JPH0624080B2 - 情報信号記録装置 - Google Patents

情報信号記録装置

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JPH0624080B2
JPH0624080B2 JP58011674A JP1167483A JPH0624080B2 JP H0624080 B2 JPH0624080 B2 JP H0624080B2 JP 58011674 A JP58011674 A JP 58011674A JP 1167483 A JP1167483 A JP 1167483A JP H0624080 B2 JPH0624080 B2 JP H0624080B2
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B21/00Head arrangements not specific to the method of recording or reproducing
    • G11B21/02Driving or moving of heads
    • G11B21/10Track finding or aligning by moving the head ; Provisions for maintaining alignment of the head relative to the track during transducing operation, i.e. track following

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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はビデオ信号、オーデイオ信号等の情報信号をテ
ープに記録するようにした情報信号記録装置に関する。
背景技術とその問題点 VTRに於いて、テープ走行速度を自由に変えて、スロー
モーシヨンやフアーストモーシヨン画等を自由に再生し
たいと言う要求は古くからあり、それに対し多くの発明
考案が成されてきた。その中で、例えば本出願人等によ
つて提案されたダイナミツクトラツキング技術によれ
ば、任意のテープ走行速度で変速再生を行なうことによ
つて、種々の変速再生画像を得ることができる。
しかしながら、目を転じてVTRの記録側の自由度を考え
ると、その時間操作の自由度はほとんどないと言うのが
現状である。例えば、ある短かい記録部分を単発的に記
録して、それらの合成により連続したビデオ信号の記録
テープを作ろうとする場合には、従来はVTRの電子編集
手法、つまりアツセンブルやインサートの手法で対処す
るしかなかつた。これは当然プリロール(巻戻し)や調
相(番地合わせ)やフレーミング(サーボロツク)やレ
ビユー(チエツク再生)等の煩雑な過程を必要とする。
即ち、例えばたつた1フレームのビデオ信号の記録を実
現するのに、テープの数秒分以上のテープ長の往復移動
を必要とし、それによりテープに対するメカニカルスト
レスが増えたり、又、少なくとも10秒以上の所要時間
ロスを必然的に伴なう事となつた。この制約から、現状
では例えばビデオ信号の1フレーム毎の記録を10秒間
の長さに亘つて合成しようとするとき、VTRのカラーフ
レーム調相時間及び最小プリロール時間をそれぞれ5秒
とすれば、テープは600回以上の通過ストレスを受け、
且つ2時間程の記録所要時間を要することになる。
更に問題なのは、ビデオ信号のある部分を記録したいと
考えて記録指令を行なつた場合、直ぐには記録にはいれ
ないで、数秒〜数十秒の時間を要し、これにより実時間
記録の運用は殆んど出来ないと言つても過言ではない。
従つて、近来実用化されてきたビデオデイスクのマスタ
テープの作成、アニメーシヨン画の作成あるいは静止画
フアイルの作成等のためにVTRを使うのには非常な苦労
をせざるを得ず、これがVTRのこれ等の用途への使用に
大きな障害になつていた。
一方、記録画像の品質がかなり悪くても、とにかく特殊
なテープ走行速度や記録タイミングでビデオ信号をテー
プに記録しようとするVTRは、過去に何種類か提案さ
れ、又、作られている。その一つは、民生用のポータブ
ルVTRに使われたことのある急速テープ駆動記録方式で
ある。これはむしろ調相や番地合わせ等の回路を省略し
て、何んとか正規編集画に近い記録画を得ようとするも
のである。これは記録指令を受けてから、例えば回転キ
ヤプスタン等を瞬時にテープに圧着させテープ速度を急
速に標準速度に立ち上がらせ、直ちに記録してしまう方
式である。
しかしこの方式は、当然ながらテープのテンシヨン変動
や速度変動の点で精度の高い記録が出来ない事になり、
画像の抜けや位相ずれや画質劣化等から、あくまでも簡
易型の域を出ない方式だと言える。
もう1つは、いわゆる監視用(サーベイランス)VTRに
多く使われている方式である。これは例えばキヤプスタ
ン駆動にステツプモータ等を用い、テープを間欠駆動し
ながら間欠記録を行なおうとするものであるが、そのと
き同時に可動型テープガイド又はドラム軸可動機構等を
使つて記録角度の補正をしたりするものである。
この方式は、機械的又は構造的な精度を保つのに困難さ
があるが、さらにより本質的な問題も持つている。即
ち、それは傾斜トラツクのパターンを標準のテープ速度
の時と完全に等価にするための考慮や手段が不足してい
るため、結果として得られた傾斜トラツクのパターンは
標準の傾斜トラツクのパターンとは別物になつてしま
う。
しかしながら、かかるVTRは監視用と言う用途にかぎつ
ては、特に異常発生時に再生画像が見えればいいので、
精度も画質も規格も必要としない場合が多く、これはそ
れなりに実用に供しているわけである。
そこで、本出願人は先に、テープ上に任意のタイミング
及び任意のテープ速度で、ビデオ信号等の情報信号を確
実に記録することのできる情報信号記録装置を提案し
た。
以下に第1図を参照して、かかる情報信号記録装置の具
体例(SMPTEタイプC型VTRに適用した例)を詳細に説明
する。(1)は磁気テープで、テープ案内ドラム(2)にΩ巻
きで斜めに巻付け案内される。テープ(1)の側縁には予
めコントロール信号が記録されている。この巻付け角は
360゜に近い値である。テープ(1)のテープ案内ドラム(2)
に対する巻付きの状態、即ち巻付きの傾き、巻付け角は
一対の傾斜ガイドピン(5),(6)によつて規制される。
テープ案内ドラム(2)は回転上ドラム(3)及び固定下ドラ
ム(4)から構成される。(7)は1個の回転磁気ヘツドで、
バイモルフ等の電気−機械変換素子(8)を介して回転上
ドラム(3)に取付けられることにより、走査方向と略直
交する方向に変位可能とされている。(9)は回転上ドラ
ム(3)を回転駆動するドラムモータで、軸(10)を介して
そのドラム(3)に取付けられている。
(11)はコントロール用磁気ヘツド(巻線形磁気ヘツド)
である。(12)はキヤプスタン、(13)はこのキヤプスタン
(12)を回転駆動するキヤプスタンモータである。(14)は
テープ(1)を介してキヤプスタン(12)に転接するピンチ
ローラである。テープ(1)はこれらキヤプスタン(12)及
びピンチローラ(14)にて挾持され、両者が回転すること
により、テープ(1)はモータ(13)の回転数に応じた任意
の走行速度で矢印α方向に走行せしめられる。尚、ダブ
ルキヤプスタン方式の場合は、テープ(1)は正、逆両方
向に任意の走行速度で走行せしめられる。
(15)は時間軸伸縮処理回路で、これに入力端子(16)から
の入力ビデオ信号が供給される。この回路(15)は入力端
子(16)に供給された入力ビデオ信号(時間軸伸縮処理さ
れていないビデオ信号)から垂直同期信号(NTSC方式の
場合は60Hz)を分離する同期分離回路(15a)を含んでい
る。
(17)はドラムモータ(9)に対するサーボ回路である。ド
ラムモータ(9)には、モータ(9)、即ち回転上ドラム(3)
の回転に従つて発生する周波数信号及び位相信号を夫々
発生する各信号発生器{磁極(着磁マグネツトホイー
ル)と磁気ヘツド(例えば薄膜型磁束検出ヘツド)から
成る}が設けられ、これら信号がサーボ回路(17)に供給
される。又、サーボ回路(17)には処理回路(15)の同期分
離回路(15a)よりの垂直同期信号が供給され、ドラムモ
ータ(9)の信号発生器よりの各信号がこの垂直同期信号
に確実にロツクするように、このサーボ回路(17)によつ
てドラムモータ(9)の回転が制御される。この場合、テ
ープ(1)の走行速度に伴なつて回転上ドラム(3)の回転が
ゆらぐことが無いようになされている。
(18)は、操作者が速度制御器の押釦等を操作することに
よつて発生する、テープ(1)の走行速度を指令する速度
指令信号の入力端子で、この速度指令信号はマイクロプ
ロセツサ(19)及びテープ走行速度制御パルス発生器(20)
に供給されて夫々が制御される。パルス発生器(20)より
のパルスは、キヤプスタンモータ(13)に対するサーボ回
路(21)に供給される。又、マイクロプロセツサ(19)より
の制御信号がパルス発生器(20)に供給される。
(22)はテープ(1)の走行位置(テープの長手方向の走行
位置)を検出するための位置検出器で、これにはコント
ロール用磁気ヘツド(11)よりの再生コントロール信号
と、キヤプスタンモータ(13)に設けられ、モータ(13)、
即ちキヤプスタン(12)の回転に従つて周波数信号を発生
する周波数信号発生器{磁極(例えば1周96極の着磁マ
グネツトホイール)と磁気ヘツド(例えば薄膜型磁束検
出ヘツド)から成る}よりのその周波数信号とが位置検
出回路(22)に供給される。この位置検出回路(22)では、
コントロール信号によつてテープ(1)の大まかな走行位
置が検出され、周波数信号によつてテープ(1)の細かな
走行位置が検出される。位置検出器(22)からの位置検出
信号はマイクロプロセツサ(19)及びサーボ回路(21)に供
給される。
又、時間軸伸縮処理回路(15)は、キヤプスタンモータ(1
3)の周波数信号発生器からの周波数信号を受けて、その
周波数に応じてビデオ信号の時間軸伸縮処理を行なうと
共に、キヤプスタンサーボ回路(21)からの誤差信号に基
づいてビデオ信号全体の位相補正を行なうようにしてい
る。
(23)は、回転磁気ヘツド(7)の取付けられている電気−
機械変換素子(8)に出力端子(24)から駆動信号を与え
て、ヘツド(7)をその走査方向と略直交する方向に変位
させるヘツド駆動回路である。このヘツド駆動回路(23)
は、ドラムサーボ回路(17)からフライバツクパルスを受
け、これに基づいて位相の固定された三角波の駆動信号
を作り、キヤプスタンモータ(13)の周波数信号発生器か
らの周波数差信号を受けて三角波の駆動信号の傾斜を制
御し、更にキヤプスタンサーボ回路(21)からの誤差信号
を受けて三角波の駆動信号のオフセツトレベルを制御す
る。
次に記録タイミング制御回路(30)について説明する。(2
5)は変調器・記録増幅器で、時間軸伸縮処理回路(15)か
らのビデオ信号を受けて、これを周波数変換し、更に増
幅して出力端子(26)から回転トランス(図示せず)を介
して記録信号として回転磁気ヘツド(7)に供給する。
又、変調器・変換器及び記録増幅器(25)はゲート信号発
生器(27)よりのゲート信号によつてその増幅器が制御さ
れて、記録タイミング及び記録周期が制御される。又、
このゲート信号発生器(27)はマイクロプロセツサ(19)に
よつて制御される。(28)及び(29)はフレーミング判別回
路で、このうち(28)は入力端子(処理回路(15)も可)(1
6)よりのビデオ信号を受けてそのフイールドの奇偶を判
別する奇偶判別回路、(29)は入力端子(16)(処理回路(1
5)も可)よりのビデオ信号を受けてそのカラーフレーミ
ングを判別するカラーフレーミング判別回路である。そ
して、これら判別回路(28),(29)の判別出力がマイクロ
プロセツサ(19)に供給される。又、このマイクロプロセ
ツサ(19)には、時間軸伸縮処理回路(15)の同期分離回路
(15a)からの垂直同期信号が供給される。
次にこの第1図のビデオ信号記録装置の動作を第2図を
も参照して説明する。テープ(1)の走行速度を標準速度S
nより低い速度、即ち標準速度Snの1/mの速度で走行させ
て、入力端子(16)よりのビデオ信号をテープ(1)に記録
する場合を考える。第2図に於いて、(1)は第1図と同
様の磁気テープを示し、CTLはテープ(1)に予め等間隔に
記録されたコントロール信号を示す。Tは、テープ(1)
が標準速度Snで走行している場合の傾斜トラツク(実線
にて示す)を示し、T′はテープ(1)が標準速度Snの1/m
で走行しているときの傾斜トラツク(破線にて示す)を
示す。
しかして、このビデオ信号記録装置(VTR)では、テー
プ(1)の走行速度が のときに、テープ(1)が標準速度Snで走行しているとき
の傾斜トラツクと同じ傾き及び同じ長さの傾斜トラツク
Tをテープ(1)上に形成するようにビデオ信号の記録を
行なわせるようにする。尚、第2図に於いてαはテープ
(1)の走行方向を、βはヘツド(7)の走査方向を夫々示
す。
そこで、入力端子(18)に、テープ(1)の走行速度が (mは任意に選択し得る)である旨の速度指令信号を供
給する。かくすると、パルス発生器(20)は、テープ(1)
が標準走行速度Snのときに発生するパルスの周波数Fn
1/m倍の周波数のパルスを発生し、これがキヤプスタン
サーボ回路(21)に供給される。かくして、テープ(1)は の速度を以つて継続して走行するように、キヤプスタン
(12)及びピンチローラ(14)によつて走行駆動される。こ
のテープ(1)の走行速度 は、マイクロプロセツサ(19)よりパルス発生器(20)に速
度を変更する旨の制御信号が供給されない限り、変化し
ない。
この場合、標準の記録再生テープ速度より低い所のある
テープ速度範囲でキヤプスタンを駆動制御し、それによ
りある記録済トラツクの近傍位置から次に隣接する記録
予定トラツク位置への移動を行なわせる。このとき短時
間でとなりのトラツク位置へ移動し、かつその標準のト
ラツク間隔を行きすぎたりオーバーシユートしたりする
ことなく、かつその隣接トラツク位置に到達する前後の
テープ速度が標準記録再生テープ速度よりも十分低い一
定のテープ速度(静止も含む)になつている事が可能で
ある様な、その様なテープ速度を目標とするキヤプスタ
ン制御を行なう。
又、時間軸伸縮処理回路(15)では、第2図の傾斜トラツ
クTに夫々入力ビデオ信号の単位信号分、即ち1フイー
ルド分(尚、1フレーム分も可)が丁度記録されるよう
に、その入力ビデオ信号が伸長されると共に、テープ
(1)上のコントロールトラツクCTLを基準とした傾斜トラ
ツクTの到来位置と、その傾斜トラツクTに記録しよう
とするビデオ信号とのタイミングが一致するように、キ
ヤプスタンサーボ回路(21)からの誤差信号に基づいて伸
長されたビデオ信号の位相が制御される。
又、ヘツド駆動回路(23)は、ヘツド(7)が傾斜トラツク
Tを確実に走査するように、ドラムサーボ回路(17)、キ
ヤプスタンモータ(13)の周波数信号発生器及びキヤプス
タンサーボ回路(21)によつて制御されて、電気−機械変
換素子(8)を駆動する。ヘツド(7)がある傾斜トラツクT
を走査してあるフイールドのビデオ信号を記録し、次に
その隣りの傾斜トラツクTを走査して他のあるフイール
ドのビデオ信号を記録する場合、ヘツド(7)の変位だけ
でその傾斜トラツクTを走査し切れない場合に限つて、
マイクロプロセツサ(19)によつてパルス発生器(20)が制
御され、これによつてテープ(1)の走行速度が から僅か変化し、ヘツド(7)が目的の傾斜トラツクTを
走査できるようにする。従つて、テープ(1)はヘツド(7)
の可能な範囲の変位によつて、確実の所定の傾斜トラツ
クTを走査し得るようにその走行が制御される。
変調器・変換器及び記録増幅器(25)では、その記録増幅
器のオン,オフがゲート信号発生器(27)よりのゲート信
号(これはマイクロプロセツサ(19)によつて制御され
る)によつて制御されて、時間軸伸縮処理回路(15)から
ヘツド(7)への時間軸伸縮処理されたビデオ信号の供給
・非供給が制御される。即ち、処理回路(15)からのビデ
オ信号のうち、mに近い整数フイールドにつき1フイー
ルドのビデオ信号が1フイールド分ずつ抽出されてヘツ
ド(7)に供給される。
又、テープ(1)にカラービデオ信号を記録しようとする
場合は、カラーフレーミングの連続性を保持してそのカ
ラービデオ信号が順次各傾斜トラツクTに記録されるよ
うに、カラーフレーミング判別回路(29)の判別出力に基
づいて、処理回数(15)からのビデオ信号をフイールド単
位で取捨選択する。
更に、テープ(1)にモノクロームビデオ信号を記録しよ
うとする場合は、フイールドの奇偶のフレーミングの連
続性を保持してそのモノクロームビデオ信号が順次各傾
斜トラツクTに記録されるように、奇偶判別回路(28)の
判別出力に基づいて、処理回路(15)からのビデオ信号を
フイールド単位で取捨選択する。
第3図及び第4図は、記録瞬間のテープ速度及び位置が
任意の状態にあつても、それをヘツド高さベクトルPと
信号位相ベクトルΨの高度な制御によつて正規パターン
に復元記録する事が出来得る事を示す所のベクトル図で
ある。
標準記録速度ベクトルvrは、言うまでもなくヘツド走査
速度ベクトルvhとテープ速度ベクトルvtの合成ベクトル
である。今、任意の位置での任意記録速度ベクトルVr
あつたとすると、これに速度補正ベクトルΔを加える
事でベクトル(vr)が得られる。
一方、テープ(1)上の位置ずれベクトルΔΨは、ビデオ
信号位相成分(ΔΨ)とトラツク垂直方向可動ヘツド変
位量(ΔP)との合成によつて補正し得る。
さらに、第4図から分る様に、前述のΔはΔP及びΔ
Ψの時間微分値の合成で得られる。ここで、ΔはΔ
=+となる。但し、 である。
かくして、テープ(1)のある速度(標準速度より低速)
での傾斜トラツクT′の代りに、その速度に於いて標準
速度のときと同じ傾斜トラツクTをテープ(1)上に形成
することができる。
次にテープ走行系の摩擦力について述べる。特にテープ
を静止させたり逆走行させたりするとき、この問題はテ
ープテンシヨンやテープガイデイングの制御の可能性を
根底から揺るがす事になる。
例えば、今SMPTEタイプC型VTRに於いて、テープが正方
向へ走行していたとする。このときドラム上のテンシヨ
ンT(θ)分布は次の様に計算し得る。
但し、To:テープ入口の張力 μ:固定部摩擦係数 θmax:全巻付角 次にテープが逆方向へ走行した瞬間、テンシヨンT
(θ)の分布は次式のように全くその様子を変える。
それではテープが静止した瞬間から逆方向に走行するま
での間のテンシヨンの分布は、一体どうなるであろう
か。それは簡単に言えば、無数の分布曲線を生み出し得
る状態だと言う事が出来る。つまり、固定摩擦面と接触
している弾性体が、その摩擦力によつて歪を受けている
とき、その歪分布は等価摩擦力と等価弾性率とで決まる
最大歪傾斜の範囲内で自由な分布状態を保存する性質が
あるからである。
例えば、テープが静止した瞬間の分布は前記分布計算式
のどちらかに属している筈である。しかしテープ走行の
停止にともない、テープのドラムに対する入口側又は出
口側のテンシヨンの1方又は両方が変わつたとしたら途
中のテンシヨン分布はどう変るであろうか。しかし、与
えられた入口側と出口側のテンシヨンの間を連続的に結
ぶ新らたな分布曲線は容易には得られない。これは例え
ば、さらさらとした砂で出来た砂山の一角が崩れ、別の
傾斜部分が生じ、その結果両側のテンシヨンとの対応が
とれると言う様な概念で考えるのが適切である。
つまり、固体摩擦でその形状を保持される連続体は、正
に典型的なヒステリシス(履歴)現象を示し、それによ
り連続体としての形状に無限の不確定性(多様性)を持
ち得る。砂山の形が無数の履歴を示す如くにである。そ
して又、それらのヒステリシスは外部からの微振動外乱
等により消歪され、例えば砂山が平坦化される様な形で
いつかは基底状態に戻る事も考えられる。
従つて、標準速記録時と全く同等のドラム面上テンシヨ
ン分布を望むなら次の条件を守らなければならない。即
ち、記録中又はその直前にテープの摩擦方向を少しでも
変えてはいけない、ということである。これを確実に守
るためにはテープの低速での走行中に記録するか又は絶
対にオーバーシユートさせないで徐々にテープを停止せ
しめ、テンシヨン緩和が起きない内に直ちに記録しなけ
ればならない。
ところで、一般に連続低速運動中のテープに信号を記録
しようとしても、正規の記録はまず出来ないと考えられ
ており、普通は標準速か完全静止時かどちらかを選ぶ事
が考えられていたので、従来その様なテープを低速で動
かしながら記録しようと言う考えは提案されていなかつ
たが、本発明ではこれを可能にした。
尚、テープは一定低速走行に限らず、間欠走行させても
良い。この場合、記録対象信号の流れの中で、一つのフ
イールドあるいはフレーム又はその他の信号シーケンス
の中の単一ブロツク区間のみ記録を行なう。単一ブロツ
クの記録の後は、直ちに記録を停止するか、少なくとも
休止区間を設ける。さらに少なくとも一連の信号ブロツ
クの記録終了後には、直ちにキヤプスタン駆動を停止を
指令し、それにより少なくとも標準速連続記録時のトラ
ツクピツチよりも短かい距離の間でテープを停止せし
め、その位置で次のトラツクの記録の指令を待機する。
この待機位置にて、再生もしくは非記録状態にて待機
後、次の記録指令によつて次のトラツクの記録を行な
う。
又、回転ヘツドの個数(例えば2個)、テープのテープ
案内ドラムに対する巻付け角(例えば180゜)等は上述の
実施例に限らず任意である。
上述せる情報信号記録装置によれば、テープ上に任意の
タイミング及び任意のテープ速度で、ビデオ信号等の情
報信号を確実に記録することができる。
ところで、上述の情報信号記録装置に於いては、テープ
(1)に傾斜トラツクを形成する如く記録を行なう場合以
外の待機中にも、ヘツド駆動回路(23)から電気−機械変
換素子(8)に鋸歯波のヘツド駆動信号を供給するように
していた。このため、テープ(1)に傾斜トラツクを形成
する如く記録を行なう当初に於いて、第5図に示す如
く、電気−機械変換素子(8)の変位が大きいために、電
気−機械変換素子、即ち回転ヘツドが寄生振動を起し、
あるいはオーバーシユートを起し、傾斜トラツクもそれ
に応じて振動し、正しいパターンを以つて形成されず、
好ましくないという欠点があつた。
発明の目的 かかる点に鑑み、本発明は上述した情報信号記録装置に
於いて、回転ヘツドにて、任意の速度で走行するテープ
上に、標準速度で走行するテープ上に形成される傾斜ト
ラツクと同じ傾きの傾斜トラツクを形成する如く情報信
号を記録する際に、電気−機械変換素子及び回転ヘツド
が振動せず、正しいパターンの傾斜トラツクを形成する
ことのできるものを提案せんとするものである。
発明の概要 本発明は、走査方向と略直交する方向に変位可能な電気
−機械変換素子に取付けられた回転ヘッドと、電気−機
械変換素子にヘッド駆動信号を供給するヘッド駆動回路
と、テープ走行駆動手段とを有し、そのテープ走行駆動
手段によって任意の速度で走行せしめられるテープ上
に、標準速度で走行するテープ上に形成される傾斜トラ
ツクと同じ傾きの傾斜トラツクを形成する如く、回転ヘ
ッドにて情報信号を記録するようにした情報信号記録装
置に於いて、ヘッド駆動回路は、テープ走行駆動手段よ
りの位相情報に応じたレベルの第1の信号を発生する第
1の回路と、記録中のみヘッド駆動回路からの速度情報
に応じた傾きの第2の信号を発生する第2の回路とを備
え、記録中は第1の信号に第2の信号を重畳して得たヘ
ッド駆動信号を電気−機械変換素子に供給し、記録待機
中は第1の信号のみから成るヘッド駆動信号を電気−機
械変換素子に供給するようにしたものである。
かかる本発明によれば、上述した情報信号記録装置に於
いて、回転ヘッドにて、任意の速度で走行するテープ上
に、標準速度で走行するテープ上に形成される傾斜トラ
ツクと同じ傾きの傾斜トラツクを形成する如く情報信号
を記録する際に、電気−機械変換素子及び回転ヘツドが
振動せず、正しいパターンの傾斜トラツクを形成するこ
とのできるものを得ることができる。
実施例 以下に第6図を参照して、本発明の一実施例を説明する
も、ヘツド駆動回路のみを説明し、他の構成は第1図及
びその説明を援用する。(23)は、回転磁気ヘツド(7)の
取付けられている電気−機械変換素子(8)に出力端子(2
4)から駆動信号を与えて、回転ヘツド(7)をその走査方
向と略直交する方向に変位させるヘツド駆動回路であ
る。入力端子(31)に、テープ(1)の位相情報として、キ
ヤプスタンサーボ回路(21)からの低周波の誤差信号eφ
が供給され、これが増幅器(32)を介してローパスフイル
タ(33)に供給されて高周波成分が除去されて、テープ
(1)の位相情報に応じた第1の信号(テープ位相補正電
圧)Eφが得られ、これが合成器(34)に供給される。増
幅器(32)では、その入力信号のDCレベル及びゲインの
調整を行なう。
入力端子(35)に、テープ(1)の速度情報としてキヤプス
タンモータ(13)の周波数信号発生器からの周波数差信号
e が供給され、これが増幅器(36)を介して間欠積分回
路(37)に供給されて積分される。その積分出力は、ロー
パスフイルタ(38)に供給されて高周波成分が除去されて
テープ(1)の速度情報に応じた傾きの第2の信号E (鋸
歯状波電圧)が得られ、これが合成器(34)に供給されて
第1の信号Eφと加算され、その加算出力が増幅器(39)
によつて増幅されて、出力端子(24)にヘツド駆動信号
(電圧)E0が出力される。増幅器(36)では、その入力信
号のDCレベル及びゲインが調整される。
次に、この間欠積分回路(37)について説明する。(40)は
演算増幅器で、その非反転入力端子が接地され、その反
転入力端子がスイツチ(41)の可動接点aに接続される。
スイツチ(41)の固定接点bが入力抵抗器(42)を通じて増
幅器(36)の出力側に接続される。演算増幅器(40)の出力
端子及び反転入力端子間に帰還コンデンサ(43)が接続さ
れる。又、演算増幅器(40)の出力端子が帰還抵抗器(44)
を介してスイツチ(41)の固定接点cに接続される。演算
増幅器(40)の出力端子はローパスフイルタ(38)の入力側
に接続される。
スイツチ(41)は、入力端子(45)にゲート信号発生回路(2
7)からの記録中を示すゲート信号が供給されているとき
に、可動接点aが固定接点b側に切換えられ、待機中は
固定接点c側に切換えられる。時点T1〜T2に於いて、ス
イツチ(41)の可動接点aが固定接点b側に切換えられて
いるときの第2の信号E は、 となる。但し、Cはコンデンサ(43)の容量、R1は抵抗器
(42)の抵抗値である。又、A0は初期値である。
次に、この第6図の回路の動作を説明しよう。待機中
は、スイツチ(41)の可動接点aは固定接点c側に切換え
られているので、出力端子(24)に得られるヘツド駆動信
号E0は、第1の信号(低周波電圧)Eφのみから成る。
次に、時点T1に於いてスイツチ(41)の可動接点aが固定
接点bに切換えられると、出力端子(24)に得られるヘツ
ド駆動信号(電圧)E0は、第1の信号Eφに第2の信号
(駆形波電圧)E が加えられる。
次に、時点T2に於いて、再びスイツチ(41)の可動接点a
が固定接点c側に切換えられると、出力端子(24)に得ら
れるヘツド駆動信号E0は、第1の信号Eφに、コンデン
サ(43)の容量Cと、抵抗器(44)の抵抗値R1及び演算増幅
器(40)の出力インピーダンスで決まる時数を以つて初期
値A0に向つて徐々に変化する電圧を加えたものとなる。
従つて、電気−機械変換素子(8)及び回転ヘツド(7)は、
第7図に示す如く、記録期間T1〜T2の前後の待機中との
接点付近に於いて緩やかに変位して、大きく変位しない
から、寄生振動、オバーシユート等の振動が発生せず、
よつて正しいパターンの傾斜トラツクを形成することが
できる。
発明の効果 上述せる本発明によれば、上述した情報信号記録装置に
於いて、回転ヘツドにて、任意の速度で走行するテープ
上に、標準速度で走行するテープ上に形成される傾斜ト
ラツクと同じ傾きの傾斜トラツクを形成する如く情報信
号を記録する際に、電気−機械変換素子及び回転ヘツド
が振動せず、正しいパターンの傾斜トラツクを形成する
ことのできるものを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は先に本出願人より提案された情報信号記録装置
の一例を示すブロツク線図、第2図及び第3図はその説
明に供する傾斜トラツクのパターン図、第4図はその説
明に供するベクトル線図、第5図は第1図の装置の電気
−機械変換素子及び回転ヘツドの変位状態を示す曲線
図、第6図は本発明の一実施例の要部を示すブロツク線
図、第7図は第6図の装置の電気−機械変換素子及び回
転ヘツドの変位状態を示す曲線図である。 (1)はテープ、(2)はテープ案内ドラム、(7)はヘツド、
(8)は電気−機械変換素子、(9)はドラムモータ、(11)は
コントロールヘツド、(12)はキヤプスタン、(13)はキヤ
プスタンモータ、(14)はピンチローラ、(15)は時間軸伸
縮処理回路、(17)はドラムモータサーボ回路、(19)はマ
イクロプロセツサ、(20)はテープ走行速度制御用パルス
発生器、(21)はキヤプスタンモータサーボ回路、(23)は
ヘツド駆動回路、(25)は変調器・記録増幅器、(28),(2
9)はフレーミング判別回路であつて、(28)は奇偶判別回
路、(29)はカラーフレーミング判別回路、(30)は記録タ
イミング制御回路、(34)は合成器、(37)は間欠積分回
路、(41)はスイツチである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走査方向と略直交する方向に変位可能な電
    気−機械変換素子に取付けられた回転ヘッドと、上記電
    気−機械変換素子にヘッド駆動信号を供給するヘッド駆
    動回路と、テープ走行駆動手段とを有し、該テープ走行
    駆動手段によって任意の速度で走行せしめられるテープ
    上に、標準速度で走行するテープ上に形成される傾斜ト
    ラックと同じ傾きの傾斜トラックを形成する如く、上記
    回転ヘッドにて情報信号を記録するようにした情報信号
    記録装置に於いて、上記ヘッド駆動回路は、上記テープ
    走行駆動手段よりの位相情報に応じたレベルの第1の信
    号を発生する第1の回路と、記録中のみ上記ヘッド駆動
    回路からの速度情報に応じた傾きの第2の信号を発生す
    る第2の回路とを備え、記録中は上記第1の信号に上記
    第2の信号を重畳して得たヘッド駆動信号を上記電気−
    機械変換素子に供給し、記録待機中は上記第1の信号の
    みから成るヘッド駆動信号を上記電気−機械変換素子に
    供給するようにしたことを特徴とする情報信号記録装
    置。
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