JPH06239507A - 水平形連続熱処理炉における帯状体蛇行防止装置 - Google Patents

水平形連続熱処理炉における帯状体蛇行防止装置

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JPH06239507A
JPH06239507A JP2568493A JP2568493A JPH06239507A JP H06239507 A JPH06239507 A JP H06239507A JP 2568493 A JP2568493 A JP 2568493A JP 2568493 A JP2568493 A JP 2568493A JP H06239507 A JPH06239507 A JP H06239507A
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rolls
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Noriyuki Suzuki
規之 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蛇行を検知するセンサーを用いることなく、
また帯状体に疵を発生させずに、正転、逆転時共に良好
に搬送することができる蛇行修正装置を提供する。 【構成】 複数のハースロールを水平に配置して帯状体
を連続的に搬送する水平形熱処理炉において、隣接する
2本のハースロール対を互いに上下、左右方向に傾斜し
て取り付ける。 【効果】 高温の炉内において、蛇行を検出する手段を
用いずに、しかも帯状体に疵を発生させることなく、帯
状体の蛇行を効果的に修正できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水平に配置された複数
のロールを用いて帯状体を連続的に搬送する水平形焼鈍
炉における蛇行を防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のロールを用いた水平形搬送
装置においては、例えば帯状体を案内する左右2本の片
持ちローラを、帯状体の進行方向側からみてハ字状に予
め傾斜させることにより、蛇行を修正する方向に摩擦力
を発生させる装置が良く用いられる。
【0003】また、通常のハースロールによる蛇行修正
方法として、特開昭54−35807号公報が開示する
ように2本のハースロール対を互いに逆勾配とする機構
がある。一方、特開昭58−109307号公報が開示
するようにハ字状に傾斜させたサポートロールを伸縮装
置にて昇降自在に設置する等、帯状体の蛇行を自動的に
修正する装置もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、片持ち
のサポートロールを用いると、高温雰囲気内で使用する
場合に、板疵、強度等の問題がある。また、操業上発生
し得る帯状体の破断等の際にラインを逆転する場合があ
るが、そういった場合にハ字の方向が正転時と逆にな
り、蛇行を増大させることになる。
【0005】また、2本のハースロール対を互いに逆勾
配とする装置は、帯状体の自重でハースロール上をすべ
らせながら蛇行を修正する方式のため、修正速度が遅い
こと、また帯状体に対し疵を発生させる欠点がある。一
方、種々の自動調芯方式の蛇行修正装置では蛇行を検知
するセンサーが必須であり、高温の炉内で耐久性、信頼
性の高い検知方法がない。
【0006】そこで、本発明は、蛇行を検知するセンサ
ーを用いることなく、また帯状体に疵を発生させずに、
しかも正転、逆転時共に良好な状態で搬送することがで
きる連続熱処理炉における蛇行修正装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の帯状体の蛇行防止装置は、 (1)複数のハースロールを水平に配置して帯状体を連
続的に搬送する水平形熱処理炉において、搬送ラインの
任意の位置における隣接する2本のハースロールを、互
いに反対向きになる如く帯状体幅方向および鉛直方向に
傾斜して取り付けることを特徴とする水平形連続熱処理
炉における帯状体蛇行防止装置。
【0008】また、 (2)複数のハースロールを水平に配置して帯状体を連
続的に搬送する水平形熱処理炉において、搬送ラインの
任意の位置における隣接する2本のハースロールを、互
いに反対向きになる如く帯状体幅方向および鉛直方向に
傾斜して取り付け、且つ正転及び逆転に基づいて帯状体
進行方向に往復運動される可動軸受を前記隣接する2本
のハースロールの一端に設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】偶数本のハースロール対の軸受はそれぞれ帯状
体の進行方向に対して後方に押し込んだ側のハースロー
ルの軸受を帯状体の上方に持ち上げた状態で固定する。
持ち上げた側のハースロールと帯状体との面圧が増加す
ることにより、自重の傾斜方向成分の力に加え、糸巻の
効果による蛇行修正力が発生する。またハースロールを
偶数本の対とすることで、左右の蛇行に対する修正力が
等しくなる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しながら、実施例により本
発明の特徴を具体的に説明する。図1(a)〜図1
(c)及び図2(a)〜図2(c)は2本のロールの配
置及びそれによる蛇行修正作用を説明する図である。図
1(a)は蛇行がない状態での平面図、図1(b)は図
1(a)のA−A断面図、図1(c)は図1(a)のB
−B断面図である。また、図2(a)は蛇行が発生した
場合の平面図、図2(b)は図2(a)のA′−A′断
面図、図2(c)は図2(a)のB′−B′断面図であ
る。
【0011】本例においては、2本の隣接するハースロ
ール2及び2′を、互いに反対向きになる如く帯状体幅
方向および鉛直方向に傾斜して設ける。即ち、先行側の
ロール2は左端を前方に進め、後行側のロール2′は右
端を前方に進めると同時に、帯状体1の進行方向に対し
て進めた側のハースロールの軸受3及び3′を帯状体1
の上方に持ち上げた状態で固定する。進行方向に対して
傾斜角がついているため、ハースロール2及び2′上で
は、いわゆる糸巻の原理により帯状体1に、それぞれF
及びF′の蛇行修正力が作用し、また重力の分力Fg
びFg ′もハースロール2及び2′の鉛直断面での傾斜
方向に作用する。
【0012】蛇行がない状態においては、ハースロール
2とハースロール2′に作用する帯状体1の面圧6の大
きさ及び分布が等しく、したがって2本のハースロール
対2及び2′上で、帯状体1に作用する力は、大きさが
等しく、方向が逆となり、全体として帯状体1に作用す
る力は発生しない。すなわち、 F =F′ Fg =Fg ′ である。
【0013】しかしながら、図2(a)〜図2(c)に
示したように例えば図面右側に蛇行が発生した場合に
は、ハースロール2とハースロール2′に作用する帯状
体1の面圧6の大きさ及び分布が変化するため、帯状体
1に作用する力は、ハースロール2とハースロール2′
で異なり、この例においては、 F <F′ Fg <Fg ′ となる。したがって、帯状体1には、全体として蛇行を
修正する方向に力が作用することになる。
【0014】次に具体的実施例として、 板幅 :1270(mm) 板厚 :0.35(mm) 張力 :0.7 (kgf/mm2 ) ロール間隔:2000(mm) ロール長さ:2900(mm) の場合に、ロール傾斜角度を変化させた場合の蛇行修正
力の実験結果を図3に示す。尚本例では、水平方向及び
垂直方向の傾斜角度は同一としている。傾斜角度を過大
にするとロール上で帯状体が絞る等の問題が発生するた
め、傾斜角度は0.01(rad)〜0.04(rad)とす
る。
【0015】次に、搬送方向が逆転した場合に対する実
施例を説明する。図4(a)及び図4(b)は、それぞ
れ正転時及び逆転時における2本のロールの配置を示す
平面図である。本例においては、シリンダ5を用いて移
動軸受3及び3′を正転及び逆転に応じて進行方向に移
動させる。すなわち、上方へ持ち上げた側の軸受3及び
3′を移動軸受として、常に帯状体の進行方向に対して
後方に位置させることにより、正転、逆転時共、同様に
蛇行修正力を発生させることができる。
【0016】また、本発明では搬送ラインの一カ所のみ
の隣接するハースロールに蛇行防止装置を設けるだけで
なく、図5に示すように2本以上複数のハースロールに
本発明を適用することも可能である。
【0017】
【発明の効果】本発明の装置を用いることにより、高温
の炉内において、蛇行を検出する手段を用いずに、しか
も帯状体に疵を発生させることなく、帯状体の蛇行を効
果的に修正できる。また、帯状体の進行方向が逆転した
場合でも同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は蛇行がない状態の2本のロールの配置
及びそれによる蛇行修正作用を説明する平面図。(b)
は(a)のA−A断面図。(c)は(a)のB−B断面
図。
【図2】(a)は蛇行が発生した場合の2本のロールり
配置及びそれによる蛇行修正作用を説明する平面図。
(b)は(a)のA′−A′断面図。(c)は(a)の
B′−B′断面図。
【図3】蛇行修正力の実験結果を示すグラフである。
【図4】(a)は正転時における2本のロールの配置を
示す平面図。(b)は逆転時における2本のロールの配
置を示す平面図。
【図5】2本以上複数のハースロールの配置を示す斜視
図。
【符号の説明】
1 帯状体 2,2′ ハースロール 3,3′ 移動軸受 4,4′ 固定軸受 5 シリンダ装置 6 帯状体とハースロール間の面圧分布 7 帯状体の進行方向 F,F′ 糸巻効果による蛇行修正力 Fg ,Fg ′ 重力による蛇行修正力

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のハースロールを水平に配置して帯
    状体を連続的に搬送する水平形熱処理炉において、搬送
    ラインの任意の位置における隣接する2本のハースロー
    ルを、互いに反対向きになる如く帯状体幅方向および鉛
    直方向に傾斜して取り付けることを特徴とする水平形連
    続熱処理炉における帯状体蛇行防止装置。
  2. 【請求項2】 複数のハースロールを水平に配置して帯
    状体を連続的に搬送する水平形熱処理炉において、搬送
    ラインの任意の位置における隣接する2本のハースロー
    ルを、互いに反対向きになる如く帯状体幅方向および鉛
    直方向に傾斜して取り付け、且つ正転及び逆転に基づい
    て帯状体進行方向に往復運動される可動軸受を前記隣接
    する2本のハースロールの一端に設けたことを特徴とす
    る水平形連続熱処理炉における帯状体蛇行防止装置。
JP2568493A 1993-02-15 1993-02-15 水平形連続熱処理炉における帯状体蛇行防止装置 Expired - Lifetime JP2851983B2 (ja)

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