JPH06241761A - 路面状態検知装置 - Google Patents

路面状態検知装置

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JPH06241761A
JPH06241761A JP3173993A JP3173993A JPH06241761A JP H06241761 A JPH06241761 A JP H06241761A JP 3173993 A JP3173993 A JP 3173993A JP 3173993 A JP3173993 A JP 3173993A JP H06241761 A JPH06241761 A JP H06241761A
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JP
Japan
Prior art keywords
road surface
laser beam
light
water
scattered
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3173993A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaharu Watanabe
隆治 渡辺
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP3173993A priority Critical patent/JPH06241761A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両が走行しようとする路面上の物質を特定
することにより路面状態を検知することができる装置を
実現する。 【構成】 発光部からのレーザー光を受光部で受光し、
この受光したレーザー光から路面上の物質による固有の
ラマン散乱光をその波長に合わせた光学バンドパスフィ
ルタで検出して電気信号に変換し出力表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は路面状態検知装置に関
し、特に車両が走行しようとする路面の状態を検知する
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】路面状態検知装置としては特開昭60−
142209号公報に示されたものがあり、この従来技
術では指向性を持ったビームを車両前方に照射してその
反射波を受光することにより距離の長短を測定し、以て
車両前方の路面の凹凸状態を判定する装置であり、この
判定された路面状態に応じて足回り一般の最適制御を行
おうとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の様な従来技術で
は、車体と前方路面間の距離は測定できても、その路面
が水で濡れているか、或いは氷結状態にあるのかという
ように路面上の物質を判断出来ず、足回り一般を制御す
るには不十分であるという問題があった。
【0004】従って本発明は、路面上の物質を特定する
ことにより路面状態を検知することができる装置を実現
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る路面状態検知装置は、車体下部に設け
られてレーザー光を路面に対して発射する発光部と、車
体下部に設けられて該路面で反射された該レーザー光を
入力し該レーザー光から路面上の物質(例えば水)によ
る固有のラマン散乱光をその波長に合わせた光学バンド
パスフィルタで検出して電気信号に変換し該電気信号に
より表示出力する受光部と、を備えている。
【0006】
【作用】本発明においては、車体下部に設けられた発光
部から発射されたレーザー光は路面に照射されて反射
し、この反射したレーザー光をやはり車体下部に設けた
受光部に入力する。
【0007】そしてこの受光部では、入力したレーザー
光から路面上の物質による固有のラマン散乱光をその波
長に合わせた光学バンドパスフィルタで検出(透過)す
る。そしてこの検出したラマン散乱光を電気信号に変換
して表示出力する。
【0008】従って、その散乱光の波長と光学バンドパ
スフィルタの波長とを一致させれば、路面上の物質とし
て例えば水を検出することができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明に係る路面状態検知装置を車両
10に取り付けた状態を概略的に示したもので、発光部
1及び受光部2は共に車両前方のバンパー3の下部にお
いて車幅方向に取り付けられている。
【0010】図2は発光部1と受光部2とをバンパー3
の下部に取り付けた状態を拡大して示したもので、発光
部1から発射されたレーザー光が路面上R上の水Wで誘
導ラマン散乱を起こし、波長シフトした散乱光を受光部
2で受光している状態を示している。
【0011】図3は図2に示した発光部1及び受光部2
の具体的な構成を示したもので、この実施例では、発光
部1はレーザー光源11とコリメータレンズ12とで構
成されており、受光部2は光学バンドパスフィルタ21
と、この光学バンドパスフィルタ21の出力光を電気信
号に変換するシリコンpinフォトダイオードなどで構
成された受光器22と、この受光器22の出力信号を増
幅する増幅器Aと、増幅器Aの出力信号をべース端子に
入力して発光ダイオードLEDを駆動するトランジスタ
Trとで構成されている。尚、RL は受光器22の負荷
抵抗であり、R E はトランジスタTR のエミッタ抵抗で
ある。
【0012】図3に示した実施例の動作を説明すると、
まずレーザー光源11から発射されたレーザー光はコリ
メーターレンズ12によって収光され平行なレーザー光
31となって路面Rに照射される。
【0013】いま、路面Rの上に水Wが存在している
(路面Rが水で濡れている状態)とすると、レーザー光
31は路面R上の水Wに当たり、ここで誘導ラマン散乱
を起こし、入射したレーザー光31とは別の波長を持っ
たラマン散乱光32a,32b,32cに散乱される。
【0014】この内、図示のように散乱光32bを入力
した光学バンドパスフィルタ21はこのフィルタ21を
通過するように通過波長が設定されており、このフィル
タ21を通過した散乱光32bは受光器22で負荷抵抗
L により電流−電圧変換されて増幅器Aで増幅された
のち、トランジスタTrのベース端子に送られる。
【0015】従って、トランジスタTrが駆動され、ト
ランジスタTrのコレクタに接続されている発光ダイオ
ードLEDを発光させ、以て路面R上に水Wが存在する
ことをドライバーに知らせることが可能となる。
【0016】次に、上述のように誘導ラマン散乱により
入射したレーザー光31がどの位の波長シフト量となる
かを以下に求める。
【0017】レーザー学会編の『レーザーハンドブッ
ク』によれば、水の誘導ラマン散乱における波数シフト
量は3420〔cm-1〕であるので、これを用いて計算
すると以下のようになる。
【0018】1cm-1が30GHz に相当するので、周波
数シフト量Δfは、 Δf=30×3420〔GHz 〕 =102.6 〔THz 〕
【0019】ここで、光源として、波長830mmのレ
ーザーダイオードを用いると、その周波数fLDは次のよ
うになる。 fLD=(3×108 )/830×10-9=361.45
〔THz 〕
【0020】また、ラマン散乱とは入射光子のエネルギ
ーの一部が、分子の振動や回転、或いは結晶における光
子振動等の運動エネルギーとして奪われ、光子エネルギ
ーが減少して低周波側にずれる成分と、入射光子にこれ
らの運動エネルギーが与えられ高周波側に散乱光周波数
がずれることである。
【0021】従って、シフト周波数f0 は、f0 =fLD
±Δfとなるので、 f1=fLD+Δf=361.45+102.6 =406.05〔THz 〕:
ストークス線 f2=fLD−Δf=361.45−102.6 =258.85〔THz 〕:
反ストークス線 となる。
【0022】従って、波長はそれぞれ、 f1→λ1=(3×108 )/f1 =(3×108 )/464.05×1012=646nm f2→λ2=(3×108 )/f2 =(3×108 )/258.85×1012=1158nm となる。
【0023】そこで、光学バンドパスフィルタ21とし
て、中心波長646〔nm〕のものか又は1158〔n
m〕のものを用いて散乱光線のみを検出してやれば水に
対する反射であることを検出することができる。
【0024】また、受光器22の感度もこの波長に近い
ものを選択してやれば、より一層効率良く散乱光の検出
が可能となる。
【0025】尚、水がない場合の反射光(乱反射光)
は、入力と等しい周波数の反射光となる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る路面
状態検知装置によれば、発光部からのレーザー光を受光
部で受光し、この受光したレーザー光から路面上の物質
による固有のラマン散乱光をその波長に合わせた光学バ
ンドパスフィルタで検出して電気信号に変換し出力表示
するように構成したので、路面上の水や水の膜を検出す
ることが可能となり、これを用いて車両の足回り制御を
行えばより一層充分な制御が可能となる。
【0027】また、氷や雪等の波長シフト量が分かれ
ば、氷や雪の検出も同様に可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る路面状態検知装置を車両下部に取
り付けた状態を示した正面図である。
【図2】図1に示した状態を拡大した図である。
【図3】本発明に係る路面状態検知装置における発光部
及び受光部の具体的な実施例の構成を示した図である。
【符号の説明】
1 発光部 2 受光部 3 バンパー 21 光学バンドパスフィルタ 22 受光器 31 レーザー光 32a〜32c ラマン散乱光 R 路面 W 水 LED 発光ダイオード 図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体下部に設けられてレーザー光を路面
    に対して発射する発光部と、車体下部に設けられて該路
    面で反射された該レーザー光を入力し該レーザー光から
    路面上の物質による固有のラマン散乱光をその波長に合
    わせた光学バンドパスフィルタで検出して電気信号に変
    換し該電気信号により表示出力する受光部と、を備えた
    ことを特徴とする路面状態検知装置。
  2. 【請求項2】 該路面の物質が水であることを特徴とし
    た請求項1に記載の路面状態検知装置。
JP3173993A 1993-02-22 1993-02-22 路面状態検知装置 Withdrawn JPH06241761A (ja)

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JP3173993A JPH06241761A (ja) 1993-02-22 1993-02-22 路面状態検知装置

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JPH06241761A true JPH06241761A (ja) 1994-09-02

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012505983A (ja) * 2008-10-17 2012-03-08 ユニベルシテ ドゥ メス ポール ヴェルレーヌ 液相/固相の判定の方法
DE102013206915A1 (de) * 2013-04-17 2014-10-23 Continental Teves Ag & Co. Ohg Vorrichtung, System und Verfahren zur Identifizierung belebter Verkehrsobjekte sowie Verwendung des Systems
DE102013212701B4 (de) * 2013-06-28 2021-06-02 Volkswagen Aktiengesellschaft Verfahren und Vorrichtung zur Bestimmung des Zustands einer Fahrbahnoberfläche

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012505983A (ja) * 2008-10-17 2012-03-08 ユニベルシテ ドゥ メス ポール ヴェルレーヌ 液相/固相の判定の方法
DE102013206915A1 (de) * 2013-04-17 2014-10-23 Continental Teves Ag & Co. Ohg Vorrichtung, System und Verfahren zur Identifizierung belebter Verkehrsobjekte sowie Verwendung des Systems
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