、並びに作動体の状態検出装置によれば、位置
検出センサも位置検出センサから引き出される配線もな
いので、故障等の発生も極めて少なくすることができる
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】チャック装置を示す一部破断正面図である。
【図2】(a)はX軸方向シリンダを示す概略図であ
り、(b)はY軸方向シリンダを示す概略図であり、
(c)はチャック内のシリンダを示す概略図である。
【図3】(a)〜(g)は、チャック装置の動作パター
ンを説明するための概略正面図である。
【図4】チャック装置とCCDカメラとの位置関係を説
明するための概略右側面図である。
【図5】(a)〜(g)は、CCDカメラによって撮像
されたチャック装置の画像を示す概略正面図である。
【図6】状態検出装置の電気ブロック回路図である。
【図7】(a)は画像領域Z11における部分画像の基準
画像データを示す概略図、(b)は同基準画像データと
一致している検査画像データを示す概略図、(c)は同
基準画像データと一致していない検査画像データを示す
概略図である。
【図8】(a)は画像領域Z12における部分画像の基準
画像データを示す概略図、(b)は同基準画像データと
一致している検査画像データを示す概略図、(c)は同
基準画像データと一致していない検査画像データを示す
概略図である。
【図9】画像中にセイフティのための画像領域を設けた
状態を示す概略正面図である。
【符号の説明】
43…作動体としてチャック、W…作動体としてのワー
ク、3…撮像装置としてのCCDカメラ、9…画像、Z
11〜Z71…画像領域、PA11 〜PA71 …特定した画像領
域の部分画像、PB11 〜PB71 …特定した画像領域の部
分画像、Spd11〜Spd71…基準画像データ、14…記憶
手段としてのデータ保存メモリ、Tpd11〜Tpd71…検査
画像データ、11…読み出し手段・判断手段としてのC
PU、1…作動体の状態検出装置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の異なる状態を定められた順序で変動
    する作動体(43,W)を事前に撮像し、その時々の前
    記各状態において撮像されている作動体(43,W)の
    画像(9)中の所定の箇所の画像領域(Z11〜Z71)を
    特定して得た部分画像(PA11 〜PA71 )と、 作動体(43,W)を定められた順序で変動させている
    とき、撮像される画像(9)中の前記特定した画像領域
    (Z11〜Z71)の部分画像(PB11 〜PB71 )とを比較
    することにより、その時々の作動体(43,W)の状態
    を検出することを特徴とする作動体の状態検出方法。
  2. 【請求項2】複数の異なる状態を定められた順序で変動
    する作動体(43,W)と、 その作動体(43,W)の変動を所定の位置から撮像す
    る撮像装置(3)と、 事前に、作動体(43,W)を前記定められた順序で変
    動させ、その時々の前記各状態において、撮像装置
    (3)にて撮像されている作動体(43,W)の画像
    (9)中の所定の箇所の画像領域(Z11〜Z71)を特定
    し、その特定した画像領域(Z11〜Z71)の部分画像
    (PA11 〜PA71 )を基準画像データ(Spd11〜Spd7
    1)として記憶する記憶手段(14)と、 作動体(43,W)を定められた順序で変動させている
    とき、撮像装置にて撮像される画像(9)中の前記特定
    した画像領域(Z11〜Z71)の部分画像(PB11 〜PB7
    1 )を切り出し、検査画像データ(Tpd11〜Tpd71)と
    して読み出す読み出し手段(11)と、 前記切り出した検査画像データ(Tpd11〜Tpd71)と基
    準画像データ(Spd11〜Spd71)とを比較し、その時々
    の作動体(43,W)の状態を判断する判断手段(1
    1)とからなる作動体の状態検出装置。
  3. 【請求項3】複数の異なる状態を定められた順序で変動
    する作動体(43,W)を事前に撮像し、その時々の前
    記各状態において撮像されている作動体(43,W)の
    画像(9)中の所定の箇所の画像領域(Z11〜Z71)を
    特定して得た部分画像(PA11 〜PA71 )と、 作動体(43,W)を定められた順序で変動させている
    とき、撮像される画像(9)中の前記特定した画像領域
    (Z11〜Z71)の部分画像(PB11 〜PB71 )とを比較
    することにより、その時々の作動体(43,W)の状態
    を検出し、 その検出結果に基づいてその作動体(43,W)を動作
    させるようにしたことを特徴とする作動体の制御方法。
  4. 【請求項4】前記画像(9)は、撮像装置(3)で得ら
    れる倍率の異なる画像を含むものであることを特徴とし
    た請求項1に記載の作動体の状態検出方法。
  5. 【請求項5】作動体(43,W)において撮像装置
    (3)により撮像される箇所に反射体を設けておくこと
    を特徴とした請求項1に記載の作動体の状態検出方法。
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JP2013176822A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Nakamura Tome Precision Ind Co Ltd 加工状態表示装置を備えた工作機械

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