JPH06242202A - Rfプロ−ブ - Google Patents
Rfプロ−ブInfo
- Publication number
- JPH06242202A JPH06242202A JP5025363A JP2536393A JPH06242202A JP H06242202 A JPH06242202 A JP H06242202A JP 5025363 A JP5025363 A JP 5025363A JP 2536393 A JP2536393 A JP 2536393A JP H06242202 A JPH06242202 A JP H06242202A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- probe
- frequency
- resonance frequency
- trap circuit
- resonates
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 2重同調プロ−ブの調整を独立して行え、性
能の向上を図り、使い勝手をよくし、かつ構成を簡単に
することができるようにする。 【構成】 閉ル−プに第1の複数のキャパシタ1,2を
直列に挿入し、それに並列に第2の複数のキャパシタ
3,4を直列に挿入し、キャパシタ1と並列にインダク
タを接続して第1のトラップ回路を形成し、第1の共振
周波数で開放状態となり、キャパシタ3と並列にインダ
クタを接続して第2のトラップ回路を形成し、第2の共
振周波数で開放状態になる。
能の向上を図り、使い勝手をよくし、かつ構成を簡単に
することができるようにする。 【構成】 閉ル−プに第1の複数のキャパシタ1,2を
直列に挿入し、それに並列に第2の複数のキャパシタ
3,4を直列に挿入し、キャパシタ1と並列にインダク
タを接続して第1のトラップ回路を形成し、第1の共振
周波数で開放状態となり、キャパシタ3と並列にインダ
クタを接続して第2のトラップ回路を形成し、第2の共
振周波数で開放状態になる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体中の水素原子分布
を断層像として撮影するための、構成が簡単で、SNの
向上を図った核磁気共鳴装置用RFプロ−ブに関するも
のである。
を断層像として撮影するための、構成が簡単で、SNの
向上を図った核磁気共鳴装置用RFプロ−ブに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】MRI(Magnetic Resonance Imagin
g)(核磁気共鳴)装置の撮影方法は、選択照射法による断
面の選択、フ−リェイメ−ジング法による断面の映像化
の2段階の動作で行われる。また、最近では、MRIの
応用技術であるMRスペクトロスコピ−(MRS)や、
MRスペクトロスコピックイメ−ジング(MRSI)
が、生体機能計測法の1つとして注目されている。ここ
で、MRイメ−ジングとは、前述のように水素原子の分
布を断層像として撮影する方法であり、スペクトロスコ
ピ−とは、水素や燐等の高周波信号(RF)を検出する
と、水素では64MHz、燐では26MHzと周波数が
異なっているので、これらの高周波信号の振幅の比を識
別する方法である。一方、スペクトロスコピックイメ−
ジングは、高周波信号の振幅の比をイメ−ジにする方法
である。いずれにしても、これらの方法を実現するMR
装置では、多数の核種からの異なる周波数のMR信号を
取得できるRF系が必要となる。このための2重同調R
Fプロ−ブが各所で検討されている。一般に広く用いら
れているRFプロ−ブとしては、スロッティドチュ−ブ
レゾネ−タやマルチプルエレメントレゾネ−タがあり、
これらはUSP4825163、あるいは特開昭61−
95234号公報等で開示されている。なお、これらの
文献では、マルチプルエレメントレゾネ−タはバ−ドケ
−ジレゾネ−タと呼ばれている。2重同調プロ−ブとし
ては、例えば特開平2−269987号公報(ここで
は、スロッティドチュ−ブレゾネ−タを利用する)や、
特公平4−20619号公報(ここでは、バ−ドケ−ジ
レゾネ−タを利用する)等で開示されている。図14
は、従来のスロッティッドチュ−ブレゾネ−タの概略図
である。スロッティドチュ−ブレゾネ−タの内部の等価
回路は、図14に示すように複数のキャパシタを有する
リング115,116を多数枚重ねた構造になる。
g)(核磁気共鳴)装置の撮影方法は、選択照射法による断
面の選択、フ−リェイメ−ジング法による断面の映像化
の2段階の動作で行われる。また、最近では、MRIの
応用技術であるMRスペクトロスコピ−(MRS)や、
MRスペクトロスコピックイメ−ジング(MRSI)
が、生体機能計測法の1つとして注目されている。ここ
で、MRイメ−ジングとは、前述のように水素原子の分
布を断層像として撮影する方法であり、スペクトロスコ
ピ−とは、水素や燐等の高周波信号(RF)を検出する
と、水素では64MHz、燐では26MHzと周波数が
異なっているので、これらの高周波信号の振幅の比を識
別する方法である。一方、スペクトロスコピックイメ−
ジングは、高周波信号の振幅の比をイメ−ジにする方法
である。いずれにしても、これらの方法を実現するMR
装置では、多数の核種からの異なる周波数のMR信号を
取得できるRF系が必要となる。このための2重同調R
Fプロ−ブが各所で検討されている。一般に広く用いら
れているRFプロ−ブとしては、スロッティドチュ−ブ
レゾネ−タやマルチプルエレメントレゾネ−タがあり、
これらはUSP4825163、あるいは特開昭61−
95234号公報等で開示されている。なお、これらの
文献では、マルチプルエレメントレゾネ−タはバ−ドケ
−ジレゾネ−タと呼ばれている。2重同調プロ−ブとし
ては、例えば特開平2−269987号公報(ここで
は、スロッティドチュ−ブレゾネ−タを利用する)や、
特公平4−20619号公報(ここでは、バ−ドケ−ジ
レゾネ−タを利用する)等で開示されている。図14
は、従来のスロッティッドチュ−ブレゾネ−タの概略図
である。スロッティドチュ−ブレゾネ−タの内部の等価
回路は、図14に示すように複数のキャパシタを有する
リング115,116を多数枚重ねた構造になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、これらのRFプ
ロ−ブを2重同調プロ−ブとして使用する場合には、種
々の検討がなされているが、その性能は必ずしも最適化
されておらず、ル−チンの臨床診断への応用には適さな
かった。すなわち、高感度QD(クォドラチャ−)化に
適用できなかったり、2重円柱構造を用いるため、構成
が複雑であり、製作が難しい等の問題があった。また、
LC並列回路を用いる方法も学会で報告されているが、
比較的大きなインダクタンスのインダクタ(L)を用い
るので、磁場が乱れ易い等の問題があった。本発明の目
的は、これら従来の課題を解決し、QD送受信が容易で
あり、かつSNの向上を図ることができ、高周波磁場の
乱れがなく、撮像準備時間が短縮できるようなRFプロ
−ブを提供することにある。
ロ−ブを2重同調プロ−ブとして使用する場合には、種
々の検討がなされているが、その性能は必ずしも最適化
されておらず、ル−チンの臨床診断への応用には適さな
かった。すなわち、高感度QD(クォドラチャ−)化に
適用できなかったり、2重円柱構造を用いるため、構成
が複雑であり、製作が難しい等の問題があった。また、
LC並列回路を用いる方法も学会で報告されているが、
比較的大きなインダクタンスのインダクタ(L)を用い
るので、磁場が乱れ易い等の問題があった。本発明の目
的は、これら従来の課題を解決し、QD送受信が容易で
あり、かつSNの向上を図ることができ、高周波磁場の
乱れがなく、撮像準備時間が短縮できるようなRFプロ
−ブを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のRFプロ−ブは、(イ)少なくとも導電セ
グメントからなる閉ル−プを含むRFプロ−ブにおい
て、閉ル−プには少なくとも第1の複数のキャパシタ
1,2が直列に接続され、第1の複数のキャパシタ1,
2に並列に少なくとも第2の複数のキャパシタ3,4が
直列に接続され、キャパシタ1は並列に接続されたイン
ダクタとともに第1のトラップ回路を形成し、キャパシ
タ3は並列に接続されたインダクタとともに第2のトラ
ップ回路を形成し、第1のトラップ回路は第1の共振周
波数で、また第2のトラップ回路は第2の共振周波数で
それぞれ開放状態になることを特徴としている。また、
(ロ)第1の共振周波数でプロ−ブが共振するために、
キャパシタ4のキャパシタンスの値が設定され、第2の
共振周波数でプロ−ブが共振するために、キャパシタ2
のキャパシタンスの値が設定されることも特徴としてい
る。また、(ハ)複数の周方向導電セグメントと複数の
軸方向導電セグメントと複数の共振用キャパシタを含む
マルチエレメントレゾネ−タ型RFプロ−ブにおいて、
周方向セグメントの一部と該セグメントに接続する互い
に隣接された1組の軸方向導電セグメントで形成された
閉ル−プに、セグメントに少なくとも第1の複数のキャ
パシタ1,2が直列に挿入され、複数のキャパシタ1,
2と並列に少なくとも第2の複数のキャパシタ3,4が
直列に挿入され、キャパシタ1は並列に接続されたイン
ダクタとともに第1のトラップ回路を形成し、キャパシ
タ3は並列に接続されたインダクタとともに第2のトラ
ップ回路を形成し、第1のトラップ回路は第1の共振周
波数で、また該第2のトラップ回路は第2の共振周波数
でそれぞれ開放状態になることも特徴としている。ま
た、(ニ)第1および第2のトラップ回路には、インダ
クタと直列にダイオ−ドが挿入され、ダイオ−ドは少な
くとも2種類の外部制御信号によって動作をオン・オフ
されることも特徴としている。また、(ホ)第1および
第2の共振周波数で送信ないし受信するために、RFプ
ロ−ブには、少なくとも1個の第1の共振周波数で送信
ないし受信する第1のピックアップコイルと、少なくと
も1個の第2の共振周波数で送信ないし受信する第2の
ピックアップコイルとが磁気結合されていることも特徴
としている。また、(ヘ)第1のピックアップコイルに
は、第2の周波数で共振するトラップ回路が直列に接続
され、第2のピックアップコイルには、第1の周波数で
共振するトラップ回路が直列に接続されていることも特
徴としている。また、(ト)第1および第2のピックア
ップコイルは、それぞれ直交する1組のピックアップコ
イルから構成されることも特徴としている。また、
(チ)少なくとも視野を部分的に共有する複数個のプロ
−ブを含むRFプロ−ブであって、そのうちの第1のプ
ロ−ブは、第1の共振周波数で共振し、かつ第2の共振
周波数で共振するトラップ回路を第1のプロ−ブが形成
される導電閉ル−プに直列に接続し、また第2のプロ−
ブは、第2の共振周波数で共振し、かつ第1の共振周波
数で共振するトラップ回路を第2のプロ−ブが形成され
る導電閉ル−プに直列に接続していることも特徴として
いる。また、(リ)複数個のプロ−ブのうち、少なくと
も1つのプロ−ブは円柱状プロ−ブであることも特徴と
している。また、(ヌ)少なくとも視野を部分的に共有
し、かつ共通の軸を有し、互いに異なる半径を有する複
数個の円柱状プロ−ブを含むRFプロ−ブであって、そ
のうちの第1の円柱状プロ−ブは、第1の共振周波数で
共振し、かつ第2の共振周波数で共振するトラップ回路
を第1の円柱状プロ−ブを構成する導電閉ル−プに直列
に接続し、第2の円柱状プロ−ブは、第2の共振周波数
で共振し、かつ第1の共振周波数で共振するトラップ回
路を第2の円柱状プロ−ブを構成する導電閉ル−プに直
列に接続することも特徴としている。また、(ル)複数
個の円柱状プロ−ブは、マルチエレメントレゾネ−タで
あることも特徴としている。また、(ワ)複数個の円柱
状プロ−ブは、QD方式の送信もしくは受信を行うこと
も特徴としている。また、(カ)複数個の円柱状プロ−
ブは、給受電をピックアップコイルを用いた誘導結合で
行い、複数のうちの第1のプロ−ブの第1のピックアッ
プコイルは第2の周波数で共振するトラップ回路を、第
2のプロ−ブの第2のピックアップコイルは第1の周波
数で共振するトラップ回路をそれぞれ直列に接続するこ
とも特徴としている。また、(ヨ)第1および第2のピ
ックアップコイルは、それぞれ直交する1組のピックア
ップコイルから構成されることも特徴としている。さら
に、(タ)第1の周波数はプロトンの周波数に一致し、
前記第2の周波数は燐の周波数に一致することも特徴と
している。
め、本発明のRFプロ−ブは、(イ)少なくとも導電セ
グメントからなる閉ル−プを含むRFプロ−ブにおい
て、閉ル−プには少なくとも第1の複数のキャパシタ
1,2が直列に接続され、第1の複数のキャパシタ1,
2に並列に少なくとも第2の複数のキャパシタ3,4が
直列に接続され、キャパシタ1は並列に接続されたイン
ダクタとともに第1のトラップ回路を形成し、キャパシ
タ3は並列に接続されたインダクタとともに第2のトラ
ップ回路を形成し、第1のトラップ回路は第1の共振周
波数で、また第2のトラップ回路は第2の共振周波数で
それぞれ開放状態になることを特徴としている。また、
(ロ)第1の共振周波数でプロ−ブが共振するために、
キャパシタ4のキャパシタンスの値が設定され、第2の
共振周波数でプロ−ブが共振するために、キャパシタ2
のキャパシタンスの値が設定されることも特徴としてい
る。また、(ハ)複数の周方向導電セグメントと複数の
軸方向導電セグメントと複数の共振用キャパシタを含む
マルチエレメントレゾネ−タ型RFプロ−ブにおいて、
周方向セグメントの一部と該セグメントに接続する互い
に隣接された1組の軸方向導電セグメントで形成された
閉ル−プに、セグメントに少なくとも第1の複数のキャ
パシタ1,2が直列に挿入され、複数のキャパシタ1,
2と並列に少なくとも第2の複数のキャパシタ3,4が
直列に挿入され、キャパシタ1は並列に接続されたイン
ダクタとともに第1のトラップ回路を形成し、キャパシ
タ3は並列に接続されたインダクタとともに第2のトラ
ップ回路を形成し、第1のトラップ回路は第1の共振周
波数で、また該第2のトラップ回路は第2の共振周波数
でそれぞれ開放状態になることも特徴としている。ま
た、(ニ)第1および第2のトラップ回路には、インダ
クタと直列にダイオ−ドが挿入され、ダイオ−ドは少な
くとも2種類の外部制御信号によって動作をオン・オフ
されることも特徴としている。また、(ホ)第1および
第2の共振周波数で送信ないし受信するために、RFプ
ロ−ブには、少なくとも1個の第1の共振周波数で送信
ないし受信する第1のピックアップコイルと、少なくと
も1個の第2の共振周波数で送信ないし受信する第2の
ピックアップコイルとが磁気結合されていることも特徴
としている。また、(ヘ)第1のピックアップコイルに
は、第2の周波数で共振するトラップ回路が直列に接続
され、第2のピックアップコイルには、第1の周波数で
共振するトラップ回路が直列に接続されていることも特
徴としている。また、(ト)第1および第2のピックア
ップコイルは、それぞれ直交する1組のピックアップコ
イルから構成されることも特徴としている。また、
(チ)少なくとも視野を部分的に共有する複数個のプロ
−ブを含むRFプロ−ブであって、そのうちの第1のプ
ロ−ブは、第1の共振周波数で共振し、かつ第2の共振
周波数で共振するトラップ回路を第1のプロ−ブが形成
される導電閉ル−プに直列に接続し、また第2のプロ−
ブは、第2の共振周波数で共振し、かつ第1の共振周波
数で共振するトラップ回路を第2のプロ−ブが形成され
る導電閉ル−プに直列に接続していることも特徴として
いる。また、(リ)複数個のプロ−ブのうち、少なくと
も1つのプロ−ブは円柱状プロ−ブであることも特徴と
している。また、(ヌ)少なくとも視野を部分的に共有
し、かつ共通の軸を有し、互いに異なる半径を有する複
数個の円柱状プロ−ブを含むRFプロ−ブであって、そ
のうちの第1の円柱状プロ−ブは、第1の共振周波数で
共振し、かつ第2の共振周波数で共振するトラップ回路
を第1の円柱状プロ−ブを構成する導電閉ル−プに直列
に接続し、第2の円柱状プロ−ブは、第2の共振周波数
で共振し、かつ第1の共振周波数で共振するトラップ回
路を第2の円柱状プロ−ブを構成する導電閉ル−プに直
列に接続することも特徴としている。また、(ル)複数
個の円柱状プロ−ブは、マルチエレメントレゾネ−タで
あることも特徴としている。また、(ワ)複数個の円柱
状プロ−ブは、QD方式の送信もしくは受信を行うこと
も特徴としている。また、(カ)複数個の円柱状プロ−
ブは、給受電をピックアップコイルを用いた誘導結合で
行い、複数のうちの第1のプロ−ブの第1のピックアッ
プコイルは第2の周波数で共振するトラップ回路を、第
2のプロ−ブの第2のピックアップコイルは第1の周波
数で共振するトラップ回路をそれぞれ直列に接続するこ
とも特徴としている。また、(ヨ)第1および第2のピ
ックアップコイルは、それぞれ直交する1組のピックア
ップコイルから構成されることも特徴としている。さら
に、(タ)第1の周波数はプロトンの周波数に一致し、
前記第2の周波数は燐の周波数に一致することも特徴と
している。
【0005】
【作用】本発明においては、その基本回路として図1に
示すように、導電セグメントからなる1つの閉ル−プに
対して、導電セグメントに直列に第1の複数のキャパシ
タ1,2を直列に挿入し、それら複数のキャパシタ1,
2と並列に第2の複数のキャパシタ3,4を直列に接続
し、キャパシタ1と並列に第1のインダクタ5を接続し
て第1のトラップ回路を形成し、第1の共振周波数で開
放状態になるようにするとともに、キャパシタ3と並列
に第2のインダクタ6を接続して、第2のトラップ回路
を形成し、第2の共振周波数で開放状態になるようにし
ている。これにより、各周波数毎に独立した電流路を形
成できるので、2重同調プロ−ブの調整を独立して行う
ことができ、性能が向上する。また、構成が簡単な上
に、使い勝手がよく、しかも比較的小さなインダクタン
スのインダクタを用いるので、磁場が乱れない。さら
に、QD送受信が容易に行え、SNが向上し、均一性が
改善され、またアクティブデカップリングが行えるの
で、高周波磁場の乱れがなく、周波数やインピ−ダンス
の調整が容易となり、撮像準備時間が短縮される。
示すように、導電セグメントからなる1つの閉ル−プに
対して、導電セグメントに直列に第1の複数のキャパシ
タ1,2を直列に挿入し、それら複数のキャパシタ1,
2と並列に第2の複数のキャパシタ3,4を直列に接続
し、キャパシタ1と並列に第1のインダクタ5を接続し
て第1のトラップ回路を形成し、第1の共振周波数で開
放状態になるようにするとともに、キャパシタ3と並列
に第2のインダクタ6を接続して、第2のトラップ回路
を形成し、第2の共振周波数で開放状態になるようにし
ている。これにより、各周波数毎に独立した電流路を形
成できるので、2重同調プロ−ブの調整を独立して行う
ことができ、性能が向上する。また、構成が簡単な上
に、使い勝手がよく、しかも比較的小さなインダクタン
スのインダクタを用いるので、磁場が乱れない。さら
に、QD送受信が容易に行え、SNが向上し、均一性が
改善され、またアクティブデカップリングが行えるの
で、高周波磁場の乱れがなく、周波数やインピ−ダンス
の調整が容易となり、撮像準備時間が短縮される。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、本発明の一実施例を示す基本的ル−
プコイルの回路図である。図1において、10はこのル
−プコイルの等価インダクタンスを表わしており、典型
的な表面コイルでは1μHである。また、等価インダク
タンス10とキャパシタ1,2とは、同調用キャパシタ
7,8とともにポ−ト9から見た第1の並列共振系(共
振周波数f1)を形成する。この共振周波数f1は、磁
場強度1.5Tでのプロトンの共鳴周波数64MHzに
調整されている。主として共振周波数を決定するための
キャパシタ2のキャパシタンスは6pFである。また、
キャパシタ1(380pF)とこれに並列接続されたイ
ンダクタ5(0.1μH)とで第1のトラップ回路を形
成しており、トラップされる周波数は第2の共振周波数
(燐の共鳴周波数:26MHz)に設定されている。イ
ンダクタ5は、数タ−ンの空心ル−プにより形成されて
いる。また、共振周波数f1の信号は、インダクタ5よ
りもキャパシタ1に主として流れることが望ましいた
め、インダクタ5は0.1μHのように、コイルの等価
インダクタンス10の1μHよりも著しく小さい値にす
ることが望ましい。
説明する。図1は、本発明の一実施例を示す基本的ル−
プコイルの回路図である。図1において、10はこのル
−プコイルの等価インダクタンスを表わしており、典型
的な表面コイルでは1μHである。また、等価インダク
タンス10とキャパシタ1,2とは、同調用キャパシタ
7,8とともにポ−ト9から見た第1の並列共振系(共
振周波数f1)を形成する。この共振周波数f1は、磁
場強度1.5Tでのプロトンの共鳴周波数64MHzに
調整されている。主として共振周波数を決定するための
キャパシタ2のキャパシタンスは6pFである。また、
キャパシタ1(380pF)とこれに並列接続されたイ
ンダクタ5(0.1μH)とで第1のトラップ回路を形
成しており、トラップされる周波数は第2の共振周波数
(燐の共鳴周波数:26MHz)に設定されている。イ
ンダクタ5は、数タ−ンの空心ル−プにより形成されて
いる。また、共振周波数f1の信号は、インダクタ5よ
りもキャパシタ1に主として流れることが望ましいた
め、インダクタ5は0.1μHのように、コイルの等価
インダクタンス10の1μHよりも著しく小さい値にす
ることが望ましい。
【0007】図1において、次に等価インダクタンス1
0とキャパシタ3,4とは、同調用キャパシタ7,8と
ともにポ−ト9から見た第2の並列共振系(共振周波数
f2)を形成する。この共振周波数f2は、磁場強度
1.5Tでの燐の共鳴周波数26MHzに調整されてい
る。キャパシタ3(60μF)とこれに並列接続されて
いるインダクタ6(0.1μH)とで第2のトラップ回
路を形成しており、トラップされる周波数は第1の共振
周波数(プロトンの共鳴周波数:64MHz)に設定さ
れている。インダクタ6は、インダクタ5と同じく数タ
−ンの空心ル−プで形成され、比較的小さなインダクタ
ンスのインダクタ(L)を用いることにより磁場が乱れ
ないようにしている。キャパシタ3は、並列共振系の共
振周波数(64MHz)がインダクタ6を含めて共振周
波数f2になるように、その値が決定されている。共振
周波数f2の信号は、第1のトラップ回路(共振周波数
f2)の回路切断効果によって第1の共振系には流れず
に第2の共振系にのみ流れるので、高効率で送信するこ
とができるとともに、高感度で検出、つまり高効率で受
信することができる。一方、共振周波数f1の信号は、
第2のトラップ回路(共振周波数f1)の回路切断効果
によって第2の共振系には流れずに第1の共振系にのみ
流れるので、高効率で送信受信が可能となる。各トラッ
プ回路のインダクタ5,6は、共にインダクタンスがプ
ロ−ブ本体のインダクタ10に比べて十分に小さいた
め、送信時に磁場を乱したり、受信時に感度低下を招く
ことが少ない。
0とキャパシタ3,4とは、同調用キャパシタ7,8と
ともにポ−ト9から見た第2の並列共振系(共振周波数
f2)を形成する。この共振周波数f2は、磁場強度
1.5Tでの燐の共鳴周波数26MHzに調整されてい
る。キャパシタ3(60μF)とこれに並列接続されて
いるインダクタ6(0.1μH)とで第2のトラップ回
路を形成しており、トラップされる周波数は第1の共振
周波数(プロトンの共鳴周波数:64MHz)に設定さ
れている。インダクタ6は、インダクタ5と同じく数タ
−ンの空心ル−プで形成され、比較的小さなインダクタ
ンスのインダクタ(L)を用いることにより磁場が乱れ
ないようにしている。キャパシタ3は、並列共振系の共
振周波数(64MHz)がインダクタ6を含めて共振周
波数f2になるように、その値が決定されている。共振
周波数f2の信号は、第1のトラップ回路(共振周波数
f2)の回路切断効果によって第1の共振系には流れず
に第2の共振系にのみ流れるので、高効率で送信するこ
とができるとともに、高感度で検出、つまり高効率で受
信することができる。一方、共振周波数f1の信号は、
第2のトラップ回路(共振周波数f1)の回路切断効果
によって第2の共振系には流れずに第1の共振系にのみ
流れるので、高効率で送信受信が可能となる。各トラッ
プ回路のインダクタ5,6は、共にインダクタンスがプ
ロ−ブ本体のインダクタ10に比べて十分に小さいた
め、送信時に磁場を乱したり、受信時に感度低下を招く
ことが少ない。
【0008】図8は、図1におけるプロ−ブおよびトラ
ップ回路の周波数特性を示す模式図である。第1の共振
系の共振ピ−クと第2のトラップ回路の共振ピ−クが周
波数f1で発生し、第2の共振系の共振ピ−クと第1の
トラップ回路の共振ピ−クが周波数f2で発生してい
る。図8から明らかなように、検出する周波数と遮断す
る周波数とをそれぞれ独立して設計することができる。
この結果により、図1の回路を発展的に考えることがで
きるので、3周波数以上の3重、4重等の多重プロ−ブ
に適用することが可能であると予測できる。図9
(a),(b)は、3重プロ−ブの周波数特性と回路図
の例を示す模式図である。図9(b)の等価回路で示す
ように、図1のル−プコイルの回路に対して、コンデン
サ54とインダクタ52、およびコンデンサ53とイン
ダクタ51で形成されている第3の共振周波数で共振す
る2つのトラップ回路が、コンデンサ2とコンデンサ4
にそれぞれ直列に接続されている。また、図1のル−プ
コイルの回路を構成する2つの並列回路に加えて、第3
の並列回路がコンデンサ58、これに直列接続された2
つのトラップ回路(55〜57,59)で形成されてい
る。コンデンサ58は、第3の並列回路とインダクタ1
0とが第3の共振周波数f3で共振するための同調用コ
ンデンサである。この第3の並列回路では、コンデンサ
59とインダクタ57で形成するトラップ回路が第1の
共振周波数f1で共振し、コンデンサ55とインダクタ
56で形成するトラップ回路が第2の共振周波数f2で
共振する。これらのトラップ回路はそれぞれ前述の説明
と同じように動作して、ル−プコイルは3重共振プロ−
ブとして動作することになる。このようにして、3重以
上の同調プロ−ブが実現されることが本発明の重要な特
徴である。
ップ回路の周波数特性を示す模式図である。第1の共振
系の共振ピ−クと第2のトラップ回路の共振ピ−クが周
波数f1で発生し、第2の共振系の共振ピ−クと第1の
トラップ回路の共振ピ−クが周波数f2で発生してい
る。図8から明らかなように、検出する周波数と遮断す
る周波数とをそれぞれ独立して設計することができる。
この結果により、図1の回路を発展的に考えることがで
きるので、3周波数以上の3重、4重等の多重プロ−ブ
に適用することが可能であると予測できる。図9
(a),(b)は、3重プロ−ブの周波数特性と回路図
の例を示す模式図である。図9(b)の等価回路で示す
ように、図1のル−プコイルの回路に対して、コンデン
サ54とインダクタ52、およびコンデンサ53とイン
ダクタ51で形成されている第3の共振周波数で共振す
る2つのトラップ回路が、コンデンサ2とコンデンサ4
にそれぞれ直列に接続されている。また、図1のル−プ
コイルの回路を構成する2つの並列回路に加えて、第3
の並列回路がコンデンサ58、これに直列接続された2
つのトラップ回路(55〜57,59)で形成されてい
る。コンデンサ58は、第3の並列回路とインダクタ1
0とが第3の共振周波数f3で共振するための同調用コ
ンデンサである。この第3の並列回路では、コンデンサ
59とインダクタ57で形成するトラップ回路が第1の
共振周波数f1で共振し、コンデンサ55とインダクタ
56で形成するトラップ回路が第2の共振周波数f2で
共振する。これらのトラップ回路はそれぞれ前述の説明
と同じように動作して、ル−プコイルは3重共振プロ−
ブとして動作することになる。このようにして、3重以
上の同調プロ−ブが実現されることが本発明の重要な特
徴である。
【0009】図10は、本発明の他の実施例を示すル−
プコイル回路の構成図である。図10の回路は、図1の
回路の特性を改善したものである。すなわち、図1に示
すル−プコイルでは、共振用インダクタ5,6にわずか
ではあるが受信信号が流れる。これによる受信感度の低
下を低減するためには、図10に示すように、トラップ
回路内にダイオ−ドを接続するとともに、そのダイオ−
ドをオン・オフスイッチするための制御信号通過入力用
のチョ−ク回路をル−プコイルに接続する。すなわち、
トラップ回路内のインダクタ5および6に直列に、かつ
キャパシタ1および3に並列にダイオ−ド101,10
2をそれぞれ挿入し、外部からの制御信号によりオン・
オフをスイッチングする。制御信号は、入力ポ−ト9
1,92からチョ−ク回路(7,105)を介して供給
される。この場合、コンデンサ2,4,7には、それぞ
れ制御信号を通過させるためのインダクタ104,10
3,105が並列に接続されている。これらのインダク
タンスは、検出信号周波数で高インピ−ダンスになるよ
うに、十分に大きな値にする。その結果、直流および低
周波の制御信号に対するインピ−ダンスは低く、検出信
号に対しては高インピ−ダンスになるので、コイルの検
出感度を損うことなく、ダイオ−ド101,102を制
御することができる。例えば、入力ポ−ト91を高電位
に、入力ポ−ト92を低電位にすることにより、ダイオ
−ド102がオンとなる。また、入力ポ−ト91を低電
位に、入力ポ−ト92を高電位にすることにより、ダイ
オ−ド101がオンとなる。このように、本実施例で
は、制御信号によりプロ−ブの共振周波数を切り替える
ことが可能である。そして、本実施例では、トラップ回
路のインダクタに流れる電流がほぼ完全に遮断されるの
で、プロ−ブの性能の劣化がない。
プコイル回路の構成図である。図10の回路は、図1の
回路の特性を改善したものである。すなわち、図1に示
すル−プコイルでは、共振用インダクタ5,6にわずか
ではあるが受信信号が流れる。これによる受信感度の低
下を低減するためには、図10に示すように、トラップ
回路内にダイオ−ドを接続するとともに、そのダイオ−
ドをオン・オフスイッチするための制御信号通過入力用
のチョ−ク回路をル−プコイルに接続する。すなわち、
トラップ回路内のインダクタ5および6に直列に、かつ
キャパシタ1および3に並列にダイオ−ド101,10
2をそれぞれ挿入し、外部からの制御信号によりオン・
オフをスイッチングする。制御信号は、入力ポ−ト9
1,92からチョ−ク回路(7,105)を介して供給
される。この場合、コンデンサ2,4,7には、それぞ
れ制御信号を通過させるためのインダクタ104,10
3,105が並列に接続されている。これらのインダク
タンスは、検出信号周波数で高インピ−ダンスになるよ
うに、十分に大きな値にする。その結果、直流および低
周波の制御信号に対するインピ−ダンスは低く、検出信
号に対しては高インピ−ダンスになるので、コイルの検
出感度を損うことなく、ダイオ−ド101,102を制
御することができる。例えば、入力ポ−ト91を高電位
に、入力ポ−ト92を低電位にすることにより、ダイオ
−ド102がオンとなる。また、入力ポ−ト91を低電
位に、入力ポ−ト92を高電位にすることにより、ダイ
オ−ド101がオンとなる。このように、本実施例で
は、制御信号によりプロ−ブの共振周波数を切り替える
ことが可能である。そして、本実施例では、トラップ回
路のインダクタに流れる電流がほぼ完全に遮断されるの
で、プロ−ブの性能の劣化がない。
【0010】図2は、本発明の他の実施例を示すRFプ
ロ−ブの等価回路図であり、図11は、図2の等価回路
におけるマルチプルエレメントレゾネ−タ型MFプロ−
ブの構成図である。本発明をハイパス型マルチプルエレ
メントレゾネ−タ(以下、MERと略記する)に適用し
た場合には、図2に示すように展開した回路となる。こ
こでは、繰り返しの部分は一部省略して記載されてい
る。図2では、軸方向導体エレメント(ラング(梯子)
とも呼ぶ)28から32の等価インダクタンスは省略し
ている。また、周方向導体エレメント(リング(輪)と
も呼ぶ)24から27は、それぞれA1とB1、A2と
B2、A3とB3、A4とB4のように接続されてお
り、いずれも閉ル−プを形成している。このプロ−ブは
通常のMERとは異なっており、リングが25と26、
および24と27の2組存在する。リング25と26に
は、共振用キャパシタ14と共振周波数f2(26MH
z)の第1のトラップ回路を形成するキャパシタ15と
インダクタ16が、隣接するラングと相対応するリング
の一部で形成された共振エレメント23−1から23−
5の各々に対応して、直列に配置されている。リング2
5と26、およびラング28から32は、キャパシタ1
4,15、インダクタ16とともに共振周波数f1(6
4MHz)の第1のMERを形成している。また、リン
グ24と27には、f2で共振する共振用キャパシタ1
1と共振周波数f1(64MHz)の第2のトラップ回
路を形成するキャパシタ12とインダクタ13が、共振
エレメント23−1から23−5の各々に対応して、直
列に配置されている。リング24と27、およびラング
28から32は、共振周波数f2(26MHz)の第2
のMERを形成している。
ロ−ブの等価回路図であり、図11は、図2の等価回路
におけるマルチプルエレメントレゾネ−タ型MFプロ−
ブの構成図である。本発明をハイパス型マルチプルエレ
メントレゾネ−タ(以下、MERと略記する)に適用し
た場合には、図2に示すように展開した回路となる。こ
こでは、繰り返しの部分は一部省略して記載されてい
る。図2では、軸方向導体エレメント(ラング(梯子)
とも呼ぶ)28から32の等価インダクタンスは省略し
ている。また、周方向導体エレメント(リング(輪)と
も呼ぶ)24から27は、それぞれA1とB1、A2と
B2、A3とB3、A4とB4のように接続されてお
り、いずれも閉ル−プを形成している。このプロ−ブは
通常のMERとは異なっており、リングが25と26、
および24と27の2組存在する。リング25と26に
は、共振用キャパシタ14と共振周波数f2(26MH
z)の第1のトラップ回路を形成するキャパシタ15と
インダクタ16が、隣接するラングと相対応するリング
の一部で形成された共振エレメント23−1から23−
5の各々に対応して、直列に配置されている。リング2
5と26、およびラング28から32は、キャパシタ1
4,15、インダクタ16とともに共振周波数f1(6
4MHz)の第1のMERを形成している。また、リン
グ24と27には、f2で共振する共振用キャパシタ1
1と共振周波数f1(64MHz)の第2のトラップ回
路を形成するキャパシタ12とインダクタ13が、共振
エレメント23−1から23−5の各々に対応して、直
列に配置されている。リング24と27、およびラング
28から32は、共振周波数f2(26MHz)の第2
のMERを形成している。
【0011】図2の等価回路は、実際の形状は図11に
示すように、周方向導電セグメント(図2の周方向導体
エレメント24,27に対応)により円柱形の周方向の
エレメントを構成しており、各キャパシタとインダクタ
とでそれぞれトラップ回路が形成されている。また、軸
方向導電セグメント(図2の軸方向導体エレメント28
〜32に対応)により円柱形の軸方向のエレメントを構
成しており、1対の周方向導電セグメントと隣接する1
対の軸方向導電セグメントとで閉ル−プを形成する。な
お、さらに1対の周方向導電セグメントが前述のセグメ
ントの上下外側に階層的に設けられており、それら1対
の周方向導電セグメントと前述と同じ1対の軸方向導電
セグメントとで、別の閉ル−プを形成する。この円柱形
の中には、ピックアップコイル(図2におけるP1に対
応)が設けられており、ここに送信信号が入力すると、
誘電電流が誘起され、これにより誘電磁場110が発生
する。マルチプルエレメントレゾネ−タ型RFプロ−ブ
として使用される場合、第1の周波数で送信または受信
するための第1のピックアップコイルと、第2の周波数
で送信または受信するための第2のピックアップコイル
が、プロ−ブに磁気結合される。図12は、図11にお
けるピックアップコイルの説明図である。第1の周波数
で送受信する第1のピックアップコイルPUCは、図1
2(a)に示すように、第2の周波数で共振するトラッ
プ回路を直列に含んでおり、第2の周波数で送受信する
第2のピックアップコイルPUCは、第1の周波数で共
振するトラップ回路を直列に含んでいる。そして、第1
または第2のピックアップコイルPUCは、各々直交す
る1組のピックアップコイルからなる。すなわち、第1
および第2のピックアップコイルPUCを上面から見る
と、図12(b)に示すように、それぞれ直角の位置に
配置されているので、それらにより発生する磁場110
は矢印で示すように直交している。
示すように、周方向導電セグメント(図2の周方向導体
エレメント24,27に対応)により円柱形の周方向の
エレメントを構成しており、各キャパシタとインダクタ
とでそれぞれトラップ回路が形成されている。また、軸
方向導電セグメント(図2の軸方向導体エレメント28
〜32に対応)により円柱形の軸方向のエレメントを構
成しており、1対の周方向導電セグメントと隣接する1
対の軸方向導電セグメントとで閉ル−プを形成する。な
お、さらに1対の周方向導電セグメントが前述のセグメ
ントの上下外側に階層的に設けられており、それら1対
の周方向導電セグメントと前述と同じ1対の軸方向導電
セグメントとで、別の閉ル−プを形成する。この円柱形
の中には、ピックアップコイル(図2におけるP1に対
応)が設けられており、ここに送信信号が入力すると、
誘電電流が誘起され、これにより誘電磁場110が発生
する。マルチプルエレメントレゾネ−タ型RFプロ−ブ
として使用される場合、第1の周波数で送信または受信
するための第1のピックアップコイルと、第2の周波数
で送信または受信するための第2のピックアップコイル
が、プロ−ブに磁気結合される。図12は、図11にお
けるピックアップコイルの説明図である。第1の周波数
で送受信する第1のピックアップコイルPUCは、図1
2(a)に示すように、第2の周波数で共振するトラッ
プ回路を直列に含んでおり、第2の周波数で送受信する
第2のピックアップコイルPUCは、第1の周波数で共
振するトラップ回路を直列に含んでいる。そして、第1
または第2のピックアップコイルPUCは、各々直交す
る1組のピックアップコイルからなる。すなわち、第1
および第2のピックアップコイルPUCを上面から見る
と、図12(b)に示すように、それぞれ直角の位置に
配置されているので、それらにより発生する磁場110
は矢印で示すように直交している。
【0012】図2の等価回路では、周波数f2に対する
第1のトラップ回路の回路切断効果により、第1のME
Rは実質的には動作せず、第2のMERのみ動作する。
従って、周波数f2の信号は高効率で送信あるいは高感
度で検出される。また、周波数f1に対する第2のトラ
ップ回路の回路切断効果により、第2のMERは実質的
には動作せず、第1のMERのみ動作する。従って、周
波数f1の信号も高効率で送信もしくは高感度で検出さ
れる。なお、本実施例においては、共振用インダクタに
受信信号が流れることが検出され、受信感度の低下が認
められた場合には、必要に応じてトラップ回路内のイン
ダクタ13あるいは16に直列に、キャパシタ12ある
いは15に並列にダイオ−ドを挿入して、外部からその
ダイオ−ドをオン・オフスイッチングすることにより、
受信信号の流れを低減させることができる。前述のよう
に、MERの給電および受電は、例えばMERと磁気結
合したピックアップコイル(PUC)P1のポ−トS
1、S2より供給される。望ましくは、PUCを各周波
数毎に複数個設置する。周波数毎に設置することによ
り、プロ−ブのチュ−ニングやマッチングの調整範囲が
格段に縮小され、撮像の前処理時間が短縮される。ま
た、異なる周波数の信号を同時に検出することができ
る。図15は、図2におけるラング等価インダクタンス
を示す回路図である。図2のマルチプルエレメントレゾ
ネ−タにおける軸方向エレメント(ラング)は、図15
に示すように、縦列の等価インダクタンス117と横列
にインダクタンス、キャパシタを直列接続(118)し
た梯子形の等価回路を形成している。
第1のトラップ回路の回路切断効果により、第1のME
Rは実質的には動作せず、第2のMERのみ動作する。
従って、周波数f2の信号は高効率で送信あるいは高感
度で検出される。また、周波数f1に対する第2のトラ
ップ回路の回路切断効果により、第2のMERは実質的
には動作せず、第1のMERのみ動作する。従って、周
波数f1の信号も高効率で送信もしくは高感度で検出さ
れる。なお、本実施例においては、共振用インダクタに
受信信号が流れることが検出され、受信感度の低下が認
められた場合には、必要に応じてトラップ回路内のイン
ダクタ13あるいは16に直列に、キャパシタ12ある
いは15に並列にダイオ−ドを挿入して、外部からその
ダイオ−ドをオン・オフスイッチングすることにより、
受信信号の流れを低減させることができる。前述のよう
に、MERの給電および受電は、例えばMERと磁気結
合したピックアップコイル(PUC)P1のポ−トS
1、S2より供給される。望ましくは、PUCを各周波
数毎に複数個設置する。周波数毎に設置することによ
り、プロ−ブのチュ−ニングやマッチングの調整範囲が
格段に縮小され、撮像の前処理時間が短縮される。ま
た、異なる周波数の信号を同時に検出することができ
る。図15は、図2におけるラング等価インダクタンス
を示す回路図である。図2のマルチプルエレメントレゾ
ネ−タにおける軸方向エレメント(ラング)は、図15
に示すように、縦列の等価インダクタンス117と横列
にインダクタンス、キャパシタを直列接続(118)し
た梯子形の等価回路を形成している。
【0013】図6は、本発明におけるプロ−ブの構成お
よび送信・受信回路の一実施例を示すブロック図であ
る。図6において、33は2重同調MER、34,3
5,36,37はピックアップコイル(PUC)、3
8,42は第1と第2の周波数の増幅器、39,43は
第1と第2の周波数の位相調整器、40,44は第1と
第2の周波数の合成器、41,45は第1と第2の周波
数の分配器である。2重同調MERの周囲には、4個の
PUC34〜37がMER33と磁気的に結合して配置
される。PUC34と35は、互いに直交して配置され
ており、第1の周波数の直交磁場成分を検出し、あるい
は送信する。受信された第1の周波数の信号は、増幅器
38と位相調整器39で処理が行われた後に、合成器4
0で合成される。それ以降は、RF検波、整流され、A
/D変換された後に、ディジタル信号処理部で処理さ
れ、映像信号にされる。また、第1の周波数の送信信号
は、分配器41で直交成分に分解された後に、それぞれ
のPUCに供給される。すなわち、ベクトルが回転する
回転磁場を作るために、分配器40において互いに90
°異なる直交成分に分解するのである。PUC36と3
7は互いに直交して配置され、第2の周波数の直交磁場
成分を検出、あるいは送信する。第2の周波数の信号
は、増幅器42と位相調整器43で処理された後に、合
成器44で合成される。第2の周波数の送信信号は、分
配器45で直交成分に分解された後に、それぞれのPU
Cに供給される。本実施例の送受信系を用いると、それ
ぞれの周波数の信号をクォドラチャ−(QD)送受信す
ることができ、高感度かつ高効率で検出し、撮像するこ
とができる。なお、図2のマルチプルエレメントレゾネ
−タ型RFプロ−ブに、図10に示すアクティブトラッ
プ制御方法を採用することができるのは勿論である。
よび送信・受信回路の一実施例を示すブロック図であ
る。図6において、33は2重同調MER、34,3
5,36,37はピックアップコイル(PUC)、3
8,42は第1と第2の周波数の増幅器、39,43は
第1と第2の周波数の位相調整器、40,44は第1と
第2の周波数の合成器、41,45は第1と第2の周波
数の分配器である。2重同調MERの周囲には、4個の
PUC34〜37がMER33と磁気的に結合して配置
される。PUC34と35は、互いに直交して配置され
ており、第1の周波数の直交磁場成分を検出し、あるい
は送信する。受信された第1の周波数の信号は、増幅器
38と位相調整器39で処理が行われた後に、合成器4
0で合成される。それ以降は、RF検波、整流され、A
/D変換された後に、ディジタル信号処理部で処理さ
れ、映像信号にされる。また、第1の周波数の送信信号
は、分配器41で直交成分に分解された後に、それぞれ
のPUCに供給される。すなわち、ベクトルが回転する
回転磁場を作るために、分配器40において互いに90
°異なる直交成分に分解するのである。PUC36と3
7は互いに直交して配置され、第2の周波数の直交磁場
成分を検出、あるいは送信する。第2の周波数の信号
は、増幅器42と位相調整器43で処理された後に、合
成器44で合成される。第2の周波数の送信信号は、分
配器45で直交成分に分解された後に、それぞれのPU
Cに供給される。本実施例の送受信系を用いると、それ
ぞれの周波数の信号をクォドラチャ−(QD)送受信す
ることができ、高感度かつ高効率で検出し、撮像するこ
とができる。なお、図2のマルチプルエレメントレゾネ
−タ型RFプロ−ブに、図10に示すアクティブトラッ
プ制御方法を採用することができるのは勿論である。
【0014】図3は、本発明のさらに他の実施例を示す
RFプロ−ブの構成図である。図3の構成が、図2の実
施例と異なる点は、第2のMERがロ−パス型であるこ
とである。すなわち、ラング28から32には、それぞ
れリング25と24の間、およびリング26と27の間
に、共振用キャパシタ17と共振周波数f1(64MH
z)の第2のトラップ回路を形成するキャパシタ18と
インダクタ19が直列に配置されている。この結果、リ
ング24と27およびラング28から32は共振周波数
f2(26MHz)の第2のMERを形成する。本実施
例では、低周波信号の検出にロ−パス型MERを用いて
いるため、安定したプロ−ブ特性が得られる。なお、第
1のMERを形成するキャパシタ20,21とインダク
タ22は、それぞれ図2に示すキャパシタ14,15と
インダクタ16に比べて、値が若干異なるが、構成およ
び動作の原理の点では全く同じである。図16および図
17は、それぞれハイパス型MERの構成図、およびロ
−パス型MERの構成図である。一般にハイパスフィル
タを構成するときには、図16(b)に示すように、梯
子型フィルタの横列にキャパシタを接続し、縦列にイン
ダクタを接続して構成する。これと同じ考え方により、
マルチプルエレメントレゾネ−タ型RFプロ−ブにおい
ても、周方向導電セグメントにキャパシタを接続し、軸
方向導電セグメントの等価インダクタンスと共振系を構
成する。これとは逆に、ロ−パスフィルタを構成すると
きには、図17(b)に示すように、梯子型フィルタの
横列にインダクタを接続し、縦列にキャパシタを接続し
て構成する。これと同じ考え方により、マルチプルエレ
メントレゾネ−タ型RFプロ−ブにおいても、軸方向導
電セグメントにキャパシタを接続し周方向導電セグメン
トの等価インダクタと共振系を構成する。
RFプロ−ブの構成図である。図3の構成が、図2の実
施例と異なる点は、第2のMERがロ−パス型であるこ
とである。すなわち、ラング28から32には、それぞ
れリング25と24の間、およびリング26と27の間
に、共振用キャパシタ17と共振周波数f1(64MH
z)の第2のトラップ回路を形成するキャパシタ18と
インダクタ19が直列に配置されている。この結果、リ
ング24と27およびラング28から32は共振周波数
f2(26MHz)の第2のMERを形成する。本実施
例では、低周波信号の検出にロ−パス型MERを用いて
いるため、安定したプロ−ブ特性が得られる。なお、第
1のMERを形成するキャパシタ20,21とインダク
タ22は、それぞれ図2に示すキャパシタ14,15と
インダクタ16に比べて、値が若干異なるが、構成およ
び動作の原理の点では全く同じである。図16および図
17は、それぞれハイパス型MERの構成図、およびロ
−パス型MERの構成図である。一般にハイパスフィル
タを構成するときには、図16(b)に示すように、梯
子型フィルタの横列にキャパシタを接続し、縦列にイン
ダクタを接続して構成する。これと同じ考え方により、
マルチプルエレメントレゾネ−タ型RFプロ−ブにおい
ても、周方向導電セグメントにキャパシタを接続し、軸
方向導電セグメントの等価インダクタンスと共振系を構
成する。これとは逆に、ロ−パスフィルタを構成すると
きには、図17(b)に示すように、梯子型フィルタの
横列にインダクタを接続し、縦列にキャパシタを接続し
て構成する。これと同じ考え方により、マルチプルエレ
メントレゾネ−タ型RFプロ−ブにおいても、軸方向導
電セグメントにキャパシタを接続し周方向導電セグメン
トの等価インダクタと共振系を構成する。
【0015】図7は、本発明のさらに他の実施例を示す
RFプロ−ブの構成および送信・受信回路のブロック図
であり、図4は、図7のRFプロ−ブの外側の第1のM
ERの回路図であり、図5は、図7のRFプロ−ブの内
側の第2のMERの回路図である。図7の構成が図6の
構成と異なる点は、第2の周波数の信号を送受信する第
2のMER45が、第1の周波数の信号を送受信する第
1のMER33と分離していることである。図7におけ
る第1および第2のMERの動作は、図6の場合と全く
同じであるので、説明は省略する。第1のMERの回路
図は、図4に示すような構成である。すなわち、この構
成は、図2の第1のMER部分の構成と一致している。
リング24と27には、共振用キャパシタ11と共振周
波数f2(26MHz)の第1のトラップ回路を形成す
るキャパシタ12とインダクタ13が共振エレメント2
3−1から23−5の各々に対応して直列に配置され
る。これにより、リング24と27、およびラング28
から32は、共振周波数f1(64MHz)の第1のM
ERを形成する。一方、第2のMERの回路図は、図5
に示すような構成である。すなわち、この構成は、図3
の第2のMER部分の構成と一致している。ラング28
から32には、それぞれ共振用キャパシタ17と共振周
波数f1(64MHz)の第2のトラップ回路を形成す
るキャパシタ18とインダクタ19が直列に配置されて
いる。これにより、リング24と27、およびラング2
8から32は、共振周波数f2(26MHz)の第2の
MERを形成する。図18は、第1と第2のMERを分
離した場合の利点の説明図である。本実施例では、共振
用キャパシタとトラップ回路をラングの中心部に配置し
ていないため、被検体(患者)の頭部を撮像する際に視
界を妨害することがないという利点がある。すなわち、
図18(a)に示すように、検査のため、被検体(患
者)の頭部を本実施例のRFプロ−ブの内部に挿入する
が、従来のロ−パス型MERでは、図18(b)に示す
ように、中間のキャパシタやトラップ回路が邪魔になっ
て視界が妨げられてしまう。さらに、本実施例では、大
出力のプロトン画像には視野が広い大型コイルを用い、
低出力の燐の撮像には高感度の小型コイルを用いること
ができるという利点がある。また、本実施例において
も、図10に示すようなアクティブトラップ制御が可能
であり、前述のような効果がある。
RFプロ−ブの構成および送信・受信回路のブロック図
であり、図4は、図7のRFプロ−ブの外側の第1のM
ERの回路図であり、図5は、図7のRFプロ−ブの内
側の第2のMERの回路図である。図7の構成が図6の
構成と異なる点は、第2の周波数の信号を送受信する第
2のMER45が、第1の周波数の信号を送受信する第
1のMER33と分離していることである。図7におけ
る第1および第2のMERの動作は、図6の場合と全く
同じであるので、説明は省略する。第1のMERの回路
図は、図4に示すような構成である。すなわち、この構
成は、図2の第1のMER部分の構成と一致している。
リング24と27には、共振用キャパシタ11と共振周
波数f2(26MHz)の第1のトラップ回路を形成す
るキャパシタ12とインダクタ13が共振エレメント2
3−1から23−5の各々に対応して直列に配置され
る。これにより、リング24と27、およびラング28
から32は、共振周波数f1(64MHz)の第1のM
ERを形成する。一方、第2のMERの回路図は、図5
に示すような構成である。すなわち、この構成は、図3
の第2のMER部分の構成と一致している。ラング28
から32には、それぞれ共振用キャパシタ17と共振周
波数f1(64MHz)の第2のトラップ回路を形成す
るキャパシタ18とインダクタ19が直列に配置されて
いる。これにより、リング24と27、およびラング2
8から32は、共振周波数f2(26MHz)の第2の
MERを形成する。図18は、第1と第2のMERを分
離した場合の利点の説明図である。本実施例では、共振
用キャパシタとトラップ回路をラングの中心部に配置し
ていないため、被検体(患者)の頭部を撮像する際に視
界を妨害することがないという利点がある。すなわち、
図18(a)に示すように、検査のため、被検体(患
者)の頭部を本実施例のRFプロ−ブの内部に挿入する
が、従来のロ−パス型MERでは、図18(b)に示す
ように、中間のキャパシタやトラップ回路が邪魔になっ
て視界が妨げられてしまう。さらに、本実施例では、大
出力のプロトン画像には視野が広い大型コイルを用い、
低出力の燐の撮像には高感度の小型コイルを用いること
ができるという利点がある。また、本実施例において
も、図10に示すようなアクティブトラップ制御が可能
であり、前述のような効果がある。
【0016】図13は、図7のRFプロ−ブを立体的に
示した構造図である。図13(a)においては、視野を
部分的に共有する複数個のプロ−ブからなる。すなわ
ち、外側の円柱の第1のプロ−ブ33と内側の円柱の第
2のプロ−ブ45とが、円柱内部の視野を部分的に共有
することになる。ここでは、外側の円柱と内側の円柱の
間の空間が第1の視野112であり、内側の円柱の内部
が第2の視野113である。第1のプロ−ブ33では、
f1(64MHz)に共振し、f2(26MHz)の第
1のトラップ回路を導電ル−プに直列に接続しているの
に対して、第2のプロ−ブ45では、f2(26MH
z)に共振し、f1(64MHz)の第2のトラップ回
路を導電ル−プに直列に接続している。図13(b)
は、図13(a)に示す円柱状RFプロ−ブの給受電用
ピックアップコイルを示す回路図である。図13(a)
に示す円柱状RFプロ−ブでは、給受電をピックアップ
コイルを用いた誘導結合により行っている。すなわち、
第1のプロ−ブの第1のピックアップコイルでは、第2
の周波数で共振するトラップ回路11〜13を直列に含
み、第2のプロ−ブの第2のピックアップコイルでは、
第1の周波数で共振するトラップ回路17〜19を直列
に含んでいる。
示した構造図である。図13(a)においては、視野を
部分的に共有する複数個のプロ−ブからなる。すなわ
ち、外側の円柱の第1のプロ−ブ33と内側の円柱の第
2のプロ−ブ45とが、円柱内部の視野を部分的に共有
することになる。ここでは、外側の円柱と内側の円柱の
間の空間が第1の視野112であり、内側の円柱の内部
が第2の視野113である。第1のプロ−ブ33では、
f1(64MHz)に共振し、f2(26MHz)の第
1のトラップ回路を導電ル−プに直列に接続しているの
に対して、第2のプロ−ブ45では、f2(26MH
z)に共振し、f1(64MHz)の第2のトラップ回
路を導電ル−プに直列に接続している。図13(b)
は、図13(a)に示す円柱状RFプロ−ブの給受電用
ピックアップコイルを示す回路図である。図13(a)
に示す円柱状RFプロ−ブでは、給受電をピックアップ
コイルを用いた誘導結合により行っている。すなわち、
第1のプロ−ブの第1のピックアップコイルでは、第2
の周波数で共振するトラップ回路11〜13を直列に含
み、第2のプロ−ブの第2のピックアップコイルでは、
第1の周波数で共振するトラップ回路17〜19を直列
に含んでいる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各周波数毎に独立した電流路を形成でき、2重同調プロ
−ブの調整を独立して行うことができる。その結果、構
成は簡単となり、使い勝手がよくなるとともに、QD送
受信が容易に行え、SNが向上し、均一性が改善されて
性能は向上する。また、アクティブデカップリングが行
えるので、高周波磁場の乱れがなく、SNの向上、均一
性の向上が図れる。また、周波数やインピ−ダンスの調
整が容易となるので、撮像準備時間が短縮される。
各周波数毎に独立した電流路を形成でき、2重同調プロ
−ブの調整を独立して行うことができる。その結果、構
成は簡単となり、使い勝手がよくなるとともに、QD送
受信が容易に行え、SNが向上し、均一性が改善されて
性能は向上する。また、アクティブデカップリングが行
えるので、高周波磁場の乱れがなく、SNの向上、均一
性の向上が図れる。また、周波数やインピ−ダンスの調
整が容易となるので、撮像準備時間が短縮される。
【図1】本発明の一実施例を示すRFプロ−ブの基本回
路図である。
路図である。
【図2】本発明の他の実施例を示すマルチプルエレメン
トレゾネ−タ型RFプロ−ブの回路図である。
トレゾネ−タ型RFプロ−ブの回路図である。
【図3】本発明のさらに他の実施例を示すマルチプルエ
レメントレゾネ−タ型RFプロ−ブの回路図である。
レメントレゾネ−タ型RFプロ−ブの回路図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例を示す複数独立プロ
−ブ型構造の第1のプロ−ブの回路図である。
−ブ型構造の第1のプロ−ブの回路図である。
【図5】図4と同じく、複数独立プロ−ブ型構造の第2
のプロ−ブの回路図である。
のプロ−ブの回路図である。
【図6】図2におけるRFプロ−ブおよび送信・受信回
路の一実施例を示す構成図である。
路の一実施例を示す構成図である。
【図7】図4と図5の独立プロ−ブからなるRFプロ−
ブおよび送信・受信回路の構成図である。
ブおよび送信・受信回路の構成図である。
【図8】本発明の動作原理を示す周波数特性図である。
【図9】図1のさらに他の実施例を示すRFプロ−ブの
構成図およびその周波数特性図である。
構成図およびその周波数特性図である。
【図10】図1の他の実施例を示すRFプロ−ブの構成
図である。
図である。
【図11】図2の実際の立体的構造を示すマルチプルエ
レメントレゾネ−タ型RFプロ−ブの斜視図である。
レメントレゾネ−タ型RFプロ−ブの斜視図である。
【図12】図11におけるピックアップコイルの単独構
成および上面構成図である。
成および上面構成図である。
【図13】図7の実際の立体的構造を示す複数独立型プ
ロ−ブの構造とそのピックアップコイルの斜視図であ
る。
ロ−ブの構造とそのピックアップコイルの斜視図であ
る。
【図14】従来のスロッティドチュ−ブレゾネ−タの構
造図である。
造図である。
【図15】図2におけるラングの等価インダクタンスを
示す回路図である。
示す回路図である。
【図16】ハイパス型MERの説明図である。
【図17】ロ−パス型MERの説明図である。
【図18】図7、図13の独立プロ−ブ構造の利点を示
す図である。
す図である。
1,2,3,4,7,8,11,12,14,15,1
7,18,20,21キャパシタ 3,5,10,13,16,19,22 インダクタ 9 ポ−ト 24〜27 周方向導体エレメント 28〜32 軸方向導体エレメント 33 第1のプロ−ブ 45 第2のプロ−ブ 34〜37 ピックアップコイル 38,42 増幅器 39,43 位相調整器 40,44 合成器 41,45 分配器 53,54,55,59 キャパシタ 51,52,56,57,103,104,105 イ
ンダクタ 110 誘導される磁場 115,116 キャパシタのリング 117 等価インダクタンス 118 キャパシタとインダクタの直列接続
7,18,20,21キャパシタ 3,5,10,13,16,19,22 インダクタ 9 ポ−ト 24〜27 周方向導体エレメント 28〜32 軸方向導体エレメント 33 第1のプロ−ブ 45 第2のプロ−ブ 34〜37 ピックアップコイル 38,42 増幅器 39,43 位相調整器 40,44 合成器 41,45 分配器 53,54,55,59 キャパシタ 51,52,56,57,103,104,105 イ
ンダクタ 110 誘導される磁場 115,116 キャパシタのリング 117 等価インダクタンス 118 キャパシタとインダクタの直列接続
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 悦治 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内
Claims (15)
- 【請求項1】 少なくとも導電セグメントからなる閉ル
−プを含むRFプロ−ブにおいて、上記閉ル−プには少
なくとも第1の複数のキャパシタ1,2が直列に接続さ
れ、上記第1の複数のキャパシタ1,2に並列に少なく
とも第2の複数のキャパシタ3,4が直列に接続され、
上記キャパシタ1は並列に接続されたインダクタととも
に第1のトラップ回路を形成し、上記キャパシタ3は並
列に接続されたインダクタとともに第2のトラップ回路
を形成し、上記第1のトラップ回路は第1の共振周波数
で、また上記第2のトラップ回路は第2の共振周波数で
それぞれ開放状態になることを特徴とするRFプロ−
ブ。 - 【請求項2】 請求項1に記載のRFプロ−ブにおい
て、前記第1の共振周波数で前記プロ−ブが共振するた
めに、前記キャパシタ4のキャパシタンスの値が設定さ
れ、前記第2の共振周波数で前記プロ−ブが共振するた
めに、前記キャパシタ2のキャパシタンスの値が設定さ
れることを特徴とするRFプロ−ブ。 - 【請求項3】 複数の周方向導電セグメントと複数の軸
方向導電セグメントと複数の共振用キャパシタを含むマ
ルチエレメントレゾネ−タ型RFプロ−ブにおいて、周
方向セグメントの一部と該セグメントに接続する互いに
隣接された1組の軸方向導電セグメントで形成された閉
ル−プに、該セグメントに少なくとも第1の複数のキャ
パシタ1,2が直列に挿入され、該複数のキャパシタ
1,2と並列に少なくとも第2の複数のキャパシタ3,
4が直列に挿入され、該キャパシタ1は並列に接続され
たインダクタとともに第1のトラップ回路を形成し、該
キャパシタ3は並列に接続されたインダクタとともに第
2のトラップ回路を形成し、該第1のトラップ回路は第
1の共振周波数で、また該第2のトラップ回路は第2の
共振周波数でそれぞれ開放状態になることを特徴とする
RFプロ−ブ。 - 【請求項4】 請求項1または請求項3に記載のRFプ
ロ−ブにおいて、前記第1および第2のトラップ回路に
は、インダクタと直列にダイオ−ドが挿入され、該ダイ
オ−ドは少なくとも2種類の外部制御信号によって動作
をオン・オフされることを特徴とするRFプロ−ブ。 - 【請求項5】 請求項3に記載のRFプロ−ブにおい
て、前記第1および第2の共振周波数で送信ないし受信
するために、該RFプロ−ブには、少なくとも1個の第
1の共振周波数で送信ないし受信する第1のピックアッ
プコイルと、少なくとも1個の第2の共振周波数で送信
ないし受信する第2のピックアップコイルとが磁気結合
されていることを特徴とするRFプロ−ブ。 - 【請求項6】 請求項5に記載のRFプロ−ブにおい
て、前記第1のピックアップコイルには、第2の周波数
で共振するトラップ回路が直列に接続され、前記第2の
ピックアップコイルには、第1の周波数で共振するトラ
ップ回路が直列に接続されていることを特徴とするRF
プロ−ブ。 - 【請求項7】 請求項6に記載のRFプロ−ブにおい
て、前記第1および第2のピックアップコイルは、それ
ぞれ直交する1組のピックアップコイルから構成される
ことを特徴とするRFプロ−ブ。 - 【請求項8】 少なくとも視野を部分的に共有する複数
個のプロ−ブを含むRFプロ−ブであって、そのうちの
第1のプロ−ブは、第1の共振周波数で共振し、かつ第
2の共振周波数で共振するトラップ回路を第1のプロ−
ブが形成される導電閉ル−プに直列に接続し、また第2
のプロ−ブは、第2の共振周波数で共振し、かつ第1の
共振周波数で共振するトラップ回路を第2のプロ−ブが
形成される導電閉ル−プに直列に接続していることを特
徴とするRFプロ−ブ。 - 【請求項9】 請求項8に記載のRFプロ−ブにおい
て、前記複数個のプロ−ブのうち、少なくとも1つのプ
ロ−ブは円柱状プロ−ブであることを特徴とするRFプ
ロ−ブ。 - 【請求項10】 少なくとも視野を部分的に共有し、か
つ共通の軸を有し、互いに異なる半径を有する複数個の
円柱状プロ−ブを含むRFプロ−ブであって、そのうち
の第1の円柱状プロ−ブは、第1の共振周波数で共振
し、かつ第2の共振周波数で共振するトラップ回路を第
1の円柱状プロ−ブを構成する導電閉ル−プに直列に接
続し、第2の円柱状プロ−ブは、第2の共振周波数で共
振し、かつ第1の共振周波数で共振するトラップ回路を
第2の円柱状プロ−ブを構成する導電閉ル−プに直列に
接続することを特徴とするRFプロ−ブ。 - 【請求項11】 請求項10に記載のRFプロ−ブにお
いて、前記複数個の円柱状プロ−ブは、マルチエレメン
トレゾネ−タであることを特徴とするRFプロ−ブ。 - 【請求項12】 請求項10に記載のRFプロ−ブにお
いて、前記複数個の円柱状プロ−ブは、QD方式の送信
もしくは受信を行うことを特徴とするRFプロ−ブ。 - 【請求項13】 請求項9から請求項12までのうちの
いずれかに記載のRFプロ−ブにおいて、前記複数個の
円柱状プロ−ブは、給受電をピックアップコイルを用い
た誘導結合で行い、該複数のうちの第1のプロ−ブの第
1のピックアップコイルは第2の周波数で共振するトラ
ップ回路を、第2のプロ−ブの第2のピックアップコイ
ルは第1の周波数で共振するトラップ回路をそれぞれ直
列に接続することを特徴とするRFプロ−ブ。 - 【請求項14】 請求項13に記載のRFプロ−ブにお
いて、前記第1および第2のピックアップコイルは、そ
れぞれ直交する1組のピックアップコイルから構成され
ることを特徴とするRFプロ−ブ。 - 【請求項15】 請求項1から請求項3まで、請求項
5、請求項6、請求項8、請求項10から請求項11ま
で、または請求項13のいずれかに記載のRFプロ−ブ
において、前記第1の周波数はプロトンの周波数に一致
し、前記第2の周波数は燐の周波数に一致することを特
徴とするRFプロ−ブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5025363A JPH06242202A (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | Rfプロ−ブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5025363A JPH06242202A (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | Rfプロ−ブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06242202A true JPH06242202A (ja) | 1994-09-02 |
Family
ID=12163762
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5025363A Pending JPH06242202A (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | Rfプロ−ブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06242202A (ja) |
Cited By (13)
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---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-02-15 JP JP5025363A patent/JPH06242202A/ja active Pending
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