JPH0623924Y2 - 水平目盛板を有する測量機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は水準儀等の水平目盛板を有する測量機に関する
ものである。

〔従来の技術〕

従来の水準儀等の測量機の水平目盛板は、一つの単位系
のみで目盛を構成していた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上記の如き従来の技術においては、単なる単位系への換
算が容易にできないため、目的に合った単位系の水平目
盛で形成された水平目盛板を有する測量機を使用する必
要があった。

そこで本考案は、一台の水準儀で数種類の単位系での測
角を可能にすることを目的とする。

〔問題点を解決する為の手段〕

上記問題点の解決の為に本考案の測量機は、水平目盛板
の複数の円周上に種類の異なる単位系目盛を形成し、そ
れらを表示する表示窓を光透過部と指標とを設けた遮蔽
部材によって部分的に覆い隠し、上記光透過部が水平目
盛板の一つの単位系目盛に対向して取り付けられた時に
残りの単位系目盛を覆い隠し、上記光透過部が水平目盛
板の別の一つの単位系目盛に対向して取り付けられた時
にその残りの単位系目盛を覆い隠すように、遮蔽部材の
表示窓への取り付け位置を選択可能に構成し、さらに、
各取り付け位置において光透過部に対向する単位系目盛
を上記指標によって指示するように構成される。

〔作用〕

本考案においては、遮蔽部材の表示窓への取り付け位置
を選択することによって、水平目盛板の複数の単位系目
盛のうち任意の単位系目盛を選択的に表示できる。

〔実施例〕

本考案の実施例を第１図〜第５図に示す。第１図に示し
たように、水準儀１の表示窓４に指標板３を着脱可能と
なる様に止めネジ５（第１図の表示窓４の部分の拡大図
である第３図、第４図参照）で取り付ける。第２図に示
したように、水平目盛板２には、指標板３（第５図）を
反転させて取り付けた場合に、目盛を指標することがで
きる円周上に、度目盛２ａ、ＧＲＡＤ（グラッド）目盛
（円周を４００等分した目盛）２ｂが形成されている。
第５図に示したように、指標板３は、指標６の反対側が
半透明状になっており、度目盛２ａを指示する場合に
は、ＧＲＡＤ目盛２ｂを覆い隠し、ＧＲＡＤ目盛２ｂを
指示する場合には、度目盛２ａを覆い隠す様に作成す
る。度目盛２ａとＧＲＡＤ目盛２ｂの切り換えは、指標
板３を反転させることにより行う。第３図は、度目盛２
ａが指示されるように指標板３を表示窓４に重ねて、止
めネジ５で固定した例であり、第４図は、ＧＲＡＤ目盛
２ｂが指示されるように指標板３を第３図の状態から１
８０度回転させて表示窓４に重ねて、止めネジ５で固定
した例である。

以上の説明では、単位系目盛として度目盛、ＧＲＡＤ目
盛を例に上げたが、ラジアン等他の目盛を用いても良
い。また、単位系目盛は二重以上に設けることができ
る。そして、指標板３は各単位系目盛に対応させて、同
数用いるようになしても良い。

〔考案の効果〕

以上のように本考案によれば、数種類の単位系への切り
換えが容易に出きるばかりでなく、同一国で数種類の測
角単位系を採用している場合にも一台の測量機で対応で
きるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による実施例の水準儀の斜視図、第２図
は第１図の水準儀の上面図、第３図、第４図は、第１図
の水平目盛表示窓４部分の拡大図、第５図は、第１図の
指標板３の拡大図である。 〔主要部分の符号の説明〕 １……水準儀、２……水平目盛板、 ２ａ……度目盛、２ｂ……ＧＲＡＤ目盛 ３……指標板、４……水平目盛表示窓 ５……止めネジ、６……指標。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】水平目盛板を有し、該目盛板の目盛を装置
   本体の表示窓を介して読取るようになした測量機におい
   て、 前記水平目盛板の複数の円周上に各々形成した種類の異
   なる単位系目盛と、光透過部と指標とが設けられ前記表
   示窓を部分的に覆い隠す遮蔽部材とを備え、 前記光透過部が前記水平目盛板の一つの単位系目盛に対
   向して取り付けられた時に残りの単位系目盛を覆い隠
   し、前記光透過部が前記水平目盛板の別の一つの単位系
   目盛に対向して取り付けられた時にその残りの単位系目
   盛を覆い隠すように、前記遮蔽部材の前記表示窓への取
   り付け位置を選択可能に構成し、 各取り付け位置において前記光透過部に対向する単位系
   目盛を前記指標によって指示することを特徴とする測量
   機。