JPH0624036B2 - 走行路判別方法 - Google Patents

走行路判別方法

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JPH0624036B2
JPH0624036B2 JP63243331A JP24333188A JPH0624036B2 JP H0624036 B2 JPH0624036 B2 JP H0624036B2 JP 63243331 A JP63243331 A JP 63243331A JP 24333188 A JP24333188 A JP 24333188A JP H0624036 B2 JPH0624036 B2 JP H0624036B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は画像処理によって走行路の形状を認識するに際
して、走行路端の連続する方向を容易に判別できる走行
路判別方法に関するものである。
〔従来の技術〕
走行路の形状を認識するにあたっては、その端部(走行
路端)を抽出することが必要であり、かつその連続する
方向を容易に判別することが重要になる。このために
は、カメラによって得られた画像データを処理すること
が必要になり、その手法として例えばHough変換と
呼ばれるものがある(特開昭62−24310号、同6
2−70916号など)。これによれば、画像特徴量と
して得られた原画の微分画像の各エッジ点(画像上の特
徴点)に対してHough変換を行なうことにより、画
素の分布の特徴(撮像対象の各エッジを示している)に
対応した直線群を求めることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このようにして得られる直線は極めて多
数である反面、走行路がカーブしていたりすると異なっ
た属性の直線が多く含まれることになるので、走行路が
原画像上で連続している方向を判別するのは容易でな
い。ところで、走行路を撮像して得られる画像をその特
徴量の直線的並びの点から検討してみると、画像には特
徴量の直線的な並びの特徴がよく現れる領域(エッジ部
分がより強調されている領域)とあまり現れない領域が
ある。そして、一般的には、上記の特徴がよく現れる領
域では特徴量の並びに近似した直線の抽出は容易であ
り、特徴のあまり現れない領域では上記直線の抽出は困
難である。
しかしながら、従来の方法ではこれらの領域を一括して
画像処理することを基本としているので、結果的には高
速かつ容易に走行路の形状を判別することができなかっ
た。本発明はかかる問題点を解決することを目的になさ
れたものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る走行路判別方法は、走行路をカメラで撮像
して得られた画像データに含まれる特徴点(撮像対象の
各エッジを示す画像データ)についてHough変換を
施すことにより、撮像対象の各エッジを画像上で近似す
る直線群を求め、この画像からそれぞれ重複しないよう
に分割した各領域ごとに、各領域内に存在する直線群の
中から走行路端の一部を画像上で近似する直線(対)を
抽出し、この直線(対)を走行路全体の形状判別に利用
することを特徴としている。
すなわち、本発明の第1の態様は、走行路を撮像して得
られた画像データから該走行路の形状を判別する走行路
判別方法において、まず走行路端の一部を画像上で近似
する直線が存在する領域であって、近似直線を特定する
ためのエッジ情報が最も良好に得られる第1の領域と、
この第1の領域に隣接しかつ該第1の領域に対し画像上
前方側に位置する第2の領域(第1の領域と同様に走行
路端の一部を画像上で近似する直線が存在する領域)と
を含む少なくとも2つの領域(各領域は重複せず)に、
前記画像を分割し(第1のステップ)、第2のステップ
で画像に含まれる撮像対象の各エッジを示す特徴点を検
出し、この画像上で各特徴点に対してHough変換を
施すことにより撮像対象の各エッジを画像上で近似する
直線群を求める。
そして、続く第3のステップで、まず上記画像上の第1
の領域内に存在する直線群の中から、一部走行路端の一
方を画像上で近似する第1の直線を、Hough曲線の
交叉頻度及び各特徴点の輝度情報にもとづいて抽出した
後、第4のステップで、この抽出された第1の直線を利
用し、画像上の第2の領域内に存在する直線群のうち一
部走行路端の一方を画像上で近似する第2の直線とし
て、上記第1および第2領域の画像上の境界線と第1の
直線の交点近傍を通る直線群から抽出している。
また本発明の第2の態様は、まず前処理(第1のステッ
プ)として画像上の地平線位置を、あらかじめ設定され
たカメラ位置情報にもとづいて演算し、上述した第1の
態様と同様に画像の分割(第2のステップ)及びHou
gh変換による直線群の検出(第3のステップ)を行
う。
そして、続けて第4のステップで、画像上の第1の領域
内に存在する直線群の中から、一部走行路端をそれぞれ
画像上で近似する第1の直線対として、走行路の一端を
画像上で近似する第1の直線の候補となる直線群中の直
線(第3のステップにおいて求められた直線)を任意に
選択しながら、この選択された直線の位置とすでに第1
のステップで算出された地平線位置情報及びあらかじめ
設定された走行路幅情報から算出される理論直線と上記
選択された直線との対(直線対)に画像上近似している
直線群中の直線の組を順次求め、これら得られた直線の
組のうちから最も画像上近似している直線の組を抽出す
る。
ここで、上記理論直線は画像上で計算により算出される
直線であって、第1の領域内に存在する直線群の中から
クラスタリングされた各グループを代表する代表直線を
選定し、走行路端の一方を近似する直線の候補となる直
線をこれら代表直線の中から任意に選択しながら、この
代表直線と画像上の地平線位置の交点近傍を通り、かつ
代表直線に対して走行路幅情報に対応した距離だけ等し
く右側あるいは左側に離れた直線である。
さらに、第5のステップでは、画像上の第2の領域内に
存在する直線群のうち一部走行路端の一方を画像上で近
似する第2の直線対として、第1および第2の領域の画
像上の境界線と第1の直線対の交点近傍を通る直線群か
ら抽出している。
〔作用〕
例えば曲がっている走行路などは1本の直線で画像上近
似することはできず、したがって、複数の直線により画
像上近似することとなるが、実際の景色を撮像すること
により得られた画像の場合、この画像内には撮像対象の
各エッジが良好に強調される領域とそうでない領域とが
存在している。
そこで、この発明では、このような特徴を有する画像を
まず複数の領域に分割し、撮像対象の各エッジを画像上
で近似した直線の抽出が容易な領域(第1の領域)内か
らまず第1の直線(直線対)を抽出し、この第1の直線
(直線対)の情報を利用して近似直線の抽出が困難な領
域(第2の領域)内から第2の直線(直線対)を抽出し
ている(これら第1及び第2の直線(直線対)は上記第
1及び第2領域の境界近傍で交叉している)。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の基本概念を示している。まず、走行車
両に搭載されたカメラにより取り込まれる情景が、例え
ば第1図(a)のようになっているとする。すなわち、
走行路端51を境界とする走行路の左端にはガードレー
ル52、右側にはあぜ道53があり、地平線54まで走
行路端51が延びている。このような情景を原画像とし
て撮像し、微分して得られるエッジデータをドット56
で表現すると、例えば第1図(b)のようになる。そこ
で、このドット56に対して後述のHough変換を施
してHough曲線を求め、その交叉点のカウント処理
を行なっていくと、第1図(c)のような直線L〜L
などを含む直線群が得られる。
このHough変換の結果に対し、後述のフィルタリン
グ処理、ソーティング処理およびクラスタリング処理を
行なうと、エッジデータ(ドット56)の特徴的な並び
に近似した直線を代表値として求めることができる。従
って、この代表値に着目して処理を行なえば、走行路端
51に対応する直線を求められる訳であるが、第1図
(c)を見ても明らかなように、原画像の下側(画像上
手前側になる)では走行路端51に対応する直線の特徴
が比較的明確に現われているのに対し、原画像の上側
(遠方側)では走行路端51に対応する直線が他の情景
に対応する直線と混ざり合い、特徴部分の判別が難しく
なっている。
そこで、原画像の中でドット56の並びが特徴的に現わ
れる手前側領域に対して、第1図(d)のように第1領
域A1を設定し、この領域において走行路端51に対応
する直線を探す。この直線の探し方は上述の代表値を調
べればよく、ほとんどの場合には最大のカウント値(後
述する、近似直線を特定するための情報)を有する直線
(代表値で示される)が走行路端51に対応している。
いま、走行路端51に対応する直線l,l′がそれ
ぞれ最大のカウント値および次のカウント値を有する代
表値に対応しているとすると、この直線l,l′
第1図(d)のように描かれる。
次に、この第1領域A1に隣接する第2領域A2を第1
図(e)のように設定することになるが、この第2領域
A2は第1領域A1におけるl,l′が連続する方
向に設定される。そして、第2領域A2における走行路
端51に対応した直線l,l′を抽出する。この場
合、直線l,l′とl,l′の交点P,Q
は、第1図(e)にように第1領域A1と第2領域A2
の境界線近傍に位置するはずであるので、第1領域A1
におけるl,l′が求まれば第2領域A2における
,l′は点P,Qの近傍を通る直線の中から
見出すことができる。しかも、この直線l,l′
交点は地平線Hの近傍にあると予測できるので、この
抽出は容易である。
さらに、第2領域A2に連続して第1図(f)にように
第3領域A3を設定し、ここでの走行路端51に対応す
る直線l,l′を求める。この直線l,l′
ついても、第2領域A2における直線l,l′と同
様に、簡単に求めることができる。このように本発明
は、撮像対象の各エッジ情報が画像(微分画像)から良
好に得られる領域(第1領域A1)について、まず近似
直線を抽出するための処理を行ない、抽出された直線を
利用して順次他の領域(第2領域A2以下)における近
似直線を求めようとするものである。
次に、本発明を実施例に従って順次説明していく。
第2図は本発明の実施例を適用した装置を、機能実現手
段の結合として表現した概念図である。図示の通り、カ
メラ1で取り込まれた走行路の画像データはA/D変換
部2でディジタルデータに変換され、画像メモリ3に一
時的に格納される。画像メモリ3から読み出された画像
データは前処理部4に与えられ、ここで微分によるエッ
ジ検出、ルックアップテーブル(LUT)による閾値処
理、領域設定、座標変換などが行なわれる。DDA演算
部5はいわゆるディジタル微分解析(Digital Differen
tial Analysis)を行なうもので、Hough変換がパ
イプライン方式でなされる。そして、このHough変
換によって画像の特徴(各エッジ部分)を画像上で近似
する直線群が得られる。
Hough変換により得られた直線群に関するデータは
近傍フィルタリング部6に与えられ、ここで例えば8近
傍フィルタリング処理が施された後に、ピークソーティ
ング部7に与えられ、さらにクラスタリング部8におけ
るクラスタリング処理によって代表値が選ばれ、これが
直線抽出/選定部9に送られる。抽出および選定された
直線に関するデータは判別部10に送られ、ここで走行
路の形状が判別される。判別出力は外部の装置(図示せ
ず)に送られると共に、モニタ制御部11にも送られ、
走行路の画像と共にモニタ12で表示される。なお、上
記の機能実現手段の動作はコントローラ13で制御され
る。また、初期設定部14は走行路幅のデータなどを初
期設定するために用いられる。
次に、上記装置に適用された実施例の作用を順次に説明
する。
第3図は処理の流れを全体的に示すフローチャートであ
る。まず、処理の開始に際しては初期設定が行なわれる
(ステップ201)。この初期設定には走行路幅WRの
設定の他、カメラ1の俯角θ、カメラ1のレンズ焦点
距離f、カメラ1の取付高さHが含まれる。これを第
4図および第5図により説明する。
第4図(a)に示すように、走行路31上に走行車両3
2が存在しているとし、走行車両32にはカメラ1が固
定されているとする。すると、カメラ1の俯角θおよ
び取付高さHは構造上あらかじめ既知の値として設定
できる。また、レンズ焦点距離fについてもカメラ1の
構造から既知の値として設定できる。なお、第4図
(b)は同図(a)の光学系の位置関係を拡大して示し
たものである。一方、走行路幅WRについては第5図に
示すものが設定される。上記のデータが設定されると、
第5図に示すような画像下端部での走行路幅wrを求め
ることができる。すなわち、画像上での走行路幅wrは wr=(WR′・f) /{(Llow+H・tanθO)cosθO} ……(1) となる。ここで、Llowは第4図(b)において Llow=H/tan(H +tan-1(ylow/f)) ……(2) として求まり、WR′は第5図(b)において傾き角
から WR′=WR/sin ……(3) として求まる。
次に、第3図のステップ202として、画像上での地平
線の算出がなされる。この地平線位置Hは第4図
(b)において、 H=f・tanθ ……(4) として算出される。そして、第3図のステップ204と
して第1領域A1と第2領域A2と第3領域A3の設定
が行なわれる。すなわち、第1図(d),(e),
(f)に示すように走行路31の手前側を第1領域A1
とし、前方側を第2領域A2とし、さらに遠方側を第3
領域A3とする。そして、第1領域A1と第2領域A2
の比および第2領域A2と第3領域A3の比はそれぞれ
3:2程度とし、かつ第3領域A3の上端部が地平線位
置Hにほぼ一致するようにしておく。なお、実施例に
おいては説明を簡単にするため、分割されるのは第1、
第2領域A1,A2の2領域とする。
以上のような前段階の処理が終了したら、画像データの
処理を繰り返して実行する。すなわち、まず第3図のス
テップ205において画像データをディジタルデータと
して第2図の画像メモリ3から入力し、前処理部4で所
定の前処理を行なう。ここでは、例えばSobelなど
のエッジ検出を行ない、このエッジ化データについて第
2図のDDA演算部5でHough変換を行なう。この
Hough変換は直列接続された複数のDDA演算回路
(図示せず)を用いてパイプライン方式で行なうことが
できるが、その処理の概要は例えば、米国特許第306
9654号や本出願人による特願昭63−112243
号に示されている。すなわち、原画像を微分してエッジ
画像を求め、そこにおける各エッジ点(特徴点)に対し
て所定の原点から直線を引く。そして、この原点と各エ
ッジ点の距離をρ、この直線と横軸とのなす角をθとし
て上記θの値を変えていくと、Hough曲線と呼ばれ
るサインカーブをρ、θ平面で描くことができる。この
Hough曲線は各エッジごとに異なり、これらはρ、
θ平面で交叉点を有しているので、この交叉点のヒスト
グラムを調べることで、エッジ点の並びに近似した直線
lをρ、θの値で求めることができる。
これを、第6図により簡単に説明する。
いま、x−y平面(原画像平面)上のエッジ点が、第6
図(a)に示すようにEP,EP,EPの3点で
あったとする。すると、各エッジ点EP〜EPのそ
れぞれにつき1本づつのHough曲線(サインカー
ブ)がρ−θ平面で描かれ、しかもエッジ点EPとE
による2本のHough曲線は(ρ,θ)で交
点をもち、エッジ点EPとEPによる2本のHou
gh曲線は(ρ,θ)で交点をもつ。そこで、第6
図(b)のようにEP〜EP14の15個のエッジ点が
並んでいたとすると、各エッジについて各1本づつのH
ough曲線がρ−θ平面で描かれることになる。そし
て、エッジ点EP〜EPの9本のHough曲線に
ついては(ρ,θ)で交叉し、エッジ点EP〜E
10の3本のHough曲線については(ρ,θ
で交叉し、エッジ点EP10〜EP14の5本のHough
曲線については(ρ,θ)で交叉する。
上記の説明から明らかなように、Hough曲線の交点
を交叉頻度情報としてカウントすれば、画像上のエッジ
点の並びに近似した直線を求められることがわかる。そ
して、これにエッジ点の輝度情報を重み付けすれば(こ
れにより、近似直線を特写するためのエッジ情報が得ら
れる)、交叉点のヒストグラムを知ることで画像におけ
るデータの特徴的な並びに認識することができることに
なる。
次に、第3図のステップ210に対応するフィルタリン
グ処理を第7図により説明する。
第7図はρ、θ座標におけるカウント値(輝度で重みづ
けされた交叉点のヒストグラム)を示している。ここで
8近傍のフィルタリング処理は、ある(ρ,θ)に
おけるカウント値Ci,jについて、その近傍の8つのカ
ウント値と比較することで行なう。すなわち、
(ρi-1,θj-1)〜(ρi+1,θj+1)のカウント値をC
i-1,j-1〜Ci+1,j+1としたときに、Ci,jがいずれのカ
ウント値よりも大であるときに、これをピークとして抽
出する。従って、例えば第7図の符号F1で示す範囲で
は(ρ,θ)=7はピークとして抽出されるが、符
号F2で示す(ρ,θ)=6はピークとして抽出さ
れない。
フィルタリング処理の次には、ソーティング処理がなさ
れる。これは、上記のカウント値Cの大きい順にデータ
を並びかえるもので、ソフトウェアにより実現してもよ
く、専用のハードウェアにより実現してもよい。
以上のソーティング処理が終了したら、次にクラスタリ
ング処理による代表値の選定がなされる(第3図のステ
ップ213)。これを第8図ないし第10図により説明
する。
第8図はソーティングされたデータを示している。ここ
で、カウント値C,C,C,…,Cn-1について
は、ソーティング処理によってC>C>C>…>
n-1となっている。クラスタリング処理にあたって
は、第9図のフローチャートの如くまずk=0、i=1
に設定し(ステップ501)、ステップ502〜515
の処理が繰り返される。そこで、上記i,kを用いてこ
の処理を一般的に説明すると、次のようになる。まずス
テップ502において、i>kとなっているi番目の直
線がすでに他の直線の仲間になっているか否かが調べら
れ、仲間となっていないときに ρ−Δρ≦ρ≦ρ+Δρ θ−Δθ≦θ≦θ+Δθ が調べられる(ステップ504)。そして、上記の関係
が成立するときのみi番目の直線はk番目の直線の仲間
とされる(ステップ505)。次に、iに1が加算され
(ステップ507)、データが有りのときのみ(ステッ
プ508)i番目のカウント値Cが最大のものに比べ
て小さすぎないか調べられる(ステップ510)。これ
は、カウント値があまり小さいものは処理の必要性が乏
しいからである。
小さすぎないときは再びステップ502の処理に戻る
が、小さすぎるときはkに1が加算され(ステップ51
1)、別のクラスタリングがステップ513から始めら
れる。すなわち、k番目の直線がすでに他の直線の仲間
になっているか否かが調べられ(ステップ513)、仲
間となっているときにはステップ511でkに1が加算
されて再びステップ513が実行される。仲間となって
いないときは、k番目の次のi(=k+1)番目につい
て(ステップ515)、再びステップ502が実行され
る。
上記の処理によってクラスタリングを行なった具体例を
第10図に示す。同図において、第1の代表値はρ=2
00〔dots〕、θ=45〔deg〕であり、第2の代表値
はρ=240〔dots〕、θ=123〔deg〕であること
がわかる。
上記の処理の後には、第3図にステップ214で示す第
1領域A1の直線抽出/選定がなされる。第11図ない
し第13図はそのフローチャートである。第1領域A1
における直線の抽出は、第11図のフローチャートに示
すように、まず第N(=1)番目の代表値の直線が一方
の第1の直線lとして取り出され、この直線がカメラ
1に対して右側か左側かが調べられる(ステップ55
2)。右側のときは他方の第1の直線lは左側にある
はずなのでその理論値が求められ(ステップ554)、
左側のときは他方の第1の直線lは右側にあるはずの
なのでその理論値が求められる(ステップ555)。こ
こで、直線l=(ρ,θ)の右側の直線l2r
(ρ2r,θ2r)の理論値は ρ2r=H・sinθ2r θ2r=tan−1{〔ρ/cosθ+wr〕 /H 左側の直線l2l=(ρ2l,θ2l)の理論値は ρ2l=H・sinθ2l θ2l=tan-1{〔ρ/cosθ−wr〕 /H として求まる。
そして、上記第1の直線lに対応する代表値以外の代
表値に理論値と近いものがあるまで(ステップ55
7)、上記の操作が繰り返される(ステップ558)。
ここで、一方の第1の直線lが第14図のようになっ
ているとすると、理論値は走行路画像幅wrと地平線位
置Hの関係から求められるが、この理論値に対応する
代表値の直線がステップ560の処理結果として第14
図中のLであったとする。このときには、これを他方
の第1の直線lの候補直線として直線確定操作を行な
う(ステップ561)。
ステップ561の処理の詳細は、第12図のようになっ
ている。まず、他方の第1の直線lの候補直線のグル
ープを作る(ステップ571)。このグループの作り方
としては、代表値のうち所定範囲内のものをまとめる方
式や、Hough変換の際の分割数を補間する方式など
があるが、いずれにせよ理論値に近い直線Lの他、最
終的に選定される他方の第1の直線lを含んだグルー
プが作られる(第14図参照)。次に、第14図のエッ
ジ点EPが各候補直線の下に何個あるかをカウントし
(ステップ572)、最もカウント数の大きいものを最
終的な他方の第1の直線lとする。このようにして、
直線L,L′などに惑わされることなく、本来の第
1の直線lを選定できる。
上記のような第1領域A1の処理が終了したら、第13
図のような第2領域A2の処理を行なう。
まず、ステップ581で第1領域A1の第1の直線対l
,lと第1領域A1上端部との交点P,Qを第14
図のように求める。次に、点Pの近傍を通る直線を一方
の第2の直線lの候補とする(ステップ582)。そ
して、この直線に対して第12図のような直線確定操作
を行なうと(584)、近くの直線(例えば第14図の
)に惑わされることなく本来の一方の第2の直線l
を抽出できる。しかる後、他方の第2の直線lの抽
出(ステップ585)を行なう訳であるが、この抽出は
第11図のステップ551〜560と同様に行なわれ
る。最後に、第12図のような直線確定操作を行なえ
ば、第14図のLなどに惑わされることなく、他方の
第2の直線lが抽出できる。
以上の処理が終了したら、最後に走行路の形状判別を行
なう(第3図のステップ217)。
〔発明の効果〕
以上、詳細に説明した通り本発明によれば、微分画像の
特徴点の分布から、それを近似した直線の抽出が容易な
領域(第1領域)でまず第1の直線(直線対)が抽出さ
れ、これにもとづいて撮像対象の各エッジを画像上で近
似する直線であって、各特徴点の分布に対応している直
線の抽出が困難な領域(第2領域)の第2の直線(直線
対)が抽出される。ここにおいて、第1の直線と第2の
直線が上記第1および第2領域の境界近傍で交叉してい
ることを利用することにより、第2の直線(直線対)を
容易に抽出できることになる。このため、高速かつ容易
な走行路の判別が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例の基本概念の説明図、第2図
は、実施例を適用した装置における機能実現手段の概念
図、第3図は、全体的な処理を示すフローチャート、第
4図は、カメラの取付位置の説明図、第5図は、走行路
における車両の状態と画像の関係の説明図、第6図は、
Hough変換の説明図、第7図は、フィルタリング処
理の説明図、第8図は、Hough変換とソーティング
処理の結果の説明図、第9図は、クラスタリング処理の
説明図、第10図は、クラスタリング処理の結果の具体
例の説明図、第11図は、第1領域A1における直線の
抽出および選定のフローチャート、第12図は、直線確
定操作のフローチャート、第13図は、第2領域A2に
おける直線の抽出および選定のフローチャート、第14
図は、直線l〜lの抽出および選定を画像上で説明
する図である。 1……カメラ、2……A/D変換部、3……画像メモ
リ、5……DDA演算部、6……近傍フィルタリング
部、7……ピークソーティング部、8……クラスタリン
グ部、9……直線抽出/選定部、10……判別部、11
……モニタ制御部、12……モニタ、13……コントロ
ーラ、14……初期設定部、l……一方の第1の直
線、l……他方の第1の直線、l……一方の第2の
直線、l……他方の第2の直線、A1……第1領域、
A2……第2領域、A3……第3領域。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行路を撮像して得られた画像に含まれ、
    撮像対象の各エッジを示す特徴点の分布から、該走行路
    の形状を判別する走行路判別方法において、 前記走行路端の一部を画像上で近似する直線が存在する
    領域であって、該近似直線を特定するためのエッジ情報
    が最も良好に得られる第1の領域と、前記走行路端の一
    部を画像上で近似する直線が存在する領域であって、該
    第1の領域に隣接しかつ該第1の領域に対し画像上前方
    側に位置する第2の領域とを含む少なくとも2つの領域
    に、前記画像を分割する第1のステップと、 前記画像に含まれる撮像対象の各エッジを示す特徴点を
    検出し、該画像上で各特徴点に対してHough変換を
    施すことにより、該撮像対象の各エッジを画像上で近似
    する直線群を求める第2のステップと、 前記画像上の第1の領域内に存在する直線群の中から、
    前記一部走行路端の一方を該画像上で近似する第1の直
    線を、前記Hough曲線の交叉頻度情報及び各特徴点
    の輝度情報にもとづいて抽出する第3のステップと、 前記画像上の第2の領域内に存在する直線群のうち前記
    一部走行路端の一方を画像上で近似する第2の直線とし
    て、前記第1および第2領域の画像上の境界線と前記第
    1の直線の交点近傍を通る直線群から抽出する第4のス
    テップとを備え、 前記抽出された第1および第2の直線にもとづいて、走
    行路の形状を判別することを特徴とする走行路判別方
    法。
  2. 【請求項2】前記第1のステップに先立ち前記第2のス
    テップを実行することを特徴とする請求項1記載の走行
    路判別方法。
  3. 【請求項3】走行路を撮像して得られた画像に含まれ、
    撮像対象の各エッジを示す特徴点の分布から、該走行路
    の形状を判別する走行路判別方法において、 前記画像上の地平線位置を、あらかじめ設定されたカメ
    ラ位置情報にもとづいて演算する第1のステップと、 前記走行路端の一部を画像上で近似する直線が存在する
    領域であって、該近似直線を特定するためのエッジ情報
    が最も良好に得られる第1の領域と、前記走行路端の一
    部を画像上で近似する直線が存在する領域であって、該
    第1の領域に隣接しかつ該第1の領域に対し画像上前方
    側に位置する第2の領域とを含む少なくとも2つの領域
    に、前記画像を分割する第2のステップと、 前記画像に含まれる撮像対象の各エッジを示す特徴点を
    検出し、該画像上で各特徴点に対してHough変換を
    施すことにより、該撮像対象の各エッジを画像上で近似
    する直線群を求める第3のステップと、 前記画像上の第1の領域内に存在する直線群の中から、
    前記一部走行路端をそれぞれ画像上で近似する第1の直
    線対として、前記走行路の一端を画像上で近似する一方
    の直線の候補となる前記直線群中の直線を任意に選択し
    ながら、該選択された直線の位置と前記地平線位置情報
    及びあらかじめ設定された走行路幅情報から算出される
    理論直線と該選択された直線との組に画像上近似してい
    る前記直線群中の直線対を順次求め、該得られた直線対
    のうち最も画像上近似している直線対を抽出する第4の
    ステップと、 前記画像上の第2の領域内に存在する直線群のうち前記
    一部走行路端をそれぞれ画像上で近似する第2の直線対
    として、前記第1および第2の領域の画像上の境界線と
    前記第1の直線対の交点近傍を通る直線群から抽出する
    第5のステップとを備え、 前記抽出された第1および第2の直線対にもとづいて、
    走行路の形状を判別することを特徴とする走行路判別方
    法。
  4. 【請求項4】前記第1のステップに先立ち前記第2のス
    テップおよび/または第3のステップを実行することを
    特徴とする請求項3記載の走行路判別方法。
  5. 【請求項5】前記第4のステップは、前記第1の領域内
    に存在する直線群の中から、クラスタリングされた各グ
    ループを代表する代表直線を選定し、前記画像上の走行
    路端の一方を近似する直線の候補となる直線をこれら代
    表直線の中から任意に選択しながら、該代表直線と前記
    画像上の地平線位置の交点近傍を通り、かつ該代表直線
    に対して前記走行路幅情報に対応した距離だけ等しく右
    側あるいは左側に離れた直線として前記理論直線を算出
    するステップを含み、 前記第5のステップは、前記第2の領域内に存在する直
    線群のうち前記一部走行路端をそれぞれ画像上で近似す
    る第2の直線対の一方の直線を、前記第1および第2の
    領域の画像上の境界線と前記第1の領域において抽出さ
    れた第1の直線対の一方の直線との交点近傍を通る直線
    群から抽出し、かつこの抽出された一方の直線とあらか
    じめ設定された走行路幅情報にもとづき他方の走行路端
    に対応して画像上に存在する他方の直線を選定するステ
    ップを含むことを特徴とする請求項3記載の走行路判別
    方法。
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