JPH0238904A - 微小変位機構及びこれを用いた走査型トンネル顕微鏡 - Google Patents
微小変位機構及びこれを用いた走査型トンネル顕微鏡Info
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- JPH0238904A JPH0238904A JP18841188A JP18841188A JPH0238904A JP H0238904 A JPH0238904 A JP H0238904A JP 18841188 A JP18841188 A JP 18841188A JP 18841188 A JP18841188 A JP 18841188A JP H0238904 A JPH0238904 A JP H0238904A
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Landscapes
- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は1μm以下の微小な変位を制御する機構に係り
、特に走査型トンネル顕微鏡の探針の位置制御等に応用
するのに好適な微小変位機構及び走査型トンネル顕微鏡
に関する。
、特に走査型トンネル顕微鏡の探針の位置制御等に応用
するのに好適な微小変位機構及び走査型トンネル顕微鏡
に関する。
従来、走査型トンネル顕微鏡(STM)の探針の開動機
構に関しては、第2図に示すように圧電素子の伸縮を利
用することが、例えば、精密工学会誌、第53巻、第5
号(1987)695頁〜697頁において論じられて
いる。STMの原理は、試料1と探針2の先端との間に
流れるトンネル電流を検出し、この値が一定になるよう
に探針2を上下させながら試料1の表面を走査し、探針
2の駆動信号を用いて画像処理を行うものである。
構に関しては、第2図に示すように圧電素子の伸縮を利
用することが、例えば、精密工学会誌、第53巻、第5
号(1987)695頁〜697頁において論じられて
いる。STMの原理は、試料1と探針2の先端との間に
流れるトンネル電流を検出し、この値が一定になるよう
に探針2を上下させながら試料1の表面を走査し、探針
2の駆動信号を用いて画像処理を行うものである。
探針13を試料1の表面から1μm程度の互層まで近づ
けるには機械的な粗動機構が使われ、探針2の背後から
図の矢印2゜の方向に探針2を駆動する。しかし測定に
さいしての探針2位置のサーボは、圧電素子3に電圧を
加えて2方向に伸縮させることによって行われる。圧電
素子に加える電圧は次の構成からなる回路で与えられる
。すなわち、検出器5で検出されたトンネル電流は、比
例・積分・微分制御回路(PID制御回路)27で処理
され、電圧発生回路6に入力されて目標値からのずれに
応じた電圧に変換されて圧電索子3に供給される。試料
台4のxy力方向の走査にしたがって変化する上記電圧
信号を画像処理回、17で処理することにより試料面の
情報が画像として得られる。
けるには機械的な粗動機構が使われ、探針2の背後から
図の矢印2゜の方向に探針2を駆動する。しかし測定に
さいしての探針2位置のサーボは、圧電素子3に電圧を
加えて2方向に伸縮させることによって行われる。圧電
素子に加える電圧は次の構成からなる回路で与えられる
。すなわち、検出器5で検出されたトンネル電流は、比
例・積分・微分制御回路(PID制御回路)27で処理
され、電圧発生回路6に入力されて目標値からのずれに
応じた電圧に変換されて圧電索子3に供給される。試料
台4のxy力方向の走査にしたがって変化する上記電圧
信号を画像処理回、17で処理することにより試料面の
情報が画像として得られる。
同誌において論じられているように、圧電素子の伸縮は
ヒステリシスやクリープといった非直線性を持つので、
STMの性能を向上させる上で現在の探針駆動機構には
問題がある。また、圧電素子に数μm程度の伸縮量を期
待する場合には、積m形の圧電素子が使われるが、この
場合にはベーキングによる高温や、極低温での使用に対
して制約が大きい、これらの問題を解決する新しいアク
チュエータの開発が望まれている。
ヒステリシスやクリープといった非直線性を持つので、
STMの性能を向上させる上で現在の探針駆動機構には
問題がある。また、圧電素子に数μm程度の伸縮量を期
待する場合には、積m形の圧電素子が使われるが、この
場合にはベーキングによる高温や、極低温での使用に対
して制約が大きい、これらの問題を解決する新しいアク
チュエータの開発が望まれている。
上記従来技術は、微小変位機構の動作の非直線性に対し
て配慮がされておらず、STMで観察する像のゆがみが
問題であった。また、積層型の圧電素子は高温に耐えな
いので、超高真空下での測定のためにSTM全体を焼出
すことができないという問題があった。さらに、微小変
位機構の動作範囲が1μm程度と小さいので、粗動機構
と併用する必要があり、装置が大きくなるという問題が
あった。
て配慮がされておらず、STMで観察する像のゆがみが
問題であった。また、積層型の圧電素子は高温に耐えな
いので、超高真空下での測定のためにSTM全体を焼出
すことができないという問題があった。さらに、微小変
位機構の動作範囲が1μm程度と小さいので、粗動機構
と併用する必要があり、装置が大きくなるという問題が
あった。
本発明の目的は、ヒステリシス、クリープ等の極めて少
ない微小変位機構を提供することであり、さらに、焼出
しによる300℃程度の高温にも耐える微小変位機構を
提供することである。
ない微小変位機構を提供することであり、さらに、焼出
しによる300℃程度の高温にも耐える微小変位機構を
提供することである。
本発明の他の目的は、上記の微小変位機構を用いること
により、像のゆがみの少ないSTMを提供し、さらに、
コンパクトな構造のSTMを実現することにある。
により、像のゆがみの少ないSTMを提供し、さらに、
コンパクトな構造のSTMを実現することにある。
上記目的を達成するため、微小変位機構として弾性体か
らなるダイヤフラム面を、これと近接した電極との間に
働く静電力で変位させるという機構を開発し、ダイヤプ
ラム面の変位に関する信号をフィードバックして電極に
加える電圧を制御する方法をとった。
らなるダイヤフラム面を、これと近接した電極との間に
働く静電力で変位させるという機構を開発し、ダイヤプ
ラム面の変位に関する信号をフィードバックして電極に
加える電圧を制御する方法をとった。
さらに、これをSTMの探針の微動機構に採用し、試料
と針先との間に流れるトンネル電流が一定になるように
探針を微動させたものである。
と針先との間に流れるトンネル電流が一定になるように
探針を微動させたものである。
ダイヤフラム面は、電極との間に働く静電力によって一
定の量だけたわむ。たわみの量はダイヤフラムの弾性的
な復原力と静電力とのっりあいの条件で定まるから、ヒ
ステリシスやクリープを生じることが無い。また、後述
するように、シリコン単結晶、ガラス、金属など、熱的
に安定な材料のみで変位機構を構成できるから、焼出し
による加熱にも充分耐える。
定の量だけたわむ。たわみの量はダイヤフラムの弾性的
な復原力と静電力とのっりあいの条件で定まるから、ヒ
ステリシスやクリープを生じることが無い。また、後述
するように、シリコン単結晶、ガラス、金属など、熱的
に安定な材料のみで変位機構を構成できるから、焼出し
による加熱にも充分耐える。
ダイヤフラム面にとりつけた探針を用いて成るSTMは
、上記の如く運動の非線型性が無いから、試料を観察し
て得た像のゆがみが少なくなる。また、ダイヤフラムの
変位量は数十μm以上とれるから、粗動機構を別に持た
ないコンパクトなSTMを実現できる。
、上記の如く運動の非線型性が無いから、試料を観察し
て得た像のゆがみが少なくなる。また、ダイヤフラムの
変位量は数十μm以上とれるから、粗動機構を別に持た
ないコンパクトなSTMを実現できる。
以下1本発明の微小変位機構の一実施例を第1図により
説明する1本実施例では弾性変形をするダイヤフラム1
4としてシリコン単結晶8を用いた。シリコン単結晶8
のウェハの周辺部を残して中央部をエツチングすると、
第1図に示すように、中央部の肉厚が薄くなってダイヤ
プラム状に加工できる。このシリコンウェハのダイヤフ
ラム14を静電力で吸引するため、ガラス板9の表面に
アルミニウム、あるいはタングステンシリサイド等の導
電体を蒸着して成る電極10をダイヤフラム14に近接
して設置する。ガラス板9とダイヤフラム14を構成す
るシリコンウェハ8は互いに接着されるが、上記の電極
10は接合面を介して外部に引出される。また、ダイヤ
フラム14と?1n】Oとの間にはエアギャップ11が
保たれる。ダイヤフラム14の変位量は、電圧の2乗に
比例しエアギャップに反比例する静電力と、シリコン単
結晶8の弾性復元力とのつりあいによって決まるので、
圧電素子型アクチュエータに比べて、クリープ、ヒステ
リシス等の非線型性が極めて小さく。
説明する1本実施例では弾性変形をするダイヤフラム1
4としてシリコン単結晶8を用いた。シリコン単結晶8
のウェハの周辺部を残して中央部をエツチングすると、
第1図に示すように、中央部の肉厚が薄くなってダイヤ
プラム状に加工できる。このシリコンウェハのダイヤフ
ラム14を静電力で吸引するため、ガラス板9の表面に
アルミニウム、あるいはタングステンシリサイド等の導
電体を蒸着して成る電極10をダイヤフラム14に近接
して設置する。ガラス板9とダイヤフラム14を構成す
るシリコンウェハ8は互いに接着されるが、上記の電極
10は接合面を介して外部に引出される。また、ダイヤ
フラム14と?1n】Oとの間にはエアギャップ11が
保たれる。ダイヤフラム14の変位量は、電圧の2乗に
比例しエアギャップに反比例する静電力と、シリコン単
結晶8の弾性復元力とのつりあいによって決まるので、
圧電素子型アクチュエータに比べて、クリープ、ヒステ
リシス等の非線型性が極めて小さく。
一定電圧に対する変位の再現性が高い。
第1図の実施例では、ダイヤフラム14の中央部にST
M用の探針12を設置し、電圧を加えない状態での探針
位置に対して、変位した状態の探針を12′で示した。
M用の探針12を設置し、電圧を加えない状態での探針
位置に対して、変位した状態の探針を12′で示した。
本実施例では、ダイヤフラム14の変位の制御を、ダイ
ヤフラム14上の一部に設けたピエゾ抵抗素子型ひずみ
ゲージ13を用いて行った。すなわち、ダイヤフラム1
4の変位によって生じるシリコン単結晶8のひずみ量に
比例してピエゾ抵抗素子13の抵抗値が変化するから、
適切なブリッジ回路を組むことにより、変位信号が得ら
れる。これを目標値と比較して偏差信号をとり、PID
制御回路27(比例、積分・微分制御回路)で処理して
静電力を発生する電圧発生回路28にフィードバックす
れば、ダイヤフラム8の変位を目標値に制御することが
できる。
ヤフラム14上の一部に設けたピエゾ抵抗素子型ひずみ
ゲージ13を用いて行った。すなわち、ダイヤフラム1
4の変位によって生じるシリコン単結晶8のひずみ量に
比例してピエゾ抵抗素子13の抵抗値が変化するから、
適切なブリッジ回路を組むことにより、変位信号が得ら
れる。これを目標値と比較して偏差信号をとり、PID
制御回路27(比例、積分・微分制御回路)で処理して
静電力を発生する電圧発生回路28にフィードバックす
れば、ダイヤフラム8の変位を目標値に制御することが
できる。
上記のひずみゲージによるダイヤプラムの変位の制御は
、STMの機能としては探針を試料に接近させるための
粗動機能に相当する。さらに、試料表面を走査するさい
の探針の微動機能が、全く同一の構成のもとで行われる
6すなわち、STMの走査モードにおける探針の微動は
、ダイヤフラムの変位を、探針と試料との間に流れるト
ンネル電流によって制御してやればよい。トンネル電流
が一定になるよう静電力を発生する電圧を制御し。
、STMの機能としては探針を試料に接近させるための
粗動機能に相当する。さらに、試料表面を走査するさい
の探針の微動機能が、全く同一の構成のもとで行われる
6すなわち、STMの走査モードにおける探針の微動は
、ダイヤフラムの変位を、探針と試料との間に流れるト
ンネル電流によって制御してやればよい。トンネル電流
が一定になるよう静電力を発生する電圧を制御し。
この電圧から試料の表面情報を得る。
第3図に、上記の機能を持つ探針微動機構の概観図を示
す。シリコンウェハ8上には探針12があり、その裏面
はエツチングによって肉厚を薄く加工されてダイヤフラ
ム14を形成している。ダイヤフラム14の周辺部には
、ボロンをドープしたピエゾ抵抗素子13が形成され、
ひずみゲージの役割を果している。ひずみゲージおよび
探針12の表面からはそれぞれ金凪配線がチップ周辺部
に向って引き出されている。一方、ガラス板9の上には
電極10が形成され、その一部は周辺部に向って配線で
引き出されている。
す。シリコンウェハ8上には探針12があり、その裏面
はエツチングによって肉厚を薄く加工されてダイヤフラ
ム14を形成している。ダイヤフラム14の周辺部には
、ボロンをドープしたピエゾ抵抗素子13が形成され、
ひずみゲージの役割を果している。ひずみゲージおよび
探針12の表面からはそれぞれ金凪配線がチップ周辺部
に向って引き出されている。一方、ガラス板9の上には
電極10が形成され、その一部は周辺部に向って配線で
引き出されている。
上記の探針駆動ユニットを組込んだSTMの構成を第4
図に示す。試料移動台4′上の試料1′に対向して探針
駆動ユニット15が設置される。
図に示す。試料移動台4′上の試料1′に対向して探針
駆動ユニット15が設置される。
探針12の位置の信号はダイヤフラムのひずみゲ−ジの
信号およびトンネル電流の二つの形で得られる。探針1
2が試料1′から遠くにあってトンネル電流が流れない
場合には、スイッチ16は閉じている。この場合は探針
12の粗動をダイヤフラム上のひずみゲージからの信号
によって制御する。探針12の試料1′への接近、退避
が、このモードによって行われる。探針12が試料1′
に近接してトンネル電流が流れるとスイッチ16は開か
れる。この結果、トンネル電流が一定になるようにダイ
ヤフラムの動きが制御される。ダイヤプラムを駆動する
ための電圧発生回路6′で生じる電圧を画像信号処理回
路に送って像を得ることは、従来のSTMと同様の手法
で行われる6圧電素子3を探針間動機構に用いた従来の
STMの構成(第2図)と本発明の構成(第4図)を比
較して明らかなように、本発明によれば探針の2方向の
粗動機能を微動機構の中に組込めるので、装置がコンパ
クトになる。探針州動機構の代表的な寸法の一例と運動
機能の次様を以下に示す。
信号およびトンネル電流の二つの形で得られる。探針1
2が試料1′から遠くにあってトンネル電流が流れない
場合には、スイッチ16は閉じている。この場合は探針
12の粗動をダイヤフラム上のひずみゲージからの信号
によって制御する。探針12の試料1′への接近、退避
が、このモードによって行われる。探針12が試料1′
に近接してトンネル電流が流れるとスイッチ16は開か
れる。この結果、トンネル電流が一定になるようにダイ
ヤフラムの動きが制御される。ダイヤプラムを駆動する
ための電圧発生回路6′で生じる電圧を画像信号処理回
路に送って像を得ることは、従来のSTMと同様の手法
で行われる6圧電素子3を探針間動機構に用いた従来の
STMの構成(第2図)と本発明の構成(第4図)を比
較して明らかなように、本発明によれば探針の2方向の
粗動機能を微動機構の中に組込めるので、装置がコンパ
クトになる。探針州動機構の代表的な寸法の一例と運動
機能の次様を以下に示す。
シリコン単結晶の大きさ: 20X20X0.4ff1
mダイヤフラムの厚さ844μm 電極とダイヤフラム間のエアギャップ:30μmダイヤ
フラムの変位量:15μm (250V印加時)ダイヤ
フラムの変位の信号をとるため、上記の第1の実施例に
おいては、ダイヤフラム上に設けたひずみゲージを用い
た。これに代って、ダイヤフラム面と電極面との間の静
電容量変化によっても、ダイヤフラム面の変位信号を得
ることができるにの第2の構成の探針駆動ユニットの概
観図を第5図に示した。シリコンダイヤフラム14上に
は、探針12からトンネル電流を引出すための配線29
のみがある6ガラス板9上には、静電力を発生するため
の電極パターン20と独立して。
mダイヤフラムの厚さ844μm 電極とダイヤフラム間のエアギャップ:30μmダイヤ
フラムの変位量:15μm (250V印加時)ダイヤ
フラムの変位の信号をとるため、上記の第1の実施例に
おいては、ダイヤフラム上に設けたひずみゲージを用い
た。これに代って、ダイヤフラム面と電極面との間の静
電容量変化によっても、ダイヤフラム面の変位信号を得
ることができるにの第2の構成の探針駆動ユニットの概
観図を第5図に示した。シリコンダイヤフラム14上に
は、探針12からトンネル電流を引出すための配線29
のみがある6ガラス板9上には、静電力を発生するため
の電極パターン20と独立して。
ダイヤフラム14との間の静電容量を測るためのパター
ン21が、導電材料で形成されている。この探針駆動ユ
ニットを用いたSTMでは、第4図の構成においてひず
みゲージの信号の代りに、静電容量の変化すなりちイン
ピーダンスの変化の信号が置きかわる。
ン21が、導電材料で形成されている。この探針駆動ユ
ニットを用いたSTMでは、第4図の構成においてひず
みゲージの信号の代りに、静電容量の変化すなりちイン
ピーダンスの変化の信号が置きかわる。
なお、第5図の構成では、静電力を発生する電極20と
、#I電容量を測定する電極21を分離して形成したが
、通常、ダイヤフラムの駆動の制御は数KHzの速さで
行い、一方、静電容量の変化は数M Hzの交流を用い
て行うから、相互の電極を分離しなくても、周波数フィ
ルタを中間に置くことにより5前記の機能を満足するこ
とも可能である。
、#I電容量を測定する電極21を分離して形成したが
、通常、ダイヤフラムの駆動の制御は数KHzの速さで
行い、一方、静電容量の変化は数M Hzの交流を用い
て行うから、相互の電極を分離しなくても、周波数フィ
ルタを中間に置くことにより5前記の機能を満足するこ
とも可能である。
ところで、以上の実施例ではダイヤフラム上の探針につ
いては述べなかった。探針は、従来知られているタング
ステン針を、ダイヤフラム中央に接合して実施すること
が可能である。さらに他の方法として、ダイヤフラムと
一体に探針を形成することができる。第6図(a)に示
すように。
いては述べなかった。探針は、従来知られているタング
ステン針を、ダイヤフラム中央に接合して実施すること
が可能である。さらに他の方法として、ダイヤフラムと
一体に探針を形成することができる。第6図(a)に示
すように。
(100)方位を持つシリコンウェハ22の上面で針の
先端に相当する位置にマスク23を窒化膜(Si、N、
)で形成し、ウェハ下面には、ダイヤフラムの枠の相当
する位置にマスク24を同様に形成する。KOH水溶液
などの異方性エツチング液でこのウェハをエツチングす
れば、第6図(b)に示すように、探針25および探針
26を一体で形成することができる。この後、ダイヤフ
ラム表面の絶縁処理、探針表面の導電処理、配線形成な
どは、公知の半導体加工技術で容易に行われる。
先端に相当する位置にマスク23を窒化膜(Si、N、
)で形成し、ウェハ下面には、ダイヤフラムの枠の相当
する位置にマスク24を同様に形成する。KOH水溶液
などの異方性エツチング液でこのウェハをエツチングす
れば、第6図(b)に示すように、探針25および探針
26を一体で形成することができる。この後、ダイヤフ
ラム表面の絶縁処理、探針表面の導電処理、配線形成な
どは、公知の半導体加工技術で容易に行われる。
本発明では、ダイヤフラム材料としてシリコン単結晶を
用いたが、この理由は第1にシリコンが弾性材料として
ヒステリシス、クリープ等のほとんど無いことであり、
第2はピエゾ抵抗素子によるひずみゲージの形成が可能
であること、等である。また、静電力を発生する電極の
基板としてガラス板(パイレックスガラス)を用いたの
は、シリコンとパイレックスは静電接合 (anodicbonding)という方法で容易に良
好な貼合せができ、エアギャップを正確に設定できるこ
とにある。このような諸特長を考慮して、シリコンとガ
ラスの組合せを用いたが、本発明の原理の適用はこれに
とどまらず、ダイヤフラム材料として、金屑などの弾性
体を用いること、また電極基板材料として絶縁性の高い
セラミクス等を用いることなど、材料の選定は適宜行う
ことができる。
用いたが、この理由は第1にシリコンが弾性材料として
ヒステリシス、クリープ等のほとんど無いことであり、
第2はピエゾ抵抗素子によるひずみゲージの形成が可能
であること、等である。また、静電力を発生する電極の
基板としてガラス板(パイレックスガラス)を用いたの
は、シリコンとパイレックスは静電接合 (anodicbonding)という方法で容易に良
好な貼合せができ、エアギャップを正確に設定できるこ
とにある。このような諸特長を考慮して、シリコンとガ
ラスの組合せを用いたが、本発明の原理の適用はこれに
とどまらず、ダイヤフラム材料として、金屑などの弾性
体を用いること、また電極基板材料として絶縁性の高い
セラミクス等を用いることなど、材料の選定は適宜行う
ことができる。
なお1本発明の適用は特にSTMの探針駆動機構につい
て述べたが、探針側を固定し、逆に試料台側に本発明の
院動機構をつけて、トンネル電流を検出するシステムを
構成できることは自明である。また、本発明はSTMを
対象に実施例を述べたが、STM関連またはその類似装
置にも適用することができる。すなわち、原子開力顕微
鏡(AFM)、トンネル電流を用いた情報ファイル装置
、さらに探針と試料との間の静電容量を一定として試料
の表面を走査する表面形状測定器等がそれに相当する。
て述べたが、探針側を固定し、逆に試料台側に本発明の
院動機構をつけて、トンネル電流を検出するシステムを
構成できることは自明である。また、本発明はSTMを
対象に実施例を述べたが、STM関連またはその類似装
置にも適用することができる。すなわち、原子開力顕微
鏡(AFM)、トンネル電流を用いた情報ファイル装置
、さらに探針と試料との間の静電容量を一定として試料
の表面を走査する表面形状測定器等がそれに相当する。
本発明は、上記以外にもさらに一般の用途でも、ダイヤ
フラムの運動を取り出すことにより、汎用の微小能動機
構として、細胞の把持、微小光学系の光軸位置調整具な
どにひろく適用することができる。
フラムの運動を取り出すことにより、汎用の微小能動機
構として、細胞の把持、微小光学系の光軸位置調整具な
どにひろく適用することができる。
本発明は、以上に述べたように構成されるので以下のよ
うな効果が得られる。
うな効果が得られる。
(1) ヒステリシス、クリープ等の非線型性の無い
微小変位機構が実現する。
微小変位機構が実現する。
(2)機構全体を300℃程度の高温に加熱しても上記
の微小変位機構の機能は劣化しない。
の微小変位機構の機能は劣化しない。
(3)探針駆動機構に非線型性が無いので、STM像の
ゆがみが低減する。
ゆがみが低減する。
(4)z軸方向の粗動機能が微小変位機構に含まれるの
で、コンパクトなSTMが実現する。
で、コンパクトなSTMが実現する。
第1図は本発明の第1の実施例の微小変位機構の構成を
示す断面図、第2図は在来の圧電素子駆動型のSTMの
構成を示す図、第3図は本発明の第1の実施例のSTM
探針駆動機構の構成を示す概観図、第4図は本発明の第
1の実施例の探針駆動機構を応用したSTMの構成を示
す図、第5図は本発明の第2の実施例のSTM探針探針
機動機構成を示す概観図、第6図はSTMの探針とダイ
ヤフラムとをシリコン単結晶から一体で作り出す工程を
示す断面図である。 1.1′・・・試料、2・・・探針、3・・・圧電素子
。 4.4′・・・試料台、5.5’・・・電流検出器。 6.6′・・・電圧発生回路(増幅器)、7.7′・・
・画像処理回路、8・・・シリコンウェハ、9・・・ガ
ラス板、10・・電極、11・・・エアギャップ、12
.12’・・・探針、13・・ピエゾ抵抗素子。 14・・ダイヤフラム、15・・・探針駆動ユニット、
16・スイッチ、27.27’・・・PID制御回路。 蚕 / 閾 吊J図 第 1図 箇 圏 届 ダ 旧 壕2尼 2?
示す断面図、第2図は在来の圧電素子駆動型のSTMの
構成を示す図、第3図は本発明の第1の実施例のSTM
探針駆動機構の構成を示す概観図、第4図は本発明の第
1の実施例の探針駆動機構を応用したSTMの構成を示
す図、第5図は本発明の第2の実施例のSTM探針探針
機動機構成を示す概観図、第6図はSTMの探針とダイ
ヤフラムとをシリコン単結晶から一体で作り出す工程を
示す断面図である。 1.1′・・・試料、2・・・探針、3・・・圧電素子
。 4.4′・・・試料台、5.5’・・・電流検出器。 6.6′・・・電圧発生回路(増幅器)、7.7′・・
・画像処理回路、8・・・シリコンウェハ、9・・・ガ
ラス板、10・・電極、11・・・エアギャップ、12
.12’・・・探針、13・・ピエゾ抵抗素子。 14・・ダイヤフラム、15・・・探針駆動ユニット、
16・スイッチ、27.27’・・・PID制御回路。 蚕 / 閾 吊J図 第 1図 箇 圏 届 ダ 旧 壕2尼 2?
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、変形可能な弾性体からなる変位機構体、該変位機構
体の変形を検出する検出部、該検出部での検出信号の目
標値からの偏差に対応して所定の電圧を発生する制御回
路、および、該電圧が印加され該変位機構体を静電力で
吸引する電極から構成されることを特徴とする微小変位
機構。 2、請求項1に記載の微小変位機構において、上記変位
機構体が単結晶シリコンであることを特徴とする微小変
位機構。 3、請求項1または2に記載の微小変位機構において上
記検出部が静電容量型の変位計であることを特徴とする
微小変位機構。 4、請求項1または2に記載の微小変位機構において、
上記検出部がピエゾ抵抗素子であることを特徴とする微
小変位機構。 5、請求項1または2に記載の微小変位機構において上
記検出部が、上記変位機構体と近接して配置された物体
との間に流れるトンネル電流を検出するものであること
を特徴とする微小変位機構。 6、探針と、該探針に対向して配置された試料と、変形
可能な弾性体からなる変位機構体、該変位機構体の変形
を検出する検出部、該検出部での検出信号の目標値から
の偏差に対応して所定の電圧を発生する制御回路、該電
圧が印加され、上記変位機構体を静電力で吸引する電極
からなる微小変位機構と、上記試料と上記探針の間に流
れるトンネル電流を検出する検出手段を有し、上記微小
変位機構の上記変位機構体には上記探針と上記試料の一
方が固定されている走査型トンネル顕微鏡。 7、請求項6記載のものにおいて、上記変位機構体には
上記探針が固定されていることを特徴とする走査型トン
ネル顕微鏡。 8、請求項6に記載のものにおいて、上記変位機構体が
単結晶シリコンであることを特徴とする走査型トンネル
顕微鏡。 9、請求項6に記載のものにおいて上記検出部が静電容
量型の変位計であることを特徴とする走査型トンネル顕
微鏡。 10、請求項6に記載のものにおいて、上記検出部がピ
エゾ抵抗素子であることを特徴とする走査型トンネル顕
微鏡。 11、請求項6に記載のものにおいて上記検出部が、上
記変位機構体と近接して配置された物体との間に流れる
トンネル電流を検出するものであることを特徴とする走
査型トンネル顕微鏡。 12、請求項7に記載のものにおいて、上記探針は上記
微小変位体と一体にシリコン半結晶からなることを特徴
とする走査型トンネル顕微鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18841188A JPH0238904A (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | 微小変位機構及びこれを用いた走査型トンネル顕微鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18841188A JPH0238904A (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | 微小変位機構及びこれを用いた走査型トンネル顕微鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0238904A true JPH0238904A (ja) | 1990-02-08 |
Family
ID=16223186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18841188A Pending JPH0238904A (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | 微小変位機構及びこれを用いた走査型トンネル顕微鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0238904A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5313451A (en) * | 1990-04-18 | 1994-05-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Information recording/reproducing apparatus with STM cantilever probe having a strain gauge |
EP0599582A2 (en) * | 1992-11-20 | 1994-06-01 | Topometrix | Scanning apparatus linearization and calibration system |
JP3019817U (ja) * | 1995-03-22 | 1996-01-12 | 株式会社フラワースリッパ | 健康スリッパ |
JP2007017366A (ja) * | 2005-07-11 | 2007-01-25 | Tohoku Univ | 歪センサおよび歪センサの製造方法 |
-
1988
- 1988-07-29 JP JP18841188A patent/JPH0238904A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5313451A (en) * | 1990-04-18 | 1994-05-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Information recording/reproducing apparatus with STM cantilever probe having a strain gauge |
EP0599582A2 (en) * | 1992-11-20 | 1994-06-01 | Topometrix | Scanning apparatus linearization and calibration system |
EP0599582A3 (en) * | 1992-11-20 | 1995-05-10 | Topometrix | Linear system and calibration of scanning apparatus. |
JP3019817U (ja) * | 1995-03-22 | 1996-01-12 | 株式会社フラワースリッパ | 健康スリッパ |
JP2007017366A (ja) * | 2005-07-11 | 2007-01-25 | Tohoku Univ | 歪センサおよび歪センサの製造方法 |
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