JPH06241375A - 管継手の接合方法 - Google Patents

管継手の接合方法

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JPH06241375A
JPH06241375A JP3022193A JP3022193A JPH06241375A JP H06241375 A JPH06241375 A JP H06241375A JP 3022193 A JP3022193 A JP 3022193A JP 3022193 A JP3022193 A JP 3022193A JP H06241375 A JPH06241375 A JP H06241375A
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JP
Japan
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conduit
pipe joint
adhesive
joint
pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP3022193A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasukata Suetsugu
康容 末次
Shunichi Sato
俊一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shin Etsu Polymer Co Ltd, Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Polymer Co Ltd
Priority to JP3022193A priority Critical patent/JPH06241375A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 導管と管継手の接合において、その接合部の
施工不良箇所を目視によって容易に判断することができ
る管継手の接合方法の提供を目的とする。 【構成】 不透明な合成樹脂製の導管の端部外周面およ
び/または透視可能な合成樹脂製の管継手の端部内周面
に着色接着剤を塗布し、嵌合し、接合させ、該着色接着
剤の塗布状態を視認可能とする管継手の接合方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木、建築工事等にお
ける給水管や排水管の接続に使用される管継手の接合に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、少なくとも一つの合成樹脂製の管
との接合に用いられる管継手は、その不透明な管と同じ
色で、しかも同等な物性を持つものが一般に用いられて
いる。そして、その接合には通常、同種の合成樹脂接着
剤が主として使用される。この方法では、接合する管の
端面を面取りし、その端縁から管継手に挿入する所定長
さの位置に標線を記入し、管の端部外周面に付着した削
りカス、バリ、ゴミ等を除去した後、接着剤を管の端部
外周面にムラのないように塗布して、記入した標線の位
置まで管を管継手内に押し込むことによって接合され
る。
【0003】上記従来の接合方法においては、管および
管継手が不透明であるため、接合部の状態がわかりにく
く、完全に接合されたか否かを判断できないため、接着
剤の未塗布、塗りムラ、過剰塗布、異物などによる管継
手接合部の密閉不良がしばしば発生するという欠点があ
る。
【0004】特にインテリジェントビルなどの建物の場
合には、配管が床下、壁、内装等の内側を通っているこ
とから、事故が発生した時の後処理が大変で、多大な損
害をもたらすという不利がある。このような不利を解消
するため、不透明材料からなる導管と透明材料からなる
管継手を用いた接合手段が開示されている(特開昭62
−270888号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そこに開示さ
れた接合手段においては、管継手が透明材料であるため
不透明な導管を管継手に適格に挿入し、異物等の確認は
できるが、接合したときの接着剤の未塗布、塗りムラ、
過剰塗布などの施工不良を見つけるには、接合部を観察
しただけでは判らず、実際に管内に流体を一定の圧力に
よって流したり、あるいは封入してみる以外に判断する
ことができないという不利があった。
【0006】このような通水的な方法による検査は、工
事の最終工程に近い段階で実施されるのが現実であり、
このときに不良箇所が存在すると配管自体を再施工する
ばかりか、他の設備に被害を与える可能性が高く、損害
による補償や社会的信用失墜を招くという問題があっ
た。このため、接合時に完全な接合状態であるか否かを
判断することは、非常に重要な課題であった。
【0007】したがって、本発明は上記した従来の問題
点である接着剤の未塗布、塗りムラ、過剰塗布あるいは
接着面への異物混入等を未然に防ぐことができ、しかも
導管と管継手の接合部の施工不良箇所を視認可能とする
ことにより容易に判断することができる管継手の接合方
法の提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するもので、不透明な合成樹脂製の導管を透視可能な
合成樹脂製の管継手に接合する方法において、前記導管
の端部外周面および/または前記管継手の端部内周面に
着色接着剤を塗布し、嵌合し、接合させ、該接合部にお
いて該着色接着剤の塗布状態を視認可能とする管継手の
接合方法を要旨とするものである。
【0009】以下、本発明の接合方法について詳細に説
明する。本発明の方法においては、導管と接合される管
継手が合成樹脂製の透視可能な材料からなり、この導管
の端部外周面および/または管継手の端部内周面に着色
接着剤を塗布し、接合させることに技術的な特徴があ
る。
【0010】この方法に用いられる着色接着剤は、無色
透明な接着剤に着色剤を一定量配合してなるものが使用
される。着色剤は、導管の色と異なり、濃い目の方がよ
く、接着剤と着色剤の配合割合は着色剤の種類によって
も異なるが、通常、着色剤0.001〜0.01重量%
の範囲が好ましく、0.001重量%より小さいと、導
管の色とほとんど見分けがつかないため塗布ムラ等を判
断することができず、また0.01重量%より大きい
と、色が濃くなりすぎて接合部の異物等を視認すること
が困難であるので好ましくない。
【0011】無色透明な接着剤として、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、後塩素化ビニル、ポリビニルエーテル、アクリル樹
脂などが挙げられ、管継手の材質に合わせて用いられる
が、特に重合度100〜150の塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体を主材とするものが望ましく、その成分は塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体含有量約20%に対し
て、溶剤約80%の割合からなるものが好ましい。そし
て、その溶剤にはアセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノンが含有され、これらの溶剤中の含有量はア
セトン15〜25%、メチルエチルケトン40〜50
%、シクロヘキサノン15〜25%の割合のものが好ま
しく採用される。このような接着剤としては、例えば、
硬質塩化ビニル管継手用シンエツボンド(コニシ株式会
社製商品名)、シンエツボンド−A型などが挙げられ
る。
【0012】本発明に用いられる接着剤は、無色透明な
上記した接着剤に着色剤を配合してなるものであるが、
その着色剤としては、アゾ系、アントラキノン系、イン
ジゴイド系、硫化系、トリフェニルメタン系、ピラゾロ
ン系、スチルベン系、ジフェニルメタン系、キサンテン
系、アリザリン系、アクリジン系、キノンイミン系、チ
アゾール系、メチン系、ニトロ系、ニトロソ系などの染
料が挙げられ、特に好ましいのはトリフェニルメタン系
がよい。
【0013】本発明の方法に用いられる上記の着色接着
剤は、導管と管継手の接合前に、導管の端部外周面ある
いは管継手の端部内周面に塗布される。また、この両方
に塗布することもできる。このときの塗布厚は、固型分
で通常0.05〜0.1mm程度の厚さが望ましく、
0.05mmより薄いと接着不良から漏水の原因とな
り、0.1mmより厚いと、はみ出しによる管内の閉塞
やソルベントクラッキングの原因となるので好ましくな
い。また、接着剤の塗布量は管継手より導管の方を多く
した方がよく、接着面は2〜400μm程度に粗した方
がよい。
【0014】本発明に用いられる不透明な導管は、合成
樹脂製のもので、形状は丸形、卵形でもよく、特に塩化
ビニル系樹脂を主材としたものが用いられ、その中でも
硬質塩化ビニル系樹脂が適している。
【0015】また本発明に用いられる透視可能な管継手
は、合成樹脂製のものであるが、なかでも塩化ビニル系
樹脂を主材としたものが好ましく採用され、これに各種
の添加剤が配合される。この添加剤の種類および配合割
合を特定することにより、導管との接合において、より
好適な管継手を提供できる。このような管継手の材料と
しては、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、すずメ
ルカプト系安定剤1〜4重量部、すずマレート系安定剤
0.2〜1重量部、α−メチルスチレン10〜100重
量部の配合割合からなるものが好ましい。
【0016】本発明に用いられる塩化ビニル系樹脂は、
ポリ塩化ビニル及びポリ塩化ビニルを主体とする共重合
体のいずれでもよく、また重合されるモノマーとして
は、ビニルエステル、ビニルエーテル、アクリル酸また
はメタアクリル酸及びそのエステル、マレイン酸または
フマル酸、あるいはそれらのエステル、並びに無水マレ
イン酸、芳香族ビニル化合物、ハロゲン化ビニリデン、
アクリルニトリルまたはメタアクリロニトリル、さらに
はエチレン、プロピレン等のオレフィンが挙げられ、そ
の中で特に好ましいのは、流動性の優れたエチレン−塩
化ビニル共重合体である。
【0017】上記した配合割合において、塩化ビニル系
樹脂100重量部に対し、すずメルカプト系安定剤の含
有量が1重量部より小さいと熱安定性が悪いため加工性
に問題があり、4重量部より大きいと軟化温度が低下す
るので、そのために耐熱性を向上させなければならず好
ましくない。すずマレート系安定剤の含有量が0.2重
量部より小さいと長期耐熱性の効果がなく、1重量部よ
り大きいと軟化温度が低下するので、そのために耐熱性
を向上させなければならず好ましくない。α−メチルス
チレンの含有量が10重量部より小さいと耐熱変性を改
善する効果がなく、100重量部より大きいと流動性の
低下などの加工性に問題をきたし、寸法安定性が悪くな
るので、好ましくない。
【0018】本発明に使用される管継手は、通常二つの
導管を接合するものであるが用途によって、三つ以上の
導管を接合することもできる。
【0019】
【作用】本発明の方法では、着色接着剤を導管の端部外
周面または管継手の端部内周面に塗布することにより、
管継手の接合部における接着剤の未塗布、塗りムラ、過
剰塗布などの塗布状態の不良を視認可能とすることによ
つて、容易に検査することができる。このため、土木、
建築分野などあらゆる配管において、管継手接合部の接
着強度不足による導管と管継手の抜けや漏れ、あるいは
過剰塗布による導管の閉塞といった不利を未然に防止す
ることができる。
【0020】
【実施例】
(実施例1)塩ビ管用低粘土速乾性接着剤(コニシ株式
会社製商品名、シンエツボンド−A)に着色剤(オリエ
ント化学工業株式会社製商品名、オイルブル−603)
をそれぞれ、0.1重量%、0.01重量%、0.00
1重量%、0重量%配合したものを硬質塩化ビニル製管
継手(信越ポリマー株式会社製商品名、TS−S−5
0)の端部内周面に、ハケを用いて約0.1mmの厚さ
に塗布した。次に、同様にして硬質塩化ビニル製導管
(信越ポリマー株式会社製商品名、VP−50)の端部
外周面にも約0.15mmの厚さに塗布し、管継手内に
嵌合させた直後、目視によって接合部の塗布状態を調
べ、その評価を表1に示した。なお、管継手の透明度、
目視判定は、次のとおりであった。
【0021】(管継手の透明度) ◎・・・・・透明で内部が明確に判定できる。 ○・・・・・不透明であるが、内部が透視可能である。 △・・・・・不透明であるが、至近距離で内部がわか
る。 ×・・・・・内部が透視できない。 (接合状態の目視判定) ◎・・・・・管継手に挿入された導管先端の位置、導管
先端の面取り状態、異物、接着剤の塗布状態が判定可能
である。 ○・・・・・導管先端の位置が判定可能で、接着剤の塗
布状態は、至近距離にて判定可能である。 △・・・・・導管の先端位置または接着剤の塗布状態
は、注意深くみて判定可能であるが実用的ではない。 ×・・・・・導管の先端位置または接着剤の塗布状態は
判定不可である。
【0022】
【表1】 表1の結果から明らかなように、管継手の透明度が確保
でき、着色剤の色もよくわかることから、塗布状態を容
易に判断することができる。
【0023】(比較例1〜3)実施例1で用いた管継手
に代えて別の材質からなる管継手を用いて上記と同様の
方法で接合部の塗布状態を調べたところ、表1に示すと
おりであった。表1の結果から明らかなように、比較例
1では塗布状態が目視によっては全く不明であり、比較
例2では0.001重量%、0.01重量%着色におい
て至近距離からは、何とか確認できるが容易とはいえな
い。また、比較例3では管継手自体の透明度不足のた
め、塗布状態の確認が困難であった。
【0024】
【発明の効果】本発明の接合方法によれば、導管と管継
手の接合部における接着剤の未塗布、塗りムラ、過剰塗
布あるいは接着面への異物混入などの施工不良箇所を目
視によって容易に判断することができるので、人為的な
施工ミスを容易に見つけ出し、事故を未然に防止するこ
とができる。また、作業性においてもその場で接合部の
塗布状態の良否を確認できることから、施工技術の向上
が図れ、工事管理者や発注者側から見ても接合部の塗布
状態の検査が容易にでき、レベルの高い施工技術を提供
することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不透明な合成樹脂製の導管を透視可能な合
    成樹脂製の管継手に接合する方法において、前記導管の
    端部外周面および/または前記管継手の端部内周面に着
    色接着剤を塗布し、嵌合し、接合させ、該接合部におい
    て該着色接着剤の塗布状態を視認可能とすることを特徴
    とする管継手の接合方法。
JP3022193A 1993-02-19 1993-02-19 管継手の接合方法 Pending JPH06241375A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3155401U (ja) * 2009-09-04 2009-11-12 フネンアクロス株式会社 遮音形管継手
JP2017088673A (ja) * 2015-11-05 2017-05-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 熱可塑性樹脂用接着剤

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6026392B2 (ja) * 1978-09-11 1985-06-24 エス・カ−・ウエ−・トロストベルク・アクチエンゲゼルシヤフト 水溶液または水性懸濁液中で反応させるのに適した塩化シアヌルならびにそれを製造する方法

Patent Citations (1)

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