JPH06241775A - 原子間力センサヘッド - Google Patents

原子間力センサヘッド

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JPH06241775A
JPH06241775A JP2401793A JP2401793A JPH06241775A JP H06241775 A JPH06241775 A JP H06241775A JP 2401793 A JP2401793 A JP 2401793A JP 2401793 A JP2401793 A JP 2401793A JP H06241775 A JPH06241775 A JP H06241775A
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JP
Japan
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atomic force
cantilever
displacement
sensor head
capacitor
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JP2401793A
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English (en)
Inventor
Masakazu Hayashi
正和 林
Fumihiko Ishida
文彦 石田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カンチレバ−部の大きさに関係なくレバ−本体
の変位量を高精度に検出することが可能な原子間力セン
サヘッド。 【構成】試料に近付けられる探針チップ5と、この探針
チップ5が突設され試料と探針チップ5との間に発生し
た原子間力に応じて弾性的に変位するレバ−本体4とを
有するカンチレバ−部3を備えた原子間力センサヘッド
において、レバ−本体4に変位センサ部6を形成すると
ともに、この変位センサ部6がレバ−本体の変位量に応
じて静電容量を変化させるコンデンサαi1、αi3、…を
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば原子間力顕微鏡
(AFM)に備えられて原子間力を検出する原子間力セ
ンサヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原子間力顕微鏡(AFM)におい
ては、カンチレバ−が備えられており、このカンチレバ
−には尖鋭な探針が突設されている。探針が試料に近づ
けられると、探針と試料との間に原子間力が発生し、原
子間力の大きさに応じてカンチレバ−が撓む。そして、
このカンチレバ−の変位が測定される。
【0003】さらに、カンチレバ−の変位を測定する方
法として、レ−ザ光等を用いた光てこ方式が知られてい
る。光てこ方式の測定技術を記載した文献として、例え
ば以下の資料1が在る。 資料1:Meyer et al,“Novel optical approach to at
omic force microscopy” Appl.Phys.Lett.53
(12), 19 September 1988
【0004】しかし、光てこ方式においては、変位の検
出感度は高いものの、数 100μmオ−ダの小さなカンチ
レバ−に正確にレ−ザ光を照射し、アライメントする必
要があるため、以下のような不具合がある。 (1) アライメントのため微動機構が必要であり、構成が
複雑である。 (2) カンチレバ−と変位検出器を一体化する必要があ
り、AFMのセンサヘッドが大型化する。 (3) カンチレバ−が微小なため、(1) のように微動機構
を用いても、なおかつアライメント作業が面倒である。
【0005】そこで、このような不具合を解決するため
に、カンチレバ−に変位センサを内蔵することが行われ
ている。カンチレバ−に変位センサを内蔵すれば、カン
チレバ−を試料に接近させるだけでカンチレバ−の変位
を検出できるので、AFMの構成が簡略化される。そし
て、このようなカンチレバ−は、例えば以下の資料2〜
4に示されている。 資料2:特開平3−209104号公報 資料3:特開昭62−156502号公報 資料4:特願平2−184006号明細書(本出願人に
よる)
【0006】資料2においては、帯状金属の片面に圧電
素子が取付けられ、カンチレバ−の曲げ歪みに伴って発
生する電圧が利用される。また、資料3、4において
は、カンチレバ−にピエゾ抵抗が作り込まれ、カンチレ
バ−の曲げ歪みに伴う抵抗値変化が電気信号として取り
出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前掲の資料
2〜4に示されているようなセンサ内蔵型のカンチレバ
−にとって重要な要素は、力の検出感度と固有振動数で
あり、双方が共に高いことが望ましい。
【0008】すなわち、より小さな力(カンチレバ−に
作用する原子間力)の検出を可能にするとともに、外部
振動の影響が検出精度に及ぶことを防ぐためには、カン
チレバ−の固有振動数が大きいことが望ましい。そこ
で、同一のばね定数を維持しながら(歪みを一定に保ち
ながら)固有振動数を大きくするためには、カンチレバ
−の大きさを相似的に小さくする必要がある。
【0009】一方、カンチレバ−の長さを単に小さくす
ると、センサ(資料2では圧電素子、資料3、4ではピ
エゾ抵抗素子)も小さくなる。この結果、同一のばね定
数を維持したとしても、センサから得られる出力は小さ
くなる。したがって、過度にカンチレバ−を小さくした
場合には、原子間力に対する検出感度を高めることがで
きない。
【0010】本発明の目的とするところは、カンチレバ
−部の大きさに関係なくレバ−本体の変位量を高精度に
検出することが可能な原子間力センサヘッドを提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために本発明は、試料に近付けられる探針チップ
と、この探針チップが突設され試料と探針チップとの間
に発生した原子間力に応じて弾性的に変位するレバ−本
体とを有するカンチレバ−部を備えた原子間力センサヘ
ッドにおいて、レバ−本体に変位センサ部を形成すると
ともに、この変位センサ部がレバ−本体の変位量に応じ
て静電容量を変化させるコンデンサを有することにあ
る。こうすることによって本発明は、カンチレバ−部の
大きさに関係なくレバ−本体の変位量を高精度に検出で
きるようにしたことにある。
【0012】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図1〜図13に基
づいて説明する。
【0013】図1及び図2は本発明の第1実施例を示し
ており、図中の符号1は、例えば原子間力顕微鏡(AF
M)の本体に連結された原子間力センサヘッド(以下、
センサヘッドと称する)である。
【0014】このセンサヘッド1はベ−ス部2とカンチ
レバ−部(以下、レバ−部と称する)3とにより構成さ
れており、カンチレバ−部3は、レバ−本体4、探針チ
ップ(以下、チップと称する)5、及び、変位センサ部
(以下、センサ部と称する)6を有している。レバ−本
体4は三角形の板状に成形されており、チップ5はレバ
−本体4の先端に略垂直に突設されている。
【0015】レバ−部3の作製には半導体製造技術が利
用されている。つまり、ベ−ス部2の材質には主にSi
単結晶が用いられる。Si基板の表面にn層(例えば三
層)の多層膜が積層され、この多層膜の所定位置にチッ
プ5が突設される。この後、多層膜にレバ−本体4とセ
ンサ部6が焼付け加工される。さらに、Si基板が異方
性エッチングされ、レバ−本体4の周囲のSiが除去さ
れて、多層膜からなるレバ−部2が作製される。なお、
図3はレバ−部2の作製プロセスを概略的に示してお
り、図4はチップ5の作製プロセスを概略的に示してい
る。
【0016】チップ5はトライポッド形状に成形されて
おり、チップ5の先端は極めて鋭く加工されている。A
FMにおいては、計測によって得られる形状の空間分解
能がチップ5の先端半径Rに依存するため、このRが十
分に小さいことが望ましい。したがって、本実施例にお
いては、Rは50〜5000オングストロ−ム程度に設定され
ている。つぎに、センサ部6について説明する。
【0017】センサ部6はレバ−本体4の根元の部分に
位置しており、矩形波状の溝7を有している。溝7はレ
バ−本体4を厚さ方向に貫通しており、レバ−本体4を
固定側Sと可動側Mとに分けている。固定側Sはベ−ス
部2と一体であり、ベ−ス部2に対して不可動状態を維
持している。また、可動側Mは、固定側Sよりもレバ−
本体4の先端側の部分を構成しており、両端部のみをベ
−ス部2に連結している。そして、可動側Mはベ−ス部
2に方持ち支持されており、チップ5に作用した力に応
じて弾性的に変位する。
【0018】図5はセンサ部6の詳細を表している。な
お、実際には固定側Sと可動側Mとが溝7を介して互い
に噛合っているが、図5ではそれぞれの構造を表示する
ため、両者を離して示している。
【0019】固定側Sと可動側Mとには、複数の固定体
8a、8b、…(三つのみ図示)及び可動体9a、9
b、…(二つのみ図示)が櫛歯状に形成されている。固
定側Sと可動側Mとは互いに噛合っており、固定体8
a、8b、…と可動体9a、9b、…とは交互に略等間
隔で並んでいる。さらに、固定体8a、8b、…と可動
体9a、9b、…は互いの側面を対向させている。
【0020】固定体8a、8b、…及び可動体9a、9
b、…は共に三層構造を有しており、それぞれにおいて
は導電性材料(例えばWSix)と絶縁性材料(例えばS
iO2 )が交互に積層されている。固定体8a、8b、
…においては最上層及び最下層が導電層Si1、Si3(i=
1,2,…)であり、中間層Si2(i=1,2,…)が絶縁層であ
る。また、可動体9a、9b、…においては最上層及び
最下層が絶縁層Mi1、Mi3(i=1,2,…)であり、中間層
i2(i=1,2,…)が導電層である。
【0021】ここで、図5中の符号Z1 は固定体8a、
8b、…の長さを示しており、符号Z2 は幅を示してい
る。さらに、pは各層の厚さを示しており、各層の厚さ
pは一致している。
【0022】また、符号10…は配線部である。この配
線部10…は固定側の導電層Si1、Si3から導出されて
いるが、図面を簡略化するため、一部の最上層の導電層
i1と繋がったもののみを図示する。
【0023】図6に等価回路で示すように、固定側の最
上層及び最下層は一つ置きに並列に組合わされている。
再上層の各組は端子PS1- もしくはPS1+ に接続され、
最下層の各組は別の端子PS3- もしくはPS3+ に接続さ
れている。そして、端子PS1- とPS1+ 、及び、PS3-
とPS3+ の間には所定の値の電圧が印加される。
【0024】なお、配線部10…や端子PS1- 、PS1+
、PS3- 、PS3+ には導電層と同じ材質が用いられて
いる。そして、配線部10…や端子はベ−ス部2に形成
されている。つぎに、上述のセンサ部6の作用を説明す
る。
【0025】図1中のチップ5に外力Fが作用すると、
この外力Fの大きさに応じて、レバ−部3がベ−ス部2
の側を支点として曲る。レバ−部3は、原子間力が引力
の時は下方向(図1中の+方向)に曲り、斥力の時には
上方向(図1中の−方向)に曲がる。いずれの場合に
も、固定体8a、8b、…は変位せず、可動体9a、9
b、…のみが変位する。さらに、可動体9a、9b、…
は、外力Fが+方向の場合には上方向へ変位し、−方向
の場合には下方向へ変位する。
【0026】図5中に示すように、可動側の導電層Mi2
の変位量をxとすると、外力Fと変位量xは以下の
(1)式で示すように比例する。なお、変位方向の正負
を図5中に示すよう(上方向が+、下方向が−)に定め
ると、外力Fと変位量xの符号の関係が一致する。
【0027】
【数1】
【0028】一方、固定側Sにおいては各導電層に電圧
が印加されており、隣り合った二つの導電層が一つのコ
ンデンサを構成している。つまり、最上層おいては、S
11とS21、S21とS31、…が所定の間隔hで互いの側面
を向い合わせており、最下層においては、S13とS23
23とS33、…が同様に側面を向い合わせている。
【0029】以下では、導電層Si1とS(i+1)1、及び、
i3とS(i+1)3によって構成されたコンデンサにαi1
αi3 (i=1,2,…) の符号を付す。また、各コンデンサα
i1、αi3の静電容量をCi1、Ci3(i=1,2, …) とする。
さらに、図6中の符号dは、固定側の導電層Si1、Si3
と可動側の導電層Mi2との水平方向間隔を示している。
【0030】可動側Mが静止している場合、固定側Sの
各導電層の側面の全面が電極として利用されるが、可動
側の導電層Mi2が変位した場合、いずれか一方のコンデ
ンサαi1(もしくはαi3)のギャップに可動側の導電層
i2が進入し、導電層間が遮られる。つまり、可動側の
導電層Mi2が各コンデンサαi1(もしくはαi3)のギャ
ップに進入すると、進入量に応じて対向面積が減少し、
静電容量が変化する。
【0031】可動側の導電層Mi2が+xの方向に変位し
た場合には、この導電層Mi2が上層のコンデンサαi1
ギャップに進入し、−xの方向に変位した場合には、下
層のコンデンサαi3のギャップに進入する。
【0032】一般に、コンデンサの静電容量が対向電極
の面積に比例し、電極間のギャップの大きさに反比例す
ることを考えると、例えば導電層S11とS21が構成する
コンデンサα11の容量C11は以下の(2)式のように表
される。
【0033】
【数2】
【0034】コンデンサのエッヂ効果を無視すれば、こ
のC11はxの一次の変化に比例することが分かる。ま
た、他の導電層S21とS31が構成するコンデンサの容量
21、S31とS41が構成するコンデンサの容量C31につ
いても同様である。各コンデンサαi1は端子PS1- 、P
S1+ に対して並列に接続されているので、上層のコンデ
ンサαi1の合成容量は以下の(3)式によって表され
る。 また、下層のコンデンサ群αj3についても同様に、合成
容量は以下の(4)式のように表される。 従って、(2)式より、それぞれの合成容量は以下の
(5)式のように表される。
【0035】
【数3】 また、(1)式から分かるように、外力Fと変位量xと
は比例しているので、合成容量C1 、C3 の変化から外
力Fを算出することができる。
【0036】合成容量C1 、C3 の検出回路の一例を図
7に示す。容量C1 、C3 のコンデンサを一定容量
01、C03のコンデンサと共にブリッジ回路に組込み、
入力として数10〜数10MHzの交流信号Vinを印加すれ
ば、C1 、C3 の変化がVout 信号の変化として表れ
る。VinとVout との関係は以下の(6)式によって表
される。このとき、C01、C03はx=0、即ち無外力の
時のC1 、C3 の値に設定する。
【0037】
【数4】
【0038】予め外力Fと出力電圧Vout との間の関係
を調べて校正テ−ブル等を作成し、Vout 信号を図示し
ないコンピュ−タ等の処理回路に取込んで校正テ−ブル
と参照すれば、外力Fを求めることができる。
【0039】また、特に外力Fを求める必要が無く、チ
ップ5に一定の力が働くようにフィ−ドバック制御を行
うだけで良い場合には、Vout をフィ−ドバック用の信
号として用いてもよい。
【0040】このようなセンサヘッド1においては、セ
ンサ部6が導電性材料や絶縁性材料を積層してなる多層
膜により校正されているので、センサ部6の作製が容易
である。つまり、従来の圧電素子を用いる方式やピエゾ
抵抗を作り込む方式は、半導体製造技術では一般にあま
り使用されない材料を用いたり(圧電タイプ)、ボロン
をド−プする等の複雑なプロセスを必要とした(ピエゾ
タイプ)のに対し、本実施例のセンサヘッド1において
は、導電性材料と絶縁性材料という半導体製造技術にお
いては極めて基礎的な材料が用いられている。このた
め、従来の半導体製造技術(材料、製造プロセス共に)
を適用できるという利点がある。
【0041】また、本実施例のセンサヘッド1において
は、コンデンサαi1、αi3の静電容量Ci1、Ci3はhや
dの大きさに反比例する。hはコンデンサαi1、αi3
ギャップを表しており、dは固定側の導電層Si1(もし
くはSi3)と可動側の導電層Mi2との水平距離を表して
おり、これらh、dはレバ−部3の大きさに比例した値
である。したがって、センサヘッド1においては、レバ
−部3を小さくすればコンデンサαi1、αi3の静電容量
が大きくなり、検出感度が高まる。また、例え検出感度
が高まらない場合でも、レバ−部3が小型化されても検
出感度を維持することができる。
【0042】さらに、従来のピエゾ方式では温度ドリフ
トが大きい(ピエゾ抵抗率が温度係数を持つ)のに対
し、本実施例では、コンデンサが温度に対し比較的安定
であるため、力検出感度が安定しているという利点があ
る。なお、本発明は、上述の一実施例に限定されるもの
ではなく、種々に変形することが可能である。
【0043】例えば、本実施例では固定体8a、8b、
及び可動体9a、9b、…が共に三層構造であり、可動
体9a、9b、…においては中間層のみが導電層Mi2
あるが、図8の第2実施例のように五層或いはそれ以上
の奇数(2n+1)層としても、同様に可変容量のコンデンサ
を形成できる。
【0044】また、例えば図9の第3実施例のように可
動体9a、9b、…を導電性材料からなる単一層として
もよく、また、図10の第4実施例のように可動体9
a、9b、…を適当な誘電率を持つ絶縁性材料からなる
単一層としてもよい。可動体9a、9bが導電性を有し
ていない場合には、絶縁性材料の誘電率の変化を利用す
る必要があるため、絶縁性材料としては、誘電率が空気
と大きく異なる材料、いわゆるPZT(鉛・亜鉛・チタ
ンの化合物)などの強誘電材料が望ましい。
【0045】また、本実施例では、固定体8a、8b、
…の導電層を二層とし、可動体9a、9b、…の導電層
を単層としたが、図示しないしないがこの逆に、固定体
8a、8b、…の導電層を単層とし、可動体9a、9
b、…の導電層を二層としてもよい。
【0046】さらに、本実施例では、矩形波状の溝7を
形成して固定側Sと可動側Mとを分離したが、本発明は
これに限定されるものではなく、例えば図11の第5実
施例のようにH字状の溝25を形成し、溝のパタ−ンを
適宜単純化してもよい。
【0047】また、本実施例ではコンデンサαi1、αi3
は固定側Sのみに形成されているが、例えば図12及び
図13の第6実施例のように、可動体9a、9b、…を
導電性材料からなる単一層とし、この可動体9a、9
b、…に電圧を印加し、固定体8a、8b…と可動体9
a、9b、…とのそれぞれをコンデンサの対向電極とし
てもよい。この場合の電気的特性は図13のように表す
ことができる。なお、本発明は、AFM以外の走査型プ
ロ−ブ顕微鏡(SPM)にも適用可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本考案は、試料に近
付けられる探針チップと、この探針チップが突設され試
料と探針チップとの間に発生した原子間力に応じて弾性
的に変位するレバ−本体とを有するカンチレバ−部を備
えた原子間力センサヘッドにおいて、レバ−本体に変位
センサ部を形成するとともに、この変位センサ部がレバ
−本体の変位量に応じて静電容量を変化させるコンデン
サを有するものである。したがって本発明は、カンチレ
バ−部の大きさに関係なくレバ−本体の変位量を高精度
に検出できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部を示す斜視図。
【図2】変位センサ部の一部を示す拡大図。
【図3】カンチレバ−部の作製プロセスを示す説明図。
【図4】探針チップの作製プロセスを示す説明図。
【図5】変位センサ部を示す説明図。
【図6】変位センサ部の等価回路を示す図。
【図7】静電容量の検出原理を示す回路図。
【図8】第2実施例の要部を示す説明図。
【図9】第3実施例の要部を示す説明図。
【図10】第4実施例の要部を示す説明図。
【図11】第5実施例の要部を示す説明図。
【図12】第6実施例の要部を示す説明図。
【図13】第6実施例の変位検出センサ部の等価回路を
示す図。
【符号の説明】
1…原子間力センサヘッド、3…カンチレバ−部、4…
レバ−本体、5…探針チップ、6…変位センサ部、S…
固定側、M…可動側、8a、8b…固定体、9a、9b
…可動体、αi1、αi3…コンデンサ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料に近付けられる探針チップと、この
    探針チップが突設され上記試料と上記探針チップとの間
    に発生した原子間力に応じて弾性的に変位するレバ−本
    体とを有するカンチレバ−部を備えた原子間力センサヘ
    ッドにおいて、上記レバ−本体に変位センサ部を形成す
    るとともに、この変位センサ部が上記レバ−本体の変位
    量に応じて静電容量を変化させるコンデンサを有するこ
    とを特徴とする原子間力センサヘッド。
JP2401793A 1993-02-12 1993-02-12 原子間力センサヘッド Pending JPH06241775A (ja)

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