JPH06242152A - 集積回路の試験装置 - Google Patents

集積回路の試験装置

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JPH06242152A
JPH06242152A JP5030718A JP3071893A JPH06242152A JP H06242152 A JPH06242152 A JP H06242152A JP 5030718 A JP5030718 A JP 5030718A JP 3071893 A JP3071893 A JP 3071893A JP H06242152 A JPH06242152 A JP H06242152A
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light
optical
integrated circuit
wavelength
reflected
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JP5030718A
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Yasuharu Nakagawa
康晴 中川
Sunao Sugiyama
直 杉山
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TERA TEC KK
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TERA TEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定対象の集積回路に近接して非線形光学素
子を配置し、その集積回路の動作電界による非線形光学
素子の光学特性の変化をプローブ光により測定してその
集積回路の動作を試験する装置において、測定を容易に
する。 【構成】 光学特性を測定するためのプローブ光の一部
を利用して回路パターンを測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチップ上に集積された電
子回路の試験に利用する。特に、光サンプリングオシロ
スコープを用いてLSI内部の超高速現象および動作中
の各種の特性を測定する試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】チップ上に集積された電子回路を非破壊
で測定するひとつの方法として、光サンプリングオシロ
スコープを利用することが提案されている。この方法で
は、電界によって複屈折率が変化する非線形光学素子、
例えばKTPなどの電気光学結晶を測定対象の電子回路
の近傍に配置し、サンプリングのためのレーザ光(「プ
ローブ光」ともいう)を照射して、その反射光の偏波面
の変化を波形として測定する。すなわち、反射光の偏波
面を測定することで、測定対象の電子回路の電界波形、
さらにはその動作状態を知ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、光サンプリン
グオシロスコープを利用した測定技術はまだ開発段階で
あり、簡単な回路についての測定例は報告されている
が、チップ上の電子回路、特にLSIを全体的に試験す
るようなものは現在のところ知られていない。
【0004】本発明は、光サンプリングオシロスコープ
を利用してLSI全体を試験できるような技術を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の集積回路の試験
装置は、測定対象の集積回路に近接して配置され、その
集積回路の動作時の電界によって光学特性、例えば複屈
折率、が変化する非線形光学素子と、この非線形光学素
子にレーザ光によるプローブ光を照射する第一の光学手
段と、この非線形光学素子の光学特性の変化によって生
じる反射光の変化、例えば偏波面の回転、を検出する第
二の光学手段と、この第二の光学手段により検出された
反射光の変化から集積回路の電気的特性を求める第一の
処理手段とを備えた集積回路の試験装置において、非線
形光学素子を透過して集積回路により反射された光を検
出する第三の光学手段と、この第三の光学手段の検出出
力から集積回路の回路パターンを求める第二の処理手段
とを備えたことを特徴とする。
【0006】プローブ光の集光の深さを非線形光学素子
内と集積回路の表面とで切り替える集光調整手段を備え
ることがよい。
【0007】第一の光学手段はプローブ光として非線形
光学素子内またはその端面で反射される波長と透過する
波長とを時分割で発生する光源装置を含み、この光源装
置の波長切替えに同期して集光調整手段を動作させるこ
とが望ましい。この場合、光源装置として波長可変の半
導体レーザ光源を用いてもよく、二つのレーザ光源を用
いてもよい。また、これに対応して、第二の光学手段と
第三の光学手段とが同一の光学系を時分割で用いる構成
とすることもでき、第二の光学手段に入射する光波長と
第三の光学手段に入射する光波長とを分離する構成とす
ることもできる。
【0008】また、これとは別に、第一の光学手段はプ
ローブ光として非線形光学素子内またはその端面で反射
される波長と透過する波長とを同時に発生する光源装置
を含んでもよい。この場合には、第二の光学手段に入射
する光波長と第三の光学手段に入射する光波長とを分離
する波長分離手段を備えることが必要である。
【0009】測定対象の集積回路による反射光から回路
パターンを求める代わりに、またはそれに組み合わせ
て、その集積回路の回路パターンに関する情報を外部の
設計支援装置から取り込む手段を備えることもできる。
【0010】
【作用】プローブ光により集積回路の電界波形を測定す
るとともに、そのプローブ光の一部を回路パターンの読
み取りに利用する。これにより、回路パターンとその電
界波形とを組み合わせて検査でき、解析が容易になる。
また、読み取った回路パターンに沿って測定位置を変え
ることにより、その回路の動作状態および各種の特性を
自動的に検査することができる。
【0011】さらに、外部の設計支援装置(CAD)か
らその集積回路の回路パターンに関する情報、例えば設
計時のマスクデータや回路設計データを取り込むことに
より、検査基板の自動位置決め、配線パターンの検査、
さらには回路の特性試験を自動的に行えるようになる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の実施例を示すブロック構成図
であり、光サンプリングオシロスコープを利用した電子
回路の試験装置の全体構成を示す。図2はその一部を詳
しく示す。
【0013】測定対象のLSIは基板ステージ1上に載
置され、その近傍には電気光学サンプリングヘッド顕微
鏡2が配置される。電気光学サンプリングヘッド顕微鏡
2にはモニタCRT3が接続される。電気光学サンプリ
ングヘッド顕微鏡2、測定対象のLSI、基板ステージ
1はそれぞれ、サンプリングヘッド制御部4、LSI駆
動回路5、ステージ駆動制御部6により制御される。L
SI駆動回路5はサンプリングヘッド制御部4により制
御される。サンプリングヘッド制御部4およびステージ
駆動制御部6は演算装置7に接続される。演算装置7に
は、計測データメモリ8、制御コンソール9、表示装置
10、外部記憶装置11およびマスク設計データメモリ
12が接続される。
【0014】基板ステージ1は、測定対象のLSIウェ
ハを保持し、任意の測定的に移動させる。
【0015】電気光学サンプリングヘッド顕微鏡2は、
図2に示すように、パルス幅がピコ秒オーダ以下の超短
パルス光を発生するパルスレーザ21と、非線形光学素
子として電気光学結晶が設けられたサンプリングヘッド
22とを備え、さらに、パルスレーザ21からの超短パ
ルス光をサンプリングヘッド22内に集光させるレンズ
光学系(図示せず)を備える。サンプリングヘッド22
は測定対象のLSIに近接して配置され、その電気光学
結晶の複屈折率がLSIの動作時の電界によって変化す
る。
【0016】電気光学サンプリングヘッド顕微鏡2はま
た、電気光学結晶の光学的特性の変化によって生じる反
射光の変化を検出するため、フォトダイオード231お
よびロックインアンプ232からなる信号検出装置23
と、パルスレーザ21の出力光をサンプリングヘッド2
2に導くとともにその反射光を信号検出装置23に導く
光学系24とを備える。図2には、光学系24に偏光子
241および波長板242を用い、サンプリングヘッド
22への入射光と反射光とを偏光により分離する場合を
示した。
【0017】電気光学サンプリングヘッド顕微鏡2はさ
らに、電気光学結晶を透過して集積回路により反射され
た光を検出する光学手段を備える。この詳細については
後述する。
【0018】モニタCRT3は、電気光学サンプリング
ヘッド顕微鏡2により実際に測定されている波形、もし
くは集積回路により反射された光による集積回路パター
ン像を随時表示する。
【0019】サンプリングヘッド制御部4は、シンセサ
イザ41およびデジタルオシロスコープ42を備える。
シンセサイザ41は、測定対象のLSIを試験するため
の信号パターンを生成するとともに、それに同期してパ
ルスレーザ21を動作させ、超高速現象を測定できるよ
うにする。デジタルオシロスコープ42は、LSIを動
作させている信号パターンと、ロックインアンプ232
の出力波形とを同時または選択的に表示する。測定され
た波形はまた、計測データメモリ8に直接蓄えられる。
サンプリングヘッド制御部4はまた、測定対象の集積回
路により反射された光の検出出力を取り込んでその集積
回路の回路パターンを求め、演算装置7に出力する。
【0020】LSI駆動回路5はシンセサイザ41から
の信号パターンにより測定対象のLSIを動作させ、ス
テージ駆動制御部6は基板ステージ1に対して駆動用の
信号を出力する。
【0021】演算装置7は、制御コンソール9から手動
により入力されたステージ位置、移動方向、サンプリン
グ条件、計算データの処理方法などのデータを取り込
み、計測データメモリ8に蓄えられたデータの処理、表
示装置10(プリンタおよびまたはCRT)への表示、
外部記憶装置11とのデータ授受、サンプリングヘッド
制御部4およびステージ駆動制御部6の制御などの処理
を行う。
【0022】サンプリングヘッド制御部4から計測デー
タメモリ8に蓄えられるデータは、そのままの形では後
で人間が処理しなければ必要な情報が得られない。演算
装置7は、そのような情報を得るための手助けをし、反
射光の変化からLSIの電気的特性を求める。
【0023】図1に示した試験装置はまた、マスク設計
データメモリ12を備える。このマスク設計データメモ
リ12は、磁気記憶テープまたはオンラインにより、設
計支援装置からのマスクデータや回路データを取り込ん
で蓄える。演算装置7は、このマスク設計データメモリ
12に蓄えられたデータから回路特性予測値を求め、計
測データと比較することができる。また、マスクデータ
との比較により、パターン断線などの外観点検、マスク
データに従った基板ステージ1の駆動、自動位置決めを
行うことができる。
【0024】自動位置決めを行うには、マスクデータか
ら位置の基準となる点、例えばマスクの位置決め用のマ
ークの場所を探して起点を設定し、その後は、マスクデ
ータに従って任意の位置まで基板ステージ1を移動させ
ればよい。
【0025】ここで本発明は、電気光学サンプリングヘ
ッド顕微鏡2の構成およびその出力信号の処理に関する
ものである。すなわち、従来の試験装置ではLSIの電
気的な特性のみを測定していたのに対し、本発明では、
電気的な特性の測定と同時または時分割で連続的に、同
一の光学系を利用して回路パターンを読み取る。この構
成について以下に詳しく説明する。
【0026】図3は本発明の測定原理を示す図である。
【0027】電気光学サンプリングヘッド顕微鏡2内に
はレンズ光学系27が設けられ、パルスレーザからのプ
ローブ光を集光してサンプリングヘッド22に入射す
る。サンプリングヘッド22内には電気光学結晶221
が設けられ、その電気光学結晶221にプローブ光を集
光させることにより、その電気光学結晶221に近接し
ているLSIの電気的特性を測定できる。本発明ではさ
らに、レンズ光学系27を移動させてプローブ光を基板
の表面に集光させ、その反射光により回路パターンのイ
メージを得る。
【0028】プローブ光としては、電気光学結晶221
で反射される波長のものと、電気光学結晶221を透過
する波長のものとの二つを使用することがよい。電気的
特性の測定効率を高めるために電気光学結晶221の端
面に高反射ミラーが設けることがあるが、その場合に
は、波長を変えることによりそのミラーを透過させるこ
とができ、配線パターンの読み取りに利用できる。
【0029】二つの波長は、時分割で切り替えてもよ
く、二つを合波して用いてもよい。時分割で切り替える
場合には、それぞれの波長に対応して別個の受光系(波
長選択手段および受光素子)を設けてもよいが、同一の
受光系を波長の切り替えに同期して利用することもでき
る。二つの波長を時分割で切り替える場合には、これに
同期してレンズ光学系27を移動させるとよい。合波し
て用いる場合には波長を分離する必要があり、それぞれ
の波長に対して別個の受光系を設けることがよい。ただ
し、電気的特性の測定と回路パターンの測定とは時分割
で行う。
【0030】二つの波長を合波して用いる場合には、レ
ンズ光学系27の波長収差を利用して、電気的特性測定
用の波長を電気光学結晶に集光させ、同時に回路パター
ン測定用の波長の回路パターン上に集光させることも不
可能ではない。ただし、レンズ光学系27の構成が複雑
になり、しかも、電気光学結晶と測定対象のLSIとの
距離などの測定条件が厳密となり、実用的ではない。
【0031】電気的特性の測定と回路パターンの測定と
でプローブ光の偏波面を変えることもできる。ただし、
その場合には、偏波面の変化による電気的特性の測定に
影響しないようにする必要がある。単純には、電気的特
性の測定と回路パターンの測定とを時分割で行えばよ
い。
【0032】図4は電気的な特性の測定と回路パターン
の測定とを行う具体的な構成例を示すブロック図であ
り、図1における電気光学サンプリングヘッド顕微鏡2
の詳しい構成を示す。
【0033】サンプリングヘッド22の先端には、測定
対象のLSIに近接して、そのLSIの動作時の電界に
よって光学特性が変化する電気光学結晶221、例えば
KTP結晶を備える。この実施例はまた、電気光学結晶
221にレーザ光によるプローブ光を照射する第一の光
学手段として電気特性計測用半導体レーザ光源211、
回路パターン計測用半導体レーザ光源212、二光波合
成ミラー213、偏光子および波長板(図示せず)から
なる光学系24を備え、電気光学結晶221の光学特性
の変化によって生じる反射光の変化を検出する第二の光
学手段として信号検出装置23を備える。これに対応し
て図1に示したサンプリングヘッド制御部4および演算
装置7には、信号検出装置23により検出された反射光
の変化から集積回路の電気的特性を求める第一の処理手
段が設けられる。
【0034】ここでこの例の特徴とするところは、電気
光学結晶221を透過して測定対象のLSIにより反射
された光を検出する第三の光学手段として信号検出装置
23が時分割で利用され、この第三の光学手段の検出出
力から集積回路の回路パターンを求める第二の処理手段
がサンプリングヘッド制御部4および演算装置7に設け
られたことにある。本実施例はさらに、プローブ光の集
光深さを電気光学結晶221内と測定対象のLSIの表
面とで切り替える集光調整手段としてレンズ光学系制御
装置28を備え、信号検出装置23、レンズ光学系制御
装置28、回路パターン計測用半導体レーザ光源211
および電気特性計測用半導体レーザ光源212を動作を
同期させる制御装置29を備える。
【0035】この例では、2波長を交互に照射して電気
的特性と回路パターンとの読み取りを行う。すなわち、
半導体レーザ光源211、212を制御装置29により
交互に動作させ、それを二光波合成ミラー213で合波
してサンプリングヘッド22に導く。また、二つの半導
体レーザ光源211、212の動作に同期してレンズ光
学系制御装置28によりレンズ光学系27を調整し、半
導体レーザ光源211からのプローブ光(以下「第一の
プローブ光」という)を電気光学結晶221に集光さ
せ、半導体レーザ光源212からのプローブ光(以下
「第二のプローブ光」という)をLSI表面に集光させ
る。電気光学結晶221の端面には、第一のプローブ光
を反射して第二のプローブ光を透過するダイクロイック
ミラー222が設けられる。
【0036】レンズ光学系制御装置28はまた、電気的
特性および回路パターンを二次元的に計測できるよう
に、第一のプローブ光および第二のプローブ光をサンプ
リングヘッド22内で走査させることができる。
【0037】この構成において、第一のプローブ光は、
電気光学結晶221により測定対象LSIの電界に応じ
て偏波面の変化を受け、ダイクロイックミラー222で
反射され、信号検出装置23に入射する。信号検出装置
23の検出出力は、図1に示したサンプリングヘッド制
御部4により処理され、電気的特性のデータとして計測
データメモリ8に蓄えられる。また、第二のプローブ光
は、測定対象のLSI表面で反射し、第一のプローブ光
と同様に信号検出装置23に入射する。信号検出装置2
3の検出出力はサンプリングヘッド制御部4により処理
され、回路パターンが求められる。
【0038】第一のプローブ光および第二のプローブ光
のそれぞれの光源としては、例えば780nm、830
nmの二つの半導体レーザ光源を用いる。この場合、ダ
イクロイックミラー222としては、780nmの波長
で高反射、830nmの波長で透過するようなものを用
いる。
【0039】また、二つの半導体レーザ光源211、2
12に代えて、一個の周波数可変半導体レーザ光源で交
互に二つの波長のプローブ光を発生することもできる。
【0040】図5は電気光学サンプリングヘッド顕微鏡
の別の構成例を示す。この例は、二つの半導体レーザ光
源211、212を交互ではなく同時に動作させること
が図4の構成と異なる。
【0041】すなわち、電気光学結晶221内またはそ
の端面で反射される波長と透過する波長とを同時に発生
する光源装置として、二つの半導体レーザ光源211、
212を備え、これに対応して受光側には、二つの光波
長を分離するダイクロイックミラー233と、電気光学
結晶221の光学特性の変化によって生じる反射光の変
化を検出する信号検出装置23と、電気光学結晶221
を透過してLSIにより反射された光を検出する回路パ
ターン計測装置234とを備える。その他の動作は図4
に示した構成例と同等である。
【0042】以上の実施例では光源装置として一以上の
半導体レーザ光源を用いた例を示したが、色素レーザを
用いても同様に本発明を実施できる。また、YAGレー
ザなどの単一波長のレーザ光とその高調波とを利用する
こともできる。プローブ光の波長間隔としてはダイクロ
イックミラーにより分離可能であればどのような波長で
もよい。公知のダイクロイックミラーによる分離可能な
波長間隔は10nm程度である。
【0043】ここで、レンズによる色収差の影響につい
て、BK7とフューズドシリカの場合について説明す
る。これらの材料の屈折率および両凸レンズの焦点距離
は次のように表され、そのグラフを図6に示す。
【0044】
【数1】 0 =50nmのレンズの場合、波長が830nmと7
80nmのときには、焦点距離の差はそれぞれ98.8
μm、97、0μmとなる。色収差の小さな市販のアク
ロマテックレンズレンズを用いた場合には、焦点距離の
差は約40μmである。プローブヘッドと基板正面との
距離は感度の点で数μm以内が望ましいので、市販のレ
ンズをそのまま使用する場合には波長に合わせて若干の
微調整が必要である。アクロマティックレンズを専用に
設計することにより、この色収差を数μmにすることが
できる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の集積回路
の試験装置は、測定対象のLSIの電気的特性とともに
回路パターンを読み取ることができるので、そのLSI
の特性の解析に効果がある。
【0046】また、外部の設計支援装置からその集積回
路の設計時のマスクデータや回路設計データを取り込む
場合には、そのデータと計測データとを用いて、検査基
板の自動位置決め、配線パターンの検査、さらには回路
の特性試験を自動的に行えるようになる。すなわち、そ
のデータから各回路点での応答特性を演算により予測で
き、それに対応した点での測定データから回路設計の良
否および製造時の良、不良を判定できるようになる。ま
た、その試験データを設計にフィードバックすれば、素
子の物理的な理解を深める助けにもなり、LSIの開発
効率が飛躍的に向上し、新たな物理現象の発見や新素子
の開発にも役立つ可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示すブロック構成図であり、光サンプ
リングオシロスコープを利用した電子回路の試験装置の
全体構成を示す図。
【図2】その一部を詳しく示す図。
【図3】測定原理を示す図。
【図4】電気的な特性の測定と回路パターンの測定とを
行う具体的な構成例を示すブロック図。
【図5】別の構成例を示す図。
【図6】焦点距離の波長分散を表すグラフ。
【符号の説明】
1 基板ステージ 2 電気光学サンプリングヘッド顕微鏡 3 モニタCRT 4 サンプリングヘッド制御部 5 LSI駆動回路 6 ステージ駆動制御部 7 演算装置 8 計測データメモリ 9 制御コンソール 10 表示装置 11 外部記憶装置 12 マスク設計データメモリ 21 パルスレーザ 22 サンプリングヘッド 23 信号検出装置 24 光学系 27 レンズ光学系 41 シンセサイザ 42 デジタルオシロスコープ 211、212 半導体レーザ光源 221 電気光学結晶 231 フォトダイオード 232 ロックインアンプ 233 ダイクロイックミラー 234 回路パターン計測装置 241 偏光子 242 波長板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象の集積回路に近接して配置さ
    れ、その集積回路の動作時の電界によって光学特性が変
    化する光学素子と、 この光学素子にプローブ光を照射する第一の光学手段
    と、 この光学素子の光学特性の変化によって生じるプローブ
    光の変化を検出する第二の光学手段と、 この第二の光学手段により検出されたプローブ光の変化
    から前記集積回路の電気的特性を求める第一の処理手段
    とを備えた集積回路の試験装置において、 前記光学素子を透過して集積回路により反射または散乱
    された光を検出する第三の光学手段と、 この第三の光学手段の検出出力から前記集積回路の回路
    パターンを求める第二の処理手段とを備えたことを特徴
    とする集積回路の試験装置。
  2. 【請求項2】 プローブ光の集光の深さを前記光学素子
    内またはその端面と前記集積回路の表面とで切り替える
    集光調節手段を備えた請求項1記載の集積回路の試験装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第一の光学手段はプローブ光として
    前記非線形光学素子内またはその端面で反射される波長
    と透過する波長とを時分割で発生する光源装置を含み、 前記集光調節手段はこの光源装置の波長の切り替えに同
    期して動作する構成である請求項2記載の集積回路の試
    験装置。
  4. 【請求項4】 前記第一の光学手段はプローブ光として
    前記光学素子内またはその端面で反射される波長と透過
    する波長とを同時に発生する光源装置を含み、 前記第二の光学手段に入射する光波長と第三の光学手段
    に入射する光波長とを分離する波長分離手段を備えた請
    求項1または2記載の集積回路の試験装置。
  5. 【請求項5】 測定対象の集積回路に近接して配置さ
    れ、その集積回路の動作時の電界によって光学特性が変
    化する光学素子と、 この光学素子にプローブ光を照射する第一の光学手段
    と、 この光学素子の光学特性の変化によって生じる反射光の
    変化を検出する第二の光学手段と、 この第二の光学手段により検出された反射光の変化から
    前記集積回路の電気的特性を求める処理手段とを備えた
    集積回路の試験装置において、 前記集積回路の回路パターンに関する情報を外部の設計
    支援装置から取り込む手段を備えたことを特徴とする集
    積回路の試験装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008216036A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Nec Corp 電磁界測定装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008216036A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Nec Corp 電磁界測定装置

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